ルナアーラ

登録日:2017/01/13 Fri 17:00:11
更新日:2024/04/16 Tue 21:09:41
所要時間:約 9 分で読めます




マヒナペーアッ!!!




ルナアーラとは、『ポケットモンスター サン・ムーン』に登場するポケモンの一匹。


■もくじ

■データ


アローラ図鑑No.292/全国図鑑No.792
分類:がちりんポケモン
英語名:Lunala
高さ:4.0m
重さ:120.0kg
タマゴグループ:未発見(性別不明)

タイプ:エスパー/ゴースト
特性:ファントムガード(体力が満タンの時受けるダメージが半分になる)

HP:137
攻撃:113
防御:89
特攻:137
特防:107
素早さ:97
合計:680

努力値:特攻+3

進化:コスモッグ⇒コスモウム(Lv.43)⇒ルナアーラ(ムーン・ウルトラムーン・シールドver.でLv.53)


■概要


ポケットモンスタームーンのパッケージを飾る伝説のポケモン

全身に三日月や星、骸骨の意匠をあしらったコウモリのような姿をしており、サンバージョンのソルガレオとは対の関係。
公式の設定資料によると、ソルガレオ共々頭部は透明な頭蓋骨がむき出しになっているという。
また、サンの図鑑によるとメスらしいが、設定上は従来の伝説と同じく性別不明となっている。
名前の由来はラテン語の「ルナ(luna:月)」+「アーラ(ala:翼)」だろう。

常に光を吸収してエネルギーに変換する性質を持ち、真昼さえ闇夜のように翳らせてしまうが、
強大なパワーを解放するときには額に第三の目が現れ全身を満月のように展開。白く光り輝く「フルムーンフェーズ」となる。
その美しい夜空を思わせる神秘的な風貌とエスパータイプなことからメガゴジカとネタにされていたことも。
また、遠目から見れば仮面ライダー龍騎ミラーモンスターの一種、ダークレイダーを彷彿とさせる。モチーフ同じだしね。

アローラ地方では太古の時代から月の使者として崇められており、「月を誘いし獣」という異名を持つ。

項目最上部にあるように近年の伝説の例にもれず変な鳴き声……
かと思いきや、ハワイ語で「mahina(月)」+「pe'a(コウモリ)」とモチーフを表したものになっているのだとか。

ポケリフレでの喜びポイントは頭部の黄色い縁部分。嫌がりポイントは肩の出っ張り。
しかし全体的に動きがゆったりとしている上、特殊なアニメーションが含まれた部位と、ポリゴン数の多さのせいか処理落ちが激しい。

■ゲームでのルナアーラ


シナリオ中盤、リーリエと共にマリエシティの図書館を訪れた時にこのポケモンの伝説が記された書物『アローラの光』を読むことができる。
それによると、何もない空に突如として開いた穴から姿を見せ、島のを従えていたのだという。
さらに王朝に闇をもたらし生を終えた命を導くというエピソードもあることから、豊穣をもたらすソルガレオとは対照的に」を司っていることが窺える
光を際限なく吸収する設定と合わせると一見不吉な存在にも見えるが、王朝は祭壇で太陽と月の笛で音色を捧げ感謝の意を表していた。
おそらく、ルナアーラのもたらす「死」とは決して苦しく恐ろしいものではなく、安らかなものだったのだろう。


捕獲率は従来のシナリオ捕獲イベントがある伝説と同じく45。開幕クイックでも十分捕獲が狙える。
普通に弱らせて捕まえる場合「みねうち(てかげん)」などが無効なので、「みやぶる(かぎわける)」や「みずびたし」を覚えたポケモンも連れて行こう。
幸いなことに、ポニ島では「がむしゃら」を覚えるラッタと「みずびたし」を覚えるゴルダック両方を入手できる。
また、オシャボ勢にはそのイメージからダークボールやムーンボールに入れるのが人気。
ただし後者は一点物なため捕獲失敗するたびリセットしなければならない上、他のムンボ入りが欲しくなったらGTSなどのお世話になることに注意。


専用技はゴーストタイプの「シャドーレイ」。
威力100・命中100の特殊技であり、相手の特性を無視して攻撃するという効果を持つ。
つまり、「がんじょう」や「マルチスケイル」、「ばけのかわ」などを貫通できるというわけで、主力技として文句ない性能と言える。

さらにこのポケモン、ハラハリテヤマアセロラヤミラミの「ねこだまし」を無効化できたり、
多くの相手に一致技の通りがよいこともあってポケモンリーグ周回にうってつけなのだ。
テンプレとなっている技構成は「シャドーレイ」/「シャドーボール」/「サイコキネシス」/「ムーンフォース」。
でも、それ以前に本人のレベル上げが大変だって?ふしぎキッチンやアメも駆使して頑張ろう!

しかしライチダイノーズレベル100のC特化「シャドーレイ」でもまず一撃で落とせず、がんじょうメタなのにワンパンできないという本末転倒なことに。
さらにメレシーも非常に硬く、ダイノーズほどではないがやはり一撃で落としにくいため、アイテムによる火力補強が必須になってくる。
ライチ戦は控え目なら「のろいのおふだ」で「シャドーボール」と使い分け、臆病なら「メトロノーム」でルガルガンから「シャドーレイ」を連打するのが望ましいが、
防衛戦ではククイカビゴン、彼やハウが使うことのあるガオガエンプルメリベトベトンがネック。どいつも確1にできない。
これに関してはホワイト/ブラックキュレム辺りが適任と思われるが、「ねこだまし」が効いてしまうので一長一短といったところ。

