ポルポ(ジョジョの奇妙な冒険)

登録日:2012/06/21 Thu 21:28:26
更新日:2024/04/10 Wed 19:53:26
所要時間:約 5 分で読めます






人間とは言ってる事と… やってる事は違うんだなあ~
そこが人間の良さであり悪しき所なんだがね…


ポルポとは、『ジョジョの奇妙な冒険 Part5 黄金の風』の登場人物。
CV:岸祐二(ゲーム版)/石川英郎(アニメ版)
名前の由来はイタリア語で「タコ(polpo)」。



【概要】

ギャング組織パッショーネの幹部で、管轄はネアポリス区。
ブローノ・ブチャラティのチームの作中初期の上司で、パッショーネの入団試験官。
直接の部下のブチャラティを気に入っており、組織からの命令の他、
財産の一部を隠させるといった個人的な命令まで命じている。

白黒が逆転した目をしており*1体型はとんでもない巨漢かつとんでもない肥満体型で、頭が見えない体勢の時はベッドや壁と見間違われるほど。
その肥満体型に違わずかなりの大食漢で、普段から何かしらの食べ物を食べている。監房の壁一面分はある超巨大な特注ピザをあっという間に平らげた事もある。
ただ、何かとモノを食べたり、飲んだりしている割に「食事中は頭が働きにくくなり、判断力が鈍ってしまう」というのが欠点だと自覚している。本人曰く「胃に血が行って頭がぼーっとする」との事。
監獄にいることもあって運動などをしている様子もなく、生活習慣病を併発していてもおかしくない。重ちーが大人になったらこうなるんじゃね?という説も。
待ち針のようなものが沢山刺さった独特のデザインの帽子をしている。
「ブフゥ〜」が口癖。

一見暴利を貪り肥え太った典型的な欲深デブ系のキャラクターに見えるが、
語り口や思考は(悪人ではあるが)高い知性を感じさせるもので、その人柄の演出に加え、後述のスタンドとCVを兼任させる都合もあり、
ゲームやアニメで音声メディア展開した時もポルポの声は意外なほどに「イケボ」系を得意とする声優が担当している。
アニメでは石川氏の怪演で、巻き舌かつかなり芝居がかった口調という、まさしくポルポの怪人物っぷりを表すかのような演技になっている。

後述の特殊性から、ボスの彼への命令は、スタンド使い関連(思わしきもの含む)のみとなっている事がブチャラティやペリーコロさんから明かされている。

いつからかは不明だが作中開始時点で既に何らかの罪で有罪判決を受けており、刑務所に服役していた。
15年は出られないというのは名目にすぎず、実は有罪になった事自体がわざとであり、出ることはいつでもできるが、
彼の体型故に監獄にいようがいまいが基本的に部屋から動かないので同じという理由で、敢えて収監されたままになっている。
また、これまた体型の都合上、監房から出す(出る)のが困難なため、面会を行う際は面会室などではなく直接監房で行っており、
初めて彼に会ったジョルノは「どうやってここに入ったのかが不思議」とある意味当然の疑問を抱いている。*2
ちなみに、彼の監房は食べ物やワイン、おもちゃの他、何と爆弾や銃器、ゴッホやゴーギャンの絵まであり、完全に私室と化している。
これだけでも彼の持つ力がどれ程なのかうかがえる。まあその銃で死んだわけだが。
ついでに後の方で「午前9時25分」に「昼食」を食っているなど、本来刑務所では厳格なはずの生活習慣なども完全に好き勝手に出来たようである。
このため特に不自由は感じていないようだが、ジョルノに対して「強いて言えばシスティーナ礼拝堂のミケランジェロの壁画が見れない事が悩み」だと語っている*3

常に裏切りを警戒し、秘密の厳守と絶対的な忠誠を求めるギャングの幹部らしい価値観の持ち主であり、
表面的な利潤やそれを齎す才能のある部下を求めるのはもちろんだが、
ポルポが最も重要視しているのは「そいつが信頼に足る人間かどうか」
…言い換えると「リスクを冒すことなく利用できるコマかどうか」である。


