クルエラ・ド・ヴィル

登録日:2012/05/29(火) 23:58:35
更新日:2023/09/06 Wed 12:31:25
所要時間:約 5 分で読めます





クルエラ・ド・ヴィルとは、ディズニー映画「101匹わんちゃん」に登場する人物でディズニーヴィランズの一人。
ディズニーヴィランの中でも数少ない「何の特殊能力も持たないただの人」。その割には人気は比較的高く、後の「ディセンダント」では主人公たちの親世代の一人になっている。

容姿は白い毛皮のコートを身にまとったおばさん。大の毛皮マニアで危険人物。アニータと同級生だったらしいがぶっちゃけ全然そう見えない…。

性格は悪魔(ド・ヴィル=de vil)の名の通り残酷(クルエラはcruel、残忍から)。そして我が侭で短気。
目的のためなら手段を選ばない悪女で、パーディタから「あの女は悪魔…いえ魔女だわ!」と言われている。
というか媒体によってはそのまんま「デビル・クルエラ」と表記されることも多い。
編集者もそう認識してました。

いつも赤いスポーツカーに乗っている。
84匹のダルメシアンをペットショップで買ってたり、(朽ち果てているが)別荘を持ってたり、
ラドクリフ夫妻の子犬15匹全部を市場の倍払うと言っていたことからかなりの金持ちだと思われる。

あと見た目に似合わず寝室はピンクピンクの乙女趣味…。

ヘビースモーカーでもあり、中盤までは常にタバコを吸っている。

ロジャーは彼女の残忍さをヒントに「クルエラ・デビル」という曲を作り、貧乏暮らしから一転して資産家になった。
ロジャーは即刻彼女に感謝すべきである。

なお、この歌はセレーナ・ゴメスに「町のクルエラ」というタイトルでカバーされている。

ディズニーヴィランズの子供達の活躍を描いた海外ドラマ『ディセンダント』ではクルエラ・ド・ヴィルの息子のカルロスが登場している。


【作中での活躍など】


かつて同級生だったアニータ・ラドクリフの家でダルメシアンの子犬が生まれると聞いていきなりアポなしで訪問。
アニータの話を聞かずに自分で勝手に話を進めたり、ボンゴにおいでおいでしたら吠えられたり、
カップケーキにタバコをぶっ刺したりして「三週間後また連絡してね!」と言い残し去っていく。


その後ラドクリフ家でダルメシアンの子犬15匹が誕生。その際雷の中いつの間に現れ、市場の倍は払うから全部譲れと迫る。

しかし勇気を出したアニータの夫、ロジャーが断ったためにクルエラは大激怒。アニータに絶交を言い渡して復讐すると怒りながら去っていった。
その後、二人組の泥棒の兄弟であるジャスパーとホーレスに子犬15匹を盗ませる。

が、二人のドジにより彼女の留守中に子犬たちはボンゴやパーディタに救い出されてしまう。ついでに残りの84匹も。

ここで彼女の目的である「ダルメシアンの毛皮のコートを作る」という野望が明かされた。


子犬たちを取り戻されたクルエラはカンカン。二人と別行動で赤い車を乗り回し執拗に子犬たちの行方を追いかける。

終盤、ダルメシアンたちが家具運搬用のトラックに乗り込もうとするシーンでの彼女の顔はそれはもう鬼の形相である…。

ダルメシアンたちは黒いすすを被ってラブラドールに変装し、その場をやり過ごそうとするが雪の雫がポタポタ垂れて白黒のブチが露わになってしまい失敗…。
しかしトラックに乗るのには成功した。

ついにダルメシアンを見つけ出したクルエラは二人組に追いかけるよう命令。自身も車を猛スピードで乗り飛ばしトラックを追う。
クルエラ&二人組、トラックのカーチェイスが始まる。
クルエラはトラックを谷底に突き落とそうとするが、途中の橋に乗り切れず雪の吹き溜まりに落ちていき、車もストップ。
しかし執念深いクルエラは無理やり車を発進させる…。ちなみにこの時勢いよく木に突進したために屋根や前の部分やタイヤの一部が取れてしまった。
赤目になるシーンが二回あるのだがそれがもう怖い怖い…特に二回目。

猛スピードで追いかけた結果、クルエラの車とトラックはくっついて離れなくなってしまった。
クルエラはトラックを振り回すが、そこへドジってハンドルを取って暴走したジャスパーとホーレスの車が突進!
あろうことかクルエラの車だけをぶっ飛ばしてしまった…。トラックの方は無事にそのまま走っていく…。