■対戦でのルナアーラ


HP・特攻・特防が非常に高い特殊アタッカー型。
素早さも禁止級では速い部類だが、僅差で前作の伝説に届いていない。
また、防御の数値は89で、今までの禁止級最低ラインを割り込んでいる。

いましめられしフーパに続くエスパー・ゴーストタイプのポケモン。
このタイプの組み合わせは弱点がゴースト、あくだけだがいずれも4倍であり、少ない耐性も伝説戦ではマイナーとあまり恵まれているとは言えない。
強いて言うなら「ねこだまし」やアルセウスの「しんそく」が効かないことくらいか。
しかしこのポケモンの特性「ファントムガード」は第5世代で猛威を振るいまくった「マルチスケイル」と同じ効果なので、耐性面はかなりカバーされている。
どれだけの硬さかというと、耐久無振りでもA無補正252振りイベルタルの「ふいうち」を確定で耐えるほど。もちろんダークオーラ込み。
さらにこの特性、隠された効果としてかたやぶりやソルルナ専用技の「特性無視が効かない」というものがある。つまりマルスケの上位互換。
専用特性がかたやぶりの名前違いのままだったレシゼクキュレムはご愁傷さまであるが
ダブルバトル等で被弾しすぎると危ういという点にだけは注意。
同じゴーストの禁止級であり硬さに定評のあるギラティナと比べると種族値的な硬さは完敗だが、この特性の存在からHP満タンであるならば硬さは勝っている。
ただしあちらは少々体力が削れていようとも硬さを維持できるうえに4倍弱点を持たないので一長一短といったところ。
とはいえ、回復技の有無や攻撃性能、耐性が別物であることからあまり差別化を気にする必要はないだろう。パーティとよく相談しよう。

メインウェポンは前述の「シャドーレイ」や同じくタイプ一致の「サイコキネシス(サイコショック)」。
ゴーストの攻撃範囲は非常に広いが、エスパー技はあく半減が被るため補完性のいい「ムーンフォース」が優先される事も。こっちの方がイメージに合うしね
他のサブウェポンは「きあいだま」や「10まんボルト」、「れいとうビーム」がある。
ちなみに「ムーンフォース」などをZワザにした場合、C無補正252振りでH4イベルタルを確1。C特化ならH252振りを超高乱数で倒せたりする。
はたきおとす」の威力も落とせて一石二鳥である。
もっとも、実際は素早さで負けてる上、相手は「いのちのたま」などの火力強化系や「とつげきチョッキ」を持たせることが多いのでやっぱり厳しい。
あくまでワンチャンあるかもという認識で見た方がいいだろう。
補助技は「コスモパワー」「めいそう」「さいみんじゅつ」「はねやすめ」「おにび」「トリックルーム」「ワイドガード」など粒ぞろい。
こだわりメガネ」などを持たせてアタッカーをやらせるのもよし、特性と「はねやすめ」を活かして積みアタッカーや耐久型もよし。
変わった所ではトリル発動要員にするのも面白いだろう。ディアルガと比較すると耐性や遅さは完敗だが、特性で非常に硬く「ねこだまし」無効なのがメリット。
このように器用な一方、物理技は「ゴーストダイブ」以外皆無なため、ゼルネアスほどではないが攻撃が無駄になってしまっている。

また、「シャドーレイ」の性質上ぜひとも夢特性ルギアの相手をさせたくなるが、実はメガネ込みC特化でもH252振りに確1を取れない。
さらにその素早さから「めいそう」や「でんじは」「はねやすめ」で延々と粘られる可能性もあるので過信は禁物。

サン・ムーン初のインターネット大会『アローラビギニング』は伝説解禁ルールで行われたが、同じ伝説枠の相方やネクロズマジガルデにかなり有利なことに加え、
道具禁止で「きあいのタスキ」持ちがいなかったために圧倒的なタイマン性能に磨きがかかり、トップメタとして扱われていた。
ただし要注意ポケモンの一角であるミミッキュに対しては、HP満タンなら専用技で倒せるものの、
HPが削られていると「かげうち」で一方的に狩られかねないため、まさに「殺るか殺られるか」の駆け引きが繰り広げられた。

USMでは教え技で「ねっぷう」「こごえるかぜ」を習得。
さらに専用Zワザ「ムーンライトブラスター」を得たことにより、C特化すればH252振りゲンシグラードンに確1を取れるようになった。
そして元技と同様に特性無視の効果があるため、夢特性ルギアも実戦ではまず見ない特防特化レベルでなければ余裕の確1である。
月食ネクロズマという同タイプの比較対象が現れたものの、こちらは素早さと特性による硬さの差で差別化を意識する必要はないだろう。


追記・修正は、月を誘ってからお願いします。

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • ポケモン
  • ポケモン解説項目
  • 伝説のポケモン
  • 禁止級
  • SM
  • サン・ムーン
  • 第七世代
  • ルナアーラ
  • エスパー
  • ゴースト
  • ファントムガード
  • シャドーレイ
  • フルムーンフェーズ
  • Zワザ
  • ゴースト4倍
  • 悪4倍
  • 月輪
  • ルナ
  • ムーン
  • 三日月
  • 満月
  • 骸骨
  • コウモリ
  • メス
  • 星空
  • 夜空
  • ふつくしい
  • 妖艶
  • 神秘
  • マヒナペーア
  • 素数
  • ウルトラビースト
  • UB
  • ネタバレ注意
  • リーグ周回要員
  • セーラームーン
  • キュアムーンライト
  • ゴースト/エスパー複合
  • 792

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2024年04月16日 21:09

*1 エンドマーク時は序盤ロトム図鑑に撮ってもらった主人公とハウ、リーリエの写真となるが