うずまきナルト

登録日:2012/10/10 Wed 23:55:16
更新日:2024/03/20 Wed 19:27:28
所要時間:約 60 分で読めるんだってばよ


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BORUTO NARUTO NARUTO登場人物項目 あだ名製造機 うすらトンカチ うずまきナルト うずまき一族 だってばよ へそ わかるってばよ… アシュラ カカシ班 サブキャラと結ばれた主人公 ナルト ビビり君 ラーメン 七代目 下忍 主人公 主人公の親 九尾 予言の子 五影 人柱力 仙人 元人柱力 元落ちこぼれ 受け継がれる意志 大した奴 女体化 妻子持ち 実はサラブレッド←頑丈さのみ 巻き込まれ型主人公 弟子 影分身の術 忍者 意外性No.1忍者 愛すべきバカ 愛妻家 所要時間30分以上の項目 所要時間60分以上の項目 救世主 数奇な運命を背負った男 木ノ葉隠れ 毒親? 火影 火影の息子 竹内順子 第七班 英雄 落ちこぼれ←普通に天才 誕生日に建った項目 語尾 誰より愛情を渇望していた男 転生者 遅れてやって来た項目 金髪 闇落ちしなかったオビト 黄金の精神



まっすぐ自分の言葉は曲げねぇ…
それがオレの忍道だ



漫画『NARUTO‐ナルト‐』及び続編の『BORUTO‐ボルト‐』の登場人物。


●目次


◆プロフィール

所属:木ノ葉隠れ
役職:下忍→火影
忍者登録番号:012607
誕生日:10月10日
星座:てんびん座
身長:166.0cm
体重:50.9kg
血液型:B型
性格:負けず嫌い、目立ちたがり
好きな食べ物:一楽ラーメン、おしるこ
嫌いな食べ物:生野菜
趣味:イタズラ、花の水やり
戦ってみたい相手:うちはサスケ
忍道:まっすぐ自分の言葉は曲げない、どんな時も諦めない
アカデミー卒業:12歳
中忍昇格:―歳
CV:竹内順子


◆概要

その名の通り『NARUTO‐ナルト‐』の主人公。
その身に尾獣の一体、かつて木ノ葉隠れの里を襲った九尾の妖狐を封印された人柱力。

生まれた直後に両親を喪った天涯孤独の少年で、親の愛情どころか顔すら知らず*1、自らの生い立ちも知らない上に、
三代目火影が九尾事件についての箝口令を敷いていたものの、九尾を恐れる里の大人たちからは忌み嫌われ、
さらには、大人たちの態度がその子どもたちにも伝播してしまったことで、大半の同世代の子どもたちからもいじめられるという、過酷な幼少期を過ごした。
ナルト本人に非はないとはいえ、九尾事件で里が被った被害などを鑑みれば、その身に九尾を宿すナルトを大人たちが忌避してしまうのは分からなくはないのだが、
過去のマイト親子に対する迫害に近い差別や、カカシの父サクモの自殺理由を考えると、そもそも里の民度が低いのも要因ではないかとする声もある。*2
せめてその九尾を文字通り命と引き換えに封印し、里の英雄と称えられた四代目火影の息子ということを公表すれば、境遇がまだマシだった可能性もあるが*3
他里にその血筋が露呈することでナルトの身に起きかねない脅威を危惧した三代目の判断で公表されなかった。

さらに悪いことに、他者の気を引くためにナルトが歴代火影の顔岩に落書きする、老人の盆栽を壊すなどの様々な悪戯に走ったことで、
里の人間はより一層ナルトに冷たい目を向けるようになってしまった(ヒルゼンは「どのような形であれ自分の存在を認めてほしかった」と悪戯の理由を推察している)。
サスケが「お前はうちはの生き残りの俺と同じように疎外されていた中、里の連中の気を引くために色々バカをやっていた」と語っていることから推察すると、
当初ナルトは、九尾への恐れや憎しみから、里の大人たちから白い目で見られつつも遠巻きに避けられていたが、
それを辛く思い、気を引こうと考えたナルトが様々な悪戯に走り、里の人間に軽微であっても実害を出してしまったことで、
日常的に罵倒されるようになったり本格的に虐げられるようになったという流れであろう。*4
サスケのような実力がなかったナルトには、他者の気を引く術がこれしかなかったのも災いしたのかもしれない。*5
このような劣悪な環境で育てば性根が曲がってしまってもおかしくなかったが、数は少なくともナルトを気に掛けてくれる大人たちもおり、
彼らの存在もあって、ナルトは決定的に人格が歪んでしまうことはなく、育つことができた。*6

また、里の人々も、悪戯を止めて正式にアカデミーを卒業して忍者となり、活躍するナルトの姿に思うところがあったようで、
ペイン篇途中のエビスの回想では、だんだんと彼らがナルトを認めていく過程が描かれ、サスケが里を抜けた時には「落ち込んでなきゃいいが」と心配する人までいた模様。
そして、そのペインを倒して以降は、既に冷たい目はなくなり、英雄と認められるまでになっている。
当のエビス自身も初登場時はナルトのことを「化け狐め…!」と忌み嫌っていたが、彼と直に接したり木ノ葉丸がナルトの影響で徐々に変わっていくのを見る内に考え方を改めた一人である。

なお、最終的に火影になったナルトの最終階級は「下忍」。
中忍試験は一度受けているのだが、その時は不合格に終わり*7
その次の試験の時は自来也について里を出ていて試験を受けておらず、
結局下忍のまま火影になった事を明かしている(帰郷直後以外は誰も気にしなかったが)。


◆性格

語尾に「~だってばよ」とつける独特の言い回しが特徴。
真っ直ぐで負けず嫌い、さらに目立ちたがり。
また孤独だった幼少期の経験から、仲間との絆や結束を何よりも大切にしており、
同じ痛みを抱える、あるいは抱えようとする相手を放っておけない気質を持っている。
また「諦める」という言葉とは無縁の男であり、壁があれば乗り越えるなり打ち砕くなりして、とにかく進むことをやめない。
さらに、勉強は苦手だった一方で柔軟な発想力を持つなど知能はあり、実戦では敵の裏をかいた行動を見せることもしばしば。
そのため里では「意外性ナンバーワンの忍者」として知られている。

ただ、自分の悩みを他者に打ち明けることは殆どなく、自分一人で抱え込んでしまうことが多い(これはナルトに限らず、作中大半の人物に共通する)。
弱音も人前では滅多に吐かず、彼の弱音を聞いた人物はカカシ、ヤマト、ヒナタ、イルカとごく少数。
特に大きなショックを受けたときは不貞腐れたり、ボーっとしたりと普段とは別人のようになる。
さらには、過呼吸を起こしてしまったこともある。

また、春野サクラに好意を示すなど、恋愛事には人並に興味を持っているが、
元々誰かに好意を向けられることが少なかったためか、自身に向けられる好意には非常に鈍感*8

夢は「火影になって里の人間全てに自分の存在を認めさせること」。
これはペイン戦の後に半分実現し、第四次忍界大戦ではイタチから「皆に認められた者が火影になる」と教えられたことでよりその道を志すようになった*9

好物はラーメン。
特に里のラーメン屋「一楽」のラーメンの常連で、とんこつミソチャーシュー乗せが一番のお気に入り。
さらに、イルカに奢ってもらった時のそれは格別らしい。
一方で生野菜が嫌いな上に、一人暮らしながら自炊することは滅多になく、
家では簡単に作れるトーストやカップラーメンばかり食べており、カカシに冗談めかして「そのままだとマジ死ぬぞ♡」と警告されている*10

実はガーデニングという意外な趣味があり*11、部屋には複数の観葉植物が置かれてある。
また、カカシに植木(ウッキー君)をプレゼントしたという裏設定もある。
ファンブックでは「花を夢見る種に自分を重ね合わせている」と考察されている。

なお、誰が相手でも敬語をほとんど使わないのが特徴で「さん」づけもほとんどなし*12
希少な例外がガマヒロ(アニメではその他の人物に対しても「さん」づけする場合もある)。


◆能力

チャクラ

方のうずまき一族の特徴として、非常に強い生命力と九尾のチャクラに負けない程の特殊な質のチャクラを持つ。*13
第二部中盤の性質変化の修行を開始した時点でも、ナルト自身の普段のチャクラ量だけでもはたけカカシの4倍。
干柿鬼鮫はそんなナルトの3倍以上(つまりカカシの12倍以上)のチャクラ量を誇るが、
さらに九尾の封印のために抑えている分も動員すればカカシの約100倍、鬼鮫の約8倍という、文字通りに桁違いな量になる。

これは、四代目が九尾をナルトに封印する際、漏れ出す九尾のチャクラをナルトのチャクラに還元出来るように封印式を組んだことも要因。
そのため55巻の尾獣玉の修行において八尾に、
「尾獣モードになって九尾のチャクラを使っている間は一旦棚上げされてるお前のチャクラを取られるリスクがある」
と説明された時も、
「俺のチャクラは漏れ出した九尾のチャクラが還元されたおかげでたくさんあるから大丈夫だ」
と豪語するほどだった*14

なお誤解されがちだが、うずまき一族の特性としては別にチャクラ量が多いという設定は原作中にはない。*15
ただし、乗っ取られて暴走することなく尾獣から力を引き出すには、人柱力自身が尾獣とのチャクラの奪い合いに勝利する必要があるので、
尾獣の膨大なチャクラを引き出せる人柱力は皆、それに見合うだけの自身のチャクラ量を備えてはいる。


一方で、ナルトに施されたこの封印によって体内のチャクラの流れが乱されているため、チャクラコントロールが非常に苦手で術の効率が悪かった。
封印どころか、自分の中に二つのチャクラがあることすら知らなかった幼少期にはこの状態に適応できておらず、
ひいては忍者学校(アカデミー)で万年ドベの落ちこぼれ扱いされていた要因でもある。
さらに、中忍試験の「死の森」で、大蛇丸に封印式が弄られたことで、チャクラコントロールはさらに酷くなっていた*16
エビスはこの時のナルトのチャクラコントロールについて、他の第七班の面々とも比較して、
「10のチャクラが必要な術を使うとして、サスケは12と少し多めにチャクラを練り込むが、10のチャクラを使ってちゃんと術を発動できる。
サクラは10練り込み、10使って術を発動する完璧なチャクラコントロールが出来ているが、ナルトは20練り込んだ上で2のチャクラしか使えず、術も不完全になる」
という例えでもって、ナルトのチャクラコントロールの効率の悪さを説明している。
ちなみに、封印式を見た自来也曰く、大蛇丸は「偶数封印である元々の九尾の封印式の上から、別の奇数封印をかける」というやり方をとったとのことで、
中忍試験本戦前の自来也との修行で、大蛇丸が掛けた奇数封印は自来也によって解呪されている。


また大筒木アシュラの転生者であるため、柱間同様の強い陽遁のチャクラを持つ。
六道仙術会得後はこれに依拠した強力な治癒能力を発揮し、全身の大火傷を瞬時に全快させたり、欠損した眼球を再構築するといった芸当を披露した。


素質

父は里最高クラスの忍者、母は強力なチャクラと封印術に長けた人柱力、と血統だけ見れば結構なサラブレッドなのだが、
ナルト当人の基本能力で秀でているのはチャクラ量と適応力くらいであった(チャクラ量に関しては破格ではあったが)。
これを自来也言うところの「諦めねェド根性」と忍道を貫く努力で引っくり返して強くなって来た。

