仮面ライダーW

登録日:2009/07/03 Fri 23:32:53
更新日:2024/02/22 Thu 14:29:48
所要時間:約 11 分で読めます






 
 
 












Ι


画像出典:仮面ライダーW
©2009 石森プロ・テレビ朝日・ADK・東映




【概要】


『仮面ライダーW』は2009年9月から2010年8月にかけて放送された平成ライダーシリーズの第11作目。
企画自体は前々作『仮面ライダーキバ』の頃から存在し、『キバ』の後番組として今まで通り1月放送開始~翌年1月終了の案もあったが、
スーパー戦隊シリーズの玩具の競争の折り合いから前作『仮面ライダーディケイド』を半年間繋ぎ番組として放送し、放送開始時期をずらしたため、秋からの放送に変更された。
なお、2013年の『仮面ライダー鎧武』からは『仮面ライダーウィザード』を一カ月間延長し10月に変更され、
2017年の『仮面ライダービルド』にて『仮面ライダーエグゼイド』を一か月短縮し再び9月から放送開始となった。


本作は二人で一人のライダーに変身するという、猛と健太郎北斗と南を彷彿とさせる、どこかであったような変身プロセスが特徴。
元々はガイアメモリを使い分けて変身する設定こそあったものの一人で変身するライダーではあったが、
テレ朝のプロデューサーから「半分こ怪人というあのデザインの理由を一言で簡潔に説明する必要がある」と言われたことで、
二人で変身するバディものの設定が誕生することとなった。

ライダーの見た目は『人造人間キカイダー』みたいな格好だが、たぶん違う(555放送時期にキカイダーのリメイクの噂はあった)。
類似品に『ザ・センターマン』がいる。

メインライターは『ドラゴンクエスト ダイの大冒険』や『ガイキング LEGEND OF DAIKU-MARYU』を手がけた三条陸
サブライターの長谷川圭一も大半の脚本を書いており、実質この2人のダブルメイン体制が採られている。

当初は二人で一人の仮面ライダーに変身という(少なくとも平成ライダーでは)異例の変身方式、
『地球の本棚』の設定や探偵という職業など、特徴的で前例が少ない要素が多く、上手くいくか不安がられていた。

だが、結果は推理モノをベースとしたワクワクするストーリーや少年漫画的な熱い展開、
目立った破綻やツッコミ所もなく、細かく散りばめられた伏線が大団円に向けて収束していく纏まったシナリオ、
コメディ要素を交えた初心者でも見やすい作風、作り込まれた設定、レギュラー陣を始めとした敵役や脇役などの魅力的なキャラクター、
奇抜且つシンプルでカッコいいデザインの仮面ライダーなど、様々な面で本編、映画共に非常に高評価・人気を博しており、
平成ライダーの中ではクウガアギト、電王、オーズなどと並んで最高傑作との呼び声も高い。
特に冬と夏の劇場版は本編にも関わる部分が多々存在しており、連動性のある物語が展開されている。

玩具の売上も好調で、Wの変身ベルト『DXダブルドライバー』は、長年更新されていなかったファイズドライバーの売り上げ記録(50万本)を抜いて、歴代一位(54万本)を記録。
これに関しては玩具の完成度の高さと、前作のディケイドにおけるライダーブームの燃焼という二つの要素が大きく貢献したと言われている。
翌年のオーズドライバーはさらにこの記録を塗り替え(70万本)、平成シリーズ第二期は商業的にも好スタートを切ることになった。


2021年11月のNHK『発表!全仮面ライダー大投票』では、作品部門・仮面ライダー(キャラクター)部門その両方で『仮面ライダー電王』に次いで見事2位を獲得。
10年以上経ても衰えない人気を見せた。

【あらすじ】


日本のどこかにある街〈風都〉。
その街の裏では、人間を超人〈ドーパント〉に変える〈ガイアメモリ〉というアイテムが流れていた。
しかし、風都には〈ドーパント〉の力を使った犯罪が横行する反面、それを退治する正義の味方〈仮面ライダー〉も存在した。


俺は、仮面ライダーW……

さぁ、お前の罪を数えろ!!


