完璧・無量大数軍

登録日:2012/03/15Thu 03:32:42
更新日:2023/12/20 Wed 00:47:11
所要時間:約 7 分で読めます




完璧・無量大数軍(パーフェクト・ラージナンバーズ)とは、現在週プレNEWSでWEB連載中の漫画『キン肉マン』に登場する組織である。




【概要】

「宇宙超人タッグトーナメント編」で登場した勢力、完璧(パーフェクト)超人の本隊とも呼べる集団。
各々が「完○」という形式の二つ名を背負い、またその名を冠した必殺技を備えているのが特徴。
また“神に最も近い”と自称する完璧超人達の中でも、超人の生死を司る超人閻魔より不老不死となる栄誉までをも授かっている。

彼らの役割は超人墓場の主であり、完璧超人の開祖たる超人閻魔の親衛隊。
かつて、完璧超人の首領を名乗っていたネプチューンマン及びネプチューンキング完璧超人本隊から外れた集団の長でしかなく、謂わば堕落者であった。
尚、両名共に以前は無量大数軍の一員であり、ネプチューンマンは『完狩』、ネプチューンキングは『完傑』という称号を持っていたエリートだったが、私欲から追放されたり、理念の違いから離脱。
そして、追放された折にネプチューンキングが率いていたのが、以前に出現した完璧超人を名乗る偽物達の正体であった。

そして、この無量大数軍の登場により実は超人の生死を司る超人閻魔こそが天上の神々に替わる地上(キン肉マン世界での宇宙)の管理者であり完璧超人の首魁……つまりは、完璧超人こそが真の世界の支配者であることが明らかになったものの、その割には無量大数軍自体は何処と無く悲哀が付きまとう存在であるのが明かされていったのも後述の通り。

無量大数軍こそが現在の超人閻魔の親衛隊にして閻魔より命じられた完璧超人本来の仕事である下等超人が力を持ちすぎないようにするための監視と粛正を受け持っていたのは確かなのだが、彼等自身は超人閻魔の正体を知らされておらず、更に始まりの完璧超人である完璧超人始祖(パーフェクト・オリジン)の存在を知ってこそいるものの全容の把握すらしていなかった。

尚、完璧超人の評価基準は強さのみであり、建前では指導者である超人閻魔以下、完璧超人始祖、無量大数軍、更にそれ以下のヒラ完璧超人などの肩書きはあくまで区分であって階級ではなく、序列等は存在しないとされている。

……が、実質的に超人閻魔と始祖は上位存在にあたるようで、ネメシスは完璧超人の歴史と真実が明かされる以前から「超人閻魔」と呼んでいたし、始祖には完璧超人の掟が適用されないといった特例が存在していた。
一応、超人閻魔を含む始祖達と無量大数軍以下の一般完璧超人では実力に於いて天と地程の開きがあるので、上記の“強さ”が評価基準となっているという部分に合致してると言えなくもないのだが、実のところ主である超人閻魔が真の意味で心に留めているのは出奔した者を含む始祖達なので、結成理由を鑑みても所詮は始祖の代理となる集団という程度の扱いであったようである。

そもそも、完璧超人の誕生理由と本来の理念は当事者である超人閻魔と始祖しか知らず、後代の無量大数軍を含む完璧超人達には伝えられてさえいなかった。
自分達の完璧な強さのみを誇示し、下等超人達を管理される存在として見下す傲岸不遜な現在の完璧思想は、完璧超人本来の目的を見失った果ての歪んだ思想であり、反対に完璧超人の歩みを止めさせる思想であるとして当事者だった者達からも批判されている。


作中では、各勢力間の休戦条約に自分達が代表者と認めていないネプチューンマンが勝手に調印したことに反発し、
自分達の存在を明かすと共に、条約の破棄と真の完璧超人の実力を満天下に誇示すること、そして正義悪魔超人の粛清を目的に宣戦布告してきた。

圧倒的な戦闘力や他属性の超人を「下等超人」と見下すエリート意識は過去の「ヘル・ミッショネルズ」や「殺人遊戯コンビ」と同様だが、
追い詰められた途端に卑怯な一面を露わにした彼らとは違い、自分達が有利になる小細工は一切用いず、あえてアウェーのリングで対戦相手を待ち、
敗北した際には掟に従い速やかに自害するなど、完璧超人としての信念や矜持を貫徹するストイックな面が強調されている。
そうした意味でも“完璧の掟”を自ら破りネプチューンマンを失望させた、ネプチューンキングの様な“堕落者”との対比となっていると言える。
一方、余りの厳格さから上記の様に彼等が貫く敗北=即自決という掟も、裏を返せば完璧の掟の傲慢さの象徴であるとして、迎え撃つ形となった戦いを通じての相互理解を理想とす正義超人に批判される部分となった。(同じく完璧超人本隊に挑んだ悪魔超人は“あのお方”からの勅命のみで動き殺人上等の構えを見せていたので、正義超人とは立場が一致していない。)



【メンバー】


・第一陣


惑わされるなと言っておるーーっ!!

