伊吹 萃香

登録日:2009/05/27 Wed 18:39:59
更新日:2024/03/18 Mon 15:07:10
所要時間:約 5 分で読めます




東方Projectの登場キャラクター。

読み:いぶき すいか

種族:鬼

テーマ曲
  • 御伽の国の鬼が島 ~ Missing Power(萃夢想)
  • 砕月(緋想天)


能力
  • 密と疎を操る程度の能力 - 『萃夢想』
  • 密度を操る程度の能力 - 『求聞史紀』、『地霊殿』

出演
  • 『東方萃夢想』7面(最終面)ボス、自機としても使用可
  • 『東方緋想天』自機
  • 『東方文花帖(ゲーム)』LEVEL Ex
  • 『東方地霊殿』霊夢支援キャラクター

二つ名:
  • (あつ)まる夢、幻、そして百鬼夜行 -『萃夢想』
  • 太古の時代 -『文花帖(ゲーム)』
  • 小さな百鬼夜行 -『求聞史紀』、『緋想天』、『地霊殿』
  • 疎雨の百鬼夜行 -『緋想天』
  • 不羈奔放の鬼 - 『茨歌仙』
  • 瓢箪枕の酒吞童子 - 『酔蝶華』



◆概要

幻想郷に現れた鬼。例によって見た目は少女だが何百年も生きている。
鬼とはかつて妖怪の山を支配し天狗や河童を使役して縦社会を築いていた最強の妖怪種族である。
現在妖怪の山を仕切っているのは天狗及び後に入居する守矢の神々だが、高慢な天狗でさえ鬼には頭が上がらない。


外見は薄い茶色のロングヘアーを赤の大きなリボンでまとめ、鬼らしく頭の左右から身長と不釣り合いに長い角が二本生えている。

萃夢想のいくつかのエンディングでは博麗神社に居る姿が描かれたが、『求聞史紀』では妖怪の山が主な活動場所とされている。
また『地霊殿』における星熊勇儀との会話から、元々は旧都に住んでいたと思われる。

地獄の鬼というように、鬼の多くは地獄でせっせと働いている。
なぜ地獄の外に鬼が居るのかは謎である。
同じ鬼でも別種の存在なのか、生粋のアウトローなのか、元は旧都住まいという点から新地獄への移転の際に地底に残る道を選んだ鬼たちなのでは、と色々議論もされる。

モデルは酒呑童子。名前から考えると大江山ではなく伊吹山の方をモデルにしている様子。
ちなみに酒呑童子配下のうち茨木童子(華扇)と星熊童子(勇儀)も鬼の四天王として東方projectに登場しており、残りの一人は熊童子、虎熊童子、金童子のどれかをモデルとすると思われるが2020年現在未だ未登場。


◆性格

かなりの飲兵衛でいつも酒を呑んでは酔っている。素面だったのは何百年も昔の話らしい。
酒に酔っているためか、いつでも陽気に振る舞い常に前後にフラフラしている。
ちなみに持ち歩いている瓢箪は「伊吹瓢」と言い、酒が無限に沸いてくるが、転倒防止のためのストッパーが付いており、一度に出る酒の量は瓢箪の大きさ分のみである。とはいえ、瓢箪がどこかの酒樽に繋がってる訳では無く、瓢箪内に『酒虫』という水を酒に変える物が入っている。

酔いどれな上に外見が幼いためそうは見えないが永い時を生きた古い妖怪なので、時折相手の本質をつくような発言をするなど、相応の洞察力を持つ。




◆密と疎を操る能力

密と疎を操る能力とは簡単に言えば物事の密度を操る能力。
物質を一か所に集めることも塵になるまでバラバラにしてしまうことも自由自在。
具体的には周囲の熱を集めて爆炎を作ったり、地脈を集めて大地を隆起させたり、ブラックホールのような物で相手を引き寄せるなど多岐にわたる。
さらには自身にも適用され、巨大化したり霧になることもできる。更に霧の密度を低くすると幻想郷全体を覆ってしまい、かつ誰にも気づかれずにそれらの動向を探ることもできる。

またこの能力は物理だけではなく人の想いを集め操る芸当もこなせる。

総じて出力・応用範囲共にハイレベルであり、萃香自身のスペックの高さもあって文句無しに幻想郷最強の一角に位置づけられる。








◆活躍

『妖々夢』における春雪異変のせいで、桜の季節が梅雨前の短い期間だけとなり宴会が減ったことを不満に思い、
『萃夢想』において自らの能力を使って霊夢達に3日おきに宴会を行わせ、さらにその騒ぎで他の鬼達を幻想郷に戻らせようとした。

