おまもり(ポケモン)

登録日:2012/07/05 Thu 20:11:59
更新日:2024/03/27 Wed 20:08:36
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おまもりとは、ポケットモンスターシリーズに登場するアイテム。

概要

幾つかの種類があり、いずれも手放すことができない「たいせつなもの」に分類されており持っているだけで何らかの効果を発揮する。

初登場は第五世代の『ブラック2・ホワイト2』の、まるいおまもりひかるおまもり
以降の作品にも続投し、ゆれないおまもりなど新たなおまもりも追加されている。


おまもりの種類

  • まるいおまもり
持っているだけで育て屋でタマゴが発見されやすくなる効果がある。
通称、まるおま。

  • ひかるおまもり
色違いポケモンが発見しやすくなる効果がある。
通称、ひかおま。

+ 効果詳細
BW2までの色違いかどうかの判定は、簡単に言えば“8192本の中に1本だけあたりがあるクジを何回引くか”であった。
通常、色違いかどうかの判定は1回だけなので1/8192の確率だったが、ひかるおまもりは色違い判定を2回増やす効果があり、これで判定が3回になると確率は分数近似で3/8192となる。

…たいして上がってねーじゃん!!と言われそうだが、ちょっと待ってほしい。

ひかるおまもりの効果は育て屋等でタマゴを孵化させる時にも適用されるのだ。
このため同じく色違い率の上がる国際孵化は判定が6回あり、色違いが産まれる確率は分数近似で1/1366だが、おまもりがあれば判定8回(確率1/1024)になる。
つまりBW2でひかるおまもりがあれば一つのロムのボックス全てを埋める程度にタマゴを割り続ければ(見た目の数値上は)必ず色違いが生まれることになる。
なお、この条件で1024回タマゴを割って色違いが最低1匹生まれる確率は約63%である。やっぱり大変じゃん

XY以降は、そもそもの色違いの出現確率が1/4096に上昇したこともありひかおまと国際孵化を併用すれば1/512まで色違い率が高まるようになった。それでも大変

  • ゆれないおまもり
捕獲クリティカルが発生しやすくなる効果がある。

  • けいけんおまもり
ポケモンの獲得経験値が増える効果がある従来のがくしゅうそうちのようなおまもり。

  • あかしのおまもり
あかし持ちのポケモンと出会いやすくなる効果がある。

  • みがわりおまもり
  • あんぜんおまもり
  • けんこうおまもり
LEGENDSアルセウスの欄を参照。これらのみたいせつなものではなく一般アイテム扱いとなっている。

  • おまもり
詳細はSVの欄を参照。


歴史

第五世代(BW2)

初登場となったこの作品ではイッシュ図鑑図鑑297種を全て捕まえた状態アララギ博士に評定してもらうとまるいおまもりが入手できる。
イッシュ図鑑No.000~300のうち4種いる幻のポケモンを捕まえる必要はない。

ひかるおまもりは、636種のポケモンを全て捕獲し、全国図鑑を完成させた状態でアララギパパに見せて、その後アララギ博士に見せることで入手できる。
…言うまでもないが本作の時点で幻のポケモンを含めると649種のポケモンが存在しており、集めるだけでも非常に大変である。
ただ、他に色違いポケモンを引く確率を上げるアイテムは存在しないだけに、やりこんだプレイヤーへのご褒美としてちゃんと価値のあるものである。
…というよりそれだけの数を集める目標を掲げておきながら表彰状しか全国図鑑完成の見返りがなかったBW以前の作品が、それはそれでおかしかったのかもしれない。
なお、以降のシリーズでもそうだが、幻のポケモン(当時は13種)は基本的に図鑑完成には必要ない*1

この手のアイテムは第五世代になるまで存在しなかったので、発見された当時は大きな話題になったのだが、次第に両おまもり共にもう少し条件を緩和して欲しいと言われるようにもなった。
第五世代は『ポケモンバンク』より前の世代なので、他ROMからのスムーズな輸送が行えなず、GTSも見たことあるポケモンしか探せなかったために、仮に過去作ROMである程度図鑑を埋めていたとしても、輸送するだけでもかなりの時間がかかったのである。
もちろん幻が除外されるだけでバージョン限定伝説や一人でプレイした場合回収に周回プレイ必須の二者択一のポケモンや御三家などはもちろん図鑑完成に必須である。

これらのゲームクリアに関係ないやりこみ要素といえど、あるのとないので大幅に厳選効率が変わってくるものが入手困難なのはどうかとの意見は多かった。


第六世代(XYORAS)

上の意見がゲーフリに届いたのか、第6世代では各地方図鑑の「みつけた数」を埋める事でまるいおまもりを手に入れられるようになった。
XYだと三鳥、ミュウツー、幻を除く450種とまだ結構多いが、ORASだとレックウザ、ジラーチ、デオキシスを除く208種なので大幅緩和である。
つまり、必ずしも全てのポケモンを「ゲットする」必要はない。

また、「あかいいと」が仕様変更され、親の個体値を大きく引き継ぐように。
まるいおまもり自体の効果もあり、厳選が飛躍的に楽になった。

ひかるおまもりはあいかわらず全国図鑑完成が条件だったが、そもそもの色違いの出現確率が1/8192から1/4096にアップしている。
またXY・ORASを持っていると幻のポケモンを除く702種類のポケモンを捕獲できるためBWよりは別の面からも改善されている。
さらに国際孵化とおまもりを組み合わせれば確率は約1/512になるため、孵化でもある程度現実的なレベルで色違いを出せるようになった。
(まぁ色違いは直接対戦に関係がないコレクション要素なので、まるいおまもり程の批判は元より無かった訳だが)
しかも上のようにあかいいとの効果が改善されたため、これまで鑑賞用止まりだった色違いの実戦投入が現実レベルで可能となったのも大きい。


