御剣怜侍

登録日:2010/05/22(土) 23:00:08
更新日:2024/04/12 Fri 12:43:44
所要時間:約 17 分で読めます




御剣怜侍(みつるぎれいじ)」とは『逆転裁判シリーズ』および『『逆転検事シリーズ』に登場するキャラクター。


●目次



概要

英語版及び宝塚歌劇版での名前は「Miles Edgeworth(マイルス・エッジワース)」。
フランス語版では「Benjamin Hunter(仏読みだとバンジャマン・ハンター)」。

声:岩元辰郎(キャラデザ、逆転1~3・検事1~2)/竹本英史(PV・特別法廷・コンサート・フラッシュバック・ドラマCD・レイトン教授VS・逆転5以降・PXZ2・パチンコ版)
  /玉木雅士(テレビアニメ版)
演:七帆ひかる(宝塚版1)/悠未ひろ(宝塚版2・3)/斎藤工(映画版)

プロフィール

地方検事局の上級検事。「成歩堂龍一」の親友でありライバル。
赤いジャケットに白いヒラヒラ(「クラバット」という英国のアクセサリー)、色素の薄い髪色に、5:5:1分けの髪型がトレードマーク。
ちなみにパジャマの色はピンク。愛車は赤いスポーツカー。

常に冷静沈着で、法廷では論理的思考で成歩堂をクールに追い詰めていく。一方、果敢に《真実》を追求していく熱い一面も持つ。
一人称は「私」、二人称は「キミ」か「キサマ」、目上の人物に対しては「あなた」と呼ぶ。
「~したまえ」、「よかろう」と基本的には堅い口調だが、かなりの天然ボケをかます一面も。

彼の父親「御剣信」は《弁護士》であり、小さい頃は父親のような弁護士を目指していた。
しかし、父はとある裁判に負けた後、何者かに殺害され(《DL6号事件》を参照)、その事件の容疑者の男は裁判で《無罪》となってしまう。
絶望した彼は、検事でその事件での父の相手だった「狩魔豪」に師事する。
そして、彼から学んだ「被告人をあらゆる手を使って有罪にする」という理念を基に、無敗を誇る検事になった。

だが、かつての親友である成歩堂との再会・対決を境に、《結果》よりも《真実》を求める裁判をするようになった。
彼が主人公の『逆転検事』シリーズにおいても「検事とは被告人を有罪にするだけが全てではない」と語り、何よりも真実を明らかにすることを重視している。


人間関係

親友の成歩堂とは小学校時代に短い間だが付き合いがあり、
自身の給食費が盗まれた事件での学級裁判で、「アリバイがない」という理由だけで犯人扱いされた成歩堂を弁護したことがきっかけで仲良くなる。
(ちなみに、御剣自身はこの学級裁判のことは忘れていた。もっと言えば犯人のことも大体察していた)

その後、父の死に伴い転校して、それ以降2人の付き合いは途絶えていたが、
御剣の“黒いウワサ”を知った成歩堂が、その真偽を確かめるため弁護士となり、
彼と法廷でぶつかり合ううちに真実を追い求める精神を取り戻し、再び無二の親友となった。

また、成歩堂と共通の友人として同じく小学校時代からの幼なじみである「矢張政志」がいる。
「昔からよく煮え湯を飲まされてきた」と語ったり、遭遇すると邪険に扱ったりしているが、
『逆転裁判3』の御剣を操作することが出来るパートで《人物ファイル》を見てみると、
その情報欄には『親友』と書かれている(これは成歩堂を操作しているときでも同様)。
本心から矢張のことを嫌っている訳ではないようだ。
ただ、仲良くなった経緯(=成歩堂の運命を変えた学級裁判)は忘れている模様。

部下である糸鋸圭介からは新人時代のとある一件以来、異様なまでに懐かれ慕われている。
いつもは糸鋸の穴だらけの捜査や証言を上司として叱責し給料を減らしまくっているが、
『逆転検事2』で自身が検事の資格を失った際に彼を一人の友人として認め、その後、検事に復職した際には初めて給料を上げてやった。
(ちなみに現実では検事が刑事の給与をコントロールすることはない。あくまで「給与査定」である)

