ウルトラマンメビウス

登録日:2009/07/20 Mon 08:28:59
更新日:2024/03/19 Tue 08:28:32
所要時間:約 5 分で読めます





メビウゥゥゥゥゥゥゥゥス!!!


画像出展:ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟(2006年)より
@円谷プロ、「ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟」製作委員会



円谷プロ制作の特撮作品『ウルトラマンメビウス』をはじめとする、ウルトラシリーズに登場するウルトラマン。
作品については、ウルトラマンメビウス(作品)の項目へ。


【プロフィール】

身長:49m
体重:35000t
出身地:M78星雲・光の国
人間体:ヒビノ・ミライ

演:五十嵐隼士
  福山潤スーパーヒーロージェネレーションロストヒーローズ2ウルトラ10勇士!!、ゼット&ゼロ ボイスドラマ、ウルトラギャラクシーファイトシリーズ)


【概要】

宇宙警備隊員として地球防衛を任されたルーキーウルトラマン。
ウルトラ兄弟への憧れから宇宙警備隊へと入隊したという(ちなみに宇宙警備隊野球部ではエースだったらしい)。
『メビウス』最終回後にその功績が認められ、自らもウルトラ兄弟の十男となった。

人間体の「ヒビノ・ミライ」の姿はバン・ヒロトという青年の姿に擬態したもの。彼の姿を真似た経緯はウルトラセブンのそれと似ている。
普段は防衛隊「CREW GUYS」に所属しているが、危機が訪れた時はウルトラの父から貰った「メビウスブレス」というアイテムを使用して変身(というより元の姿に戻る)する。
ちなみにメビウスブレスは変身後もメビウスの左腕にそのまま残っており、光線技を使う際などに用いている他、剣が伸びたりもする万能アイテムである。
なお、人間体でもメビウスブレスでバリアを張ったり、等身大怪獣相手にメビュームスラッシュを放ったりできる。

初戦ではビルをにするなど周囲を省みない戦い方をし、被害を拡大してしまっていたが、戦闘経験やCREW GUYSメンバーとの触れ合いを通して成長していく。

太陽系に出現した際、ウルトラゾーンに飲み込まれる貨物船「アランダス」の輸送部分に残っていたバン・ヒロトと遭遇。
「ウルトラマンメビウス」の呼称は、この時「メビウスの輪と共に現れたウルトラマン」を見たヒロトが呼んだもので、この直後にアランダスはウルトラゾーンに吸い込まれてしまった。

人間態にヒロトの姿を選び、父であるバン・テツロウのもとを真っ先に訪れ、第21話ではアランダスに残されていたヒロトの時計を見つけて号泣するなど、メビウスにとっては根深いトラウマとなっている。
ちなみに「ヒビノ・ミライ」の名は、テツロウが別れ際にかけた「君の、日々の未来に幸あらんことを」という励ましの言葉が由来。

なお、ヒロトの生死は明らかとなる事はなかった(初期プロットでは最終回に「ウルトラの母に救出されて地球へ帰還し、メビウスと一体化する」という案もあった)。

ウルトラマンタイガ』の『トライスクワッド ボイスドラマ』では、「『仲間との間で得た大切なもの』を伝えるために地球から帰ってきた」と説明されている。
地球人との寿命の違いによる悩みにひどく悩まされたらしいが、そこに地球から光の国にメテオールを使用しトライガーショットが届けられ、それにはかつての仲間のボイスメッセージが記録されていた。
「ウルトラマンの重圧」から逃げず向き合ったメビウスの姿は弟弟子であるタイガの、へのコンプレックスを和らげてくれるものとなったようだ。


