ウボォーギン

登録日:2011/12/14(水) 18:00:50
更新日:2024/03/15 Fri 11:08:53
所要時間:約 6 分で読めます





オレの一番の喜びってヤツを教えてやろうか?

おめェみてェなリベンジ野郎を 返り討ちにすることだ!!


ウボォーギンとは漫画「HUNTER×HUNTER」の登場人物。

CV:竹本英史(フジテレビ版)/大塚明夫(日本テレビ版)


【人物】

盗賊団幻影旅団の一人。主な担当は戦闘員であり、旅団の切り込み隊長。
筋骨隆々とした超大男で団員の中では最も大きく、身長は259cm、体重189㎏。
獣の毛皮のような服を身に纏う。
身体能力なら蜘蛛の中では最強であり、腕相撲ランキングは13人中1位。
豪放磊落で竹を割ったような性格。
金は持たない主義で、欲しい物は全て奪うという盗賊らしい…というか山賊みたいな考えの持ち主。

団員番号11番。
団員の証である蜘蛛の入れ墨は背中にある。
設立初期メンバーの一人で、ノブナガとは親友。
戦いでは彼と組む事が多く喧嘩もよくしていたが互いにまんざらでもないらしい。
ガサツに見えて時間に五月蝿く、よくノブナガやフランクリンとは喧嘩していたらしい。

単純一途ではあるが力任せに戦うだけではなく柔軟な思考も併せ持ち、仲間からはただの筋肉馬鹿ではないと評価される。

愛称は「ウボォー」ウボァーではない。


【活躍】

ヨークシンシティのオークションに集められる競売品を全て奪う為、団長に召集される。
戦闘狂なので、世界中のマフィアを全て敵に回す事には流石に驚きつつも大歓喜した。

活動早々武装したマフィア相手にたった一人で大暴れし、驚異的な身体能力と念能力で幻影旅団の恐るべき実力をクラピカ達と読者に見せつけた。
マフィアを片付けた頃に援軍に駆けつけたマフィアの精鋭部隊、"陰獣"の病犬、蛭、山嵐、蚯蚓を4人同時に相手取る。
陰獣は強力な念能力者で彼の肉体に傷をつける程の念や人外じみた能力に多少苦戦はしたものの、それを上回る人外ぶりを見せつけ4人全員を殺害した。
実はの種類によっては危なかったが、相手がサディストらしくいたぶることを優先していたので助かった。

その後、陰獣との戦闘が終了して油断したところを、背後からクラピカの「束縛する中指の鎖(チェーンジェイル)」の奇襲によって捕獲される。
マフィアに拷問を受けるも強靭な肉体と念で寄せ付けず、旅団の情報を吐くことはなかった。シズクがヴェーゼを殺してくれたおかげで助かった
ただの類は喰らうので筋弛緩系のガスで身動き取れない状況にあり、体内のヒルも残ったままで、動揺はしていなかったが危険だった。

後に駆けつけた仲間達により救出され、自身のプライドを傷付けたクラピカを鎖野郎と呼び、リベンジを誓う。
ハンター資格を持つシャルナークがハンターサイトで調査したことによりクラピカの情報を得て、
安宿屋で足取りを探し(情報を吐いた奴らを口封じのために殺しつつ)、彼の元へ向かい一対一でリベンジに挑む事となった。

強靭な肉体から繰り出される攻撃をぶつけ、粉塵と陰を利用して攻撃を当てるなど技巧派なところも見せたが、
最終的には旅団戦に特化したクラピカの鎖に捕らえられ、仲間の情報を吐くように尋問を受けた。
しかし決して情報を吐くことはなく、最後は「律する小指の鎖(ジャッジメントチェーン)」により命を落とした。

戦闘では圧倒的なウボォーギンが殉死したことにより旅団の中に動揺が生まれ、やがて彼らの動向に大きな影響を及ぼす事になる。


【戦闘能力】


哀しいねェ オレはたかが戦車と同じ扱いかよ

前述の通り身体能力は蜘蛛でも随一。
念能力も完全に肉体強化に特化しており、常人をはるかに超える凄まじい怪力の他、「硬」「流」などの応用技でガードしなくてもあらゆる攻撃を通さない圧倒的な防御力を誇る。
戦闘時は恐らく「堅」で戦っているはずだが、平常時のような雰囲気のままでも剣の方が折れた出来事から、「纏」の状態でもそこらの能力者の「堅」を圧倒していると推測出来る。

