聖☆おにいさん

登録日:2011/05/14(土) 21:20:00
更新日:2023/12/07 Thu 15:26:57
所要時間:約 8 分で読めます




(セイント)☆おにいさん』とはモーニング・ツーで2006年から好評連載中の漫画である。
2021年現在、19巻まで発売されている。


【概要】

作者は荒川アンダー ザ ブリッジで有名な中村光。
ちなみに『お兄さん』ではなく『おにいさん』である。
タイトルの由来は電気グルーヴ+スチャダラパーの楽曲「聖☆おじさん」から。

2012年にOVA化、2013年にアニメ映画化、2018年に動画配信サイトでミニドラマ化され、2020年にはドラマ版3期がNHKで放送されている。
ちなみにドラマ版は超低予算なので、原則松田ハイツ以外が舞台になることはなく、登場人物も主役2人と松田さんぐらいしかいない。
II紀(二期にあらず)では、予算が増えたためか秋葉原を始めとした屋外ロケも行われるようになりエキストラも多数登場するようになった。

世界三大宗教のうち二つの教祖が、現代日本で小市民的な生活を楽しむ」という、日本以外ではまず不可能と思われるぶっとんだ設定が特徴。
欧米をはじめとするキリスト教圏で売り出された場合の世論が怖くなる様な作品だが、
国民の大多数がキリスト教、それも色々と保守的な事で知られるローマ・カトリック教会を信仰している国民が多いフランスでは『イエスとブッダの休日』というタイトルで発売され、
なかなかの人気を博している模様。
内容を楽しむには割と俗的な物も含む仏教やキリスト教の話題に詳しいとより楽しめる。
映画や漫画などのパロディ(例:「我々の仕事になりたいって言いだしたら困りますけど」)も多く、
劇場版以降は講談社が版権持ってるからか仮面ライダーのネタが散見される。

「え…いま向こうのお子さんイエスって言った…? クリスマスに…?
 いや、でも新しい仮面ライダーとかの名前かもしれないしなあ…みかんが仮面ライダーになる時代*1だし」


ちなみに仏教と親密なかかわりがある現在の神道や、ヨーロッパ関連として北欧神話・ギリシャ神話なども登場しているが、
宗教上の都合でムハンマドは一切出さないようにしている*2と作者が発言している。


【ストーリー】

『目覚めた人』ブッダ、『神の子』イエス。
世紀末を無事に乗り越えた二人は、東京・立川でアパートをシェアし、下界でバカンス(有給休暇)を過ごしていた。
そんな“最聖”コンビのぬくぬく立川デイズ。


【主な登場人物】

“最聖”コンビ

(声:星野源 演:染谷将太)
主人公でご存じ仏教の祖であるお釈迦様その人……のはずなのだが、家計と睨めっこしたり、料理にこだわったり、体重を気にしたりするなどやけにおばさんくさい。
ちなみに特装版付属のOVAによると、バカンス先として日本を選んだのは彼*3

仏像や宗教画に用いられている姿は本人曰く「一番太っていてみっともない状態だった時の姿」であるため、見ると黒歴史を思い起こしてしまうらしい。
が、ブッダの関係者からは逆に痩せているブッダが不評のため、あの手この手で無理矢理太らされそうになっている
運慶快慶の仏像は気に入っているとか。

また、教えが伝わっているかを確認するために自分の伝記物のチェックは欠かさない(が、口を出すつもりは無い)。
そのために、ネカフェで手塚治虫作の『ブッダ』を読んだ際には全巻衝動買いをしてしまった。

スポーツ全般が得意で全体的に芸達者。
宗教上の理由で肉は食べられないが、1巻冒頭でいきなり飲酒している(劇場版やドラマでは缶にノンアルコール飲料と明記してある)。もちろん卵と牛乳は摂れる。
髪のパンチパーマ(螺髪)は数百年に渡りいじっておらず、解放すると部屋を全部覆ってしまう*4ほどの長髪。
またガンダーラ美術などで見られるヒゲを生やした姿をやってみた事もあったが、急に言動がジジ臭くなった。
額のアレ(白毫)も体毛であり収縮させているが、近所の小学生によく押される。
イエスが誤ってこれを剃った際には悟る前の状態にリセットされてしまい、思わずイエスを障害(ラーフラ)と言いかけたりもしたが、エクステで悟り直せた。

苦行バカなのは未だに治っておらず、年々さまざまな苦行に挑戦しようとする。
イエスが断食していたのを知った際にはマイナーな作品が好きなオタク並みに共感して大喜びしていた。
イエスより600年ほど先に昇天したため、イエスの辛すぎる後半生に関しては他の神仏と一緒になってペンライトを振って応援していた
座禅を組んで意識を没頭させるとついつい浮いてしまう。
また、徳のある事を言うと後光が差し、俗なことを考えると止まる体質。

絵が結構上手く、天界では『悟れ!アナンダ』という四コマ漫画でベストセラーを出す。同人誌が出るほどの人気っぷり。略して「悟アナ」。

あと足で雪仏を彫ったこともある。
仏の顔も三度まで、を地で行くスタイル。


(声:森山未來 演:松山ケンイチ)
準主人公でキリスト教の祖にして神の子……のはずだが、お調子者で少し天然。
ユダですら免罪符五枚で許してしまう筋金入りのお人好し。
たまにラテン語読みのヨシュア表記も出てくる。
ほんのりきのこの山派。
30歳まで大工をやっていたので、大工仲間とはいまだに飲み会を開いたりしているが話が合わない。
日曜大工はそつなくこなすがブッダに比べると芸術関係は疎く、画力も低い。
教えについては放任気味で、「もろびとこぞりて」が何の歌か知らない踏み絵の用途を知らない等、下界のキリスト教事情にも疎い。

一説によれば側室すらいたとされるブッダと違い未婚で死んだ為に、内籠りで非リア属性持ち。
有能に家事をこなすブッダに甘えすぎて「お母さん」と呼んでしまい、弟子の誰かに聞かれていたら信仰の場にとんでもない新説をぶちかまされていた可能性も。

イエス渾身のダジャレを聞いたブッダがあまりの寒さに昇天しかけるほど(風邪で高熱のところに追い打ちとなったせいもあるが)笑いの沸点が低い。
絶食中にピリピリしてイエスを偽物だと思い込んでいた弟子たちやそれを見て地獄に勧誘した悪魔たちですら、
彼の放ったあまりにもくだらないギャグを見て一発で本人だと気づいた始末である。
ヘビが大の苦手で、林檎を食べると知的(というか意識高い系)になる。この状態で酒が入るとルー大柴になる。

