ELSが擬態・融合した機体・人物一覧

登録日:2012/05/29(火) 01:15:44
更新日:2024/01/30 Tue 01:30:14
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ELSの行動から推測するに…彼らは、異種と同化する事で、知識や意思の共有化を図ろうとしているんだ。

肥大化した個体内で意思を共有する為には、脳量子波が必要…。

だから、彼らはイノベイターの因子を持つ存在に惹かれた―――
ミ、ミーナさん…こんな時にどうしたの?

こんな時だからこそ分かり合いたいのよ…。ELSだってそう。触れる事で変わろうとしているのかも……。





本項では、『劇場版 機動戦士ガンダム00-A wakening of the Trailblazer-』及び『機動戦士ガンダム00外伝』等に登場した金属異星体「ELS」が、
擬態、或いは融合した機体と人物について説明する。

ぶっちゃけると、そもそもELSは不定形の液体金属の類なので、劇中に出てくるのも本編より以前に同化した他所の文明の物体である。
擬態したもの以外はほぼ登場してないと言って差し支えない。
ELSの形状は槍っぽいが、これはあくまでもELSにとって航行移動し易いから選択した形態に過ぎず、同化される以前は健在だった、元の文明における本来の用途が何だったのかは定かではない。

また、ELSは特定の対象に同化する際に、自身を半分ずつに分断して他の同化対象を探しつつ並行して同化を進める特徴がある。
この際に、同化の対象が生物である場合はその生物の半分ほどの容積を分割する傾向があるのだが、ELSが活動を維持する為に最低限必要な容積が丁度成人女性の半分程。ELSはその必要量を下回ると活性状態を維持出来ずに、活動を停止して休眠状態に陥る。
よって、成人男性がELSに同化されるとELSの活性状態が保たれて肉体を侵食され続けて死亡し易いが、女子供の場合はELSが活動状態を保てずに休眠し易く生存率が高い傾向にある。


◇機体

■ELS GN-X

複数の小型ELSが合体してGN-XⅣに擬態した姿。

擬態である為、幾つかの点でオリジナルとの差異が存在する。
  • 金属色のカラーリング
  • 全体的に丸みを帯びた形
  • 武器は腕と一繋がりに再現(ビームサーベルは手の平から直接出る等)
  • 内蔵火器までは再現できていない
  • カメラが四眼から単眼に変化(モノアイではないらしい)
  • 放出されるGN粒子や粒子ビームの色は紫
  • 背中のコーンが長大化(円錐型ELSの名残)
  • 常に爪先立ち
しかし機体性能に違いは無い為、物量差もあって地球連邦軍ソレスタルビーイングはかなり絶望的な戦いを強いられた。
ビームの色が紫色なのは視覚的に分かり易くする為で、性質的にオリジナルと差異がある訳ではない。


劇中では上の基本型以外に3種類が確認されている。
webサイトで連載されたG-ROOMSでは、ソレスタルビーイング号内部に侵入してきた映像が書かれている。


■エウロパ

木星の近くを漂っていた有人探査船。
GNミサイルの雨が効かなかったのは、オリジナルと比べて遥かに高密度だった事と、ELSの修復能力故。
機密保持の為の自爆でボロボロに朽ち果てていたオリジナルにELSが侵食・擬態した事で原形に近い形で修復され、地球にやって来る。
連邦軍の艦隊に攻撃された後、ガデラーザによって完全に破砕。破片の一部は地上へと落下した。
一方、宇宙に残った破片は融合して再度復元され、ソレスタルビーイングと交戦。ラファエルガンダムが撃破した。



■ELSアスカロン

アリオスガンダム アスカロンをELSが侵食して擬態。
飛行機に擬態したELSを攻撃した際にGNソードの先端を僅かに侵食され、それが活性化したのが原因。

コンテナからGNミサイルを発射して攻撃する。
ELS GN-Xと同様、カメラが単眼だったり丸みを帯びた形だったりと完全に擬態し切れていない。

オリジナルに侵食した個体と、ELSが再現した2体が登場し、後者は飛行形態に擬態していた。

レオ・ジークとデル・エルダの乗るティエレンチーツーと交戦したが、2体が融合している隙を突かれて撃破された。

パイロットや装備が変わってもアリオスの不憫さは相変わらずである。



■ELSガデラーザ

ガデラーザそっくりのELS。
侵食されたオリジナルなのか、別の個体が擬態したのかは不明。

巡航形態から戦闘形態への変形が再現され、おまけにGNファングも率いている。機体後部のGNドライヴはかなり鋭い形に変化。

最終決戦の際、絶対防衛線に出現。
観客からは登場を望まれた。
が、ぶっちゃけた話、ELSそのものが超巨大なGNファングを搭載した移動要塞のようなものなので、視覚的に殆ど変わらないだろう。