【風都に住む人々】


※項目のあるキャラクターはリンク先を参照。

【鳴海探偵事務所】

左翔太郎仮面ライダーW仮面ライダージョーカー
演:桐山漣
主人公。愛すべきハーフボイルド。正義感が強く、風都を心から愛している。

フィリップ/仮面ライダーW
演:菅田将暉
主人公。『地球(ほし)の本棚』を持つ謎の少年。
マイペースな性格で翔太郎の良き相棒。

鳴海亜樹子なにわの美少女仮面
演:山本ひかる
鳴海探偵事務所所長。ツッコミ用スリッパ常備。
ヒロイン?いいえ、所長は所長です。

鳴海荘吉/仮面ライダースカル
演:吉川晃司
翔太郎の師でもあるハードボイルド探偵。

【風都署】

照井竜仮面ライダーアクセル
演:木ノ本嶺浩
本作品の2号ライダー。エリート刑事で、刃野たちの上司として赴任してきた。
質問を許さず全てを振り切る不死身の男。

◆刃野 幹夫
演:なだぎ武
風都署の刑事。呑気で憎めないおっさん。
翔太郎と親しく、情報を流して見返りに情報を貰うというパターンを確保している。
騙されやすく、やんちゃをしていた頃の翔太郎に幾度となく騙され、逃げられていたが、
その憎めない性格からいつの間にか相手が絆されてしまう、翔太郎曰く「騙され上手」。
ビバリーヒルズにいたり、ホラーのゲートを作ったりはしない。
なだぎ氏は後の舞台版『風都探偵』でも同役に起用された。

◆真倉 俊
演:中川真吾
刃野の部下。翔太郎とは犬猿の仲。
通称マッキー。

【風都イレギュラーズ】

翔太郎に協力する情報屋たち。

◆ウォッチャマン
演:なすび
とぼけた感じの情報屋。写メを撮ってブログに載せるのが趣味。
風都の街で起きている事件の情報は彼の持つ独自のネットワークで収集している。
「電波少年的懸賞生活」なんてしていない。

◆サンタちゃん
演:腹筋善之介
年中無休でサンタの恰好をしてプレゼント配ってるおっさん。
見た目は怪しいが、子どもたちの人気者。
プレゼントだけでなく情報もくれる。
ちなみに肝心のクリスマスではトナカイの恰好。

◆クイーン&エリザベス
演:板野友美&河西智美
学生の内部事情に詳しい二人組のギャル。
いちおう女子高生っぽいが、本当に学生かは不明。
演じているのはAKB48のメンバー(当時)で、作中でもAKBネタが登場する。

ミュージアム

風都にガイアメモリを流通させている組織。
その実態は風都でも有数の権力者である園咲家。

園咲琉兵衛/テラー・ドーパント
演:寺田農
威厳のある園咲家の父。温厚な紳士然とした言動とは裏腹に冷酷な一面も見せる。王家の血は引いてない。
ミュージアムを作り上げたその目的は…?

園咲冴子/タブー・ドーパント/Rナスカ・ドーパント
演:生井亜実
園咲家長女。冷徹な性格。父に甘やかされる妹との関係は悪い。

園咲若菜/クレイドール・ドーパント
演:飛鳥凛
園咲家次女。風都の地元アイドルをしており、そちらの仕事も楽しんでいる。

ミック/スミロドン・ドーパント
演:ブリちゃん
園咲家の飼い。猫のくせに高級なメモリを使用する。
ネタバレ最終的にはメモリ一式を処分したうえで翔ちゃんの飼い猫になった。

園咲霧彦/ナスカ・ドーパント
演:君沢ユウキ
園咲家の愛すべき婿。尻彦さん。

井坂深紅郎/ウェザー・ドーパント
演:檀臣幸
ドーパントフェチの変態医者。

加頭順/ユートピア・ドーパント
演:コン・テユ
財団Xの人物。私、ショックです(カラン)

