暁(NARUTO)

登録日:2010/04/14(水) 23:13:43
更新日:2023/10/29 Sun 12:04:32
所要時間:約 12 分で読めます




※この項目は『NARUTO』のネタバレを含みます。



暁とは『NARUTO』に登場する組織である。

●目次

【概要】

全員各国の抜け忍で構成されている。構成員は皆黒い生地に赤い雲が描かれたマントを羽織り漢字一文字を彫られた指輪をしているのが特徴。
メンバーはほぼ全員がS級犯罪者の危険人物で、五影や人柱力を倒すほどの実力者である。
ツーマンセルで行動しており基本は自由行動で、資金調達や諜報活動などを行っていた。更には戦争請負のようなこともしていた模様。
世界各地にアジトを用意しており、召集号令が出た際には影分身に似た術で集合する。…途中から実体集合が多いのは気にしてはいけない。

リーダーはペイン。彼が倒されて以降は、ある人物がリーダーになっている。


元来は雨隠れで弥彦たちが「対話で争いを治める」という目的で結成した組織だったが激しい戦乱の中ほとんどの構成員が死亡。
事実上壊滅した後現在のメンバーを勧誘し少数精鋭の犯罪組織として再結成された。

尾獣収集を目的としており一人一体の捕獲がノルマ。
封印時には全員が集まり、上記の指輪と強力な封印術を用いて人柱力から尾獣を引きはがしてそのまま『外道魔象』に納めていく。
第1部ではまだ組織名やシルエットが登場した程度だったが第2部から本格的な活動を始め、前半までで1~7尾まで回収している。




【目的】

その目的はシンプルに世界征服
具体的には尾獣達を取り込ませた外道魔像を利用して最凶最悪の尾獣兵器を造り上げ、各国にそれらを分配する。
戦争が起きた際にはそれぞれの国が兵器を用いる事でいずれの国も甚大な被害を受け、それにより戦争の恐怖を刷り込ませ痛みによる一時の平和を作り出す…というのがペインの目論見だった。

しかしこれらはあくまで表向きのものに過ぎず、ペインを利用した黒幕が企てる真の目的が存在している。
九体の尾獣を魔像に取り込ませる事で誕生する十尾を己の身体に封じて人柱力となり、その力で発動する大幻術・無限月読によって世界中の人間を夢の世界へと誘う「月の眼計画」である。




【メンバー】

"零" ペイン

CV.堀内賢雄(天道)
暁の二代目リーダー。
忍の祖である六道仙人と同じ輪廻眼を持ち、若き日の伝説の三忍に打ち勝った山椒魚の半蔵、自来也はたけカカシをも倒すほどの圧倒的な実力を持つ。
六体一組で行動するが、リーダーとして振る舞う際は天道のみが動く。



"白" 小南(コナン)

CV.田中敦子
いつもペインと一緒にいるいい女。
紙を利用した独特の術を用い、遠距離戦や諜報を得意とする。雨隠れではペインの右腕として立ち回り、「神」と称されるペイン/長門に対して「天使」と呼ばれ尊敬されていた。
外道魔像を口寄せしたリバウンドと半蔵の火遁の後遺症でまともに動けない長門の看護を担当しており、外での行動は全て紙分身で行っている。

装束の下のスタイルがエロいと評判。また身長と年齢に比して体重が45Kgと異様に軽い。



"朱" うちはイタチ

CV.石川英郎
うちはサスケの兄。
うちは一族を滅ぼした張本人だが、その真意は……。
サスケェ教祖。

「イタチは犠牲になったのだ。古くから続く因縁…その犠牲にな」

ファンからの人気も非常に高く、2022年12月から2023年1月に行われた人気投票では2位を獲得した。


"南" 干柿鬼鮫

CV.檀臣幸
元霧隠れの忍刀七人衆の一人。
相手のチャクラを奪う大刀「鮫肌」を持つ。ナルトの3倍以上に及ぶ圧倒的な量のチャクラを持ち、尾の無い尾獣とも言われる。

常に丁寧な口調で話すが残忍。
地味な立ち位置だが「お身体に触りますよ」という名言を残した。誤字によって犠牲になったのだ。
実は肌が白いのを気にしている。

ガイに必ず負ける人。
最期はガイと交戦して敗北し、捕虜となってしまったが、情報の漏洩を防ぐ為に、口寄せした鮫に自身を食わせて自害し犠牲になった。
その死に様はガイやナルトからも高く評価された。

