ゲーマーズ・アゲインスト・ウィード(SCP Foundation)

登録日: 2016/12/01 Thu 16:51:46
更新日:2023/08/31 Thu 05:41:09
所要時間:約 9 分で読めます





注意:この項目は、項目対象を説明する上で必要であることから、できるだけマイルドなかたちで政治的な事柄に触れています。
この項目を追記する際は、政治的に中立的な立場から客観的な視点をもって編集することを心掛けてください。
またコメント欄において、いかなる立場からであっても過度に政治的なコメントをすることは推奨されていません。
書き込みの内容如何で、IP規制・プロパイダや法的機関への通報・
ならびにSCP-682の終了実験のDクラス補助員やブライト博士の残機としての強制的な雇用といった対処がなされます。


ゲーマーズ・アゲインスト・ウィード(Gamers Against Weed)は、シェアード・ワールドSCP Foundationに登場する要注意団体のひとつ。
登場したのが2016年のオブジェクト (SCiP) からという非常に新しい団体。



概要

ゲーマーズ・アゲインスト・ウィードは、主として「新たな異常物品を作成する」人々のゆるい集まり。
一応は団体としての形をとっているものの、その実体は財団や世界オカルト連合のようなかっちりとしたそれというよりは、
大学の学生が作るサークルのノリといったもよう。そんなノリで異常物品をバラ撒かれても困るのだが…。

その性質も基本的には「面白いから」異常物品を作り、そしてそれをばらまいている。
そういったことから、『Are We Cool Yet?*1や『博士』*2にタイプとしては近い。
実際ワンダーテインメント博士の「リトル・ミスターズ*3」をパロったようなオブジェクトも確認されているとか。ますます日本支部の「博士」らしい。

ただしAre we cool yet?が文明社会への批判をやや含み、「博士」がほぼ自分の楽しみのためだけに動いているのに対して、
ゲーマーズ・アゲインスト・ウィードは主としては「政治的に左派からの右派に対する批判」が含まれる。
ひとつのSCiPは反トランプデモの最中に見つかったとか。

本当に最近になって登場しただけのこともあり、活動拠点がインターネットチャネルであり、
ネットで活動しているため、もし日本にいたらねこですとか面白がりそうである。
もし日本で活動される際はどうぞねこですよろしくおねがいします。…やめようね!
現実の構成員の数名の拠点はバラバラの模様。何人かは家宅捜索を受けている。

…が、財団はこいつらの拘留を財団職員に対して推奨していない。なぜかって?

数名が現実改変者のおそれがあるからです

幸い、どうもゲーマーズ・アゲインスト・ウィードさんサイドも、財団のことを把握こそしているが特にそれに対抗する気はいまのところないようである。

団体名は多分「葉っぱよりヤバイ電子ドラッグを作るゲーヲタ」的なニュアンス。とか言っていたら本当にそうだった。
現在ハブで公開されている設定からすると、なんと先述のAre we cool yet?の分派であったらしい。
だが現在はもはや芸術性より、「面白いか」を重視するようになった。「Cool(イケてる)」の概念が変わったのだろう。

2016年に作られた要注意団体の中でも設定があまりに早期に固まり、そして流行すると言った様子を見せる。
しかも「時事ネタはあまり評価されない」SCP創作において、ホットな時事ネタでツッコんできたとんでもない団体。

ちなみに「オタク集団」という設定がウケてか日本支部でも数件のオブジェクトが投稿されているが、
アメリカ国外での活動故か、政治的な批判よりはネットミーム的なオブジェクトや「面白い」オブジェクトの創作に注力しているパターンが多い模様。
現在は似たような目的を取りながらも政治色のないPAMWACの登場もあり、同様の目的で出てくることは少なくなりそうである。