【その他】

◆シュラウド
声:幸田直子
顔を包帯とサングラスで隠し常に黒いコートを着ている、完全に不審者ルックの謎の女。
夏服に衣変えしても不審者セットは外さなかった。
Wやアクセルの装備を作った張本人であり、『憎しみ』に異常な執着を示す。
その正体は園崎琉兵衛の妻の園崎文音。娘にあたる若菜などへの態度を見れば察せられ、正体が明かされる前から勘付いている視聴者も多かった。
原因は不明だが、本編の時点で命が尽きかけていたらしく、最終回で若菜に看取られるように静かに息を引き取った。

その後、フィリップの深層意識内に琉兵衛・冴子・若菜と共に姿を見せ、フィリップに別れを告げた。
直後に若菜も亡くなるが、彼女と若菜が亡くなったのは一年後の2011年8月だと勘違いしているファンも多い。
これは現在と一年前「何らかの決意をする園崎若菜」と「謎の人物をカリスマと崇める『EXE』」の場面を交互に写しミスリードを誘っていたからである。
ちなみに一番映像で簡単に分る時系列の判別方法は「風都タワーが直っているかどうか」(一年前の映像ではAtoZの事件でまだ上部半壊のまま)。
若菜が決意した頃にはタワーは再建中で、よって亡くなったのは2010年8月が正解である。


【用語】

◆風都
日本のどこかにある街。
風が吹きやすい地形らしく、街のあちこちに風車がある。
とりあえず海岸があるので海沿いらしい。

探偵物ということで必ず美女(なるべくなら悪女)を出すという製作上のルールがあったため、美女&悪女登場率がかなり高い
加えてガイアメモリの影響もあって凶悪事件が頻発しており、某米花町ばりに危険な町…かもしれない。
ただし、非常に個性的ながら憎めない住人が多く住む町でもあり、翔太郎たちは非常に愛着を持っている。

フィリップが1年過ごした時点で『大阪』を知らなかった事からすると、少なくとも大阪近郊ではなさげ?
後に『ドライブサーガ 仮面ライダーチェイサー』にて、風都が『仮面ライダードライブ』の舞台である東京都久留間市に隣接していることが明らかになった。

また、『平成ライダー対昭和ライダー 仮面ライダー大戦 feat.スーパー戦隊』の描写を見る限りでは、『仮面ライダー鎧武』の舞台である沢芽市にも近い可能性がある。
加えて『仮面ライダー×仮面ライダー ドライブ&鎧武 MOVIE大戦フルスロットル』でも、さり気なく風都タワーが映っているほか、
終盤ではドライブ側がトライドロンで久留間市から沢芽市に時間をかけずに到着していることから、結果的に風都も近くにあると見られている。

以後の平成ライダー作品でも風都タワーの存在を示すことで、風都の存在を示唆する描写が見られる。

◆仮面ライダー
風都を守るヒーローであり、ドーパント犯罪を解決する街の人達の希望。
Wの戦闘を一般人が目撃し、ラジオ番組で取り上げられたため都市伝説的に広まった。
翔太郎たちは元々の名前である“W(ダブル)”に仮面ライダーを付けて『仮面ライダーW』と名乗り、「風都を守るもの」として照井は『仮面ライダーアクセル』と名付けた。

W(ダブル)
翔太郎とフィリップがダブルドライバーに専用ガイアメモリを挿して変身した姿。
別名『半分こ怪人』。
ガイアメモリとドライバーで変身する存在であるため、彼らもまた一種のドーパントである。
敵と同じ力で戦うのはライダーシリーズのお約束だが、本作以降からその要素がより深くなる。

ガイアメモリ
『地球の記憶』を宿したUSBメモリみたいなアイテム。
これを使用する際には、Wのようにドライバーを使うか、挿入するためのコネクタを専用の機器で身体に付ける必要があるが、
精神毒があるため、ドライバーを介さず直接身体に挿して使うと主に使用者の精神にとって非常に危険。

ドーパント
ガイアメモリを身体に挿して変身する怪人。
各々がチート性能で、しかも戦闘以外の面で厄介な特性を持つ者が多い。
このため、直接戦う前にまず調査してどんな能力を持っているか推理しなければ倒せない。
(街1つを壊滅するウィルス、「昨日」を繰り返す能力、寿命を加速など)

