キルミーベイベー

登録日:2011/08/31(水) 13:07:17
更新日:2023/07/28 Fri 09:40:32
所要時間:約 5 分で読めます






Baby, please kill me.




『キルミーベイベー』はまんがタイムきららCaratに連載されている4コマ漫画。作者はカヅホ。
既刊14巻(2023年6月時点)。何気に三者三葉(全14巻)を超えて、きらら系列で最長の連載作品になりつつある。*1

殺し屋の少女ソーニャと、その(自称)友人やすなのコミカルな日常を描いたギャグ漫画。
絵柄はかわいいが、作者の趣味で関節が外れたり思いっきり殴られたり果てには死亡ともとれる描写もやっていることはなかなかにバイオレンス。
絵柄が少しずつ変わっていくため、ある程度話数を跨いで見てみると結構違うことも。
4コマ漫画という体裁を取ってはいるものの、実質的には1話完結型の漫画である。そのため、他の漫画のように4コマごとにタイトルが振られていない。

基本的にギャグが中心だが、時々ホラーな回も混ざっている。代表的なものは4巻の呪いの人形回、5巻のキノコ回、7巻の心霊スポット回等。
前者2つはギャグの描写も多めだったが、後者の心霊スポット回はギャグ要素がほとんど無く一貫して洒落にならない怖さだったため、物議を醸した。

単行本は巻頭にキャラ紹介も兼ねたペーパークラフトやら紙の将棋やらよくわからないオマケが付いている。
また、本作のファンブックも発売されている。

TBS・BS-TBSで平成24年1月から3月にかけてアニメが放映された。全12話。

原作とアニメオリジナルエピソードを織り交ぜた構成で作られている。没キャラも出るよ。
原作と比べてやすなとソーニャの関係が掘り下げられており、最終回のエピソードは特に顕著で原作とはまた違ったよさもある。

DVDは売上的には大爆死したものの、根強い固定ファンに恵まれていたこと、すさまじい商業的失敗が逆に話題を集めたことにより公式が奮起。もはやよく分からない方向に突っ切った頑張りのおかげか、再販されたBDは結構な売り上げを記録。見事にリベンジを果たしてみせた。

2期を望む声も多いものの、とある事情により難しいと思われる。

2020年7月に芳文社70周年記念キャンペーンで芳文社の電子書籍が77円で買えるというセールがあり、キルミーベイベーは11巻(当時の最新刊)までセール対象だった。その結果、セール期間中Kindleの人気ランキング11位までをキルミーベイベーが独占するという事態が発生した。

さらに同年7月、LINEスタンプが発売された。スタンプの内容はアニメEDのキルミーダンスのキャプチャに文字を付けたもの。しかもやすなverとソーニャverの二種類ある。

  • 登場キャラクター
●ソーニャ
CV:田村睦心
ある「組織」の殺し屋の少女。金髪ツインテールの外国人でクールなツッコミ担当。話が進むに連れだんだん知能が低下している気がしなくもない
暗殺の場面などはないのだが、殺し屋をやっているのはどうやら本当らしい。
見た目は可愛いが暗殺者らしく戦闘能力は高い。
背後に気配を感じると反射的に攻撃し、蹴りは物を軽く粉砕するほどの威力を持ち、手刀はビンを一刀両断するほどの切れ味。
ただし反射的な攻撃に関しては、最初期のエピソードでトラウマを負ったからかやや弱体化気味。
だが動物(特に犬)、お化け、虫が怖いという少女らしい可愛らしい一面も持ち合わせている。
まとわりついてくるやすなのことを本気で鬱陶しがっており、そのせいもあってやすなには容赦が無い。
しかし結局なんだかんだでやすなに付き合うことが多い。ツンデレなのかもしれない。
連載前の初期設定では可愛いモノが好きなど女の子らしい一面が強調されていた。
ツインテは1巻のオマケによるとバランスをとるものらしい。しならせて鞭代わりに使うなんて事も可能。


