決勝で会おう!(フラグ)

登録日:2012/03/26(月) 22:39:54
更新日:2023/12/23 Sat 21:45:25
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アニヲタ「チーム冥殿、決勝で会おう!











冥殿「馬鹿な!? チームアニヲタが一回戦敗退だと……!?








●目次

【概要】


漫画やアニメ等においてよくある発言でありシチュエーション。

所謂負けフラグである。

似たものに「勝ちあがって来い!」「あいつが負けるはずがない」などがある。


基本的にトーナメントが設けられているスポーツ物に見られるパターン。
他にもバトル漫画やホビーを競技として扱うオモチャの販促アニメにおいてもトーナメントが用いられることが多いためよく見られる。


この発言をする理由の一つとしては意外性を高める為と推測できる。
しかし、あまりにもお約束過ぎてフラグという言葉を知らない子供ですら敗北を予想できるだろう。

ただし、読者に「もしかして負けるのでは…………」と推測させることで緊張感を高めさせる効果はある……ハズ。
それとまだ組み合わせが決まっていない場合の発言だとしても、「一回戦で当たったらどうすんだ」とか言ってはいけない。

このフラグを立てるものの多くのパターンは、

  • 親友
  • 上の下か中の上くらいの実力者
  • 優勝候補
  • 主人公の初期のライバル
  • 予選で主人公を苦しめた奴
  • 基本友好的
  • すでに主人公と手合せしている
  • パワータイプ

といったようなことがある。

そして大体が、

  • 決勝に行けない
  • 行っても一回戦敗退
  • 病院送り
  • 新しいライバルの引き立て役
  • ラスボスポジの強豪に瞬殺される
  • 強敵と見せかけた噛ませにやられる
  • 飛び入り参加のやつに惨敗
  • 相手はドーピング等の反則使用
  • 対戦相手が狂ってる
  • 主人公に助言して去る
  • うまくいけば仲間化
  • その後の扱いが悪くなる
  • そもそも話から消える


といった悲惨な末路を通ることが多い。

当然全てが全てこのパターンに当てはまる訳ではないが大体こんな感じになり、要は噛ませ犬要員に成り下がるという悲しい運命にある。
もちろん例外は色々ある。
トーナメント編成の関係で決勝以前に遭遇してしまったり、負けフラグを立てて実際にもう負けたと思わせることが勝ちフラグになってたり…など。
決勝までの全試合を色濃く描く作品ほど、この傾向が強い。

逆に当初の見込みどおり、決勝でライバルと当たるというパターンももちろんある。
「あいつと戦う場合、決勝だな」という極めて淡々とした流れで始まり、「やっぱり来たか」という展開になることもある。
上位戦になるほど描写に力を入れていくような作品の場合、勝ち上がる過程を手短に描くため、番狂わせは起こりにくい。


【作品例】

実質のライバル校である王城や、一度敗れた西部と決勝で会う約束を取りつけたが、
西部は上記の例で言うかませ、引き立て役になり戦う前に敗退。
王城とは準決勝で戦うという珍しいケースに。

「そうだ……決勝で進さんや陸もみんな戦うんだ……」

「いや、それは無理」

バトルシティ開催前にレアハンターに敗れ、アンティルール(勝者は敗者からカードを1枚貰うことができるルール)に乗っ取りエースカードの真紅眼の黒竜を奪われてしまう。
その後遊戯が取り返すものの、城之内がそれを受け取るのは拒否。
あくまでルールに従い、決勝で闘い勝ったうえで取り戻すという約束を立てた。

しかし準決勝でマリクに敗北。
これはマリクが闇のゲームによって城之内にガチでダメージを与えた結果、彼が最後の攻撃を宣言する直前にダウンして失格になったというだけであり、本来ならゲームに勝っている。
次回!「城之内死す!」デュエル スタンバイ!の下りはあまりにも有名。生きてたが。
もっとも彼はデュエルの内容だけでいうと1回戦のリシド戦で敗北しており、そもそもバトルシティ自体グールズの陰謀による不正エントリーである。
なお遊戯が預かっていた真紅眼の黒竜は要所要所で活躍。特に準決勝にて特殊召喚され、海馬の青眼の白龍を返り討ちにし、そのバトルと同時に城之内が復活したシーンは名場面と言えるだろう。