封印式が弄られて術がまともに使えなくなった状態でも多重影分身を十人以上出してのける他、
優秀な者でもすぐに修得するのは難しい水面歩行の行も割とあっさり出来るようになるなど、光る部分もある。
しかし記憶力だけは素で悪いので、複雑な印を覚えることや勉強(ペーパーテスト)は大の苦手である。
少年時代のナルトが使う術で複雑な印を使うのは口寄せだけであり、
後に得意技・必殺技として用いた影分身や螺旋丸も、片や特殊な印一つ、片や印無しで発動できる術であった。
その辺が重なったのかアカデミーでの成績は最下位だった。

『秘伝・者の書』のパラメーターでは賢さのパラメーターが体術とともに『闘の書』時点から1.5も上昇している。
ただし、その割には相変わらず使う術が「螺旋丸!」「多重影分身の術!」に偏っている*17
一応、武器の口寄せ等バリエーションは増えた他、劇場版「ブラッド・プリズン」に至ってはAランク忍術の迷彩隠れの術を披露したこともあった。
七代目火影となってからは、全ての性質変化に精通したのと、火影になる為の勉強にも精を出したお陰か、土遁・土流壁も印を結んで繰り出せるようになっている。


戦闘力

記憶力の悪さが祟って複雑な印が覚えられないため、忍具や体術による物理攻撃が主力。
第一部開始直後に物語を通してナルトの主力忍術となる影分身の術を修得。
自来也と出会ってからは口寄せの術、螺旋丸を伝授される。
更に第二部開始前の空白期に行われた自来也との修行で、手裏剣術や幻術破りといった基礎を固めた他、得意とする影分身の応用にも更に磨きをかけた*18

それに加え、カカシからチャクラの性質変化を学び、風のチャクラ性質を修得。
ナルトの持ち味である思考の柔軟さを活かす事で、螺旋丸の開発者の四代目ですらなし得なかった螺旋丸に性質変化を組み込んだ「風遁・螺旋手裏剣」を編み出す。

さらには妙木山での修行を経て、膨大なチャクラ量の持ち主であることという条件*19を満たしていたとはいえ、
僅か数日で自来也も為し得なかった完璧な仙人モードを会得し、雲隠れの修行で九尾のチャクラのコントロールに成功する。

九尾のチャクラをコントロールしたことにより黄色い閃光と呼ばれた四代目火影に匹敵するスピードと、
人の悪意を感じ取る従来のどの忍にも当てはまらない感知能力を得た。
この時点で、もはや上忍クラスを越えた下忍であったと言えよう。


人柱力

尾獣の中でも最強クラスと謳われる九尾の人柱力であるナルトだが、
当初はその膨大なチャクラと、それに由来する驚異的な治癒能力(生命力)を持つだけであった。

しかし、白との戦闘でサスケが殺された*20怒りに呼応する形で九尾のチャクラが漏れ出した際には、
大量のチャクラによる怪力・高速移動、チャクラを放っての範囲攻撃など、圧倒的なパワーを発揮した。
その後自来也の教えもあってコントロールのきっかけを掴み、終末の谷での決戦では九尾チャクラを全身に纏った新たな段階に移行。
「チャクラが独自で動き、相手を攻撃する」という、術者の身体の動きと無関係な攻撃故に写輪眼でも見切れない攻撃方法も身につけたが、
一方で、負担により一定時間経過すると片腕が動かなくなるという嫌な兆しも見え始めていた。

第二部においては年々緩まっていく封印と共にリスクが増してきており、
修行期間中に自来也に重傷を負わせ町を破壊したり、大蛇丸と地形を変えるほどの怪獣対決を繰り広げたこともあったという。
ナルトが九尾のチャクラを身に纏った状態では、そのチャクラは狐のような形を取るのだが、
この尾が増えていくごとに身体への負担が大きく、暴走のリスクが深まっていき、九本になると九尾に完全に取り込まれてしまうとされた。
一旦は初代火影の封印術を受け継ぐヤマトにより抑えられるも、ペイン六道との決戦で再び暴走。
尾が八本まで増え、危うく九尾に完全に取り込まれる直前までいってしまった。

第二部終盤では、九尾や尾獣達と和解し友人となったことで、完璧な人柱力を超えて、六道仙人の体・仙術を納めた。
その実力は同じく真の輪廻眼を会得したサスケに並び、彼と組めば六道仙人の域に近づきつつあるうちはマダラとも渡り合える程。

最終盤、サスケとの死闘の末に片腕を失ったナルトは、それ以降義手を装着することになるが、
この義手が完成する前からサスケ同様片手で印を結んで術を発動出来るように試行錯誤しており、
ナルトも片手で多重影分身を発動して任務に当たっていた。

また、尾獣たちの寄り合い場としての役割を担ったことで彼ら全てのチャクラを宿しており、
風遁のみならず五大性質変化全てを行使できるようになり、さらには磁遁・熔遁・溶遁・沸遁と四つもの血継限界能力を身に着けた。


劇場版「The Last」では、桁違いに跳ね上がった力を見ることが出来る。

まず、木ノ葉の里随一の体術の使い手、日向ヒアシでも手に負えなかったほどの傀儡の群を一人で軽く蹴散らしてのける程の体術を会得。
様々な螺旋丸を瞬時に練り上げるだけでなく、かつては数発しか撃てなかった螺旋手裏剣を通常状態で連発出来る上に遠隔操作すらこなす。
螺旋丸自体の威力も格段に上がっており、尾獣チャクラを込めた際には、かつての十尾の尾獣玉のような巨大な火柱が上がるようになった。
戦闘をこなしながら構えすらせず極自然に仙人モードに移行でき、チャクラコントロールの精度は以前とは次元が違う。

更には、立派な柔拳使いに成長した日向ヒナタが求道玉のようなものを埋め込む特殊な幻術で洗脳されても、その攻撃をいなしながら陰陽遁であっさりと解除したり、
影分身に頼らず相棒となった九喇嘛(九尾)を具現化させて口寄せのように戦って貰う、といった器用さも身に着けた。


総合力

螺旋丸系と影分身以外の忍術に乏しいナルトだが、それは自来也の教育方針による物と思われる。
中忍試験の時のカブトなどは「チャクラの使い方を覚えれば化ける」などと評価していたが、
自来也はナルトを指導する際、「チャクラ量の多いお前は小手先よりパワーだ」と発言し、
下手に術を増やすより大技をいくつか覚えてそれをぶっ放し続けるよう薦めていた。

実際ナルトの使う忍術は種類こそ少ないが、多種多様で威力が高い上に応用も利く「螺旋丸」、誰も真似できない規模の「多重影分身の術」、
大型のガマを呼び出す「口寄せの術」に、特殊なチャクラを使う「仙術」及び「仙人モード」と強力かつ独特の術を使用できる上、
体内の尾獣チャクラを用いることで各々の特異な術や血継限界も使用できるとなれば、こと戦闘に関しては並大抵の忍者では太刀打ちできない。
これらの術を、自らの規格外のチャクラ量をもって、チャクラ切れをあまり気にせず高威力で連発してくるとなれば、
相手からすれば「インチキ設定もいい加減にしろ!」と叫びたくなること必至の無理ゲー強敵であろう。
第一部の時点でも、螺旋丸を覚えたばかりの頃に、カカシに匹敵する実力者で、特に治癒能力に優れた薬師カブトが、
「術を喰らう前から全力で治癒を始めた」にも関わらず、治癒しきれずに吐血し、しばらく行動不能になるほどのダメージを与えている。

つまりナルトは、野球の投手で例えるならば、強力な膂力と豊富なスタミナを活かして剛速球を投げ続けて打者を圧倒するタイプであり、
向いていない変化球を多く覚えるより、一つの技術を研鑽し続ける事で真価を発揮するタイプだと言える。



◆使用術

  • 変化の術
外見を全く別のものに変化させる。何気に一番最初に披露した忍術だったりする。
ナルトはセクシーな女性に変化する「おいろけの術」と称して使用している印象が強いが、
そんな芸当が簡単にできるだけあって普通の変化の術も作中初期から使いこなしており、実戦では影分身と併用、手裏剣や忍術、岩に変化して不意をつく戦法が多々見られた。

  • 分身の術
後述の影分身と違って幻影の姿を作り出す基本術……なのだが、ナルトはこれが致命的に苦手。
へばっていたり死んでいたり、とロクな分身が出て来ない。疾風伝では成長したにも関わらずまともに分身できなかった。
ナルスト4ではサスケとの一騎打ちの最中、一時的に操作可能になる子供バージョンの忍術に設定されているが、効果はない。

ナルトの代名詞その1。
チャクラを均等に分けた実体ある分身を大量に作り出す。
一人の分身を生み出すだけであれば比較的リスクも低く、上忍クラスならば使用している忍もチラホラいるが、
複数の分身を一度に生み出す「多重影分身の術」はリスクの高さが比ではなく、禁術扱いになっていたものをナルトが巻物を盗み出して覚えた。

本来ならばチャクラの枯渇で死に至ってもおかしくないのだが、人柱力のナルトはチャクラ量がズバ抜けており、ほぼ負担なく行使している。
ナルトの戦闘の根幹を成す術で、これを覚えたことが大躍進の一歩目であった。
単純に複数人で連携する戦法を一人で実行するという数の利だけに留まらず、
終盤までは、螺旋丸を使用する際にも「チャクラコントロールの役割を分身に分担する」という形で影分身が必須だった。
これは後に性質変化を組み合わせた螺旋手裏剣を作り上げる時も同じ方法で実現している。
さらには性質変化の修業をする時にも影分身を利用しており、「分身の得た情報は本体が蓄積する」という方法を生かし、数百人に分身して一斉に修行する、という方法で時間短縮を図った。

また、中忍選抜試験で大蛇丸の口寄せした巨大蛇やオビトに操られた四尾・孫悟空に飲み込まれた際は、胃の中で発動することで吐き出させるという奇策に使用した。
ちなみに分身体は自身が分身である事は認識しているものの自我は独立しているため、アニオリエピソードでは酷使に耐えかねてストライキを起こされたこともある。分身とはなんだったのか。
また術者のコンディションを反映するため、「BORUTO」での日常回で使用した時は連日の激務で疲労していたためか、
多重影分身なのに二人しか出てこない上に、へばっている・寝落ちしているなど散々なことになっていた(ヒマワリからも酷評を食らっている)。

木の葉において「伝説の三忍」の一人に数えられる自来也から伝授されたナルトの代名詞その2。
ナルトの父・ミナトが尾獣玉をモデルに開発した、掌上で乱回転するチャクラを球状に留めて叩き付ける術。

本来は片手でチャクラを放出・乱回転・圧縮する術だが、チャクラコントロールが不得手だったナルトはそこまで複雑なチャクラコントロールが出来ず、
影分身を併用してチャクラ放出係と形態変化係を分担することで解決している。この方法は後に木ノ葉丸に伝授した際にも活用された。

九尾チャクラモードを会得してからは腕状に変化させたチャクラの衣で役割分担を行うことで、影分身なしの単身発動を可能にしたほか、
六道仙術開花以降はチャクラコントロールが向上したのか片手で発動できるようになっている。
後に性質変化を加え、ミナトの目指した螺旋丸を完成させることが出来た。
単純ゆえに性質変化のバリエーションがつけやすく、状況と敵に応じて様々な応用を編み出している。
なお、ラーメンをこねる際に使用する「一楽バージョン」が存在する。
派生技に関しては個別記事で。

  • 風遁・螺旋手裏剣
ナルトの切り札にして主力攻撃。
螺旋丸に風の性質変化を加えた「風遁・螺旋丸」に、無数の風の刃で構成された手裏剣の刃を追加する。

この術を開発する時は螺旋丸の時以上に難航しており、いわく「右を見ながら左を見るのと同じくらい」難しかったらしいが、
カカシのヒント「影分身をして右を見ながら左を見る」で、性質変化担当の分身を追加することで解決。

