ウルトラマンオーブ THE ORIGIN SAGA

登録日:2017/01/17 Tue 09:16:57
更新日:2024/03/18 Mon 17:18:20
所要時間:約 9 分で読めます







救助隊にいた頃、聞こえないはずの悲鳴を何度も耳にした。

悲鳴は音じゃない、心から心への救難信号なんだ。



画像出展:ウルトラマンオーブ THE ORIGIN SAGA第12話『まほろば ~新世界~』から
©円谷プロ、ウルトラマンオーブ製作委員会

●目次

■概要

『ウルトラマンオーブ THE ORIGIN SAGA』とは『Amazonプライム・ビデオ』にて配信されている、
本編では謎だったクレナイ・ガイとジャグラーの過去を描く『ウルトラマンオーブ』のスピンオフ番組。
オーブの製作にあたってメイン監督の田口氏とメインライターの中野氏が考えた『エピソード10構想』においては第一章の物語(TV本編は第六章にあたる)とのこと。
毎週月曜日に配信され、全12話で構成されている。

監督:小中和哉、おかひでき
シリーズ構成:小林弘利、林壮太郎、小中和哉の共同制作。
アクション監督:大橋明

監督はテレビシリーズには未参加だった小中和哉氏、おかひでき氏の両名が担当する。
小中監督はウルトラマンギンガS以来の参加であり、久々のメイン監督を務める。
怪獣のデザインに平成三部作から大怪獣バトルまでのデザインでおなじみの丸山浩氏が久々に参加している。

今回はAmazonさんからお金の力をお借りしているため、おもちゃの宣伝をする必要がないからかバンクシーンが省略されており、
主人公も序盤は滅茶苦茶弱いとテレビでは出来ない事に挑んでいる。

本作はウルトラマンネクサスのように連続ドラマ性を強めており、
そのため本編のように1話ごとに区切りのいい終わりはない。そのため爽快感に欠けるともいえる。
全話はもしくは前半部で普段の30分のTV特撮番組というノリで見るのがオススメ。

さらにストーリーもガイを中心とした群像劇であり、主人公側はRPGの勇者、
アマテ側はドロドロの宮廷劇、地球側はサスペンスホラーなど、少なくとも序盤はそれぞれの話によって雰囲気もガラリと変えている。

小中監督は『仮面ライダーアマゾンズ』とは違った意味での大人向け作品とインタビューで答えている。


また本作ではウルトラシリーズでは珍しい客演なしだった(変身シーンを除く)オーブについに歴代のウルトラマンが四人も登場する。
しかもそれぞれオリジナルキャストで。
特にウルトラマンガイアは『大決戦!超ウルトラ8兄弟』同様、別の宇宙の我夢なのだが「ガイア」本編と極めて近しいキャラクター付けがされており、
ウルトラマンアグルに至っては短編映画や『ウルトラマン列伝』での進行役を除けば初の客演となる。

ちなみにガイアとアグルの登場は発表前から巷では囁かれており、
以前からイベントなどでの吉岡毅志氏と高野八誠氏の意味ありげな発言や、
和泉元彌氏の狂言にTHE ORIGIN SAGAのメンバーと関係ないはずの二人も一緒に観賞に行ったり、
「ソフビヒーローVSウルトラマン対決セット ウルトラマンオーブ激闘編セット」にガイアとアグルがいたり、
前半のOPの集合絵にもウルトラマンが後二人追加出来そうな雰囲気もあり、各所から登場が度々推測されていた。
そして本人たちも発表までかなりうずうずしていたらしい。


ちなみに作品の何処かにULTRAMAN(漫画)の作者がゲスト出演しているらしい。

権利的な問題、もしくは連続ドラマだったためか『ウルトラマンオーブ THE CHRONICLE』ではほとんど触れられていない*1が、
新規映像にベゼルブが登場したり、ED曲「Ultraman Orb –Touch the Sun–」がBGMに使われた。
また、ウルトラマンブルのことを聞いたガイは、水繋がりでアグルのことを連想していた。
後に、「Ultraman Orb –Touch the Sun–」は『ウルトラマン ニュージェネレーションスターズ』第16回「腐れ縁の男」におけるオーブ&ジャグラー対マガタノオロチ戦でも流れている。

