本田ヒロト

登録日:2012/10/10(水) 15:49:49
更新日:2024/03/18 Mon 23:17:31
所要時間:約 3 分で読めます




本田ヒロトとは、高橋和希作の漫画遊☆戯☆王』の登場人物。
主人公武藤遊戯の友人であり、メインキャラクターの1人……のハズ。


●目次

【データ】

誕生日:4月19日
身長:180㎝
体重:65㎏
血液型:A型
好物:お好み焼き
苦手:納豆


【概要】

城之内杏子と並ぶ遊戯の友人。
角刈りにやたら尖った前髪と学ランがトレードマーク。
時折リーゼントと間違われるが、リーゼントが「髪を側頭部から後ろに撫で付けた髪型」なのに対し、彼は側頭部と襟足を刈り上げているため全く異なる。*1

喧嘩の強い城之内は憧れの存在だったが、当初は城之内と一緒に遊戯をいじめていた。
しかし、牛尾さんからの暴行を遊戯が庇ってくれた事から態度を改める。
その後野坂ミホへのラブレターを遊戯に代筆してもらった件を経て、友人関係となる。
ちなみにミホには告白したものの玉砕した。


その後は城之内と共に喧嘩シーンで戦い、主にリアルファイト要員として活躍。
「3人までなら相手できる」と豪語することもあり、正面きっての戦いは(牛尾さん以外には)ほぼ無敗。
普段は冷静を気取っているが仲間の事になるとアウトロー気味になる一面もあり「喋らねーとブッ殺すぞ!!」と過激な発言をしたこともある。

彼の一番の名シーンは、海馬が遊戯を倒す為に作り上げた死のテーマパーク「DEATH-T」の第三ステージ。
テトリスよろしく上から降り積もるブロックを避けて横穴に入り込むステージなのだが、本田は学ランがブロックの間に挟まり脱出不能に。
城之内と遊戯が叫ぶ中、本田はサムズアップを見せつつブロックに埋まっていった……。

「学ラン脱げ」は禁句である。きっと時間なかったんだよ。学ランが割としっかりしてて脱げなかったという説もあるがそれでは「学ラン切れ」となりかねないのが難しいところ。
後にモクバに助けられたのが明らかになったが、この時点の改心していないモクバに何故助けられたのかは謎である。

あまりにも目立つツッコミどころがあるため感動的とは言い切れないが、本田を語る上では外せないシーン。
このシーンで挟まったのが本田の前髪になっているコラも存在する程。


さて、勘の良い人は気づいたかもしれないが、
本田最大の見せ場というべき上記エピソードはコミックス4巻に収録されている。
一方、遊☆戯☆王のコミックスは全38巻である。
……つまり、残り34巻の間、本田の存在感はひたすら減少し続ける

1998年に入ると同時に、遊☆戯☆王は王国編に突入、本格的にカードバトル漫画への道を歩むことになる。
相方の城之内は凡骨デュエリストとしてカードバトルでの出番を得たが、本田はカードとは嗜んでいない人物。彼の見せ場は激減し、デュエル中以外は城之内にツッコミを入れるくらいとなっていった。城之内と比較して常識人だったのも大きい。

かの城之内ファイヤーも心の中でツッコミを入れておきながら、一応口では応援している。

とはいえ、バトル漫画において主役を応援する仲間や、リアクション役・解説役は戦いを盛り上げるために重要な存在である。特に本作のようなカードバトルものは心理戦かつ戦略が重視されるため、読者に状況や心境の説明を行うためのキャラというのは非常に大切である。

杏子御伽と一緒に、心無い読者に「背景」と評されてしまうこともある本田だが、本当に背景であったならば熱いデュエルも味気ないことこの上ないであろう。

あとはよく「この攻撃が通れば○○の勝ちだ!」と言っている。やることがないのでやたらと言っている。

デュエル以外のシーンでは、ペガサス城で監禁されたモクバを探しだそうとして捕まったり、
ブラッククラウンに向かうバクラを見たりと、時々何らかの情報をもたらしていた。
バトルシティ編では御伽と共に田舎の病院まで静香を迎えに行った。

