北条悟史

登録日:2011/08/22 Mon 18:59:49
更新日:2024/02/14 Wed 06:57:04
所要時間:約 6 分で読めます




北条悟史(ほうじょうさとし)とは、ゲーム・アニメ『ひぐらしのなく頃に』に登場するキャラクター。

CV小林ゆう斎賀みつき(ドラマCD版)


メインキャラの1人、北条沙都子の兄。
年は園崎姉妹と同じ。
沙都子からは「にーにー」と呼ばれている。
華奢でルックスが良く、女性からモテる(主に園崎詩音)。
好物は唐揚げ

沙都子と違い、読書好きで大人しい文系タイプ。
危なっかしくて頼りない印象だが、根は優しい。
気立ては良いのだが行動面では要領が悪く、買い物で商品の情報を全く確認せずカートに入れてしまい、詩音がつきっきりでフォローしてようやくまともな体を成していた程。このあたりは商品をしっかり吟味し値引きセールの情報などを逐一確認する沙都子とは対照的。
また、沙都子と一緒でブロッコリーとカリフラワーの区別がつかない。

人の頭を撫でる癖がある。なでなで。
よく沙都子や詩音の頭を撫でていたが、悉くハートを(夫々別の意味で)射抜くギャルゲー主人公気質も兼ね揃える。
また、困ってしまうと口癖で「むぅ…」と言ってしまう。

とある出来事をきっかけに入江から誘われる形で、野球チーム「雛見沢ファイターズ」に入る。
最初は渋々だったが意外と運動神経は良く、野球の面白さを理解してからは打率は3割を常に超えていた。
しかし、本番には弱いタイプの為、試合では活躍できなかった。

兄妹仲はかなり良好。
過度な家庭環境の変化に対応できない沙都子が、唯一甘え依存できる家族なのが理由。
悟史自身も、妹である沙都子を守ろうとずっと面倒を見てきた。
だが一時期、自分たちを引き取った暴力的な叔父夫婦での立ち回りを強いられ、わがままな沙都子の世話に疲れ、逃げ出そうと考えていた時もあった。

前原圭一が雛見沢に来る前の昭和57年6月の綿流しの日から数日後に突然失踪し、現在行方不明。
しかし部活メンバーはそのことについて決まって「転校していった」と語る。後半以降は隠す素振りも無く普通に失踪したと教えてるが。

なので、登場は回想シーンや過去編がほとんど。










以下、ネタバレ注意。
































両親が雛見沢ダム建設推進派の筆頭格で、反ダム派の筆頭である園崎お魎に真っ向から喧嘩を売って怒りを買った為、一族もろとも村人からは冷遇されていた。
更に家の中では悟史本人は従順かつ賢く立ち回っていた為それほどいじめられていた訳ではないが、
沙都子が反抗心と我侭からいたずらに叔母を刺激し、そんな沙都子を叔母は虐げていたため、その仲裁を常に強いられていた。
そのため「沙都子がいなかったら叔父叔母ともそれなりに上手くやれてた」と作者から明言されてるのは秘密だ。とはいえ沙都子が本編前から自覚している罪の意識は自分が兄を追い詰めたこれなので、迂闊に設定変更したら大きな矛盾になる。
そして遂に体調を崩してしまい入江診療所に訪れ入江と出会い、治療の一環兼ストレス解消として雛見沢ファイターズへの入団を勧められ一員となる。
それにより一度は体調が回復するが、沙都子と叔母の確執が激化してからは再び体調を崩し、更に沙都子が欲しがっていた大きなぬいぐるみの費用を稼ぐ為アルバイトをはじめる事になり、それに専念する為退部届けを出す。しかし入江はいつ戻ってきても良いようにとそれを受理せず休部扱いにしている。

このように、常々妹の為に大人の間での立ち回りを強いられており、本来なら誰かに甘えたり我儘になったり…と子供らしく振る舞うべき思春期らしい過ごし方が出来ていない為、入江曰く「精神的に早熟(で不安定になりがち)」との事。