「鬼は人を攫う」ものであるそうだが、『萃夢想』エンディングでは、萃香が人攫いをしなかったのは萃香が未熟なのではなく、
霊夢の能力(本人達に自覚は無い)によるものとされている。

鬼を退治するには特別な方法を取らなくてはならないのだが、鬼が幻想郷からいなくなってからかなり経つのでその方法は失われている。
なので完全に退治することは誰にも出来ない。
『萃夢想』ではレミリアに対して、種族としての格の違いについて舌戦を繰り広げたり、
『緋想天』では天界を訪れ、比那名居 天子に天界の一部を自分に割譲するよう要求して天子と戦う。


神主の設定画にある両手と髪の三種類の分銅には意味があり、
右手:赤色の三角錐…『調和』「密」の力
左手:黄色の球体…『無』「疎」の力
髪:水色の立方体…『不変』自分自身をそれぞれ指している。
が、そんな公式設定も雑多な二次設定に埋もれてまったく目立たない。
性格が故か、ラスボスにもかかわらずカリスマという次元で取り上げられる事はほとんどない。(上記のような公式を除いて)
カリスマ溢れる萃香が見たい方は、いよかん。の 宴に至る を見てみるといいかもしれない。



  • バックストーリー(一部二次設定を含む)
遠い昔、鬼と人間は共に在った。
鬼は人を掠い、自らを退治に来た人間との勝負を愉しむ。鬼を倒した人間は鬼の優れた技術を譲り受ける。
それが鬼と人間との間に交わされた盟約で、互いに取ってのあるべき関係である。

そう、鬼たちは思っていた。

だが、鬼はあまりにも強く、人間は鬼に比べてあまりにも弱かった。

鬼にとっては戯れでも、人間にとっては鬼退治は命を懸けなければならないものだった。
あるいは人がもう少し強ければ共に愉しむこともできたかもしれないが、そうはいかなかったのだ。
あるとき、人間は鬼たちが何より嫌う嘘を用いて鬼を討った。*1
それによって人間に失望した彼らは幻想郷から姿を消した。

それから長い時が流れ、鬼は幻想郷に於いても伝承に語られるだけの存在になっていた。

しかしある初夏、一体の鬼が突如幻想郷に現れる。

―――鬼は嘘を嫌う。
自身の内にある゛人と共に在りたい゛という思いを偽れなかった彼女は、一人一族を離れ幻想郷へと帰って来たのだった。

人間と鬼を、かつての在り方へと戻す為に。




◆二次創作

主なカップリングは霊夢、紫、勇儀など。
神社でぐうたらしてるのがデフォルト。






   人  人  た
鬼  が  の  だ
   怖  生  強
の  れ  き  く
名  た  る  在
だ  強  世  り
け  き  を   
残  者  儚  故
す     み  に
         遠
         く
         あ
         り



されど人は忘れ



今に鬼は消えて



だけど人は畏れ



今に鬼は潜む



けして消えず絶えず



けして果てず朽ちず



永い夜が明ける



萃う夢を想う



…萃夢想…








追記・修正お願いします。


この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • 東方Project
  • 東方
  • 山の四天王
  • アル中
  • ロリ
  • つるぺた
  • 飲兵衛
  • 酔っ払い
  • 萃夢想
  • 巫女みこ萃香
  • おぉ→さぁ↑けぇ↓
  • 茶髪
  • 萃まる夢、幻、そして百鬼夜行
  • 百鬼夜行
  • ブラックホール
  • 伊吹童子
  • 仮面ライダー威吹鬼
  • 伊吹萃香
  • 萃香
  • 五十嵐裕美
  • 井口裕香
  • 井澤詩織
  • 加隈亜衣
  • 真田アサミ
  • 清水愛
  • 下田麻美
  • 種﨑敦美
  • 月本こうこ
  • 豊崎愛生
  • 鳥越まあや
  • 諸星すみれ
  • 東方萃夢想
  • 大物
  • 伊吹瓢
  • 分銅
  • 酒呑童子
  • 神出鬼没
  • 密と疎を操る程度の能力
  • 密度を操る程度の能力
  • 東方酔蝶華
  • ラスボス
  • 酒豪
  • 酒好き
  • 酒飲み
  • 瓢箪

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2024年03月18日 15:07

*1 この辺は恐らく酒呑童子が騙されて強い酒を飲んだ話に由来すると思われる。