■あらすじ

遥か銀河の彼方の惑星 O-50(オーフィフティ)
その秘境にそびえ立つ「戦士の頂」に辿り着いた二人の青年、ガイとジャグラス ジャグラーは、
優れた資質を持つ者を見極め「光の戦士」となる力を授けるという眩い光に手を伸ばす。

光はガイを選び、聖剣オーブカリバーを手にしたガイはウルトラマンオーブとなった。
ガイとジャグラーは、ドクター・サイキが操る宇宙悪魔ベゼルブの脅威から人々を守るために出発する。

王立惑星カノンに襲来したサイキは、戦神の血を引く女王アマテを差し出せと要求する。
将軍ライゴウは先制攻撃を主張するが、女王アマテは、近衛隊長シンラにサイキとの対話を命じる。

自らの目的を「争いのない宇宙の創造」だと嘯くサイキ。真の平和の意味を問う若き光の戦士・ガイ。
全宇宙をかけたファースト・ミッションがいま始まる――

(公式より引用)


■登場人物



演:石黒英雄

聖剣オーブカリバーに選ばれた主人公。
言わば聖剣を手に入れ最初の村から出た勇者レベル1の状態である。
本編よりも若いため無理じゃなければ無茶な行動もする。
戦士としても未熟のため、ベテランのジャグラーにサポートをしてもらっており、頼りにもしているが、
その割にジャグラーの助言を無視したり、直感で指示を出して「勘でモノを言うな!」と真っ当な抗議をされたりしている。
なお、名前に「クレナイ」が付かないのは、脚本の小林弘利氏が中野氏に「最初からクレナイと名乗っていたのか」と訊ねたところ、
「クレナイは地球に来てから名乗り始めた名字」と聞き、それに基づいて「ガイ」だけになったとのこと。
上述した『エピソード10構想』によれば、「クレナイ」は第五章で夕焼けに感銘を受けたガイが名乗り始めた名字とされている。


演:青柳尊哉

聖剣オーブカリバーに選ばれなかった蛇心流を操るベテランの戦士。ミッションに挑むガイのサポートを行う相棒ポジション。
聖剣に選ばれなかった自分自身に裏切られたと感じており、複雑な面持ちを見せることもある。
TV本編とは別人としか思えないほどまともな性格をしており、未熟なガイに振り回される苦労人。
戦士の腕は一流で、ガイに「つぇぇ……」と言われたら「知ってる」と返すほど自分でも自信を持っているようである。
その腕から近衛隊のミコットに憧れを抱かれ、師匠と呼び慕われるようになっていくが…。
中盤以降にもちろん魔人体も登場するが、こちらは胸に傷が無い「アーリースタイル」と言われる状態で登場する。


ジャグラーが本格的に闇に堕ちるのは命の樹事件終結後からだが、それでもジャグラーの心に深い影を落としており、
事件から数千年経った現在の時系列でも時折今作での出来事を思い出す事がある。


  • アマテ
演:福田沙紀

惑星カノンの女王。平和主義で無用な戦を交渉で避けようとする。
かつて母親が戦神として戦い、そして相討ちになってしまった光景を見ていたため、それ故に戦神として戦う事に否定的。
しかしそれは『自分が傷つきたくない』のではなく、戦闘に民草が巻き込まれることを嫌っての事であり、いざとなれば戦神に変身することを躊躇しない。
謎の種を触ったことで自分と精神同調した、後述の「祥平」と心を通わせるようになり、お互い会ったことがない相手にもかかわらず、惹かれ合うようになっていく。
……と言えばまあ聞こえは良いが、やる事なす事が不運にも次々と空回りに終わってしまい、後述の戦神共々、実は本作屈指のトラブルメーカーだったりする。

漢字表記は天照。
ちなみに演者の福田氏はウルトラマンダイナや海外制作のため一般的には知名度が低いあの『ウルトラマンパワード』や、
パワードアボラスもブログに出てくるなどウルトラシリーズの大ファンである。
また『3年B組金八先生』に出演した時、同級生に映画版ガイアのメインゲスト・学校教師に後のウルトラマン兄弟の父親がいた。


