メイジ(Hearthstone)

登録日:2016/11/28 Mon 01:27:24
更新日:2023/10/18 Wed 22:22:12
所要時間:約 6 分で読めます





あなたが招いたのよ。




※この記事ではあくまでハースストーンにおけるメイジを扱っています。

概要

メイジとはハースストーンのクラスの1つである。対応する初期ヒーローはジェイナ・プラウドムーア。また、追加ヒーローとしてメディヴ、カドガーがいる。
メイジ(魔法使い)の名の通り、スペルカードの扱いに長けたクラスである。また、秘策を有するクラスの一つでもある。
ヒーローパワー(各自分のターンに1度、2コストを払って使用できる能力)は「ファイアブラスト」。任意のキャラクターに1ダメージを与える能力である。

特色

スペルカードとのシナジー

メイジのカードにはスペルカードとシナジーを持つミニオンが多い。例として1マナ1/3、自分がスペルを唱えるたびに攻撃力が上がっていく「マナ・ワーム」、
3マナ2/4、自分がスペルを唱えるたびに合計2ダメージをランダムに飛ばす「フレイムウェイカー」などがある。また、スペルのコストを1減らす2マナ3/2「魔法使いの弟子」も有用なミニオンだ。
さらにメイジには軽いものから重いものまで多種多様な有用なスペルが揃っており、高いアドバンテージを得られるようになっている。

豊富なダメージスペル

他のクラスにもダメージを与える呪文は多いが、質でいえばメイジのものが一番優秀といってもいいだろう。
軽いものであれば1マナで合計3ダメージをランダムに飛ばす「魔力の矢」、2マナで任意のキャラに3ダメージを与えた上凍結(後述)させる「フロストボルト」、
中型だとメイジを代表する4マナ6点火力スペル「ファイアーボール」、大型だと相手全体に4点火力を与える7マナスペル「フレイムストライク」や、
1体に5ダメージを与え、ランダムなコスト5のミニオンを召喚する「炎の大地のポータル」等よりどりみどりの除去スペルが揃っている。
また、メイジのヒーローパワーの1点ダメージもかなり小回りが利く優秀な能力であり、これのせいでメイジと対峙する際体力1や聖なる盾付きのミニオンは人権が無かったりする。

凍結

凍結とは、次の自分のターンの終わりまでキャラクターが攻撃できなくなる状態である。中立や他クラスにも相手キャラクターをこの状態にさせるカードは無くはないが、こちらもメイジの専売特許といってもいい。
3マナで相手全体を凍結状態にする「フロストノヴァ」や、4マナ3/6でこのミニオンに攻撃した、または攻撃された相手キャラクターを凍結状態にする「ウォーター・エレメンタル」などが良く使われる。
上手く使うことで相手を足止めしたり相手の計算を狂わせることが出来る。

秘策

秘策とは、自分のターンにコストを払って設置しておき、相手のターン中何らかの条件が満たされることで自動的に発動する特殊なスペルであり、全9クラスの内メイジ・パラディン・ハンターのみが有している。
メイジの秘策は全て3マナであり秘策の中では一番重い(パラディンは1マナ、ハンターは2マナ)が、その分決まると強力なものが多い。
相手ミニオンの召喚時、同じミニオンを自陣に召喚する「鏡の住人」、相手の呪文を打ち消す「呪文相殺」、自分の体力が0になる時そのダメージを無効化しそのターン中無敵になる「アイスブロック」などが強力。
また数は多くないが2マナ2/3で秘策が準備されていれば任意3ダメージを飛ばせる「メディヴの従者」などそれらとシナジーするカードも存在する。

多種多様なスペル

上記したようなもの以外にもメイジは魔法使いの特権と言わんばかりの多種多様なスペルを持つ。
3マナで2ドローする「エナジー・ライト魔力なる知性」や4マナで任意のミニオンを1/1のバニラに変えてしまう「動物変身」、1マナで0/2挑発のトークンを2体召喚する「ミラーイメージ」等。
さらにそれらを後押しするように1マナ1/1で登場時にランダムなメイジのスペルを1つ手札に加えるミニオン「おしゃべりな本」、5マナでメイジスペル3枚を得るスペル「カバル教団の魔導書」などのスペル補充の手段も持つ。