ドライバー
ガイアメモリをセットする専用のベルト。
フィルターの役割を果たしており、ガイアメモリのを受けずに恩恵だけを受けることが出来る。
Wのものはガイアメモリの挿入口が二つ存在し、二つのメモリの力で戦うが、
基本的には挿入口は一つのみで、使用できるメモリも一回に付き一つとなる。

◆F.P.D
[=F.P.D=]フウト.ポリス.ドーパント
燃えるハートでクールに戦う刑事達。
彼等の目的は、ガイアメモリに侵された地球の犯罪者達と戦い、人々の平和と安全を守る事である!
(ナレーション:古川登志夫

…と、スーパーな戦隊っぽいが正式名称は『超常犯罪捜査課』。
要するに風都警察署のドーパント犯罪を捜査する部署。
神経断裂弾とかG3-Xとかトライドロンとかそういうアレは持っていないので、主な役割は情報提供。
後に照井が来たことで独自にドーパントと戦う。

財団X
終盤に登場するミュージアムのスポンサー。
加頭順の他、やたらと時間を気にする幹部のネオン・ウルスランド等も登場している。

次回作『仮面ライダーOOO』にも登場すると思われたがそんな事…と思いきやなんと『仮面ライダーフォーゼ』にも登場した。
何で次回作に未登場で次々回に登場したかって?それはもうプロデューサーという大人の都合よ。
使いたいときと使わないときがあるんだろう、きっと。
その後も平成ライダー作品で度々暗躍している。

ちなみに、上述のネオンを演じたのは『ウルトラマンガイア』でジョジー・リーランド役を演じたガウ氏*1
『ウルトラマン』と『仮面ライダー』双方で、劇中で「ガイア」を含む名前のモノに関わっている*2のは面白い偶然である。


【主題歌】



ED
『Cyclone Effect』
『Free your Heat』
『Finger on the Trigger』
『Leave all Behind』
『Extreme Dream』
順にサイクロンジョーカー、ヒートメタル、ルナトリガー、仮面ライダーアクセル、サイクロンジョーカーエクストリームのテーマ。
例によって戦闘中BGMと兼用である。


【エピソードリスト】

話数 サブタイトル
第1話 Wの検索/探偵は二人で一人
第2話 Wの検索/街を泣かせるもの
第3話 Mに手を出すな/天国への行き方
第4話 Mに手を出すな/ジョーカーで勝負
第5話 少女...A/パパは仮面ライダー
第6話 少女...A/嘘の代償
第7話 Cを探せ/フィリップはそれを我慢できない
第8話 Cを探せ/ダンシングヒーロー
第9話 Sな戦慄/メイド探偵は見た!
第10話 Sな戦慄/名探偵の娘
第11話 復讐のV/感染車
第12話 復讐のV/怨念獣
第13話 レディオでQ/狙われたプリンセス
第14話 レディオでQ/生中継大パニック
第15話 Fの残光/強盗ライダー
第16話 Fの残光/相棒をとりもどせ
第17話 さらばNよ/メモリキッズ
第18話 さらばNよ/友は風と共に
第19話 Iが止まらない/奴の名はアクセル
第20話 Iが止まらない/仮面ライダーの流儀
第21話 還ってきたT/女には向かないメロディ
第22話 還ってきたT/死なない男
第23話 唇にLを/シンガーソングライダー
第24話 唇にLを/嘘つきはおまえだ
第25話 Pの遊戯/人形は手癖が悪い
第26話 Pの遊戯/亜樹子オン・ザ・ラン
第27話 Dが見ていた/透明マジカルレディ
第28話 Dが見ていた/決死のツインマキシマム
第29話 悪夢なH/眠り姫のユウウツ
第30話 悪夢なH/王子様は誰だ?
第31話 風が呼ぶB/野獣追うべし
第32話 風が呼ぶB/今、輝きの中で
第33話 Yの悲劇/きのうを探す女
第34話 Yの悲劇/あにいもうと
第35話 Rの彼方に/やがて怪物という名の雨
第36話 Rの彼方に/全てを振り切れ
第37話 来訪者X/約束の橋
第38話 来訪者X/ミュージアムの名のもとに
第39話 Gの可能性/バッドシネマパラダイス
第40話 Gの可能性/あなたが許せない
第41話 Jの迷宮/猟奇的な悪女
第42話 Jの迷宮/ダイヤモンドは傷ついて
第43話 Oの連鎖/老人探偵
第44話 Oの連鎖/シュラウドの告白
第45話 Kが求めたもの/悪魔のしっぽ
第46話 Kが求めたもの/最後の晩餐
第47話 残されたU/フィリップからの依頼
第48話 残されたU/永遠の相棒
第49話 Eにさよなら/この街に正義の花束を


