ガンダム・ヴィダール

登録日:2016/11/28 (月) 08:51:24
更新日:2023/03/06 Mon 09:34:20
所要時間:約 5 分で読めます






さぁ……「お前」の待ち望んでいた戦場だ


画像出典:機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ 第34話「ヴィダール立つ」より©創通,サンライズ,MBS,TBS


機体名が「ヴィダール」……。自身と同じ……?
自らをモビルスーツと1つにし、本来の自分を捨て去ろうというのですか?
復讐の為に……



型式番号:ASW-G-XX
所属:ギャラルホルン
全高:18.5m 重量:30.9t  動力源:エイハブ・リアクター×3

機体デザイナー:形部一平



◆機体概要 ~復讐の蒼騎士~

機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』に登場するモビルスーツ(MS)。
数少ないガンダム・フレーム採用機であり、現在は武力組織ギャラルホルンの月外縁軌道統合艦隊(アリアンロッド艦隊)が確保している。
パイロットは仮面をかぶった謎の男・ヴィダール

ヴィダール本人と同じく、このガンダム・ヴィダールの出自も判然としない。
興味深いのはその名前。ガンダム・フレームタイプはソロモンの72の魔人」から命名されているのだが、「ヴィダール」という名前はその中に存在しない
「ヴィダール」という名前の元ネタは北欧神話の神「ヴィーザル」(英語表記ではVidar)ではないかと思われる。そうだとするならば、北欧神話関連の引用が目立つギャラルホルンの命名センスにもマッチしている。
型式番号の末尾にある序列番号が意味ありげに伏せられていることから、もしかすると新造されたガンダムなのかもしれない。
ちなみにヴィーザルは、千切り取った爪先とかかとの部分の皮をつなぎ合わせて作った鉄のように固い「強い靴」を母グリーズから与えられていた。
「神々の黄昏」時には父オーディンを喰い殺したフェンリルの顎をこの強い靴で踏みつけ、心臓を剣で貫いている。

最大の特徴として、バックパックには3基目のエイハブ・リアクターが追加搭載されている
ツインリアクターの時点でMS運用においては十分な出力を発揮できるので、ぶっちゃけこれは「ただの無駄」。
しかし、エイハブリアクターにはそれぞれが固有の周波を持つエイハブウェーブを放出しており、機体の識別にも使われている。機体の照合を試したマクギリス・ファリドが「ギャラルホルン製に似ている」と評した通り、本来のエイハブウェーブを3つ目のエイハブリアクターで誤魔化す偽装効果を発揮している。

コクピットのインターフェイスはギャラルホルン製MSと同系統のものを採用しているが、他の機体には無い独自のシステムが導入されている。
コンソールやシートのレイアウトは微妙に異なり、モニターの基調カラーはパープルに変更されている。
このシステムの詳細は重要機密とされており、アリアンロッド艦隊司令のラスタル・エリオン、ヤマジン・トーカら専任の整備士以外には情報統制が敷かれている。

ガンダム・フレームは各機ごとに想定した戦術に特化した構成となっているが、本機は機動性と推進力を重視した突撃仕様の趣が強い。
グレイズ系を思わせる巨大なバックパックスラスターや、シュヴァルベ・グレイズの様に脚部前面につけられた制動用スラスターも目を引く。
ガンダム・キマリスを思わせる刺突剣での突撃が基本戦法だが、突撃に特化しすぎて小回りが利かなかったあちらとは異なり、得物を全体的に小型化し、実用的な至近戦闘用の隠し武器も多く持たせるなど、不測の事態への対応も十分に想定したものとなっている。
攻撃の精密さと反応速度も目を見張るものがあり、その攻撃精度と反応速度は下手をすると阿頼耶識使いやグリムゲルデ搭乗時のマクギリスに匹敵する。特にハンターエッジを用いた蹴り技は人の動きそのもの


◆装備・武装

●脚部内蔵型ブレード「ハンターエッジ」
ハイヒール状の両足部に仕込まれた2本の展開式ブレード。つま先から足裏へ1本、踵からアキレス腱へ1本が伸びている。
基本的に蹴り上げ・踏み付けの打突効果を狙う武器で、これ自体に切断能力はほとんどない。
しかし脚部バーニアを利用した蹴撃時の運動エネルギーを載せることが出来れば、ナノラミネートアーマーをも割断可能。

●ハンドガン
フロントスカート裏面に懸架された2丁の拳銃。速射性が高く、殺到する多数のミサイルを容易に掃射可能。
●110mmライフル
ギャラルホルン開発部門で試験中だった、大型のセンサーを持つ汎用実弾銃。近・中・遠距離まで幅広く運用可能。
非使用時はサイドアーマー側面にマウントする。

●バーストサーベル
片手持ちの刺突剣。刀身は非常に細く、真っ白な鉛筆に見える。
刀身は交換可能で、深く刺さって抜けなくなったり、敵機に捕まれてしまっても、即座に切り離して緊急離脱が可能。更に内部には炸薬が仕込まれ、切り離した後は内部から爆破できる。
予備刀身は両腰のサイドアーマーに各3本を装填している。オルガ声の青年がいる別の世界巨人狩りに使う装備に見えないこともない。
持ち手と刀身が繋がると、剣を引き抜くのではなく、アーマー本体が大きく後退して抜刀させる合理的ギミックがイカス。
ちなみにこのギミックは刑部氏の発案ではなく、デザイン会議で「あれ、これ抜けないんじゃ」と気付いたところ、同じくデザイナーとして参加する鷲尾直広氏の「スライドすればいいんじゃないですか?」という提案が採用されたもの。
形部氏はツイッターにて、コクピットデザインを担当した海老川兼武氏の名も合わせて「天才の方々のおかげでヴィダールは出来ております」と語っている。
そういえばこの両名はどちらも刀身が爆発する武器が登場するを担当している……この機能も彼らからのアイデアかインスパイアだろうか?


◆特殊装備・その他




◆劇中の活躍



◆立体物

ガンプラ

1/144 HG IBO
初陣である第34話放送後の週に発売。
フレームランナーはキマリスと同じ「ガンダムフレーム2」を使用
設定画よりもガッチリした部分とスリムな部分の差がハッキリしたプロポーションでまとめられており、メリハリのあるスタイルが特徴。
全体的に黒の色分けが不足しており、特に前腕部には4枚ものシールが用意されている。脚部スラスターノズル内側の赤は要塗装。
武装関係のギミックは簡略化されており、バーストサーベルの予備刀身は別パーツ化されているものの、3本が1パーツで繋がっているため納刀状態で固定。サイドアーマーのスライドギミックもオミットされている。
ハンドガンはきちんと2丁付属しているが、フロントアーマーに露出したグリップがそのままくっついているので、手に持たせると4丁装備しているように見えてしまうのが難点。
背部スラスターの肉抜きもかなりデカい。

1/100 フルメカニクス
12月末に発売。
プロポーションはHG IBOよりもややスリムなバランスでまとまっており、精悍な印象。
HGではオミットされていたサイドアーマーのスライドや予備刀身の個別化、ハンドガンのフロントアーマー裏へのマウント等のギミックが完全再現されており、グレードアップしたヴィダールの雄姿が楽しめる。
手首にはスイング軸が追加されたものが付属しているため、サーベルのポージングにもきちんと対応。
頭部フレームにはキマリストルーパーと共通したディテールが入っている。



浮かれているのかもしれないな。

ようやくコイツと共に追記・修正出来る事に……。

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最終更新:2023年03月06日 09:34