師匠の狩魔豪の娘「狩魔冥」とは兄妹弟子の関係にあたる。
彼女からはライバル心を剥き出しにされており、また《DL6号事件》の解決によって更に複雑な関係になってしまったが、
御剣自身は冥のことを妹のように思っているようである。

父の部下であった「信楽盾之」とは御剣が検事の道を志し狩魔の弟子となったことで、長らく疎遠な状態だった。
しかし《DL6号事件》が解決し御剣の価値観や姿勢が変わったことで、元の良好な関係に戻っている。

「クールでイケメン」という特徴から、作中ではオバチャン宝月茜といった女性ファンが多い。
特にオバチャンからは熱烈な好意を向けられているが、御剣はオバチャンにかなりの苦手意識を抱いている。


趣味・特技・趣向・服装

クールな印象とは裏腹に、特撮番組『大江戸戦士トノサマン』の大ファンである。
自身の執務室に「トノサマン」のフィギュアを飾ったり、
公式攻略本の漫画で真宵と九太相手に「最強の必殺技」について語りまくったり、
『トノサマン大百科』(おそらくトノサマンのファンブック)にカムフラとして六法全書のカバーをかけて飛行機内で読んでいたり、
ショーを生で見て感動したり、そのショーのトノサマン役が矢張で絶望したり、
Wiiware版配信記念の壁紙ではトノサマン役の荷星三郎にサインを書いてもらい満面の笑みを浮かべていたり、
サントラ集のジャケットではトノサマン型のヘッドフォンを着用していたり等々‥‥
公式に確認できる描写だけでもかなりの溺愛ぶりであることがうかがえる。
本人はこのことは隠しているつもりのようだが、周囲の人たちにはおそらく(一部には確実に)バレている。
テレビアニメ版では元々ヒーロー番組の趣味があったわけではなく、矢張や成歩堂と付き合ってからその存在を知って番組を見始め、ファンになったという経緯が描かれた。
ちなみに『1』第3話では荷星に対し「いつもテレビでご活躍を拝見しております」と真顔であいさつしたため成歩堂から「ウソつけ!」とツッコまれていたが、上記の事情を鑑みれば真実であろう*1。アニメ版ではその後にパソコンで『小江戸剣士ヒメサマン』を視聴していると思しき描写がある。

他に好きなものは、紅茶やチェスなど。‥‥どこかの特命係ではない。
さるお方の影響か、花言葉にも詳しい。
楽器もフルートやピアノ等、色々と出来るそうな。小学生の頃はゴルフや作文で表彰されたことも。
各国の法廷で研修を行ったこともあり、語学にも精通しているようだ。
以上のように色々とハイスペックすぎる男だが、実は折り紙が苦手という意外な弱点を持つ。
矢張曰く小学生時代は「鶴も折れない」レベルで、それに対する本人の言は「今なら5ミリの狂いもなく折り上げて見せる」とのこと。逆にどうやったら折れるんだ

また、幼少時に巻き込まれたある事件の影響で“地震”が大のニガテ。
その事件が解決した後でも、地震に遭遇すると気絶してしまう。
ちなみに、現実で震災が起きた際、『逆転裁判』シリーズでキャラクターデザインを担当した岩元辰郎氏が、
「地震が苦手なミツルギも応援してます!」と応援イラストを描き、励ましの言葉を贈った。

なお、テレビアニメ版では御剣の“地震がニガテ”という設定は消失している。
『逆転裁判』の生みの親である巧舟氏のTwitterによると、
これはテレビアニメの第一シーズンの放送時期に実際に大きな地震が発生したため、それを受け止めての対応となったからとのこと。
そのため、テレビアニメ版では御剣の地震に関するエピソードや場面は描かれていない。

地震ばかりクローズアップされるが、父親が殺害された現場となった“エレベーター”も苦手なようで、
『逆転検事』の第2話「逆転エアライン」ではエレベーターを目にしただけで怯んでいた。
凶器である拳銃は仕事柄故か触ることには抵抗はないようだが、新米刑事時代のイトノコ刑事が銃声に狼狽え固まっていたと聞いたときは
(気持ちは分からなくもない)と心の中で若干同情しており、やはりある程度は苦手なようである。