【性格】

性格は生真面目で純粋。
そして(地球に関しての知識が乏しいことも原因ではあるが)若干……いや、かなり天然
どうも宇宙警備隊では派遣先の文化とかは教えないらしい

本編ではファントン星人の宇宙語をうっかり通訳してしまったり、隊長の誕生日に「(コーヒー)豆を買ってこい」と言われて節分の豆を買ってきたり、
テッペイと怪獣に取り憑かれた少女がいい雰囲気なのをリュウとジョージと覗き見していて、
コノミから「(覗き見は)2人に悪いですよ」と言われて「え!? これ悪いことだったんですか!?」とリュウに詰め寄ったりとド天然な振る舞いを見せている。
更に小説版『ウルトラマンメビウス アンデレスホリゾント』では、電車に乗った際に景色に夢中になるあまり仙台にまで行ってしまい、帰りの電車が分からず迷子になったという凄まじい過去が明かされた。
あまりのやらかしに人間に擬態した人外がやらかしそうなことを全部やらかしたウルトラマンと言われている。

真面目で人を疑うことを知らない故に超がつく程のお人好しで、滅多に誰かに声を荒らげたりすることはないが、反面本気で怒ったり敵とみなすと割と容赦がない熱血漢な一面もある。
劇中ではそんな性格が原因で、異次元人 ヤプールに唆されて孤立しかけたり、
ヒルカワから散々理不尽な暴虐行為*1をされてなおも、助けてやったにもかかわらず後にその恩を仇で返されてしまう等、自らに不幸や窮地を招いてしまう事も少なくない。

ウルトラマンタロウの教え子であり、登場シーンと戦闘時の構えはタロウのそれを踏襲したもの。
タロウ客演時にはメビウスとタロウの攻撃や動きが完全にシンクロする小ネタがあった。


【形態】

●ウルトラマンメビウス

基本形態。
シルバー族ともレッド族とも判別出来ないカラー割合の身体、ひし形の埋め込み型カラータイマー、目元から頭頂部に伸びるライン、膝の金パーツ等、M78星雲・光の国出身のウルトラマンの割に(2006年当時としては)かなり独特な身体的要素を持つ。
これはウルトラ兄弟との共演の際に目立つように敢えてデザインされたものだという。
なお、実は胸周りの部分は鎧。肩と脇腹の金色の装飾は留め具である。カラータイマーがひし形なのは鎧の該当部分がひし形だからであり、カラータイマーそのものは丸い。
この鎧を外した「メビウス アーマーアウト」は設定画のみが存在するが、一応公式設定である。

◇能力

●メビュームシュート
メビウスの必殺光線。溜めの時の「∞」のエフェクトが特徴的で、捻った経緯ではあるがウルトラマンとしての名前の由来にもなっている。
パワーアップ形態を獲得してからは使用頻度が下がったものの、その後も度々決め技として使用されている。
よーく見ると、スペシウム光線の発射ポーズより左手(腕?)のクロスが浅い。これはモデリングの際に「メビウスはまだ未熟なので完全な十字はつくれない」という裏設定を反映したためで、つまり未完成の技である。
溜めの時間が長くこの時間に攻撃されることもあったが、『ウルトラマンメビウス外伝 ゴーストリバース』以降は溜め時間が劇的に短くなっている。
メビウスを代表する技であり、ウルトラフュージョンブレスに授けられた。

●メビュームブレード
メビウスブレスから伸ばした光剣。
ウルトラマンヒカリの能力と被ることから当初は設定されておらず、制作順としては最初にあたる映画『ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟』でも使用されていないが、原口智生特技監督の要望により第2話で登場に至ったという経緯がある。
ハンターナイトツルギやザムシャーといった強豪相手には折れることがあったものの最後まで使用されており、終盤でもアリゲラやソリチュラを撃破する戦績を収めている。
『ゴーストリバース』では光線技が使えないフィールドの影響やメカザムとの剣戟のためか、メビュームブレードを多用している。
『大いなる陰謀』ではメビュームブレードの剣戟でゼットン軍団と渡り合い、ブレードを発生させたままメビュームシュートを放った。

●メビュームスラッシュ
メビウスブレスに添えた右手を前に突き出して放つ光刃。
低威力の牽制技であるが、ボガールの尾やディノゾールリバースの舌を切り落としたりと部位破壊で活躍した。
ミライの姿のまま等身大のレッサーボガールやソリチュランに対して使用したこともある。
また、『ゴーストリバース』では地面に向かって撃ち、岩盤を巻き上げる使い方を見せた。
映画『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』では連発することでムカデンダーを撃破していたが、『運命の衝突』ではメビュームスラッシュ一発でアブソリューティアンの一般兵を倒した。牽制技じゃないの?これ

