大谷吉継(戦国BASARA)

登録日:2010/12/04(土) 00:09:15
更新日:2021/12/28 Tue 00:00:48
所要時間:約 9 分で読めます




ヌシにFUKOを

戦国BASARAシリーズの登場人物。
CV:立木文彦
武器:御輿(数珠)

シリーズには『3』から参戦。
「刑部」と呼ばれ、石田三成率いる豊臣軍の頭脳として采配を振るう。

蝶を模した兜に全身包帯ぐるぐる巻き、さらに空中浮遊する御輿に座禅を組んで座るという異様な出で立ち。
BASARAに史実を忠実に再現させるとこうなるという典型である。

不治の病に侵され、豊臣の時代より周囲から蔑まれてきた。
己だけに降りかかった不幸を許容することができず、この世のすべてに不幸を撒き散らすため天下分け目の関ヶ原の戦いを陰で糸を引く…という設定であったが、公寿の理由により変更となった。
のらりくらりと人を煙に巻いたような口調で様々な謀を巡らせる策士で、彼の本心を知る者は誰一人としていない。
豊臣軍の家臣いわく「大谷様が真をしゃべったところなど見たことがない」らしい。

戦国BASARAで元ネタとかけ離れた扱いはいつものことだが、「見た目が異形なヤツは中身も異形でいいや」となりかねないこのキャラ設定には発表直後、そのあんまりな容姿と設定に、日本ハンセン病学会というしかるべき団体に「大谷を悪者にするな」と要望書が届いた。苦情ではなく要望書である。これが一般のニュースとして報道されたことや、そもそも普通にぐうの音も出ない要望であったこともあり、結果公式では「世界を不幸に陥れたいと考えている」から「その思惑は誰にもわからない」に変更された。ただ、この変更について謝罪や釈明といったアナウンスが一切なかったという点は批判の的になった。


秀吉の死後、豊臣の威光が衰える中で性格上人身掌握に向かない三成に代わり時に交渉、時に策謀、と様々な手段で各地の武将たちを集め西軍を作り出した。
事実上西軍のまとめ役であるため、「西軍の黒幕」「刑部殿なくば、西軍の形は保たれまい」と評される。

誰からも理解されない中、ただ一人だけ己を差別しなかった三成のことだけは一人の人間として付き合っているようだ。
本人がどこまで自覚しているかはわからないが三成への忠義は厚いようで
人の本質を見抜くことに長けた松永久秀からは「真心を貰おう」と言われたり「覇王軍一の忠義者かもしれない」と評されている。
また、同じ策士同士波長が合うのか毛利元就とも悪巧み仲間のような関係となっている。

根っからのドS気質らしく、他人の不幸と弱い者イジメが大好き。
特に黒田官兵衛は格好の玩具として好き放題こきつかっている。なぜじゃ。
官兵衛の枷の鍵を取れないように様々な嫌がらせを仕掛けるさまは実に大人気ない。なぜじゃあ!

逆に天陽の如く人を惹き付け、みんなで幸せゲットだよ!な世をもたらそうとする徳川家康を猛烈に嫌悪しており、その不幸を切望している。
関ヶ原の戦いを引き起こした理由もそれが一端を担っていた。


戦場に呪詛毒塵針を打ち込んだり、第五天魔王・お市に執着、調教後自慢げに毛利に見せて白い眼で見られたり、その趣味は最悪。



赤ルート【不幸よ、さんざめく降り注げ】
三成と共に家康を打倒すべく関ヶ原の戦いを引き起こした大谷。
憎き家康を殺し、見事に不幸を降らせた彼は、今まで目的のため利用しようと冷めた目線で観察していた三成を見る。

「やはり不幸を呼んだのはヌシであったか…」

それが意味するところは彼自身にしかわからない。
だが、彼と三成の間には歪だが確かに友情があった。
奇妙ながあった。


「いや、ヌシはやはり愉快な男よ」
大谷は静かに呟いた。


青ルート【本当の「目的」】
毛利との謀によって関ヶ原の戦いを引き起こした大谷。
今にも降ろうとしている不幸に狂喜する彼を尻目に冷静な毛利は問う「貴様の不幸の対象には石田も含まれるのか」と。

その言葉に狼狽える大谷は心に生じたその揺らぎの正体を家康に問い詰めた。
だが、逆に「絆という揺らぎに揺らいでいる」「お前は誰より人らしい」と言い返されてしまい、怒りのままに家康を倒す。

