三沢大地

登録日:2011/03/09(水) 23:03:02
更新日:2024/04/07 Sun 22:00:47
所要時間:約 5 分で読めます




見ろ!
俺の知恵と魂を込めた6つのデッキを!

…早きこと風のごとく
…静かなること水のごとく
…侵略すること火のごとく
…動かざること地のごとし
…悪の闇に光さす!


  
  




三沢大地
CV.増田裕生

遊戯王デュエルモンスターズGX』の登場人物にしてこの作品随一のネタキャラで空気。詳細は後述。そして顔芸の神様ごとマリクの弟子の一人

●目次

【概要】

デュエルアカデミア本校のラーイエロー所属の生徒で入学試験では筆記、実技試験共に1位の実力者。

使用デッキはの6つの属性のデッキと対遊城十代用のデッキを所持。
フェイバリットカードは対炎属性に特化したウォーター・ドラゴンプラズマ戦士エイトム、そして儀式召喚モンスターのリトマスの死の剣士
ただし作中で使用されたのは水属性デッキと地属性デッキのみ、OCG化されたカードも放送当時はたったの4枚である。


当初は入学試験NO.1の成績を収め、メイン回では十代と彼の後ろに「龍虎」が描かれるなど、
ブルー制服時代の万丈目準を倒した彼が主人公である十代のライバルになるかと思われていた…
…が、流石は先の展開の読め無さに定評がある遊戯王であり、2年目からはカイザーの弟である丸藤翔にほぼ毎回のように「三沢君、居たの?」と呼ばれたり、
「光の結社」に染まり過ぎて髪まで白く染めたり、全裸でDASHしたり、ずっと異世界をさまよっていたり、
4年目では完全に消えてしまったりと遊戯王のネタキャラにふさわしい活躍を視聴者に魅せた。

全シリーズを通して、ストーリーが進むにつれて出番が減る、あるいは登場すらしなくなるキャラは少なくはないが、
公式にまで空気扱いされているのはこの男くらいのものだろう。
後述するが、彼は空気キャラということそのものが特徴となっているので、実際に視聴してみると意外と作中では目立っている。
遊戯王シリーズにおいて本当に目立たないキャラというのは「背景」だったりそもそもこういう空気キャラとしての話題にすら上がらないキャラの事だったりするというのは一部では有名な話。

メタ的なことを言えば、冒険に連れて行ってもらえない出木杉英才の如く隙のない優等生である三沢を軸にした話が作りづらく、トラブルメーカーでギャグもこなせる万丈目サンダーの方が脚本家に重宝された結果だろうが…。

ちなみに、初期OPに颯爽と登場していた彼の両隣を固める二匹の竜のうち、炎の竜は一切登場していない
一応公式サイトの記述から名前が「ハルマゲドン」らしいという事は分かっている。


【劇中での活躍】



《1年目》

「良きライバルになれそうだな」


まだメインキャラとしての存在感があった頃の三沢君である。

第1話から登場し、入学試験NO.1の成績を残すもその事を無駄に自慢したりはせず、
むしろ心の中では入学試験で実技主任であるクロノス教諭を倒した十代を、
底辺であるオシリスレッド所属にもかかわらず特別視して友好的に接するなど他の生徒とは一味違う魅力的なキャラクター性を見せていた。

デュエルでもブルー時代の万丈目のデッキの特性を彼の一言だけで見抜いたり、
十代とのデュエルでは彼の過去の勝負を分析して作ったガチのメタデッキ・第七のデッキを新たに作ったりするなど隙が無い。


この活躍の甲斐もあってか、学園の伝説のカードである三幻魔を守る鍵を十代達と共に任された。

だが彼には女性に弱いという弱点があり(好きなカードは白魔導士ピケル)、
鍵を奪うために結成されたセブンスターズの一員である女戦士のタニヤにデュエルで散々翻弄された挙句に敗北。
大事な鍵を奪われ放心状態になりタバスコをジュースとして飲む→吹き出す&顔芸……いわゆる恋愛ボケになってしまった。ある意味ここから彼のネタキャラ人生が始まったと言える。

その後の十代とタニヤのデュエルの決着がついた時に彼女が人間ではなかったことが判明し彼はとても落ち込んでいた。

その後はデュエルこそなかったものの冷静キャラを保持しながら周りの恋愛ネタに興味を示したりしていた。

放送当時のレビューなどを遡るとマダムキラーとか書かれてたりする。このころの三沢ならば確かにそうだろう。



《2年目》

この頃から彼のネタキャラ化に拍車が掛かってきた。

十代がデュエルをしている時には必ず駆けつけるも、彼の弟分である丸藤翔に毎回のように「三沢君、居たの?」と言われるようになり、存在感を求めて世界の破滅を目論む「光の結社」に自ら入ってしまった。
普通、メインキャラが「光の結社」に入る時には斎王琢磨や手下の誰かに負かされて無理矢理入らされるのだが、彼の場合は光の結社の手下になり下がっていた万丈目にわざと負けて入った。一応フォローすると、エド曰く三沢の頭脳は斎王も警戒するほどであり、逆にあえて突き放せば自己顕示欲から自爆すると言う卓外戦術であったため、勧誘は忘れていたのではなくしなかった模様。友人ではなく部外者のエドは三沢を忘れず、彼の性質を理解していただけに、友人に恵まれなかった感が余計に際立ってしまう。