◇『完武』ストロング・ザ・武道(ブドー)

所属:完璧超人
出身:不明
身長:290cm
体重:320kg
超人強度:不明


完璧・無量大数軍のリーダー格。
かつてネプチューンキングがオーバーボディを纏った時の姿「ビッグ・ザ・武道」に似た容姿をしているが、全くの別人。
分かりやすい相違点(なのか姿勢の違いなのか微妙だが)としては、正面から見た時に後頭部のトンガリが頭の上に飛び出して見える。
彼の現在の姿もオーバーボディなのかは不明だが、面の下には素顔のものと思しき血走った三白眼を度々覗かせている。
口癖は「グロロ~」

完璧超人の理念を体現したかのような超人で、その性格は冷徹にして苛烈
正義超人の甘さ、悪魔超人の卑劣さ、そして掟を守らぬネプチューンキングのような名ばかりの完璧超人を等しく軽蔑・憎悪している。
しかしその強さを追い求める姿勢は純粋であり、クセ者揃いの無量大数軍を束ねるに相応しい絶大な器量とカリスマ性を併せ持つ底知れぬ漢。
まさに完璧超人の理念を体現したような存在である。

ジェロニモ「アパッチのおたけび」の発動を一瞬で見切り、カウンターのパンチ一発で倒す圧倒的な実力を持つ。
また、他の超人にない特徴として超人からパワーを奪うことで普通の人間にしてしまう技「零の悲劇」を使う。
超人の肉体すら貫く竹刀を手に提げているが、「鍛えた肉体のみを武器とする」完璧超人の掟に従い、試合に用いるような事はない(竹刀で正義超人達をしばきながら「凶器攻撃をした奴などと一緒にするな」と言った事はあるが)。

「零の悲劇」以外にはこれといった特殊能力を使わないが、そのぶん強靭な肉体のみで他者を圧倒する恐ろしさが際立つ。
殴る、蹴る、掴むといった基本動作が全て必殺技級の威力となっているのだから。

ザ・魔雲天と対決し、ただのローキックで足をもぎ取り、パンチ一発で体にクレーターを作り、片手で魔雲天の巨体を軽々持ち上げ叩きつけ、終始フルボッコにする。
それでもなお食い下がる魔雲天の健闘を讃え「零の悲劇」で力を奪うのみに止めようとする
(なお、人間になっていく魔雲天の恰幅の良いヒゲ面を「良い男」と称している。まさかね・・・)。
しかし、魔雲天が死を恐れずあくまで超人としての誇りを捨てずに立ち向かってきたため、「“完武”兜砕き」をもって止めを刺す。
決着のゴングが響く中、倒れた魔雲天の手を組んでやることでその姿勢を評価した。
そして悪魔超人達の背後にいる存在について触れようとするが、魔雲天の最後のあがきによって深い奈落の底へと落ちていった。

初登場時から明らかに他の完璧超人とは別格の存在として描かれており、今シリーズの重要人物として読者から注目を集めた。
その恐るべき正体については当該項目を参照。


さぁ~っ、まだ裂いていない皮膚はないか~っ!!

◇『完裂』マックス・ラジアル

所属:完璧超人
出身:フランス
身長:256cm
体重:423kg
超人強度:4800万パワー


騎士の甲冑のようなバイザーと両肩に巨大なタイヤを備えた巨漢超人。
そのタイヤで対戦相手を完膚無きまでに切り裂いてしまうことから『完裂』の異名を持つ。
非力な者、体格に恵まれぬ小兵を見下す傲岸な性格。
口癖は「バルルーン」断末魔は「ハラッゴ~ッ」

国辱コンビを瞬殺した後、テリーマンと戦う。

主要技はタイヤを回転させた状態でタックルする 「ドリフトタックル」
必殺技は相手超人を抱え両肩のタイヤに当て、その状態でタイヤを大回転させ皮膚を切り裂く「ビッグ・ラジアル・インパクト」
上下逆さまの状態で投げられた際は、両肩のタイヤで自走する「ビッグ・ラジアル・フィン」で衝突を回避できる。
「サスペンション・ブーツ」は伸縮自在なため、近距離・遠距離のどちらでも蹴りを放つことが可能。

作中で“完裂”の二つ名を冠して技を発動したことがないため、該当技が何なのかは不明。
ただ、他のメンバーも二つ名を省略して技を発動していたことがあるため、
トドメとして使うことが多い「ビッグ・ラジアル・インパクト」がそうなのかもしれない。
詳細は当該項目を参照。


そろそろこの戦いも"完遂"させるとするか!