●メビウスディフェンサークル
∞が複雑に入り組んだ形をしたバリア。バリアの障壁自体は円形に近い。
メビウスの主要な防御技であり、攻撃をそのまま反射することも可能だが、攻撃に耐えきれず破られることも。
メビュームスラッシュ同様、ミライの姿のままでも使用可能で、ヤプールに唆されたヒルカワの銃撃を受け止めた。

●ライトニングカウンター
メビウスブレスで発生させたプラズマ電撃を遠距離から飛ばす技。
第10話でボガールモンスの光の触手をこれらしき技で迎撃しているが、CGによる空中戦かつ一瞬しか映らないため詳細は不明。
溜めや光線エフェクト等が描写されたのは第25話が最初で最後。
その第25話でもドラゴリー相手に撃破には至らなかった。
とは言えその後、ドラゴリーが異次元のゲートに逃げ込もうとしていたため、撤退を決断させるほどのダメージを与えたと考えられる。
書籍によっては「相手を感電させる」とも。
ゲーム『ウルトラマン Fighting Evolution 0』ではレベル2必殺技に大抜擢されていたものの、本編での扱いは上述の通りかなり不遇で、派生技であるライトニングカウンター・ゼロの方が知名度が高い。*2

●ライトニングカウンター・ゼロ
上述のライトニングカウンターをゼロ距離から放つ応用技で、メビウスブレスで発生させたエネルギーをパンチと共に敵の弱点に叩き込む。
その性質上光線を吸収するような敵にも有効で、強固な体表を持つグロマイトと光線技の天敵であるマケットゼットンを打ち破った。
膨大なエネルギーが敵を貫き、敵の背中側で大爆発が起きる。
『大いなる陰謀』ではライトニングカウンター・ゼロの構えからメビュームブレードを突き刺すという使い方を見せた*3
『運命の衝突』ではアブソリューティアンの一般兵を倒した。

●メビウスピンキック
ウルトラマンレオ客演回で習得し、リフレクト星人に炸裂させた技。
通常のキックから派生させ、命中させた後に炎を起こすほどの勢いできりもみ回転して相手の防御を貫通する蹴り技。早い話がメビウス版きりもみキック。
この際に発生した炎を身に纏うことでバーニングブレイブへのタイプチェンジも可能。
レオ=おおとりゲンに課せられた特訓の中で、レオほどの身体能力を持たないメビウスが威力を上げるために、リュウが木を擦り合わせて(きりもみで)火を起こしたことからヒントを得て編み出した。

●メビュームダイナマイト
師であるタロウのウルトラダイナマイトと同じ自爆技。
本来は身体が木っ端微塵になっても再生できるウルトラ心臓を持つタロウだからこそ可能な荒業だが、メビウスはメビウスブレスを復活に用いることでそれを可能とした。
つまりメビウス単体では不可能な技であり、そのためか1回で20年寿命が縮むタロウよりも更に使用後の身体への負担は大きい。
自身の技を使用できるため、メビュームシュートもメビュームブレードも決め手にならないメビウスキラーに対して使用した。
師匠の禁断の技を真似るという逡巡故か、意を決して発動した際は炎に包まれてから爆発まで実に30秒を要している。
制作側の事情としては、時間がかかる演出によってタロウのウルトラダイナマイトとの差別化を図っている。
余談になるが、この技の命名者はヤプールである。
『ゴーストリバース』ではエンペラ星人に変貌しつつあるメカザムに対するけじめとして使用した。

●メビウスディフェンスドーム
劇場版『ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟』でしか使用されなかった技その1。
青いドーム障壁を作り相手の攻撃を防ぐ技。
メビュームシュートの溜めの最中にドームを展開し、テンペラー星人の攻撃を防いだ。
メビウスディフェンサークルと異なり腕を突き出す必要が無く、ドーム状のため障壁範囲が広い上、何よりメビュームシュートの溜めが長いという弱点をカバーできる便利な技。毎回使えよ