最近似たような死に方をした魔法少女がいたような……。


"玉" サソリ

CV.櫻井孝宏
通称赤砂のサソリ。砂隠れ出身。
圧倒的な傀儡使いとしての腕を持ち、かつて一国を一人で落とした事がある。
実は砂隠れの相談役チヨの孫である。
また、自らの体を傀儡にしている為、里を抜けた当時から年を取っていないように見える。

最期はチヨを殺すのに一瞬の躊躇いが生じ、唯一生身の部分を攻撃され逆に犠牲になった。
その後、第四次忍界大戦にてかつての部下であったカブトに穢土転生される。


"青" デイダラ

CV.川本克彦
岩隠れ出身。
起爆粘土という爆弾の使い手。フィギュア職人。

実力は我愛羅を倒した程。
一人称は“オイラ”で「…うん」が口癖。攻撃時は「喝!」。
サソリとは芸術コンビとも言われている。

最期はサスケとの戦いで写輪眼に再び負ける事に対して発狂し、自らを特大爆弾にしてサスケを道連れにしようと自爆して犠牲になった。
その後、第四次忍界大戦にてカブトに穢土転生される。
あの死に方でどこにDNA情報があったのだろうか
ファンの間では暁メンバーの中でも人気が高く、過去人気投票では主人公のナルトをおさえ、3位を記録したことも。


"三" 飛段

CV.てらそままさき
ホストクラブにいそうなイケメンの青年。ジャシン教という怪しげな宗教の狂信者。
不死身の肉体を持ち、相手の体とリンクさせ自らが受けた傷を相手にも与える術「死司憑血」を使う。
その為か、発言はSっぽいのが多いが自ら切腹する等超絶ドM。
「暁で一番遅くてノロマ」と自称するが、実力はアスマを倒した程。

最期はアスマの死に際に面したシカマルに術の特性を見破られ、木っ端微塵に爆破。生き埋めにされ、犠牲になった。
因みに腐ってきてはいるが、まだ生きているらしい。

別名パンダ。


"北" 角都

CV.土師孝也
飛段とコンビを組む大男。

相手の心臓を犠牲とする事で永遠に生きることが出来る肉体を持つ。ストック出来る心臓の数は5個まで。
公式では滝隠れの里出身と書かれているが、ファンの間では「さち」が真の里だと囁かれている。
ひじき職人。元祖「大した奴だ」発言者。
実は作中最高齢の91歳。

かつて里の上役から千手柱間の抹殺命令を受けて交戦しているが、今やチートの塊だったと判明した柱間に敵うはずもなく敗走。重罰を課した上役を皆殺しにして里の秘術を奪い、抜け忍となった(弟の千手扉間に加えて、襲撃時期によってはうちはマダラまでいる=現在まで含めてもので、任務失敗を咎めた上役にブチ切れたのも無理はない)。
また、ストックしている心臓の数だけ性質変化を扱う事が出来る。術名がMS。

最期はカカシの雷切、シカマルの策略、ナルトの新術・風遁螺旋手裏剣の最初の犠牲になるも、虫の息で生きてはいたが、
最後はカカシに改めて雷切でしっかり仕留められ、今度こそ犠牲になった。
その後、第四次忍界大戦にてカブトに穢土転生され、再び第十班と邂逅する。

\オレら不死コンビをなめるなよ!/


"亥" ゼツ

CV.飛田展男
食虫植物のような姿をした男。
別名トゲトゲアロエヤロー。
体の真ん中を境に二つの人格が別れている謎が多い男。
実は一期の最後にチラッと出演していた。