◇『完遂』ターボメン

所属:完璧超人
出身:シリア
身長:215cm
体重:180kg
超人強度:4000万パワー


両腕に針の飛び出す回転式弾倉のような凶器『リボルバー・フィン』を装備した機械超人。
完璧超人らしい冷淡な合理主義者だが、時折対戦相手の矜持を酌んだ行動を見せることもある。
口癖は「ボシューボシュー」

ソ連・クレムリンの赤の広場でウォーズマンを待つも、突如乱入してきたステカセキング「地獄のシンフォニー」による奇襲を受ける形で試合が開始。
新たな強豪超人のデータを追加した「新・超人大全集」で変身したステカセの怒濤の攻撃により防戦一方となるが、エネルギーの充填完了を契機に攻守逆転。
先述の能力で自壊し瀕死となったステカセに確実なトドメを刺し、異名の通り勝利を『完遂』した。

二戦目ではバッファローマンと交戦していたが、
リング崩壊事故によりグリムリバーとスプリングマンが交戦するリングに転がり込むことになる。
そこでグリムリバーと急増タッグ「ジョン・ドウズ」を結成、バッファローマンとスプリングマン「ディアボロス」と交戦する。 

必殺技は腕のリボルバーグローブから複数の鉄鋲を出現させ、回転させた状態で相手を刺す「“完遂”リボルバー・フィン」や、
相手を上空まで吹っ飛ばした後、空中で相手の足と肩を固め、顔面からキャンバスに叩きつける完遂刺し(コンプリート・スティング)
ターボチャージャーに蓄えたパワーをアースユニットで相手に送り返し自壊させる技の名称は「アースクラッシュ」
その他、両腕のリボルバーグローブで相手のこめかみを挟み込む「タービンチョップ」という技も使用する。
詳細は当該項目を参照。


手応えありだ開掌~っ!!

◇『完掌』クラッシュマン

所属:完璧超人
出身:パキスタン
身長:283cm
体重:880kg
超人強度:3000万パワー


背面から五指に似た配置で生えた分厚い金属板が特徴の超人。
この金属板は自身の意志で自在に曲げ伸ばしが可能であり、上半身を巨大な手と化し、
標的を完全に掌握・握りつぶすように破壊してしまうことから『完掌』の異名を持つ。
口癖は「ギガギガ」

東ドイツのブランデンブルク門でブロッケンJr.を待つも、それに先んじて襲いかかってきた悪魔超人ミスターカーメンと交戦。
必殺のアイアングローブを「ファラオ解骨術」により回避され、反撃の「ミイラパッケージ」を受けるが、機械超人である彼は体の半分が鋼鉄であり、水分の代わりにネジやナットを吸わせた。
これにより、ミスターカーメンのカルトゥーシュ・ストローおよび口を破壊。
クラッシュマンの逆襲に対しミスターカーメンは再びファラオ解骨術でかわそうとするもそれを許さず、異名通りに『完掌』して撃破した。

二戦目では当初の希望通りブロッケンJr.と交戦。

主力武器は言うまでもなく背中の「“完掌”アイアングローブ」
フルパワーの時はグローブの内側から複数の鉄鋲が飛び出し、さらにダメージがアップする。
そのほか、内側に回り込んだ相手を脚部から出現した小型のアイアングローブで挟む「レッグ・アイアングローブ」
全身をアイアングローブに格納した状態で高速回転して体当たりする「アイアン・ディスカス」なども使用する。
詳細は当該項目を参照。


オレは完璧なる猟犬よーーっ!!