●メビュームピンガー
劇場版『ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟』でしか使用されなかった技その2。
右腕をメビウスブレスにかざした後、突き出して発射されるリング状の光線。
分身を封じ本物を見分ける効果がある。

●メビュームチャージ
劇場版『ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟』でしか使用されなかった技その3。
左腕を突き出して高速回転し、光エネルギーを注入する技。
十字架に囚われていたウルトラ兄弟を解放した。

●ライトニングスラッシャー
メビウスブレスを用いて光線をまとわせた手刀で、相手にすれ違いざまに斬撃を打ち込むメビウス版「ウルトラ霞切り」。
『大決戦!超ウルトラ8兄弟』でキングパンドンに使用して隙を作り、メビュームシュートへと繋げた。

●ウルトラマンメビウス メビウスブレイブ

第18話で初登場。
メビウスブレスとウルトラマンヒカリが地球を去る際に預かったナイトブレスが合体したことでパワーアップした形態。
外見上の違いは新たに追加された金のライン。
ナイトメビウスブレスから伸びるメビュームナイトブレードを使った斬撃技で戦う。

強力な決め技を多数持ち、とどめを刺すためだけにこの姿になったこともある。
とは言え、技の多さの割に出番が少ないため、一度しか使用していない技がほとんどである。
この姿で倒しきれずに負けを喫したのはインペライザーとリフレクト星人のみ。

ちなみに、メビュームナイトブレードが展開された状態がデフォルトとなる。

本編第35話でナイトブレスをヒカリに返却したことで、この形態への変身能力を失ったと考えられる。
本編終了後の客演でも一切登場しておらず、かなり不遇な形態と言える。

◇能力

●ブレードオーバーロード
メビュームナイトブレードを瞬間的に巨大化させ、その刃で敵を∞の文字に切り裂く、メビウスブレイブの大技。
ベムスターアーストロンバキシムといった強敵さえも切り裂いた。*4
あまりに巨大なブレードのためか、ベムスターに対して振り下ろした際は刀身がたわんでいた。

●パッシブレードアタック
メビュームナイトブレードで敵の攻撃を受け止める防御技にして、攻撃を打ち返すカウンター技。
ディガルーグの怪光線をはじき返し、隙を作った。

●スピンブレードアタック。
高速で横回転しながら敵に突進し、そのままメビュームナイトブレードで切り裂く技。
劇中ではパッシブレードアタックのカウンターでひるんだディガルーグに使用、一気に距離を詰めて撃破した。

●ブレードシュート
メビュームナイトブレードから発射される赤色と青色が混じった稲妻状の光線。
ケルビムの火球を打ち破り、そのままケルビム本体も撃破した。
発射前はナイトシュートと同じ独特のエネルギーチャージ音が鳴る。

●アクティブレードアタック
相手に突進し、すれ違いざまにメビュームナイトブレードで相手を∞の形に切り裂くハイスピードな光剣技。
巨大レッサーボガールを滅多斬りにした。

●メビュームナイトブレードアタック
空中に巨大な∞字を描き、そのまま∞の光輪を敵に向けて発射する技。
ライトニングカウンターでも撃破出来なかった強敵ドラゴリーを倒した。

●ブレードスラッシュ
メビュームナイトブレードの先端から発射される光刃。
メビュームスラッシュやブレードショットの派生技と思われる。
リフレクト星人に対して使用するも、跳ね返されてしまった。

●ウルトラメンメビウス メビウスバーニングブレイブ

第30話で初登場。
一度インペライザーに倒されたものの、GUYSメンバーの呼び声に応えて再び立ち上がったメビウスが、
その身体に彼らとの絆の証『ファイアーシンボル』を刻んだことで更なるパワーアップをした形態。
「バーニングブレイブ」と略されることが多い。