そして今まで以上のストレスと逃げ場を失った事で極限までストレスがたまり、雛見沢症候群を発症。
更に綿流しの祭も間近に控えている事もあり村人から陰で「今年はきっと北条家の誰かが祟りに合う」と囁かれ、今年はもしかしたら自分がターゲットかもしれないと危惧しその日を境にバットを持ち歩いて素振りを始め、周囲を拒絶するようになった。このあたりは鬼隠し編の圭一の後半の行動に非常に酷似している。
余計に足音が聞こえたり誰かに常に見られている感覚など高レベルの症状を引き起こし、それをレナに打ち明けオヤシロ様の祟りを受ける前兆だと諭され、自分にはもう時間が無いと切迫する。
そして、それまでの間に沙都子の為に何が出来るかを模索した結果、彼女を虐げる叔母の殺害を決意*1。綿流しの祭りの当日に詩音に電話をかけて沙都子を祭りに連れ出すよう、そして彼女のこれからの世話を託し、叔母を粗大ゴミ置き場に呼び出して金属バットで撲殺(これは状況証拠と入江の推理しかなく断言されている訳ではないが、ほぼ確実に彼の犯行と見て間違いないと思われる)。
犯行直後および後日、悟史が犯人と睨んだ大石の執拗な追及を受けるも、自身の正体を明かした詩音に庇われ事なきを得る。

後日、沙都子へのぬいぐるみを買った後、迎えを頼んだ入江の車に乗って帰る際、道行く女性の顔が叔母の顔に見える症状を訴え発狂、雛見沢症候群の末期発症を確信した入江の判断でそのまま入江診療所に収容された。

以降は入江診療所の地下で治療中。
一命は取り留めたが、脳への過度のダメージによって常に異常なまでの被害妄想と攻撃性の塊のような状態になってしまった。
迂闊に覚醒させれば即刻凶行に走りかねない為*2常に眠らされているが、徐々ではあるものの脳波に回復の兆しが現れている。
この事は、入江研究所の人間しか知らなかったが、祭囃し編のラストで詩音にだけ明かされ、入江は生涯をかけて彼を回復させる事を彼女に誓い、
詩音もそんな悲惨な現実を受け入れ、頻繁に彼の元を訪れ傍に寄り添っている。

一方、澪尽し編では昏睡状態の沙都子のところへこっそりお見舞いに行った詩音が偶然にも入江たちの会話から悟史が診療所内にいることを聞いてしまう。
入江を脅し案内させるも、真実を知るまでの過程が悪かったため事実を受け入れきれず暴れそうになるも、意識を取り戻した沙都子に諭されて落ち着きを取り戻す。
結果、こちらでは部活メンバー全員がこの事実を知ることとなっている。

本編には、当初から名前のみ登場。
鍵を握るキーパーソンとして、度々触れられていた。
悟史の使っていたバットはいくつもの話で出てくるが、その全てで圭一が受け継いでいる。ある時は惨劇を生み出す凶器として、ある時は惨劇を破る武器として。

全編通じて、ハッキリと死を確認されていない人物でもある。
雛見沢大災害の後はどうなったのかなども語られていないが、仮に生存して「東京」の手に渡ったとしても碌な末路を迎える事はないだろう。

詩音についてどこまでの印象を持っていたかは不明。恐らくはよくて友達止まりだろう。
しかし沙都子のことを頼むなど、ある程度以上の信頼は寄せていると思われる。

ファンディスクである「礼」の「賽殺し編」のメインとなる世界では家族仲が良好な為、雛見沢と縁が無くなった圭一に代わり健康な状態の彼が登場する。
多くの登場人物の性格などが(主に悪い意味で)変わっている中彼は良くも悪くも本編そのままであり、クラスで孤立している梨花の数少ない味方として接する。 



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最終更新:2024年02月14日 06:57

*1 鉄平はこの段階では愛人の元に入り浸っていたので特に意識されていない。

*2 かつて、不用意に彼に接触した入江機関の職員が襲われ顔面を縫う程の重症を負った。