◇『完牙』ダルメシマン

所属:完璧超人
出身:イギリス
身長:190cm
体重:97kg
超人強度:2500万パワー


白黒斑模様の毛並みが特徴のダルメシアン犬の化身超人。
『完牙』の異名を持つことからも分かるように鋭い牙を用いた噛み付き殺法を得意としており、
負傷したジェロニモの喉笛を食い千切り、文字通り『かませ犬』の憂き目に遭わせる獰猛さを見せつけた。
体躯は完璧超人にしては小柄だが、スピード・技術に優れた見た目以上のテクニシャン。
口癖は「ウォンウォン」

中国の万里の長城でラーメンマンとの対戦を待つも、悪魔超人ブラックホールに乱入され、これを迎え撃つ。

主要技はその鋭い牙で相手の全身を噛み裂く「“完牙”マッドドッグ・トゥース」
その他にも、相手の頭部に噛み付いた状態でジャンプし、両膝で相手の側頭部を挟み込むように蹴る「ドッグ・イヤー・クラッシュ」
相手の脇腹に噛みつきながらバックフリップで投げる「マッドドッグ・フリップ」など、噛み付き攻撃を絡めた技が多い。

また、バッファローマンが千の傷を操るように、全身の斑点を移動・操作する「スペクルコントロール」という能力がある。
これを応用してドーベルマンへの変身や、全ての斑点を結集し球状にして相手に向けて射出する「スペクルボム」
腹部に結集した斑点部分に空洞を作り、攻撃の回避や相手の捕獲へと繋げる「ケンネルマウス」など、多彩な技を繰り出す。

足の先から「ドギー・ネイル」という鋭く尖った爪を出現させることも可能。
蹴り技の威力を増すほか、ブラックホールへの吸引から逃れるためにリングに突き立て、「スペクルボム」を使う時間を稼ぐために使用した。
もっとも一度は凌いだものの、フルパワーで発動した「至高のブラックホール」は防げず突き立てた爪が折れ、ダルメシマン本体は吸い込まれてしまった。
詳細は当該項目を参照。


水棲超人同士は水の中で戦ってこそ意味がある。

◇『完刺』マーリンマン

所属:完璧超人
出身:フィジー
身長:202cm
体重:134kg
超人強度:2200万パワー


上顎に鋭く尖った口吻「カジキ通し」を備えたカジキの化身超人。水中戦を得意とする。また受け身が巧みで技も多彩。
無量大数軍が襲来した際にはまだ姿を見せておらず、アイドル超人軍との試合に向けて7人のメンバーが必要となった際に追加で召喚された。
そのためか序盤は非常に影が薄く、台詞も少ない。
口癖は「ピョピョー」

イギリスのテムズ河でこの国を故郷とするロビンマスクを待つも、水中から襲撃してきた悪魔超人アトランティスと交戦。

上顎のカジキ通しで相手を刺し貫く技は通常「“完刺”スピア・フィッシング」と呼ばれるが、
陸上ではロープのリバウンドの勢いで突進して突き刺す「フライングソードフィッシュ」という技も使える。
カジキ通しを横に薙ぎ払うことで「ソードフィッシュカッター」という斬撃にも使えるが、
作中ではアトランティスが作り出した水粒カーテンを切り裂いたのみで、相手に直接斬り付けるためにも使えるかは不明。

そのほか、密着した相手に対して頭部のヒレを高速回転し切り裂く「鰭ノコギリ」
喉から浮き袋を出して相手の攻撃の衝撃を吸収する「マーリン・エアバッグ」
上述の「アトランティスドライバー」からの脱出時に使った、カジキ通しを螺旋状に変形し回転させる「フライングソードスパイラル」
両手で相手の頭部を、両足で相手の肩をクラッチして相手を頭部から地面へと叩きつける「ピラニアンシュート」なども使用する。
詳細は当該項目を参照。


そうだ!立ち上がって新たな強力技を見せてこい

◇『完恐』ピークア・ブー

所属:完璧超人
出身:ニュージーランド
身長:178cm
体重:105kg
超人強度:4200万パワー


小柄な体躯に赤ん坊の扮装をした完璧超人。
ピークア・ブー(いないいないばぁ)の名の通り、その素顔は手の平を象ったマスクに覆われている。
喋れないわけでも無いのだが、台詞の大半は「ホンギャホンギャ」という泣き声で構成されており、
表情が読めないことも相まって非常に不気味な印象を見る者に与える(ちなみに一人称は「あたい」)。

両国国技館で当初はスプリングマンに挑もうとするが、現役復帰したキン肉マンに挑むことになった。

相手の技をコピーする能力が最大の特徴だが、
固有技として腹部にある巨大な手で相手を上下逆さまに捕らえ、頭部をリングに叩き付ける「ビッグ・ベイビー・ボム」も使用する。
これが“完恐”としての必殺技なのだろうか。
詳細は当該項目を参照。



・第二陣


相手がこのオレだった、それがきさまの敗因だ!