また、人名以外の固有名詞を覚えることもかなり苦手。彼は英都撮影所のマスコットキャラクター「サルマゲどん」を「サルマゲくん」と呼び間違え、
「アリフ・レッド像」を「ありふれた像」と呼び間違え、
更に『なるほど逆転裁判!』では「タイホくん」を「タイホどん」と間違えたりもしている(タイホくんは『逆転検事』ではきちんと言えている)。『蘇る逆転』では完全にカイブツ呼ばわりしている。
横文字やカタカナが含まれているものを覚えるのが苦手なのだろうか。真相は……おそらく、彼自身にも分からない。
『特選裁判』によれば、「サルマゲくん」のことで御剣をからかった成歩堂は、ムナグラを掴まれたらしい。

相手を「~ちゃん」付けで呼ぶことは皆無に等しく、真宵や美雲といった年下の女の子に対しては基本的に「~くん」と呼ぶことが多い。また茜に対しては、直属の上司の妹ということもあってか、検事2までの共演作では「茜さん」と呼んでいる。

前述の通り、服装はかなり派手。
『逆転裁判3』や『逆転検事』では検事になりたての彼の姿が拝めるが、そのときの服は狩魔豪に酷似している今よりもかなり派手なデザイン。
なお、この時はモーションも狩魔豪に似ている。初法廷で着られたこの服は、現在は御剣の執務室に飾られている。
『逆転裁判5』以降では視力が衰えたのか、メガネをかけて登場。
父親の信に顔つきがますます似てきている。
「検事バッジ」はもちろん持っているが、師匠・狩魔豪の「大切な服に穴を開けるなどとはとんでもない」という教えを守り、
バッジはポケットに入れている。
ちなみに、彼のトレードマークでもある「ヒラヒラ」は3層あり、これを実際に再現しようとすると結構難しい。
この「ヒラヒラ」は常に予備を持ち歩いており、汚れた場合には直ぐに取り替えている。素材はシルクらしい。


各シリーズでの動向

逆転裁判本編においては毎回検事が変わるので、彼がライバル検事の役を務めるのは初代のみであるが、登場しなかった『4』を除いて必ず彼が法廷に立つパートが存在する。加えてプレイヤー目線に限るなら、必ず1回は御剣と対峙する機会が存在する。

逆転裁判

第2話「逆転姉妹」から登場。
有罪判決のためなら手段を選ばず、師匠譲りの汚い手で成歩堂を苦しめるシリアスな悪役であった。
だが、この頃から「と、とりあえず異議を申し立てる!」と発言し裁判長に却下されたり、前述のような言い間違いを真顔で言うなど、やや抜けた一面を見せている。

第4話「逆転、そしてサヨナラ」ではある殺人事件の犯人に仕立てあげられてしまい、
さらに自身の過去の《罪》に苛まれるが、御剣を信じて弁護を引き受けた成歩堂によって、過去の真実がすべて明らかにされた。
この頃から御剣は弁護士と検事の勝敗にこだわらなくなり、あくまでも《真実》を追求する検事に生まれ変わることとなる。
第5話「蘇る逆転」でも検事として登場するが、それを目的として真犯人(リンク先ネタバレ注意)を始めとした、様々な人物へ追求を行った。
その犯人には「キミはボクと同じニオイがするからね。」と終盤に言われたことが起因してか、その後の逆転裁判2では後述の書き置きを残し、失踪する。
(もちろんこれは『逆転裁判1』と『2』の接点を自然につなげるために追加された第5話を見てからはっきりすることなので、初期設定における『2』の失踪は《DL6号事件》の解決をきっかけとしていると思われる。)