大笑いをするなどで気分が高揚すると「奇跡」と呼ばれる超常現象を起こす事がある。
こうなると茨の冠がバラで満開になり、周囲の水が葡萄に関する飲み物*5となり、石でできた物はパンとなる。
「逆奇跡」を起こしてパンを石(=皿)などに変えることも可能だが、そのためには脳内でゴルゴダの丘を周回する等の方法でテンションを極限まで下げる必要がある。
本人の機嫌に左右されるので、機嫌のよくなること/落ち込むことをやれば半ば意図的に発動することもできる。
……が、大体は本人の意図しないタイミングで発生するため始末が悪い。

ブッダ同様後光を自在に操れるが、任意で切り替えられるらしく停電の時などに便利。

法被や浴衣、新撰組の制服、とある海賊など、大のコスプレ好き。
また、かなりのゲーマーで、ネトゲにハマりすぎて廃人一歩手前。
最近ではイングレスにはまりすぎて「ヘリコプターが欲しい」とまで呟いていた。

ブログも運営中。一日一万ヒットを誇る人気ブログ(ドラマや特撮の解説などを中心にしているらしい)である。

ブッダと違って運動は苦手。特に水は大の苦手で、泳ごうとした結果気合を入れすぎてプールを割る始末。
一応卓球はそこそこ上手(本人曰く「唯一の得意種目」)。
また、ボウリングはプロ級の腕前だが、彼からするとこれはスポーツではなく 悪魔払いの儀式 なので、スポーツにはカウントされていないらしい。
しかしウエイトトレーニングに挑戦したら、坂を上り続けたせいで死亡→復活を繰り返しサイヤ人方式で伝説の超ヘブライ人体型になってしまった。
乗り物酔いにも弱く、特に船は苦手で波にキレて凪にしたり水面を気合で5㎞歩いたりしたこともある。

諸説ある誕生日だが、本作では12月25日設定になっている。
なお、本人はクリスマスを「サンタさんがトナカイでの初飛行に成功した記念日」と勘違いしていた。


天界の人々

極楽浄土サイド


宇宙の根本原理であるブラフマーの化身の1柱。ブッダが悟りを開いた時に、その悟りを人々に語るよう説得した神。
眉毛が非常に太く下界では常にスーツ姿。
押しがとても強く、イエスに押し売りと勘違いされた。
ブッダもその推しの強さを苦手にしており、近づいただけで芸楽神たちが『ジョーズ』のテーマを流したほど。
ブッダの著作「悟れ!アナンダ」の担当編集者であり、帝釈天や弁財天と共に大袈裟に盛り上げている。
最近ではヨハネにまで猛プッシュし始めた。
イエス以上のイングレスバカ。

七福神の紅一点で短髪美女。蓮○ではない。全裸で琵琶を弾いたりするロックな女神。
梵天同様、押しが強い。というかほとんど話を聞いてくれない。
カート、ジミヘン、ボンゾを下界からスカウトしてーーん?こんな夜中に誰だ?
ドSぶりは帝釈天や梵天に勝るとも劣らない。

アルマーニ製の鎧を身に纏った戦いの神様。上の二人同様、押しが強く、プロデュース好き。梵天と比べ、口調が砕けている。
今のところ阿修羅との絡みは無く、部下である四天王は登場していない。(七福神回でも毘沙門天は登場せず)

天界の薬師。ブッダと対等な数少ない「如来」(基本的に如来>菩薩>明王>天)の一人。いつも手がすべすべしているが…。

現世で地道に功徳を積んでいる。仏教サイドの人々の憩いの場を提供する。
56億7000万年後の休暇を楽しみにしている。

菩薩の一つで変化観音の一つ。この漫画では千手観音らとは別々に分けられている。
それぞれ嗜好の異なる十一の頭による公平な映画レビュー(一つ、何見ても「エヴァのパクリ」呼ばわりする不遜な顔もある)で
人気のブロガー「あ~麺」として活動しており、イエスこと「いえっさ」にも憧れられているが、
肝心のオフ会ではイエスが緊張から林檎と酒を摂取して面倒くさいモードになっていた為に、他のブロガーにも注意を促し二次会前にまくことに成功させた。
その後ツイキャスを始めたのをきっかけに、イエスとの仲を取り持とうとしたブッダに松田ハイツへと招かれたが、
仲良くなるというより信仰がさらに深まる結果になった。
ホーリーメンでは極楽サイドの脚本担当としてイエスがヘッドハントしてきた。

  • スッドーダナ
ブッダの父で「美しい白米」という名前(漢字表記で浄飯王)。
幼少期から神童扱いされていたブッダ(シッダルタ)に「世界の王になれ」とごり押ししていたが、逃げられた。
名前ゆえに物凄い米オタクであり、人間向けにブランド米を販売しており、イエスがユニオンジャック風Tシャツを着た際には「米」という字と勘違いして欲しがった。
お米バカぶりが高じて、ついにはマーヤーとの離婚寸前にまで陥るほどの大げんかに発展したことも。

  • マーヤー
ブッダの母。漢字表記で摩耶。ブッダをワキから生んだため今でもワキからパッドが落ちるたびにビクつくらしい。
早逝したため「母親」としてブッダに接することがほとんどできなかったことがコンプレックス(そのため外見も若く、ブッダの姉か何かにしか見えない)で、
41年ぶりに会えたと思ったら突然有無を言わさず説法を聞かされ強制的に悟らされたことを2400年経っても引きずっている(本人曰く「肩たたき券の方がまし」)。
過去に入滅したブッダを助けようとして猫に邪魔されたので猫がトラウマになっている。
ガチセレブなのでやることなすこととにかくゴージャス。EXILEファン。
ビッグすぎる息子を持ってしまったということでマリア(聖母の方)とはママ友。

  • アナンダ
ブッダ十大弟子の一人で25年間侍物を務めた。その献身ぶりはブッダも引くほど。
天界の経理担当で、その有能さゆえ十大弟子の中で最も多忙である。
絶世の美男子だが、婦女子に邪な感情を抱かせてしまうため自分では呪われた顔だと思っており、
また恋に落とさないように女子に対してセルフネガキャンを行う。
髪の毛が一本も無いのに、地上に来る度にカットモデルの依頼に捕まり遅刻してくることも多いらしい。
多忙により頭を丸められなかった際には、邪尼忌頭(じゃにいず)教団にスカウトされたりもした。

