Z戦士

登録日:2012/01/06(金) 13:43:20
更新日:2024/04/20 Sat 07:47:43NEW!
所要時間:約 10 分で読めます





フリーザ様「…近頃、私もこの括りに入っているような?」


『Z戦士』とは、鳥山明の漫画『ドラゴンボール』を原作としたアニメ『ドラゴンボールZ』に登場する、主人公とその仲間の戦士達の通称である。

原作でZ戦士という名称が使われた事はなく(原作のタイトルにZは付いていないので当然だが)、
元々はドラゴンボールZのゲームが発売された際にこの名称が使われた事をキッカケとし、後にアニメのサブタイトル等にも使われ、
一般的にも「悟空とその仲間の戦士達」を指す通称として普及した(ややマイナーだがほぼ同義で扱われている言葉に『ドラゴンチーム』というものもある)。

Zの続編のGTや再編集版の改が放送された現在でも、悟空たちの呼称は「Z戦士」で通る。
原作では「超戦士」がほぼ同義の言葉として使われる(『ドラゴンボール超』はある意味こちらに該当か)。

あくまで読者・視聴者視点から見た通称であり、
作中での悟空たちを指す名称は「孫悟空たち」「あの地球人ども」「ミスター・サタンがセルと戦った時に邪魔をしていた連中」等。

所謂「主人公グループ」だが、明確なチームや組織というわけではなく、平和が続く間はプライベートで集まったりなどもあまりせず、
地球や宇宙の危機になるとみんなが集まって来て共に戦うというスタンスをとる*1
映画だとなぜか戦いに来ない人がチラホラいるが……。

Z戦士のメンバーは基本的に、主人公の悟空及び悟飯と「ドラゴンボールZ」の物語*2で彼らと共に戦った戦士で、かつレギュラー化した人物を指す。
悟空の仲間だが戦士ではないブルマやウーロン等、かつては戦士だったがZの時点で戦線離脱している亀仙人チチ等、
悟空らの味方だったがゲスト扱いだった界王神やネイル等は基本的にZ戦士には含まれない。

稀に悪役も含めた「ドラゴンボールZに登場した戦士」全員を指す呼称として「Z戦士」を用いる場合もある。
また「ドラゴンボールGTで活躍した戦士達」を「GT戦士」と呼称する媒体もある。

また、ドラゴンボールの物語は、
「主人公が強敵と戦い、仲間にし、共に新たな強敵と戦い、また仲間にし、さらに…」という「ジャンプシステム」の代表的かつ王道を行くもの故に、
かつては悪人で悟空の敵だった者も多い。てゆーか世界征服や地球侵略を目論んだ元・大悪人までいる。

作中で何人かの登場人物たちがそれぞれの言葉で語っているが、
元々はそういった敵対関係にあったとしてもいつしか共に戦う仲間にしてしまう所が、悟空親子の本当に凄い所なのかもしれない。

ドラゴンボールはその長大な物語の中でインフレ化が進むのも特徴であり、
終盤では「昔は悟空のライバルだったのに今では…お察し下さい」な人が何人も……。

物語の途中で新たに仲間に加わる者もいる一方、己の限界を知って一線から身を引いたり、戦力外通告されて戦線離脱した者もいる。
ストーリーが進むにつれ、悟空らサイヤ人達はドンドン強くなっていき、いつしか「地球人メンバーは戦力外」になり、
やがて「サイヤ人以外のメンバーは戦力外」となってしまった。
あのピッコロさんですら最終的には戦力外である。

だが、最後まで戦い続けた宇宙最強レベルの悟空やベジータらサイヤ人達だけでなく、途中までは一線級だったピッコロは勿論、
クリリンやヤムチャといった仲間内では弱い方だったキャラに至るまで、
Z戦士みんなの人気と知名度が今尚高いのは、物語の中にそれぞれが何らかの形で輝く瞬間があったからだろう。

なお、原作の悟飯やアニメシリーズを参考にすると、修行をしていない時期があると大幅に弱体化、
逆に改めて修業しなおせば上位陣に追いつけなくとも、かつての自身の最盛期よりも強くなっている例が見られる。