  • シンラ
演:前川泰之

アマテの近衛隊長。音痴。
アマテの父・兄的存在であり部下からも慕われるなど人望に厚い男。
長い間支えてきたアマテを娘のように思っており、とにかくアマテの身を守る事を優先しているフシがある。
それ故サイキから提案されたアマテの血が欲しいという提案にのり、アマテを襲ってしまったかのように見えたが、
実はそれは思想の対立からライゴウが仕向けた偽物であり、本人はその件から反逆者として冤罪を受け仕方なく逃亡する事になる。
その後、サイキによって囚われていたが、近衛隊やジャグラーの活躍によって救出され、ガイやアスカ達と合流。
クグツに操られたジャグラーをアマテから受け取った命の樹の種を使い解毒するなどした。
その後カノンに戻った際ライゴウと共闘したり、アマテ、リッカと共に地球にも付いて行くなど度々活躍している。

…演者はその後、別世界悪の地球外生命体の器兼人間体モデルと化すのだがそれは別の話。


  • ライゴウ
演:榎木孝明

王立惑星カノンの防衛軍に所属している将軍。
鷹派でありベゼルブの群れからカノンを守るためには先制攻撃しかないと考えており、そのために女王に戦神となってもらおうと考えている。
戦神、ひいては女王の存在をカノンの最終兵器と認識しているため、女王を道具扱いしている。
しかしこれらは妻や民を守るためであり、本人は悪気がある訳ではない。
思想の違いから邪魔と思っているシンラを排除する為、偽物のシンラを差し向けるなど過激な事もしたが、
シンラがカノンに戻って来た際に共闘するなど、最終的には和解したようだ。

  • ミコット
演:文音
親衛隊の一人、剣の使い手。
理想の剣術裁きを持っているジャグラーに憧れを向け、師匠と呼んで慕うようになる。
操縦の腕も一人前。

  • リッカ
演:渋谷飛鳥
親衛隊の一人、銃の使い手。
シンラを敬愛しており、サイキに捉えられたシンラを救出し、
「今すぐカノンに連絡を」と言われた際に「ハイッ!!」と普段とは違うトーンの声を出す程。


  • サイキ
演:和泉元彌

優れた頭脳を持つレイフ星人の科学者。
争いのない平和な宇宙の創造を心から願っており、そのためにクイーンベゼルブの毒を利用しその願いを叶えようとしている。
これは毒で意識を奪う事で全体を統一し、平和へ到達させるというもの。
サイキからすれば忠誠心などというものも洗脳みたいなもので、王政も毒での直接的支配も変わらないと考えている。
和泉氏は演じるにあたって「悪役を演じたつもりはない。(サイキにとって)間違った事は何も言っていない」と考えて、
そしてストーリーを通してサイキになくて光の戦士にあったものは何か、正義とは何かを伝わる様に演じたとの事。

  • パーテル
演:飯田里穂

パーテルだよ~(平泉成)
本作のマスコットキャラ。けっこうな毒舌家。サイキのサポート役でもあり相棒であり良き理解者。
星型のキュートな目とクルクル回転するキューブがトレードマーク。
サイキの唯一の理解者であり、サイキからも「私の理解者は君だけだったよ」と言われるほど。
キャストは『ウルトラマンオーブ 最終回直前ニコ生特番 怪獣娘の力お借りします!』で発表された。つまり怪獣娘とのコラボ。


  • 森脇祥平
演:古原靖久

地球側の主人公。
海底4000mの日本海溝で謎の遺跡を発見、そこで見つけた古代の遺物である巨大な種を発見し、それを触った事で時空を超えてアマテと精神同調した。
だが、それまで一切口にしたことがない女性の名前を言い出してその存在に執着するという、それだけでも周囲を心配させる言動をし始めただけでなく、
精神同調のショックと運悪くその同調相手が精神的に追い詰められていた状況だったせいで昏倒等を繰り返し、
さらには運ばれた病室のシーツに自分が見た『命の木』のイメージをマジックのインクを水で溶かし、それを手につけて表現するなど、
何も事情が分からない周囲からすればそれこそ『気が触れた』としか思えない奇行を次々と行い、精神病者と疑われるようになってしまう。
この時の古原氏の鬼気迫る演技は必見。



演:つるの剛士

伝説の英雄。人間体でもテレパシーが使えたり小型のベゼルブ相手に圧倒したりと、人間離れが著しい。
懐かしのガッツブラスターと、リーフラッシャーが武器にもなるという新設定を引っさげての登場。
無理じゃなければ無茶をし、手に入れた力の意味を悩むガイにはかつての自分を思い出すのか、先輩としてアドバイスをする。
ガイが初めて会ったウルトラマンの先輩でもある。
今作の「サブタイを探せ」はアスカの台詞「行こう。それぞれの明日へ…」。
また、つるのは浅倉大介とともに前期OP曲「ULTRAMAN ORB」を歌唱している。

