ガオガイゴー

登録日:2016/11/30 (水) 18:01:59
更新日:2024/01/24 Wed 22:28:03
所要時間:約 5 分で読めます







いまここに

三重連太陽系で生まれ、地球で育ったふたりの少年による


純地球製の新たなるくろがねの守護神

ガオガイゴーが誕生した!




ガオガイゴーとは『勇者王ガオガイガーFINAL GGG』のDVD-BOXの特典付録『ディスクZ』に収録されている『プロジェクトZ』、
及びFINALの続編として制作された小説『覇界王~ガオガイガー対ベターマン~』に登場する主役勇者ロボである。


【概要】

三重連太陽系でのソール11遊星主との最終決戦後、
ガッツィー・ギャラクシー・ガード主要メンバーや勇者ロボたちが地球圏に未帰還となる中、
GGGとアカマツ工業が『Z計画』に基づき共同製作した新生スーパーメカノイド。

ニューロメカノイド「覚醒人凱号」を核としてガオーマシン三機が合体することで誕生する。
ヘッドダイバーは天海護戒道幾巳。ウームヘッドには護、セリブヘッドには戒道が搭載する。

勇者王としての活動歴は(ややこしいジェネシックを除けば)ガオガイガーが2005年4月から約1年。ガオファイガーが2007年1月から約半年という中、
2010年に初起動後は劇中完結の2018年までは少なくとも活動をしているため、一番長期の活動をしている勇者王となる。



◆覚醒人凱号

GGGとアカマツ工業の共同開発によって生み出されたハイブリッド機。
開発者はアカマツ工業社長にして獅子王雷牙の28人の子の一人、阿嘉松滋

GSライドが組み込まれた特別製のグリアノイドがオプションではなく標準装備になっており、
ウルテクエンジンによる飛行機能やリンカージェル透析機能はもちろん、
GSライドとリンカージェルのハイブリッドエネルギーにより、他のニューロノイドや勇者ロボに無い優位性を獲得している。
搭載されている生体ユニットはかつての護達の友達だったシャチのヴァルナー。

元々は「GBR-17 覚醒人Z号」という名だったが、改修後に獅子王凱から名前を取り、凱号と名付けられる。
尚、アクセプトモード時には凱号、アクティブモード時にはガイゴーと呼称される。
APモードは「覚醒人1号」に酷似しており、AVモードは「ガイガー」に酷似している。

本来ダイブするはずだったのは覚醒人1号同様に蒼斧蛍汰彩火乃紀だったが、
起動実験の日に国際的犯罪結社バイオネットの巨大ロボが横浜の市街地を襲撃する事件が起き、二人の代わりに天海護と戒道幾巳が搭乗*1
初戦闘で二人はバイオネットロボを撃破するだけでなく、蛍汰と火乃紀がヘッドダイバーと想定した上での予測を遥かに凌駕する性能を発揮。
結果『ガオガイゴー・プロジェクト』が始動することとなった。

護や幾巳は、三重連太陽系に取り残されたGGGメンバーを助けるために協力しているが、
国連の真の目的は、覚醒人凱号と新型ディビジョン艦「ミズハ」を用いて木星のザ・パワーを採掘することであった。

そのため、亜嘉松社長は「人類がゾンダーと同じ道を歩みかねない戒めの意味を込めて」「これ以上開発を先に進めたくない」ということから、
ゾンダーのZ及びアルファベットの最後の文字を取って「覚醒人Z号」と名付けた。



◆ガオーマシン

ガイゴーとファイナルフュージョンするガオーマシンは「ライナーガオーⅡ」「ドリルガオーⅡ」「ステルスガオーⅡ」の三機。

『覚醒人凱号をコアとして、新生スーパーメカノイドを誕生させる──その際に必要なのが、ガオーマシンだ。
一時は新たな機体を開発しようとして、幾度も壁に行き当たった阿嘉松が思いついたのが、
ガオガイガーやガオファイガーのガオーマシンを流用しようという発想である。

偉大な父や叔父を越える必要はない。堂々と、その伝統を活用してやればよいのだ。
あえて有限会社の社長という立場にこだわり続けてきた阿嘉松ならではの発想だった。』

~覇界王「number.00:B 序-HAZIMARI- 西暦二〇一〇年」より~


ということで阿嘉松は有限会社社長特有の発想であえて新機体の開発にはこだわらず、
父・獅子王雷牙や叔父・獅子王麗雄の作ったガオーマシンを流用する事で完成させた。

ステルスガオーがⅢではなくⅡを使用しているのは、ガイゴーにはガオファーにあったリングジェネレイターが無いため、
ファントムリング・ウォールリングを使う為にはステルスガオーⅡに搭載されている実体のリングを使用する必要があったからである。
規格的にはステルスガオーⅢとも問題なく合体できるため、Ⅲも予備機として常に使えるよう整備されており、ステルスガオーIも同様に予備機として整備はされている。
しかし「ガイゴーにはリングジェネレイターが存在しないため、ステルスガオーⅡが優先運用されてきた」ということでⅡでの運用が基本となっている。

