シュマゴラス

登録日:2011/05/19(木) 04:26:34
更新日:2023/10/10 Tue 15:41:55
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シュマゴラスとは、MARVELコミックスに登場するヴィラン(悪役)の一人である。ファンからのあだ名は「シュマちゃん」。

地球征服を目論む異次元の神。なお、『カオスディメンション』なる次元が固有名詞であるとしばしば誤解されがちだが、これは「混沌の次元」という一般名詞でしかなく、実際には数百の次元を統べている。

アメリカではマニアックな読者を除いてほとんど認知されず空気同然であったが、なんとカプコン製の格ゲー『マーベルスーパーヒーローズ』(MSH)にてまさかの参戦。カプコンが使用許可をとる際にはMARVELから「こんなやつ俺ら出したっけ?」と聞かれる始末であった。
以降のMARVEL VS.シリーズにも参戦し、アメリカにある程度認知されるようになった(それでもMARVEL関係者には敬遠されている模様だが)。

【外見】

タコのような、一つの目の周りに触手がついているような外見。
どこぞの魔術師に似ているように感じるのは私だけだろうか…?
一応先述したタコのような…というのが本来の姿だが、「見る者が最も恐ろしいと感じているモノの幻影」を纏う能力を持っている。
なお長らくの間、このあたりの部分は「決まった姿を持たず、見たものによって違い、アメリカではタコやイカが恐怖の対象のためそういう姿をしている」という誤解がされていた。

【設定】

日本のファンには邪神や神様の一種として見られているが、一応原作設定的には悪魔の一種である。所謂Class 3 demon(地獄・魔界以外の異次元に起源を持つ種)であり、ナイトメアやリビング・ブッダ等多くの眷属を持つ。
彼らを指してオールド・ワンズと呼称する事もあり、クトゥルーチックな要素が散見される。

100の次元を支配すると言われ、マーベルの魔王ないしそれに近い存在の例に漏れず、シュマゴラスも支配下の次元に引きこもっていれば凄まじい力を発揮できる(公式によれば事実上全能)。
マヴカプ等に参戦できているのは引きこもりモードではないためかも知れない。
Dr.ストレンジのコミックで二回しか登場していないと言われていたが、実は意外と登場回数が多く、最近もJIM誌に登場したらしい(他の有力な悪魔達と共演したとか)。

混沌の魔王様なのでそりゃまあ強い強い。
初登場時にストレンジの師匠エンシェント・ワンはこいつに乗っ取られかけ、こちらの次元に侵入されそうになった。ストレンジは精神世界でシュマゴラスに挑むが全く歯が立たず、師匠を殺すことでようやく阻止した。
昔はこちらの宇宙に来ており、フツーに猿人らしきものをパクパク食っていたようだが、時空間と融合した未来のチート魔術師サイズ=ネグから(自力で勝てないストレンジが煽ったことで)干渉を受けて追放された。
とはいえサイズ=ネグもシュマゴラスに力を吸われて焦っていたので、お互い痛み分けといったところか。
ストレンジがかつて戦った悪魔たちの封印が解けてしまった時にはラスボスとして対峙。禁じられた黒魔術を全力で使い、他の悪魔の力を吸収してシュマゴラス並に巨大になるチートと化したストレンジに対し、実際の地球を連動して破壊する偽地球を作って盾にするという凄いがせこい手を使うも、ストレンジからの同時攻撃で敗北
しかし、同時に彼を乗っ取って同化を進行させ、今度はストレンジ自身が自害する羽目になった。まあストレンジは仲間の助けで蘇生するのだが。

他にも、漫画版英雄コナン、キャプテン・アメリカなどがいるインベーダーズ、ファンタスティック・フォーとその敵組織セイレムズ・セブン、スパイダーマンもいるマイティ・アベンジャーズなどとも対決している。
おおむね、チームで立ち向かい、チートアイテムを使って次元追放するようなイベントボスとしての扱いである。

余談だがサノスらがキャンサー・バースの住民と戦争になった時に出てきた触手の邪神達はシュマゴラスの親戚である。というかシュマゴラスも一味。
彼らはメニーアングルド・ワンズという存在らしく、シュマゴラスを含めた4神の名前がどう見てもクトゥルー神話の神格のパロディになっている。
キャンサー・バースのキャプテン・マーベルは彼らと契約してデス(死そのもの)を抹殺(恐らく死のアバターであるサノスを儀式で殺した)、破壊されても何度でも復活する不死者の軍団が生まれた。
だがサノスが策を巡らして召喚した616宇宙のデスがメニーアングルド・ワンズとキャンサー・バースの不死者達を一掃したので、シュマちゃんピーンチ…かと思われたがまだまだ生きている模様。