ブッダの従兄弟=シャカ王家のセレブなのでいまいち常識がない。
十大弟子の中で最後に悟りを開いているため、本人はそのことを気にしている様子。
最期は死後に遺骨の奪い合いで揉めるのを憂いた結果、空中で爆死した(主に愛された弟子(ヨハネ)曰く「ずるい! ドラゴンボールみたいじゃないですか!!」)。

  • サーリプッタ
ブッダ十大弟子の一人で一応はリーダー。ブッダ入滅前に死去。外見は糸目の青年(ブッダ曰く「居眠りしているようにしか見えない」)。
ブッダのために運転免許を手に入れたものの、性格上つい左ではなく真ん中に寄ってしまう自分を変えるべく
頭文字D』のアニメを見過ぎたせいでムチャクチャな運転をするようになってしまった。
なお、その際に使用していた車がいわゆる宮型霊柩車であるがためにブッダの元を訪問する度に大家の松田さんが死んだと勘違いされたらしい。

  • モッガラーナ
ブッダ十大弟子の一人。玉ねぎのような顔。テレパシーが使える。
地獄に落ちた母親を救おうとして地上で苦しんだ姿が盆踊りの元になった…とブッダは思っていたが、
実はそれを止めに入った他の弟子の必死の動きが真の盆踊りのモチーフだと知らされた。
サーリプッタとは幼なじみで前前前前前前前世からのトリックアート仲間。(イエス曰く「バグったRADWINPSかと思った」)

  • ラーフラ
ブッダ十大弟子の一人でブッダの実子。矢張りガチセレブで顔はブッダ似。
悟りの邪魔になるので「障害物」を意味する名前を付けられたかわいそうな子。
ブッダの息子を意識したセルフプロデュースにより、妊娠が発覚してから生まれるまで6年かかった。親子揃ってイタい。
他人の家に泊まるときは気を遣うあまりトイレで寝る癖があり、そのせいでイエスから名前の意味が「トイレ大好き」だと思われていた。

  • ヤショーダラー
ブッダの妻。何かにつけて夫を太らせようとする。PCの顔認識でツルッパゲのラーフラと勘違いされる程度には似ている模様。
聖母マリア曰く「ブッダには奥さんが3人いた」という話もあるらしいが、側室は本編には今の所未登場でブッダ本人も否定も肯定もしてない。

  • 三蔵法師
大乗仏教を中国までもたらした高僧。作中では後ろ姿のみ登場。
あまりに苦しい旅路だったため、ブッダも『西遊記』であんなキャラにされてしまった事を悔やんだとか…。

いつの間にかブッダの弟子に紛れていた。
真言密教の祖で日本仏教界の代表格とあってか、無事に涅槃に至っていたらしい。

  • ディーバダッタ
アナンダの異母兄。教団の乗っ取るためにブッダ殺害を目論んだ。ブッダの回想にはしばしば出てくる。
悪堕ちしたいかにも悪そうな顔しか描かれていないが、ブッダ曰くアナンダにけっこう似てるらしい。
"映え"に敏感で、物騒なネイルアートを好むことと、よく意味もなく高笑いをするせいでしょっちゅう職務質問される。

  • ジバゴ
ブッダの主治医。
後のタイ式マッサージの源流となった名医だが、脳を生きたまま取り出してハチミツで洗うなどの現代の常識を遥かに凌駕した術を施す。

  • アーラーマ
ブッダが悟る前に弟子入りしていたバラモン教の師匠。
入団してたった数日間で出て行った挙句に自分の教団を立ち上げたブッダを根に持っている。
ブッダ以外の弟子達含めて、仏教徒では無いので未だに輪廻転生の真っ只中に居て天界に上がれていない。
現世は土ボタル……畜生道はキツイっすわ~。
因みに、梵天や帝釈天は元々はバラモンの神なのだが、天部として揃ってブッダに弟子入りした立場である。

  • ホルモン
アーラーマの下でブッダと一緒に修行していた修行僧。
修業中にハゲタカに突つかれすぎて内臓が出たためこのアダ名が付いた。
現在は多摩動物公園のカンガルー。

  • 龍神
ブッダを守護する聖なる。喉をさすると甘茶が出る(イエス曰く「ムツゴロウさん!?」)。
赤ん坊時代に「天上天下唯我独尊」とめっちゃ偉そうなことを言ったシッダルタに甘茶をぶっかけて諫めた。

  • ムチリンダ
ブッダが瞑想の最中に雨に打たれた際、傘の代わりとなって7日間も雨風から守ってくれた蛇神(ナーガラジャ)。見た目は巨大なコブラ。
現世ではブッダの心情を察して本人よりも洗濯物を優先して守ったり、ついででズボンをプレスしてくれたりと、
押しが強め(かつ重め)の他の面々に比べても気の利いた献身ぶりを見せる。
必要に応じて脱皮し、ポケモンっぽい姿に進化することも可能。
お土産にリンゴを持ってきたためにイエスからは警戒されてしまった。

帝釈天の舎弟。憂いを帯びた美少年(しかも×3)で、初対面の相手からも無駄に心配されてしまうのが悩み。
優美な姿ながら、実は八部衆でもガチガチの武闘派で修羅道の主。
ブッダに仇なした仏敵を懲らしめる役割があるらしい。ブッダ曰くウリエルと並ぶお仕置きコンビ。
最近ブッダと文通でアシスタントを行っているが、クリエイティブ精神に目覚めちょっとアレな手紙を送り合っている(ブッダ曰く「6年後の苦行」)。

  • 鬼子母神
赤子を取って喰らっていた鬼女。プリン頭のヤンママ風の姿。
ブッダに子供をさらわれる悲しみを身をもって教えられ、改心して赤ちゃんの守護神となった。
その際にブッダからプレゼントされたザクロが大好物だが、理由はおっかない。

  • 即身仏
荒行を行って自らミイラと化した高僧。イエスのゾンビ嫌いを克服させるためにブッダが紹介した。
お肌のケアに(乾燥を維持する方向で)気を遣っている。

20巻のオマケ4コマで登場したウーバーイーツのおじさん。
その正体は元「美髯公」、現関帝と呼ばれるあの神様である。
ちなみに愛馬はカンタカのライバルである。

高天原サイド

  • イザナギ
国生みの男神。糸目の温厚な男性。現在はカヤック店を経営している。
過去に見るなのタブーを破ってゾンビ化した奥さん(イザナミ)を見てしまって以来、女性に対する配慮が行き過ぎている。
恵比寿は長男だったりするが、色々あって疎遠。