逆転裁判2

前作で《DL6号事件》‥‥もっと明確に言えば先述の第5話「蘇る逆転」の事件解決後、《検事・御剣怜侍は死を選ぶ》という謎の書き置きを残し、一年近くもの間行方不明となる。
この件に関しては周囲にロクに説明もされてないうえに、言葉が足りていなかったせいで、成歩堂には『御剣は全てを捨てて逃げ出した』と受け取られてしまい、
成歩堂との再会当初、成歩堂は御剣に対して非常に険悪なタイドをとっていた。
それ以前のエピソードでも真宵に御剣の事を尋ねられた時は「その名前は二度と言わないで」と、冷たく突き放す程に成歩堂は怒っていた。

この頃の御剣は現在の法廷のあり方に疑問を感じ、様々な裁判方式を調べるため世界各国を飛び回っていたのである。
彼が残した書き置きの内容は『(検事と弁護士の勝敗が「全て」と考えていた)検事・御剣怜侍は死を選ぶ』という意味であった。
『2』で一時帰国した後(『3』でも一度帰ってくるが)も海外を拠点とし、『逆転検事1』で正式に帰国するまでは様々な国を勉強して回っていたらしい。
これ以降の御剣は、勝敗よりも真実を追求する検事としての信念を貫くようになる。

前述の通り、彼の夢は父親のような《弁護士》になることであった。
しかし、《検事》になった今、それももはや叶わぬ夢‥‥かと思われた。


逆転裁判3

過去編となる始まりの逆転にて、彼が検事として初の舞台となる裁判で綾里千尋と対峙していたことが判明する。
この時から師匠に叩き込まれた戦術を使いこなしていたようで、重要な証拠・証言・情報を揉み消して裁判を有利にするという姑息な手段を取っており、更に自身も新人でありながら同じ新人である千尋を見下したりと、かなり嫌な人物像が出来上がっていた。
しかし、人格までは腐っていなかったようなので、この裁判があまりにも最悪な結末を迎えてしまったことに関しては、後に「自分が未熟だったせいだ」と後悔の念を述べている。
なお、この事件は被告人の無罪と言うことでほぼ決着が付いたようなものであったが、判決が下ることなく裁判が終わってしまったため、世間における彼の履歴に敗北の1ページが飾られることはなかったようである。

現代の御剣は第5話で登場する。
このストーリーでは、ある事情によりなんと御剣が弁護人として法廷に立つ。
これにより、一時的にだが、プレイヤーは御剣を操作して探偵・法廷パートをこなすこととなる。
(ちなみに御剣が弁護士資格を持っているかは不明だが、現実でも条件はあるものの弁護士資格を持たない人間が弁護人として法廷に立つ場合がある)*2

第5話で殺人事件が起きた際、成歩堂は橋から崖下の川に転落。
幸い命に別状はなかったものの「2日間は病院で絶対安静」となり、事件の被告人となった「あやめ」の裁判に弁護人として出廷することができない状態となってしまう。
その後、成歩堂が転落した現場に居合わせた矢張に海外から急遽呼び戻され、病床にいる成歩堂から“あるもの”を託された。

(まず、1つめ‥‥人のココロを見抜く宝玉、とか。‥‥とてもアヤシイ‥‥)
(そして‥‥もう1つ。‥‥どういうことだ、これは?)

1つ目は、《サイコ・ロック》を見ることができる《勾玉》。
そして2つ目は‥‥なんと、成歩堂の《弁護士バッジ》だった。
成歩堂は、法廷に立てない自分のかわりにあやめの弁護を御剣に託したのである。
まさかこんな形で御剣の「夢」が叶うとは、彼は勿論、長年のファンも予想は出来なかっただろう。
こうして、御剣は《特別弁護人》として法廷に立つこととなった。

(ムジュンを暴く、この感覚‥‥なかなか、悪くない)

なお、この事件の裁判はゴドーが検事を担当する筈だったようだが、なぜか彼と連絡が取れない状態となっていたため、狩魔冥が検事を担当するよう根回しした。
さらに、本来検事であるはずの自分が弁護人として出廷するとなると、流石にいつもの裁判長には顔でバレてしまうので、問題が起こることを避けるべく、御剣とほとんど面識がない裁判長の弟が担当するようにも根回しした。