各団体との関係

  • 財団とは前述の通り、ゲーマーズ・アゲインスト・ウィードサイドは気づいてはいるが何かをしようとはしておらず、財団サイドもまた現実改変者がいるおそれがあるため拘留を推奨していない。よって現時点では関わりは薄い(オブジェクトの回収任務があるのでまったく関わらないというわけにもいかないが)。
  • Are we cool yet?の分派ではあったが、AWCY?サイドからは正直誰なのか掴みかねている様子。
  • 世界オカルト連合のことは捕捉できているか不明。世界オカルト連合サイドからは直接の接触を試みようとしている模様。
  • 蛇の手は彼らに干渉する気はなく、「幸運を祈って」いるようである。面白がっているのかもしれない。
  • ワンダーテインメント博士はリトル・ミスターズのパクリを作られたことに対して「"リトル・ミスターズ"はワンダーテインメント博士の知的財産です。」と警告している。


関連オブジェクト

SCP-2433 - This definitely does not help Bernie Sanders (これは間違いなくバーニー・サンダースへの支援になってない)

旧題はBernie Sanders' Dank Meme Stash (バーニークソコラグランプリ)
のっけから「クソコラグランプリ」である。しかもその素材は上院議員、『バーニー・サンダース』。
当時民主党(ヒラリー・クリントンに候補戦で敗北したあとは民主党を離党して無所属)。
解説する意味もなさそうだが、「Dank」は「やばい*4」、「Meme」はミーム*5、「Stash」は秘匿するという意味のスラング。玉葱でも使ってんだろうか。
ただ隠さなきゃいけないくらい「やばい」みたいな意味もあるらしい。よって「ヤバイクソコラヤバイ」みたいな感じらしい。
…次郎からのセイクで優勝するオタク並みの言語センスだな。

2015年フロリダ州で行われた演説をクソコラグランプリされてしまったサンダースさん。
この異常性質は「画像を見た時」…ではなく、なんと以下のような時に起きる。
  • Facebook、Tumblr、Twitterで「いいね」をする
  • ダウンロードしたり、再アップロードしたりする
  • Eメールでの転送やリツイートをする
  • 画像にコメントしたり、ポストしたりする
…さすがはSNS時代。なお画像それ自体にミーム的な特性はない模様。
ミームなのにミームではないとはこれ如何に。

この動作がこの画像(クソコラとして加工されたものも未加工のものも含む)に対して行われると、
なんとバーニー・サンダース議員の半径50m以内に「25セント硬貨」が出現。
しかも無から生み出されたわけではなく、おそらくどっかからかワープして飛んできたものらしい。
コラ素材配布の場合は近く、加工度が高ければ高いほど遠くに出現するようだ。

収容こそ出来無いものの、起きることが25セント硬貨の出現しかないことと、サンダース議員があまりその事象にパニクったりせず、
ちゃんと政治活動には使わないで分けていることからEuclidとなっている。
なおちゃんとクソコラ画像は毎日見つけては削除しています。既にダウンロードされたものはいつか再アップロードされるんじゃないかって? 知らん。

ちなみに最初に投稿した人はどうやら「バーニーになかなか活動募金が集まらない」ことに不満を持っていたようだ。
でもだからってクソコラグランプリ開かなくても…。


SCP-2826 - The Boys From Patrol (警邏の連中)

やはりこっちもシュールなオブジェクト。
というか書いた人がシュールなオブジェクトのエキスパートであるCommunism will win氏だし。
(かつて図書館だったSCP-2602の報告書を書いた人である。)
…別にアカウント名に意味はないはずだがこの要注意団体の特性のせいで意味深に思えるのは気のせいだろう。…だよね?