  • 恵比寿
七福神の一人。唯一旧暦十月に出雲に行くことが無い日本出身の神。
出雲大社は「縁結びの聖地」であるが、所謂恵比寿顔が「エロオヤジみたい」ということで女神たちからは不評だったらしく、酒の席で愚痴っていた。
この年で重度のカプ厨であり、カップルは男の方から告白するか女の方から告白するか(所謂「リバ」)にやたらうるさい。
好物は勿論ビール。もしかして麒麟と仲が悪かったりしないだろうか。

  • 寿老人、福禄寿、大黒天
七福神のメンバー。みんな中国orインド出身のため、恵比寿がヒーヒー言い出すような辛い物が大好物。
上記のセリフから察するに大黒天はオオクニヌシとは別人のようだ。

  • 八百万の神々
トイレの神様や畳の神様などがおり、下界に滞在するブッダ・イエスの面倒を見ている。
まったく登場しないかと思いきや、実はブッダとイエスのアパートに定期的にやってくる人間の業者に化けていた。
神であることを全く表に出さない奥ゆかしさと、作業服姿で軽自動車に乗って来るという外見からイエスには神様であると気づかれなかった。

  • 神社の神様
姿も声もないが、二人がおみくじを引くと…


天国サイド

イエスの父。この世の全てを1週間(休日込み)で作った。
誰よりも偉い方なのだが、鳩の姿(聖霊)でしょっちゅう下界に降りてくる。一発芸「ツイッター」では、自ら青いペンキに落ちるのも厭わない。今はもう使えないかもしれない
ちなみに鳩は天界で大切に飼育されており、父の意思により他の天界人を憑依させることもできる。
終末より筋肉痛を恐れている。
肉が大好物。あまりに肉好きすぎてカインがアベルを殺し、アブラハムは息子を生贄にしようとした始末。
他にもビールやお菓子を啄むなど、下界グルメをしっかり堪能している。
全知全能ではあるが機械が大の苦手でおっちょこちょいなおっさん。下界へのメッセージは星や虹で行う。しかし最近ではpixivやいらすとやを使いこなしている。
深海魚のデザインを適当にしすぎたことを今でもちょっと悔やんでいるらしい。

余談だが後に別な作家の作品で立川市に住み高校生活を楽しんでいる神が登場したが、キャラがかなり違うので恐らく偶然だろうと思われる。


イエスの母。
庶民出身で14歳で処女受胎により聖女になった為恋愛経験が無く、そのせいでリア充を憎んでいる(イエスからは「結婚してるだけマシ」と言われる)。
それ故に、同じ立場ながらガチセレブのマーヤーに勝手なコンプレックスを抱いて恐れていた(無事に和解)。
彼女が涙を堪える度に下界のマリア像やマリアの絵が1体泣く。特につらい涙を堪えると血の涙になる。
大の氷川きよしファンであり、ライブの為にしょっちゅう下界に降りている。
イエスはマリアという名前の女性にやたらと縁がある(本人曰く「『マリアちゃんがいっぱい』というギャルゲーが作れるくらいいる」)ため、
携帯のアドレスでは「マリア(母)」で登録されている。
また、イエスからは時折「婦人」と呼ばれる。(反抗期の息子が母親をババア呼ばわりするアレ)

  • ヨセフ
全知全能じゃない方のイエスの父。
一流の大工だったが、性交渉なしで生まれ、30になるまで宗教活動も始めないイエスを見て微妙な気持ちになることも多々あった。
一時はカッコウに托卵されたモズに話しかけるほど思い詰めていたとか…
とはいえ人柄の良さは折り紙付きで、イエスの大工仲間からはイエス以上に尊敬されている。


(ドラマ版でのCV:阪口大助
四大天使の一人。ウェーブがかったロンゲで、四人中一番背が高いイケメン。秤の守護天使。
賛美歌などにすぐ振り付けをつけちゃう人。お兄ちゃんっ子で泣くと強くなる。嘗ての天界大戦争ではこれでルシファーに勝利した。
「崇拝としての偶像」を目指して日夜男性アイドルを研究している…のだが、最近は堕天しかねないほどソッチ方面に嵌っている。
地上デビューを目論んでは曲を天啓として受け取った天才達にパクられるのを悩んでいたが、
見兼ねたルシファーに地獄の底(コキュートス)でのレコーディングを薦められて遂に地上デビューを果たす。

四大天使の一人で癒しの天使。長髪の天使の内ストレートの方。旅人の守護天使でもある。
地縛霊に天界のチラシを配るのが仕事。マッサージチェアに癒された人。
ニノさんに似てる。逆に考えるんだ、我らのニノさんは天使だと。

四大天使の一人。銀の短髪で鋭い目つき。
常に無表情で、ブッダとイエス不在を埋める為のPVが制作された時にはCGで笑顔が捏造されて話題を独占した。
四柱の中で一番の武闘派でイエスの危機には5秒で地上にやって来る。
常に剣を携え、呪いの言葉を秘めて切り裂いたモノを焼き尽くす。
破壊天使の異名の通り空気まで破壊する人。過保護。門松を罠に改造した。

四大天使の一人。一番幼い外見をしている。
聖母マリアへ受胎テロ受胎告知をした人。帰省のための交通費をイエスに渡すのが主な仕事。
それでも帰ってこないイエス達に沖縄への大人げないネガキャンを仕掛け、
ラファエルに圧力を掛けてニライカナイ(沖縄の彼岸=天界)経由のルートをイエス達に通らせるように仕向けた。
通信・伝令の守護天使なので、伝道にYouTubeを取り入れようとしたが、動画「処女マリアに妊娠してるって伝えてみた」が「悪質なドッキリ」であると炎上し、
現在は漁師兄弟にyoutube担当を譲っている。(その後、イシドールスによって荒らしの主犯が判明した際にはキツイお仕置きを下している)
女性説があるからか、どちらとも取れない外見。
悩みは内に溜め込んでしまうタイプ。

  • サンダルフォン
世界最大の天使。身長1万2千㎞以上で地球より大きく、足の甲が登山ルート扱いされる程。
巻き爪が痛むため、基本的にサンダルを履いている。だからサンダルフォン。今ではインソールの存在に感動しているとか。
身長は伸縮自在で下界では黒髪長身の男性の姿をしており、生まれてくる子供の性別を決める仕事をしている。
双子の兄(メタトロン)を「目が36万5千個、羽が72枚ある」と話した時には静子さんに「お兄さんトンボなの?」と尋ねられた。

