ラクツ(ポケットモンスターSPECIAL)

登録日:2016/11/24 Thu 21:11:24
更新日:2024/01/04 Thu 22:38:14
所要時間:約 5 分で読めます







そこをなんとか。今度かわいい女の子紹介するから




ラクツとは『ポケットモンスターSPECIAL』の登場人物で第11章(B2W2編)の主人公である。一人称は「ボク」。
ブラック2・ホワイト2版の男主人公をモデルにしたキャラクターで、名前は「ブラック2」を縮めたもの。


○プロフィール
メイン担当:第11章
  誕生日:5月4日
   星座:バッフロン座
   年齢:12歳(第11章時)
  出身地:不明

友人のヒュウやペタシと一緒に、チェレンが先生を務めるヒオウギシティのトレーナーズスクールに通っている。
モンスターボールは左手で投げるが、メモ書きなどは右手を使っていることから両利きの様子。

性格は軟派で、女の子大好き。香水の匂いがしただけで女性を認識する。
スクールの女の子たちを手当たり次第に褒めており、よくナンパする。女の子の趣味などはきちんとメモを取る。
そんなことからかスクールの女の子にはかなりモテモテで、付き合った女の子と別れる際にもアフターケアは欠かさない。
山本サトシ「どうやって描いたらいいかわかんないよ!」

ポケモンバトルの実力は高めで、ポケモンリーグベスト8を取ったペタシがいる75期生の中でも抜きんでた実力の持ち主。
実践講座で勝ち抜いたことで転校してきたファイツとともにポケモン図鑑の所有者となる。


山本サトシ先生曰く、ラクツの雰囲気のコンセプトはルビーの目の垂れ目版(ルビーミクリ)らしい。



追記・修正はナンパをしながらお願いします。













国際警察捜査官コードネーム「黒の2号

この学校ではラクツと名乗っている

君の上司だ、ハンサムくん



こんなルビータイプの見た目の彼が普通の人間なわけがなかった。

その正体はなんと国際警察捜査官。
しかも階級は12歳にして警視であのハンサムの上司(ハンサムの階級は警部)。

●目次

◆人物

頭脳明晰かつ特別な体術を身につけており、
上記でも記述したポケモンバトルの腕も国際警察の中でトップクラスの実力者。(長官曰く「超S級」)
そのエリートぶり(と女性の扱い)から「ミスター・パーフェクト」という通称が付いている。
法は国際警察の捜査官として厳守するが、アクロマを悪人ではなくピュアで無邪気と称するなど、杓子定規な考えというわけではない。

「どんな事態が起きても対応できる万全の状態」を保つことを信条とするストイックな精神の元、
自己管理のみならず自分と手持ちのポケモンの日々の体調管理、アームズのメンテナンス、
新装備の開発・訓練などをマネージメントさせるために個人的にマネージャーを雇う徹底さを見せている。そのためには出費も惜しまない。
最初は年下ということで実力を軽視していたハンサムも、彼の信条と上記の行動からその実力を認め、上司として接するようになった。

アクロマゲノセクトとの対決→夜明けから授業開始までに報告書の提出と事後処理→そのままいつも通り授業を受ける
→ファイツを図鑑のデータ集めと称して監視→その道中にケルディオに接触し吹っ飛ばされる→ファイツを手が血だらけになりながらも助ける
…という過密スケジュールをファイツが転校してきた日からぶっ続けで行えるのも日々の体調管理故か。

上述した普段のチャラ男な性格も演技であり、それは今回の任務である「プラズマ団事件」解決のため。
こちらのモードになると敵サイドや上司以外の人間を相手にするときには性別問わず「くん」付けする。

しかしながら、実際の所は目的のためなら手段を選ばないことが彼の本質であり、元々感情というものへの理解機能が欠落している。
ストイックなのもそれ故の結果的なものであり、意識してやっているわけではない。お前本当に主人公か!?
その為、Nなどとは別ベクトルの(ある意味では同類の)人の形をした『怪物』
先輩たちのように意志の力で感情を律しているわけではないことを知ったケルデマルはその事実にドン引き戦慄していた。
意外とコミュニケーションにも支障もあるようでブラックやホワイトは苦手意識を持っている(それゆえ「立場にあわせて」たち振る舞ったハンサムはある意味できる男かもしれない)。

挙げ句「善悪」すらわからないといった救いようがない状態にあり、プラズマ団を追うのもあくまで「国際警察の職務」だからである。これは生い立ちによるところも大きく、嬰児のときから国際警察に拾われ、そのときの育ての親からの教え以外知らなかったから、というのもある。

早い話「国際警察に所属しているから善」という評価が下されているだけで、もしプラズマ団だのロケット団に入っていたら間違いなく社会の脅威になることは火を見るより明らかである。とは言え感情が理解出来ないことをはっきり自己認識出来るだけマシであるが。
「所属組織で左右される」という点は人間性のベクトルこそ違えどファイツにも言えることである。こいつらが一緒の組織にいたら間違いなくギクシャクするが