ちなみに、御剣を操作する「探偵パート」では《サイコ・ロック》を御剣の手で解除することが出来る。
御剣は、赤い錠前のことを「さいころ錠」と呼び間違えていた(ご丁寧なことに攻略本でもこの期間の「サイコ・ロック」は「さいころ錠」表記になっている)。

逆転裁判4

刑事となった茜のセリフで御剣の存在が示唆されている場面があるが、ゲーム中で彼が直接登場するシーンはなく、
本作では彼の動向は特に描かれていない。


逆転裁判5

「検事局長」に就任している(就任した時期は『逆転裁判4』の時点)。
『法曹界の暗黒時代』によって苦労が絶えないらしく、眉間のシワが昔より深くなっている。

法曹界の暗黒時代を終わらせるため、ある人物を追うために、
検事でありながら殺人容疑で服役している夕神迅を検事席に立たせた。
更に『4』で弁護士の資格を失っていた成歩堂が弁護士に復帰できるように、色々と手を回したらしい。

第5話「未来への逆転」では、検事局長でありながら法廷に立ち、弁護士に復帰した成歩堂との9年ぶりの戦いが見られる。裁判中はメガネを胸ポケットに引っ掛けている。
しかし、「ポンコ」というロボットを、最初は名前をちゃんと言っていたが、
途中から「タヌ子」と間違えて呼ぶなど、微妙に天然ボケなところはやっぱり変わっていなかった。
ちなみに「ポンコ」は顔認証システムなどの機能で相手を識別できるため、この機能を知った成歩堂から「御剣より器用かもしれない」と皮肉られてしまう。
一方で職務には冷酷に思えるくらい真面目に取り組んでおり、真相が残酷なものである可能性が示唆された際には、成歩堂の静止を振り払ってそれを打ち明けるなど、検事としての容赦の無さで成歩堂を追い詰める。
しかし、それには「裁判とは弁護士と検事がぶつかり合いながら真相を導き出すものである」という確固たる信念を持っているからこその行動であり、成歩堂にも「たとえどんな真実が待ち構えていようが目を逸らしてはならない」とも諭している。
そして、成歩堂との法廷バトルを繰り広げることで7年前の事件の真相を導き出し、なおかつ事件の真犯人と思わしき人物が浮かび上がったことで、裁判の決着を夕神に託し、自らは事件の真相を探るべく真犯人の調査の方に乗り出した。
最後は暗黒時代を終わらせることに協力してくれた成歩堂に感謝の気持ちを述べた。
無事法曹界の暗黒時代が終わりを告げると、真っ先に不正に手を染めていた検事達を一掃した。

逆転裁判6

第5話「逆転の大革命」の前半ラストで登場。
検事局長として辣腕を振るっており、相変わらずの手回しの良さで成歩堂達をサポートした。
後半、クライン王国では成歩堂と調査を開始。探偵パートで成歩堂・御剣が共に調査をするのはこれがシリーズ初である
本編ではそれ以外に目立った活躍シーンはないが、
本編とはパラレルワールドの「遊べる!逆転劇場~成歩堂龍一編~」と本編の後日談となる特別編(有料DLC)「時を越えた逆転」では、検事として成歩堂と法廷で戦う事となる。
裁判中はメガネを外すところは『5』と同じ。

第2話「逆転マジックショー」で登場する《科学捜査官》になった茜によると、
上述の通り御剣が不正を行っていた検事を一掃したために、今度は検事の数が不足する状態となってしまったらしい。
どうやら、彼の眉間のシワが消える日はまだまだ先のようだ。
ちなみに、最終話では恒例(?)である彼の言い間違いが炸裂するが、文字数まで間違えてしまうあたり、やっぱり退化しているかもしれない。