◇『完肉』ネメシス

所属:完璧超人
出身:不明
身長:205cm
体重:104kg
超人強度:6800万パワー


キン肉族の特徴を持ち、キン肉族の諺を口にし、「マッスル・スパーク」をも使いこなす謎の人物。
キン肉族三大奥義を使えることを抜きにしても、高いフィジカルと非常に巧みなテクニックを併せ持ち、堂々と戦う強者。
完璧超人の中でも特に態度がデカく、スグル達を下等超人と言ってはばからないがその度胸は認めている様子。
スグルは身に覚えがないが、スグルや真弓とは以前から認識しているらしい。

試合では、運命の神と超人破壊師を破ったことでアブラの乗ったロビンマスクと対決する。
下等超人を「害虫(ゴキブリ)」と見下す態度を取る一方、試合で実力を見せた相手には一定の敬意を払う。

「敗者には死を」という完璧超人の掟には厳しいものの、ポーラマンの介錯をする際には別れを惜しむ言葉を掛け、
ウォーズマンに乱入されて介錯が遅れた際には待たせたことを詫びるなど、それに臨む態度は真摯そのもの。
試合後、超人界に起きつつある異変の元凶はキン肉マンにあると断じ、正義・悪魔陣営を驚愕させた。

その他の詳細は当該項目を参照。


超人拳法家の始末は超人拳法家がつけるーーっ

◇『完昇』マーベラス

所属:完璧超人
出身:中国
身長:198cm
体重:130kg
超人強度:1800万パワー


中華風の甲冑を身にまとい、両肩から「紅龍」「蒼龍」と呼ばれる双龍が生えた超人。
階段ピラミッドリングの第1段でラーメンマンと交戦する。
世代は違うものの元々ラーメンマンと同じ寺院で修行した超人拳法の伝承者だったが、より完璧な強さを求めて完璧超人となる。
口癖は「キュワキュワ」

主要技は双龍が相手に噛み付く「ライジングドラゴン」
必殺技は螺旋状に組み合った双龍が相手に噛み付いてから捻れをほどき、強い回転を加えながら放り投げて壁に叩き付ける「“完昇”双龍同体飛燕」
そのほか、双龍の噛み付きで相手の両腕、自分の両腕で相手の両脚を捻る「双龍・塒固め」
両腕のパンチと双龍の頭突きにより、四箇所に打撃を加える「四腕龍拳」なども使用する。
詳細は当該項目を参照。


もはや温情タイムは終了だ!

◇『完流』ジャック・チー

所属:完璧超人
出身:イタリア
身長:195cm
体重:301kg
超人強度:3500万パワー


その名の通り、上半身が蛇口を模したパーツで構成された化身超人。メタリックな上半身や目元のバイザーはどことなくロボットっぽい印象も与える。
一人称は「我輩(わがはい)」で、口調も態度も尊大。両肩のバルブを回して冷水や熱湯を発射して武器にする。
傷ついたジェロニモの『アパッチのおたけび』に完璧超人の中で唯一吹き飛ばされた(水流の力で自力で舞い戻りカウンターを喰らわすが)
口癖は「ジャジャー」

階段ピラミッドリングの第3段でブラックホールと交戦する。

主要技は両腕の蛇口から熱湯を発射する「ボイリング・ショット」(あまり使わないが、蛇口なので冷水を発射する「クーラント・ショット」も使用可能)。
相手を熱湯で直接攻撃する以外にも、発射の際の推進力を利用して壁への激突や場外落下を防ぐことができ、ブラックホールの吸引能力からも逃れることが可能。
所謂ギミック超人なのだが、戦闘スタイル自体はかなり正攻法。
必殺技は「“完流”フォーセットクラッシャー」という垂直落下式のデスパレーボム。
詳細は当該項目を参照。


さあ、おバカなヘボ牛さん来なさ~い!

◇『完幻』グリムリパー

所属:完璧超人
出身:不明
身長:206cm
体重:102kg
超人強度:不明


ハットと細身のドレスを身にまとい、顔にメイクを施したピエロのような超人。
常に丁寧語で喋るが態度は傲慢であり、まさに慇懃無礼。更に他の完璧超人に比べて身内を馬鹿にしたり足蹴にしたりと、非道な面が目立つ。
名前の通り多彩な技やギミックを使いこなすが、
超人の皮膚を毟り取り、「ハリケーンミキサー」を素手で止める凄まじい握力を持つため肉弾戦も得意という、無量大数軍の中でも異彩を放つ存在。
死神の化身だから死なないらしい。
口癖は「ニャガニャガ」

スプリングマンと対決していたが、
前述のジャックチーの掘削によるリング崩壊事故のせいでターボメンとバッファローマンがリングに転がり込み、タッグマッチに変更。
ターボメン敗北後はバッファローマンとの一騎討ちをする。