●折部やすな(おりべやすな)
CV:赤崎千夏
ソーニャの(自称)友達で、ショートカットの女の子。ボケ担当。唯一の一般人
とにかくバカで天然であり、しかもすぐ調子に乗るのでウザい。いや、ウザ可愛い。
たまにノリ気になったソーニャに冷めた目でマジレスツッコミを行い、「おまえが言うな」状態になる。
殺し屋という危険な立場に身を置くソーニャの身を心配している。
鉄拳制裁を受けるというのを分かっていながら、ソーニャにまとわりついてはちょっかいを出す命知らず。不死身かというレベルの丈夫さを持ち、殴られても絞められてもへこたれない。
ソーニャが落ち込んでる(と勘違いした)時には励ましてあげようとしたり、殺し屋の仕事をしようとしてるところを見れば更生させるために必死に止めたりと、
ソーニャのことは本気で友達と思っている様子。危険も顧みずにソーニャを狙う刺客に挑むことも。(単に状況判断ができてないんじゃないかとか言わない)
知能については話が進むごとにどんどん低下しているような感じがあり、場合によっては本当に病気じゃないかとソーニャに心配されることも。
犬を2匹飼っている。名前は「ちくわぶ」と「ちくわ」。ちくわぶは飼い主のやすなですら手に負えない程おバカ。しかし変なところで知恵が回るあたりも飼い主そっくりである。なお後者の方は某きららキャンプアニメに出てくるある登場人物の犬と名前が丸被りだが関係ない。
アニメ次回予告絵がなぜか色っぽい。特に六話。
アニメでの口癖は「くそぅ!くそぅ!」。言い方が可愛い。
連載前の初期設定ではおバカではなく普通の子であったが、没キャラの要素が吸収されてどんどんアホになっていった。


⚫︎呉織あぎり(ごしきあぎり)
CV:高部あい(アニメ)(公式サイトより削除)
CV:篠田みなみ(きららファンタジア)
忍者。黒髪ロングの糸目少女。アニメでは髪の色が紫だったり口調がゆったりしている等の変更点がある。
途中から登場したのもあり、ソーニャややすなに比べて登場回数が少ない。
忍術と称して妙なグッズを売っていたり、キャラ作りのために忍者同好会に入ろうとするなど、かなり胡散臭い忍者。その自由奔放な言動にはやすなもツッコミ役にまわるほど。
が、時々手裏剣を投げたり、変装や変わり身など本当に忍術らしいことをする(主に逃げる時)。
話が進むに連れ、ダメージを受けても分身や変わり身で攻撃を一切無効化させたり、遺伝子改良で生み出した妙な生き物やとんでもロボを出してきたり、商売と称して仲間の忍者と危険な店を経営したりと行動がアグレッシブになっていく。
ソーニャとは「組織」での知り合いで、ソーニャたちの学校には「仕事」でやってきた。
今は元・忍者同好会(入ろうとしたがなくなっていた)の部室に居着いている。
アニメではお色気担当なのか、はっきり胸の膨らみが描かれていたり、第五話で魚肉ソーセージをもふもふ食べるシーンが、そこはかとなく艶っぽい(エロい)と評判に。だが流石にやりすぎたか、後に違う局で放送された時には修正されてしまった。くそぅ!くそぅ!
連載前の初期設定では忍者ではなく毒使いで、サドっ気がありボディビルや相撲が好きというものであった。

⚫︎キルミーベイベーに登場する刺客一覧
ソーニャを狙ってくる敵対組織からの刺客達。

⚫︎没キャラ
CV:釘宮理恵
敵の暗殺者の少女(形意拳の使い手だがアホ)でありソーニャのライバル…という案があったが結局没になってしまったキャラクター。
1巻のおまけページで紹介され、ソーニャに「バカキャラ要素がやすなに受け継がれたのでもう居場所がない」と告げられたが、その後も単行本のおまけ漫画に何度か登場させてもらっている。
しかし、登場すればほぼ確実に殺される。酷い時には登場したと思ったら既に殺されていたなんてことも。
ちなみに没キャラなのになんとアニメに登場した。
だが名前はやはりない。没キャラだから。
やすなとソーニャに接触しようとするも、なんだかんだあってろくに出番がもらえず、かならずソーニャから主役を奪うと神様に誓うが、神様にも無理と言われている。なお、その神様の姿は作者の自画像そっくりである。
また、当初はアニメでこのキャラが目立つ話を作ろうという話が持ち上がっていたが、そうすると「没キャラじゃなくて主役キャラになってしまう」という理由で却下された。名前が名前だけにまあ当然だろう。

作者によると、初期設定では主人公(本編ではやすなに当たる)のクラスの教師は実は元プロの殺し屋で殺し屋の卵たちが日々密かに技術を学んでいたが、ひょんなことでそのことを知ってしまった主人公が、秘密保持のため無理やり付き合うハメになったという設定であった。