それくらいといえばそうだが、遊戯城之内がデュエルしている裏で別行動をとっていることで読者を飽きさせずに物語を進行させている。

THE DARK SIDE OF DIMENSIONSでも似たような状態だったが、
家が工場な事が判明したり(機械に強い描写自体は原作でも何度か見られた)、バイクの軽やかな運転テクを見せたりと縁の下の力持ちとして活躍した。


家族構成があまり明かされない遊☆戯☆王では珍しく、身内の出番が多いキャラ。
作中ではジョージというマセガキの甥とブランキーというが身内として登場している(いずれもアニメには登場しない)。
また城之内の静香がバトルシティで着ていた服は彼の姉のものである。



【アニメ】

第1作(東映版)

城之内とキャラが被ると判断されたのか、真面目君に改変されている。よって、遊戯のイジメにも加担しておらず、巻き添えを喰う形となった。
キャラクターデザインにも若干の変更が加えられており、原作では気崩していた学ランのボタンをきっちり一番上まで留めている。…が、その特徴的な髪型は原作のままである
1年生ながら生徒会長に立候補したが落選。何故か美化委員になり学園の正義と美化活動に情熱を燃やす。
その事からネタ要員となり、城之内から「お掃除委員」と言われる度に「美化委員だ!」と訂正するのは日常茶飯事。ちなみに生徒会長になる夢は諦めていない。
この設定から風紀委員の牛尾さんを尊敬してい

城之内との友情の始まりも描かれ、中学の駅伝大会をきっかけに親友になった。

レギュラー化(&DQN化)したミホには原作と違い、フラれてこそいないのだが、完全に尻に敷かれ、パシられている。
また杏子からは「本田くん」と呼ばれている。

これにより、ミホ関連時は、城之内以上に暴走することも多く、
TRPG編で城之内が行った「ルール無視のダイスロール」は美穂を人形化されたことに怒った本田が行ったことになり、逆に本田の人形化は城之内が担当することになった。

東映版は王国編前のアニメ化なので、デュエルシーン自体があまり無いのだが、
第3話「激突!最強のモンスター」で本田のデュエルがほんの少しだけ描かれ、
凡骨の「暗黒の竜王」(ATK1500)を「ゾンビ」(ATK800)なるカードとフィールド効果の合わせ技で返り討ちにした。
具体的にどういう効果処理で返り討ちにしたのかはよくわからない。
フィールド魔法の効果だけでは明らかに足りないのだが、まだルールが定まっていなかった頃なのでそこは気にしないでおこう。

「デュエルモンスターズ」というゲーム自体は「頭を使うゲーム」と高く評価しているが、
一方で「こういうコレクション物になると、不正な手段でレアカードを入手しようとする輩が必ず現れる」(ほぼ原文)と至極もっともなことを言い、
美化委員の仕事としてそういった行為を取り締まっていくつもりだった。
だがよりによって、嫁カードのためならマフィアをも動かすあのキャベツを敵に回したことでボコボコにされ、
それ以降は懲りてしまったのかカードには触りもしなくなった。

正直彼のやろうとしたことは正しいことなのだが、まあ実際には人を自殺に追い込んだり、
組織的にカードを密造したり、アトランティスの力を使ったカードだったり、製作者権限でチートカードを作ったり、既にあるカードに耐性を与えたり、100億円かけてカードを開発したり、製作者に取り入り殺人を犯す者、スラム街で拾ったり、バイクごと盗んだり、人々の魂を生贄にしたり、オゾンより上に飛び立ったり、アストラルの力で作ったり、謎の力で創造したり、すでにあるカードを書き換えたり、書き換えたモンスターを奪ってクズカードと称して雑魚カードをばらまくと、
不正ってレベルじゃない手段でレアカードを入手しようとする輩がゴロゴロいる世界なので、この辺で手を引いてくれて良かったのかもしれない。