漫画版でも複数登場したが、グラハム・エーカーの駆るブレイヴ特攻の巻き添えを喰らったり、ダブルオークアンタのライザーソードで一掃されたりと散々。



■ELSガガ

ELSがガガ/ガガキャノンを侵食して擬態。

最終決戦で現れたが、色が金属色だったおかげで簡単に見分けられたという。
なお、文字情報のみで設定画は存在しない。



■バイカル級

中型ELSが巡洋艦に侵食・擬態した姿。
MS型に擬態したものとは違い、見た目の再現度がかなり高い。

戦闘力も無論そのままで、その高出力大口径ビーム砲で、ガンダムサバーニャのシールドビットを一気に失わせた。



■ELSダブルオー

漫画版にてELS GN-Xの代わりに登場。劇場版でも初期草案では登場予定だったが、変更された。

ダブルオーライザー(粒子貯蔵タンク型)に擬態しており、やはり金属色で単眼。
GNソードⅢは腕と一体化し、粒子ビームを撃つ時も刃が展開しっぱなし。

その戦闘力と物量で連邦軍やソレスタルビーイングを苦戦させた。



■ガルムガンダムE

レオのガルムガンダムがELSと融合した姿。
こちらも他の機体の例に漏れず、色が金属色に変わって武器も腕と一体化した。
積まれていた擬似太陽炉が連邦軍からくすねてきた物だったからか、トランザムも使える。

最終決戦にて脳量子波遮断施設に向かうELS達をおびき寄せようとした結果、取り付かれて侵食されてしまう。

レオも一緒に侵食されてしまうが刹那との対話でELSが人間を理解した為、ハイブリッド・イノベイターになると共にガルムガンダムもこの姿に生まれ変わった。
その後、イノベイターと旧人類の戦争に介入する本機の姿が確認されている。



■ELSクアンタ

ダブルオークアンタとELSが更なる相互理解の為に融合した姿。
クアンタムバーストで分離した装甲は復元され、肩以外は左右対称となっている。
背中の8枚の翼に見える触手はELS以外の異星体が融合したもので、戦闘になった場合は武器にもなる。
普段はクアンタそっくりの姿をしているが、その気になれば別の姿にも変貌出来る。

『Gジェネレーション CROSS RAYS』で監督監修の元で初参戦。ゲームシステム上仕方のない話だが、対話はせず容赦なく相手を攻撃する。
背中の触手で突き攻撃や、量子化ワープによる接近でELSによる斬撃をする。その時映る装備はELS-SLASHERというGNソードを彷彿とさせるデザイン。
また左手にブレイヴのドレイクハウリングと似た形状のELS-BLASTERを成形し砲撃も行う。
トランザムシステムも使用可能。


■その他

この他にも自動車やトラック、ヘリコプター等といった乗り物にも侵食・擬態しており、
人間とコミュニケーションを取ろうとしてうっかり轢き殺しそうになったり、実際に怪我人・死人を出したりと色々やらかしている。さすがドジっ子。
あと近年、フォン・スパーク所有のガンダムアストレアもELSと同化した。

ガンダムEXA VS」ではスプレマシー・ギア及びスプレマシー・アーマーに擬態。「複数からなる個」という点を利用して2対2の戦闘でありながら数的優位を得た。

スパロボUXでは本物のGN-XIVにも浸食してコミュニケーションを取ろうとしてきたが、当然自部隊に撃退された。
…しかし「本物の」GN-XIVを撃退した所為で(某ハザードの所為でただでさえ悪かった)自部隊の評判は悪化した。ドジっ子なんてレベルじゃねーぞ!?
刹那がELSとの対話に成功した後、フェストゥムと共にバジュラ本星に駆け付けてクイーンフロンティアの攻撃からUXを守り、
インプラントで洗脳されたバジュラ達を開放した。
何て良い子達なんだ…。


◇人物

■スカイ・エクリプス

エウロパの内部で死亡していた人物。
リボンズ・アルマークと同じ塩基配列パターンを持つイノベイドで、「6人の仲間」の一人であるラーズ・グリースの親友である。因みにハロの生みの親もこの人。
通称『パシリボンズ』。

遠い昔にエウロパの自爆で死亡したが、ELSが遺体を侵食。地球へ落ちた破片が彼に擬態している。

アーミア・リーと接触して彼女の左半身を金属化させた後、彼女の家を侵食して飛行機と化し、飛び去る。
追ってきたレオの乗るアスカロンによって真っ二つにされて墜落するが、その残骸が再びスカイに擬態し、今度はルイス・ハレヴィ沙慈・クロスロードの前に出現。
最後は駆けつけた刹那の爆弾で木っ端微塵にされ、機能停止した。




