DL6号事件

登録日:2011/12/28 Wed 23:55:52
更新日:2024/03/01 Fri 02:26:16
所要時間:約 15 分で読めます





サユリさん、サユリさん! 何か忘れてること、ないかな?


D L 6 号 事 件 を 忘 れ る な



DL(ディーエル)6号(ろくごう)事件」とは、ゲーム『逆転裁判シリーズ』にて発生した架空の事件。


■概要

逆転裁判』の15年前である2001年の12月28日に起こった殺人事件。
とある地方裁判所のエレベーター内で、乗客の一人だった弁護士・御剣信が何者かによって射殺された。

現場の状況から乗客の一人が逮捕されるも、彼が犯人だと証明できる決定的な証拠は見つからず、捜査は暗礁に乗り上げる。
そこで業を煮やした警察は「とある方法」を用いることで犯人を彼だと断定するが、結局その人物は裁判で無罪が確定。事件は迷宮入りとなった。
そして事件から15年の月日が流れ、『1』の第4話『逆転、そしてサヨナラ』の時期についに時効を迎えようとしていた…。

『逆転裁判』シリーズにおける「全ての始まり」とも呼ばれる重要な事件であり、
主要キャラである成歩堂龍一御剣怜侍綾里真宵綾里千尋狩魔冥ゴドーらの運命を大きく狂わせることとなった事件でもある。
その経緯と影響は実に複雑であり、それが直接的であれ間接的であれ、逆転裁判前期(1~3)に登場する人物の多くが何らかの形でこの事件に関わってしまっている点は興味深い。



以下、シリーズ全体の内容を含む大量のネタバレ注意!





























■事件の真相と経緯


犯人は狩魔豪
2001年の12月28日、大規模な地震により停電が発生し、とある地方裁判所内のエレベーターが緊急停止。
そこに乗り合わせていた3人の人物…当時「IS-7号事件」*1の法廷を終えた後だった、法廷係官の灰根高太郎、弁護士の御剣信、その息子の御剣怜侍が閉じ込められることとなった。
数時間経っても電力は一向に回復せず、密室状態のエレベーターの中で3人は次第に精神的に追い詰められていく。
そして酸欠により理性を失った灰根は信と争い始め、ついには信に向かって襲い掛かってしまう。
それを止めようとした怜侍は、咄嗟に足元に転がっていた物体を灰根に向かって投げつけるが、それは別の事件の証拠品として灰根が所持していた拳銃だった。
投げつけられた衝撃で拳銃は暴発し、銃弾は扉を貫通して偶然エレベーターの外にいた狩魔の右肩に命中。狩魔は悲鳴を上げるが、このタイミングで室内の3人は意識を失ってしまう。
その直後に電気が復旧してエレベーターの扉が開き、気絶した3人と落ちている拳銃を目にした狩魔は、拳銃を拾い恨んでいた信の心臓に向け発砲。
その命を奪い、そのまま誰に目撃されることもなく現場を後にしたのだった。

事件発覚後、現場の状況に加えて銃弾の出所が特定されたことで、殺人容疑で灰根が逮捕される。
しかし発砲者が灰根であるという決定的な証拠はなく、さらに現場で発射されたはずの2発の弾丸のうち1発がどこからも発見されなかった。
そこで捜査に行き詰った警察は、最終手段として霊媒による犯人の特定を試みる。
依頼を受けた綾里舞子によって被害者の霊媒が行われるも、彼女が呼び出した御剣信の霊は「犯人は灰根である」と断言。
そのまま灰根の裁判が行われることとなるが、彼の担当弁護士となった生倉雪夫は無罪を勝ち取るために灰根に心神喪失を装うよう指示。
結果、灰根の刑事責任能力は認められず、さらに証拠不十分によって無罪判決が下されたが、これによって灰根は社会的地位を失うことに。
こうして霊媒という特殊な方法を頼ったにもかかわらず事件は迷宮入りし、さらに関係者から霊媒による捜査が行われた事実が漏れた結果、
「綾里家の霊媒はインチキである」という悪評が世間に喧伝されることとなり、綾里家の名声まで失墜してしまった。