アニメは基本ソーニャとやすなの二人(とあぎり)しか登場しない。その他のモブなどはチョーさんと新井里美さんが「エトセトラボーイ」「エトセトラガール」として毎回モブ全部を担当している。




あと、食べ物を粗末にするのはやめましょう。


2017年12月のイベント「エトワリアのサンタクロース」でソーニャが先行登場。
その後2018年1月のイベント「マッシュルームベイベー」で本格参戦した。
登場キャラは折部やすな、ソーニャ、呉織あぎり。
先述の通り諸事情によってあぎりさんのCVはアニメから変更されている。
なお、ソーニャが先行登場したイベント開始日はサービス開始一週間後であり、追加キャラとしては最も参戦が早い。*2

オールスター物である都合上イベントでは他の作品のキャラと絡むこともあるが、
その場合はソーニャはもちろん、やすなですら比較的言動がまともであり、いつもの殺伐としたどつき漫才とは違った一面が見られるので結構新鮮。あぎりさんはいつも通り。

恒常の召喚で加入させられる★5は3人とも共通して土属性。
  • 作中最強のHPと物理防御力に加え、HPが0になる攻撃を受けても1度だけHP1で耐えつつ全回復の復活仕様を唯一備えるやすな(ナイト)
  • 単体での瞬間火力は控えめだが、スピード・継戦能力・ゲージ稼ぎ、いずれも非常に優秀で単体アタッカーでも十分に戦えるソーニャ(せんし)
  • 味方への状態異常の付与や狙われやすさの操作によって安全圏から場を掻き乱しつつも、上記2人に的確なサポートを施すあぎり(アルケミスト)
と、非常に原作らしい性能に仕上がっている。

また、コミカライズ版においては最初に召喚された3人*3のうち1人がやすなであるのだが、戦闘においては容赦なくボコられるシーンが描かれた。
職業が盾役であるナイトというのもあるが、ボコってもまず文句が出ないキャラなので選ばれたのでは?とも言われている。
なお、やすな曰く弱点属性による攻撃はソーニャに殴られた時と同じくらい痛いらしい。
ちなみにこの最初に召喚された3人は冒頭でクリエメイトのイメージとしても登場しているのだが、何故かやすなだけ所謂ババーンのコマで埋められた状態での出演だった。

原作者は作中に登場するオリジナルキャラクター「ジンジャー」のデザインも手掛けている。
豪胆・豪快な性格。ボケとツッコミ、コミカルからシリアスまで幅広く器用にこなせる番長姐さん。
OP映像で出演していたが(九条カレンと剣戟している)初期は名前すら不明だった。
メインストーリー5章「きんいろパニック」で初登場。
オーダーの影響で金髪好きになった。(解決後もなぜかこの性質は残り金髪の気配を感じることができるようになった)
上司である筆頭神官アルシーヴの命には忠実ではあるが、彼女の行動を全肯定しているわけではない。
自分を打ち負かしたきらら達がアルシーヴの間違いを正してくれることを期待している様子。
プレイアブル化された際の性能は愚直なまでの物理特化のパワーファイター。得物の釘バットで敵をひたすらに殴る姿はまさに原作者の作風そのもの。


  • キルミーベイベーは死んだんだ
いくら呼んでも帰っては来ないんだ
もうあの時間は終わって、君も人生と向き合う時なんだ

チャーリー・ブラウンのAAとセットでネットミーム化した文言。
キルミーベイベーに何か動きがある度に死んだり復活したりと度々文言を変えられてあっちこっちに貼られている。



やすな「ここがアニヲタWikiだよソーニャちゃん!!さぁさぁじゃんじゃん追記・修正しよ!!」

ソーニャ「ウザイ。だいたい、そんなものに興味無い」

やすな「そんなこと言って~、本当はやりたいんでしょ?ん?ん~~~??」

ソーニャ「うるせぇ!!」

やすな「あぎゃあああ―――」

あぎり「忍法ぉ、あなたはどんどん追記・修正したくなるの術ぅ~。」

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最終更新:2023年07月28日 09:40

*1 単純な巻数なら「夢喰いメリー」の全24巻が最大だが、あちらはストーリー漫画形式の「フォワード」で1巻辺りの収録話数が異なるのでまた別。

*2 作品単位でならブレンド・Sの方が先

*3 ☆4やすな、☆4花名(スロウスタート)、☆5ココア(ご注文はうさぎですか?)