「人が人を選ぶにあたって最も大切なのは『信頼』なんだ」
「それに比べたら頭がいいとか才能があるなんて事は、このクラッカーの歯クソほどの事もないんだ…」

とジョルノには述べ、試験内容もそれを見るための、一見すると無理難題を課す。
ちなみに、面接の際最初に「この世で最も大切な物は何か」と問うが、誤答でも一応反応は示している。
ジョルノの場合は「何が出来るか」だと答え、それを受けて「君は何ができるのか」と聞き返したところ、
ボディーチェックを行った刑務官の私物を本人に気付かれずにスッてきていたことを明かされた上、「耳の穴に耳全てを入れる」という特技も見せられ、
特に前者に関しては『そういう質問をされる』とジョルノが予測していた*4ことも合わせてか、「中々面白い」と好反応を示していた。
耳の特技の方は完全にツボっていた。

逆に最も忌むべき事は『侮辱』する事だと語る。
彼の言う『侮辱』とは、単に名誉を傷つけるだけでなく人生や生活を抜きさしならない状況に追いこんでしまう事。

これらの哲学は本音ではあるが、同時に「ただし自分を除いて」という前提の下にある考えでもある。
ジョルノに述べた言葉も、要約すると
自分の安全を確保したうえで私腹を肥やし、もし不利益を齎すような存在が現れれば
全力を以てありとあらゆる方向から追い込んで始末する
…だから自分には絶対逆らおうなどと思うな
という婉曲表現に他ならない。

裏では組織にも秘密で相当に汚い事をしてきたらしく、銀行にも預けられない「ヤバい金」を6億円前後も貯め込んでいた。*5
アニメでは2001年当時に合わせ、100億イタリアリラとなり、ちょっとだけ増額した。*6


スタンド



チャンスをやろう…

向かうべき『2つの道』を…!!

スタンド名:『ブラック・サバス』

破壊力-E(ただし押さえつける力A)
スピード-A
射程距離-A
持続力-A
精密動作性-E
成長性-E

遠隔自動操縦型のスタンドで、本体の指定した特定の条件下でのみ発動する。
決められた特定の行動しかとれない機械的な性格の強い能力だが、毎回能力の行使に伴い決まった文言を放つ他、
ダメージを受けた時には悲鳴を上げるなど、僅かながら自我を感じさせる部分もある。

スタンドビジョンは黒い外套と帽子を纏った白銀の四肢を持つ細身の人型をしており、紐で端を縫ったような大きな口を持つ。
脂肪の塊でしかないポルポには勿体ないくらいカッコいいと評判で、
黄金のを宿すジョルノの『ゴールド・エクスペリエンス』とは対を成すかのごとき「影」を体現したスタンド能力である。

名前の元ネタは、ヘヴィメタル・ハードロックの開祖とも言われているイングランドの同名のロックバンド『Black Sabbath』から。
スタンドの見た目もバンド名を意識したものとなっている。
余談だが、同バンドはフロントマンであるオジー・オズボーンが脱退した後、かのDIOの元ネタであるロニー・ジェイムス・ディオが在籍していたことがある。


◆能力

物体の影の中でのみ活動し、影の中を移動する。
能力が行使できるのは影の中のみで、離れた位置のある影Aと影Bの間をジャンプしたり、日光の下に飛び出すことはできない。
ただし、影を伝えば離れた影にも移動でき、鳥の影などといったごく小さな影でも伝っていくことができる。
さすがに小さすぎる影(小石や道路のタイルの隙間など)は入れないとのこと。

影を作っている物体を破壊されるなどして日光に当たれば消滅してしまうが、
再度スタンド発動の条件が満たされれば何事もなかったかのようにまた出現する。
攻撃を受けようが日光で消滅しようが、本体にダメージはない。*7

相手の影から魂を引っ張り出し、押さえつけて口の中に内蔵されたで攻撃する完全な遠隔自動操縦型のスタンドで、
その行動は完全に本体から独立しており、スタンドが何をしているかどころか、発動したことすら本体には分からない。
また、スタンド使いは自らのスタンドが傷付くと自分も同じように傷付くという風に、本体とスタンドの状態がリンクしているのが基本なのだが、
ブラックサバスは遠隔自動操縦型スタンドであるためか、相手からの反撃で傷ついたりしても本体のポルポにはほとんど影響がないらしい他、
ジョルノの『ゴールド・エクスペリエンス』の能力で「感覚が暴走」しても、それまでと変わらない速度で影の中を移動し、
康一の『エコーズACT3』による「3FREEZE」で両手を重くされても、掴んでいたジョルノの足を離さないという具合に、
影の中では他のスタンドの能力を受けても、ある程度無視して動けるらしい。

