レン(英雄伝説 空の軌跡)

登録日 :2009/12/26(土) 10:34:40
更新日 : 2016/07/13 Wed 17:39:07
所要時間 :約 5 分で読めます




善も悪も、生も死も超えたところを淡々と歩いてきた。
幸も不幸も無い。喜びも悲しみも無い。
白と黒が私を切り裂いて、天と地が私を嬲って、私は淫らになってしまった。
どこから始まってどこで終わるのか。
私はどこにも属さない。私は歩んではいないのだ。
ただ、世界が回っていた。


英雄伝説 軌跡シリーズの登場人物

年齢:11歳(SC)→12歳(TT)
CV:西原久美子

初登場はシリーズ第2作『SC』の第一章。

エステル達がエア=レッテンで出会う少女。リベール国外に位置するクロスベル自治州に住む貿易商、ヘイワーズ夫妻の独り娘。
好奇心旺盛で多少マセた性格。初対面のエステルを質問攻めにする等人見知りはしないタイプ。

第三章にて、エルベ離宮で保護された迷子の少女として再登場。そして、遊撃士協会への依頼を経てエステルに保護される。
以後、ティータとは一緒に買い物に行く程に仲良くなる。


以下ネタバレ含む












その正体は、様々な地域で暗躍する組織『身喰らう蛇《ウロボロス》』のエージェント『執行者』の一人。
ナンバーはⅩⅤ。コードネームは《殲滅天使》。
与えられた状況に対応し自らが望む環境に作り変えてしまう天才。

幼い外見に合わず戦闘力はかなり高く、元執行者のヨシュアは戦闘能力は恐らく自分より上だろうと語る程。
曰く、ヨシュアが隠密行動特化型なら、レンは万能に活躍する能力を持つ万能型だという。
身の丈程もある大鎌を武器とした戦闘を行い、また科学や数学、情報理論の博士号を習得する程の頭脳を誇る。
因みに殲滅天使というコードネームは本人的には不服だとか。

Win版the 3rdの星の扉イベントでは、物心付いた頃(5、6歳?)に犯罪者組織に売られ虐待を受けていた過去が判明する。
そこでは多種多様の性的虐待、暴力や薬物を半年の間与えられ続け、その苦痛から逃れる為に多重人格を作る事で主人格である『レン』本人の負担を減らそうとした(多重人格によって作られた人格は様々であり、明るい少女、臆病な少年、リーダー格の少年「クロス」等)。
客の相手や暴力を受けた際には多重人格の一人と入れ替わる事で地獄の日々を耐え続けていた。

『はい、よろこんで』

しかし、地獄の生活の末に作り上げた多重人格も虐待による苦痛に耐えられなくなり、次第に磨耗していった。
作り出した多重人格は段々と消えていき、最期は『レン』自らの人格にも性的暴行を加えられた。
(この辺の暴力描写は流石に不味いと判断されたのか後のPSP版では殆ど削られている……内容的に当然ではある。その為に初見のプレイヤーにはよく分からなかったという声も)
その後、結社の任務でその組織を壊滅させたレーヴェとヨシュアは彼女を発見する。
この時の彼女は全裸で身体には十字傷(クロス)だらけの姿だった。
この傷は周囲からの暴力ではなく自傷であり、自らを保つ為に自分を傷付ける事で虐待に耐えていたという。
地獄を味わいながらもそれでもなお懸命に生き続けようとした彼女の強さに興味を抱いたヨシュアの進言によって結社に保護される。

レーヴェとヨシュアを慕っているのは自らをあの場所から救ってくれた恩人だから。
ヨシュアとは兄妹に近い関係だったらしい。
故に彼が組織より抜けた際は帰ってくるのを待っていたようで、ヨシュアが帰って来ない原因と思しきエステルを殺す事で彼が帰ってくるように仕向ける事も考えていた模様。
尤も、たとえヨシュアでも敵対するなら容赦しない姿勢ではあったが。