当初は螺旋丸同様手に持ってぶつける術で、反動も著しかったが、仙人モードの会得により名前の通り投擲可能な術へと完成。
九尾チャクラモード会得後は螺旋丸同様の方法で単身使用も可能になり、「ミニ螺旋手裏剣」といった威力を抑えた飛び道具的な応用も見せている。
こちらも、青年期以降は通常状態かつ片手で容易に発動できるようになっている。
性質変化を変えたバリエーション等、派生技は個別記事を参照。

  • 風遁・蝦蟇鉄砲
ガマ吉の水遁・鉄砲玉をナルトが風のチャクラで後押しし、弾速と威力を高める。アニメオリジナル忍術。

  • 沸遁・怪力無双
五尾・穆王のチャクラを使用した血継限界の術。
全身のチャクラを一気に活性化させ、身体能力を爆発的に向上させる。

  • 瞬身の術
火影就任後に習得。
ミナト並みのとんでもない速度で一気に移動できる。

  • 影手裏剣の術
投げた手裏剣の影にもう一つの手裏剣を隠して不意を討つ。
ナルトは螺旋手裏剣でこれを使用したが、ペイン天道にはあっさり回避された。

  • うずまきナルト連弾
サスケが中忍試験で使用した体術「獅子連弾」を参考に編み出した影分身との連携攻撃。
しっかり体術と身体を鍛えたサスケに比べて脚力が劣るため、本来は1人で行う連撃の各パートを分身による数で補う発想で生まれた。

「う! ず! ま! き!」の掛け声で分身が次々と攻撃、〆に本体が一撃を喰らわせる。
後に分身の数が増えた「ナルト二千連弾」「ナルト五千連弾」、六道仙人モード+多重影分身の連携で仕掛ける「ナルト一帯連弾」などバリエーションあり。
原作では通常版は第一部でしか使われなかったが、サスケとの一騎打ちで久々に披露された(ただし〆の一撃でカウンターを食らった)。

  • 虚狗砲(きょくほう)
第二部にて体内の九喇嘛が暴走した際に使用した攻撃。
尾獣玉を飲み込み、黒いレーザーとして吐き出す。大蛇丸の三重羅生門をぶち破る破壊力を誇る*21

  • 仙人モード
妙木山での修行で会得した、蝦蟇の仙人モード。
自来也は仙人モードを使用する際に身体が少し蛙化してしまっていたが、
ナルトはこの蛙化が全く起こっておらず、こと仙人モードの完成度に関しては自来也を上回っているという。
ただし、九喇嘛(九尾)が「ワシがいるのに蝦蟇の力を借りるのは気に食わん」と拒否したせいでフカサクとの「両生の術」が出来なかったため、
仙術の使用や仙人モードの発動・維持に必要な、自然エネルギーの収集が課題となっていた。

当初の解決策はまたも影分身。
フカサクがグチった「これじゃ右を見とる時に左も見ろとゆーとるようなもんじゃ」から風遁・螺旋丸の修行を思い出してひらめき、
動きながら動かない」を実現すべく、あらかじめ安全な場所で影分身に自然エネルギーを集めさせ、
場合に応じて口寄せで呼び戻し還元するという方法を取った。
この方法を使えば戦闘中に仙術チャクラを補給する事ができるが、
逆口寄せで呼び戻すための手間がかかるため完全にノーアクション・ノータイムではないこと、
チャクラコントロールの難度からリザーブ役の影分身は2体が限界であること、
リザーブ側に影響するため戦闘用に使える影分身も同じく2人までが限界であること、
螺旋手裏剣を2発使用しただけで仙術チャクラを使い切り解除されてしまう*22ことなど、
この方法でもリスクが無い訳では無い。

単純な戦闘力こそ九尾チャクラモードや九喇嘛モードに譲るものの、感知能力の範囲や精度は仙人モードが優れているらしく、探査が必要な場面でも活用されている。

九喇嘛との和解や六道仙術の会得に成功した後は、全力疾走や戦闘の最中でも、静止せず瞬時に仙人モードになれる程に習熟している。
これについては九喇嘛がいる影響も大きかったのか、後述の重粒子モードで九喇嘛を失って以降は再び影分身で仙術チャクラをリザーブする方法を取っており、
この時点でもリザーブ役の影分身は二体であったが、仙人モード自体の維持時間はかなり伸びているらしい。ナルト曰く「年の功」。

  • 蛙組手
仙人モードでの体術。
自然エネルギーによって攻撃範囲が大きく広がっている。
この体術を会得するには極めて高度なセンスを要求されるが、この蛙組手自体は何故か会得難易度はCランクと低め*23

  • 九尾チャクラモード
九尾・九喇嘛のチャクラを利用した強化モード。
ナルト自身が人型のチャクラのような姿になり、瞬身の術を思わせる移動スピードなど、基礎能力が大幅に上昇。
自身の身体でもあるチャクラを形態変化させ、追加の腕を生やすなどの芸当もできるようになる。
また、この段階に至った九尾の人柱力の能力として「人の悪意を感じ取る感知能力」があり、
第四次忍界大戦では白ゼツの「成り代わりの術」を、話術などの間接的な手段でなく直接見抜くことが出来る唯一の手段として、形勢逆転のきっかけになった。
なお、感知能力はその特殊性から非常に強力な能力ではあるが、感知の範囲や精度では仙人モードのそれの方が遥かに高い。
この状態ではナルトのチャクラと九喇嘛のチャクラをトレードする方式で強化していたため、
影分身を使用するとオリジナルがチャクラ切れを起こして死ぬというリスクがあった。
疾風伝オリジナルエピソード「力」では、漏れ出した九喇嘛のチャクラを強引にコントロール、擬似的な九尾化を起こして戦った挙句に暴走に陥ったが、
子供たちの声で正気に戻った際に不完全ながらこのモードを発動していた。

  • 九喇嘛モード
九尾・九喇嘛のチャクラを利用した強化モードの完成形。
マダラとの邂逅を機に和解したことで、九喇嘛がモード中にチャクラを吸い取る事をやめたため、リスクが消滅。
モード中に影分身を多数生み出して全員で九喇嘛モード発動などもできる他、尾獣化と尾獣玉が使用できるようになった。
また、ゲーム版ではさらに四尾・孫悟空や三尾・磯撫のチャクラを借りた形態も披露している。
なお、内に秘めている九喇嘛自身はほぼ無限に近いチャクラを持つが、それを練ってナルトに渡せる一度の量には限度があるらしく、
九喇嘛モードでもチャクラを使いすぎると普通にチャクラ切れを起こしてモードが解除される。
この際「九喇嘛もっとチャクラくれってばよ!」「うるさい少し普通のままで待ってろ!」などと漫才を繰り広げている。

  • 尾獣モード
尾獣化した状態。
他の人柱力と違うのは、肉体そのものが変化するのではなく、周囲のチャクラを九喇嘛の姿に変化させて纏う形式であること。
要するにナルト版「須佐能乎」であり、九喇嘛の体の一部だけを具現化することも出来る。
尾で攻撃を防御したり、頭部だけを具現化して尾獣玉を放ったりと応用が利く。
ただし逆に他の人柱力のように「人柱変化」で九喇嘛そのものの姿に変化することはできない模様。

  • 尾獣玉
尾獣たちの放つ大技。
ナルトは九喇嘛の人柱力であるため、その威力は他の尾獣を合わせたものと同等の凄まじい規模。
螺旋丸の要領でナルト自身の手にもってぶつける「超ミニ尾獣玉」もある。

  • 六道仙術
ハゴロモから六道の陽の力を授けられたことで開花した能力。
仙術の特徴だった隈取りが無くなり、十字の文様が浮かぶ瞳のみが特徴として現れる。
「陣の書」においては、このシンプルな瞳のみの素の状態と、チャクラの衣で覆われたチャクラモード時のいずれも「六道仙人モード」として一括で解説している。
チャクラモードによって外見の違いがあるように見受けられるが、厳密な違いは存在しない模様。

五行陰陽の力を宿し、求道玉を蹴り飛ばす程の膨大なチャクラの他、各尾獣から動員したチャクラや術を使用出来る。
戦後も使用可能だが、大きすぎる力であるため奥の手中の奥の手として秘している。

この姿を体得して以降、ごく自然に浮遊が可能になり、求道玉を背後に浮かべて操れるようになった。
求道玉については、マダラやオビトは変形させたり飛ばしたりと応用を利かせていたが、
ナルトは自前の忍術の方に慣れているため、武器にしたり、サスケの足場にする程度。
ちなみに消耗すると数が減る他、一旦このモードを解除してから再度変身しても先刻使用した物が戻ることは無かった。
イッシキとの戦いで九喇嘛のチャクラを失い尾獣全てのチャクラが揃わなくなったため、このモードは使用不可になったと思われる。

  • 真・尾獣螺旋手裏剣
ナルスト4の拡張パックで追加された火影バージョンの奥義。
九尾化したまま影分身、仙法・超尾獣螺旋手裏剣を叩き込んだ後本体のチャクラ砲で空の彼方へ吹き飛ばす。
他の大技共々、もはや忍術とは何なのかレベルの攻撃だが、大筒木一族が相手だとこれでも足りないくらいなのが恐ろしいところ。

  • おいろけの術
変化の術の応用。セクシーな女性に変化する。
第1話から2度も使用され、木ノ葉丸を相手に以前から特訓に明け暮れているが、暁との遭遇以降は鳴りを潜めた。
「影分身」と合わせて使うバリエーションとして「ハーレムの術」も存在。
ちなみに木ノ葉丸は別のバリエーションとして「女の子どうしの術」「男の子どうしの術」を披露しており、前者はナルト、後者はサクラに効果抜群だった。
さらに、続編ではボルトがサクラ・いの・テンテン・カルイに変化する「おいろけ・アダルト四人一組(フォーマンセル)の術」を開発。
これもどんどん受け継がれていく……のだろうか。
どこまで言ってもネタ忍術の域を出ないが、全編を通じて活用されるナルトの変化忍術の腕はこれで磨かれたことを忘れてはならない。
ちなみにこの術で変化した女の子verのナルトは自来也的に100点だったらしい。
更に言えば「ハーレムの術」は影分身が必要な関係上、ネタ忍術にも拘らず実は習得難易度で言えばランクAの忍術だったりする。

  • おいろけ・逆ハーレムの術
「おいろけ・男の子どうしの術」のナルトバージョン。または「ハーレムの術」の逆バージョン。
どう考えても出オチにしか思えないが、上述の通り用いている術のレベルだけ見れば高等忍術に分類される。能力・技術の無駄遣いともいう

作中ではよりによってカグヤ戦で使用したが、本当にカグヤに効果があったのかはともかく、攻撃するだけの隙は作れたため、
原型ともども効果抜群であったサクラには「(カグヤにも)効いたァー!」と判定された。
チャクラの祖を名乗るカグヤに対して「見たことねーだろこんな術!!」という形の意趣返しでもある。

ナルスト4ではサイおよびサスケ(輪廻写輪眼)*24との連携奥義に設定されており、
二人に耳打ちした後無視を決め込むサスケをサイと二人がかりでねじ伏せ、逆ハーレムの術を発動。
一部除く女性キャラの場合はその場で倒れ、男性および一部女性キャラ(ヒナタなど)の場合はサスケが炎遁で分身ごとなぎ払う。

妙木山の任侠ガマ一家を口寄せする。
当初はオタマジャクシしか口寄せ出来なかったが、修行を重ねて蛙を出せるようになった。
更に修行の連続でチャクラが尽きたタイミングで自来也に崖から投げ込まれ、
命の危機に瀕したことで九尾のチャクラを引き出したことで「ガマ親分(オヤビン)」ことガマブン太を口寄せ出来るように。*25
そして後にガマケン、ガマヒロなどのメンバーも加わり、最終的には大きく成長したガマ吉を口寄せのパートナーとしている。
また、二部初期時点ですばやく武器を口寄せすることも可能になった。二部序盤でデイダラ・サソリと対峙した際に使用している。