体から胞子状のチャクラを吸収させて巨大化する分身を作るというへんてこな術を使う。
吸収したチャクラは他人に譲渡も可能。
チャクラを吸収した相手のコピーを作ることができる(悪意や敵意を感知できる九尾モードのナルトぐらいでしか判別できない)。

しょっちゅう色々な戦闘を観戦している。
また大蛇丸を見て「相変わらず口からゲロゲロとキモい奴」と視聴者の8割は思っていただろう心情を口にしてくれた。
が、分離したりぞろぞろ湧いたり残骸を放置したりとこいつも負けず劣らずキモい。

白ゼツはイタチの万華鏡写輪眼を取り込んだサスケの試し斬りにより、犠牲になった。
黒ゼツはナルトにカグヤの腕ごとぶん投げられ六道・地爆天星に外道魔像と共に封印され、犠牲になった。


"玉" トビ

CV.高木渉
暁の新入り。
ダークなキャラの多い組織の中で明るい性格をしていて、他人を馬鹿にした口調と、フレンチクルーラーみたいな仮面が特徴。
また、まるで実体が無いかのように相手の術をかわす。
デイダラの自爆により犠牲になったと思われた。しかし…




【元メンバー】


"空" 大蛇丸

CV.くじら
うちは一族の体を狙う伝説の三忍の一人。

三忍なだけあって実力は高く、両腕を封印されたとはいえ結果的に三代目火影に勝利した程。
口寄せ、転生術と多彩でマッドな術の使い手。
サスケェと戦い、体を乗っ取ろうとしたが失敗し、犠牲になった。
中の人が女性かつオネエ口調なため紛らわしいが、一応男性である。

これでも昔は里を想う高潔な男で、自来也とはナルトとサスケのような仲だった。
しかし両親が殺害されたのをきっかけに心に歪みを抱え始める(両親の墓で見つけた、白蛇の抜け殻、"再生"に特別関心を持つ)。
忍界大戦中、綱手の弟やダンの死を嘆いたものの、人の肉体的脆さを実感。独自に不老不死の人体実験を繰り返すようになる。
ついには禁術に手を出し里を追い出され、現在のような男になった。

スピンオフのキャラ崩壊で最大級の犠牲になった。

カブトが大蛇丸の細胞を取り込んでいる等色々伏線を張り続けた結果、やはり完全には消滅しておらず復活。
結局、「暁」の中で物語終幕まで生き残った唯一の人物となる。


枇杷十蔵(びわじゅうぞう)

CV.後藤光祐
元霧隠れの忍刀七人衆の一人。
断刀・首斬り包丁の使い手であり、桃地再不斬の前任者である。
原作漫画ではマイト・ガイの父・マイト・ダイとの交戦時に七人衆の筆頭格の様に登場するにとどまっていた。

アニメ『疾風伝』「イタチ真伝」では過去の回想という形で登場。
マイト・ダイの特攻の前に七人衆のうち四人が戦死するという大きな痛手をこうむった後、相変わらず辛気臭いままの霧隠れに対して嫌気がさし、里抜けをして暁に加入。
後に新たに加入したばかりのうちはイタチの相棒となり、その点では干柿鬼鮫の前任者でもあった。
故郷・霧隠れの里に潜入しての任務から帰還する際に、水影・やぐら自ら率いる追い忍部隊を相手に、序盤はイタチとの息の合った連携で優位に進めたが、尾獣化したやぐらの攻撃からイタチを庇い、犠牲になった。
最後はイタチに対して友情のようなものを感じていた様子。イタチも去り際の言動を見る限り何か彼に思う所があったようだ。
武器や原作での言動から、敵には情け容赦ない残忍さを見せる一方で、新入りだったイタチ相手に暁内でのルールを教えたり戦闘面での忠告をする・戦闘で連携をとったりピンチに庇ったりする等、面倒見の良い部分を見せている。