本編では対峙する機会こそないが、DLCである「時を越える逆転」では何と彼が検事を担当する。
そのため、今回は敵同士だと成歩堂達との馴れ合いを退けるが、何だかんだで真宵の帰宅祝いには出たがっていて、それを素直に言うことができないなど、コミカルな面は相変わらずである。
真実を追求するという信念はなおも揺らいではおらず、犯人が誰であろうと容赦なく追及し、成歩堂が新たな真実の可能性を導き出した時も、それを決して否定しないという真っ当な姿勢で裁判に臨んでいた。
このこともあってか、裁判に決着が付いた後も成歩堂と御剣との間にわだかまりが生じることはなかった。たとえ敵対する関係になろうとも、真実を追求するという目的においては、お互いを信頼している証であろう。


逆転検事逆転検事2

主人公として登場。
本作では法廷を飛び出して、事件現場にて捜査・推理を行い真実を暴いていく姿が描かれている。
『逆転検事2』では弁護士であった父「御剣信」の助手でもあった「信楽盾之」から、父の跡を継いで弁護士にならないかとの勧誘を受ける。
突如、自分の前に現れた2つの道に戸惑う御剣、それはかつて諦めた夢を手に入れるチャンスでもあった。

「検事として法の裁きを与えるか」
「弁護士として人を助けるか」

御剣はその答えに悩みながらも奔走し、巨悪を追い詰め、検事をクビになりかねない危機に陥るが、
見事逆境をはね返して事件を解決に導いた。
そして、全てが終わった後に、信楽に先の勧誘の答えを出すのだった。

私は検事として人を助ける

不正、捏造、歪んだ法、それらを利用する者がいるから事件はより大きく、凄惨な結果を引き起こす事になる。
もしも『法』が弱き者が頼れるモノであったのなら、誰も傷付かずに済む道があるかも知れない。
そして、そんな人達を救うのが自分の見付けた《真実》なのであると。
後の作品で検事局長に就任した御剣は、この信念に従って検事局の改革を進めている。


PROJECT X ZONE 2:BRAVE NEW WORLD

黄金の種を盗んだ犯人を巡って開かれた竜宮裁判の際に召喚される。
……が、シルフィー(とシャドーの大ポカ)のおかげ?で、特に何もすることなく裁判はすぐに終わった。
エピローグでは、デミトリの城で開かれた宴会で、女子会の立会人をすることになったが……ワルキューレが全部持っていきました。


レイトン教授VS逆転裁判

出番は少ないが、登場。
ラフイラストを見たところ、彼と矢張も《ラビリンスシティ》に来る予定だったらしい。
本編では残念ながらナゾを解く場面はなかったが、
スペシャルエピソードではナゾ解明モーションとボイスも披露している。


宝塚版『逆転裁判』

公演された時には、主人公である成歩堂(フェニックス)以上の人気を博した。
基本的に原作に忠実な衣装を着ているキャラ達の中で一人異常に華美な衣装を纏っており、耽美さに一層磨きがかかっている。
しかし、それでも似合ってしまうのが御剣クオリティ。


特別法廷

『特別法廷』シリーズでは2012年現在、「裁判長」と並び皆勤賞であるが、
毎回必ずと言って良いほど弄られていたり天然ボケを炸裂させていたり、本人にとってもクツジョクの歴史となっている。
例を挙げるならば、

2005年:ゲームボーイアドバンスSP本体をスウェットの後ろポケット(通称『シリポケット』)に入れていることが判明するが、
成歩堂にその取り扱いは違法であると指摘され撃沈。ただ一人、DSを持っておらず有罪となった。
ちなみに、GBAの色はピンク
真宵にさえ「どうかと思う」と言われた。

2006年:『逆転裁判4』の主人公(『紅のスーツに身を包んだ男』)に選ばれたと思い、その気になっていたが、
その後、主人公が22歳と判明した際、成歩堂に「おまえいくつだよ」と指摘され、撃沈。

2008年(オーケストラコンサート):異様にトノサマンをプッシュした為に、成歩堂にとうとう隠れファンである事を確信される。
ピンクのGBAも健在であった。

2008年:未だ2006年のことを根に持っており、新タイトル(『逆転検事』)の主人公であると言われても警戒、興味の無い風を装っていたが、
執務室を盗撮されたことで、本人も案外ノリノリだったことが暴かれる。
尚、この際インタビューに来た取材班のリーダー・タイホくんの中の人は成歩堂