  • ラジエル
世界の全てを記した書物「ラジエルの書」を作った天使。顕微鏡を使わなければ見えないほど小さい字を書ける。
拡大してみると丸っこい字で可愛いらしい。

  • 熾天使セラフィム
外見がFFのラスボスっぽい。

  • 智天使ケルビム
外見が合体ロボっぽい。

  • 座天使スローンズ
外見が怖いはたらくくるま。


  • ヤコブ(大ヤコブ)
イエス十二使徒の一人。
ヨハネの兄であり、イカズチシュートなる合体技を持つ。ヨハネと2人で通称「雷兄弟」
逆スカウト能力を持っており、声を掛けてきたスカウトマンを既に6人デビューさせている。

  • ヨハネ
イエス十二使徒の一人。一人称は『主に愛された弟子』。定時退社の守護聖人。
末っ子同士、且つイケメン同士ということもありアナンダと仲良くなる。
イエスや他の使徒とは違い殉教していないのがコンプレックスだが、それ故に年老いた聖母マリアの介護を行っており未だに感謝されている。
人類は勿論、天界にも轟く大ホラー『黙示録』の著者であり、熱狂的な信者が居るが(おい、大天使ども)、あまりにぶっ飛んだ描写の数々にイエス本人は引き気味。
髪型に異常なこだわりを持つナルシストで、前髪が短くなると戦闘力が減る。
2000年ぶりに新作を書くことを決意し紅茶をキメながらホテルにこもった結果、ブッダの助けもあって新たに「“999”の呪い」が記された。
カンヅメの際には「前髪を5㎝長く切ってトリートメントしない」と豪語しており、ブッダからは「その程度でつのだじろうタッチになる資格はない」と呆れられていた。

  • ペトロ
(ドラマ版でのCV:戸谷公人)
十二使徒の一人で初代ローマ教皇。イエスのネトゲ仲間。糸目の方。
初対面のイエスに爆笑しつつ投網をした。筋金入りの陽キャで大のケータイ小説好き。
十二使徒の筆頭で初代教皇だが、今現在に至っても一番怒られてる人。ブッダからも“息子の悪い友達”的な見られ方をしている。
アンデレと一緒にセルフ墓参りと称しイタリアのサン・ピエトロ寺院(日本語訳すると「聖なるペトロ様のお寺」)に向かった際には、
安置されていた椅子が豪華すぎてショックを受けていた。
聖書故事から、三回知らんぷりをして鶏に鳴かれるまでが持ちネタになっている。
自分の聖書が正典扱いされていないのがコンプレックス。
弟と共に天界の門を管理しているが、を無くしてしまったため下界で急遽作ったワンピースチョッパーがデザインされた合鍵で開けている。
とにかくワンピースのファンらしく、天国の受付デスクにも大量のワンピースボトルキャップを置いており、交代に来た雷兄弟には邪魔くさがられている。

  • アンデレ
十二使徒の一人。イエスのネトゲ仲間。ペトロの弟。前髪が長い方。実は前髪を上げると顔はペトロそっくり。ペトロと2人で通称「漁師兄弟」。
磔刑はX字の十字架(アンデレ十字)で行われたため昇天はイエーイのポーズだった。また、イエスにスタバでの呪文を教えた。
仕事場の机(共用)に携帯の充電器を大量にしまっており、雷兄弟に『ピカチュウ』と呼ばれている。
ヨハネ同様、前髪が短くなると戦闘力が減る。

  • トマス
十二使徒の一人。気になる物には躊躇なく手を出す人。
イエスの聖痕に指を入れ、初対面のブッダの耳を引っ張ったある意味大物。
非常に疑り深く、イエスの復活を中々信じなかった。今でも非常に疑り深く、イエスからも「一番面倒くさい弟子」と見られており、
中々「信じる者」にならない事をイエスに嘆かれている。
しまいには最聖コンビの家を訪ねる際に住民票まで取りに行った。

  • ユダ
イエスを銀貨30枚で売って死に追いやった十三人目の使徒。
元ネット依存症で、常に暗い顔つきをしているので冗談が冗談に聞こえない。感情が体全体に出るタイプで演技が下手。
地獄最下層で一緒に拷問を受けていたブルータス、カシウスと友達。先述の通り、現在は(免罪符五枚で)イエスからの赦しを得て天国に在住。
ただ、月に一回はルシファーに噛まれる為に地獄に通っている模様。マッサージ店か何かか。
また、本人は未だに罪悪感を引き摺り、イエスや他の弟子の方が気を遣っている始末。桃太郎で鬼役をやった際には子供が泣きだすほどの迫真の演技を見せた。
天からはいまだに恨まれているので絶望的なまでに運がなく、柿ピーを買えばピーナッツと柿の種の割合が逆になり、
チョコスコーンを買えば1粒しかチョコが入っていない日の丸弁当みたいなスカスカのスコーンを渡され、
福引ではワイン、パン、煮干し、薔薇の紅茶*6という地獄のようなラインナップを貰った。
黄色い服ばっかり着ていたせいで、スーパー戦隊の黄色い奴を見るたびにハラハラドキドキしてしまうらしい。
服装のセンスは大阪のおばちゃんとほぼ同じである。

  • 東方三賢者(メルキオール・バルタザール・カスパー)
12月に馬小屋で凍死寸前になりながら出産したマリアに対し、何の説明もなく神の子を祝福に来た三人のオジサン。
放置プレイされて生死の境をさまよったことは、2000年以上経っても未だにマリア様にとっては深いトラウマらしい。

  • マルタ
某ゲームでおなじみ、ベタニアのマルタ。恰幅のいい体型の女性。イエスたちを持て成した家事の天才であり守護聖人。
しかし、昇天した後天国でイエスが行った接待(料理)の散らかった台所を見て心が折れた。
オヤツ感覚でドラゴンを倒す。

  • パウロ
最初期の聖人の一人。イエスと生前の面識はないが、「キリスト教最大の伝道者」と言われる。メガネの似合うナイスミドル。
新約聖書の27章のうちの13章を彼の手紙が占めるほど筆まめであり、天界No.1の筆致を有する。
オチャラケ集団である十二使徒とは真逆の空気が読めすぎる理想の部下。


  • アダム
世界最初に作られた人間。天界の糸井重里。
元々後ろ姿などは登場していたが20巻でようやく登場を果たす。
本作に限ってはブッダだろうがマリアだろうがイエスだろうが全員彼らの子孫なため、全人類を子や孫のように愛している。