基本の超人パワーを超えた正義・悪魔超人らの底力を測るため、バッファローマンの闘争本能を極限まで引き出す血みどろの脳筋ファイトを行う。
潜在パワーを発揮し始めたバッファローマンに対し、ターボメンの亡骸から奪ったアースユニットで彼の超人パワーを吸収するが、
耐用上限の8000万パワー以上のパワーがなだれ込んだことにより、アースユニットごと腕が自壊してしまった。
怒り狂ったバッファローマンの「ハリケーン・ミキサー」からの「超人十字架落とし」のラッシュを食らい、敗北する。
試合後、バッファローマンのロングホーンで胴体を貫かれて消滅した。

帽子に付いている棘を回転させ、相手を切り裂く「八つ裂きハット」
相手の体を装束内に取り込み、発火させ勢いを付けた状態で発射する「“完幻”ファントム・キャノン」
脚部を槍のように尖らせた状態で縦横無尽に飛び回り相手を切り裂く「スピア・ドレス」
自身の装束に炎を纏わせて回転しながら体当りする「イグニシォンドレス」
かつてヘル・ミッショネルズが使用したのと同じ「サンダー・サーベル」など多彩な技を持つ。
また、「ファントム・キャノン」はタッグパートナーのターボメンを相手超人目掛けて発射するという、
「ジョン・ドウズアロー」という技としても使用可能。

芸達者だが、単純なパワーも並外れている、かなりのチート超人。まぁいいか
その正体は、悪魔将軍ことゴールドマンと同格である完璧超人始祖の一角サイコマンである。
その他の詳細は当該項目を参照。

ニセの"熊の爪"は本家には勝てない!

◇『完力』ポーラマン

所属:完璧超人
出身:ノルウエー
身長:278cm
体重:325kg
超人強度:7200万パワー


名前の通りの白熊超人。
異名の通り、無量大数軍の中でもかなりの巨体で圧倒的な怪力と超人強度を誇る。
また力任せの戦法だけでなく俊敏さもあり、関節技も使いこなす。
無量大数軍の中でも古株のようで、ネメシスとの付き合いも長い様子。
ロボ超人であるウォーズマンやターボメンを「プログラム通り闘うだけの存在」と見下している。
口癖は「パキャパキャ」

ピラミッドの最上階に陣取り、ウォーズマンと対決。

必殺技は相手を左肩に担ぎ上げて大きくジャンプし、
空中で相手と背中合わせとなり両腕で相手の頭を、両足で相手の両足をクラッチした状態で落下する「“完力”マッキンリー颪」
本気モードで繰り出す際には、さらに回転しつつ相手を押し潰すような形で落下する。

そのほか、両手の鋭い爪で攻撃する「ポーラ・ネイル」
相手の四肢を自分の四肢で封じ背中に爪を突き刺した状態で固める「熊嵐固め」などを使用する。

また、ネメシスとのツープラトン技として「バスターズ・ドッキング」という技も使用可能。
これはお互い背中合わせの状態で相手超人2人の脚を片方ずつ持ってキン肉バスターを発動するもの。
ただし、作中では彼らがタッグを組む機会はなく、ピークア・ブーの処刑を妨害する手負いのザ・マシンガンズに対して使われたのみであり、
それもバッファローマンとスプリングマン「ディアボロス」の「スプリング・バズーカ」による妨害で不発に終わった。
詳細は当該項目を参照。



・元無量大数軍


時と場合によっては、完璧超人も凶器を使うことがあるわい

◇『完傑』ネプチューン・キング

所属:完璧超人
出身:日本
身長:290cm
体重:320kg
超人強度:5000万パワー


かつて無量大数軍の中でも一際優秀な完璧超人であったネプチューン・キングは始祖たる拾式に師事して直々にマグネット・パワーの使い方を伝授された。
しかし、元より邪な気持ちがあって接触を図っていたのか、マグネット・パワーを会得して慢心・堕落した彼は当の拾式に無量大数軍の資格を剥奪されてしまい、同じ無量大数軍であったネプチューンマンの他、殺人遊戯コンビら多数の弟子達と共に離脱。
その後、このはぐれ集団が完璧超人の本隊を名乗り地上に殴り込みをかけた……というのが【宇宙超人タッグトーナメント編】における真実であった。
不老不死の栄誉を授かっている筈の無量大数軍であったキングの素顔が醜悪なミイラの様であったのは、離脱と共に不老不死の祝福を剥奪されていたからだ、とする考察も。
因みに、マグネット・パワーの創始者でもある拾式の存在は、本来は現行のエリート部隊である無量大数軍にすら明かされておらず、その正体に気付いて師事を受けていたことも、キングが優秀な完璧超人であった……とする評価を裏付けている部分と言
えるかもしれない。


ナンバーワーン!!