遊戯と城之内の戦いはバトルシティ後に行われた。詳細、勝敗等は一切不明であるが、互いに全力を尽くした事だけは事実だろう。

  • 明和FC(キャプテン翼)
小学生編での日向小次郎率いるライバルチーム。
事前に小次郎が足を痛めた若林と勝負して勝利するひと悶着があり、若林は決勝トーナメントまでに怪我を治して再戦することを翼に誓っていた。
のだが、なんと予選リーグ第一戦で両チームが激突する事態に。これには治療中で自宅待機していた若林も激昂。
もっとも上位2チームが進出できる予選リーグなので後に決勝で再び激突しており、その時には若林も間に合っている。
ただ、小次郎は決勝で会おうとは考えておらず、スコアを調整して翼達とは別のチームを勝ち上がらせようとしていたが。

  • 山沼高校(県立海空高校野球部員山下たろーくん)
選抜高校野球にまつわる一連の大会が舞台となる作品で、たろー達海空高校と同地区のライバル校。
激戦の末地区予選は海空高校が勝利し、県大会では雪辱に燃える山沼高校と決勝で対戦することを約束…したはいいが、山沼高校は準決勝で江河原高校に敗退。
と、これだけならよくある展開なのだが、その後開催地特例で3位の山沼高校も関東大会に進出。再び決勝で会うことを誓う。
そして実際に決勝で対戦した。さらに甲子園本戦でも決勝で戦っており、終わってみれば地区予選、関東大会、甲子園と三度も決勝で対戦と、むしろ決勝で会いすぎな部類。
ちなみに現実の選抜高校野球でも同一都道府県校同士の決勝は何度か発生している。

予選一回戦で遊星に破れ、まだ一敗なら敗退はしないので本戦で戦う約束を立てたが、後にチームカタストロフの妨害により、怪我を負い敗退。
タッグフォースでは結局本戦にこれたらしいが、遊星達と真逆のブロックにいた為、プレイヤーに敗北した。
とはいえ彼らが登場した「WRGP編」では既にラスボスの存在が判明していた上、モブっぽい外見とリーダーに取ってつけたような角、そして優勝候補の一角という前評判からかませ扱いになって即敗北すると予測されていた。
しかし実際には「勝つこと」にどん欲なチームであり、ルール違反すれすれの盤外戦法を仕掛けてきながらもデュエル自体も腕利きで、チーム5D'sをあと一歩まで追い詰めた。
そんな彼らの敗北の理由も「勝ちたいが為」であり、少し躊躇していれば試合はチームユニコーンの勝ちだった。
またアンドレ、ブレオ、ジャンの3人も若干のネタ要素はあれど人格的には善良かつ高潔であった事と、敗退理由もデュエルの実力とは無関係の要素だった事から、現在彼らを「噛ませ犬」とみる視聴者は少ない。

FF地区大会決勝にて雷門に敗れたが、昨年優勝枠として本戦には出れると、決勝で闘う約束をとりつけるも一回戦でドーピングしていた世宇子に大敗。
後にキャプテンが、仇の為に雷門に加わる。

イナズマジャパンとリーグ予選で引き分け、トーナメント決勝で再び戦おうと約束するが、準決勝でコトアール代表に惨敗。
因みになぜかオルフェウスキャプテンは観客席で試合を見てた。

名前を忘れられた。
忘れがちだが、本作では過去に桑原もフラグ回収を行っている。

一歩とのスパーリングに敗れた後、同じジム同士では試合ができない為ジムを移籍し、東日本新人王トーナメントの決勝で対戦する約束をする。
しかし準決勝で間柴了と対戦し、序盤こそ試合を優勢に進めるも、間柴の反則紛いの攻撃もあり逆転負けを喫し、敗退。
以来一歩との試合が組まれていない。
試合が決まりかけた事もあったのだが、自身の負傷とか運命(笑)とかに浮気したせいで一向にフラグが立たない。