ブチャラティの発言から、スタンドの発動の条件は本体が決められるらしい。
劇中ではライターの炎を再点火することで発動した。
他の場合では不明だが、劇中ではライターを再点火した清掃員のおじいさんを殺害しただけでなく、
再点火を「見た」だけのジョルノや康一まで標的とした。

『矢』で射抜いた相手がスタンド使いになれば、自然と消滅するようだが、
不適合者の場合、その人物は外傷の無いまま死亡し、その場に居合わせた全員に「試験」を課す迷惑極まりないスタンド。
また、既にスタンド使いである者に矢が刺さっても大ダメージを受けて死ぬだけなのだが、
事前に相手の能力の有無を判別する能力は持ち合わせていないため、一度発現してしまうとスタンド使いでも確実に無差別攻撃の対象となる。
恐らく不適合者以外誰もいない時は自然消滅し、「組織」のポルポの部下(ブチャラティ?)がライターなどを回収すると思われる。

自分の意志では動かせないため、「スタンドが遠く離れた場所にいる際に本体を狙われると、自分を守る手段がない」という弱点がある。
これは遠隔自動操縦型のスタンド全てに共通する弱点であり、こういったスタンドと戦う際は本体を見つけてスタンドで攻撃するのが基本となる。
しかしポルポの場合、その「本体」が刑務所という警備の厳重な施設に守られているため攻撃のしようがない。
ポルポが刑務所にいるのは、本体である自分を守るためでもあるのだ。
もちろん、遠隔操作型のスタンド相手ではなす術はないだろうが、「護衛役」のスタンド使いがいたとしてもなにも不思議ではない。
加えて、よしんばポルポを暗殺できたとしても「組織」を敵に回すことになるので、
基本的に彼に面会を希望するのは「組織」への入団希望者、あるいは組織の関係者であることもあり、
無関係の一般人を巻き込んで死なせたことに憤ったジョルノのように、個人的にポルポを殺害する理由がないのなら、
「組織」を敵に回すリスクを考えれば攻撃することにメリットが殆どないというのも、彼にとっては強力な「防御」となるだろう。

この通り、試験は組織の手足となるスタンド使いを生み出すのが目的であり、難易度がかなり高いのもこのためである。
刑務所の職員は試験のことを知らないため、ほとんどの受験者がここで邪魔されただろうが、確率を少しでも上げるためにわざと買収しなかった可能性がある。

ポルポはこの通り『矢』を持っているが、その『矢』の元々の所持者は組織のボスであるディアボロであり、間接的な形で矢を譲られた人物である。

また、しばしば同一視される「破壊力」「スタンド像自体の膂力」が一致しないことが明言されている珍しいスタンドでもある。
あるいは「押さえつける」ところまでが能力の範疇であり、膂力とは関係なくAランクのパワーで押さえつけることができる……ということかもしれない。*8

なお、ポルポ自身上記のスタンドの特性から試験で無関係な一般人を無差別に殺してしまう事は容易に想定出来たはずである。
にもかかわらずこの危険極まりない試験を平気で実行していた辺り、もちろんボスの命令でもあるわけだが、
一般人の生き死によりも自分達の組織の利益を優先していた事が窺える。
『信頼』や『侮辱』について偉そうにのたまっておいて、やっていることはこの体たらくであることから、
『自分の得にならない信頼などどうでもよく、自分以外を侮辱することも屁とも思わない』というポルポの本性が見え隠れするスタンドである。
無差別攻撃の被害にあった一般人の方がスタンドに目覚めたらどうするのかは不明。