メビュームバースト、バーニングメビュームダイナマイト等、『炎』に因んだ技を多用する。
当初はGUYSが近くに認識できなければ変身できなかったが、エースに諭されたことで離れていても絆は繋がっていることを自覚。
以後、数千年後の未来の『ウルトラ銀河伝説』の時代にも彼はこの姿に変身した。心を通わせた仲間との絆は永遠なのだ。
熱に対する耐性が高く、ウルトラ戦士の中で唯一怪獣墓場の炎の谷の中で活動できる。
後の『ゴーストリバース』ではこの能力が重要な鍵となった。

他の形態と異なり、メビウスが他のウルトラマンやアイテムに頼らず単独で変身できる姿ということもあって、上述の通り本編終了後の客演でも登場の機会が多い。

デザインモチーフは初代ウルトラマンらしく、身体の赤と銀の割合が似ている。

◇能力

●メビュームバースト
バーニングブレイブの必殺技。
強力な火球を発射し、敵を焼き尽くす。
再生能力を持つインペライザーさえも焼き尽くす強烈な威力で中盤以降の主力技となったが、グローザムには冷気によって無効化させられてしまった。
ウルトラマンギンガビクトリーにはメビュームシュートと共にこちらもウルトラフュージョンブレスに授けられたものの、2023年時点で劇中未使用。

●バーニングメビウスピンキック
バーニングブレイブの状態で放つメビウスピンキック。
キックを命中させる前からきりもみ回転を行い、炎を纏いながら相手に突撃する。
レオキックとの同時攻撃だったとはいえ、通常のキックや光線技に耐えたリフレクト星人の装甲を貫通して風穴を空けるほどの威力を誇る。

●バーニングメビュームダイナマイト
バーニングブレイブの状態で放つメビュームダイナマイト。
インペライザーを一撃で粉砕し、ベリュドラの頭部を抑え込んだり、後述のエンペラ星人(エタルダミー)を跡形もなく消し去るなど、
メビウスの最強技と名高い大技であるが、消耗もさらに激しくなる。

●ウルトラマンメビウス メビウスフェニックスブレイブ

本編最終話と『ウルトラマンメビウス外伝 アーマードダークネス』で登場。
リュウが変身したヒカリや光になったGUYSメンバーと融合した、メビウスと仲間の『絆』を象徴する最強の形態。
「フェニックスブレイブ」と略されることが多い。
ヒカリやGUYSメンバーとの合体形態ということで、ある意味ではメビウスブレイブとバーニングブレイブを包有していると言える。
デザインもバーニングブレイブを主体にメビウスブレイブとヒカリの要素を足したような姿になる。

◇能力

●メビュームナイトシュート
メビウスブレスとナイトブレスのエネルギーを集約させて放つ、フェニックスブレイブの光線技。
本編最終話ではメビュームシュートの十字の構えからワイドショットのようなL字の構えにずらす演出が見られたが、『アーマードダークネス』では始めからL字の構えとなっていた。

●メビュームフェニックス
不死鳥の姿になって敵に突撃する、フェニックスブレイブ最強の技。
ファイナルメテオール・スペシウムリダブライザーの通過による威力増幅があったとはいえ、ウルトラの一族の宿敵エンペラ星人を打ち破る威力を見せた。

●メビュームツインソード
フェニックスブレイブの左腕のメビュームブレードと右腕のナイトビームブレードを同時発動させた二刀流。
ステージショーで初登場し、その後アーケードゲーム版『大怪獣バトル』で名称が設定された。
映像作品では登場していない。

●ウルトラマンメビウス メビウスインフィニティー

映画『ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟』で初登場。
Uキラーザウルス・ネオを倒すべく、ウルトラ6兄弟の力を託され、合体した姿。
基本的なフォルムはメビウスだが黒いラインが入り、額にはビームランプらしきパーツが付き、カラータイマーは大型化した上で真っ二つに分断されている。
6兄弟と合体しているということで細部はウルトラ兄弟が意識されたラインとなっている。
メビウスブレスはデザインこそ同じだが、彩色が変更されておりメビウスインフィニティー版メビウスブレスの玩具も発売された。
短い尺ながらもUキラーザウルス・ネオ相手に板野サーカスで印象的な空中戦を見せた。