しかし、直後に忠勝の放った槍から三成をかばいそのまま彼の意識は闇に閉ざされてしまう。
消え行く意識の中、大谷の目に最後に映ったのは、親友・三成の姿だった。




毛利には策を巡らせる同胞として信頼していたが、それがすべて偽りの協力関係だったと知った際には、己よりも三成を裏切ったことに激怒、
毛利を「この世で最も不幸になるべき人間」と称した。
人を騙すことは得意でも、騙されることは想定してなかったあたり、彼の人間臭さが現れているのかもしれない。
別ルートでは毛利とお互いの健闘を祈りあう仲になったりするが、家康に敗れてしまい、
駆けつけた毛利に「全ての人間を不幸にする手始めに家康を不幸にしてくれ」と懇願する。
……が、「それがどうした?」「毛利家の安泰以外の事などどうでもいい」と即効で断られた。
一応、大谷もこれには「それでこそ、我が同胞」と納得している。そして何故かブチギレる家康。
毛利が家康を討った後は、「我が呪いを背負って生き続けよ」と毛利に呪いをかけて力尽きるが、
呪いは日輪の力で即効で解呪された。そして、都合のいいところだけ「言われなくても百も承知」にされてしまった。
…踏んだり蹴ったり過ぎて、大谷は泣いてもいい気がする。

また、成り行きとはいえまつを救出し礼を言われた際はあからさまに狼狽していた。
人に感謝されることは慣れてなかったらしい。


新作の『4』では、三成の相棒ポジに新キャラ・左近が登場したことから出番を危ぶまれていたが無事参戦。

家康の離反後、荒れていた三成が左近の影響で以前の様子を取り戻したことを喜ぶ一方、三成の友となっていく左近の存在に複雑な感情を抱いていた。
しかし奔放な左近を三成と二人で導くという役割を得て三人で豊臣の天下を支えていくことになった。

また、存命である半兵衛からは「三成の右腕」であると同時に「次代の豊臣の軍師」として考えられているようで大谷自身も彼を「賢人」と呼ぶ。
半兵衛の病にも気付いており、彼の教えを聞きその願いも了承している。
あと、部下の兵士達からビビられながらも「優しいところもある」と言われるなど『3』に比べると穏やかな感じになっている。


『3』の第二衣装はものすごく不気味なことで有名。勝利ムービーの眼力がヤバい。
『4』だと第二衣装が軍師風の黒装束になっており結構かっこいい。


○ゲームでの性能
武器である数珠玉(装備アイテムとしては御輿)を縦横無尽に操り、敵を翻弄する。
通常攻撃は連ねた数珠による打撃。空中チャージ技ではキャトルミューティレーションで敵を吸い上げたりする。
各攻撃をボタン長押しすることで陣を張り、入った敵に‘印’をつけロックオンできるため固定砲台のような使い方ができる。

ロックオンした敵に対しては固有技の性能が変わり、自動追尾性能がつく。
対武将戦ではコツが必要な一方、集団戦に滅法強くHIT数と小判稼ぎに適する。

移動は御輿での浮遊スタイルであるため、やや小回りが利かず方向転換などに癖がある。
また、馬にも乗れないため、後述の固有奥義が無いと機動力にも難がある。


○固有技

【戻るな鎮星】
前方を絡めとるように数珠を振り回し、敵を引き寄せる。

【穿つな八曜】
シフト移動しながら前方に数珠玉を次々に撃ち出す。
数珠を全弾(八発)撃ち尽くすと再充填されるが、その間の隙が大きいため撃ち尽くす前に他の攻撃に繋げるが吉。

【散るな天河】
数珠玉を扇状に撃ち出す。前方かなり広範囲をカバーできる高性能技。
4だとこれを空中で発動し続けると浮いたまま移動できる。

【爆ぜるな計都】
周囲の敵を吸い込み、引き寄せた敵を空中高く浮かせ爆発させる技。

○固有奥義
【急くな鉾星】
説明無用の大谷カート
数珠を御輿の横に車輪のようにくっつけ超!エキサイティン!
休日は三成と仲良く奥州で競争しているらしい。
発動中は接触した敵にダメージを与えることができ、数珠を放つ通常攻撃も可能。
ただし速度は加速時の馬より僅かに遅れる。

【力るな彗芒】
数珠の力を体内に取り込み、体力と引き換えに一時的に攻撃力を高める。

【沼るな天津甕星】
逆さになりながら地面に接触し、瘴気の沼を発生させ敵を引きずりこむ。
沼は直下以外にも長押しすることである程度離れた場所で発生させられる。


○BASARA技
数珠を一回り巨大化させつつ周囲を高速移動させなぎ払い、最後に正面で炸裂させる。
攻撃範囲はそこそこ広いが、敵を範囲外に押し出してしまいやすいのが難点。







これしきであれが呼べるのか…?


クワッ(◎ ◎)<いや、まだよ!
スレマゲよ、まだ来るな。我は人が追記・修正する姿が見たい!

それまで、待ちと待て…

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最終更新:2021年12月28日 00:00