【劇場版】


劇場版 仮面ライダーディケイド オールライダー対大ショッカー』(放送開始前のゲスト出演)
仮面ライダー×仮面ライダー W&ディケイド MOVIE大戦2010
仮面ライダーW FOREVER AtoZ/運命のガイアメモリ
仮面ライダー×仮面ライダー オーズ&ダブル feat.スカル MOVIE大戦CORE
オーズ・電王・オールライダー レッツゴー仮面ライダー
仮面ライダー×仮面ライダー フォーゼ&オーズMOVIE大戦 MEGAMAX
仮面ライダー×スーパー戦隊 スーパーヒーロー大戦』※
仮面ライダー×仮面ライダー ウィザード&フォーゼ MOVIE大戦アルティメイタム』※
仮面ライダー×仮面ライダー 鎧武&ウィザード 天下分け目の戦国MOVIE大合戦』※
平成ライダー対昭和ライダー 仮面ライダー大戦 feat.スーパー戦隊
スーパーヒーロー大戦GP 仮面ライダー3号』※
平成仮面ライダー20作記念 仮面ライダー平成ジェネレーションズFOREVER』※*3

※翔太郎とフィリップが登場せず、あくまで仮面ライダーWのみが歴代ライダーの一人として登場している作品


スピンオフ/他媒体展開】

スピンオフ作品として照井竜と『運命のガイアメモリ』に登場する大道克己とを主人公にしたVシネマが発売された。



ちなみに、『運命のガイアメモリ』よりも前を描いた『Nのはじまり/血と夢』がホビー誌「東映ヒーローMAX」に掲載された。


その後、【月刊ホビージャパン】の『HERO SAGA』で『KAMEN RIDER W EDITION -Playback-』が連載。
「身体をもたないものが行く世界」が舞台で、主人公はフィリップと石ノ森章太郎(ショウタロウ)の二人。
「ふうとくん(メモリー)ドーパント」や、おやっさんことスカルも登場する。
時系列的には48話と49話の間にあたり、現実世界では翔太郎がジョーカーに変身してドーパントと戦っている。


講談社キャラクター文庫の『小説 仮面ライダーW~Zを継ぐ者~』ではフィリップが変身する仮面ライダーサイクロンが登場。
ゲームにもゲスト出演した他、S.H.Figuartsもプレバンで限定販売された。


風都探偵


2017年8月7日から週刊ビッグコミックスピリッツにて連載開始した漫画作品。
W本編終了後かつRETURNS後を描いた 正統続編 である。詳細はリンク先を参照。


仮面ライダーOOOとの関係】


OOOとはWの後番組であり、平成ライダー12作目。

従来の平成ライダーは一作品ごとに世界観が異なるのだが、
財団Xの端末にコアメダルが映っていたり『AtoZ』で共演したりしており、WとOOOは世界観が同じと解釈させるかのような描写があった。
しかし、『AtoZ』や『CORE』においてのWと共演したオーズはパラレル的存在…つまり「Wの世界のオーズ」であるとされている(OOO本編の描写と矛盾がある)。
また、財団Xのコアメダル描写もお遊び的描写であって、この演出についてオーズスタッフも当初は認知していなかった。

以上の要素をまとめると、OOOは一応『仮面ライダークウガ』と『仮面ライダーアギト』の関係と同様にパラレル的な続編と何とか解釈出来なくもない。
しかし、OOOのTV本編ではWを匂わせる描写や設定は全くもって存在しないため、アギトや後のゴーストのような前作の続編的要素は殆ど無い。
だが、後の『MEGAMAX』におけるオーズは本編設定ながらフォーゼやWと面識がある(Wの世界のオーズが本編と限りなく近いルートを歩んだとも見れるし、逆に本編の世界でも限りなく劇場版に近い出来事が起きていたとも解釈出来る)。