遊☆戯☆王デュエルモンスターズ

DMでは原作序盤がカットされ、いきなり王国編に入る。

……という一文だけで、彼の背景っぷりが原作以上に際立っている事がお分かりいただけるだろう。
千年アイテムや闇のゲームの情報が原作ほどないため、ペガサスの不正を疑って城内を探索したり、拉致されたモクバを救出しているが、いずれもバクラに救われている。
そのバクラから獏良を救うために千年リングを城の高所から投げ捨てたが、ひとりでに千年リングは獏良の元に。何、そのオカルト!?
背景になるべくして背景になっている。

城之内の妹の静香に惚れており、恋敵は同じ空気こと御伽ボーイ。野坂ミホ? 誰それ。
バトルシティ編では静香と町内を探索中にグールズと遭遇して彼らを叩きのめすのだが、
空気の挑発で喧嘩となり、バトルシップから転落したが、シャーディーに救出されている。

アクションシーン担当と言えなくないが、裏方であって、相手も名もなき敵モブ。活躍しているのに地味な扱いに。
尺稼ぎのために原作以上に「この攻撃が通れば~」を言わされている。

王国編ではアニメオリジナルエピソードが幾つか挿入され、杏子やバクラがデュエルしているが、本田はそんな中でも頑なにデュエルしなかった。
そんな彼のお気に入りのカードは「コマンダー」。
攻撃力750というザコカードだが、エアガンが趣味で狙撃が得意な点と恐らく髪型が本田と同じ角刈りという一点のみで決められたと思われる。ひでぇ。


唯一、アニメオリジナルの乃亜編にて静香、御伽と共にBIG4「機械軍曹」を相手に3vs1のデュエルを行なっている。
なお、この回でも杏子は例によって酷いネタバレを行なっている。

「城之内も勝ったからBIG5は残り2人、
でも追い詰められてデュエル経験のない静香ちゃんを狙ったりしないかしら?
やっぱり! 静香ちゃんがデュエルを始めちゃってる!
え? 御伽くんと本田も一緒なの?
3対1で一見有利に見える勝負だけど、本田は素人だし本当に大丈夫?






























次回、「男の花道、本田玉砕」。デュエルスタンバイ!」
ひでぇ。

デュエル自体は御伽と静香の活躍、本田が場に遺したカードにより勝利したが、
本田の肉体はBIG4に奪われ、本田の精神はメカ猿の中に閉じ込められた。
多分この猿化がアニメの本田が一番目立ったシーンである。
ちなみにこのメカ猿、後に「アクロバットモンキー」というモンスターとしてOCG化されている。
本田を生け贄にしたり爆殺したりエネミーコントローラーで操ったりアクセルシンクロ素材にしたりしたい人はどうぞ。

その後もバクラに乗っ取られたりしている。……哀れ、本田。

とはいえ、城之内や遊戯へのバックアップはカットされなかったし、
前述の乃亜編以前にも「真紅眼の黒竜」をレアハンターに奪われたことで、今の自分は静香に会う資格がないと落ち込み、
彼女の手術に立ち会うのをやめようとした城之内を一喝しながら「お前や遊戯がデュエルを通じて、人と絆を結ぶのが好き」と発言し、
彼を立ち直らせるアニオリ名シーンも描かれた。


遊戯王デュエルモンスターズGX

彼とは直接関係ないが、GX第3期に登場した敵「プロフェッサー・コブラ」の頭が、
角刈りな事と、筋肉ムキムキな事から「本田Lv100」と称されている。
同じくGXで登場するアモンの恋人エコーも奇抜な角刈り女性であるため、本田の女装と言われている。
2人の本田一族の出番は決して多くなかったが、本家本田より存在感があったことだけは間違いない。

ちなみに本物の本田くんは、十代VS遊戯の話で遊戯が写っている写真内に例のAGO顔をしながら写っている(城之内と杏子も一緒)


遊☆戯☆王 THE DARK SIDE OF DIMENSIONS

原作の1年後を描く本作にももちろん登場。
父親が町工場を経営していることから、デュエルディスクを修理できるという特技が追加されていた。
卒業後は父の工場で働くことに不満を垂らしていたが、城之内から「社会を支えているのは町工場だろ」と手荒に励まされる。