そこから時は流れ15年後、『逆転、そしてサヨナラ』にて生倉雪夫が殺害される事件が発生。
事件当日彼と会っていた御剣怜侍が逮捕され、担当検事には狩魔豪が、さらに証人として貸しボート屋の主人となっていた灰根高太郎が出廷することに。
何の因果かDL6号事件の関係者が一堂に会することになったこの事件、成歩堂は御剣の無実を証明することに成功。
しかし無罪判決が下った直後、突如御剣が自身がDL6号事件の犯人であることを自白。時効を目前に、急遽DL6号事件の再審が行われることとなる。
この事件や御剣の自白は全てが狩魔の誘導によって仕組まれた復讐計画だったが、成歩堂の奮闘によって法廷で決定的な証拠が暴かれる。
ついに15年越しにDL6号事件の真相が明らかにされ、狩魔は事件の真犯人として緊急逮捕されたのだった。

これでDL6号事件については一旦の終止符が打たれることとなったが、
続く『2』では「殺人者の娘」となった天才検事・狩魔冥が成歩堂の前に現れ、
その後の『3』でも綾里一族の人間の多くと1人の男が事件の影響で人生を大きく狂わされていた事が判明する。
最終的に、この事件が残した影響は前期シリーズ最終話『華麗なる逆転』までもつれ込み、さらに『逆転検事2』においてもその前日譚に位置する「IS-7号事件」が扱われる。
まさに逆転裁判「成歩堂編」の中核を為す最重要事件であると言えるが、『検事2』から7年以上が経過している『4』以降の時代では流石に触れられなくなっている。



■事件関係者及び影響を受けた人物まとめ


事件の被害者。灰根と争う中で意識を失い、狩魔豪に殺害される。
直前の法廷において検察側の不正な証拠を指摘するも、依頼者が限界を迎えていたことで裁判は敗訴に終わっていた。
逆転検事2の中で子を守るための親の気持ちのモノローグや、作中では「御剣をかばって偽りの告発をした」と星影弁護士に推測されており、本来はそういう設定である可能性も高い…のだが
肝心の御剣の父を殺したという勘違いの原因は「暴発の際に聞こえた悲鳴を父のものと誤認したから」で、暴発と同時に自分以外の悲鳴がある以上は当たっていないことに気づかない方がおかしい*2ので、純粋に灰根が犯人だと誤認していた方が辻褄が合ってしまう。
霊媒された際には結果的に偽りの告発をしてしまった彼だが、当時の状況を考えれば直前まで自分を襲っていた灰根を犯人だと考えるのも無理からぬことだろうし、
ましてや狩魔が自分にそこまでの強い私怨を抱いていた上に、エレベーターに乗り込んでまで射殺しにきたとは思いもつかなかっただろう。
この「たとえ殺された本人でも犯人を間違えることはある」という要素は、後の『逆転裁判6』でも霊媒ビジョンという形で取り扱われている。

事件の容疑者。殺人容疑で逮捕されるも、無罪判決を受ける。
事件当時は「オレの空気を吸うな!息の根を止めてやる!」と発言するほどまでに錯乱して信に襲い掛かっていたが、自分が信を撃っていないことだけは覚えていた。
裁判で無罪にこそなったものの、逮捕直後に婚約者は自殺してしまい、さらに心神喪失の芝居によって仕事と社会的立場まで失うことになった。
その後は行方をくらまし、記憶障害を患った貸しボート屋の主人として長い時を過ごしていたが、その間も自分の人生を奪った生倉と御剣*3のことは恨み続けていた。
そして事件から15年後、狩魔豪に唆される形で2人への復讐計画を実行。生倉を殺害してその罪を御剣に着せようとする。
最終的に自分の犯行と正体を暴かれるが、生倉への復讐を果たせたことに満足している様子を見せた。

事件中の行動を見るに完全な潔白とは言い難いものの*4、DL6号事件においては彼もまた被害者と呼ぶべき人物。
彼が飼っていたオウム「サユリさん」の名前は自殺した婚約者から取られたものであり、金庫番号「1228」もDL6号事件の発生日から。彼がDL6号事件に囚われ続けていたことが分かる。
15年後の事件においては実際に殺人の実行犯となってしまったが、総じて狩魔にいいように利用されてしまった人物とも言えるだろう。
狩魔から受け取った手紙を処分しなかった理由は不明だが、自身の戒めとして残しておくつもりだったのか、疑われた際に殺人教唆を示唆する証拠として残しておくつもりだったのかは不明。