結果的にスターガオガイガーガオファイガーではズレていたガオーマシンのナンバリングが本機で揃うことになった。


【GBR-21 ガオガイゴー】

アクティブモードのガイゴーにステルスガオーⅡ、ドリルガオーⅡ、ライナーガオーⅡがファイナルフュージョンすることで誕生する、
地球の新たな守護神と同時にザ・パワー運搬護衛機として誕生した最後の勇者王。*2


メインパイロットは戒道が基本的には担当するが、状況に応じて制御権を渡されることで護が左半身の操縦も担当する。
また、状況次第では全制御権を渡され、護が全身の操縦を担当することもある。
前述の通り、搭乗予定者だった蛍汰や火乃紀のコンビでも起動は可能。火乃紀は予備パイロットでもある。
勇者ロボであると同時にニューロノイドでもある為、操縦にはデュアルカインドに類する能力が必須である。
なのであくまで「動かすだけ」を考えるならば、獅子王凱が搭乗することが前提のガオガイガーやガオファイガーよりは搭乗可能な人は多い方と言える。
ただしショックアブソーバーとなるリンカージェルがあるとはいえ、合体時の衝撃を耐え、しかもそこから戦闘する必要があるため、
それらに耐えうる人物となるとやはり限られてはきてしまう。


武装はスターガオガイガーとほぼ同じだが新機能や発展型装備などが追加されている。
基本的な四肢はガオファイガーだが、ステルスガオーⅡと合体しているためヘルメット部と両腕はスターガオガイガーのものとなっている。
このガオガイゴー独特の仕様は前述のリング仕様のためにステルスガオーⅡを優先使用しているからだが、
ステルスガオーⅢとも普通に合体できるため、その際はヘルメットと両腕もガオファイガーと同じになると思われる。
また一部の機能はニューロノイドのシステムと接続した事で新たな効果を発揮する様になっている。

発揮できるパワーが大きく上昇した事で、全力稼働状態だと透析機能を搭載していて尚リンカージェルがそれほど長く保たなくなっている。
端的に言えば、勇気を奮い立たせて力を振り絞るということがあまり通用しない。ジェルが劣化すれば指先一つ動かせなくなる。

機体性能としては、詳細な機体スペックやシステム周りが公式より出ていないため最大出力等は不明。
しかし、搭乗者が護と戒道のためGストーンとJジュエルのエネルギーを使用でき、
ヘル・アンド・ヘブンの際は従来のブロウクンエネルギーとプロテクトエネルギーを合わせるのではなく、
右手からJジュエル、左手からGストーンのエネルギを発生させ、それによるGとJの共鳴現象により機体が白銀にへと変わる。
わかりやすく例えるならシルバリオン・ヘル・アンド・ヘブンみたいな状態になる。

しかし、これは言い換えれば護と戒道が搭乗することを前提としており、凱が乗らないと真価を発揮しないガオファイガーとある意味同様の問題を抱えている。

作中でも、戒道が負傷した際、護一人でヘルアンドヘブンを放った際は白銀のヘルアンドヘブンではなく、
従来通りのブロウクンエネルギーとプロテクトエネルギーを利用した通常のヘルアンドヘブンを放っており、その際は機体は白銀ではなく翠碧と従来のガオガイガー系と同様になっている。
また、あくまで純粋な戦闘力ではエヴォリュアルウルテクパワーのあるガオファイガーよりは劣ることが示唆されている。*3


なお、稼働可能時間に関しては、作中ではリンカージェルの劣化が度々起こり、戦闘継続に支障が出ている描写が多いため、
運用上は決して無視できない弱点とも言えるものではあるが、実はそれはエヴォリュアルウルテクシステムを搭載しているガオファイガーも同様である。
フル戦闘をするとリンカージェルが劣化するか、エヴォリュアルウルテクパワーの消費によりエネルギーを使い果たすかの違いであり、
明確にガオガイゴーの稼働可能時間が極端に短いといったことは明文化はされていない。

上述したようにリングジェネレイターがないためプログラムリングを生成できないことから、
合体の際のプログラム転送は初代ガオガイガーのようにヤマツミからの光学回線によって行われる。
しかし木星の軌道上で大規模な異常電磁場「インビジブルバースト」が発生し地球圏全域で無線が使用不能になった際には、
無線によるプログラム転送を諦め、ケーブルによる有線転送を採用した。
この場合は変形開始と同時に通信ケーブルが切り離される仕様となっている。


《ファイナルフュージョン》

プログラムリングではなく光学回線によるプログラム転送のため、
合体する際はガオガイガー同様に電磁竜巻「EMトルネード*4」を採用。


《武装》

◆ブロウクンマグナム
ガオガイガー同様に高速回転した右腕を撃ち出す。
発射後腕は自動で戻ってくる。

◆ブロウクンファントム
ファントムリングを腕に装備したブロウクンマグナムの強化版。
スターガオガイガーのものと同等であり、「ファントムリング・プラス」の掛け声も復活した。