第七世代(SMUSUM)

第七世代ではまるいおまもりの入手条件が更に緩くなり、殿堂入り後にあるNPCに勝つだけで貰えるようになった。

ひかるおまもりもこの世代から全国図鑑が無くなった関係か、条件が“アローラ図鑑の捕まえた数を全て埋める”になっており、SMでは300種、USUMでは400種と全国図鑑の半分の頭数で済むようになり、大幅に入手しやすくなった。


剣盾

剣盾では従来の二つのアイテムより先に、ゆれないおまもりを殿堂入り前に貰う事ができる。
ワイルドエリアでのポケモン集めに勤しむことになる剣盾では見かけ以上に効果を実感できるだろう。

また、エキスパンションパスの『鎧の孤島』では、けいけんおまもりと、あかしのおまもりが入手できる。
前者は少しストーリーを進めれば、後者はヨロイ図鑑を完成させることで手に入る。

まるいおまもりの条件はUSUM同様に、殿堂入り後にあるNPC(USUMと同一人物?)に勝てば手に入る。

ひかるおまもりの条件もまた“ガラル図鑑400種を全て捕まえる”とUSUMから変化なし。
一方、GTSは本編から外出しされ、『Pokémon HOME』のほうにある。
過去世代からのポケモンの移動は有料だが、剣盾のポケモンでGTSを使用する分には無料ですむ。

前世代で追加された「すごいとっくん」に加え、今作はミントで性格の補正を変更できるため、道端で捕まえた色違いポケモンでも実戦投入が可能なレベルに。

加えて、図鑑に記録される「ポケモンと戦った回数」(トレーナー戦含め倒すか捕まえるかした回数)に応じてそのポケモンの色違い出現率がアップするようになった。
具体的には、最大数の500匹と戦えば色違い確率は約6倍(判定回数が+5)。おまもりや国際孵化と併用すれば色違いはもうあぶく銭…
と言われていたが、倒した数の影響は 元々出現率の低いオーラをまとったポケモンに出会った時のみ色違いの確率が上がる というあまりにも実用性のないものであった…。
一方で色違い個体をボールから出した時のエフェクトにバリエーションが追加されてしまったので、廃人プレイヤーは更なる魔境に突き進む事に……

BDSP

リメイク前に無かったアイテムだが、両方とも登場しているほか、剣盾からゆれないおまもりが続投している。
地方図鑑だと頭数が少なすぎたので、今回のひかるおまもりの条件は、“全国図鑑クレセリアまでの種のうち幻を除く484種を捕まえる”になっている。
なお、ひかるおまもりは今回はタマゴ専用である様子。

LEGENDSアルセウス

タマゴのシステムが無いのでまるいおまもりは登場しないが、ひかるおまもりは続投。
ヒスイ図鑑の幻除く237種とアルセウスの研究レベルを最大まで上げると、ひかるおまもりの入手イベントが発生する。
なお、本作のみひかるおまもりの色違い判定増加数が2回ではなく3回となっている。

また一般アイテムとして3種類のおまもりが登場。
みがわりおまもりは気絶した際の道具ロスト対象に優先的に選ばれる効果がある。あんぜんおまもりは主人公の耐久値を底上げする効果がある。けんこうおまもりは主人公に状態異常への耐性を持たせる効果がある。

SV

ひかるおまもりはSVでも続投。入手条件もいつも通りパルデア図鑑400種を全て捕まえて完成させること。SVも『Pokémon HOME』対応作品の1つなので、集めたポケモンをダシに出来ると有利。
特にひかるおまもり・秘伝スパイス・大量発生の3つを同時併用すると野生ポケモンの色違い出現率が最大で国際孵化と同等の1/512まで引き下がる。

その後もDLC『ゼロの秘宝』前編でけいけんおまもりが、後編でゆれないおまもりとあかしのおまもりが復活。
けいけんおまもりとゆれないおまもりはストーリーをある程度進めれば手に入るのに対し、あかしのおまもりは引き続きブルーベリー図鑑完成報酬となる。
本作は一度捕まえたポケモンだと捕獲成功の際は必ず捕獲クリティカルの演出が発生するようになっているため、ゆれないおまもりの効果を実感しにくいのがネック。

また、新たな仲間におまもりが登場。入手条件は例に漏れずDLC前編のキタカミ図鑑完成の報酬。
効果はテラレイドバトルの報酬で得られるテラピースの量が増加するというものであり、特に難易度が星5以上なら10個以上増加される。このおまもりがないと報酬のテラピースの量がかなりしょっぱいのでぜひとも欲しいところ。
ただ、効果がSVのシステム特有のものであるため、今後別の作品にこのおまもりが続投するかは微妙なところ。

一方、(タマゴのシステムがないピカブイとアルセウスを除いて)過去作ではずっと登場していたまるいおまもりは本作では意外にも登場していないなぜか説明文は存在しており、しかもSV仕様にしっかり直してあるようだが…


他の特典

BW2ではイッシュ図鑑300種を登録(not捕獲)した状態でアララギ博士に評定してもらうと「きょかしょう」が貰え、
フキヨセシティのカーゴサービスから特別なエリア「しぜんほごく」へ行けるようになる。
ここではシンボルエンカウントとして黒オノノこと色違いのオノノクス(Lv.60)に出会える。

また、初めて捕獲した数を評価してもらった時には「すごいつりざお」が貰える。図鑑完成の為に利用してみよう。





追記・修正は、全国図鑑を完成させた人がお願いします。

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最終更新:2024年03月27日 20:08

*1 作中で配布なしの入手手段があるORASのデオキシス、LEGENDSアルセウスのアルセウスは条件に含まれている。