構築戦

構築戦においてはメイジは比較的優秀な部類に入る。
主な強力なデッキタイプとしては軽量ミニオンとダメージスペルによって盤面を支配しながら着実にダメージを与えていきゲームエンドまで持っていく「テンポメイジ」や
凍結スペルや全体除去を用いて足止めしながらダメージスペルを貯め、それらを連射して勝利する「フリーズメイジ」等があげられる。

「テンポメイジ」は爆発力の高いデッキで、多少の不利程度なら覆してしまうことも少なくない、比較的丸いデッキと言えるだろう。
やること自体は単純なので、初心者から上級者まで幅広く愛用される定番デッキとなっている。
一方の「フリーズメイジ」は有利不利が非常にはっきりしており、ビートダウンにはめっぽう強い一方、コントロールやコンボ系のデッキに弱く、
特に延々と装甲を溜め続ける「ウォリアーコントロール」は不倶戴天の敵であり、大抵はフリーズ側が虐殺される。
普段のランダム戦よりも、大会など相手の手の内がある程度分かる場での活躍するタイプの上級者向けデッキ。


メイジの長所として、「主要カードが割と容易に手に入る」ことが挙げられる。上記したような有用なカードのほとんどが基本カード(レベルを上げていくと手に入るカード)やClassicパック(最初から実装されているパックで、スタンダード落ちしない)
のコモンやレアだったりするので、カード資産や魔素(カードを作成できるアイテム。ダブったカードを還元することで溜まっていく)に乏しいうちでも割と通用するデッキが作れる。
これらのことから、9クラスの中でも比較的初心者に勧めやすいクラスといえるが、だからって上級者は使わないというわけでは無い。むしろ環境でも上位に居座り続けてるクラスであるため、初心者から上級者まで楽しめるクラスといえるだろう。


闘技場

闘技場におけるメイジは最強のクラスであるといっても過言ではない。
そもそも闘技場とは構築戦とは違いランダムに選ばれた3つのカードの中から1つカードを選ぶのを30回繰り返しデッキを作るのが闘技場である。
そのため凝ったコンボカードは採用が難しく、単純なダメージスペルや軽量ミニオンが好まれる傾向にある。
また、闘技場においては貴重な全体除去である「フレイムストライク」が基本カードのため選択肢に上がりやすいのもいい所。ここぞというときに打つことで大きく戦況を変えることが出来、その影響力は構築戦以上である。
またヒーローパワーも闘技場ではかなり使いやすい部類であり、火力呪文の「あと1点」を補ったり体力1のミニオンをすぐに処理したり出来る。
と、これまでも闘技場における強クラスの1つであったメイジだが、2016年8月に実装された拡張アドベンチャー「ワン・ナイト・イン・カラザン」で「炎の大地のポータル」が追加されたことで闘技場最強の名を欲しいがままにする。
前述したように7マナで任意のキャラクターに5点ダメージを与え、さらにランダムな5マナのミニオンを召喚するスペルである。ミニオンの攻防が中心となる闘技場においてはこのカードは盤面を支配するに十分なカードパワーを持つ。
ミニオンに打てば実質「相手の中型ミニオンを1体奪う」と同様の働きを見せ、十分に盤面を支配しているときには相手ヒーローに打っても良しと八面六臂の働きを見せる。
じゃあたくさんミニオンを出せば…と思ってもメイジにはフレイムストライクもある。どちらも7マナのため対策が非常に難しい。
ただでさえ厄介なカードだが、「新カードは選択肢に挙がる確率が高くなる」という闘技場の仕様によってカラザン実装直後には炎ポータルが3~4枚取れることも珍しくなく、「ヒーロー選択でメイジを取れなければ連勝はあきらめた方がいい」
「メイジをピック出来たが対戦相手もメイジばかり」というメイジ1強どころか1狂環境とすら言っても過言ではない環境となっていた。
この直後いくつかの強すぎたり弱すぎたりするカードが闘技場で出ないようにするバランス調整が行われ、メイジの強カードもいくつか出なくなったが肝心の炎ポータルはノータッチだったため結局メイジ1狂環境のままであった。
現在ではカラザンボーナスが解かれているため炎ポータルの出現率も落ち着き以前ほどの1狂環境ではなくなったが、それでも他のクラスに比べると頭一つ抜けた強さを誇っている。


