エメラダ(ゼノギアス)

登録日:2011/07/06(水) 02:41:52
更新日:2023/08/24 Thu 18:23:27
所要時間:約 7 分で読めます




ゲーム、ゼノギアスの登場人物。

Emerada
年齢:8~9歳(外見年齢)
身長:125cm
体重:96kg
B・W・H:65・50・65
靴:20cm
洋服:M
搭乗機:クレスケンス
声優:根谷美智子



本編の4000年前、科学文明の隆盛を極めた《ゼボイム文明》の遺産。
分子機械(ナノマシン)によって身体を構成された人工生命体である。
褐色の肌と琥珀の瞳、名前の由来にもなっているエメラルド色の髪が特徴。


エメラダは、人体の『天然ナノマシン(細胞)』を『人工ナノマシン』に置き換えて造られた──というのが、彼女の構造としては正しい。
記憶や思考も、脳と同様の機能を持ったナノマシン集合体で構成されている。

全身がナノマシン郡体の為、ある程度は自分の意志で変形が出来る。
もっとも制作者によってリミッターがかけられている為、極端にヒト型を損なうような変形は不可能。


4000年前に形成された段階で、何らかの理由により培養リアクターごと凍結されていた。

その為、精神的には3~4歳のょぅι″ょ。
妙にみすぼらしい格好をしているが、これは《神聖帝国ソラリス》に回収された後、支給された士官用制服が気に入らず、自分で破ったからである。


制作者はゼボイム時代の医師・キム。
主人公フェイ達に救出された後は、キムにフェイが瓜二つらしく、フェイを『キム』と呼んで異常に懐く。
一方で、キム(フェイ)が愛情を抱くエレハイムには無意識に嫉妬心を抱いている。

エメラダ「だれこのおばさん?」
エリィ「おば……!?……もう一度沈めてこようかしら……」

加入直後はキムキムk(ryに代表されるように子供っぽさ全開のやかましく元気な言動が目立つが、その後何をするわけでもなくだんだん落ち着いていく。
また、自分の身体が他の少女(マリアやマルー)と違う事に密かなコンプレックスを持つ。




彼女の乗るクレスケンスは、元々ソラリスがファンn……エアッドシステムの発展型として製作したもの。
エアッドのデバイスを機体制御に流用する……という試みだったがインターフェースの設計が難航し、凍結されていた機体をソラリス指導者・カレルレンが入手したエメラダの搭乗を前提に再設計。
インターフェースの問題は、エメラダが物理的に機体と融合する事で解決した。
アプローチは違うが、人機融合ギアの傍流と言えるだろう。



以下、重大なネタバレ注意








エメラダを造ったキムは、フェイの前世──《ゾハル》に接触した接触者である。


ゼボイム文明期、確かに文明レベルは非常に高度なレベルに達していた。

しかしこの時代のヒトは先天的な欠陥を抱えており、平均寿命はおよそ30歳
加えて生殖能力も低下しており、多くの人々が子孫を遺せないまま死亡していった。
時はまさに世紀末だが、淀んだ街角で誰も出会わないしタフボーイもいない。


危機感を抱いたキムは、ナノマシンにより人体を根本から改善する論文を発表。
しかしこれは『異端』『生命への冒涜』として、キムは学会から追放される。

その後しばらくは医師として生活していたキムだったが、恋人エレハイムに遺伝子疾患がある事が判明。
人体に限界を感じていたキムは、汚れのない、新たな生命の創造が必要だと判断する。

そしてナノ技術を使い、新たな人体の雛型を創造。
外形が構成された段階で、エメラルド色の髪からエメラダと名付けた。

これは、子孫が遺せなかった2人が望んだ『娘』であった。


同時期、政府大統領の側近であったミァンはこの時代のヒトが『失敗作』と判断し、大統領を操って全面核戦争による『リセット』を画策。
その途中でキムの論文に目を付け、利用する為に彼に近付く。

しかしミァンの目的に気付いたキムは、エメラダをミァンから秘匿し、別施設に移送。
ミァンはエメラダを入手する為に軍部を操り、強硬突入を図る。
結果的に、軍部の介入を阻止する為に施設のバイオハザード対策装置を起動させたエレハイムは死亡。
キムは失意の内にエメラダを凍結し、消息を断った。


形成された段階でエメラダは自意識を持ち、見聞きした事柄を記憶している。
しかしキムによって凍結され、その後4000年もの時間が経つにつれ、その記憶は曖昧なものになっていた。
それ故に4000年の隔絶を理解できず、フェイを『キム』だと思い込んでいたのである(まあ、ある意味正しいが……)。

キムに比べるとエレハイムの扱いが雑だが、これは単純に記憶に残っている情報が少ない為。
要は印象が薄い……あ、あれはエアッド!


終盤、フェイが接触者として覚醒した後に、ゼボイム遺跡を訪れる事が出来る。

エメラダはそれまで、キムとエレハイムが自分に望んだ理想像──つまり、『子供としての幼児性』を無意識に演じていた。

本来『生命』として創造されたエメラダには成長する能力が組み込まれている。
にもかかわらず一向に精神的・身体的に成長しないように見えるのは、その幼児性を大切にしているからであった。

しかし産まれた場所を再び訪れる事で、エメラダは初めて4000年の空白を認識。
キムとエレハイムの死を受け入れる事で精神的に自立し、それに伴って身体的にも大きく成長を遂げた。
因みに成長後は、

年齢:16歳(外見年齢)
身長:161cm
体重:96kg
B・W・H:84・55・82
靴:23cm

と、エレハイムに迫るグラマーになっている。服はそのままなので必然的に露出度も増える。

この成長イベントは任意なので、「成長するなんてとんでもない!」という方々はスルー推奨。
ただし大人版は、成長率が高くなる上に、ダメージ1.2倍の補正がつくようになり、元々強キャラなのにさらに強くなる。


モチーフは、デザイナーの田中氏がキャラ原案を担当した『KEY THE METAL IDOL』の主人公キィ。
当初はキィと同様に感情のない人造人間という設定だった。


エメラダは本来ヒト型さえ保っていれば自在に変形できるので、その気になれば姿形を変えられる。
にもかかわらず固定化させているのは、『キムとエレハイムの子供像(予想)』を大切にしているから。

人造の命ではあるが、ゼノギアスのテーマのひとつである『親子の絆』は彼女にも発揮されているのである。
因みに、彼女はエーテル能力がやたら高いが、これはカレルレンが組み込んだ後天的な能力である。
カレルレン製のエーテル能力を持ったデウス機動端末・アイオーンの先駆けともいえる。


人魚のイヤリングという専用アクセサリを終盤入手できるが、これを入手するために必要なアイテムの場所はラハン村。つまり序盤も序盤、スタート直後の時限イベント、しかも選択肢を間違うと入手できない。げ、外道~!

尚、エメラダには椅子に座るグラフィックがないらしく、アヴェのレストランに連れて行くとリアクターに入っている時のグラフィック(つまり裸)が表示されてしまう。おまわりさんこっちです。

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最終更新:2023年08月24日 18:23
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