  • チーム男前(カードファイト!!ヴァンガード)
2度目の地区大会でアイチ達のチームQ4と決勝で戦う約束をするも、
キョなんとかさん率いる噛ませチーム「アベンジャーズ」の噛ませにされるという可哀想な展開になった。
もっともQ4vs男前の決勝戦は一度やっていたので、同じ展開にならないであろうことは察しがつく。

ロシアのツンドラの大地でストラダイム・シャタコノビッチの元修行し、スピード・でかい態度・誰にも負けないパワーを身につけたジョ……山田一郎。
カブトボーグ日本大会地区予選会場で天野河リュウセイと決勝戦で戦う約束を交わすが、その後生後わずか1歳4ヶ月のボーガー篠原真之助によって敗退してしまった。

地区予選決勝で負けて以来、都大会決勝で会おうと言うものの、準決勝で山吹に、関東大会準決勝で立海に、全国大会では準々決勝で四天法寺に負けている。
ちなみにトーナメントでは青学とは全て別のブロック、実際あと1回ないし2回勝てば再戦という位置まできていた。

かぶと虫杯ではドラーズとは別のブロックに入り(どうでもいいミスで江戸川ドラーズは「よっしゃ同じブロックだ!」と一時期勘違いしていた)、
なんと初戦でエモル率いる茜フライヤーズに敗れ即敗退。
フライヤーズの汚い裏工作で必殺魔球を封じられた挙句、そのネタバレを知って即投げた魔球でサヨナラ負け。
おまけにエモルの「だってサヨナラ勝ちの方が気分がいいでしょう?(最高の笑顔)」で完全にドラーズの怒りを買った。

ギャグ漫画だが、このフラグがそのままギャグに使われた回あり。
町内ペット大会で「決勝で待ってるぜ!」と言いながら一回戦敗退を喫したじーさんが恥ずかしさのあまり逃走。
フラグを回収してしまった側の視点が描かれる珍しい例。
本作ではこれに限らず少年漫画のお約束がしばしばネタにされる。
また、『決勝で待ってるぜ!!』という劇中劇の漫画が登場した。その内容は
デートの電話、寿司屋の注文、トイレの中から「決勝で待ってるぜ!!」というセリフをうという4コマ漫画であり、じーさんは「くっだらねえ!」と評していた。

ルシファーワールドカップにて、主催者にして現デュエマ界最強デュエリスト・ルシファーから決勝にて戦うことを期待されるも、準決勝にて敗退。
デュエル・マスターズを知らない人のために書いておくが、切札勝太は主人公である。
「フラグが立ったが、負けたのは主人公の方」という非常に珍しい例。もっとも、当作品では勝太が負けるのは珍しいことではない。
ちなみに、決勝戦は勝太に勝利した佐々木コジローとルシファーが対戦し、激戦の末にルシファーが優勝を収めた。

TDK準決勝前に主人公のキー坊と決勝で会う約束をしたが、対戦相手がよりによって本シリーズのラスボスであるガルシア
ガルシア自身のドラマも進行中であり読者もガルシアが負けるとは思っていなかったため読者にも見捨てられていた節がある。
猿漫画の悲哀を感じますね
負けはしたもののそれまでほぼ完勝だったガルシアにそれなりに食らいついており意地は見せたといえる。

北海道の姉妹スクールアイドルであり主人公ユニット・Aqoursにとっては最大のライバル、というより追いかけるべき存在。
だがラブライブ!地区予選でまさかの転倒ミスを犯し、Aqoursと戦う前に敗退するという無惨な結果に終わる。
もっとも妹の理亞は緊張で震え、姉の聖良はそれに気づかず
「次会う決勝は、Aqoursと一緒にラブライブ!の歴史に残る大会にしましょう!」
と宣言してしまうなど敗退フラグは盛大に立っており、ある意味当然の結末であった。

しかし同じスクールアイドルの姉を持つ身として何とか理亞に立ち直ってもらいたいと奮闘したルビィの活躍もあり、
この敗退をきっかけに両者の絆はさらに深いものとなった。
結果として2人のキャラ掘り下げにも繋がり、前作のライバル枠であるA-RISE以上の人気を得ることに。
この手のフラグを立てたことがかえって良い結果をもたらした数少ない例。