◆プロテクトシェード
こちらもガオガイガーのものと同じ。
反射機能等を求める際にはこちらを使用している。

◆プロテクトウォール
ウォールリングを腕に装備したプロテクトシェードの強化版。
おそらくこちらもスターガオガイガーのものと同じ。
実体リングであるためあまりに強烈な攻撃には損傷は避けられないが、後述のシナプス弾撃を利用して破壊される傍から随時補修を行うなどが可能。
ではあるものの、恐らくそのような芸当ができるのは蛍太一人であるとも作中でも言われている。

◆ドリルニー
両膝についたドリル。膝蹴りのように使ったり空中から両膝でダブルニードロップのように使用したりする。
ドリルガオーⅡのドリルである為、ガオファイガーのものと同じであり、ドリルの各節が交互に逆回転する。

◆プラズマホールド
左腕から電撃を発生させ、相手を捕縛する技。

◆プラズマアナライズ
プラズマホールドの機能を発展させた新技。
プラズマホールドによる捕縛フィールドで対象を解析する。

◆隠し腕
ガオガイゴーは他の勇者王と違い、FF時の上半身の変形方式の関係上、ガオガイゴーの状態でもガイゴーの両腕を使う事が出来る。
またこの状態でもシナプス弾撃の発動が可能で、4本腕になることも含め、相手の意表を突いた戦術を展開する。

◆クレストカッター
ステルスガオーIIに搭載された赤と金のギザギザのパーツをブーメランのように投げつける。
本来の仕様にある武装ではなく、ダイバーを担当した蒼斧蛍汰のオリジナル技。
なお投げつけたパーツの正体はガオガイガー合体時にギャレオンに接続されるタテガミ。取り外しできるようなパーツではないため使うと戻せないし受領バランスも崩れるし整備班にとても怒られる…どころか大惨事になりかけた。

◆シナプス弾撃
ニューロノイド最大の特徴にして必殺技。
TNシステムによるブレイク・シンセサイズによって精製した化学物質を目標に対して注入する。戦闘以外でも様々な状況で使える。
場面に応じて極めて多種多様な物質を精製することが可能で、非常に広範な状況に対応することが可能となり、この技一つで汎用性が圧倒的に向上している。
操縦者の技量や経験によりその精製量や速度は左右される。


ヘル・アンド・ヘブン

ガオガイガー系列の代名詞的必殺技。
戒道と護が操縦権を半身ずつ分け合い、戒道の「ユー・ハブ・レフトコントロール!」の号令を受けた護が、「アイ・ハブ・レフトコントロール!」と承認することによって放たれる。
ガオガイガーの場合は右腕の破壊のエネルギーと左腕の防御のエネルギーを合わせたものだったが、
上述したようにガオガイゴーの場合はそれではなく、なんと右腕からJジュエル、左腕からGストーンのパワーを放っている。
つまりシルバリオンハンマーと同様の現象を引き起こして放っており、共鳴現象により機体がかつての勇者王のヘル・アンド・ヘブンと違い銀色に輝く。

さすがに高威力の技のため、この必殺技を使う時にはリンカージェルに護られているとはいえ、激しい衝撃が二人を襲う。
また緊急時には片方のエネルギーを使ってヘル・アンド・ヘブンを発動することが可能である。


発動呪文は例に漏れず「ゲム・ギル・ガン・ゴー・グフォ」
覇界王ジェネシックと対峙したときは、最後に「ウィータ」もつけていた。
漫画版ではバイオネット戦でもウィータをつけている。


ハイパーツール

スターガオガイガー及びガオファイガーのツールが基本的にすべて使用可能。
劇中では現在、ガトリングドライバー、ディバイディングドライバー、ディメンジョンプライヤー、ゴルディオンモーター、モレキュルプラーネなどを使用している。
新規に開発されたゴルディオンダブルハンマーもスペック上は使えるが、作中ではゴルディオンダンブルハンマーの管轄はGGGグリーンだったためか、最後まで使用することはなかった*5






ユー・ハブ・レフトコントロール!

アイ・ハブ・レフトコントロール!



エディット・アンド・リライトッ!!



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最終更新:2024年01月24日 22:28

*1 当初デュアルカインドと判定されなかった二人だが、ヴァルナーの導きによるものか「浄解モード」でならデュアルインパルスを発生させられることがこのとき判明した。

*2 ガオ凱号、牙王凱号。正式名称はガオガイゴーだが開発者である亜嘉松長官が特有のネーミングセンスでこっそり心の中で「牙王凱号」等と名付け楽しんでいる。読み方は同じ。

*3 AMAKUNI HOBBY Frontier 2020 Summerでのユーザー質問に対する回答より。どちらが戦闘力が強いかという質問に対し、明確にガオファイガーよりは劣るとは言ってないものの、ファイティングメカノイドであるガオファイガーと違い、探査等を目的としたガオガイゴーは技に優れており、両機の特性が違うといった明確な回答を避けている。

*4 Electoro Magnetic Tornado

*5 作中でゴルディーマーグがガオファイガーとガオガイゴーに対し、どちらでもいいから俺を使えといった発言をしていることから、ツールコネクト自体はできる