参考までに
  • ブービーのシズクでもゴンと同等の腕力(※ただし利き腕ではなくゴンもまだかなり未熟*1)、9位のノブナガではゴンを腕相撲で秒殺できた旅団の腕相撲ランキングで1位。
  • 至近距離で撃たれた拳銃の弾を歯で噛んで容易く食い止める。
  • 狙撃ライフルでのヘッドショットを「痛ぇ」で軽く済ます。(不意打ちだったので恐らく「纏」か軽い「堅」)
  • 戦車を破壊する威力を持つバズーカを防具も無しに片手で受け止める。一応「さすがにかなり痛ぇな」とは語っているがその後の戦闘には何の影響も無かった。
  • 念能力者である蚯蚓の不意討ちの全力パンチを受けても少し効いた程度のダメージしか受けない。むしろ殴った方の手が粉砕されている。
  • 気絶している間に筋弛緩剤を注射しようとしたものの注射針が刺さらない*2
  • 筋弛緩系ガスを嗅がされている状態で念をこめたで刺されても涼しい顔をしている。
    • 原作ではそもそも剣の方が折れて傷一つつかなかった。
  • 片手で叩いただけで人間の首を「粘土みてえにへし折り」「頭を握り潰し」「体を紙のように引き千切る」ことが可能。
  • その辺の石ころを投げつけて数百m先の狙撃手をバラバラに粉砕。
  • 人間の顔を噛みちぎって食い、頭蓋骨を口から弾丸のように吹き飛ばして人間の体を貫通させる。
  • 雄叫びの爆音で間近にいた山嵐を殺すあまりにうるさかったのでかなり離れていた旅団の仲間たちも耳を押さえた。
  • 「念を込めただけの右ストレート」で地面に巨大なクレーターを作る。
  • 身体に針が刺さっているのに全然気づかない。
  • クラピカが念で強化した拳で絶状態にした生身を殴っても「やや自分の攻撃力が勝っている」と評する。*3

と、作中でも屈指の怪力と頑強さを誇る。
元々が頑丈で、しかも念能力を修得しているキメラ=アントですらライフル弾の直撃を受ければ無傷では済まないことを考えれば、正真正銘の化け物である。
また、ダメージを受けたとしても特に影響無く戦闘を続行しているので回復力もかなりのものと推察される。
ウボォーギンVS武装マフィアの戦いを見て、「まるでゴリラ対蟻だな」と仲間達が形容した程。
恐らく強化系に完全特化しているが、例にある通りそこらへんの物を投げたり地面を叩くだけで必殺級の威力となるため、弱点らしい弱点は無い。

ゴレイヌ「呼んだか?」
王「呼んだか?」

一応、強いて言うなら本気で強化系のみに特化しているため、搦め手に長けた操作系や具現化系相手に対しても打てる手が単純になりがち。
とはいえウボォーは戦闘狂ではあるが脳筋ではなく、タイマンなら負けないと蜘蛛の大半も思っていた程に戦闘面においては判断力・洞察力共に優れたセンスを備えていることと、力づくで多少の搦め手なら乗り越えられるため、
条件次第だがハメるのは難しい相手とも言える。*4

回想シーンでは棍棒を使っていたこともある。


念能力者として

強化系の念能力者であり、纏の時点でライフルによるヘッドショットや対戦車スーパーバズーカでも傷一つつかなかった(流石に少し痛がってはいた)。
そして自身の強靭な肉体に加えてクラピカをして「恐ろしい」と言わしめる程の量のオーラを持つ。
…と言うか、5割以下の力でバズーカにも耐えるウボォーギンの肉体をまともに殴れていたクラピカは特殊体質の影響があるとは言え異常
まあ彼は彼で元々ハンターに憧れていたことと、旅団に一族を滅ぼされてからは復讐のためになおさら修練をし続けているはずなのでその影響もあるだろう。
ちなみに彼曰くクルタ族を襲った時には旅団総出だったにもかかわらず強かったと称するほどなので、「緋の目」発動時はそれだけ能力が強化されるということでもあるだろう。

オーラで自分の体を強化させて殴るという最もシンプルな念能力者だが、彼の場合は制約などは一切なく、非常に安定して超常的な強さとなっている。
元々体格に恵まれていることと、ただひたすらに強くなることと戦闘が生きがいなので、肉体強化とこれ以上なくマッチしていると言える。


超破壊拳(ビックバンインパクト)


本気を出したオレの 超破壊拳(ビックバンインパクト)を生身で 止められる奴なんぞ いねェ!!!