主人公西住みほ率いる大洗女子学園戦車道チームの記念すべき初対戦相手。隊長はダージリン
非公式戦かつ初心者ということで、相手には黙ってだが戦車に大量の紅茶を詰むというハンデをつけながら勝負する。
もちろん勝利したものの、駐車場を使った奇策に我を失う程戸惑い、そして最終的には紙一重まで追い詰められた事もあり、みほ達の事を認め、親交を深める。
そして彼女達が公式戦に出るに当たり「決勝で会いましょう」と約束するも、もう一つのライバル校「黒森峰女学園」に敗退してしまう。

後の外伝作品等で判明するが、ダージリン本人は黒森峰に勝てるとは思っていなかった。それでもそう言ったのは、ひよっこのみほ達と、一度も勝てていない自分たちに発破をかける意味合いもあったのだろう。*1
ただ、小説版では黒森峰女学園ではなくヨーグルト学園相手に2回戦敗退という前代未聞の事態を起こし、あんこうチーム各員からかなり驚かれている。*2

負けた以降もフェードアウトはせず、解説役にて活躍。
言うこと自体は的確なのにでかい椅子に座り格言を言っては呆れられるという天丼芸で妙なキャラ立ちをしていた。
+ ネタバレ
ただしこの手のチームには珍しく、負けてしまったのに強豪キャラ扱いされている。
というのも黒森峰すら倒したみほ達主人公チームが、現状唯一勝てていない相手の為である。
劇場版でもエキシビジョンマッチとしてプラウダ高校・聖グロリアーナ女学院VS大洗女子学園・知波単学園が行われたが、この試合もグロリアーナ側が勝利している。
そして最終章では最強の切り札を手に入れ、黒森峰すら下した聖グロが大洗の前に立ちふさがることとなる…!


決勝戦ではないが似たような事例。
内さん、もというっちーは主人公のもこっちと同じ学園の女子で彼女に妙に執着しており、球技大会中にすれ違った際「四回戦で待ってる」と告げて去っていった。
…なのだが相手が悪くうっちーチームは3回戦で負けてしまい、彼女は「なんで!?」と大泣き。
挙げ句いつもつるんでるグループと喧嘩にまで発展してしまう。
その後もこっちのおかげでなんとかグループとは和解する。
…だがそのもこっちに口癖である「キモい*3」と言ってしまい、やっぱり泣いて「なんで!?」とグループのみんなに叫ぶ始末となった。
ちなみにこのうっちー。シンプルな顔をしてながら意外と黒い性格であり、元々はもこっちに対しては良い感情を抱いていなかった。
それが勘違いの果てにいつの間にか情愛にまで発展したのだが、肝心のもこっちからは「仲良くするつもりはなく雑に扱っても後腐れがない」*4「最初無視されてた」*5と思われており、その為「四回戦で待ってる」という発言自体に割と困惑していた。
とはいえうっちーはもこっちに対する情愛をグループには隠していたところを知られたことから、今まで以上に出番が増え、また自分に正直になっていったのは怪我の功名と言えるだろう。

その後少し仲良くなり、同じ合宿塾に参加した際、もこっちはCクラスだった為「待ってるわよ…高み(Bクラス)で」とまたもやフラグを立てているが、こちらはもこっちの努力の結果フラグは折れている。
なおもこっちは「お…おう(そんなに高くねーだろ)」とやはり困惑していた。



アニヲタ君。決勝で追記・修正しよう!

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最終更新:2023年12月23日 21:45

*1 事実(小規模な大会とはいえ)黒森峰に勝利した時は放心し、本当に勝てたのかと疑問を抱くほどであった。

*2 ただしヨーグルト学園は名門の島田流と交流していたという設定があったり、小説自体が設定の相違が散見されるためifと捉えるべきか

*3 彼女がもこっちに対するキモい発言は基本的に「可愛い」とか「魅力的」だとかそういう意味がある、がもこっちはその事を知る由も無い為単なる悪口にしか聞こえなかった

*4 実際、美人の仲良くなりたい子とは躊躇した間接キスを彼女相手には平気でしていた

*5 前述の通り当初はもこっちに良い印象がなかった