◆節分酒宴絵巻 鬼楽百重塔
2018年1月実施。節分イベだがイベント期間は2月に一切かからない
それは何処かで起きたいつかの話。
日本の片田舎から確認されたという微小特異点───。
そこには、本来あるはずのない謎の塔が建築されていた。
建築学的にはありえない高さと形状で、目的も意味も不明なまま
そびえたつその塔には、いったいどのような秘密が隠されて
いるのだろうか?
そして、微小特異点の確認とほぼ同じタイミングで
レイシフトしたことが確認されている角の生えた二人組の企みとは?
実に久方ぶりな配布サーヴァントのない新規イベント。ガチャにも新規サーヴァントは登場せず、鬼ヶ島・羅生門組と今回のナビゲーター役の
節分大将がピックアップされるのみとなる。
参加条件は終局特異点クリアだが、節分大将の真名バレ要素が少なからずあるので出来る限り『英霊剣豪七番勝負』の第六節まで進めておくとストーリーを楽しみやすい。
イベント故にギャグ時空であり、温泉会話や各階のボスサーヴァントとのやり取り小ネタは基本的にギャグばかりだが、本筋である節分大将と黒幕達とのやり取りはかなりシリアスなお話である。
そのため、「今回のイベントは壮大な節分大将の幕間の物語」などとも言われた。
今回のイベントは『踏破型の腕試しイベント』と題され、一度出撃したサーヴァントは一定時間経つまで再出撃できないという縛りが設けられている。
また従来のイベントにあった交換アイテムの類は存在せず、塔を進めていくことで報酬として入手できるという形式になっている。その為フリークエストも存在せず、100階まで階層クエストを延々と進めていくことになる。
階層クエストの消費APは1で、多くても2Wave構成、敵体力は上層でもボス以外は最大10万程度となっている。この辺りは出撃制限の存在を考慮したと思われる。
ストーリーはボスサーヴァントのいる10階ごとに進む。
100階を踏破すると2周目がスタートし、これをクリアすることで完全攻略となる。
2周目は敵も強くなり、腕試し要素が強くなるが、幸い装備したサーヴァントの攻撃力を上げる礼装が階層クリアで手に入るので上手く活用しよう。
なお、ストーリー自体は1週目で完結しており、2週目にはない。
イベント開催前は非常に物議を醸した仕様を引っさげたイベントだが、いざ始まって見ると、現在環境トップの孔明・マーリンがいないカルデアでも立ち回れるようにバランス調整されており、CCCコラボの時のような理不尽な難易度という訳ではなかった。
各階ごとに様々な素材が最低一つは確定ドロップ、更にクエスト報酬でも様々な素材が手に入るので、消費AP1で満遍なく素材が手に入るとかなり好評だった。
しかしイベント開催期間がたった1週間と非常に短いことには不満も大きかった模様。
2019年度は節分に復刻されるだろうと予想されていたが、プリヤコラボ復刻、バレンタイン、CCCコラボ復刻に挟まれたからか、まさかの復刻なし。
以降、同システムを用いた期間限定イベントは「百重塔イベント」、または単に「塔イベント」という通称で呼ばれ、システム面以外にも「何かしらの塔をステージクリアで登っていく」というシチュエーションをどこかで必ず踏襲している。
またシステムの関係上どうしてもクリアには時間がかかるためか、開催期間はより長めに取られるようになるが、やはり復刻は行われていない。
◆救え! アマゾネス・ドットコム ~CEOクライシス2020~
全サーヴァント、出動せよ!
宇宙を股にかけたスペース通販事業者「アマゾネス・ドットコム」
その従業員が、ある日突然一人もいなくなってしまった……
福利厚生もパーフェクトなのに一体なぜ?
頭を抱えるアマゾネスCEO、倒産の危機を迎えるアマゾネス・ドットコム───
この未曾有の危機を救うため、
今ここに臨時の配送員として外部委託事業者が立ち上がった!
『百重塔』イベント第二弾、ここに新装オープン!
2020年1月開催。百重塔イベント第二弾。
前回の塔が復刻する前に新しい塔が建ってしまった。
参加条件は特異点Fクリア...なのだが、出現エネミーの強さは終局特異点基準(公式)。
そのため何故か前回より参加条件が緩いのに難易度が上がっているという謎の逆転現象が発生している。
特効礼装も攻撃力アップではなく絆ポイント獲得量アップのため、より腕試し要素が強い。
なお、前回の不満点だった開催期間については他イベントと同じく2週間に延びている。
今回の主役は
エルドラドのバーサーカー、の派生である
アマゾネスCEO。ハロウィン2017の一発ネタがまさかの
そして待望の復活。
ユニヴァース時空の人物がこちらの世界の英霊を完全に侵食してしまった。
同時に簡易霊衣も実装。しかもスキルモーションとバトルボイスが変わるゴージャスかつイノベーティブ仕様。
パワフルな配達をご覧ください
シナリオも彼女の逸話にフォーカスしたものだが、前回と異なり真名が全く隠されていないので亜種特異点Ⅱをクリアせずとも物語自体は楽しめる。
概ねルールは鬼楽百重塔と変わらないが、疲労時間が6時間に設定されている。
ただし代わり疲労回復施設に相性が設定され、相性が良い施設に入ると回復速度が3倍になる。
施設には読書ルームやエステ等があり、意外なサーヴァントが相性良かったりする事も。
また配達がテーマという事で、乗り物が使えるライダーは5時間で済む。
表をクリアすると2週目として裏の100階「極」に挑む事が出来る。
当然敵も強くなっており、更に一定階層をクリアするとプチレイドボス『スーパークレーマー』が登場。