  • イヴ
世界で二番目に作られた人間。ご存知アダムの後妻。
楽園追放後、生き物はとりあえず何でも食ってみたため現在の人類の食文化が根付いたらしい。
そのため、生きている者はなんでも食べたくなってしまう食いしん坊ちゃんに。

  • カイン
人類最初の殺人犯で、人類最初のダメ兄。アダムとイヴの長男。

  • アベル
人類最初の殺人被害者で、人類最初の兄より優れた弟。アダムとイヴの次男。
肉をいつもイエスの父ちゃんに贈っていたため、嫉妬したカインに石で殴り殺された。
非常にポジティブシンキングであり、「兄は弟を愛する」という意固地な理論をぶち上げて兄の冤罪を解こうとするが、
逆にそれがカインの殺人を決定的に示してしまう結果を招く。

  • ノア
イエスと同じ預言者の一人。アダムとイヴの末子セトの9代後の子孫。
方舟に閉じ込められて以来、すっかり動物好きになってしまった(当時すでに600歳のドシニア)。
恵比寿同様酒乱のケがあり、血の気が多い(父さん&イエス曰く旧約時代の人々は「ハードな昼ドラ」「ゲームオブスローンズ」「GTA」らしい)。
動物たちと方舟にぎゅうぎゅう詰めにされていたときが彼の人生で一番充実していた時期らしい。

  • イスラエル之山
本名はヤコブだが紛らわしいので「神の勝者」を表すイスラエルの名を賜った力士。ユダヤ人(ヘブライ人)の先祖。
天界では天使や巨人ゴリアテと相撲を取っているが、最近相撲にハマってきたブッダ(贔屓は苦行之里関)へのサプライズとして大相撲に降臨した。

  • モーセ
預言者の一人。
長年いじられてきたせいで「割る」が禁句だったが、最近は自分でもツイッターで「割りましょう!」とネタにするなど一周回って言動がヤケクソじみてきた。

  • エリヤ
預言者の一人でモーセと仲良し。イエスと三人で「預言者トリオ」らしい。ハワイが大好きなお茶目なじいちゃん。


  • イシドールス
インターネットの守護聖人。生前は7世紀初頭のセビリャ大司教。
メガネにラフなスタイルのヒゲのおじさんで、昔のなんj民のような喋り方をするンゴねえ。

  • フラ・アンジェリコ
聖人の前段階である「副者」の一人。15世紀の壁画家(ジャンヌより20歳くらい年上)で、左右反転したらデッサンが狂うことを嘆いている。
推しがすぐ死んでしまう歩く死亡フラグであり、唯一生き帰ったイエスを崇拝している。
…のだが、イマイチ事実を事実として把握しておらず、ファンフィクションを事実と誤認して描いてしまう癖があり、
現在のイエスの絵は完全にまんがタ●ムきら●の表紙状態である。
尊敬する現代人はバンクシー。

15世紀初頭の聖女。500年間も聖人指定を受けられなかったのを憐れんだペトロに励まされ、お手製の聖人認定バッジを与えられた。
天界の守護騎士の一人で常に鎧を着ているが、これは引火しづらい服しか着られないトラウマ故のこと。「聞こえない」「公開処刑」も絶対禁句。
とても背が高く(ヒール無しでもイエスとほぼ同じ身長)、かなり美人だが聖母の加護を受けているため、性的な目で見られることはない。
松田さんのフランス語の家庭教師を務めるが、上記の性格ゆえに波乱が堪えない。

  • 天草四郎
某アニメでジャンヌと戦ったことで知られる江戸時代最大の反乱の首謀者にして、日本を代表するキリシタン。
殉教した際に、一度も踏まなかった踏絵をイエスに差し出すが、足ふきマットと勘違いされて泣いた伝説を持つ。

つくもんのご先祖の生みの親である実業家。最近こちらに引っ越してきたらしく、電子改革により天の門の交通整理を行った。
漁師兄弟曰く「マジで知恵の実だな…」「自分がマッパだと気づいたアダム以来の衝撃」とのこと。
イエスを意識高い系にしたのもこの人の会社の機材。


天界サイド

ギリシャ神話の最高神。イケおじ風の髭の男性。梵天・帝釈天・ミカエルの作ったPVに目を丸くした。
極めて好色であり、季節に一つは「浮気の言い訳シリーズ」なる星座が出来る。
今なお健在で、ロールスロイスの女神像やジャンヌちゃん、ナルキッソス(男性)などを狙っている。
天界のマッチングアプリでは、勿論出禁にされているが、白い牡牛などになりすましては登録している。
しかし、文体がオジサン臭いのですぐにばれている。
18巻目にして初めて本編に登場したが、予想通りのスケベぶりであった。

ゼウスの嫁さん。持ち前の嫉妬深さで様々な星座を作り上げた。
6月(Juneの語源は彼女)になると18歳の乙女に戻るらしくゼウスもメロメロ。

  • キューピッド
ゼウスに仕える天使(多神教なので実際は神)。エンジェルに似ているが、幼い外見をしている。
ボスと慕うゼウスに対しては多大な好意を持っているが、キリスト教サイドに対しては極めてドライかつゾンザイな扱い。

  • ナルキッソス
ギリシャ神話に登場する絶世の美男子。「ナルチシズム」の語源になった通り自意識過剰だが、自意識過剰すぎて意外と気が利く。
ファッションやメイクの動画を投稿しており、ブッダも2600歳にして初めて身支度に気を使ったほど。

北欧神話の主神でスレイプニルの主。
ペットが寂しくないように常につがいで飼う動物好きで、ロキが保管しているスレイプニルの幼少期の品を、グングニルと引き換えにしてでも欲しがっている。


地獄の人々

仏教の地獄の王。八熱地獄に住んでいるから赤ら顔で本当は色白らしい。「地獄耳」の語源。

災厄を齎す妖怪。常に年中パン一で「節分を冬にやるとか人間って鬼より鬼ッスわ」などと悪態をついている。
東洋系だがルシファーとよく一緒にいる(一応は東洋と云えば東洋なんだからマーラにもなつけ)。
最近は黄色のスーツでキメているが、節分に愛子ちゃんの家をたずねたら「とーたんのお友達」と勘違いされた。間違っちゃいないが…。
コイツとは別に地獄で罪人をしばき倒す鬼もいる。詳細はモーニング本誌の方で連載していた江口夏実の『鬼灯の冷徹』を読もう。