事件の重要証人であり容疑者。思い込みにより15年後に自白を行うも、無罪判決を受ける。
結果的には彼がとった行動が信の死の遠因となってしまった訳だが、拳銃が暴発した際に男の悲鳴が聞こえたことを覚えていた。
当時9歳の少年だった御剣は、この一件により「父の命を奪った犯罪者の味方にはなれない」と弁護士となる夢を断念。
その後は狩魔に引き取られることとなり、皮肉にも父の命を奪った犯罪者に師事するという形で弁護士とは正反対の検事を志し始める。
また、その影響で学校も転校することとなり、成歩堂と矢張とは音信不通に。
ちなみにこれがきっかけで地震がトラウマになってしまい、事件が解決に至った後も克服できていない。

そして15年後の裁判において灰根がDL6号事件の犯人ではなかった事を知ると、
「あの時聞こえた悲鳴は父のもので、自分が銃を投げて暴発させたことで父の命を奪ってしまったのでは?」
と思い違いをし、それが狩魔の狙いであることにも気付かないまま自分が犯人であると自白してしまう。
しかし成歩堂によって弾丸の在り処が明らかになると共に、あの時聞いた悲鳴の主が狩魔だったことに気が付き、ついに事件の呪縛から解放されたのだった。
父を失い、弁護士になるという夢を潰され、長らく自分が父を殺めたと思い悩む、地震やエレベーター、拳銃が苦手になるほど多くのトラウマを植え付けられるなど今回の事件の最大の被害者と言える。

  • 生倉雪夫
事件の担当弁護士。事件の15年後に灰根によって殺害される。
当時は星影法律事務所に所属する弁護士の一人だったが、元上司の星影曰く依頼者ではなく自分の勝利を優先する問題のある弁護士だったとのこと。
灰根の「自分は撃っていない」という主張に真面目に取り合うことなく、事件当時は酸欠により脳にダメージを受けていたことを主張するため、現在も心神喪失状態であると装うよう指示。
結果として裁判には勝利するが灰根に恨みを抱かれることとなり、15年越しに彼からの復讐を受けることになった。
ある意味ではDL6号事件及び15年後の事件を複雑化させる原因を作った人物。

ちなみに原作ではサユリの死は 逮捕直後 であり彼の芝居の強要は実は無関係だったり、心神喪失以外にきちんと検察側の証拠不十分も認めさせている。

事件の犯人。加えてその15年後に発生した事件の担当検事かつ黒幕。
直前の法廷で信に不正な証拠を暴かれたことで当時の検事局長から処分を受けた彼は、自分の「完璧」だった経歴に初めて傷をつけた信に強い私怨を抱くことに。
気が付くと停電になった資料室にいた彼は、暗闇の中を壁伝いに進んで何の因果か偶然エレベーターの外に辿り着くと、そこで突如右肩を焼けつくような痛みに襲われ悲鳴を上げる。
次に彼の目に飛び込んできたのは、憎き弁護士の無防備な姿と、今しがた自分を撃ったであろう拳銃………まるで運命に導かれるかのように、狩魔豪は御剣信を殺害した。
以降15年に渡り罪を隠すことに成功するが、それもそのはず、医者という弱みすら作るまいとした狩魔によって 証拠となるもう1発の弾丸は15年間彼の肩に埋め込まれたままだったのである。
霊媒による御剣信の告発に対しても、「被害者自身をもカンペキにあざむいてやったのだ!」と後に語っている。

そしてDL6号事件の時効寸前になって、御剣を事件の犯人に仕立て上げることで御剣親子への復讐*5を完遂しようと考えた彼は、御剣にも恨みを持つ灰根へ自筆の計画書と拳銃を送る。
さらに自分に再捜査の手が及ばないよう、警察署に保管されていたDL6号事件関連の資料を全て持ち出し、鉢合わせた成歩堂から灰根への計画書をスタンガンで強奪するなど暗躍。
しかし成歩堂の推理によって、今なお肩の中に弾丸が残っていること、つまり「事件当時現場に狩魔がいた」という決定的な事実を裁判で暴かれてしまう。
それでも弾丸は事件と無関係だと主張するが、弾丸の摘出及び、真宵の抵抗によって回収し損ねた“もう1発の弾丸”の線条痕との比較を求められると、潔く敗北を認めて逮捕された。*6
その後は『3』までの間に死刑判決を受け、刑が執行されたことが語られている。
事件の黒幕である彼によって言わずもがな多くの人間が影響を受けることとなったが、とりわけ御剣怜侍の人生を大きく狂わせた人物。