王冠のデザインを施したスコットランドの警察の制帽バッジ。
だが火で炙ってやると青く発光した後、近くのおまわりさんの集団の近くに、
そのおまわりさんのコスプレをした、すごくあたふたして不器用で注意力のかけらもない人型実体(SCP-2826-A)が登場する。
しかもその人型実体を、なぜかおまわりさんたちは自分たちの同僚と認識してしまう。
強い力をかけられると大きな破裂音をして消失し、付近で催涙スプレーに晒されるとそれを吹き飛ばすような強風を発生させる。

…もうわかったと思うけど、これデモ隊を守るためにおまわりさんの仕事をめんどくさいものにするためのオブジェクトです。
諸外国ではデモ隊に警察が実力行使をすることが日本に比べて頻繁に行われるため、
「畜生おまわりめ、邪魔してやらあ!」みたいなノリで作られた模様。

財団がこれを収容したのは反トランプデモの最中にそのデモの参加者のアナーキスト(無政府主義者)がこれを炙ったところが監視カメラに捉えられたから。
しかし回収の際に機動部隊にも同じように効果が発揮され、2体のSCP-2826-Aが本来拘束すべきアナーキストの女性ではなく別のデモ参加者を拘束しだしたり、
しきりに「間違っても俺達はSCP財団の回し者じゃねえ!」といって財団の存在を知らしめようとしたりして機動部隊がごまかせないレベルの注目を集めたり
一方でおまわりさんになったSCP-2826-A個体群がバリケードを適当に置いたり除去したせいで機動部隊が撤退するのも大変だった模様。
なにこのクッソめんどくさいオブジェクト。

結局ターゲットの女性はなんとか拘束に成功し、SCP-2826を収容できたものの、SCP-2826-A個体が150体も出現してしまったため、
関連映像を片っ端から修正するなど対応に追われた模様。書いてないけどカバーストーリーは大丈夫なんですかね…?


SCP-2842 - It's A Meme, You Dip(あなたが手に入れたミーム)


Holy Heck! You've just found yourself your very own Mr. Meme by Gamers Against Weed! Don't forget to like, comment, and subscribe. Who is Dr. Wondertainment?

…「ワンダーテインメント博士って誰それ?」じゃねえよ。

SCP-2842は現時点で21歳の男。どうやら「面白いと思えるツイートや画像投稿で注目を異様に集められる」存在。
…より正確に言うなら、こいつが誰かさんを見つけて「面白い」と思う画像を見つけさせる存在。
当然画像の存在する場所が自分のアカウントなら自分のフォロワーになってくれる。
なお評価点数は10点満点だと大体6〜7くらいのややウケレベルらしい。
ただしその手法は異常に面倒くさく、「ひとりを自分の信者にしたい」と思ったらそいつのことを「特定する」必要がある。
最終的に全アカウント合計で300万のフォロワーがいたようだが、被りがあるとしても相当な人数を特定したようだ。
この特定しなきゃいけないという理由から特定するための技術は長けている模様。
ちなみにゲーマーズ・アゲインスト・ウィードのことは知らないが、ワンダーテインメント博士のことは多少(財団的に既に知ってるレベルで)は知っていた。

上の内容はSCP-2842がかつて住んでいたアパートの部屋で発見された文章。

ちなみに面白画像をいいねさせまくったりする余計な異常性部分はともかく、
特定が得意というのは財団的にも役立つので、現在財団でプロジェクトに関わってもらっている模様。

ちなみにどうやらシリーズには「ミスター・標準」「ミスター・オリジナルキャラクター」「ミスター・モンティ・パイソン・アンド・ホーリー・グレイル」などがある模様。
どいつもこいつもネット関係というのがゲーマーズ・アゲインスト・ウィードらしい。


SCP-3078 - Cognitohazardous Shitpost (認識災害クソ投稿)

画像掲示板やSNSで自己増殖するネットミーム画像。
雑に引き伸ばしたフェイスマークの絵文字になげやりなコメントをかぶせただけのクソ画像なのだが、見た人はなぜか笑いたいという衝動にかられそのまま窒息するまで笑って死ぬ。なお死んでも肺の作用で笑いのような現象が続く。
最初は異常性のないただのクソ画像だったせいで財団が気付くのが遅れ、結果的に3578人もの死者を出した。マジかよ。