ウヴォーキンの念能力
内容は渾身の念を込めた右ストレート。ただそれだけ。
特殊能力とすら言えない単純な技だがその分制約はなく、それでいて威力は小型ミサイルに匹敵するとされている。
だが劇中では寝そべった体勢で溜めなしで放っておきながら地面に直径10m深さはそれ以上はあろうかという巨大クレーターを作って地中に身を潜めていた隠獣「蚯蚓」を撃破。
そのパンチの余波による揺れは数百m先にまで到達する程。
当然ながら小型ミサイル程度ではこれほどの威力はまず出せない。

本人の最終目標はこの技を核ミサイルと同じ威力にまで昇華させる事だったが、これが叶えばキメラアントの護衛軍や王にも通用する可能性は高い。
実際、核兵器をモチーフにした超爆弾、「貧者の薔薇(ミニチュア・ローズ)」で王が瀕死になるほどであったため、下手すれば2撃で王打倒すら狙える可能性は十分あったと言える。
特に弱点なども言及されていないため、ゴンのジャジャン拳(「硬」による一点集中)とは違い、「練」「凝」「流」で成し得ている可能性が高い。

わざわざ「右ストレート」と銘打たれているので、ひょっとすると「超破壊拳(ビックバンインパクト)は右手でしか使えない」というような制約があった可能性もある。
だが制約としてはあまりに緩すぎるので、その場合でも威力向上にはほとんど貢献していないと思われる。
というか、単純に一番威力の出る「利き手でのパンチ」を「超破壊拳(ビックバンインパクト)」と呼んでいるだけで、固有の「発」ですらないのかもしれない。

実際人類という枠組みに於いてウヴォーキンのこの能力を超える破壊力を持った強化系能力者は現状ネテロ会長を除けば登場しておらず、強化系能力の到達点にして極地の一つと言える念能力。
人類以外ならユピーのオーラ放出による自爆や復活後メルエムの破壊光線がある。
また、強化系ではないがボノレノフの「木星(ジュピター)」も同程度かそれ以上らしき威力を見せている。

  • 破岩弾
荒野の戦いで見せた、地面(岩盤質)をアッパーカットで殴り飛ばして破片を相手にぶつけるというもの。
命中精度には難があったためクラピカには当たらなかった。


【余談】

強化系能力者同士の比較による議論で度々彼が話題に上がる。
原作でも早くから出て来た方だが、様々な念能力者が出てきても比較対象になる辺り旅団一の肉体派の名は伊達じゃないと言ったところか。

また物語が進むにつれて、身体能力が常識的になってきたのか念を扱う一流のハンターが「凝」でしっかり防御しても大口径の拳銃弾が直撃すれば無傷では済まないことが判明。
銃弾数発を真っ向から受け止めるだけでも他の念能力者から驚異の存在として高く評価されるようになっている。*5
それを踏まえると狙撃ライフルや戦車すらスクラップにするバズーカ砲の直撃に余裕で耐えるウボォーギンと、かませ犬とはいえ正面からウボォーと戦って傷を負わせ、場合によっては勝利していた可能性のある陰獣の評価はより上がっている。




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最終更新:2024年03月15日 11:08
添付ファイル

*1 この時点で150㎏のスーツを着て飛び跳ね、念無しのパンチで岩を砕き、張り手で巨漢を弾き飛ばしたりしている。

*2 そのためガスを嗅がせることで拘束した

*3 通常生身の状態だと例え微弱な念攻撃であっても大ダメージを受け、まともに攻撃を受ければ大抵は死ぬか、運が良くても骨折や欠損レベルの重傷は避けられない

*4 ただし、麻痺毒を喰らった時は相手の対処によってはそのままやられていた所であり、クラピカに対しても具現化系の考慮はしていた&全力出しても鎖に縛られるとやばいと判断していたのに隠を警戒出来なかったなど、達人級の人物が相手だったり念入りにハメる状況に誘えれば付け入る隙はそれなりにある

*5 例えばフィンクスに一瞬でやられたダルツォルネも「銃弾10発は喰らっても平気なはず」と評されていた