『ブラック・サバス』の声はゲーム・アニメの双方でポルポ役の声優が兼任しており、かったるげなポルポと冷厳なサバスを見事に演じ分けている。



【劇中の活躍】

ブチャラティに紹介されたジョルノ・ジョバァーナに入団試験として24時間ライターから火を消さずに見張るという、滅茶苦茶難易度の高い内容のテストを課す。

ジョルノはこれを忠実に守り、数々の困難を乗り越えるも、
わずか一時間しか経ってない内に清掃員のおじいさんによって消されてしまう(本人にその気は全くなかった)。
しかし、茫然としているジョルノの様子を見て「(水が掛かったことで)壊してしまったのか」と心配したおじいさんが、
ライターを調べ、「壊れていない」ことをジョルノに知らせるべく「再点火」したことで、
点火を行ったおじいさん、それを目撃したジョルノ、ジョルノを追っていたために「再点火」を目撃した広瀬康一の三人を攻撃対象とみなした『ブラック・サバス』が発動。
おじいさんの魂を『矢』で貫いて殺害し、残るジョルノと康一に襲いかかる*9
当初、ポルポが自分を殺そうとしていると考えたジョルノだが、康一からスタンドの矢と遠隔自動操縦型スタンドの特性を教えられ、試験の本当の目的を看破。
さらに弱点を見抜かれた上に二人が共闘したことで日光の下に引きずり出され、ジョルノの無駄無駄ラッシュを浴びて消滅*10

その後、何食わぬ顔でのついたライター持ってきたジョルノを讃え、団員のバッジを渡す。*11

さらに心構えとして『侮辱』について語る。


信頼を侮辱する……とはその人物の名誉を傷つけるだけでなく、
人生や生活を抜きさしならない状況に追いこんでしまうことだ」

「争いは実にくだらんバカのすることだ」
「…だが、『侮辱する』という行為に対してだけは命を賭ける」

「殺人も神は許してくれると思っている!」


…と、語った後、ジョルノを見送って「利用しやすい小僧」が加わったことをほくそ笑みながら心の中で『侮辱』していた。

そして、翌日。いつも通りに昼食でバナナを食っている最中、皮をむいた際にどこからか「カチリ」という音が響く。
この不審な音を気にしたポルポは一旦食事の手を止めるが、とりあえずバナナを口に入れた*12
…が、この時食べようとしたバナナは、ポルポが壁に飾っていた拳銃が変化していたものだった。


『侮辱』という行為に対しては殺人も許されるだって?
なるほど………おまえの言うことは本当に大切なことだ」

「おまえは あの無関係のじいさんの『命を侮辱した』


…ポルポは、ジョルノを本気で怒らせてしまっていた。
ジョルノはバッジを受け取る際、ポルポがワインを堪能してる隙に拳銃をバナナに変化させていたのだ。
先ほど聞こえた異音も、皮をむいた事で撃鉄が起きたものである。
そして口にくわえた瞬間「能力」が解除されて元に戻り…


「ゲッ!!」

「だからお前の拳銃を一丁、バナナに変えてきた」

「最後の食事、良く味わって食べるといいぜ」

ズドンッ!


そのまま引き金を引いてしまい、頭を撃ち抜いて死亡した。

死亡時刻、午前9時25分・・・(後にホルマジオが聞いた情報より)

前述の通り、ポルポが死んだのはジョルノとの面会の翌日の朝であったため、当然ジョルノにはアリバイは成立*13
完全な密室かつ拳銃もポルポ自身のもので、引き金を引いたのも紛れもなくポルポ自身だったので、他殺説は完全に却下。
彼の死は自殺として処理された。

彼のスタンドが持っていた『矢』も、この時の衝撃で破壊された(6部の描写的に破片はまだ使えるかもしれない)。
その後、彼の隠し財産を上納したブチャラティが彼の後釜となってのし上がった。

なお、ブチャラティの方は上司であるポルポのことを内心では軽蔑していたようで、同じ幹部のペリーコロとは違い、ポルポの名前を呼ぶときは始終呼び捨てだったし、
「何故自殺したのかはどうでもいい」「死んで当然の事をしていた幹部」
と、死に関しても一切悲しむ素振りなどは見せず、彼の葬式にも出席しなかった。*14*15
……ただしこれはブチャラティがポルポを嫌っていたことが理由とは限らず、ポルポの葬式の日にはすでに裏切り者たちの手からトリッシュを隠匿・護衛せよというボスからの直接の命令が下されており、出席しようにも出来なかったという可能性は大いにある。迂闊に葬式に出席などしようものなら見つかって追われていた可能性は高いし、ホルマジオが張っていた以上は実際そうなっていたことだろう。それはボスからの命令を軽んじるような行動となる。いかにポルポが幹部といえど、ボスの命令を蔑ろにしてまでその葬式に参列することが許されようはずもない。それこそ組織への裏切りとみなされてもおかしくはない。