最初に添えられていたコメントは「↓おまえがヤク吸った時の顔」みたいなどうでもいいやつだったのだが、拡散後期になると違うパターンのコメントが確認されるようになった。
「ほんとにごめん」
「ころす気はなかったんだまじで息つぎさせるのわすれてただけなんだ政府の人みてたらなんとかしてくれたのむ」
「うけると思っただけなんだいいのつくったらチャット入れてもらえると思ってまじはやくなnとかして泣ける」
「てふrえてきたまjごめんだれかとまてはやk」
「フレみnあしんだまだわっらてる」

おまえなぁ…

SCP-2293 - An Inside Joke (内輪ネタ)

現象系オブジェクト。オブジェクトクラスはKeter。
20km2内の会話やスピーチを含むメディア、すなわちマンガ本やRPGのソフトやドラマのDVDやMC入りライブアルバム等に「世界的に有名な作家のスティーヴン・キングがかつて車に撥ねられたことを知っていましたか? 一考に値しますね」という台詞が、なるべく雰囲気をぶち壊すようなタイミングで挿入されるというすっげーウザい現象。
どんな敵でも味方でもかまわない この手を放すもんか 真赤な世界的に有名な作家のスティーヴン・キングがかつて車に撥ねられたことを知っていましたか? 一考に値しますね誓いいいいいいい!
事前予測が不可能なため、財団は記憶処理剤片手にカバーストーリーを考えながら事後対応に当たっている。
何でこんなオブジェクトが生まれたかというと、GAWメンバーがチャットで、「ホラー映画ITで殺人道化師ペニーワイズが「世界的に有名な作家の(ry」という台詞を言うシーンがお気に入りだ」とジョークを飛ばしたところ、スティーヴン・キングの熱狂的ファンだったメンバーがガチギレしてきたため、
ちょっと第五教会に入信してきて、当該メンバーの自宅周辺でこの現象を発生させ、ゲームソフトから母親のビートルズCDまでパアにしたというもの。
アーシェ「世界的に(ry」
その後、自身のナイスジョークを拡散すべくこの現象を放置。財団の介入に言及したメンバーに「#奴らの時間を無駄にしようの会2016」と言い放った。


追記すること、修正すること、チャンネル登録することを忘れるなよ。Wiki篭りって誰それ?


この項目が面白かったなら……\ポチッと/

本項目ではゲーマーズ・アゲインスト・ウィードまたはSCP Foundationに直接関与しない事物の記述や議論を推奨しません。
また本コメント欄はこの記事に関する議論および編集相談のために設けられています。
初版作成者は本コメント欄が『政治的に中立でない議論等によって』荒れたと見なされた場合、
それが何度目のコメント欄リセットであるかにかかわらず、リセットのかわりに撤去をすることを要望します。

+ タグ編集
  • タグ:
  • GoI
  • GAW
  • Gamers Against Weed
  • ゲーマーズ・アゲインスト・ウィード
  • 要注意団体
  • SCP Foundation
  • SNS
  • クソコラ
  • ミーム

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2023年08月31日 05:41

*1 異常な芸術を人々の目が触れるところに展示し、騒動を引き起こすアーティスト集団。いつも近くに「俺達はクールだったろ?(Are we cool yet?)」と書くことからこの名前で呼ばれている。正式な団体名は不明。

*2 日本支部のSCiPの製作者として度々登場する、本部のワンダーテインメント博士の悪質なパクリ。本部のワンダーテインメント博士に比べてより独善的な傾向がある。

*3 ミスター、またはミスがつくSCiPの総称で、ワンダーテインメント博士がシリーズであることを取扱書やカタログに書いていることからまとめられている

*4 よく効く、強い大麻なんて意味もあるらしい。日本で言えば「中毒性が高い、電子ドラッグみたいな意味合いだろうか」

*5 ただしここでは「流行り画像」程度の意味合いで受け取るのがわかりやすいだろう