なお、ポケモン図鑑に対しても「ファイツとの接近や手持ちの強化には使えるが、データ収集の進捗を都度報告するのは面倒」として、あまり価値を見出していない。
ファイツ共々、図鑑に対する扱いが先輩のブラックとは違いすぎるのであるが、今後どう変わっていくのだろうか。


余談だが、彼の名前の英語表記はポケスペディアによると「lack-two」。「lack」をGoogle翻訳にかけると……。
なお、上述したようにラクツという名前はこの学校で名乗っている名前でもあり、任務によっては他の名前を名乗ることもある様子ではあるが、
国際警察関係でもラクツと名乗ったり、呼ばれたりしている例もあるため、ラクツという名前自体は本名である様子。


◆手持ちのポケモン

本人が手持ちポケモンを持つことにあまり必要性を感じておらず、
自分の能力に似合うポケモンに出会うまでは手持ちを持たないつもりだったため数は非常に少ない。
その代わりポケモンの実力は高く、自身の実力もあって序盤主人公ではかなり強い。

序盤からずっとフタチマルしか使っていなかったためニックネーム無し枠かと思われていたが、
実は「~マル」という法則でニックネームがつけられていることがケルディオ=ケルデマルの登場で明らかとなった。

コミックス54巻の扉ページではそれぞれに漢字一文字で「武器」が割り当てられており、パーティ全体の隠れコンセプトになっていた子。

また、ポケスペディアによると全員*1の性格はまじめとなっている。

フタチマル(刃)
とくせいは「げきりゅう」。
ラクツの手持ちポケモンで、国際警察所属のポケモン。
ホタチを巧みに使った戦法が得意で、戦いの後はホタチを研いでいる。その様子を訓練所でラクツが見たのが二人の出会い。
武人として生きるラクツの相棒的存在であり、彼とのコンビネーションは抜群。普段の行動での演技力も高い。
また命を惜しんで身を潜める行為は耐えがたい屈辱だが、ゲノセクト捕獲のために耐えた。

・ケルデマル(ケルディオ(剣)
まさかの序盤から幻のポケモン。某オシャレ小僧同様に初っ端から規格外である。
その出会いは上記したように出会った直後に吹っ飛ばされると結構過激なものだった。
ラクツの手持ちになっている理由は、「ちかいのはやし」で再び出会った際に先輩たちがつけた太刀跡を「完成された美しい太刀跡」と称され、
現在の自分の状況を完璧に察知したラクツから、技の習得に力を貸す代わりに自分と組むよう言われたため。

ゲノセクト(砲)
まさかまさかでチーム入り。また幻かよ!?
任務で捕獲し、アクロマの下から保護した個体。
後述の通り非合法な手段で手持ちに加えたためか、最後までニックネームで呼ぶことはなかった。

捕獲した後、国際警察の管理下に置かれていたが、ラクツが無断で持ち出して対プラズマ団の戦力とした。
飛行形態に乗るラクツはかなり絵になる。
テクノバスターも一応健在だが、一発撃ってグロッキーになる程度には不安定。本当に大丈夫かコイツ。
実際には、ラクツのマネージャーによって作られた不完全なブレイズカセットが体調不良の原因だったようで、コバルオンによって強制的に取り除かれてからはそのような描写はなくなった。

・カブトマル(カブトプス(鎌)
・ライオマル(グライオン(鋏)
いつの間にか参戦した新メンバー(フタチマルと組める強力なメンバーという条件で手持ちを欲していたため、当初から持っていた可能性は低めか)。
ボルトロス、トルネロス、ランドロスの足止めのために別行動していたが敗北。後にハンサムに拾われ、アクロマとの最終決戦で活躍する。

シュバルゴ(槍)
海底遺跡で捕獲したカブルモが、ファイツのチョボマキと通信交換したことで進化した。
アクロマとの最終決戦にて、アクロマのゲノセクトの砲台に槍を突っ込んでテクノバスターを暴発させる活躍を見せた。
なお活躍はこれだけ。とはいえ、緊急的に補充され加入時期も短い割にアクロマにチェックメイトをかけ、経緯はどうあれラクツを守ったわけだから貢献度は決して低くない。
とはいえラクツから呼びかけられる機会すら無かったため、ニックネームすら不明なまま。そこは気の毒。

◆装備

国際警察捜査官が使用するインターナショナルポリス・アームズのほか、上述のようなオリジナル装備を持つ。
インターナショナルポリス・アームズはハンサムのものと同等だが、きちんと整備されていることもありその性能をきちんと発揮できている。

▼No.2 インビンジブルクロース
岩肌などの模様タイプを使用。フタチマルを隠した。

▼No.3 バリアブルロープ

▼No.15 レコードバブル
発生させた泡に発した音声を閉じ込めることができるマイク。
要はブルー姉さんが使ってたあれ。

▼防御スーツ
ラクツが服の下に着こんでいるスーツ。
スパッツやインナーのように見えるのはこれの一部で、全身タイツのように服の下まで着込んでいる。
至近距離でのゲノセクトのテクノバスターの直撃に耐えた。