いずれも過去のイベントの大ボスであり非常に高いHPと攻撃力を持つ強敵だが、全滅しても負けとはならず、ダメージを蓄積させる事でいつか倒せる様になる。
ちなみに表と裏ではエネミーの名前が繋がっており、様々な小ネタが仕込まれているのでそこを楽しむのもまた一興である。
◆アキハバラ・エクスプロージョン! ~願いの街と愛を刻まれた彫像達~
ある日観測された微小特異点。場所は何とサブカルとオタクの聖地・秋葉原。
しかしその街並みは現実の秋葉原とは異なり、何故か人形が意思を持って活動している異様な街だった。
原因が一際高く聳え立つ「秋葉原タワー会館」にあると睨んだカルデア一行だが、入るためにはお店で買い物をしてポイントを貯め、上級会員にならなければならない。
タワーへの入館資格を手に入れ、特異点発生の原因を突き止めるため、前代未聞の散財作戦が幕を開ける。
───秋葉原タワー会館の買い物は遊びでは無い!───
2021年3月開催。百重塔イベント第三弾。
Requiemコラボから1年も経たないうちに再び秋葉原にやってきてしまった。
参加条件・難易度共にアマゾネスイベント同様で、踏破には高い育成レベルが要求される。
百重塔イベントとしては初めて新規サーヴァント・ガチャ礼装が実装された。
今回の主役は初登場となる星5バーサーカー「ガラテア」。
モチーフは一緒だがこいつらは関係ない。
タイトルの通り、彼女の出典であるピグマリオンの神話と秋葉原のフィギュア文化を絡めたストーリーが展開される。
オタク文化やネットミームと深い関わりを持つ舞台だけあって小ネタの量も半端ではなく、クエスト名やエネミー名はどこか既視感を覚える事請け合い。
イベント形式は概ね前回以前と同様。
主役のガラテアのみ休憩時間と攻撃力に大幅なボーナスを受けられる他、周回クエストが無いためガチャ礼装はアイテムドロップ効果が攻撃力アップ効果に置き換わっている。
通常の階層以外では、5階分進むごとに「裏AKIBAクエスト」が開放。
編成制限が加わっている上に特殊ギミックを有した、少し高難易度なクエストとなっている。
◆ミスティックアイズ・シンフォニー ~妖しの森と麗しの足跡~
ストーム・ボーダーのシミュレーターに異常が発生!
マスターたちは新たに召喚されたメドゥーサとともに調査に向かうが、
そこは異界化が進みつつある迷いの森が広がっていた
切っても燃やしても再生し続ける木々に辟易とするマスターたち。
しかし、行く手をふさぐ樹木の壁に刻まれた
ある言葉に一筋の光明を見出す。
『↓ KICK!』
「蹴れ」というメッセージに従い壁をけると、木々は消え道が現れる!
謎多き森の仕掛けを解明したかと思われたが、
樹木の壁をけったサーヴァントたちからは魔力が失われていた。
魔力の喪失は一時的なものながら、この森の踏破には
サーヴァントたちの総力を挙げる必要があることを
マスターたちは悟る──。
2023年7月開催。百重塔イベント第四弾。
イベント参加資格は第2部6章クリアという中々厳しい条件となっており、実質的なステージ数こそやや少ないものの、難易度はこれまで以上に高い。
今回の主役は、直前に公開された本編最新章であるオーディール・コール1で先行登場していた
セイバークラスのメドゥーサ。
今回のイベントに合わせての実装だが、ストーリー上はカルデアには既に召喚されていた扱いとなっている。
前半はシミュレーターの森の中を進む形だが、序盤の50面(森20面と巨大樹を登る塔部分30階層)をクリアすると休憩ポイントが一旦閉鎖される。
以降は「黒幕であるバーヴァン・シーの指示でカルデアのサーヴァント達の靴のヒールの写真を撮って集める」とストーリーの方向性が大きく変化し、残り50面分と追加の高難度面、及び2週目の100面分はなんと
登場するエネミーが全てサーヴァントとなる。
どうしても出られない数体を除き、この時点で実装されているサーヴァントのほぼ全てがエネミーとして登場し、宝具もバッチリ使ってくるためモタモタしている暇はない。
またこの特徴により、地味に虞美人の幕間以来の、マシュとエネミーとして戦闘する2度目の機会がある。
戦闘に勝利することで、相手のサーヴァント達の靴部分の写真を入手できる。
なおポートレイト10写目(通算60階目)の特殊形式のバトルは異様に難易度が高く、イベント中に難易度が下方修正された。
主役のセイバーメドゥーサに休憩時間と攻撃力の大幅なボーナスがあること、ガチャ礼装の仕様などは概ね前回と同様。
休憩の仕様もいつも通りだが、今回の主役と黒幕にちなみ、後半の休憩では魔眼や妖精眼を持つサーヴァントの休憩時間が通常より1時間短いという特徴がある。
5階ごとに特殊ギミック付きで少し高難易度の「枝葉クエスト」「ポートレイトクエスト」が出現し、ポートレイトクエストではこちらもクリアでヒールの写真が入手できる。
手に入れたヒールの写真は「ヒール・ポートレイトギャラリー」というショップの隣にある専用の画面で閲覧できる。
既存のセイントグラフの足部分を拡大しトリミングしたものだが、普段は見切れていてよく見えない箇所をじっくり観察することになるため、意外とキャラデザインの新しい発見がある。
「ヒールでなくても参考に撮ってほしい」とのことで出会った全てのサーヴァントの足を撮影しているが、明らかに裸足だったりロングスカートに隠れて足が見えない者もたまにいる。
靴や脚を際立たせるためか、普段エネミーとしてはあまり見ない再臨段階で登場するサーヴァントもいるため、その点も新鮮な印象を受ける。