なお、彼が忍刀七人衆在籍時の鮫肌の使い手は鬼鮫の上司だった西瓜山河豚鬼で、雷刀・牙の使い手はアニメオリジナルキャラの黒鋤雷牙に良く似た人物となっている(アニメでこのエピソードが放送された時、この人物の色使いは雷牙のものになっている)。
これに準ずれば、マイト・ダイを相手に生き残ったのは、枇杷十蔵・西瓜山河豚鬼・黒鋤雷牙の3名ということになる。


角都に殺された男

CV.不明
「イタチ真伝」にて角都とツーマンセルを組んでいたオールバックの中年の男。
武器は大剣。
敵と交戦していたが、倒すのを手間取っていたので苛立った角都に敵もろとも『火遁・頭刻苦』を受けてしまい、犠牲になった。


この他にも、仮面の男によって虐殺された旧メンバーや、本編未登場の過去メンバーがいくらか存在している。


弥彦(ヤヒコ)

CV.堀内賢雄、羽多野渉(子供時代)
暁の初代リーダー。長門、小南と共に自来也に師事した雨隠れトリオの一人。
三人の中ではリーダー格であり、水遁を得意としていた。独立後、この世を平和にするという信念のもと「対話による平和」を目指して仲間を集め暁を結成。
過激派との抗争などを経つつ組織をどんどん大きくしていったが、その隆盛に危機感を覚えた里長・半蔵が木ノ葉のダンゾウの謀略に引っ掛けられて暁が里の転覆を狙っていると勘違い、罠にかけられ小南を人質に取られてしまう。
絶体絶命の状況下、輪廻眼を持つ長門こそが平和への架け橋であり、この世の救世主だと確信を抱いたまま、長門が構えていたクナイに自ら突っ込んで犠牲になった。
その遺体は雨隠れを蹴散らした長門が回収し、強化改造を施した上でペイン天道として使われることになる。

なお、彼の享年は陣の書だと15歳だが、チョウジが天道を見て「外見は25~30歳」と報告していたため、ペインの素体となった後も年相応の見た目になるように調整されていたのかもしれない。老け顔とか言ってはいけない
ただ、そうなると彼より4つ下のオビトは当時11歳となり、後の回想でマダラと偽っていた時のオビトは生前の弥彦と対面しているため、辻褄が合わない*2。まあ年齢の矛盾はNARUTOにはよくあるのだが…

中の人は卑劣様と同じ。
IF世界の「自来也忍法帳」では、長門・小南とともに「チーム・ジライヤ」を名乗ってスリーマンセルで行動している。
自来也のカブキめいた立ち居振る舞いにすっかり被れている反面、大国へのコンプレックスは長門に輪をかけて酷い。

それでもナルト達次の世代の活躍を見て、暁の行動方針を転換しようとするが、子供が落とした縫いぐるみを返しに一人で街に向かった直後、デイダラが憂さ晴らしで炸裂させたC3に巻き込まれて犠牲になった。



【自称暁】


うちはシン

CV.檜山修之
大蛇丸の元実験体。
メンバーはオリジナルと実験で作られた複数のクローンで構成されている。
クローンはうちはの民族衣装を、オリジナルは暁の衣を纏っている。
移植された組織に拒否反応をまったく示さない特異体質をもっており、オリジナルは体中に万華鏡写輪眼を埋め込んでいる。
その目的は尾獣兵器による世界平和でも無限月読でもカグヤ復活でもなく、人類の進化を促すために
争いを起こし平和ボケした遺伝子を根絶やしにするという、皮肉にも元の目的である「対話による平和」とは真逆のものとなっている。

オリジナルはクローン達に見限られた挙句、唯一の逃走経路も絶たれ絶望し犠牲になった。
クローン達はカブトの経営する孤児院に引き取られた。







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最終更新:2023年10月29日 12:04

*1 実際は白ゼツと入れ替わっており、ビーに鮫肌を懐かせて雲隠れに潜入することが目的だった

*2 オビトが偽マダラとなったのは13歳