映像作品では長らくその一度きりだったが、漫画作品(特に内山まもる作品)ではよく合体、変身する。
映像作品としては『運命の衝突』で実に17年ぶりに合体、変身を披露した。

◇能力

●コスモミラクルアタック
エネルギーを纏って敵に突貫する、メビウスインフィニティーの必殺技。
Uキラーザウルス・ネオが一瞬で灰となり、大量のアブソリューティアンの一般兵とナラクゲートを一撃で破壊する威力がある。

●インフィニットエッジ
牽制用の光刃で、いわばメビウスインフィニティーが放つメビュームスラッシュ。
Uキラーザウルス・ネオの大量のミサイルを撃ち落とし、アブソリューティアンの一般兵士を文字通り一掃した。

●セービングサークル
青い球体状のバリアで対象を保護する技。
コスモミラクルアタックでUキラーザウルス・ネオに突撃した際、ジングウジ・アヤを救出して衝撃から守った。


【囚われの王子?】

ルーキーという立ち位置故か、罠にハマって捕らえられる事が多い。
  • ガッツ星人…敵の策略にハマり、エネルギーを消耗したところを襲われ捕らえられる。そして4兄弟に助けられるも、今度は4兄弟が捕まってしまう。その後、名誉挽回するので安心されたし。
  • ジャシュライン…黄金像に変えられ、大隊長であるウルトラの父の手を煩わせることになってしまう。だが、自分を責めるメビウスに「お前のカラータイマーが、黄金にされなかったのはお前が諦めなかったからだ。自分が負けたと認めるまで、それは敗北ではない」と激励の言葉を贈った。
  • グローザム…ダムで氷漬けに。敢えてトドメを刺さず、ノコノコ助けにやってきたウルトラ兄弟を始末する算段だったが、思わぬ相手に引導を渡されることになった。
  • スーパーヒッポリト星人…勝利後の隙を突かれ、ブロンズ像にされる。
  • エタルガー…どの順番で封印されていたのかは不明だが、ウルトラマンコスモスが封印される以前にはウルトラマンティガ・ウルトラマンダイナ・ウルトラマンガイア・ウルトラマンネクサスウルトラマンマックスと共に時空城 鏡の間で封印されていた。


【シリーズでの活躍】

大決戦!超ウルトラ8兄弟

横浜で怪獣キングゲスラを倒すが、平行世界に迷い込み、そこでマドカ・ダイゴと出会う。
その後はキングパンドンを倒したが、スーパーヒッポリト星人の罠で、かつてのウルトラ兄弟のようにブロンズ像にされてしまい、しばらく空気になってしまう。

終盤で復活し、ウルトラマンティガウルトラマンダイナウルトラマンガイア初代ウルトラマン・セブン・ウルトラマンジャックウルトラマンエースら平行世界のウルトラマン達と力を合わせて戦った。
一応メビウスにとっては正史扱いらしく、時系列的には『メビウス&ウルトラ兄弟』の後から第29話までの間とのこと。

ウルトラマンメビウス外伝 ゴーストリバース

本編より遥か未来、蘇った暗黒四天王が計画する皇帝復活計画を止めるために戦う。
機械剣士メカザムと出会い友情を築くのだが、その『絆』を揺るがす結末が……

大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE

レイ、初代マン、セブンと共に、ウルトラマンベリアルに襲撃された光の国の奪還に挑む。
シャプレー星人相手に銃撃戦と格闘戦を繰り広げる中、メビウスに変身しようとした瞬間にメビウスブレスを壊されてしまうが、後にタロウが命を懸けて守ったプラズマスパークの光を受けて復活。
今までのような途中離脱もなく、最初から最後まで出番がある他、坂本浩一監督作品ということでミライの姿でのアクションも披露した。
ラストではレイと、いつか一緒に地球へ行く約束を交わした。

『大怪獣バトル』以降の世界は『メビウス』の世界から何百年も経過しており、もうルーキーではなく成長しているはずだが、
ウルトラマンゼロには『新ウルトラマン列伝』の『決戦!ウルトラ十勇士』の分割放送第2章の新撮シーン、及び最終回でのウルトラマンギンガには未だに「若き戦士」扱いされている。