  • 口寄せ・屋台崩しの術
ガマヒロを敵の上空に口寄せして、敵を押しつぶす。
自来也から教わった術の一つで、ミナトも使用可能。

  • 連結飛雷神の術
連合軍をオビトの「六赤陽陣」による隔離殲滅から逃がすべく、ミナトとの連携で使った応用技。
飛雷神の術は術者自身の他に、術者またはそのチャクラが間接的にでも触れているものを同時に飛ばす事ができるが、
当然ミナト一人では連合軍全員に同時に触れる事はできない。
そこで、予め連合軍全員に小分けした九尾のチャクラを渡していたため、
いわば「連合軍全員にチャクラが触れている」状態であったナルトがミナトにそのチャクラを触れさせる事で、
「ミナトが間接的に連合軍全員に触れている状況」を作り出し、連合軍全員での結界外へのワープを成功させた。

  • 土遁・土流壁
七代目火影になって以降に使用するようになった術。
六道仙術によって五遁全てに精通したからか、上忍以上のレベルで扱えている。
ナルト自身には既に尾獣モードによるチャクラの盾があるため、小手調べの簡単な壁としてや、自分が離れた所に居る人間を守る時に取り急ぎで使用している。

  • 忍連合軍の術
未曾有の脅威に立ち向かう忍者たちの結束を術として表現した言葉。
忍術としては各里の忍による連携で、十尾の動きを止めるために使用。

まず雲隠れの忍の「雷遁・雷幻雷光柱」と「嵐遁・励挫鎖荷素」で視界を潰し、
油女一族の「蟲邪民具の術」と霧隠れの忍の「水遁・霧隠れの術」を砂隠れの忍が「風遁・気流乱舞」で巻き上げて感知を潰し、
続けて岩隠れの忍が「土遁・大地動核」で十尾の足場を下に落として動きを封じる。
そこに「熔遁・石灰凝の術」を叩き込み、霧隠れの忍が「水遁・水弾の術」で攪拌、
木ノ葉隠れの猿飛一族が「火遁・豪炎の術」で乾かして固め、その隙に連合が一斉攻撃を叩き込む。

原作では十尾のカウンターで攻撃が返されて不発、ナルスト4では命中したもののエネルギー量がケタ違いすぎて効かなかった。

  • 重粒子(バリオン)モード
『BORUTO』で見せた新形態。
九喇嘛曰く「今までのモードとは根本からまるで違う」形態であり、
ナルトと九喇嘛のチャクラを原料として消費しながら生み出される新たなエネルギーでもって稼働する。
単純な戦闘力ではまさに最強であり、サスケとの共闘でも敵わなかったジゲン以上の怪物である大筒木イッシキを一方的に圧倒する、とてつもない強さを発揮している。
ただし持続時間は極めて短い上に、圧倒的な強さの代償として術者は絶命してしまうとされている。
この形態自体は要するに「命と引き換えに凄まじい強さを手に入れる」だけのものだが、
これを「繋ぐ力」であるチャクラで利用する事により「触れた対象の寿命も同様に削り取る」という意外な効果を発揮する。


◆劇中での活躍

第一部

アカデミーでの成績は常に最下位であり、卒業試験にも三度落ちるなど忍としての才能は皆無と見られていた。
もっとも、卒業試験には決まってナルトが不得手とする分身の術が出題されていたという運の無さという点も大きいうえに、
後になってナルトの出生を知るヒルゼンが過度な期待から未熟な段階で無理に試験を受けさせていた事も判明したが*26

しかし、卒業試験不合格直後にアカデミー教師のミズキに唆され、封印の書を盗み出し、その中に記されて影分身の術を修得。
ミズキを多重影分身の術で返り討ちにした後、イルカから額当てを手渡され、晴れてアカデミーを卒業する。

その後はうちはサスケ春野サクラと共にはたけカカシが率いる第七班に配属される。

カカシのサバイバル演習を無事クリアした後は、波の国での護衛任務、中忍選抜試験、木ノ葉崩しを通して忍者として精神的にも実力的にも大きく成長する。

しかし、その急激な成長はサスケの焦燥感(自身の弱さを突きつけられたのと、急成長するナルトを放っておけなくなった)を煽ることになってしまい、
サスケの仇であり、兄でもあるうちはイタチの帰郷が引き金となり、二人の間には大きな溝が出来てしまう。

サスケ奪還任務では、必死にサスケを引き止めようとするも、力及ばず終末の谷での一騎打ちに敗れ、サスケは去ってしまう*27


第二部

二年半の自来也との修行を経て里に戻るなり、約三年ぶりとなるカカシとのサバイバル演習で修行の成果を遺憾なく発揮。
最終的には『イチャイチャタクティクス』のネタバレという奇策で、三年前には出来なかった鈴の奪取を成功させる。

その後は風影奪還任務に向かい、砂隠れの相談役チヨという犠牲を出しながらも我愛羅を連れ戻す。
ちなみにこの一件ではデイダラと交戦しているが、我愛羅を侮辱する言葉にブチキレて「てめーらは……殺してやる」とまで言っている。

その際、サクラがサソリから得た情報を元にサイを加えた新生第七班として、再びサスケ奪還に向かうも、
圧倒的なまでの実力差に手も足も出ず、またしても逃走を許す。

力不足を痛感したナルトは新しい術を手に入れるべく、カカシとともに性質変化の修行を始める。
通常なら数年を要する性質変化の修行だが、カカシ考案の膨大なチャクラを持つナルトにのみ出来る影分身修行法により、わずか数日での性質変化を修得する。

性質変化の修得後、四代目火影ですらなし得なかった螺旋丸に性質変化を組み込むという難題に挑む。
が、ミナトをもってしても出来なかったそれは一朝一夕に行くものではなく、さすがのナルトも音を上げてしまい、励ますカカシに、

「だったらカカシ先生は、右見てる時に同時に左を見ろって言われて出来んのかよ!!」

と八つ当たりをしてしまう*28

しかし、この難題に関してカカシが(半ば冗談で)行った「影分身して右を見ながら左を見る」というやり方を見て、
ナルトは「螺旋丸を作る時に性質変化担当の影分身を追加する」方法をひらめき、風遁螺旋丸を実現。
ついには「風遁・螺旋手裏剣」を完成させ、の一人角都を葬る*29

その後、師匠・自来也の死という困難に見舞われ、一度は完全に塞ぎ込んでしまうが、
恩師であるイルカやシカマルの励ましで活力を取り戻し、妙木山での仙術修行に挑む。
師である自来也以上の完璧な仙人化を会得すると同時に、ペインによる襲撃の一報を受けていた木の葉に舞い戻り、師の仇であるペインと交戦。

途中、日向ヒナタが自分を庇って倒れた事が引き金となり暴走。長門に問われた憎しみの連鎖を止める方法が分からず、
九尾に「お前を苦しめるものを全て壊せ」と唆され、封印を自ら解いて完全九尾化しかけたが…


成長した息子に会えるのは少し楽しみでもあったから…

イーブンってとこかな


精神世界に実の父親である四代目火影こと波風ミナトのチャクラ分身が出現。

封印を再び組み直され、父親の自分を信じているという言葉により正気を取り戻し、ペインと戦闘を再開。
切り札である螺旋手裏剣を使い果たし、仙人モードも解け、もはやこれまでかと思われたが、



答えを持たぬお前ごときが―――諦めろ!!!

オレが諦めるのを――諦めろ!!!!



師匠と父親から受け継いだ螺旋丸により、ついにペインを撃破。

このナルトVSペインの決着回の熱さはNARUTOでも屈指の物であり、読者からもベストバウトとして挙げられる。


そして、ペインの本体である兄弟子長門と対面を果たし、
師の自来也と兄弟子長門が果たせなかった夢を自分が代わりに果たす事を誓い、長門と和解。
師からは「名前」と「忍道」、父からは「信頼」、兄弟子からは「痛み」と「夢」、姉弟子からは「祈り」を受け継ぎ、里へと帰還。
そこでは、里の人々全員がナルトを里の英雄として出迎えていた。

「里の奴ら全員にオレの存在を認めさせてやるんだ!!」

幼い頃から宣言していたその夢を遂に実現させた瞬間である。
その後、サスケが暁に与したという知らせを聞き苦悩の日々を送り、ショックのあまり過呼吸にまで陥るが、
サスケと再び拳を交え、とことんまで向き合う決意を固める。

最終決戦となる第四次忍界対戦が始まるに当たり、人柱力であるナルトは雲隠れの亀島に隠されることになる。
その際に八尾の人柱力であるキラービーから尾獣をコントロールする手解きを受け、
さらに父同様に精神体として息子の身体に九尾と共に封印されていた母・クシナとの邂逅を経て、
ナルトはついに九尾チャクラのコントロールに成功する。

その後、外界の違和感に気付き、キラービーと共についに島を飛び出して戦場に向かうが、途中四代目雷影エーの妨害を受ける。
しかし、ビーの説得とナルトの決意は雷影の心をも変え、戦場に向かう。

力を得たことにより、自分一人で全てを抱え込もうとしていたが、穢土転生で復活したイタチと途中で邂逅。
彼に「仲間の存在があってこその火影だ」と諭されたことにより、今一度仲間の大切さを再確認。

そんな彼らの前に、暁の真の首謀者でありうちはマダラを名乗る男、トビが現れ、
彼が使役する再生人柱力軍団と交戦を開始。
ビーとのタッグにより善戦する中、四尾・孫悟空の精神世界での対話により協力を取り付け、
トビが仕掛けた尾獣全員の封印を解放し、更には自身の尾獣である九尾・九喇嘛とも完全に和解。
ビー同様の完璧な人柱力となり、その力を存分に行使できるようになった。


その後、十尾が復活し八尾と共に戦うも全く力が及ばなかったものの、駆けつけた忍連合軍と共に十尾に立ち向かう。
連合の連携によって十尾を抑えにかかるも、本部のシカク達、ネジ、更には連合の忍達と数多の死を看取ることになる。
オビトの声もあり、絶望のあまり呆然としてしまうものの、ネジの遺志を守ろうとするヒナタの一喝と九喇嘛の叱責を受けて立ち直り、
九喇嘛のチャクラを連合の忍全員に与え再び反撃を開始。

しかし、それでも十尾の力は圧倒的であり、健闘空しくまたもやピンチに陥ってしまうが、
大蛇丸により穢土転生され戦場にやってきた父・ミナト、そして歴代火影達の後を追ってきたサスケと再会。
サクラを交え、第七班の再びの結成を果たし、十尾との戦いは新たな局面を迎える。

トビの正体であるオビトが十尾の人柱力となり、陰陽遁による忍術の無効化に苦しめられるも、
扉間との連携により仙術による攻撃は通用すると見抜く。
ついには九喇嘛モードと仙人モードを融合した新形態を披露し、ミナトとの合体技を繰り出すが効果は無く、
オビトが神樹を発現させ、無限月読発動が秒読みに入る。
再び襲いかかる絶望に一時は膝を折るも、いささかも揺らがず戦おうとするサスケの叱咤もあり気持ちを立て直し、サスケと共に再度オビトに挑む。

九喇嘛化した状態にサスケの完成体須佐能乎をまとわせオビトと一騎打ちに雪崩れ込む。
その折れない姿勢に火影となった自分を想起してしまったオビトが心に隙を生んだため、ぬのぼこの剣を圧し折り打ち勝つ。
そしてオビトから尾獣たちのチャクラを連合の忍たち全員と共に引き抜き勝利。
チャクラの引き合いの際にオビトと精神世界の中で対話し、あくまでも火影となる夢を捨てない姿勢を貫くことで、
「誰でもなかった」彼に「うちはオビト」としての心を取り戻させ改心させた。