ちなみに作中の世界のブウ編の時点で、あの世もこの世も含めて5本の指に入る強者の内の3人がZ戦士内にいる。



《主なZ戦士のみんな》

孫悟空
ご存知主人公。地球や宇宙を何度も救ったの最高のヒーロー。多くの強敵や仲間との出会いを経てどこまでも強くなっていく。
「オラワクワクしてきたぞ!」

孫悟飯
悟空の長男でピッコロの弟子。潜在能力は悟空をも超えベジータすらも最も有ると認める最強戦士…のはずなのだが。
普段は大人しいが、一度キレると爆発的な強さを発揮する。セルゲーム後は悟空に代わって主人公になる。が…
最終的には子供からの夢である偉い学者さんになり、妻子と共に幸せな家庭を築いたうえに単体最強戦士にもなり、クリリンとの勝ち組争いも熱い。
「今度はボクが地球を守るんだ!!」

孫悟天
悟空の次男。幼い頃の悟空にそっくりだが、ちょっと甘えん坊。地球全土を舞台にチビトランクスとコンビでやりたい放題。
「カカロット? ボクそんなもん食べたことない!」

ベジータ
サイヤ人の王子で悟空の永遠のライバル。かつては地球を侵略しに来た敵だった。
ある意味この作品で一番成長したのは彼なのかもしれない。ツンデレ。
「カカロットはオレのモノだ! 勝手に手を出すなー!!」

トランクス(未来)
未来から来たベジータの息子。
礼儀正しく真面目で、初登場時から超サイヤ人になれた、まさに超イケメン。彼の来訪で悟空たちの運命も大きく変わることになる。
「地獄のような未来を必ず変えてみせる!」

●トランクス(現代)
こちらは現代のトランクス。環境の差なのか未来の彼と比べるとワガママでヤンチャである。悟天とコンビで大暴れ。
悟空の息子以外では数少ない最初から味方だったキャラ。
「オレのパパの方が強いに決まってるだろ!」

ピッコロ(マジュニア)
ピッコロ大魔王の生まれ変わり。かつては悟空を狙う敵だったが、共闘を経てライバルとなり、悟飯との絆でいつの間にかすっかり保護者に。
神様と融合してからは苦労性となった。
「待たせたな、悟飯」

クリリン
悟空の兄弟弟子で一番の親友。悟飯のよき兄貴分でもある。最終的にはなんと純粋な地球人では最強の戦士に。
「一度でいいからオレも結婚したかったなぁ~…」
↑しかし地球人戦士の中では唯一結婚できた勝ち組。
CV中尾隆聖には警戒すると中の人からもネタにされている。

ヤムチャ
みんな大好きヤムチャさん。元盗賊でZ戦士の中では悟空との付き合いが一番長い。
餃子の戦線離脱によりZ戦士最弱となったとネタにさえることが多いが時間稼ぎで有名なドラゴンボールZにおいて多く作られたアニオリのあの世での修行ではクリリンを軽く凌ぐ相手を蹴散らしたりととんでもない強さを見せつけている。
彼と天津飯は映画版では登場しないことが多い。
「お遊びはいい加減にしろって所を見せてやるぜ!」

天津飯
かつては殺し屋志望で悟空たちの敵だった。餃子の兄弟子。
チャパ王・亀仙人(ジャッキーチュン)・孫悟空・ミスターサタン・トランクス(少年の部)と同じく天下一武道会優勝の経験がある。
何気に要所で活躍する男。なお、彼は純粋な地球人ではなく三つ目人という宇宙人の末裔。
「餃子…お前一人に寂しい思いはさせんぞ…!」

餃子
天津飯の弟弟子で、昔は悟空らとは敵対していた。実は原作では悟空と一度も会話したことがない。
悟空が度々常識の無さや頭の悪さを描写されることがあるが実は餃子が最も酷く1桁の計算すら指を使わないとできないとネタに出来ないレベル。
「さよなら、天さん…」