演:杉浦太陽

バット星人エタルガーとの事件の後も、まだコスモスと一体化していた模様。
アスカに次元間通信で別宇宙の危機を知らされ、アヤノに何も言わずに次元を超えた。
つまり火急の案件だったとはいえ、妻子に黙って別次元に出張したわけだが、次元を超えた呼び出しにあまり抵抗感がなさそうなところを見ると、
ムサシやアヤノにとっては「よくあること」なのかもしれない。それにしたって一言断るくらいはすべきと思うが。
ガイとアスカに先駆けてアマテに接触し、そこでアマテの覚悟を知る。
ガイ達よりもアマテ達との絡みが多く、ガイを助ける先輩がアスカならムサシはアマテを見守る先輩といったところか。
そのため前半ラストは変身してアマテを助けたいのに、それをするとアマテの想いを無駄にするというジレンマに陥る。

演:吉岡毅志

祥平のいる地球に芽吹いてしまった命の樹の声を聞き、駆け付けたウルトラマン。全戦士超ファイルによるとガイア本編とは別人である
持ち前の天才頭脳と科学力は本編同様遺憾なく発揮され、ガイや祥平を力強くサポートする。
本編では想定外の事に驚いたり慌てたりしていたが、今作では何が起きても落ち着いて分析、対処するなどかなり人間ができており、
ジャグラーとの関係に溝ができてしまったガイに対し、自身の過去の経験からアドバイスを送るなど良き先輩となっている。
常備してる愛用のXIG-NAVIの機能が本編より大幅にアップグレードされており、地球外の植物や人間の脳の状態を瞬時にスキャンして状況を把握したりできる他、
小型のリパルサーリフトを搭載しているなど、技術の差がうかがえる。

  • 藤宮博也
演:高野八誠

かつて違う正義で何度もぶつかり合い、戦いを通じて共に分かり合えた我夢の最高のパートナー。
我夢と同じく書籍によればガイア本編とは別人(ただ高野氏からはどちらと解釈しても構わないとのこと)。
単独で己の正義を貫き荒れ狂うジャグラー、そして醜い争いを繰り返す知的生命体に絶望しているサイキと接触し、
かつての昔の自分の姿を重ね、人との出会いで学んだ『人間は変われる』という考えを説く。
新規映像作品に藤宮及びアグルが出演するのはOV「ガイアよ再び」以来実に16年ぶり。*2
すっかり我夢の相棒としての振る舞いが板につき、人間としてもウルトラマンとしても成長し丸くなった藤宮の姿に多くのファンが感動したとか。


■登場ウルトラマン



ガイが最初に変身したオーブ本来の姿、『オリジン・ザ・ファースト』の姿で登場。
スペック自体は高いようだがガイが戦い方を知らないため、光線を撃つ事しか出来ず、
その光線も明後日の方向に撃ってしまったり、乱発してすぐにエネルギーが枯渇してしまったりと、ウルトラマンとして戦うことに慣れておらず、
初戦闘では中型ベゼルブの火球で一撃で変身解除されてしまうなど、初期はジャグラーのサポートがなければ満足に戦う事も出来なかった。
こうして見ると無意識下の行動というわけでもなく、初めてライブした怪獣やウルトラマンに即座に適応した礼堂ヒカルは例外だったのだろう。
後半になるにつれ技を様々にアレンジするようになったり、初戦は一撃で負けていたのに攻撃を受けてもタイマーすら鳴らなくなったりと、
ジャグラーが驚くほど恐ろしい勢いで成長していく。


正体不明の光の巨人。
αスペリオルっぽい光の軌跡を描きながら登場し、ガイのピンチをおなじみのファンファーレをバックに救って見せた。
ガイが初めて会った自分以外のウルトラマンであり、初めて接したウルトラマンの先輩でもある。
『帰ってきたハネジロー』以来久々にストロングタイプとなり、その際ストロングタイプのBGMもアレンジで流れる。
地球産最強格と言われるバードンをデコピン一発で追い返すなど相変わらずストロングな戦闘をして見せた。
これに勝ったエタルガーさんは凄いんじゃ……。
久しぶりにダイナスラッシュも使う。