「光の結社」に入った後は髪を真っ白に染めたりするなどして存在感UPを図ったりしていたが、十代とツバインシュタイン博士のデュエルを見て博士のデュエル理論に感動し、結社を抜けて博士の弟子となる………が、なぜかその時に光の結社の制服を突然脱ぎ捨て、全裸で校内を走り回るという謎な行動をした。まるで意味がわからんぞ!

この夕方アニメにあるまじき行動により、視聴者からは黒歴史とみなされ空気キャラ扱いが始まる。


《3年目》

「光の結社」を抜けたあと、彼はどうやらツバインシュタイン博士の元でずっと研究に打ち込んでいたらしく、3年目での初登場は十代達が異世界に跳ばされた後である。
しかも十代達と一緒に異世界を跳ばされたのではなく、実験に失敗して勝手に異世界に跳ばされ放浪していただけ……。
長い放浪期間を経て十代達と合流した後は異世界に帰る方法を思いつくなど重要な役回りを演じた。

そしてヨハン・アンデルセンが異世界に消えた後に変わったOPにも地味ながら出演。三沢ファン(いるのか?)は感動に打ち震えたであろう。

消えたヨハンを救うために異世界への扉を開く時にも自身のフェイバリットカード、ウォーター・ドラゴンで十代に助力した。
しかし異世界に行った後は世界の事を良く知りたいという理由ですぐに十代達のパーティから離脱。しかし、かつて心奪われたタニヤと再会し、彼女と同行し、翔にからかいを受けるなどもしかしたらやけぼっくいに火がついたのかもしれない。

視聴者は三沢をまた見失った……。


その後、十代が覇王化から元通りになった後にようやく再登場。
覇王の時に犯した罪に悩まさされていた十代を叱咤激励して立ち直るためのきっかけを作り、ユベルとの決戦に赴く十代を見送った。



4年目
その後の三沢の姿を見たものは誰もいない

…マジレスすると、異世界の人々を支えるために敢えて残ったため出てこないのは当然と言えば当然なのだが。

帰ってこなかった者のアカデミア生徒の資料と言う形で彼は登場している。他は十代、ヘルカイザー、アモン。で、その内2人は戻ってきたが。

ちなみに『漫画版遊戯王GX』にこのキャラと同姓同名の人が登場しているが、全くの別人であるので注意。


【主な使用カード】

「ウォータードラゴン」
ハイドロゲドンとオキシゲドンをボンディングH2Oによって合体させることによって召喚される水属性デッキのエースカード。
炎属性と炎族モンスターに対して無類の強さを発揮し、ブルー時代の万丈目との戦いでもヘルバーナーを打ち破った。
詳しくは個別項目を参照。
放送当時にOCG化された三沢のカードはウォータードラゴン関連の四種のみということもあり、三沢のカードの中でも印象に残っているデュエリストは多いのではないだろうか。
そんなこともあってか後にOCGにてウォータードラゴン関連の新カードを追加する形で三沢デッキが強化された。ちなみにもけ夫登場回では十代デッキに入れよう=あげようとしてた。いいのか三沢。

「磁石の戦士」
地属性デッキの主要カード。
前作において闇遊戯がα、β、γを使用していたが、こちらはΩ-、Σ+、Σ-の三種を使用。(流れを考えるとΩ+もあるのだろうか?)
+モンスターと-モンスターを墓地に送ることで超電導戦士リニア・マグナム±を召喚することが出来る。
また、相手のモンスターに対して磁力を付与することにより戦闘の強制および回避を可能とするサポートも存在する。
タニヤや万丈目ホワイトサンダーとの戦いで使用され巧みな戦術を披露したもののどちらでも敗北してしまった。
万丈目のユニオンモンスターはOCG化されてこちらはスルーされたあたり三沢の不遇さがうかがえる。
新規OCGの磁石の戦士関連のカードも三沢関連のカードはスルーされてしまっていた。

「リトマスの死の剣士」
リトマスの死儀式によって降臨する戦士族儀式モンスター。
戦闘で破壊されないうえに罠カードの効果を受けない強力な耐性を持っており、十代を苦しめた。
元ネタは理系デュエリストな三沢らしくリトマス試験紙だろう。
TFシリーズにはオリジナルカードとして収録されており、その後2018年にリトマスの死儀式と共にOCG化が決定。
アニメでの効果に新たな効果が加わり強化がなされる事となった。