以後平成二期では正史での共演も一般的になっているが、
多くの場合は最終回付近や劇場版だけオールライダー世界になる、みたいな感じになっており、WとOOOがここまで語られたのは、
初の平成二期組だったことと、Wの世界観の舞台の狭さと敵組織の活動の広さが他のライダーの世界観にも混ぜやすかったのが大きいと思われる。

平成ライダー最終作『仮面ライダージオウ』では、ジオウの世界観が歴代平成ライダーの騒動が同じ世界観で起きていたが歴史から消されたという世界であるため、設定上はWの歴史の消滅後にOOOの歴史が発生して間もなく消滅している。
…と思われていたが、実際には「ディケイド」のように複数の世界で起きた事象になった。

上述にもあるが、かなり後のシリーズである『仮面ライダードライブ』とは 世界観が同じ となった。


【その他】


余談だがこの作品、作中で仮面ライダーに変身した人物は全員が何かしらの映像作品で主人公になっている
ただし、スタッフの悪ノリ正規のライダーでない、「なにわの美少女仮面」こと亜樹子は例外。

  • 左翔太郎&フィリップ→本編、その他映画作品
  • 鳴海荘吉→仮面ライダースカル メッセージforダブル(MOVIE大戦CORE)
  • 照井竜→仮面ライダーダブルRETURNS 仮面ライダーアクセル(オリジナルVシネマ)
  • 大道克己→仮面ライダーダブルRETURNS 仮面ライダーエターナル(オリジナルVシネマ)

原点回帰らしく、各ライダーはそれぞれ
  • 仮面ライダーの原点スカルマンをモデルにした『スカル』
  • 風の力を使う緑の1号ライダーと肉弾戦の黒いBlackを融合させた『ダブル』
  • 3人目でメインカラーが赤く、父と母と妹を失っている『アクセル』
  • 口元が露出しているようなデザインで最後は空中で爆発した『エターナル』
と対応しており、名前の最後に『ル』が付いているのも拘りを感じさせる。
スカルが0、ダブルが2、アクセルが1、エターナルが3と角の本数が違うのも面白い。




追記・修正は自分の罪を数えてからお願いします。
H10.ディケイド←H11.仮面ライダーW→H12.オーズ
この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • 平成ライダーシリーズ
  • 平成ライダー2期
  • 仮面ライダーW
  • 仮面ライダー
  • 平成ライダー
  • ディケイド
  • 三条陸
  • 長谷川圭一
  • 風都
  • 探偵
  • ハードボイルド
  • さあ、お前の罪を数えろ
  • 特撮
  • ハーフサイダー
  • 二人で一人
  • 人造人間キカイダー
  • 石ノ森章太郎
  • テレビ朝日
  • 東映
  • 塚田英明
  • 悪女多し
  • なだぎ武
  • 超人バロム・1
  • 桐山漣
  • 菅田将暉
  • 木ノ本嶺浩
  • ミュージアム
  • ドーパント
  • 財団X
  • 傑作
  • 名作
  • 名探偵ダブル
  • 坂本浩一
  • 近未来
  • ダブル探偵日誌
  • 三条陸の本気
  • 探偵物語
  • 高橋一浩
  • 感動のラスト
  • 涙腺崩壊
  • 稀に鬱展開あり
  • 2000年代特撮ヒーロー
  • 荒川稔久
  • 中島かずき
  • 秀逸な伏線回収
  • 漢の義務教育
  • バディもの

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2024年02月22日 14:29

*1 『ガイア』では「マリア・テレサ・ガウ」名義。

*2 前者は当然ながら主役ウルトラマンである「ウルトラマンガイア」、後者は支援先の園崎家が製造していた「ガイアメモリ」や彼らが目論見、加頭が実行に移そうとした「ガイアインパクト」。

*3 この作品では翔太郎とフィリップの出演はなかったが、風麺のマスターが登場している。