ただ、ウルトラマン達の年齢は1万桁が普通なので、彼らの基準では戦士として活動し始めてから数百年経過は「新人3年目」くらいの時間経過にしか見られないのかもしれない。

●ウルトラマンメビウス外伝 アーマードダークネス ジャッカル軍団大逆襲

メロス、アウラと共に出撃していたため、大魔王襲来を逃れた。
メビウスインフィニティーでアーマードダークネス装着。もうチートにも程がある。
この状態でのコスモミラクル光線でジャッカル大魔王に致命傷を与えた。

残党のジャッカル軍団に止めを刺そうとしたメロスをエースの言葉で諌めたりもしている。

劇場版 ウルトラマンギンガS 決戦!ウルトラ10勇士!!

エタルガーに封印されて登場し、エタルダミーのエンペラ星人と戦う。
声はスーパーヒーロージェネレーションに引き続き福山氏が担当したが、掛け声はライブラリに残されている五十嵐氏の掛け声が流用された。

ウルトラマンオーブ

第1話「夕日の風来坊」にて、風ノ魔王獣マガバッサーを電離層に封印していたウルトラマンとして登場。
マガバッサーが眠りから目覚めた事により封印が解けてしまうが、ウルトラマンオーブの活躍でマガバッサーは倒され、
メビウスの力もウルトラフュージョンカードとしてオーブの人間態であるクレナイ ガイに渡った。
ちなみにオーブがバーンマイトフュージョンアップする際にタロウとメビウスの声が流れるが、
この時のメビウスの声は福山氏の声ではなく、放送当時の五十嵐氏のライブラリ音声である。

ウルトラギャラクシーファイト 大いなる陰謀

Chapter3で本編に登場。
ウルトラマンゼットに稽古をつけており、「無駄な動きが多い!それじゃあゼロの弟子にはなれないぞ!」と𠮟咤していた。
光の国に戻ってきていたタイガと再会した際にはかつての自分達とゼットの姿を重ね合わせ、連綿と続く繋がりを語っていた。
ウルトラマン80ユリアン襲撃が光の国へ伝わった際には、同行しようとしたゼットに一度は反対の意を示したが、彼の熱意にかつての自分を重ねたのか、無茶をしないという条件で同行を許可した。
そして救援に駆けつけた際はゼットン軍団相手に成長した立ち回りを見せた。
「絆は途切れやしない」の部分でバーニングブレイブへ変身するシーンはかなり熱いシーンである。

ウルトラギャラクシーファイト 運命の衝突

ゾフィーからウルトラマンジョーニアスと共に後進の育成を任され、自身はウルトラウーマングリージョの指南を担当。
の真似事に終始する彼女に対し、「自分の戦い方を見つけるんだと」愉した。
その後、怪獣墓場におけるグリージョの奮闘ぶりにその可能性を見出し、「彼女の回復能力が今後アブソリューティアンとの戦いの中で戦局を変える一手になるかもしれない」と評した。
それ以降はユリアン王女レスキュー隊の作戦前にグリージョやゼットと共にゼロとアストラの組手を見届けている。

その後、惑星ブリザードでの決戦に参戦。
ライトニングカウンター・ゼロやメビュームスラッシュと言った懐かしい技でアブソリューティアンの兵士を撃破した。
そして、6兄弟と合体しメビウスインフィニティーとなり、大量のアブソリューティアンの兵士をインフィニットエッジ一発で蹴散らし、増援のアブソリューティアンの一斉攻撃にも一切ひるまず、コスモミラクルアタックでナラクを破壊した。
初登場となった劇場版『ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟』同様、短時間の登場であったが圧倒的な力を視聴者に見せつけた。


【ゲームでの活躍】

●『グレイトバトルフルブラスト』

仮面ライダーディケイドフリーダムガンダムと共に序盤から登場。
個別ルートでは仮面ライダーディエンドにボガールをけしかけられてエラい目にあったり、
セブン、ジャック、エース、タロウの磔をバックにメビウスキラーと戦ったりする。