「マスマティシャン」
これまたOCG化されなかった三沢のモンスター……などというのはもはや過去の話。
放送当時は他のカード同様スルーされていたが、コレクターズパックに収録されたことにより数年越しのOCG化。
召喚時に下級モンスターを墓地に送り、戦闘破壊された時には一枚ドローのおまけ付きの優秀なモンスター。
同パックに収録されたカーボネドンを墓地に送ることによりダイヤモンドドラゴンを呼び出すというアニメ再現も可能。
その汎用性の高さから非常に需要が高いカードなうえレアリティがスーパーということもあり、再録までの間シングル価格が高騰していた。

「ハルマゲドン(仮)」
三沢の使用した……正確には使用するはずだった炎のドラゴン。
初代OPにてドヤ顔の三沢とウォータードラゴンと共に映っているモンスターと言えばご理解頂けるだろう。
ウォータードラゴンと対の存在であるかのように描かれていたにもかかわらずなんと放送終了まで本編に登場することはなかった。
デュエルシーンは勿論のこと、三沢がこのカードを所持している描写やこのモンスターがカードとして出てくるすらもゼロである。
そもそもこのハルマゲドンという名前もアニメ公式サイトで確認出来ただけのもので、実際にあの炎の龍がハルマゲドンなのかも定かではない。
三沢にもう少しデュエルの機会があれば炎属性デッキのエースモンスターとして使用されていたのだろう。
三沢の不遇さを象徴しているかのようなモンスターである。


【ゲーム作品において】

PSPのタッグフォースシリーズではよほどスタッフのツボにハマったのか、ゲーム内での扱いは非常に良い。
アニメ本編以上にネタ全開であり、エアーマンが3枚詰まれていたり、別ver.では世界を救ったヒーローと讃えられたり、タッグフォース2ではキャラクター紹介が白紙だったりする。正確には最初だけテキストがないため白紙に見えるだけで、スクロールすると本文がちゃんとある。が、そこでも地味さや不遇さを嘆かれている。
また人気モブの1人・藤原雪乃が人生で認めた三人の男は、TF1~3のコナミ君、TF4のコナミ君、三沢の三人。
ちなみにこのセリフが出たのが6なので5,6の主人公は含まない。認めさせるかはあなた次第(キリッ
更にTFSPではエドヨハンといった面々を押しのけて個別シナリオを持つ五人のうちの一人に選ばれている。
その他詳しい活躍はこちらを参照。

また、デュエルターミナルにおいてはデュエルの対戦相手としては登場しないものの、排出されるカードのストックが切れた際にだけその姿を現し、腕を組んで物凄い形相をしながら店員を待っているという相も変らぬ空気っぷりを披露してくれる。

遊戯王デュエルリンクスにも登場。
事実上の隠しキャラ的な扱いであり、出現条件が「デッキの残り枚数3枚以下で50回勝利」とかなり難しい。

セリフ群も他のキャラに劣らず豊富であり、十代と違って漫画版の妖怪族へのセリフも存在する。
なお、演技はアニメ放送時と比べると少し低めで、5D'sのブレオに近い声質のものも多い。

また三沢のレベルアップ報酬として何体かの化合獣が選ばれている。
原作ではデュアルモンスターすら使用していないが、アニメでのデッキコンセプト的に合いそうという評価はあったのでそこら辺から関連付けされ採用されたのだろう。



【余談】

と、このように非常に空気ネタが多い彼だが、記述の通り彼は十代の立ち直りに重要な役割を果たすなど、物語上ではそこそこ重大な役目を背負っている。
他の面々が自立を果たすまでに彼は一足早く大人になっていったというのもGXのテーマ的にも重要な存在だったと言える。
そこらへんが彼を普通の空気キャラと一線を画している点であり、現在でも「背景」ではなく「空気」として愛され続けている理由なのだろう。
…というか彼の場合、特徴が空気なせいで、ある意味「空気」として目立っているキャラである。意味が分からないかもしれないが実際そうだから困る。
GXのDVD最終巻にもこっそり小さく三沢がいたりと公式からも愛されているのがわかる。

一期の頃は知識もあって常識的と言うことで解説役も多く、彼を象徴する「三沢君いたんだ」も実は解説役としてどこからともなく三沢への驚きのセリフが最初であり、空気ネタとは全然関係ないセリフだったりする。

また、彼を演じた声優の増田裕生曰く、
自分が演じたキャラの中で好きなキャラは仁王雅治、そしてお気に入りのキャラは三沢とのこと。










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最終更新:2024年04月07日 22:00