事件の捜査に霊媒が使われたことをリークした人物。
大金に釣られた彼が小中に霊媒捜査の事実を漏らしてしまったことで、綾里家の信用失墜へと繋がった。
さらに自身も、その後15年間「情報漏洩を警察にバラされたくなければ金を払え」と小中から脅迫され続けることに。
また、彼は御剣信の告発について「息子を庇って灰根を告発したのではないか?」と推測していたが、真相は定かではない…というか素直に考えるなら信憑性は低め。*7
直接の関係者でこそないが、DL6号事件による二次被害の主原因となった人物。

事件について世間に広めた人物。
悪質な情報処理会社の社長だった彼は、星影から買った機密情報をマスコミに高く売りつけて大々的に報道させた。
結果、綾里家の信用は地に墜ちることとなり、綾里家の人間の運命を大きく狂わせることに。

事件の捜査のために霊媒を行った人物。
当時の倉院流霊媒道の家元であり、千尋真宵の母親。
事件後は責任を感じて倉院の里を出て行き、絵本作家「天流斎エリス」となった。

この一件で綾里家を見限った彼女の夫が、娘のちなみあやめを連れて里を去ってしまう。
しかし家元である舞子が出奔したことを受け、家元の座を常々狙い続けていた*8彼女は最後の執念で強い霊力を持つ春美を産んだ。
そしてこうした彼女の執念が、後の『再開、そして逆転』や『華麗なる逆転』の事件へと繋がっていく。

事件の真相を暴くため、妹の真宵を置いて里を出奔して弁護士を志すことに。
個人事務所を設立する前は、母の失脚の一因にもなった星影の営む法律事務所に所属していた。
そこで後に恋人となる神乃木荘龍と出会い、ちなみが引き起こした事件にも大きく関わる事になる。
その後、DL6号事件を調査する中で小中の悪事を突き止めた彼女は、事件に巻き込まれて命を落としてしまうことに…。*9

霊力を持っていなかったちなみは宝石商の父親と共に里を去ることとなり、その先で数々の事件(『始まりの逆転』『思い出の逆転』)を引き起こす。
そして彼女の起こした事件もまた、成歩堂や千尋、ゴドーといった多くの人間の運命を変えることになった。
(ちなみに関しては一概にDL6号事件がきっかけで事件を起こしたとは言い切れないが*10、DL6号事件によって彼女を取り巻く環境が変わったことは確かである。)

上記の通り、DL6号事件の影響によって千尋やちなみと出会う。
そしてそれらの出会いによって、後に検事「ゴドー」が誕生することとなった。

事件から数年が経ったある時、検事となった御剣の黒い噂を知った成歩堂は、御剣から真相を聞く為に弁護士を志す。
そして成歩堂自身もまた、DL6号事件及びその影響によって起こる事件と深く関わっていくこととなるのだった。



■主な影響まとめ

  • 少年だった御剣怜侍が弁護士の道を諦め、検事を志す
    • その変化が後に成歩堂龍一が弁護士を志すきっかけとなる
    • 狩魔冥が御剣と兄弟弟子となる
  • 灰根高太郎が社会的地位を失い、15年後に新たな事件を起こす
  • 綾里家の信用が失墜し、家元だった綾里舞子が里を去る
    • 事件の真相を暴くため綾里千尋が弁護士を志し、後に命を落とす
    • 綾里キミ子の夫も里を去り、キミ子と美柳ちなみが事件を起こす遠因となる
      • それらが後に検事ゴドーが誕生する間接的な遠因となる
  • 小中大が権力を拡大させ、星影宇宙ノ介は脅迫を受けることに
  • 信の弟子だった信楽盾之が狩魔に師事した御剣を敵視するようになる






■余談

名前の元ネタは泡坂妻夫の作品「DL2号機事件」から。 

ファンからは逆転裁判シリーズにおけるトラウマとして度々挙げられるこの事件だが、
正確には特にトラウマとされているのは事件そのものの内容というより、捜査中に聞ける項目冒頭のサユリさん(オウム)の台詞だろう。
それまでは「オハヨー、オハヨー」といった覚束ない言葉を繰り返していたオウムが、突如ハッキリした定型文(しかも命令形)を喋り出すシーンは、多くのプレイヤーに強烈な印象を残した。