その後は結社の『執行者候補生』になり、レーヴェとヨシュアと共に血濡れの日々を歩いていく。
ヨシュアから隠形術、レーヴェから戦闘術、他の者からも様々な術を習い、その優れた能力から『執行者候補』レンは早くも頭角を表していったという。
そして、ヨシュアがカシウス暗殺に失敗して彼に引き取られていた頃にレンは『執行者』に昇格する。

そして、ゴルディアス級戦略兵器「パテル=マテル」の接続実験を受け唯一の成功者となり、彼を実の両親だと思い込んでいる。
「パテル=マテル」は操縦者との意志疎通により操縦を可能にした為、レン以外の被験者は悉く死亡か意識不明に陥っている。

ヨシュアにパテル=マテルを見せる日を心待ちにしていた頃に彼女は実の両親がレンの弟を連れて、楽しそうに歩いていく姿を見かけてしまう。
「前の子はあんな事になってしまった」「昔のことは忘れよう。それがあの子のため」という単語を耳にしたレンは自分はいらない子だったのかと絶望する。
見かねたレーヴェは「レン、執行者にはあらゆる自由が与えられている。あの者達をどうするか、お前の自由に決めるがいい……尤も斬る程の価値があるかは疑問だがな」と判断を委ねるが…

『善も悪も、生も死も超えたところを淡々と歩いてきた。
幸も不幸も無い。喜びも悲しみも無い。
白と黒が私を切り裂いて、天と地が私を嬲って、私は淫らになってしまった。
どこから始まってどこで終わるのか。
私はどこにも属さない。私は歩んではいないのだ。
ただ、世界が回っていた。
私の知らない所で世界だけが・・・・・・
ならば――――――それでいい。
世界はいつだって私(レン)の為に回っているのだから
だから・・・・・・・・・哀しい事なんてなにもない。』

彼女は復讐を選ぶ事はなかった。ただ、実の両親を偽者と評したままその場を立ち去るのだった。




SCでは終盤にボス敵として二度登場。

一回目の7章では琥珀の搭頂上にてエステル達を待ち受ける。
そこでエステルに結社を抜ける事を提案されるも拒絶し、彼女達に襲い掛かる。
数々の即死技と、取り巻きの石化ビームでプレイヤーを苦しめる。

開幕レ・ラナンデス(即死効果持ちの広範囲攻撃クラフト)で数人持ってかれる→残りはビームで石化
で何も出来ずに殲滅された人も多いはず。おそらくシリーズでもトップクラスの初見殺しだろう。
…直前に拾えるアクセサリーに付け替えればなんてことはない相手なので、あくまで「初見」殺しだが。

彼女との戦闘後はパテル=マテル(セーフモード)との連戦に突入する。

二度目の終章では、アクシスピラー中層にて登場。前回は別個に戦ったパテル=マテルと組んで戦いを挑んでくる。
レン本人の攻撃は前回と変わらないので、即死耐性があれば特に問題は無い。

が、パテマテは出力を抑えていた前回と違って本気モードであり、攻撃力、体力共に前回とは比べ物にならない程高く、タフ。流石パパ。
しかも、先にレンを戦闘不能にすると「リヴァイブビーム」でレンを蘇生するという厄介な機能付き。流石ママ。
ぶっちゃけ、二度目においてはこっちが本体な気もしなくもない。

戦闘後、エステルからお仕置きのビンタをお見舞いされ、「世界はレンを中心で回っていない」と叱られる。
自分が嫌いだから暴力を振るうのかと問うレンに、「私はレンが大好きだからよ」と返しレンを抱きしめたエステルの説得に心を揺さぶられ、リベル=アーク崩壊後も結社には戻らずにパテル=マテルと共に各地を放浪している。




The 3rdではプレイヤーキャラに抜擢される。クロスベルに向かっている所を『影の国』の騒動に巻き込まれ、エステル達と協力関係になる。
オーブメントは属性縛りがなく、且つ一直線に繋がっている為強力なアーツが使用可能。
オリビエ涙目。
(主に大きなお友達に使われる)