谷底に突き飛ばされた二台の車はバラバラに壊れてしまった。クルエラはドジを踏んだ二人組を叱りつけながら泣き崩れた。
その際ジャスパーから「うるさい」と一蹴されてしまった。

その後二人組共々捕まったようだが、クルエラは一人だけ先に出所したようである。


【続編】

パッチの初めての大冒険で再登場。アニータが農場に引っ越したことを知り愕然とするが、偶然居場所を突き止める。
そこでジャスパーとホーレスの保釈金を払い、また誘拐させるがまたもや失敗。また逮捕されてしまった。

また変な芸術家と恋愛フラグが立ったのだが、大の好きと知った途端に振った。しかも縛り付けてしまった。

二人組のドジが移ったのか、1と比べて恐ろしさが減ってドジっ娘っぽくなっている。

車は修理したみたいだが、あまりにも悲惨で案の定最初の方でぶっ壊れた。そしてそのまま放置。


実写版ではとある科学者の治療を受け、一時は愛犬家に変身するものの結局途中で本性を取り戻し犬を盗む。
ケーキ工場でケーキにされ逮捕。全財産を子犬のために強制寄付されてしまった。


【TVシリーズ】

ロジャー達が購入した農場を手にしようとあの手、この手で失敗し、よくひどい目にあっている。
というか、なにもしていないのに犬たちのせいでひどい目にあうこともしばしば。
本業のデザイナーとして、アニタを部下として雇っており、他社からの引き抜きを断る程、アニタからはすごく感謝されているなどは関係は一応、良好。
(クルエラはいつか、アニタが裏切るのではないかと常に疑っているが)
また、犬たちともなんやかんやで仲良く…?している時もあり、エキセントリックなところは相変わらずだが、映画ほどの悪行を行なっていないため、性格が丸くなっている気がしない訳でもない。


【原作】

ダルメシアンの毛皮のコートを作ろうとした点ではアニメ・実写と変わらない。
白と黒のお下げであったとか、インクを飲んで退学になったとかのJK時代にも触れられている。
原作では毛皮商人をしている夫のデ・ヴィル氏(婿養子)も登場。
ポンゴ達に計画をめちゃくちゃにされた上に破産した後は国外逃亡……が、原作続編では帰国している。
旦那さんがレインコートをの製造業を始めたのに影響されたのか、毛皮からプラスチックに改宗。
ガチャガチャとなる服を着ているそうな。

【実写版】

「101匹わんちゃん」の実写版「101」及び「102」に登場。両作とも実力派女優グレン・クローズがクルエラ役を演じている。日本語吹き替え版で声を担当したのはタレントの山田邦子。
第一作の顛末はアニメ映画版と大体同じだが、第二作では「再販した場合は全財産を捨て犬施設へ寄付する」という条件で仮出所する。催眠療法のおかげで毛皮とクルエラという名を嫌い「エラ」と名乗るようになった*1ほか、捨て犬施設を買い取って支援したりドッグショーを開催するなど愛犬家の節も見受けられるなどまるで別人と化した。しかし、その状態は長くは続かず…。

前日譚「クルエラ」ではエマ・ストーンが過去のクルエラを熱演。日本語吹き替え版で声を担当したのは女優の柴咲コウ。

【インスパイアされたキャラクター】

スマホゲーム『ディズニー ツイステッドワンダーランド』には、クルエラをベースにしたキャラクターであるデイヴィス・クルーウェルが登場。クルエラとは違い男性だが、あくまでインスパイアされたキャラクターであって性転換ではない。
魔法士養成学校「ナイトレイブンカレッジ」で魔法薬学などを担当する教師。白黒のコートを着用しており、指し棒と思しき棒をキセルを吸うときのように構えている。
生徒に対して「仔犬ども」「ステイだ」などと呼ばわるあたり、教え子を犬扱いしているフシがあるが、何だかんだ生徒たちには信頼されているようだ。

また、日本で1975年にスタートしたタイムボカンシリーズに登場する3悪はクルエラとバダン兄弟との類似点が指摘されることもあるが、公式からの言及はない。


追記修正はダルメシアンの毛皮のコートを作ってからお願いします。

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最終更新:2023年09月06日 12:31

*1 劇中で本人もクルエラ呼ばわりされた際に「エラとお呼びになってください」と反論するほどである。