明言はされていないが第六天魔王波旬その人。ヘビの下半身を持つが、人間界では普通の人間の格好をしている。
凶悪な幻術を用いる悪魔の王だが、極度の構ってちゃん。彼によりブッダの笑いの沸点が上がった。非リアの極みのような男。
ネットに疎かった時代のルシファーに軽くあしらわれたり、手放す直前とはいえ自分のスマホにも冷たくされた
修行時代のブッダに無視されすぎて、反応が返って来ないことや無視されること、否定されることに異様に弱くなっている。
また、修行を邪魔するつもりがやり過ぎてブッダの悟りを完成に導いてしまったことに本人は気付いていない。
しもべとしてグーグルホームを購入し、ブッダの前で中二コマンドを言い直させられたりおじさんメールを送信したりしていたが、
ブッダの祈りによって悟りを開いてしまい、お経しか読まなくなってしまう。
その後もめげずにアレクサを購入した模様。
娘は5人いるが、割と雑に扱われている。その一方で自分の事をワンオペで育ててくれたことに感謝している模様。(目の下のクマはそれでついたらしい)

ミカエルの兄で地獄の王(魔王兼堕天使王)。元は熾天使。
七つの大罪の「傲慢」の化身である通り口が悪いひねくれものだが、いろいろと気遣いが出来る優しい人。健康優良不良天使。
特に身内への優しさは筋金入りで、たまにイエス達が混じっていてもその度量の深さを感じさせる皆の兄貴。
コストコの会員だが、同行した悪魔に気を使ってトイレットペーパーしか買えていない。
そのため気を使わずにすむはずのイエスらを同行させたが、やはりなんだかんだで気を使ってしまっていた。

常に裸に黒チョッキという前衛的なファッションセンスだが、冬でもその恰好。本人曰く「魔族のオシャレは我慢」。
縮れ毛も精神力で巻いている(ブッダの螺髪と同じ原理らしい)らしく、気を抜くと直毛になる。10巻でようやく前髪の下が描かれた。
普段は地獄の最下層で本来の大きさで顕現しており、食後にユダ・カシウス・ブルータスの三悪人を噛んでいたが最近になってユダには天国に逃げられた。

ちなみにサタンもイエスが修業時代に出会っており、公式ガイドブックによればルシファーと同一人物とのこと。
その故事の様に人を誘惑(堕落させる)することが仕事だが、ペトロやベルゼブブ個人的な物欲まで自分のせいにされた時には流石に怒った。
スポーツマンタイプのリア充の為にネット関係に疎かったが、現在は仲間と繋がるツールとして活用している
(未登場だがルシファーのFBなどからバールらからも慕われているのが解る)。

ちなみに、ピンヒールを常に履いているが、ファッションではなく悪魔としての力の源でもある。
ヒールが折れてしまうと傲慢の悪魔としての特性を失い、さらに謙虚になる。

台詞だけなら6巻でイエスがボウリング(本来は悪魔払いの儀式である)していた際に登場していた、
「蠅の王」の異名を持つルシファーに次ぐ悪魔の二大巨頭で、七つの大罪の「暴食」担当。大きい蠅の姿に変身できる。
初登場は10巻で、ルシファーと一緒に花見をしていた。サラサラヘアーだがメカクレなのはルシファーと同じ。
その為、気を抜くとルシファーとは反対にふわふわの巻き毛になる。
ハエを率いてブッダたちを食中毒にして苦しめようとするが、お茶の間の知恵の前に敗れ去る。
また彼らの間に紛れてイエスの手洗いが雑なのをブッダが嘲笑したかのように聞かせたり、
ブッダにはイエスがたけのこの里を全否定しているかのように聞かせて仲間割れを狙った。
きのこたけのこ戦争から第二次天界大戦争を引き起こすつもりか。
一人称は「僕」で、かなり小柄なので悪魔のくせに可愛らしい。
舎弟にバエル、アガレス、ヴァサゴ、ガミジンがいる。

  • ネフィリム
強欲にして凶悪なる巨人(常人の2~3倍はある身長)。ルシファーにすら「共食いするほどの凶暴さ」と恐れられている。
…のだが、コストコでは巨大ぬいぐるみの可愛さに撃沈した。

  • ジャック・オ・ランタン
とある一件から、ペトロに尋常ではないほど嫌われている。mixiのアバター名は『じゃっく@らんたん』。

  • ブルータス&カシウス
地獄の一番底でルシファーからガム代わりに噛まれている3悪人のうちユダが抜けたので残った2人。
自分達を地獄に落とした腹いせか、天界の動画にサブ垢荒らしを行った為、YouTube Kidsしか見られないようにされてしまった

北欧神話に登場する悪神。そのため北欧(スウェーデン)発祥のIKEAのショールームを(勝手に)別荘にしている。
最聖コンビが立川のIKEAに来た際に店員のふりをして初対面を果たすが、イエスに神だと気付いてもらえず、デタラメを吹き込んで嫌がらせをした。
しかし正体を明かすとイエスは「ゲーム映画で有名な人だ!」と意外に嬉しそうだった。
子供たち(ヨルムンガンド、フェンリル、スレイプニル、ヘル)は彼を反面教師に育ったためとてもいい子たち。
フェンリル「子供ウケはよくないと思いますよ僕たち…まあ中学生男子なら別ですけど…」
子供たちへの愛情は薄いが、自らお腹を痛めて出産したスレイプニルだけは例外。
駄菓子屋で売っているような変なモノが好き。

下界の人々

  • 松田さん(松田幸代)
(声:鈴木れい子 / 演:山野梅)
“最聖”コンビが住むアパートの大家さん。四大天使の天敵。
デレた時の破壊力が異常。
最近「仏語」をならい始めたと知ったブッダは「ホトケの言葉」と勘違いして嘆き悲しんでいた。

  • 極道の竜二
(声:立木文彦
イエスのことを大物極道の二代目、ブッダもその兄弟分と勘違いしている網走帰りの兄貴。
愛子ちゃん大好き。背中にブッダのアートが飾られているが、ある意味イエスの信者。
イエスら天国の面々を極道と勘違いしている。
竜二「勘弁してくだせぇ…おたくの親父さんに肉なんか送ったら俺ァ兄貴たちに殺されやすから…」
イエス「どこもうちの父さんみたいな人はいるんですねえ」