前作同様、クラフトには全て即死属性が付与されている。が、「敵に使われると厄介だが、味方が使うと…」な感じでありがたみは薄い。
パテル=マテルを召喚し、前作における彼のSクラフトをぶっぱなす「ダブルバスターキャノン」はなかなか壮快。
基本非常に打たれ弱い為、主に魔法での後方支援を中心とした立ち回りが推奨される。


EDにおいて、もう会えないかもしれないにも関わらず、晴れ晴れと別れようするエステル達に困惑。
好きな相手と会えなく事に痛みを感じているのかと指摘されるも、そこでレーヴェの死を「とても哀しかったけど痛くはなかった」と反論。
しかし、それもレンがレーヴェの死に納得しているからで、もう会えないと納得しているから素直に悲しめたと言われてしまう。
レンが痛みを感じたのは、本当は会えるのに会えない事。
そこで、エステルとヨシュアに「レンと家族となる」事を提案されるも、決心がつかずに悩んでしまう。

そして答えが出るまでの間、自分を追いかけ続ける二人から逃げ続ける事を宣言して去っていた。

『エステルもヨシュアも二人とも大ッキライっ!』
『・・・でも・・・同じくらい大好き・・・・・・っ!』


続編の零の軌跡でも登場(ネタバレ注意)


彼女に先立ち両親のハロルド、ソフィアのヘイワーズ夫妻が登場。弟のコリンも彼女が売られたぐらいの年頃まで育っている。
コリンはともかくとして、夫妻は爽やかな笑顔と幸せ一杯な様子でプレイヤーに苛立ちを振りまきまくる。


しかしとある事件がきっかけで両親とレンが離ればなれになった本当の理由が明かされる。
結論から言うと両親は悪人ではなく、レンは確かに愛されていた。いくつもの不幸と誤解が重なり合い、レンの悲惨な運命を招いてしまったのである。
『何が起きても傍観するつもりだった』実の弟の命を救い、両親には決して姿を見せず、しかしそのすぐ側で、二人の口から語られる真実と悔い、そして愛情を聴いていた娘は何を思ったか…。詳しくはプレイして確かめるべし。


その後もクロスベルに留まり、そばかすヒッキーで遊んだりしつつある機会を待つ。
自身の過去の真実を知る手助けをしてくれたロイド達には、幾度か情報提供をして報いていた。

終章で姿を見せた際には、ヨシュア直伝の隠行で東方の魔人と呼ばれる《銀》を驚愕させたりした。
曰く「まったく気配がしなかった。只者ではなさそうだな。」だそう。
ただ、そんな彼女でもかくれんぼではヨシュアには勝てないらしい。



以下もっとネタバレ注意



















幼い自分を拉致したのが《D∴G教団》であること、彼女がいた「楽園」が教団の拠点の一つだったことを確認。


ラスボスの触手で窮地に陥った主人公一行の前に颯爽と現れ、パテマテのダブルバスターキャノンで彼らをピンチから救う。

そして全ての事情を知った上で改めてエステルとヨシュアから提案された「家族にならないか」という言葉に涙を流し、自律動作が可能になったパテル=マテルに背中を押されこれを受け入れる。

エンディングでは、二人と一緒にリベールへと帰っていった。
こうして、空の軌跡から続いてきた彼女とエステルの追いかけっこもひとまずの終わりを告げた。


以下さらにさらにネタバレ












碧の軌跡にて終章のクロスベル解放作戦にヨシュア、エステル、パテル=マテルと共に参戦。西クロスベル街道にて神機アイオーンと死闘を繰り広げる。

当初は互角の戦いを展開する一行だったが、《零の至宝》から無尽蔵のバックアップを得ているアイオーンの前に次第に劣勢に。
パテル=マテルは窮地に陥ったレンを護る為、アイオーンを道連れに自爆し…

粉々に砕けたパテル=マテルは、レンに最後のメッセージを送る。


『サ ヨ ウ ナ ラ』と。






イースVS空の軌跡にもプレイヤーキャラとして登場

大鎌のクラフトと時属性のアーツを使う。EXTRAはパテル=マテルのダブルバスターキャノン。
性能的には攻撃範囲が広いがやや打たれ弱い。



「娘と公爵は預かった」
「返して欲しくば
追記・修正せよ。」

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