また、実写映画版においては事件の大まかな部分は同じだが、
狩魔が不正な証拠を裁判中に暴かれず、裁判に敗れた信が証拠が正当か調べるために証拠保管室に忍び込んだ際に、その管理をしていた灰根に見咎められて乱闘になり、
そこへ駆けつけた御剣少年が転がってきた銃を投げつけ……という流れに変わっている。このときの灰根の華麗な足払いは笑うところではない。
そのため、地震も発生せず現場もエレベーター内ではなくなっており、その他にも松下サユリが灰根の婚約者ではなく妻になっていたりと、一部の設定も変更されている。

アニメ版では、放映当時に発生していた熊本地震の影響から地震ではなく停電によってエレベーターが止まったことになっているほか、時効に関する話題も出てこなくなっている。



サユリさん、サユリさん! 何か忘れてること、ないかな?
追記・修正を忘れるな…

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • 逆転裁判
  • 逆転検事
  • トラウマ
  • 霊媒
  • 拳銃
  • 悲劇
  • 射殺
  • 裁判所
  • エレベーター
  • 2001年
  • 1228
  • 12月28日
  • 12月
  • 28日
  • 地震
  • 停電
  • 不幸の連鎖
  • 事件発生日に立った項目
  • ネタバレ項目
  • 全てはここから始まった
  • 時効
  • 元凶
  • みんなの運命を変えた
  • 逆転、そしてサヨナラ
  • DL6号事件
  • IS-7号事件
  • 御剣怜侍
  • 御剣信
  • 狩魔豪
  • 灰根高太郎
  • だいたいこれのせい

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2024年03月01日 02:26

*1 『逆転検事2』の第3話『受け継がれる逆転』おいて扱われる事件であり、御剣信と狩魔豪の確執を生むきっかけとなった。その確執がDL6号事件発生の引き金となったことから、ファンからは「本当の全ての始まり」とも称される事件。

*2 さらには現場では「2発」撃たれているため、暴発後に誰かがもう1発撃っているのが分かる。ただし信が捜査側から聞いた保証はないため、拳銃から2発撃たれていることを知っているかは不明

*3 灰根の視点では自分が犯人ではない以上、現場にいたもう1人の人間である御剣が真犯人である可能性が極めて高いため。

*4 心神喪失を理由に無罪が下されたが、錯乱して信を殺害しようとしたのは事実であるため、心神喪失というのもあながち間違いではない

*5 信のことは「経歴に泥を塗った男」、そして怜侍に対しても「身体に消えない傷を刻んだ男」として恨みを抱いていた。

*6 なお、あくまで成歩堂によって証明されたのは「事件当時現場にいたこと」止まりであり、信の殺害については否認することも可能だったが、彼はそうしなかった。

*7 前述した通り、暴発の瞬間に意識が無かったのなら直前まで自分を襲っていた灰根の仕業だと考えるだろうし、逆に意識があったのならば狩魔の悲鳴も聞こえているはずなので、流石に息子に殺されたと考えることもないだろう。

*8 本来ならば姉のキミ子が家元となるはずだったが、妹の舞子より霊力が劣っていた為に家元になれなかった。

*9 『逆転姉妹』

*10 元々霊力が低く、母からは冷遇されていた

*11 生倉には灰根の心神喪失を芝居以外の方法で証明できなかったのかもしれないが、いずれにせよ依頼者と十分に意思疎通を図ろうとしなかった生倉に非があることは間違いない。

*12 探偵パート3日目で御剣本人が証言。ただし御剣の記憶では灰根が明らかに殺意を持って信を襲っているため、殺人だけでなく暴行や傷害などの余罪まで回避するためには心神喪失の主張は正解だったという意見もある。

*13 証拠不十分でもあるがやはり冤罪とされたわけではない。小中あたりが事実をねじ曲げて情報をリークしたなどは考えられるが。

*14 一応、法律においては「罰しない」とだけあり、「合法とする」などの条文はない。罪状云々ではなく「人の命を奪った」という事実を指しているのかもしれないが。

*15 最高刑が罰金(過失致死の他には過失致傷、賭博などが該当)の場合、時効は3年。

*16 少年鑑別所なり少年院なりに送られる場合はあるが、果たして過失犯でそうなるかは微妙。勿論現在においては既に成人しているため、今更それらに送るわけにもいくまい。御剣の一連の自白は、法で裁かれるかはともかくあくまでも「自分が犯人である」という事実を認めてケジメを付ける意図だったとは考えられるが。

*17 流石にテレビアニメ版ではエレベーターから窓が無くなっている。