◇『完狩』ネプチューンマン

所属:完璧超人
出身:イギリス
身長:240cm
体重:210kg
超人強度:2800万パワー


【宇宙超人タッグトーナメント編】にて、完璧超人の首領を名乗っていたネプチューンマンは、ネプチューン・キングに見出だされた完璧超人であったが、追い詰められた末に凶器攻撃を行うなど、完璧超人の矜持すら失ったネプチューン・キングと完全に決別。
キングは実際には最初から堕落者であった訳だが、ネプチューンマンが何処まで師の真実を承知していたかは不明瞭。
ネプチューンマン自身も無量大数軍の一員であったが、キン肉マン達との戦いを経て密かに生き延びた後で、下等超人達が完璧超人に伍する程の力を発揮するようになったことを確信し、自らが改革派のリーダーとして完璧思想に異を唱え、他の属性の超人達と切磋琢磨して更なる強さと相互理解を目指すことを広め始め、その改革に賛同した完璧超人が多数派を占めるようになっていた。
【王位争奪編】にてキン肉マンに助力した後、完璧超人の代表として不可侵条約の締結に臨むが、超人閻魔の命で強攻策に出た、かつての同志であった無量大数軍に襲撃を受け拘束されてしまっていた。
正義・悪魔超人との戦いで無量大数軍が壊滅するばかりか始祖までもが地上に姿を現す事態となった中でピークに解放され、キン肉マンとネメシスの戦いを陰ながら見守るが、最終的には完璧超人を救う道を示す為に完璧超人陣営に復帰を果たした。
尚、改革を示して離脱していたとはいえ、堕落者であるキングとは大違いで、超人閻魔からの覚えも良い優秀な実力者として認識されていた模様。
その姿からは老害マンの影も形も無いが……。


・新加入


完璧な遂行をお約束しておいて誠に面目…ございません…

◇『完抉』スクリュー・キッド

所属:完璧超人
出身:アメリカ合衆国・ネバダ州
身長:215cm
体重:105kg
超人強度:1300万パワー


超神編(仮)で、復活し新たに完璧・無量大数軍の一員となっている。
同じく復活したケンダマンと共に超人閻魔の指示である地点を調査していたが、何者かに襲撃され交戦状態になってしまい、重傷を負いながらも脱出帰還。
超人閻魔に調査結果を報告した後気絶した。
過去の活躍などは個別項目を参照。

"完球"の称号を授かったこのケンダマンを舐めるなよ!!

◇『完球』ケンダマン

所属:完璧超人
出身:デンマーク
身長:248cm
体重:213kg
超人強度:1500万パワー

超神編(仮)で、復活し新たに完璧・無量大数軍の一員となっている。
スクリューキッドと共に「スクリューキッド調査団」として超人閻魔の指示である地点を調査していたが、何者かに襲撃され交戦状態になってしまい、スクリューキッドを逃がすために一人奮戦した。
過去の活躍などは個別項目を参照。



【完璧超人と無量大数軍の真実】

太古の昔、初めて誕生した超人という種族が私利私欲から凄惨な戦争を引き起こし、地上は混迷を極めた。
調和の神など創造主である神々は、当初は自分達の似姿として誕生を喜んでいた超人という種を「失敗作」とみなし、神の怒りである『カピラリア七光線』で絶滅させることを決定するが、
ある一人の「慈悲深き神」が少数の優秀な超人を救うことを提案、神の座を降りてイチ超人となり、彼らを完璧な存在に鍛え上げることを誓った。
この時、地上に降りた元・神に選ばれ、直接の指導の下で完璧を極め、神の怒りからも逃れられる資格を得たのが、現在、完璧超人始祖と呼ばれる存在達であり、彼等が初めて名乗ったのが完璧超人であった。
これが、完璧超人が「神に最も近い存在」と呼ばれ所以である。
つまり、本来“完璧超人”と呼べるのも“神に最も近い”と呼べるのも、完璧超人の中でも天上の神々に替わり世界の管理をしてきた“完璧超人始祖”だけであり、後代の完璧超人達は、ある理由から表に出ることのなくなった始祖の影をなぞっただけの存在とも言える。

そして、現行の完璧超人の中でも厳選された強者である完璧・無量大数軍は、上述の様に変節した超人閻魔=正体は“元”慈悲深き神である当人より、始祖と同様に不老不死の能力を分け与えられており、その意味では最も始祖の立場に近い完璧超人である。