だが同じ頃、黒ゼツに操られたオビトの輪廻天生によって生身の肉体を取り戻し、輪廻眼本来の力を引き出したマダラが立ちはだかる。
我愛羅や他の尾獣達と挑むものの圧倒され、陽九喇嘛を抜かれて死に瀕する。*30
しかし、改心したオビトがマダラから奪った一尾と八尾のチャクラ、紆余曲折を経て渡された陰九喇嘛を手にし、精神世界で六道仙人と語らう。

そして六道仙人の口からナルトと柱間は六道仙人の次男アシュラの生まれ変わりであること、
及びサスケとマダラは長男インドラの生まれ変わりであることが告げられる。
五影会談篇直後、ナルトがサスケの中にあると感じていたものの正体はインドラのチャクラだったのだ。

六道仙人との語らいの後、六道の陽のチャクラを授かり、尾獣九体全ての力と六道仙術を会得。
以前の仙人九喇嘛モードでは歯が立たなかったマダラに対抗出来るスピードの他、
片手でも螺旋手裏剣を出せるチャクラ制御能力と、尾獣達が持つ血継限界を駆使した仙術を使いこなせるようになり、
死門を開いたことにより死にかけているガイを蘇生した後、ついに六道仙人へと近づきつつあるマダラに、輪廻眼を得たサスケと共に最後の戦いを挑む。

二人の連携でマダラを追い込むが、輪墓・辺獄による影のマダラ4人に足を止められている間に無限月読と神・樹海降誕を発動され、月の眼計画が完遂されてしまう。

と思った次の瞬間、黒ゼツが本性を表し、マダラを攻撃してカグヤを復活させたため、彼女を再封印すべく最後の戦いを開始。
輪廻写輪眼の強力な瞳術と血継網羅を駆使するカグヤに対し、影分身と螺旋手裏剣、尾獣の力のフル活用で五分の戦いを繰り広げ、
オビトの助力で万華鏡写輪眼を揃えたカカシ、隔離空間から脱出したサスケ、そしてサクラとのコンビネーションで六道・地爆天星の発動に成功、黒ゼツごとカグヤを封印。
ハゴロモと歴代五影たちの口寄せにより、尾獣達と共にこの世へと帰還した。

そしてその直後、忍界そのものの革命を目論見、自らが忍界結束のための闇となろうとするサスケを相手に、大筒木兄弟の転生者同士、最後の「大ゲンカ」へなだれ込む。
ハゴロモ共々こうなることはわかっていたらしく特に驚かなかったが、実は精神世界のシーンで伏線が張られていた。


オレとサスケは本当の兄弟じゃねーけど…仲直りは出来ると思うんだ。オレ達かなりの友達だから


つまり、仲直りが出来る=今はまだ仲たがいしたままということであり、
サスケが単に戦いを終わらせるためだけに参戦したわけでなく、まだ胸中に闇を抱えていることは聞かずともわかっていたらしい。

終末の谷での壮絶なぶつかりあいの末、大技の激突でサスケは左手、自身は右手が肘から消し飛ぶ重傷を負い痛み分けに終わるが、
どこまでもサスケを「敵」ではなく「友達」として見るスタンスを最初から最後まで変えなかった姿勢についにサスケが折れ、決着。
無限月読解術後、贖罪を兼ねて世界を回る旅に出たサスケに、かつて彼が里を抜けた際に手放した木ノ葉の額当てを返却した。


青年期

柱間細胞で構成された義手には包帯を巻いている。木ノ葉隠れの里はおろか忍界で一番とも目される忍になった。
その実力の程は先述の通り。

更に、大戦の英雄として、気付けば周囲にモテまくりになった。
収入も大幅に増えて豪邸住いの大金持ち……かと思いきや、むしろその真逆。
自分を慕うファンやら昔からの友人やら、その日出会った人々全員に毎日のようにラーメンを奢りまくる浪費生活の所為で、結構金欠。
孤児として碌に友人も居ない時期や数年間のご老体との爛れかけた生k……修行の日々の影響からか、
恋愛感情なるものに未だ疎かったナルトはそんな取り巻きのファンにも戸惑いがちだった。
何しろ映画『THE LAST -NARUTO THE MOVIE-』の設定では「ラーメンが好き」と「異性に対する好意」の区別が付かなかったほどなのだから。
しかし、大筒木トネリとの一騒動を経て、日向ヒナタが自分に向ける想いやそんなヒナタを心の底でどう意識していたかに改めて向き合い、ヒナタとの結婚を決意。

可愛い二人の子供、ボルトとヒマワリをもうけて念願の家族が出来た。


そして、七代目火影へ

里の皆に認められ、遂に七代目火影に就任。就任式では皆がナルトを讃えた。


が、ナルト本人は実は就任式を欠席していた。
当日ナルトが子供達と出かけようとした時、度々起こる兄妹喧嘩によって妹ヒマワリの人形が破れ、ヒマワリは怒りから白眼を開眼。
兄を軽々殴り飛ばし圧倒し始めた
開眼と同時に点穴を見切るに至ったヒマワリは、息子のボルトを庇い立ちふさがるナルトのもう一つの息子に潜む急止の点穴を的確に突き、
相手が娘ということもあって油断していたナルトは、丸一日昏倒してしまう羽目になった。
ちなみに就任式そのものは変化した木ノ葉丸が替え玉として出席し、滞りなく終わっている。

ちなみに火影になったは良いが、この時点で中忍試験を再度受ける等はやっていないため、火影就任直前の階級は下忍のままである。
腕を失った直後も中忍にすらなっていないことを指摘されていたが、結局下忍から火影にそのまま出世したようだ。

作品初期の中忍試験で『もし一生下忍になっても意地でも火影になってやる』と啖呵を切ったのがこんな形で実現しているのはナルトらしいと言えばらしいか。

BORUTO -NARUTO THE MOVIE-

人間の身長ばりに積み重なった書類の山々に囲まれながら、インタビューや見回り、息子の追跡等の里周辺の任務をこなす。
毎日同時に仕事をこなす為に無数の影分身で代用しているが、疲労が嵩み過ぎており、
時として不意に影分身が解除されてしまう程に多忙を極める毎日を送っている。
今までの様に直情熱血根性路線を周囲にゴリ推す訳にもいかず、当人の努力を要さない新忍具の開発を許可する等、
里の人命を守る為に清濁飲み込む度量もついてきたらしい。

家族に対して深い愛情をもってはいるが、数少ない接する機会は火影として接さざるを得ない火影室での対談に限られることと、
大切なことを伝えようとして説教を優先してしまう影響で、息子のボルトからは「クソ親父」と反発されている。
どう接して良いものか、父親として悩みを抱えている。
これはナルトが実の両親と親子として過ごせた時間がほとんど得られなかったことも大きく関係していると思われる。

デスクワークに忙殺される毎日ながらも腕の衰えは左程無く(多少なりとも勘が鈍っているきらいはあるが)、
かつて十尾が繰り出した尾獣を凌ぐ規模の超巨大な尾獣玉すら、その気になれば軽々と弾き飛ばせる程で、
青年期よりは精彩を欠いても第四次忍界大戦期を上回るかと思しき力を誇る。
輪廻写輪眼に慣れて、各地で激戦を繰り広げつつ旅を続けるサスケの対等な好敵手として、ツートップを張っている。

チャクラモードの中でも腹部の紋様が一層黒くなる六道仙術の形態も発動出来るが、余りにも周辺の被害規模が大きくなるため使用しないようにしている。

中忍試験会場に現れたモモシキとキンシキに九喇嘛を狙われ攻撃を仕掛けられる。
規格外の大きさの尾獣玉を含む苛烈な攻撃から周囲を守るべく、尾獣化して全チャクラでその攻撃を包んで受け止めることで被害規模を最小限に抑えたが、
多大なダメージを受けたために時空間に拉致されてしまう。
その後は九喇嘛が抜かれることに抵抗していたが、ボルト・サスケ・五影により救出され、サスケとの抜群のコンビネーションで、モモシキと一進一退の激闘を繰り広げた。

撃破したかに見えたが、科学忍具の実用化のため実績を上げようと割り込んだカタスケの行動によりモモシキが復活。
影縛りの中でも尚抵抗しようとするナルトを見咎めたモモシキによる外道の術で点穴を刺されて動きを封じられてしまうが、
切り札としてサスケが連れてきたボルトの螺旋丸にチャクラを与えて超大玉化させ、モモシキに立ち向かう息子の背中を見送った。
全てを終えた後は無事に帰還し、息子ボルトとの仲も修復することができた。


BORUTO -NARUTO NEXT GENERATIONS-

映画の更に先を描いた物語。
冒頭でいきなり里の壊滅に伴う戦死が示唆されるなど、不穏な気配が漂っているが…

モモシキ撃破後は長らく本筋に関わる事が無かったが、謎の組織「」に追われる少年カワキを保護してからは再び浮上。
監視も兼ねて里長として同じ屋根の下で生活するように。

紆余曲折ありつつも家族としてカワキと仲を深めていく日々の中で、ある日「殻」のリーダーであるジゲンがカワキを取り返すため木ノ葉に突如来襲。
異空間にてサスケと共に激闘を繰り広げるが敗北し、ジゲンの手で封印されてしまう。
ボルト達の手で救出され無事木ノ葉に帰還できたものの、今度はジゲンをも上回る怪物・大筒木イッシキが里に現われる。
ボルトの機転で戦闘の舞台を異空間に移して戦い始めるが、ジゲンの時でさえ歯が立たなかったために前回以上の苦戦を強いられてしまう。
命を捨ててでもイッシキを止めようとした所、覚悟を決めた九喇嘛の「自分とナルトの命を引き換えにしてイッシキを倒せる力を手に入れる」という提案を受け入れ、新形態の重粒子(バリオン)モードに変身。
その力でイッシキを圧倒し、更には寿命が迫っていた彼から20時間以上の残り寿命を削り取る大健闘を見せた。

戦いを終えた後、鈍くなっていく自分の身体から力の代償である命が消えつつある事を悟り、後進の心配をしながら九喇嘛と共に逝こうとするが…?
実は、バリオンモードの本当の代償とは九喇嘛の命のみだった。
真実をそれとなく伏せた上で二人の命と引き換えであるかのように九喇嘛がミスリードさせ、ナルトに尽力していたのだ。
突然の別れに困惑しながらも昇天しようとする九喇嘛に向けて手を伸ばすナルト。
「待てよ…行くな……九喇嘛…」
何とか一命を取り戻したナルトはボルト達から大いに心配されつつも無事を喜ばれ、木ノ葉へ帰って行ったのだった。


◆ゲーム版

作品の主人公だけあってどのゲームにもフル出演。
その中でも特筆すべきは、岸本先生自身が「原作超えてすごいことになってます」と評した「ナルティメットストーム」シリーズである。
規制や尺の問題で削られたシーンや演出も多く、それぞれの作品が直接つながらない(特に「3」と「4」)が、
時折挿入されているオリジナルイベントや追加された演出は見事の一言。

ナルティメットストーム3

原作では激突と対話で終わった鉄の国でのサスケとの戦いが、実際のバトルも加えてかなり熱いシーンに仕上がっている他、
ラストバトルではトビの仮面を鉄拳で粉砕して撤退させるという結末に持ち込む。
このため「3」は、五影との戦いでマダラがいったん撤退したこともあって戦争が中断されて終わる形となっている。

お祭りゲームの「レボリューション」ではショートストーリーにてメカナルトに関する一件が描かれている。
余談だがこのメカナルトは後に疾風伝に逆輸入されたが、この回は暁と大蛇丸も巻き込んだ史上屈指のギャグ回と化している(イタチとペインだけが平常運転)。