◆ゲーム作品

城之内や杏子と比べるとそもそもゲームに出てこないということも多いが、出てきた場合作中最弱のデュエリストという扱いをされがち。
特にGBシリーズの初期作品ではチュートリアル要員じみたポジションに置かれており、初期デッキでもまず負けない程度の実力に設定されている。
ちなみにDM3ではなんとあのサクリファイスをデッキに積んでいるが、本作のCPUはモンスターの効果を発動してこないので単なる攻守0の雑魚にしかならない。宝の持ち腐れもいいところである。

遊☆戯☆王デュエルモンスターズ8 破滅の大邪神』では「本田がメカ猿になって逃げ出してしまったのでガラパゴスに捕まえに行く」という意味不明なシナリオでスポットを当てられることに。
遊戯&凡骨&主人公は「デュエルしてみて一番弱い猿が本田」という理不尽かつ意味不明な理論で本田を特定、日本に連れ帰る。色々とひでぇ。
ちなみにこのシナリオの中ではなぜかブランキー(本田の犬)の名前が終始ラッキーと間違えられている。これもひでぇ。

また遊戯王デュエルリンクスにも登場している。
エースカードはコマンダー。このコマンダーを主軸にしたスキルを持ってるほか、城之内と同じく「根性」も会得できる。
とはいえリンクスでも基本的に賑やかしであり、常に自分を素人と主張している。負けた時の顔芸は見どころ。
現在のところDSODバージョンは未実装である。杏子やモクバですら実装されているのに…。
ちなみにボイスの用意されているカードはそれなりに多く、アニメで使用したレレアメタル系はもちろん、「サンダー・ドラゴン」、「スレイブ・エイプ」などにもある他、原作の記憶篇でこっそり召喚していた「ガガギゴ」とその関連カード、全媒体で影も形もない「ガルマソード」、アニオリのバーバリアン1号&2号に加えてバーバリアン・キングにまで台詞がある。「アクロバットモンキー」に至っては全身カットインつき。乃亞編でメカ猿にされた縁と思われる。*2
この他友達のエースであるブラマジや真紅眼にも台詞あり。
対戦相手としてはさすがに弱い部類だが、LV40は別格。「蛮族の饗宴LV5」でバーバリアン兄弟を展開し、これを「バーバリアン・レイジ」で強化して来る他「ジャイアント・オーク」など単純に攻撃力の高いモンスターで構成されているため、ナメてかかると痛い目に合うことも。
とにかくバーバリアン系が強いため、伏せカードの除去を最優先すること。

余談だが5D’s時代に出たWCSのNPCには「本田」という名前のキャラがいる。
特にストーリーに絡まない単なるモブであり、使用デッキも割と強いがヒロトとは全く関係のない【魚族】。
何故彼にこの苗字が付けられたのかは一切謎である。






追記・修正は角刈りの方がお願いします。

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • 遊戯王
  • 初代遊戯王
  • 遊戯王DM
  • 遊戯王登場人物項目
  • 本田ヒトシ
  • 背景
  • 角刈り
  • リーゼント
  • プロフェッサー・コブラ
  • ツッコミ
  • コマンダー
  • 美化委員
  • おみそ
  • アクロバットモンキー
  • 静香ちゃん
  • バトルシップから転落
  • 本田ヒロト
  • 置鮎龍太郎
  • 近藤孝行
  • 菊池英博
  • 応援団
  • 元不良
  • ゴリラ
  • 不良
  • 童実野高校
  • 高校生
  • 光落ち

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2024年03月18日 23:17

*1 ちなみに前方に張り出すようにカールさせた髪=広義の「リーゼント」は厳密にはポンパドゥールと言うが、本田君の髪はカールさせていないのでこれにも該当しない。

*2 ただしDMワールドは原作漫画版をベースにした世界観であるため乃亞編はない。そのため台詞も「デュエルに負けたらこんな姿にされちまうのか……」と、実際には体験したことがないような内容である。