2010年:『御剣の』相棒コンテストが開催されるも、御剣本人が候補者として自らコンテストに出場(諸事情で記憶喪失になっていたからなのだが‥‥)。
新人時代の痛々s‥‥仰々しい勝負服を着用して登壇した。
見た目は26歳、頭脳は20歳。

2012年:成歩堂に散々遊ばれ、恥の上塗りをしまくり、クツジョクの歴史に新たな1ページを刻んだ、記念すべき逆転シリーズ10周年。
例年以上の長丁場だった為、正直ネタが豊富過ぎてここにはまとめきれない。
とりあえず、自信満々だった成歩堂との人気投票対決で、まさかの敗北←New!
それと、彼のシリポケットがとうとうカラッポになってしまったらしい。

‥‥等々。
ある種、成歩堂以上に美味しいポジションである(もちろん、本人は大変不服そうだが)。

また、『特選裁判』においては御剣本人は登場しなかったものの、
ナビゲーターである成歩堂には遊ばれ真宵にも遊ばれ、挙げ句2人に残念そうな目で見られ、取り上げられる度にやっぱり弄り倒された。
ある種、成歩堂以上n(ry


余談

2005年に行われた公式キャラクター選挙では「成歩堂龍一」を抑え、堂々の“1位”に。
2013年8月22日にニコニコ生放送で久々に行われたキャラクター選挙では、
前回と同様に成歩堂より上だったが“2位”であり、“1位”は「王泥喜法介」であった。
『5』での彼の活躍ぶりを見ればそれもわかるが‥‥それでも、相変わらず御剣の人気は高いようだ。
2023年にはカプコン40周年記念サイト『カプコンタウン』でカプコン大選挙が開催。
第3回は『もしあなたが訴えられたら誰に弁護して欲しい?』というお題で、
成歩堂龍一、王泥喜法介、成歩堂龍ノ助と歴代主人公が並ぶ中、御剣怜侍もエントリー。
弁護士でない御剣がエントリーしていることには成歩堂から異議を申し立てられたが、
日本とアジアエリアでは成歩堂を上回る異議なしの得票数。
総合結果では僅差ながらも成歩堂を抑えて1位となり、御剣人気は未だ健在であることを見せつけた。


『逆転裁判2』では前述の「置き手紙」の件も含め、かなりシリアスな立ち回りだったが、
初期のプロットではかなりテキトーに扱われていたようで、御剣の話が初めて出る場面では、

イトノコ:「アンタには、ニュースが2つあるッス」
ナルホド:「ニュース‥‥?」
イトノコ:「1つはよくないニュース。もう1つはもっとよくないニュース。どっちを先に聞きたいッス?」
ナルホド:「‥‥どっちでもいいです」
イトノコ:「明日の法廷は御剣検事が担当するッス」
ナルホド:「な‥‥なんだって! アイツ、心の中に迷いが生まれたって言って、山にこもっていたんじゃあ‥‥」
イトノコ:「それが、もう1つのワルいニュースッス。御剣検事は、山の中で、ついに悟りを開いたッス!」
ナルホド:「‥‥え」
イトノコ:「今は検事局で“ 異議あり! ”の指の角度を微調整してるッス」

いったい、山で何していたんだよ、御剣‥‥。




「キミはなぜ追記・修正をする? その理由は何だ?」

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最終更新:2024年04月12日 12:43

*1 メタ的な事情では、元々この設定はキャラクターデザイン担当のスエカネクミコが上記の公式攻略本の漫画でネタ的に扱ったもので公式設定ではなかったのだが、ディレクタ-ーの巧舟がその漫画の影響で御剣のキャラ造形の方針を変更した旨を明かしており、『4』の特典で正式に公式設定として取り入れられたものになっている。そのため第1作時点では本当に社交辞令のつもりだった可能性が高い。

*2 検事として一定の経験があれば 退職後に 弁護士の資格を得られるために元検事の弁護士は珍しくないが、許可を得ない副業ができない公務員まして現職の検事のようなめちゃくちゃ多忙な職に就きながら弁護士資格を取るというのは現実的には無理。