異能者集団

登録日:2010/08/29(日) 10:50:17
更新日:2023/12/09 Sat 21:07:30
所要時間:約 5 分で読めます




バトルものの漫画やゲーム等でよく出て来る、超能力等を持つ人間達で組織された集団のこと。
大体「敵」として主人公達の前に立ちはだかる。
元々、雇われの傭兵や殺し屋として組織されていたり(ジョジョの奇妙な冒険3部の敵スタンド使いなど)、ラスボスとかが目的を達成させる為にかき集めたものだったりする(るろ剣の十本刀とか)。


一人一人にナンバーや二つ名等が振られていることがあり、その場合"No.〇までしかいないと思ったら実はNo.〇+1がいる"とか"No.零が存在していた"という展開になったりする。
(BLACK CATの主人公トレインが敵対する「時の番人」12人に対しⅩⅢだったり、仮面ライダードライブでロイミュードのチェイスがNo.000であるなど)
これが組織の幹部格で、特にナンバーが4くらいであった場合、いわゆる四天王ポジションとなる。

仲間意識は高い場合と「仲間? ナニソレ?」な場合があり、後者だと増援にきて始めにすることが負けた味方の始末だったりする。

「貴様はもういらん」

主人公サイド「味方じゃなかったのか!?」

というパターンもお約束。
彼等の持つ能力は異能と言うだけあって、「異常な身体能力」やら「不死身」、「存在を認識できない」、「一撃一撃に即死判定」、「心を読む」、など基本的には強能力である。まずまともに戦って勝てる相手じゃない。











致命的な弱点を持っていて、それが解ればあっさり倒されてしまったりする。

それを戦いながら探していくのが一苦労だったりするのだが、ゲームだと戦闘開始直後に解ってしまったりする。合掌。
ロックマンでは特にこれが顕著で、ボスからは相互に弱点となる特殊武器が取得できるのだが”ゲームの初期開始時最初に選んだ”ボスには弱点武器なしで挑む。
しかし終盤のボスラッシュになると”すでに全ボスから特殊武器を得ている”ため、初めは弱点武器なしで挑んだ相手も開幕から弱点を突けてしまう。

メンバー達の性格等も様々で、騎士道or武士道に通じる精神を持つ者から、金より殺しの狂人、
常に奇妙な動き(踊り)をしている変人(大抵それで銃弾を避けたりする)、筋肉や骨に惚れる変態(犬夜叉の七人隊など)だったりと様々。
まさにイロモノ集団。

また、能力が凄ければ散り様も凄い。コブラ部隊とか特に。


  • 上記のパターンとは別タイプの描写がある集団

1:文字通りの集団型異能

スクライドのダース部隊やスプリガンのCOSMOSなど。もっともCOSMOSは十分強く、スポットの当たるキャラもいたが。ちなみに、前者は純集団型、後者はチーム型と名付けるべきものと言えるかも知れない。
区別としては「複数人でひとつの異能」を運用する状態となっているか否か。(ダース部隊は複数人のアルター使いが一つの巨大物体を出現させる。COSMOSはテレパシーを以て有機的に連携しているが、個性自体は完全に消滅した訳ではなく、個々人がテレパシストと定義できる。ARMSのレッドキャップスも同じで、再生能力なども個別に持つ。より個性が強いチーム型能力者集団は、コメントに挙げられたワールドトリガーのボーダーだろうか)

個性ある主人公など(ワートリで言うと黒トリガー)と対比的な「規格・基準のある能力・集団の運用」がコンセプトな面がある。

「このガスラ様の"狂った熊蜂(マッドホーネット)"は〜(能力解説)」→あっさり主人公の念波で圧殺される
(1986年頃 柴田昌弘「紅い牙-ブルー・ソネット-」のESPユニット・オクトパスより。ちなみに彼らは複数人で一つの異能を操るタイプ)
地味にジョジョ3部連載(1989)の前である。
「可視化された異能」の概念より前から「集団運用されるかませチーム」の概念はあったらしい。タグの「能力解説→即死」のテンプレも体現してくれている。

古典的な例としては、かの『バビル2世』にも「宇宙ビールスに感染した人々」が複数で念波を放って来たりするシーンがある。
ただ彼らは一般人が感染により力を得て、手をつなぐ数が増える事で強化されていく。
そのため「ネームドの異能者や戦士ほどではないが、一定数揃えるのも困難」という訳でもない。
やや劣るとはいえエリート・特殊な才能を持つことが前提の前述のキャラクターたちとは少し違う。
どちらかと言うとパーマンのパータッチ、うしおととらでの山魚撃破前の法力増幅シーン、シドニアの騎士における掌位などの描写の祖先と言える。