  • 静子
竜二の奥さんで姐御肌な所がある。主婦ということもあってか、ブッダと仲が良い。
最近第二児を授かった。

  • 愛子ちゃん
竜二の娘。やんちゃ盛り。イエスと精神年齢が近いのでとても仲良し。髭嫌い。
実写版では大人の事情で松田さんの孫になっている。

  • 大輔
(声:くまいもとこ)
ブッダの額を狙う近所の小学生男児。ブッダの天敵であるが、逆襲されて数秒で朝顔を種から満開にされ観察日記が書けなくなって大泣きした。
劇場版では中盤の主人公であり、ハカセとモーちゃんみたいな友人と共に輪ゴム銃でブッダを狙う。仮面ライダーフォーゼの大ファン。

  • 吉田先生
松田さんの孫の通う小学校の教師。誤解によりイエスに好意を寄せていた。

  • 山風
下界で女の子に大人気のイケメンアイドルグループ。3人しかいない気がするが気にするな!
ミカエルも大ファンであり、アイドル活動の参考にしている。


イエスとブッダの相棒たち

  • Jr
ブッダが福引きで当てた仏像
最初は場所を取る「等身大自分フィギュア」だったため邪魔物扱い(本人曰く「変な宗教団体の人*7強烈なナルシストと思われる」)されていたが、
後に鞄かけに利用され、また季節ごとに飾り付けられるなど、ブッダからは弟のように愛されている。
ブッダと似て自己犠牲の精神がある。
カンダタやベロニカと共に夜はお喋りを繰り広げている。
ドラマ版ではなんというか、凄く安っぽい。

  • カンダタ
ブッダが蜘蛛の糸、もといクレーンキャッチャーで手に入れた人形。ナウシカばりの優しい心を持つ。
実は地獄に堕ちていたカンダタその人の人格が宿っている。
ブッダの心遣いを裏切ってしまったことがトラウマになっているらしく、必死でマスコット的可愛さを演出している。
最近は中の綿がしぼんで、腹部が中身のオッサンのようになっているのが悩み。
伝説のアニメ『まいにちがにちようび』の主役キャラだったらしく、100万くらいはスッと出せるほどのプレミアがついている。

  • カンタカ
ブッダが出家の際に乗った馬。自転車や車にヤキモチ(のようなもの)を妬いている。
ブッダが地上で乗り物をゲットする度に自己主張するように出現。
天界ではペガサスやスレイプニルら神馬と馬主自慢合戦を繰り広げている模様。
「目標 赤兎馬

  • カンタカ2号
下界での新たな相棒。自転車には防犯登録を忘れずに。二人が乗っているうちに自我らしきものが宿ってしまっている。

  • ベロニカ
イエスがHP1ケタの状態で顔の汗を拭いたことにより、イエスの顔がプリントされてしまったTシャツ。イエスの本音を代弁する。
洗えば落ちるとのことだが、洗濯機を前にした時のあまりの恐れっぷりに洗えないでいる模様。活動時期は夏。

  • つくもん
イエスのノートパソコン。OSはwindows99*8。型はかなり古い。
旧式故に頻繁に不具合やフリーズを起こしたり異音を出しているが、御坂美琴みたいな娘が頑張っている様子をイメージして騙し騙し使い続けていた。
しかし如何に物持ちの良い聖人コンビとしても流石に限界に思い、買い替えの為にリサイクルショップで売却しようとした所、
奇跡により九十九神が憑いた事で爆速のスーパースペックPCと化した。
……が、イエスを守ろうと大量のアンチウィルスソフトを勝手に導入して来るせいで結局もっさり動作になってしまっている。

  • CLOSET
某ゲームに触発されたブッダと梵天が結成した付喪神アイドル。
チーム名の通り、季節もので場所を食う家具・家電が変身したイケメン軍団。


宗教に詳しくなくても誰でも読める漫画なので是非とも読んでもらいたい。
また、この漫画により宗教に関心を持った人も多数いる模様。

【用語解説】

  • 総合あの世連合
通称「総世連」。所謂「天界」「天国」と呼ばれる神仏や天使の住まう世界。
様々な宗教における「あの世」の集合体であり、門派ごとによってエリアが異なる。
所謂お布施やお賽銭はここの税金みたいなものであり、全部が全部行くわけではない。
指導者たるブッダとイエスもここからお給料を得ている立場だが、二人曰く給料は生誕地の貨幣で支払われ、そのあと在住地の貨幣に換金されるシステムだそう。
このために二人は円高の煽りをもろに喰らってしまい、立川でバカンス中のブッダとイエスの月給は20万円位である。

  • 悟れ!アナンダ
ブッダが天界情報誌「R2000」に連載している漫画。通称悟アナ。タイトル通りアナンダを主人公としている。
内容は殆どが天界人向けらしく、この漫画以上に宗教ネタが多くて地上人が読んでも微妙との事。
総世連では人気が高すぎて、なかなか単行本が手に入らないらしく、写本に写本を重ねた結果ブッダ自身より絵がうまくなったものが出回っている程。
単行本が62巻まで発売されたのを潮時に最終回を迎えた……が、天部の手による輪廻の輪に囚われ続編決定、さらに第22弾までの転生が用意されているらしい。
単行本売り上げは1か月あたり出雲大社元日の賽銭に匹敵するとの事。

  • 最聖☆戦隊ホーリーメン
梵天・帝釈天・ミカエルによる「天国の門待ちPR動画」の好評を受けて製作された特撮映画。
死んでから魂が抜けるまでの間の「走馬灯」の代わりとして製作されたがなんと全48話で、48もの輪廻を終えねば見終わる事が出来ない。
何気に本作初の長編の題材である(長くて前後編だった)。




追記・修正は悟りを開くか、死から復活してからお願いします。

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  • ヨーロッパの国によってはそのままのタイトルで売れると思う国はあると思う。国民の約5割が無宗教と言われるオランダとか。
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最終更新:2023年12月07日 15:26

*1 この作品のオチを知ると中々笑える話かもしれない。

*2 ムハンマドを開祖とするイスラム教には、ムハンマドの姿を絵に描いてはいけないという戒律があるため

*3 「八百万の神」と言われるほど神が多いため、逆に引っ越しの挨拶品がいらないという判断から

*4 イエス曰く「猫バスってあんな感じ」

*5 葡萄酒であるパターンが大半だが、場合によってはファンタグレープになることも

*6 左から順に「神の血」「神の肉」「キリスト教の象徴(魚)」「殉教の証」

*7 それを聞いていたイエスは「宗教団体ではあるんだよなぁ」と内心突っ込んでいた

*8 勿論そんなもんは無く、作中でもリサイクルショップ店長から「おかしいねェ」と言われている