尚、新シリーズ(『オメガ・ケンタウリの六鎗客編』)にて、かつての『王位争奪編』にて超人閻魔の使いとして姿を現したオメガマン・ディクシアの完璧超人入りの経緯と共に無量大数軍は定員制の少数精鋭の部隊でもあったことが明らかにされた。
つまり、本編に登場した12名の無量大数軍があの時点での全メンバーであったようで、自分達を“真の完璧超人”と呼ぶ超人閻魔直属のエリート部隊でありながら、ネプチューンマンの主導していた改革派の方が主流派と呼ばれていたのも納得出来る体制となっている。
メンバーが限定されているのも、始祖を意識した形態だったのかもしれない。

そうした意味でも……何よりも創設者が始祖の内の零式である超人閻魔と拾式であることからも解るように、無量大数軍とは集団として機能しなくなった完璧超人始祖の代理として超人閻魔に仕える栄誉を預けられた代理的な集団だったと言える。

現在の完璧超人の中でも、努力の末に永遠の強さを手にしようとする超人のみが無量大数軍として選ばれる資格が得られるのである。
敗北した無量大数軍が自害するのは、その特権を与えられながら一介の下等超人に敗北することは許されず、かつてのネプチューンキングに率いられた“はぐれ完璧超人”とは比べ物にならない程に“完璧の掟”に殉じている故であり、彼等の誇りでもある。

なお、ジャック・チーとポーラマンは自害する直前に「ようやく負けて死ぬことができる」という発言をしている。
無量大数軍としての実力と生き方に誇りを持っているはずの彼らだが、
本心では永遠に戦い続けることに疑問を覚え、自分を打倒する相手が現れるのを待ち望んでいたのだろうか。

作中では明言されていないが、ポーラマンがターボメンを嫌っていたのは、
ロボ超人であるターボメンが「不老不死」を当然のものとして受け入れており、
ポーラマン達の葛藤を理解することができないためなのかもしれない。

……しかしながら、彼らより格上であり超人閻魔にとっても真の同志にして愛弟子である始祖達からの評価は、様々というか散々である。
「完璧の山」の入門を預かる参式ミラージュマンからは家族のように扱われている一方、漆式ガンマンには現在の“あやつ”の「取り巻き」呼ばわりされ、
元始祖である壱式の悪魔将軍に至っては「飼いならされた完璧超人」とまで断じて侮蔑している。
弐式シルバーマンも、どんなに優秀な人材だろうが、敗北すれば命を失うことになる掟=真に完璧たる始祖には及ばぬが故に生じてしまっていた敗北が引き金となる自決死を掟毎に批判した。
何より、主である超人閻魔からは「かつてのお前達(始祖)には遠く及ばない」と明言されている他、創設者の拾式サイコマンにとっては、始祖である自分(と超人閻魔)が自由に動くための隠れ蓑の役割を果たす集団と割り切られ、真の目的の為には捨て駒としてすら使われた。
また、始祖と同じく不老不死の祝福を授かる……と言われつつも、その意味する所は大きく違っており、始祖の様に本来の完璧超人の掲げていた理念であった超人という種の成熟を見守るという使命は前述の様に引き継がれる所か、知らされてすらいなかった。
無量大数軍が持っていたのは、超人閻魔と成り果てた主より迫られた、下等超人の進化の可能性を閉ざし、徹底した管理システムを知らず知らずに維持させる役目であった。
本編の様に本来の理想を失ってしまっていた慈悲深き神=超人閻魔には、無量大数軍に対して、かつての始祖と同じ崇高なる使命を与えられなかったということなのかもしれないが、こうした事実から鑑みると、ポーラマン達の様に目標の無い不老不死に悩む者が出るのも当然だったのかもしれない。







……とはいえ、無量大数軍の侵攻から始まる一連の戦いの中で完璧思想の源流として世界を預かってきた始祖達も億年を経てこの世から去り、無量大数軍も壊滅したが、生き残った者達は全員が敗北しながらも始祖の使命と、その果ての超人という種の成熟の萌芽を見た。
改革派のネプチューンマンも出戻り、本当の意味で始祖の後継者としての歴史を歩み始めた段階と云える。
尚、最終決戦となった悪魔将軍と超人閻魔との決着での約束から生き残った始祖からも無量大数軍からも不老不死の祝福は取り払われていると考えられる。





追記・修正は不老不死の力を授かってからお願いします。


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最終更新:2023年12月20日 00:47