旧人革連領に住む女子高生。かわいい。

友達と分かれて帰宅した際、既にELSに侵食されていた自宅玄関のドアノブを握ったために掌を侵食され、更に家の中から出てきたスカイに擬態したELSに接触、左半身が金属化して昏睡状態に。
(玄関のドアで浸食されたため、本名判明まではファンから「玄関子」「メタルJK」等と呼ばれていた)
その後は連邦軍の施設に収容されていたが、刹那とELSの対話が始まった瞬間に自力で覚醒し、無事に回復。ハイブリッド・イノベイターとなった。

西暦2364年時には外宇宙航行艦「スメラギ」の艦長に就任している。



■レオ・ジーク

元人革連出身の超兵で、本名はレナード・ファインズ。
現在はソレスタルビーイングの別働隊に再編されたフェレシュテに所属し、ガンダムに乗っている。

ガルムガンダムで最終決戦に参加し、防衛線を突破してくるELSを迎撃していたが、脳量子波遮断施設に向かうのを阻止すべく脳量子波を発して引き寄せる。
結果、機体ごと侵食されて死にかけるが、刹那との対話が成立した為、ハイブリッドイノベイターに。
その際、義手だった左腕がELSによって復元されている。

ハイブリッド・イノベイターの一人だが、先に目覚めたアーミアに脳量子波で助け起こされる形で覚醒しており、自力で覚醒した他の者達と比較すると能力が低い模様。

西暦2364年にはサキブレに乗り、先遣隊の一人としてワープ。とある惑星で未知の生命体を発見するという偉業を成し遂げた。




ユニオン出身のエースパイロット。

刹那とELSの対話の道を切り開くために巨大ELSの裂傷に特攻し、絶命したと思われていた彼だが、
ELS中枢に近いクアンタムバーストの範囲内で自爆したことや、その際に身体をELSに侵食されていたことで、
クアンタムバースト時にグラハムの思考をELSが読み取り、彼を生かそうとしたことで死亡してはいなかった
(刹那曰く、「(ELSがグラハムを生かそうとしたのは)お前が生きたいと願ったからだ」。
種の生存の為に宇宙を旅していたELSには、「生きたい」というシンプルな願いに共感できる部分があったのだろう)。
クアンタムバースト後に刹那が量子空間内を漂うグラハムの声を知覚し、
死を受け入れようとしていたグラハムの精神に接触し生きたいという意志を自覚させたことで彼はELSと同化、
劇的な復活を成し遂げてしまった。

なお、通常は脳量子波を扱う能力に目覚めていない人間がELSの侵食を受けた場合、
ELSとの意思疎通ができないために一方的に侵食されて死に至るしかないのだが、
グラハムは刹那の仲介というイレギュラーによって同化を果たしたため、現時点で確認されている中では唯一の
「脳量子波を使えなかった(イノベイターの素質に乏しい)人間がELSとの同化に成功した例」であり、
ハイブリッドイノベイターに近いが厳密に言うと違うという非常に微妙な存在と言える。

10周年記念イベントの朗読劇用に最低限の設定が明かされただけであり、
ELSとの同化具合がどの程度かは公式の発表待ちの状態だが、
劇場版ノベライズでは特攻寸前の時点で胸から上と右腕以外ほぼ完全に同化されていたと明かされているので、
後述の外見の変化も踏まえると身体の大半はELSに置き換わっていると思われる
(下手をすれば100%ELS製の可能性すらあり、刹那からは「同化を受け入れれば、
お前はグラハム・エーカーであってグラハム・エーカーでない、
人間とELSの性質を併せ持った存在に生まれ変わる」と告げられていた)。
外見は元の姿と大差はないが、瞳の色は金色になり、傷痕があった右目の周りが幾何学模様の金属質になった(ロックオン曰く「身体の半分が銀色」)。

刹那との対話の際、地球を離れる刹那とティエリアの代わりにソレスタルビーイングへの加入を頼まれており、これを承諾。
新たなガンダムマイスターとしてガンダムエクシアリペアⅣグラハムガンダムを駆り、新たな混迷を見せる地球圏での戦いに身を投じていくこととなる。




人類初のイノベイター

ELSとの更なる相互理解を求めて彼らの母星へテレポートし、そこでクアンタごと完全に融合。
その結果、肉体は完全な銀色人間でもELSでもない新たな生命体となっている。

西暦2364年に対話を終えて地球圏へ帰還した。

因みに、よく「『刹那』という名の生命体になった」とか言われるが、あくまでもネタである。
正確に言えば、劇場版公開時点では足音が完全に金属音になり、完全に人間ではない何かと化していた。
しかし、後のインタビュー等で「細胞レベルでELSが気合で擬態しており、見た目よりは人間に近い生命体」と解説された。
それに伴い、Blu-ray、DVD化にあたって足音も変更されている。

ゲーム『Gジェネレーション CROSS RAYS』で声付き初参戦した。台詞が全てを悟ったようなものになり、時折ソレスタルビーイングで武力介入した時代を思い出して懐かしむようなものもある。



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最終更新:2024年01月30日 01:30