ナルティメットストーム4

続く「4」(こちらは原作でいう「粉砕!!!」から始まる)では既に最終盤ということもあり、
一部イベントが簡略化されている他は、六道オビト・六道マダラとの戦いが大幅に増強されているくらい。
特に六道マダラ戦は、原作ではつけられなかった決着を勝利という形で終わらせているが、ピックアップすべきはサスケとの一騎打ち。

原作では大技の激突の後、二人揃って川原に落下、そこから殴り合いに発展しているが、
こちらではナルトだけ川に転落、力尽きて沈んでいく中でオビトに支えられ、
彼とカカシを皮切りに仲間や師匠、兄弟子や家族の後押しを受けて復活するというイベントがある。
このシーンはOP「DIVER」の映像を意識したものとなっているのがミソ。

二度目のサスケ戦では、途中途中にシークレットアクションとして鉄の国、終末の谷、そしてアカデミー時代と遡る形でサスケとの激突が挿入され、
最後は「忍」のカットインを背後に最後の一撃が衝突、ホワイトアウトした画面でシークレットファクターとして少年時代の二人が和解の印を結ぼうとする、という結末になる。


◆おもな人間関係

その性格上、多くの人々に影響を受けては与えており、枚挙に暇がない。「師匠」と呼べる人物は五人いる。

第七班の僚友。三すくみの「蛇」。
同じ「孤独」の痛みを知る友であり、兄弟同然の存在であり、ナルトが辿るかも知れなかったもう一つの道を歩む者。
性格・境遇・戦闘スタイルに人生観と何から何まで対照的な男。ナルトの物語はある意味サスケの存在が始まりだった。
考え方や目指すものの違いから何かと対立したが、いざ肩を並べれば抜群のコンビネーションを見せる。
ナルトにとってサスケは「やっとできた繋がり」であり、親友以上の感性を抱いている。
実際サスケのことになるとかなり感情的になり、サスケの代わりにカカシ班に入ったサイのことも当初は頑なに認めようとしなかった。
ちなみに同期だが、サスケの方が2ヶ月半分年長。

第七班の僚友。三すくみの「蛞蝓」。
少年期はサスケに張り合う形で想いを寄せていたが、サスケが袂を分かった第一部中盤以降は「志を共にする仲間」という部分が強くなっていった。
希望も絶望もともに分かち合ってきた戦友であるが、綱手直伝の怪力には本気でビビっている。
第四次忍界大戦で彼女が放った「百豪・桜花衝」の威力を見た際は久々のギャグ顔で慄きを見せた。

第八班に所属する同期。
アカデミー時代からナルトに想いを寄せていたが、当のナルトが恋愛事に疎かったこと、
中忍試験中に起きた「木の葉崩し」を発端として、大蛇丸やら暁やら十尾やらと世界を揺るがす危機に(特に)ナルトが巻き込まれていたため、
元来ヒナタが引っ込み思案で中々想いを伝えられなかったこともあり、関係は遅々として進まなかった。

しかし、ナルトに憧れていたヒナタが、彼の「まっすぐ、自分の言葉は曲げない」という忍道を自らも掲げたこと、
ナルトほど急成長は出来ずとも、努力を重ねて実力を付けていたことで、第二部、特に中盤以降はナルトからも「志を同じくする仲間」と扱われ*31
劇場版「THE LAST」の後に二人は結婚し、二子を儲けている。

アカデミー時代の恩師。
初めての理解者であり、親同然の存在。ナルトが愚直に正道を突き進める一番の原動力となっている。

第四次忍界大戦開戦当初、ナルトが戦争の事実を知って駆けつけようとした際にも最後の制止役として派遣されている他、
八尾のビーも「ナルトの心の中には常にアンタがいた」と語り、
「アンタの言葉で止められなかったなら誰もナルトを止められないだろう」とまで評しているほど、
ナルトの中では、彼の存在はただの恩師を超えて、父親と呼べるほどに大きなものであった。

大戦後、英雄となったナルトに対して、イルカは遠慮や師としての自分の未熟さを覚えた時期があったが、
ヒナタとの結婚式を目前にしてナルトに自分の父親として出席して欲しいと請われたことで、それを快諾すると共に葛藤を振り払った。

拘りの無い性格とやる気がない問題児だったからか、同じく成績が悪くて里の皆から冷遇されていたナルトとの関係は悪くなく、
ナルトの幼少時代の回想にも結構登場しており、そのことで読者からは「サスケよりナルトの親友してる」と言われることも。
ただ、ナルトは熱血漢の単純バカだったのでソリは合わなかったらしく、いがみ合って口喧嘩になることも多かったが、
それでもナルトはシカマルを「口もワリーしいつもめんどくさがってっけど裏切ったりはしねー奴」と評しており、深い信頼関係であった事がわかる。

第二部では更に絡みが更に増えており、ナルトが師である自来也を失って悲嘆に暮れている際に、自分が師を失った経験を踏まえつつ、
「オレたちだっていつまでもガキのままじゃいられねェ」「アスマや自来也様みてーなあんなかっけー忍になりてェならよ」と励ましている。
また、ナルトにも足りないところがある(シカマル曰く"バカ"なところ)ことを認めつつも、それを補い支える相談役となると決意しており、
ナルトが七代目火影に就任してからは頼れる補佐役となっている(本人曰く「初代様に対する二代目様」)。
その縁からか、互いの息子であるボルトとシカダイも、幼馴染同士で親友と呼べる程の良好な関係を築いている。

ラーメン屋「一楽」の店主。イルカと並び、初期からナルトを支えた数少ない人物の一人。
里の多くの住人がナルトを忌み嫌い、白眼視していた時も、彼らと違ってナルトに気さくに接し、快くラーメンを振る舞ってあげていた。
これは「一楽」で働く彼の娘も同様であり、店に来るナルトを親子二人で暖かく迎えている。
疾風伝のED「虹の空」を見る限りでは、ナルトの幼少時代からナルトを支えていたことがわかる。

本編ではピックアップされないものの、ナルトにとってはもう一人の父親と言うべき存在で、
ヒナタの結婚式にも招待されており、小説「木ノ葉秘伝」では悩んだ末に彼なりの結婚祝いを渡している。

木ノ葉隠れの里の里長「三代目火影」。彼もまた数少ない理解者の一人。
立場上あまり深く接する事が出来なかったが、影で彼を支えていた。

特にアニメ700話では密かに幼少のナルトと接触しており、
その際に「世界の広さ」と「くよくよする事への小ささ」を教え、ナルトは前向きに生きていく事を決意している。
火影を目指すキッカケにもなったのもこれが始まりなのかもしれない。

ナルトもヒルゼンの事を「火影のじいちゃん」と祖父のように慕っており、
七代目火影に就任してからは、里長としての判断に迷うたびに度々ヒルゼンの事を思い出していた。
「木ノ葉の里の住人は、例え血の繋がりが無くとも家族である」というヒルゼンの教えがナルトの施政方針となっていることからも、
彼がどれほどナルトに尊敬され、影響を与えた事がわかる。

第七班での上官。
また先達であり、恩人であり、現在のナルトを作ったあらゆる意味で欠かせない人物。父ミナトの弟子でもある。

チームとしての動き方や結束の大切さ、忍者としての心得をナルトに教えた、ナルトにとって「忍者の先生」であり、
後にカカシが六代目火影、ナルトが七代目火影となったことから、「七代目」としては「先代」と呼ぶのが正しいと思われるが、
七代目となってからもナルトは変わらずカカシを「先生」と呼び、かつてと変わらぬ信頼と親愛を向けている。

主力にして必殺技である「螺旋手裏剣」シリーズの基本形「風遁・螺旋丸」は彼との修行で完成させた術であり、
またその完成に一役買った「影分身修行法」もカカシの考案。
師・自来也が遺した暗号も、カカシが師の代表作である「イチャイチャシリーズ」を愛読していなかったらすぐには正解に辿り着けなかった。

忍術の師匠。
父ミナトの師匠でもある「伝説の三忍」の一人。
第一部と第二部の間の4年間を彼のもとで修行に費やした。
スケベ根性の目立つ彼のことは「エロ仙人」と呼んでいるが、師匠として心底尊敬していた。
家族の温もりを知らなかったナルトにとって父親との触れ合いを自来也との生活に重ねてもいたようで、
その死に面した時は本気で打ちひしがれていた。

なお「ナルト」という名前も、彼がはじめて書いた本「ド根性忍伝」の主人公からで、間接的に名付け親である。
ちなみに、後に自来也は「イチャイチャシリーズ」という18禁小説で小説家としても大成しているのだが、
ナルトは「イチャイチャシリーズ」に全くと言っていいほど興味を示していなかった*32

  • フカサク
仙術の師匠。
妙木山の二大仙蝦蟇の一人(一匹)。自来也が最期に残した暗号文を木ノ葉に伝えた後、ナルトに仙術を伝授した。

人柱力の師匠。
雲隠れの忍者にして八尾・牛鬼の「完璧な」人柱力であり、尾獣と漫才同然のやり取りを繰り広げつつマイペースに振舞う姿に羨望を抱き、
自分と九尾も彼と八尾のようになりたいと思うようになった。
「ビーのおっちゃん」と呼んで尊敬している。

カカシの代行として入った第七班の臨時指揮官。
九尾チャクラの暴走を木遁で抑えられる唯一の人物で、その能力のため修行に際してもお世話になった。
暗部出身の彼のやり方はカカシとは正反対の「上に引き上げる」タイプであり、「上に立つ者」としてのやり方は彼に出会ったことで培われた。
ちなみに火影に就任した後でも「隊長」と呼んでいる。

弟分。
「火影の孫」としてばかり見られていた彼に何のしがらみもなく接したことがきっかけで慕われるようになり、日々「おいろけの術」の完成度を張り合っている。
後に影分身を会得した彼に螺旋丸を伝授した。
また、大人になり上忍となった彼も蝦蟇の口寄せを使用しているため蝦蟇との契約を行った事が分かるが、
大勢の契約者を抱える口寄せ動物は既存の契約者からの紹介であるケースが多い事から、口寄せの契約もナルトに教えられた・紹介された可能性が高い。

九尾の尾獣。
生まれた日にミナトによって封印され人柱力となった。
彼の憎しみや怒りの根源を知らず、当初はいがみ合ったり翻弄されたりと苦労していたが、
戦いを重ねる中で少しずつ互いを理解して行き、やがて木ノ葉最強の「ツーマンセル」を実現させた。
名前を知ったのは四尾・孫悟空がたまたま口にしたためだが、よほど嬉しかったのか何かと名を呼ぶようになった。

和解前は四象封印を2つ重ねた八卦封印によって封じ込められており、
ミナトが術式に施した細工に従っていくらかチャクラが漏れ出てナルト自身のチャクラに還元されるだけで、
九喇嘛が自分から外に対して働きかける事はできなかった。
唯一の例外がナルトの側からチャクラを引きずり出そうとした場合で、
この時だけはナルトのチャクラに還元されるのを待たず九尾チャクラの状態で大量に漏れ出る。
これはナルトの感情が昂った時に起こりやすく、中でも「憎しみ」の感情を爆発させると
九喇嘛と呼応しやすい事もあり、最終的には封印が破れる所まで行きつく可能性がある。
そのため、初期の頃は九喇嘛はナルトに語り掛ける機会があった場合、憎しみを煽るような言動が多かった。

第二部に入ってナルトが肉体的にも精神的にも成長した後も、
感情の爆発によるチャクラ漏出以外でも自身の精神世界内で任意で会話ができるようになったくらいで
封印の形態には変化が無かったが、自来也が持っていた「鍵」がナルト自身に託された事で、
暴走した時は容易に封印解除まで行きついてしまう危険も同時に生まれた。
そのためナルトには常にヤマトの監視が付くようになる。