●『ロストヒーローズ』シリーズ

『1』ではウルトラ系キャラクターの中ではゼロの次に仲間になるウルトラマン。
全体的に能力のバランスが良く、頼りになるが、スキルが単体攻撃に偏っており、全体攻撃はHEROスキルかクロスオーバースキルを使うしかないのが欠点。
ダブルオーライザーとの合体攻撃「リミットオーバーブレード」の演出は非常に美しい。

『2』ではヒカリの指示を受けてマウンテン・キューブの調査に赴いていたが、囚われの身になってしまう。
そこでティガと出会い、仲間になった後は救出を試みようとする。

●『ヒーローズバーサス』

本編でミライ役を演じた五十嵐氏がメビウスのボイスを久々に新録。
ストーリーモードではゼロと共に惑星ストラグルの調査のために訪れるが、血気盛んなゼロの良き先輩であろうとして空回りし対立してしまう。
そんなメビウスの様子を見かねたゴッドガンダムは……

●『スーパーヒーロージェネレーション

五十嵐氏がヒーローズバーサスの音声収録後に芸能界を引退した為、本作以降から声優の福山氏がメビウスの声を担当。


【余談】

  • デザインは『ULTRA N PROJECT』の企画が正式決定する前に描かれたデザイン案「ULTRAMAN-Z」(ご唱和はしない)のひとつ「プレZ TYPE-A」がベースとなっており、頭部の赤い模様はツシマヤマネコがモチーフ。
    また、メビウスインフィニティーのデザインはウルトラマンマックスの初期デザイン案をメビウス寄りに修正したものとのこと。

  • 一部の資料では「ウルトラマンゼノンはメビウスの没デザイン」と書かれているが、デザイナーの丸山浩氏によれば「デザイン作業はもっと後になるので、それは間違い」だそうである。

  • ミライを演じた五十嵐氏はメビウス出演後のドラマではミライとは真逆のDQN役を演じることが多かったが、バラエティー等ではミライと同じような無邪気で明るい表情が多い。
    もしかしたらダイナのアスカ・シンと同じく、ミライと五十嵐氏のキャラは似通っているのかもしれない。

  • 五十嵐氏は2013年に芸能界を引退し、それ以降は前述のようにメビウスの声を福山氏が演じているが、「メビウス/ミライ役だったらまた客演したい」と語っており、今後ミライ役として客演が期待できるかもしれない。
    ……が、肝心の氏は芸能界から解放された反動による不摂生が原因で40kgも太ってしまい、当時の共演者であるアイハラ リュウ役の仁科克基氏なども出演したいなら痩せた方が良いと言い出す始末だった。
    2023年までには20kgほど減量しており、『メビウス』当時よりはまだ体重が多いものの、平成のレジェンドヒーロー役として出演しても違和感の少ないビジュアルになった。

  • 昭和のレジェンドであるウルトラ兄弟とガッツリ関わっていること、それまでの平成戦士と異なりM78ワールドに回帰した作品の主役であること、そして自身もウルトラ兄弟に名を連ねたことから、平成ウルトラマンにもかかわらず昭和世代にカテゴライズされることが多い*5
    エイプリルフール企画では『エムナナハチ』の「平成だっていいじゃない」コミュに入ろうとしたが、「むしろお前は昭和系だろ」と言われ、入れなかったらしい。



追記・修正は全くの異文化に触れ、何故先輩たちが彼らを愛しているのか気づいてからお願いします。

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最終更新:2024年03月19日 08:28
添付ファイル

*1 言いがかりをつけられる、一方的に殴られたり唾を吐かれる、「化け物」と罵倒される等。

*2 なお、ゲームの発売時期を考慮するとゲーム製作と本編撮影はほぼ同時に始まっていると考えられる。

*3 構えのみで、メビウスブレスにエネルギー集約のエフェクトは発生していない。

*4 ただしアーストロンを切った際は∞のエフェクトが出なかったため、ブレードオーバーロードではなく名も無き通常斬撃の可能性もある。

*5 作品そのものが初代『マン』~『80』まで続いた一連のシリーズの完結編に当たるという事情もある。