直接描写されてないが、あの巨体故か葬儀屋がポルポの遺体の火葬に苦労していた模様*16。そもそも刑務所からどうやって出したのか…

なお、外伝小説『恥知らずのパープルヘイズ』によると、
ボス(ディアボロ)が禁じ手であった麻薬ビジネスに手を出していたことを知りながら、見て見ぬフリをしていたとのこと。
そのことも、ブチャラティの怒りを買ったのかもしれない。

さらにブチャラティ以外にも賭博で私腹を肥やしていたことで暗殺者チームからも反感を買っており、組織内での人望は低かったようで、
それを証明するかのようにポルポ死亡の報せの際、他の構成員達はポルポの死よりも残った後釜と隠し財産が話題になっていた。


【余談】

ジョジョ25周年記念にジャンプ作家たちが寄稿イラストを描いたのだが、他の作家が主人公を描くなかで、何故か『HUNTER×HUNTER』の作者・冨樫義博氏の描いたのがポルポだった
チョイスした理由は謎*17
ちなみに冨樫氏本人はジョジョについて「全てが独創的で次元が違い、本当に大好きな漫画」との高評価をしている。
自分の作品にアイディアを取り入れたぐらいだしね。

小ネタだが、ゲーム版でを担当した岸祐二はアニメ版こち亀を担当している。

上記の通り、名前の由来はイタリア語で「タコ」を意味する。
初登場時などでベッドや壁に擬態してたっぽい描写があるが、タコが岩やサンゴに擬態できることと掛けたものと思われる。
また、何故か指をクラッカーごと食った描写があり、その直後戻っていたが何だったのか不明。
ファンの間では、タコが自分の足を喰うことがあるのと、ブラック・サバスのギタリストが事故で指を切断してしまったことをかけたメタネタではないかと目されている。
メタではない観点で見れば、物知りのジョルノはポルポの名前を聞いてタコを連想し、「そういやタコって足を喰うんだよね」みたいな事を考えてそういう幻覚を見たのかもしれない。


作中ではブチャラティチーム以外のポルポの部下については存在の有無も含めて一切言及・描写されていない。*18
描写・言及がないのだから、ブチャラティチーム以外にポルポの部下はいない、と考えることもできなくもないが、
その場合ポルポはブチャラティがフーゴやアバッキオ等チームの面々を勧誘するまでブチャラティ以外に一人も部下がいなかったという、
組織の幹部にしてはあまりにも不自然極まりないことになってしまう。名ばかり管理職じゃあるまいし
曲がりなりにもポルポは組織の幹部であり、入団試験を任されている上に超貴重品であるスタンドの矢を預けられる、
緊急事案であるトリッシュ護衛任務も本来はポルポが担うはずだった*19など、
ボスであるディアボロからの信頼は並の幹部以上のものがあったことをうかがわせる描写が複数あることから、
ブチャラティチーム以外にも部下がそれなりにいる組織上の大幹部だったと考えるのが自然であろう。


2018年に「荒木飛呂彦原画展 JOJO 冒険の波紋」の開催に併せて、ジョルノに課された入団試験をモチーフにしたスマホゲーム「ポルポテスト」が配信された。
火が消えないように24時間ライターもといスマホを平静に保つ必要がある。
一定角度で火は消え、横ではなく垂直状態を維持する事が求められるので、机の上に置いておけば安心なんてことはもちろんない。
達成し、試験に合格できた人には「栄誉」と抽選で「パッショーネバッヂ」が送られた。
なお、失敗しても『ブラック・サバス』は出てこないのでスタンド使いには絶対になれません。