慈愛の勇者。おなじみのファンファーレと共に変身し、ムサシと共に怪獣を救うため別の宇宙に出向いた。
ルナモードでありながら新たに宇宙空間での高速移動能力を披露した。スペースコロナ「……」 
なお、脚本の段階では本当にスペースコロナの予定だったそうだが、ちょっと難しいということで泣く泣く未登場となったとのこと。
……どこか数年前の映画作品でこんな流れがあった覚えが。

どうやら10勇士以降、下手すると改めて一体化したと明言されているサーガ以降ずっとムサシと一体化しているようだ。
ムサシは一人で飛べるようになったが、コスモスは一人では飛べないような事態の連続だし仕方がないのかもしれない。
ちなみに、本作ではムサシの意思を尊重しているのか、コスモス本人が話すことは一切なかった。

コスモスの力を頼られダイナから助力を請われるも、早々に得意の浄化が通じず、大きなハンディを背負ってしまう。
更に戦闘よりもアマテ関係での絡みが多かった為に戦闘にあまり参加出来ず、
結局またもルナモードのままで終わり「ムサシとしての活躍」はあっても「ウルトラマンコスモス」としての活躍はほぼ無くして終わってしまう。
ただしコスモスやアマテに非がある訳ではなく、そういう話の流れだったという事は承知願いたい。
まぁ、ウルトラマンサーガと違いラストに戦神になったアマテをバリアで守ったり、ヒーリングを使ったりとルナモードらしい事は「一応」していたのではあるが。


地球が生んだ大地のウルトラマン。
パワフルな格闘スタイルやお馴染みの変身ファンファーレ、戦闘BGMも相変わらず。
変身バンクは今回新しく作られ、「超ウルトラ8兄弟」の頃より原作の再現度が上がった。
勿論皆大好き「着地の土煙」も健在。アグルとの共闘ももちろんある。
フォトンエッジクァンタムストリームの使用も見られる。クァンタムストリームは使用を妨害されそうな戦況だったが無事使用した


地球が生んだ海のウルトラマン。
戦闘シーンが繰り広げられるのは本当の本当に16年ぶり。

●登場時には海を割って海底から光り輝きながら現れる
●アグルの戦闘BGMの新規アレンジが流れる
●ベゼルブ相手に手をクイクイと曲げて挑発する
アグルセイバーもしっかり使用する
●フォトンクラッシャー発射時に映像が若干スローになる
●変身バンクは当然HDで新しくなる
●勿論アグルも「着地の土煙」を出す
●OV以来アグルの「ライフゲージ」が鳴る
●「アグルストリーム」を同時発射

などなど、今までの出番の少なさを挽回せんと言わんばかりのファンサービスを見せてくれる。正しくアグル復活


■登場ウルトラ怪獣


  • 宇宙悪魔 ベゼルブ
昆虫のような怪獣。
尻尾の先端から『クグツ』という毒を生み出し相手に注入する事で自分の意のままに操る事が出来る。
個体によって大きさがまちまちで、人型の2mサイズ、中型の10mサイズ、怪獣並みの50mサイズの3タイプに分けられている。
耐久力自体はさほど高くないが、大量の個体数で圧倒する云わば戦闘員のような存在。
『オーブ THE CHRONICLE』ではサンダーブレスターと対戦し、ラリアットを受けて倒された。
ウルトラマンR/B』では第11話にて愛染マコトの手で怪獣クリスタルから召喚され、ウルトラマンオーブダークと自作自演の戦いをする。
最後はウルトラマンロッソとウルトラマンブルの連携で倒された。
怪獣クリスタルはDXルーブジャイロにセットしても個別認識はせず。その為本編ではクリスタルをジャイロにセットする描写がカットされている。

  • 宇宙悪魔 クイーンベゼルブ
ベゼルブの群れの女王。ベゼルブを意のままに操る。
サイキとは精神的に共鳴しており、サイキの言う事なら何でも聞く。そのため実質ベゼルブの群れはサイキが操っているのも同じ。
クグツを注入した生物は他の生物と争い勝利すると体内のクグツ濃度が上昇し、最終的にクイーンベゼルブに送られる。
また、クグツとは別に「相手から送られてくる意思をそのまま反射する」能力も持ち、
たとえば「和解しよう」と言ってくる相手にそのままその意思を反射することで、
あたかも相手の意思に共感しているかのように思わせることができる。