最終的に和解を果たした後は、ナルトが憎しみでない自分の意志で封印を完全に解除。
これにより、九喇嘛はナルトと人格交代してナルトの体で外部と会話する事も、
制限なくナルトとチャクラの受け渡しをすることもできるようになる。
同時に九喇嘛をナルトに繋ぎとめるものもなくなったわけだが、九喇嘛が自分の意志でナルトの中に留まっていることになる。

ナルトに封印される際に陰陽の2つに分けられた状態になり、ナルトに封印されていたのはそのうち陽の半身。
陰の半身はミナトが屍鬼封尽で道連れにして封印していた。
第四次忍界大戦で元々封印されていた陽の半身が抜かれたが、ナルトの命を繋ぐためにミナトに封じられていた陰の半身が移し替えられた事で入れ替わり、
その後陰の半身が取り込まれた上で終戦後に陽の方が帰還し、元々の完全状態に戻った。

祖先にして遠い前世。彼のチャクラを受け継いでいる。

木ノ葉の上忍。同じ落ちこぼれを経験した者同士互いにウマが合うようで、スピンオフやアニオリでは一緒に行動することが多い。
また、ナルトは初期からガイ班のノリを気に入っており、ガイからプレゼントされたダサイ全身タイツにも食いついていた他、
戦争編で共闘した際も「カッケー…ゲキマユ先生!」と尊敬している。

霧隠れの抜け忍。
波の国で戦った相手で、「大切なもののために戦う時、人は真に強くなれる」という彼の信念、
そして、彼とその師である再不斬の死に様は、ナルトに強烈な印象を残した。

五代目風影。同じ人柱力であり、同じ痛みを知る友。
中忍試験で初めて出会った時は「あいつは住む世界が違う、絶対に勝てない」と全てを憎む彼の姿に恐怖していたが、
彼がそうなるに至った境遇を痛いほど理解してしまえるナルトは、命がけで彼の暴走を止めるために戦う。
我愛羅は生まれて初めて出会った自身と同じ境遇を持ち自分を理解して自分のために涙を流してくれる「友」を得た事で闇から救われる。
ナルトが里外への修行に行っている間に我愛羅は先んじて風影に就任しており、「影」としての先達になった。

兄弟子にして師の仇。
暁を束ねる彼と対面し、憎しみを晴らすのではなくその「痛み」を受け継いで、
自来也とともに見た「人が真に分かり合える世界」を目指すことを決意した。
彼の操るペイン六道との戦い、そして対話の時間は、ナルトにとって「絶望」と「憎しみ」に対する一つの答えを出す大きな転機となった。
ちなみに「ド根性忍伝」の主人公「ナルト」のモデルは彼。

父親。
生まれてすぐに死別したため家族として過ごしたことはないが、第四次忍界大戦で穢土転生された彼と共闘。
火影となった彼を心底誇りにしている。ちなみに天然な性格と外見は彼譲り、口癖とチャクラは母のクシナ譲り。
自来也に師事した兄弟子でもあり、十八番の螺旋丸は彼が考案したもの。ナルトはカカシの弟子でもあるため、大師匠でもある。

母親。
ミナト同様の理由で家族としての時間は過ごせず、さらに当初は顔も知らなかったため、
精神世界で対面した際は九尾とカン違いして鉄拳制裁を食らった。
ナルトは彼女から伝えられた両親の生き様と深い愛情をしっかりと受け止め、一回り大きく成長することになる。

ちなみに、ナルトは生前の両親と逢うことは出来なかったのだが、
クシナの口癖は息子のそれとほとんど同じの「~だってば!」だったりする。

サスケの兄。
ナルト自身は特段の因縁はなかったが、暁との戦いの中で何度か遭遇。
後にサスケを「兄弟」と呼ぶその姿勢と心根を買われ、シスイの左目を持つ口寄せカラスを与えられた。

当初はサスケとの因縁もあって警戒していたが、オビトからうちは殲滅の真実を知らされたことで見方が変わり、
穢土転生された彼とは紆余曲折あって同じく転生された長門を止めるため共闘。
その時のナルトは自身が持つ大きな力と、なまじ固い決意から「全てを自分で背負う」と独走状態に陥りかけていたが、
かつて自分が犯し死んでようやく気付いた過ちをそこに見たイタチは、
別れ際に「皆から認められた者が火影になる」「仲間の存在を決して忘れるな」という忠告を与えた。
大戦後は周囲の人間に「前の大戦では穢土転生されたイタチが力を貸してくれた」と語って回っている。

なお、ナルト自身は忘れているが、うちはのクーデターの少し前に彼と出会ったことがある(「イタチ真伝:暗夜編」)。

カカシの僚友にして親友。ミナトの弟子でもある。
里では神無毘橋の戦いで戦死した事になっており、殉職した忍の慰霊碑に名前が刻まれている。

実は17年前の九尾襲撃事件は彼の仕業であり、ナルトの両親である波風夫妻の死を招いた元凶であるだけでなく、
ナルトが人柱力になった原因にして、彼が天涯孤独の辛い幼少期を送るきっかけを作った人間でもある。
さらに、九尾襲撃事件を起こす以前、アカデミーを卒業してすぐのオビトは、同時期のナルトとほとんど同じ境遇であったこと、
その頃はナルト同様に火影に憧れて目標としつつも、冷徹な現実に打ちのめされてその夢を失ったことから、
オビトはいわば「有り得たかもしれないナルトの姿」を体現した存在ともいえる。

長門との出会いを経て憎しみを理由にしないことを決めたため、第四次忍界大戦ではあくまで「今の世界を壊そうとする敵」として戦い、
そして「同じ夢を見た先達」である彼を、その親友であるカカシと共に、後輩として正道へ引き戻した。
なお、かつてのオビトはナルトに似た性格であったが、こと仲間に対する想いは(同じ年の頃の)ナルトよりも強く、
その時の彼が第三次忍界大戦でカカシに言った言葉は、後にカカシからナルトに金言として受け継がれ、心得として刻み込まれている。
「忍者の世界で掟やルールを破る奴はクズ呼ばわりされる…。けどな!仲間を大切にしない奴は、それ以上のクズだ」

現在の境遇を作った原因の原因。
穢土転生で蘇り「月の眼計画」を遂行しようとする彼と全力で戦い、六道と化した彼にサスケとのタッグで立ち向かった。
ちなみに最終的には無限月読の阻止そのものは失敗したものの、
マダラ自身も現在の境遇の原因の原因の原因に離反されたため、結果としては彼との決着はつかずじまい。
ナルスト4ではサスケとのタッグで完全勝利を収めたが計画の阻止自体はやはり失敗、カグヤ復活を許す。

息子。
うずまきの血を色濃く継いでおり、外見は良く似ているが、目の青色はこちらの方が鮮やか。
火影としての激務に追われていたため家族の時間が取れず、父として構ってもらいたい彼とは溝が開いていた。
結局、彼との関係修復にはサスケが一役買うことになる。なお、特徴的な口癖はしっかり受け継がれているってばさ。
モモシキ達との一件を通じて、ようやくまともに親子として向き合うことが出来た。

ミナトから隔世遺伝でもしたのか、忍者としての才能は非常に高いが、当初はそれが高じて修行を厭う悪癖があった。
連載の始まった続編『BORUTO』第1話の冒頭では青年に成長した姿が描かれており、
劇場版でサスケに借りた彼の額当て(第一部での里抜け時に傷を入れたもの)を着け、右目には刀傷がある。
ヒマワリと違って白眼の開眼の兆しは無いが、アニメでは右目が不思議なものを見通す瞳力を発揮し、里で起こっていた怪事件の解決のきっかけになった。

  • うずまきヒマワリ
娘。
ボルトとは逆に日向の血を色濃く継いでおり、5歳にして白眼を開眼している。
怒らせると非常に恐ろしい上に瞳力の強さが尋常ではなく、
開眼直後に点穴を見切って柔拳を叩き込むなど、「木ノ葉にて最強」という日向の力をよく現している。
劇場版ではまだ幼少なのでそんなに出番は多くなく、続編『BORUTO』でその動向が描かれると思われる。

うずまき家の居候。
」に追われていた所を木ノ葉に保護され、以降はうずまき家で一緒に生活している。
ナルトとしては、実父や「殻」の元で過酷な幼少期を過ごしてきたカワキに人柱力として迫害されてきた頃の自分を重ね見てしまうようで、
カワキのことも、ボルトと同じように実の息子のような扱いをしている。

」の内陣(インナー)の一人。
螺旋丸や蝦蟇の口寄せの術、更には仙術まで使う事から、ナルトの師匠であった自来也と確実に関係があると疑われていた。
ナルト自身も、果心居士とジゲンこと大筒木イッシキの戦闘映像を見て、
「何だか…分かんねえがアイツはイッシキを本気で倒すつもりで戦ってた。そんな気がしてならねぇ」
「自分でも良く分からねえ。何でこんなにアイツの事が気になるのか…」と、
無意識だが居士が何者か気付きつつあるセリフを口にしている。
ナルトのその予感は、居士の正体をイッシキが明かした事で当たってしまう事となった。


◆ナルト語録


  • 「オレはいずれ火影の名を受け継いで、んでよ! 先代のどの火影も超えてやるんだ!」

  • 「イルカ先生に手ェ出すな……殺すぞ……!」

  • 「やっぱ覚悟しとかなきゃな…みんながみんな認めてくれる火影ってスゲー名前語るのによ……ぜってェー! 近道なんかねェーってことはよ!!」

  • 「お前にゃ悪りーが、俺ってば明日から一足先に忍者だ!でも…ま!いつか火影の名をかけてお前とは勝負してやんよ…それまで楽しみにしとけよ木ノ葉丸!」

  • 「……オレってばもう二度と助けられるようなマネはしねぇ…おじけづいたり逃げ腰にもならねェ…オレはサスケにゃ負けねェ…この左手の痛みに誓うんだってばよ…オレがこのクナイでオッサンは守る。任務続行だ!!!」

  • 「あいつは……あいつはお前のことがホントに好きだったんだぞ!!あんなに大好きだったんだぞ!!それなのにホントに何とも思わねーのかァ!!」

  • 「自分の夢も見られねぇで道具として死ぬなんて……そんなの……辛すぎるってばよぉ……」

  • 「あいつら敵だったけど…なんかさ、なんかさ…オレあいつら好きだった。これっておかしいかなぁ?」

  • 「なめんじゃねーーーーー!!!オレは逃げねーぞ!!受けてやる!!もし一生下忍になったって…意地でも火影になってやるから別にいいってばよ!!!怖くなんかねーぞ!!」

  • 「……よォケガはねーかよ…ビビリ君」

  • 「おいバケ狐! オレの体に泊めてやってんだから……家賃としてお前のチャクラを貸しやがれ!」

  • 「一人ぼっちのあの苦しみは……ハンパじゃねーよなぁ……。お前の気持ちは……なんでかなぁ……痛いほどわかるんだってばよ……」

  • 「オレは火影になるまで、ぜってー死なねェからよ!」

  • 「何だ…この気持ち、下腹の辺りがキュンとする」

  • 「友達だ」

  • 「ホントの親子や兄弟なんて、確かにオレにゃ分かんねェ…けどイルカ先生と一緒にいる時…想像して思うんだ……父ちゃんってのがいるのってこんな感じかなぁ…って。お前といる時…兄弟ってこんな感じかなぁ…ってよ…」

  • 「オレにとっちゃ…やっとできた繋がりなんだ…だからオレはお前を止めるんだってばよ!」

  • 「賢いってのがそういうことなら……オレは一生バカでいい……」

  • 「腕がもがれりゃケリ殺す。脚がもがれりゃ噛み殺す。首がもがれりゃニラみ殺す。目がもがれりゃ呪い殺す。たとえバラバラにされようがオレは大蛇丸からサスケを奪い返してやるんだってばよ!」

