一条美雲

登録日:2012/01/01(日) 01:13:49
更新日:2023/10/11 Wed 15:16:25
所要時間:約 7 分で読めます





「わたしは、正真正銘の大ドロボウですよ!」



一条美雲(いちじょうみくも)とは、『逆転裁判』シリーズのスピンオフである『逆転検事』シリーズのメインヒロイン。

CV:藤村歩(PV・フラッシュバック・検事2ドラマCD)/CAPCOM(鬼武者Soul)


<人物像>

お祭り騒ぎと高い所が大好きな、“大ドロボウ ヤタガラス”を自称する17歳の少女。
ドロボウはドロボウでもギゾクだという彼女が狙う「お宝」はたったひとつ、真実である。
専用BGMは「一条美雲 ~真実を盗む大ドロボウ」。

いつも明るく元気いっぱいに御剣怜侍の後ろを追いかけている。
ただ付いてまわるだけでなく、大ドロボウならではの秘密道具で御剣を支援することも。
作中では御剣の「助手」「助っ人」を名乗っており、御剣の方も彼女の姿から少なからず影響を受けている様子。

長い黒髪を刀の柄のような髪飾りで結び、足袋のように指が分かれたブーツを履いたりと和風なファッションに身を包む。
首にはスカーフを巻いており、そこに“ヤタガラス”のバッジをつけている。
ちなみにミニスカートの下はしっかり防御策が為されているので、
いくら穴に飛び込もうと突き落とされようと絶対にめくれない







以下、ネタバレ注意。










【逆転検事】

彼女が自称する“ヤタガラス”にまつわる様々な事件、通称「ヤタガラス事件」がストーリーに大きく関係してくる。


初登場は第3話『さらわれる逆転』。
御剣がみんなのトラウマに背後から一発ガツンと殴られ、監禁されていた所に颯爽と現れる。
何とか2人で脱出した後は美雲の秘密道具「ぬすみちゃん」やたまたま居合わせた宝月茜の力を借り、事件を解決。

事件解決後に美雲からクラバット(首につけている白いヒラヒラ)を受け取ったことで、御剣は7年前にも1度彼女と出会っていた事を思い出す…


第4話『過ぎ去りし逆転』にて語られる、7年前に発生した一条九郎・真刈透殺害事件…通称「第2のKG-8号事件」。
裁判中に、検事である一条九郎(美雲の父)が被告人の真刈透に告発されたことで、その代わりとなる検事として御剣が召喚された…というのが経緯。
御剣の初法廷(になるはずだった)で発生した事件であり、美雲は法廷の見学に訪れていた。
まだ極悪検事にもなりきれていなかった頃の御剣と美雲、そして刑事になりたての糸鋸圭介という本シリーズのメインキャラ3人が初めて出会った事件でもある。
(この時に狩魔冥とも出会っており、特に糸鋸とは意気投合して"ノコちゃん""ミクモちゃん"と呼び合う仲になり、再会してからも仲良し。)

通称「ロリ美雲」は、今より髪は短く、ヘソチラというかヘソ丸出しのピンクのセーラー服のようなファッション。
会話時は絶えず揺れるノラネコのようなモーションをしており、御剣がイトノコをいじめていると勘違いしてキックをお見舞いするなど、元気爆発。
しかし“ヒーロー”だと尊敬していた父親が殺されてしまったことを知って号泣。この時、「幼い頃に父を失う」という似た境遇の美雲に共感を覚えた御剣が、彼女にハンカチを差し出す。
が、美雲は御剣が首元に付けているヒラヒラで鼻をズビーッとかんでしまう。

父との約束の一つである「知らない人から、物をもらわない」を守るため、ヒラヒラを「預かる」という名目のもと、「次に会う時に洗って返す」と御剣と約束する。
しかし、事件の真犯人の発砲から御剣を助けた後、行方が分からなくなっていた。
美雲によれば、父の死によって遠方の母親の実家に戻っていたらしい。

そして続く第5話では、自身が7年間守っていた「ある証拠品」によって事件解決を導いた。




逆転検事2

第1話『逆転の標的』から登場。
事件の舞台がイベント会場だったので、お祭り好きな彼女もその場に偶然居合わせており、美雲が撮影した写真が重要な証拠品となった。

その後もビビって御剣と話そうとしない第2話容疑者の猿代草太と御剣の間を取り持ったり、
前作同様ぬすみちゃんによる現場再現等で活躍し、御剣に付いてまわるが……。


第4話『忘却の逆転』にて何者かに誘拐されたショックで一時的な記憶喪失になってしまい、
髪を下ろし、顔と腕には包帯が巻かれ、ピンクのパジャマのような服に身を包んだまるで別人のような姿になってしまう。通称「包帯美雲」。
この時の美雲は大人しく繊細、かつ後ろ向きでウジウジした姿を見せるが、ディレクターの山崎剛氏によればこの性格も美雲本来の性格であるとのこと。
普段の明るい性格は主に亡くなった父親との思い出を元に形成されており、それがリセットされた事で本来の控え目な一面が出てきたものと思われる。
この状態の美雲に対しては「これが……ギャップ萌えか」と悶える人や、「普段の良さを再確認できた……」と逆に奮起する人まで様々。
ただし、半端に記憶を取り戻しかけてパニック状態になっている時が『検事2』最大のトラウマポイントである事は共通見解。

ちなみに御剣は付き添いの看護師にヤタガラスのバッジを提示されるまで彼女を美雲だと気がつかなかった。御剣ェ……。
この記憶喪失になった美雲は一柳万才の策略によって殺人事件の犯人に仕立て上げられ、なんと逮捕されてしまう。
御剣は彼女を助けるため、検事バッジを捨てて奔走する。

自分を助けようとして御剣が色々なモノを失っていくのが耐えられず、「自分は見捨ててくれ」と頻繁に口にしていた美雲だったが、
御剣に何度も諭されたことで、自分も真実を知りたいと望むようになる。

事件解決後に「あるもの」を手渡された事で無事記憶が回復し、いつもの調子を取り戻した。
なお、巻かれていた包帯の割には怪我らしい怪我は突き指くらいで、ほとんど無傷だった。


第5話では大ドロボウ“ヤタガラス”として、誘拐された水鏡秤の養子である詩紋を“盗み返す”という初仕事を請け負い、イトノコと共に詩紋を助け出した。
詩紋を助け出した後もぬすみちゃんを駆使して御剣のサポートをし、一連の事件の終結を見届けた。




<余談>
項目冒頭に記述したように彼女は『逆転検事』シリーズのメインヒロインなのだが、『検事1』での初登場が第3話とやや遅かったせいで(しかも第4話は過去編)、
物語に関わる存在ではありながらも「メインヒロインとしてはやや影が薄い」という声も当時は存在した。

しかし『検事2』では前作より出番も増加。
特に第4話にて大きく掘り下げられ、かつ「助けるべきヒロイン」としての描写がより強くされたことで名実共にメインヒロインの座を手にした。


ブラウザゲーム『鬼武者Soul』に「カプコンヒロインズ ブースターパック」の武将の1人として参戦している。
担当声優は公式サイトやゲーム中で見られる武将プロフィールにて「CAPCOM」と表記されている。

イベントクエスト『絢爛カプコンヒロインズ』では「時のねじれ」により冥と共に本作の世界に飛ばされてきた。
会話から直前に御剣と一緒にいた様子。





「鳥の飛べない闇夜の空もォ~自由に飛べる鳥がいるゥ~見せてくれよう、ギゾクの追記・修正!」

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最終更新:2023年10月11日 15:16