余談

以下はヒーローの設定について。

ジェイナ・プラウドムーア

WarcraftⅢのストーリーモードにて登場したヒーローの一人。
Warcraftはヒューマンやエルフ、ドワーフが暮らすアゼロスに侵攻してくる異次元からの侵略者「バーニング・レギオン」の軍勢とヒューマン連合の終わりなき戦いを描いた作品だが、彼女はヒューマン側の指導者としてレギオンの軍勢と対峙することになる。

父親は第二次大戦(WarcraftⅡ)の英雄であるヒューマン勢力の海軍提督、ヒューマン最高峰のアークメイジを師匠とする魔法使いの超エリート。魔法の修行中にローデロン王国のイケメン王子アーサスとのラブロマンスもあったりしたが、お互いの立場を鑑みて破局に終わっている。
バーニング・レギオンの尖兵であるアンデッド軍が暗躍し始めた際に、アーサス王子と共にその調査に当たる。しかしアンデッド軍が取った卑劣な作戦(小麦にヒューマンをアンデッド化する菌を仕込んで王国にばらまく)に対抗してアーサスが取った手段(感染した街を丸ごと焼き討ち)を止められなかった事を機に、彼の元を離れる。
孤独となったアーサスが復讐に囚われた末に闇落ちし、アンデッド軍の死の騎士と化して王国を滅亡に追い込んでからは、生き残ったヒューマンを率いて大陸を脱出。船団を率いて新大陸へと向かう。

しかし新大陸カリムドールにもバーニング・レギオンの魔の手は迫っており、かつての大戦でレギオンに操られ異世界からアゼロスに侵攻したオーク軍を率いるスロール、レギオンが狙う魔法の源泉である世界樹を守るナイトエルフ軍のマルフュリオン・ストームレイジと同盟を組みレギオンに対抗、これを撃退することになる。
戦後はカリムドール近くの島にヒューマンの拠点を作り、その指導者となった。
その後は行方不明だった父親と海軍がオーク軍に戦争を吹っかけて殺されたり、オーク軍のガロッシュに街を焼かれてたりとかなり苦労人である。

メディヴ

WarcraftⅢのストーリーモードにて登場。バーニング・レギオンによる呪いから一族の解放を目指すオーク軍のスロールやジェイナの師匠のアークメイジ、ローデロン国王といった有力者の元に現れ、世界に迫る危機を伝える謎の預言者。
「敵が迫ってるから皆で協力しよう!」「新大陸へ避難しよう!」と訴えたが、まともに話を聞いたのはスロールやジェイナくらいなもんであった。見るからに怪しいおっさんだし、仕方ないね。

さて、その正体はかつてアゼロスをレギオンの魔の手から守っていたガーディアン(守護者)の息子にして、その後継者だった男である。
先代ガーディアンがレギオンの首領サーゲラスの化身と戦った際に、その邪悪な思念が彼女の精神に入りこみ、後に彼女が妊娠した際にはその赤子であるメディヴに憑依する。
成長後はその意思に乗っ取られ、当時レギオンの尖兵であったオーク軍をアゼロスへと導く手助けをしてしまう。(これが第一次大戦であるWarcraftの始まりとなる。その後ヒューマンの裏切り者として殺される。後になんとか復活。)

つまり、ぶっちゃけ 大戦やオークとヒューマンの因縁やら全ての元凶 の一人である。彼は自分がしでかした罪滅ぼしの為、レギオン打倒の裏方として頑張っていたのだ。
色々と廻りくどい事をした結果、最終的にヒューマン・オーク・ナイトエルフによる同盟が結成され、レギオンの軍勢を退ける事に成功する。(まあその後すぐに仲が悪くなったりするんだが)



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最終更新:2023年10月18日 22:22