バビル2世は彼らの追撃を受けるも「手を繋いだままでは移動困難な難所(鉄橋の欄干)」を通ることで一瞬手を離させ、その際に一人ずつエネルギー衝撃波とワクチンで仕留めるという各個撃破戦術を取った。(前述の通り元は一般人なので、強化されていても極端に手こずる程ではない)しかしバビル2世の超能力は消耗が激しいことと数が多い事で大いに苦戦を強いられ、決してかませ等とは呼べない恐るべき異能者集団であった。
彼らをモデルにした国際警察機構エキスパート集団はあっさり蹴散らされたが。
他にも『バビル2世』にはヨミ率いる異能者集団が入れ替わり立ち代り登場してバビル2世と熾烈な戦いを繰り広げており、また続編『その名は101』においてはCIAの人造超能力者部隊と戦うことになる。

手塚治虫の「ノーマン」でも、敵のゲルダン人は特殊能力はあるものの基本的にはほぼ同じ性質を持ち、敵全部がネームドではない異能者と言える。こちらはチーム型。
彼らは変身能力で敵地で潜入・破壊工作を行い、硬質な乗り物「仮死ボール」に収まり、その大集団の物理的な津波と軽度の再生能力によって相手の要塞すら圧倒する戦術を用いる”軍隊”としての高い性能を持つ。

絶対可憐チルドレンにおける未来予知にも純集団型異能と言える描写がある。超度(レベル)の高くない予知能力者複数が集まりカプセルに入ってマシンで連結される事で、ひとつの高精度な未来予知を行う装置として働く。

2:主人公の味方組織

ARMSの「ブルーメン」(ARMS持ちは二人だけど)やうしおととらの「光覇明宗」などは組織全体としてだいたい主人公の味方。先に挙げたワールドトリガーのBORDERなどもそう。

この類で偉大な先達と言えばX-MENだろう。
昭和仮面ライダーが複数揃う時期や秘密戦隊ゴレンジャー放映より十年以上早い1963年に発表されている。

うしとらの伝承候補者は敵異能集団だった時期もあるが、最終的にはほぼ和解。流のにーちゃんの最期は完全な私的決闘なので例外だろう。
ちなみにダイの大冒険でレギュメンの元六大軍団長クロコダインなどは「敵組織を裏切った」ポジションである。ザボエラとか含め基本的には最後まで組織は敵。

3:第三者系機関

HUNTER×HUNTER陰獣など。特に後者は、主人公たちに結果的に影響を与えている面はあるが、対立も味方もしておらず直接の面識や関係すらない。
HELLSINGの特務機関イスカリオテは「吸血鬼(死者を冒涜するグールやその生みの親)絶対殺す」や「英国国教会ムカツク」といった宗教上の信念をメインに主人公インテグラたちと対立している。
このため吸血鬼主人公のアーカードやそれを鬼札として擁する円卓も嫌っている。が、それはそれとして吸血鬼集団であるミレニアムが暴れるのも絶対に許さないよ!
なので作中「最高のタイミングで(あいつらが殴り合いしてるところを)横殴りする」というセリフを残すなど、明らかに純粋な敵とも味方とも言えないポジションにいる。

このように、異能集団は記事冒頭からの概要的なお約束パターン以外のものも割とある。

  • 異能率

異能者集団≠全員異能者であったり、異能者集団≠異能者だけがコントロール権を持つ独立した存在であったりする。
HUNTER×HUNTERで言うと蜘蛛は彼らだけの独立集団だが、陰獣は能力者の描写がない十老頭の武闘派の部下たちの集まり。
一覧表の中では絶チルのパンドラは超能力者だけの集団で、チルドレンたちBABELのチームはノーマルが指揮を執る。
HELLSINGの13課もマクスウェルは描写からするとフツーの人間である。ネタバレとしては某作品の人物も異能というか、異生物ではない。

主な異能集団


アニヲタ異能集団No.801"Wiki篭り"
複数の人間からなり、個々の持つ知識を用いて追記・修正する事で項目を最良のものへと変えることができる。
但し異性に対する免疫は皆無。

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最終更新:2023年12月09日 21:07