オールド・ワンズ兼メニーアングルド・ワンズなんですか?という無粋な突っ込みはやめてあげよう。



上記のように『神』だけあって、「カオスディメンションでは全知全能の神だが、低次元の地球に来ているため、力が制限されている」と見られている。

某最強スレでは戦闘の余波で惑星を破壊したり星が主食だったりするテッカーメンことギャラクタスよりも上位にランクインしている。
それによると、『触手一振りで惑星が破壊される』らしい。恐らくは、全知全能としての強さでランクインしているようだ。
まあ、MSHのエンディングで巨大化して宇宙を破壊したりしてるのでおかしくはないか。
またMSHvsSFでは何故かダルシムのエンディングにも出演し、ダルシム家でカレーを食べながらカオスな雑談をしていた。
更にMVC3のエンディングでは世界を救った後、何故か日本で「シュマってポン」という名のクイズ番組の司会をやっていた。後述する日本人に人気があるという押し切りの影響だろう。

MARVELユニバースでもかなりの強キャラであるドーマムゥをカオスディメンションから追い出したのもシュマちゃん
そのためマヴカプ3で対戦するとドーマムゥは「いずれカオスディメンションも侵略する」と敵意を顕わにするのに対し
一方のシュマちゃんは「カオスディメンション良いとこ。一度はおいでデシュ」と余裕綽々であることからも強さをうかがい知れる
カッコかわいいよシュマちゃん

【性別】

シュマゴラスは外見上性別が判断しづらい。
もともとシュマゴラスはクトゥルフ神話に登場する女神シュブ=ニグラスが由来とされる。
しかしラブクラフトの親友だったハワードの作品で既に「シュマゴラスの書」というアイテムの名称が使用されており、これが直接の元ネタではないかとの説も。
これはマーベル版英雄コナンでは封印用アイテムとして登場している。

女神説もあるが、かといって原作のコミックでは、「he」として扱われていたりと、事実、曖昧である。
ちなみに後述するような変態紳士のシュマゴラスは完全な筆者の妄想なので気にすることはない。

【第四の壁】

デッドプールに対して、「向こう側はカオスというよりタブーでシュ」と言っているように、こちら側に話しかけてくるデッドプールとは違い、意図的に無視をしている模様。

なお、そのデッドプールが主役を務める漫画にてまさかの登場を果たした。
…扱いについてはお察しください。

【ゲームでの性能】

タメキャラであるのでコンボ主体のVS.シリーズではコンボ中にためるなど工夫をする必要がある。
背が低いのでやられ判定が小さく他のキャラに比べて攻撃があたりにくい。
ダッシュが特徴的で、前方ダッシュは地面スレスレで蜘蛛が猛スピードで進むようなモーションになり姿勢が非常に低くなる。後方は目玉だけになり、喰らい判定が無くなる。
通常技は攻撃判定が弱い故に使いにくく、リーチも頼りない。
通常投げのK投げには相手に触手を絡ませて相手の体力を吸収する効果がある。

モリガン「触手プレイも悪くは無いわね…

フェリシア「ダメだよシュマちゃん……。そんな……トコ……

バレッタ「やめろ……銃で……ぶちぬ……いやん!


シュマゴラス「ウヒヒwwこんなことさせてくれたカプコンに感謝感謝でシュww」

………これが発覚して女性キャラにK投げを多用する紳士が後を絶たなかったとか。



………コホン。



レベル3専用ハイパーコンボのカオスディメンションが非常に強力。出がとてつもなく早く、近づかれたら脱出不可能。コンボに組み込むことで一気に火力が上がる。
カオスディメンションが高性能なことでゲージ依存度が高く、全般的に癖が強く上級者向けだろう。


マヴカプ3ではDLCキャラクターとして参戦。
新技ミスティックレイが追加され、相手の空中の行動の牽制が容易に。アシストにミスティックレイを選ぶと、かなりの活躍が期待できるが、出が遅いので相手の攻撃を食らわないように出すときは時と場合を考えよう。
またもや、許可をもらう際にMARVELから「こんなキャラを出すならもっと人気があるキャラ出しやがれデコスケ野郎!」と言われたがなんとか押し通したらしい。

シュマちゃん愛されてまシュ。

【日本での扱い】

でシュまシュ口調が特徴的。女性スタッフが面白がって言ってたのをそのまま採用したらしい。

「時間も空間も無いでシュ。あるのはシュマゴラスだけでシュ」

日本ではこの口調や大きくて感情豊かなつぶらな一つの瞳などがあいまって、MARVELの萌えキャラやキモかわいいキャラとして見られている。

こんなのを萌えキャラとして見る日本て……

某動画サイトではシュマゴラスが出ると「キャーシュマチャーン」と黄色い歓声が飛んでくる。



追記修正をしてくれるキミの瞳で乾杯でシュ☆

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最終更新:2023年10月10日 15:41