なお、ジョルノVSポルポ(ブラック・サバス)の対決は第1部ジョナサンVS吸血鬼(屍生人)のオマージュと思わしき構成となっている。

…よもやま話だが、タコはイタリアやスペイン、ポルトガルやギリシャを除いた欧米では「悪魔の魚」とも言われている。
そんなポルポが仕えているパッショーネのボスである「ディアボロ」の名の由来は言うまでもなく…
そして『神』はイタリア語で「DIO」と書く。
ポルポが『神』についての身勝手な蘊蓄を垂れていたのは『(DIO)』の息子であるジョルノ…。
なんとも皮肉な因縁を感じることだろう。

悪魔(ディアボロ)』の下僕として、独房と言う安全な「水槽」の中から幾多の命を『侮辱』し、奪い続けてきた肥え太った醜い『蛸』は、
神の子(ジョルノ)』の逆鱗に触れ、自分が言った通りの報いを受ける事となったのである。




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最終更新:2024年04月10日 19:53

*1 同じように一見白黒反転したような目を持つリゾット・ネエロの場合は「黒目が非常に大きく、白いのは瞳ではなくハイライト」とのことなので、ポルポも似たような体質だったのかもしれない。

*2 彼はブチャラティを隠し金を託すレベルで信用しているため、彼のスタンド『スティッキィ・フィンガーズ』で壁を開かせて収監された可能性が高い。事実、『スティッキィ・フィンガーズ』のジッパーは硬い壁も貫通するので、収納から組み立て、それが終わってからのブチャラティの脱出までも容易である。

*3 彼の体ではどの道礼拝堂まで外出できそうにないので、適当に言っただけかもしれないが。

*4 ボディーチェックを受けたのはポルポとの面会直前であり、ジョルノは「何が出来るのか」等と聞かれると予測して予めスッていたことになる。

*5 ギャングの幹部の隠し財産としては少な過ぎる感じがするため、恐らくはこれは一部である可能性が高い

*6 当時、日本円で100イタリアリラが約7円のため、約7億円。ちなみに翌年の2002年からイタリア国内でもリラに代わってユーロの流通が始まっている。

*7 康一は日本での似た経験からポルポが「手が重くなった」くらいのことは感じたかもしれないと推論を述べていたが、実際のところは不明

*8 特殊能力も含めた「物質的に作用する力」とステータスの「破壊力」が一致しないスタンドには前例も多く、たとえば『クリーム』や『ザ・ハンド』など空間を削り取るスタンドは硬度などを無視して物体を破壊できるにもかかわらず破壊力は共に「B」となっている。

*9 襲われた康一を助ける際、原作では手を貫かれてでも矢を抑えたが、アニメでは矢をそのまま掴んで止めている。恐らく後に登場した『レクイエム』との整合性を取るためと思われる。

*10 日の光の中で放置していれば普通に消えるので、わざわざラッシュを叩き込んだのはジョルノの義憤や怒りが影響していると思われる。

*11 描写からしてポルポは再点火したことを知らないが、「再点火して、生きて帰って来た」ならそいつはスタンド使いであり、そうでなくても「本当に24時間ライターの火を消すことなく持ち帰った」のならそれなり以上に器用で機転が利き、かつ無駄と思えるような命令にでも愚直に従う人間なので、いずれにせよ何かしら使い道はある。そのため「実際に達成したか否か」はどうでも良かった。

*12 原作ではその後も気になっていたが、アニメでは「まぁ、いい」と、気にすることなくバナナを口に入れた。

*13 アニメでは死亡時にはブチャラティと合流し、拠点のレストランに向かう途中だった。

*14 なお、ジョルノが何かをしでかしたことは察していたようである。

*15 ギャングの世界では上下関係というものは絶対的であり、特にイタリアマフィアは「組織(ファミリー)の繋がり」を非常に重視することで知られている。後にホルマジオがナランチャ相手に突っ込んでいた通り、『下っ端が、幹部の葬式にチームの誰も参加させない』というのは極めて無礼で、本来は有り得ない態度なのである。

*16 イタリアは遺族の希望で火葬か土葬を選べるらしい。

*17 ひねくれ者で有名な冨樫氏のこと、誰もが普通に描くであろうメインは描きたくないと思ったのかもしれない

*18 最序盤に出てきた涙目のルカとポルポの関係は不明

*19 といってもポルポ自身は上記の通り身動きできないので、結局実働はブチャラティに丸投げされそうだが