  • 「仲間一人救えねェヤツが火影になんてなれるかよ。そうだろ……サスケ」

  • 「オレってばサスケとの相性よかったんだな……」
    「火を助けて大きな力に出来るのは、風の力だけだってことだよ」

  • 「確かにチームワークは大切だ。それは分かってる。でも今オレは危ない橋を一人で渡りたいんだってばよ。向こうへたどりつけなきゃオレはいつまでたってもガキのままだ。その橋を外すようなことはしないでくれ」

  • 「少なくともお前なんかより…アイツのことを兄弟だと思ってるからだ…!!!」

  • 「木ノ葉は守る!そんでもってサスケも殺さず止める!」

  • 「腹ン中にも、でっけー痛みを飼ってる……これからだって、どんな痛みが襲い掛かるか……」
    「でもだからって、自分を信じられなくなっちまったら……主人公が変わっちまったら、別の本になっちまう。エロ仙人が書いた本とは別の物語になっちまう。それじゃ『ナルト』じゃねェ!」
    「オレは師匠みてーに本は書けねーから……続編はオレ自身の生きていく生き様だ……」
    「どんなに痛てーことがあっても、歩いていく……それが『ナルト』だ

  • 「見ててくれ師匠!!」

  • 「もしかしたらサスケ…お前とオレが…逆だったかもしれねェ…」

  • 「もし行き着くところまで行っちまって、お互い死んだとしてもよ……うちはでもなく、九尾の人柱力でもなくなってよ。何も背負わなくなりゃ、あの世で本当に分かり合えら!」

  • 「なぁ九尾……オレはな、いつかお前の中の憎しみもどうにかしてやりてーと思ってる!」

  • 「オレってば色々託されてるもんがあるから……失敗はしねェ!」

  • 「尾獣と一緒にいることが、不幸せだって勝手に思い込むんじゃねェよ」

  • 「今はもう…バケ狐じゃねェ。おめーは木ノ葉隠れのオレとコンビの……九喇嘛だ
    「さぁ、行こうぜ!!」

  • ナルト「同じじゃねェ……難しい名前、一度にたくさん教えてもらったからよ!」
    トビ「難しい……名前だと? それが一体なんだというのだ?」
    ナルト「……ハァ~ン……お前は知らねェ~んだな? 教えてやんない―――よッ!」

  • 「これでもうウゴウノシュウってのじゃねェ……。今ここにあるのは……忍連合軍の術だ! 超スゲー忍史上最強最高の忍術だってばよ! これが無限月読に勝る術だ……覚えとけ!!」

  • 「呪いだろーがなんだろーが、オレは本当のネジをここに置いときてェ!」

  • 「お前と違ってオレは、繋がってたもんを切りたくもねェし……切られたくもねェんだよ」

  • 「言いてェーことは、口うるせぇ母ちゃんと同じだろ! もうわかってっからな!」

  • (あん時……やっぱ、声かけときゃよかったって……後で何度も思ったんだ……)
    (だから……オレは、後悔したくねーんだ……やっときゃよかったってよ!)
    「それに、オレ達が今までやって来たこと全部……なかったことになんか出来ねェーんだよ!」

  • 「眠るのは明日、夢は自分で見る!」

  • 「オレが知りてェのは楽な道のりじゃねェ。険しい道の歩き方だ」
    「火影になるヤツに近道はねェし! なったヤツに逃げ道はねーんだよ!」

  • 「オレはカカシ先生の教えを絶対忘れねェ。忍の世界でルールや掟を守らないヤツはクズ呼ばわりされる……けど、仲間を大切にしないヤツはそれ以上のクズだ……ってな!」

  • ナルト「バーカ! オレがお前倒すんじゃねェ……オレらで倒すんだってばよ!」
    サスケ「お前をな……マダラ」

  • 「イヤ……兄弟ゲンカは、ここで終わりにするってばよ!」

  • 「オレら……今は色々背負っちまってる……けどよ、オレは……勝負して――お前にちゃんと勝ちてーんだ」
    「でも今のお前にじゃねェ! それもわかってんだろ、サスケェ!!」

  • 「ただ、お前のそーゆー背負ってゴチャゴチャしてるとこ見てっと……なんでか……オレが…痛てーんだ」
    「すっげー痛くて、とてもじゃねーけどそのままほっとけねーんだってばよ!」

  • 「バカヤロー! この戦いは勝ちとか負けとかそんなのじゃねェ! ダチがスネてっから一発ぶん殴って目ェ覚まさしてやろーって話だ! オレのやりてー勝負はその後だ!」

  • 「サラダ…これだけは信じてくれっか。お前の父ちゃんは、誰よりも立派な忍なんだぞ」

  • 繋がりってのは時間や血だけじゃねー。もっと強いもんがある! 想い―――それさえありゃいい

  • 「偽物だろーが本物だろーが、そんなのはどうだっていい。助けてーって想いがあったんなら、それが本物だ!

  • 「ボルト。今の父ちゃんにとって、里の人全てが家族みてーなもんなんだ。お前だけの父ちゃんじゃいられねー時もある」
    「お前もつれーかもしんねーけど、少しは耐え忍ぶことを覚えねーとな。お前も忍者ならよ」


◆余談

出会った人によってはあだ名をつけるのも特徴。ただし、三人称で話すときはちゃんと名前で呼んでいる。確認されているのは以下。ちなみに大半「~の~」。

  • リー:「ゲジマユ」
  • ガイ:「ゲキマユ先生」
  • 自来也:「エロ仙人」
  • 綱手:「綱手のバアちゃん」(実年齢が50代なのでまあ間違ってはいないが……)
  • ゼツ:「トゲトゲアロエヤロー」
  • キラービー:「タコのおっさん」→「ビーのおっちゃん」
  • エー:「雷影のおっちゃん」
  • 八尾・牛鬼:「八っつぁん」(ビーに倣って呼称)
  • 扉間:「二代目のおっちゃん」
  • ヒルゼン:「三代目のじいちゃん」
  • 三代目エー:「じいちゃん雷影」
  • ドダイ:「ゴムのおっさん」
  • オオノキ:「土影のじいちゃん」
  • フカサク:「じいちゃん仙人」
  • ガマ丸:「デカじいちゃん仙人」
  • ハゴロモ:「六道の大じいちゃん」


◆連載終了後のインタビュー



「woman excite」というニュースサイトにて作者の岸本斉史氏が連載終了を記念してインタビューに答えている。

そのインタビューでは、
  • 「僕としては、どうしてもナルトは特別なんですよ。自分自身を投影して、気持ちを乗せて描いてる部分も多いので。
    だから『なんでいつもカカシにばかり票が集まるんだ?』とちょっとシャクでしたね(笑)。」

  • 「『ペイン編』以降、重要なストーリー上の問題として、ナルトが敵を“自分と同じ人間”として捉えて、
    ただ殴って殺して決着をつけるのとは違うやり方を探すようになった。」

  • 「『分かり合える』と信じているナルトが単に相手を殺すことは出来ないので、
    そこで“穢土転生”という本来死んだはずの人間をゾンビのように復活させるというある種の荒行が出てきたんです。
    僕の中で穢土転生は『生き返る』のではなく、あくまで死んでいるキャラクターなんです」

以上のように答えていた。






妖狐ありけり

その狐九つの尾あり


狐封印されし忍の童

これと長きに渡り寄り添いて

いつしか友となりにけり


新たな厄災
十尾復活せしが

忍の童
忍の者と成り

妖狐と忍の輩一丸となりて

これを封印せしめる


妖狐封印 忍の者

四代目火影の子にして

名を
七代目火影と申す―――





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最終更新:2024年03月20日 19:27

*1 父親の顔に限れば、日常的に見ていたのだが。

*2 マイト親子に関しては、まだ子どもだったガイが大人の忍達にリンチされ病院送りにされたこともある。

*3 当時の風影の息子である我愛羅、雷影の義兄弟と公表されていたビーがナルト以上に冷遇されていたため、あくまで可能性に過ぎない。

*4 ただし、理由は知らないながらもあまりにも里の人間がナルトに冷たすぎることに懐疑的だったシカマルやチョウジ、キバなどはナルトに対して他の同世代相手と変わらない態度でナルトに接しており、彼らのこの姿勢はナルトにとって少なからず心の慰めになったことだろう。

*5 第1話のイルカも、ナルトにかつての自分を重ねながら「優秀な方で気を引けなかったからバカやって気を引いていた」と語っている。

*6 アニメ版での描写から、ヒルゼンがナルトの育ての親になっていたことが彼を正道に進ませる要因になったようだ。

*7 大蛇丸の木ノ葉崩しが勃発したため厳密には中止。本試験で中忍になったのはシカマルだけである

*8 ただし、後に結婚する日向ヒナタについては、彼女が引っ込み思案でナルトに明確に異性としての好意をなかなか伝えられなかったのもある。

*9 同時に一人で何でも抱え込もうとする姿勢を指摘された

*10 おかゆくらいなら作れるようだが…

*11 劇中でナルトが植物好きと明言されたことはない

*12 BORUTOでは義父であるヒアシにきちんと敬語で会話している

*13 ナルトは原作53巻で彼女の遺したチャクラ思念と奇跡的な対面を果たし、そこで自分の出生と母のルーツを知ることになる

*14 直後に「九尾の力をなめるな、調子に乗って九尾のチャクラばかり使いまくってるといつのまにか自分のチャクラが0になって死ぬぞ」と忠告されている

*15 生命力が強い一族なので常人よりはチャクラが多くてもおかしくはないが

*16 それでも偶然とはいえ、犬塚キバに勝利するくらいの実力はある

*17 ナルトが搦め手を用いた戦術が得意でないのもあるが…

*18 体術も相当向上したが、当時のサスケには全く歯が立たなかった。

*19 チャクラの少ないものは自然エネルギーに取り込まれてしまう

*20 実際は致死性の低い千本針による仮死状態

*21 参考までに、1枚の羅生門でさえ下忍のキバが放つ最強技「牙狼牙」を防いでおり、それでもなお大きくへこんだだめ四人衆の左近/右近は「大した破壊力」と称賛していた

*22 螺旋手裏剣自体、この時点では「万全のナルトでも3発でチャクラを使い切るほど燃費が悪い術」ではある。

*23 それでも中忍相当の術ではある。

*24 「男の子どうしの術」でモデルにされた2人。

*25 この時の経験は、ネジとの試合で八卦六十四掌によってチャクラの流れを止められた時にも活かされており、逆転のきっかけになった

*26 ナルト自身はサスケと同い年であるが、卒業試験を三度受けている。ということはサスケたちよりも三年早く(10歳)から卒業試験に挑んでいたということになる。まあ父のミナトは10歳、イタチは7歳、恩師のヤマトやカカシに至っては6歳、5歳で卒業したわけだが……

*27 このときのナルトは追跡→四人衆→君麻呂、と連戦続きで疲弊しており、寧ろそんな状態でサスケと互角に戦ったナルトのスタミナが凄まじいと言うべきか

*28 ちなみにヤマトには「確かにそりゃ無理だ」と同意された

*29 実際に殺したのはカカシ

*30 うずまき一族の血を引いているので即死することはなかった。ただ、母クシナと違って純粋な血族ではないためか彼女が尾獣を抜かれた時のように意識まで留めることは出来なかった

*31 アカデミー卒業時点では、同期の一人で「自分と話す時にモジモジする変な奴」くらいの認識であった。

*32 ただし、第二部では一応目を通してはいたようで、カカシとの模擬戦にて、彼にプレゼントした出版前の新刊のネタバレを口にして彼の写輪眼を封じるという奇策を行っている。