バーダック
上述の定義からはやや外れるが、
初登場のTVSPのタイトルでは「たった一人の最終決戦~フリーザに挑んだZ戦士 孫悟空の父~」とZ戦士として扱われていたと言われてもいるが、
「フリーザに挑んだZ戦士」+「孫悟空の父」なのか「フリーザに挑んだZ戦士孫悟空」の父なのかで意味が変わってくるのでどちらなのか議論されている。


ミスター・サタン
忘れちゃいけない世界の救世主。彼の活躍なくしてセルやブウから世界を、いや宇宙を救うことはできなかった。
「ナンバーワーーーン!!」



ブロリー
多くのMAD動画においてはブロリーが悟空たちと戦わず仲良くバカをやる事がお決まりとなっており、いつの間にかZ戦士扱いされていることもしばしば。
言うまでもなく公式設定ではないので真面目な場でZ戦士扱いするのはやめておこう。
…と、なっていたのだが、映画『ドラゴンボール超 ブロリー』におけるブロリーはこれまでのブロリー像から離れた穏やかな性格であり、続く『ドラゴンボール超 スーパーヒーロー』ではブロリーが悟空たちと共にビルスの修行に招かれているなど、ブロリーのZ戦士入りが本当に公式のものになりつつある。


ヤジロベー16号18号ビーデル界王神ミスター・ブウパンウーブあたりはZ戦士かどうかグレー判定だと思われる。
ゲームのIFストーリーでは意外な面子がZ戦士入りする事もある。



【Z戦士の戦歴】

●サイヤ人編
ラディッツ来襲。悟空とかつての敵ピッコロが共闘。悟飯デビュー戦。ギリギリ辛勝するが、悟空が死亡。

続いてベジータとナッパが襲来。総力戦に。
多くの犠牲を出しながら、なんとかベジータを撃退した。


●ナメック星編
フリーザ様ご一行ご登場。サイヤ人編生存者とベジータが共闘。
途中でピッコロが復活して界王星での修行+ネイルとの同化でパワーアップ。
フリーザ様によってベジータ死亡、後のリア充クリリン爆発。

オレは怒ったぞ、フリーザーーー!!

最終的に超サイヤ人に覚醒した悟空によりZ戦士が勝利。
後日死亡した戦士達は皆生き返った。

その後、まだ生きていたフリーザ様が地球に襲来。
しかし、未来から来たトランクスにより父親共々あっさり始末される。


●人造人間編
Z戦士メンバー再結集+ベジータ正式参入+未来トランクス加入。皆強くなって帰ってきた。
が、ヤムチャはやはりヤムチャだった。また、餃子はここで天さんの戦力外通知を受けて戦線離脱。
人造人間、さらにセルが出現。

後のクリリンの嫁18号、そして僕らのヒーロー ミスター・サタンが登場。
超サイヤ人達がその壁を超え、ピッコロが神様と融合等、Z戦士が大幅パワーアップ。
しかし、セルも完全体となる。

超サイヤ人2に覚醒した悟飯によりセルは倒されたが、悟空は地球を救うために犠牲となった。
また、クリリン、ヤムチャはこの戦いを機に戦線離脱。
悟空を失った悲しみを乗り越え、戦士達は長い平和を得る。


●魔人ブウ編
悟飯・クリリン・ベジータがリア充に。悟天・現代トランクス加入。超サイヤ人のバーゲンセール状態!界王神一家が登場。

バビディ一味登場、そして魔人ブウが復活する。

頭も心もMに侵食されたベジータや、お菓子にしちゃうぞ、サタンとブウと犬の同居生活など穏やかな部分もあったが、
悪のブウによって地球と宇宙が一気に滅亡の危機に。

その後、新たなブウが何度も出てくるも、サイヤ人達の活躍、そしてサタンの必死の呼び掛けによる超元気玉の完成により、遂に根源のブウを撃破。大団円を迎える。


原作での戦いはここまで。
だが、アニメでのZ戦士達の戦いは、次なる舞台『GT』『超』へ…!



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最終更新:2024年04月20日 07:47

*1 映画ではパーティーやキャンプ等で集まっている時に事件発生というパターンが多い

*2 原作でいうとサイヤ人編から魔人ブウ編