クグツによって操られたアーストロン。クグツキングゲスラと戦わされ、勝利する。その後地球での戦闘の際にも登場している。
命の木の実によって浄化され、コスモスによって宇宙に還された。

クグツによって操られたキングゲスラ。クグツアーストロンと戦わされ敗北する。

クグツによって操られたベムスター。ガイとジャグラーの前に姿を現し、通常サイズに巨大化したオーブとの初戦闘の相手。
オーブの光線を吸収したり、スザーク号を食べようとしたり腹部の口の能力は健在。オーブにそれを利用され、内部から破壊された。
後半に2体目が登場している。

クグツによって操られたバードン。ダイナとオーブの前に立ちはだかり、オーブを圧倒するが、ストロングタイプとなったダイナのデコピンを受け退場する。
その後、再登場し2体目のベムスターと共に衛星軌道上でオーブと戦闘を行う。

クグツによって操られたベロクロン。ヤプールによって作られた超獣だが一体どこから連れてこられたのか……。
クグツ化され、クグツバキシムと共にカノンで戦闘する。

クグツによって操られたバキシム。こちらもどこから連れて来られたのか……。
コスモスによって一瞬クグツを浄化されるが、すぐに再発し再びクグツの影響下に置かれる。
クグツを浄化したところで大人しくなるような怪獣ではないと思うが、一瞬とても大人しいバキシムが見られる。
後半にはクグツアーストロンと共に地球で暴れまわったが、アーストロンと共に浄化され宇宙へと還された。
浄化後はコスモスに一瞬浄化された時のように非常に大人しくなったが、ヤプールの支配下でなければ非常に温厚な超獣なのだろうか……。

戦神となったアマテの母との戦いの回想で登場。
石化光線を戦神の光線に混ぜて跳ね返され、石化して敗北する。


■用語


  • O-50(オーフィフティ)

惑星カノンがある宇宙とは別の宇宙のどこかにある星。誰もが知っているウルトラマンさんの故郷とは多分関係ない。
戦士の頂にあるオーブの光に選ばれると聖剣オーブカリバーを託される。
このオーブの光はかなりの情報通であり、どこかの宇宙の異変を感知してガイに指令を出すほどである。
そしてかなりのスパルタ。指令書を最後まで読ませずに消したり、ガイにウルトラマンとしての戦い方を何一つ教えなかった。
ガイア世界の地球は我夢に必殺技くらいは教えてくれたのに……アグルは何も教えなかったけど。
なお、戦士の頂を目指す者は、ウルトラ戦士のことを学んでいるとか。
全く新しい戦士であるR/Bのことも把握しており、これを伝えるためにガイを呼び戻したことも。


  • 王立惑星カノン
女王アマテが治めている惑星。『命の木』と呼ばれる世界樹がある。
小中監督のイメージとしては宇宙に展開した日本風の異世界。
そのため住人は漢字表記出来るようになっている。


・戦神

惑星カノンの王族の血を受け継ぐ者のみが変身する巨人。いわば惑星カノンのウルトラマンのような存在。
その力は絶大で、先代女王は『ウルトラマンX』でエックスを一度戦闘不能にしたガーゴルゴンと単身で刺し違えたほど。
そのため王族は有事の際には戦神として前線に出る事が宿命づけられており、それゆえにカノン星人は何かあると王族が守ってくれると思っている。
嫌な言い方をすると惑星全体でウルトラマンに頼りきった防衛軍みたいなもの。
この作品を見れば、ウルトラマン達ヒーローが正体を隠す意味を改めて感じるかもしれない。







昔……大きな木を斬ったことがあってな……

戦争を止めるため、自分の正義を貫くためだった。


だが、全てを否定されたんだ。


だからそのオモチャが要るんだ。

自分の正義が絶対だと思っている連中に、
その正義の危うさを味わわせるためにな。





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最終更新:2024年03月18日 17:18
添付ファイル

*1 オリジン・ザ・ファーストもオーブの形態で唯一ポスターに登場しない

*2 一応今作の前にウルトラマン列伝でのガイア総集編にも出演している。それでも4年ぶりではあるが