▼ボールカバー
マジシャンに作らせたモンスターボール用のカバー。
手へのフィット感と開閉スイッチをスムーズに押せるように取り付けている。
ゲノセクト捕獲のために300個ものボールを使用したりするラクツにとっては投げやすさと疲労の軽減のために必要なアイテムと言える。


各章での活躍

第10章

ある場面でシルエットのみ登場。おそらくこの時はまだ10歳と思われる。

第11章

冒頭、いきなりルリをフるという中々強烈な登場の仕方をする。

しかし、それも捜査の一環。
11章でのプラズマ団は、前章での出来事からN支持派とゲーチスの「知り合い」で彼が新たにリーダーに任命したアクロマの支持派に分かれていた。
アクロマ支持派は2年前のポケモンリーグの時から、ポケモンを強制的にコントロールするマシン「アクロママシーン」の開発を進めていた。
しかし、彼らと対立するN支持派はアクロママシーンの電波を無効化する研究を進めており、
内部抗争により失われたその研究成果のデータが、メモリーカードという形でN支持派のプラズマ団である当時10歳の少女に託されていた。

その少女がそのまま成長していれば現在12歳ということになる。
そのため、ラクツは身分を隠してトレーナーズスクールに入学してその年頃の女の子を調べていたのだった。
上述のナンパ癖、メモ取り、女性との付き合いは全てこの調査のためのもので、
ルリを最後に5か月間で学園内の12歳の女子生徒はすべて調べ終えたのだ。

そんな日に、転校生であるファイツが現れたことでラクツの捜査方針にも変更が生じる。

その夜、部下であるハンサムが合流。同時にヒオウギシティ市街地においてアクロマが操るゲノセクトと戦闘状態に入り、これを捕獲する。
そんなことをこなしながらも何食わぬ顔で登校し、まずは同じ図鑑を受け取ったものとしてファイツにあの手この手で接近を図る。

だが、ファイツは手ごわく中々心を開いてくれない。同時並行である七賢人の捕縛はそこそこ進んでいたが、メモリーカードの調査は足踏みが続いていた。
かような状況の中、クラスメイト達と共に郊外学習でヒウンシティに到達した際、下水道でプラズマ団によるポケモン強奪事件が発生したため、事態は急変する。

事件解決のために動いていたラクツは、古代の抜け道を封鎖していた七賢人をなんなく撃破するも、
その先でアクロマがキュレムを獲得しプラズマフリゲートが飛び立つのを目の当たりにする。
プラズマ団配下の伝説のポケモン達を手持ち三匹に任せ、彼は船の内部に潜入するが、なぜかファイツがそこに監禁されていた。
ラクツは偶然を装い接近するが、逆にファイツに己の正体を看破された挙げ句、メモリーカードが手元にないと伝えられる。

そこで現状の打破とキュレムの解放のため船内を強行突破した二人だったが、アクロマは既に侵入を予期しておりキュレムの「こごえるせかい」を二人に直撃させた。
氷塊となって海に投げ捨てられた二人の運命はいかに……。

その後、海底の神殿で目覚めた彼はその場所の特性からケルデマルと対話し、かつてゲノセクトのせいで氷漬けとなったケルデマルの先輩達(テラキオン・ビリジオン・コバルオン)を、ゲノセクトの同じテクノバスター(ほのおカセット)で解放する事に。
そこで遅れて覚醒したファイツがポケモンへの同情から「調子の悪いゲノセクト」で「解放しようとする相手にも危険が伴う方法」を行使する事に異議を申し立てるも、
「怪我をしたなら後で直せばいい」「自分にはそういう感情は分からない」(意訳)と一蹴。ケルデマルからその内面をドン引きされつつ淡々と3頭の解放に成功。
その直後国際警察からの通信で自身の権限を凍結するとの通知が届くが、それはそれでと不足する「事件解決への力」を補うためポケモン捕獲が大嫌いなファイツに無理やり(やったのは彼女のタマゲタケだが)捕獲させ通信交換でシュバルゴとアギルダ―をゲット。
海底からの脱出時2人揃って気絶するも同じく打倒プラズマ団のため行動を開始していたブラック・ホワイトに発見され合流し、初対面のブラックにいきなり協力要請をして呆れられながらも共同戦線締結。
自分の装備とポケモンを回収してくれたハンサムとも合流し決戦の地に向かうさなか、ファイツに「自分は『いでんしのくさび』のみを持って国際警察に拾われた孤児だった」過去と自分の心理を語りつつも独りアクロマと対戦し、プラズマフリゲート戦が終了する前後に何とか勝利した。


全てが終わった後、無事国際警察に復帰しプラズマ団事件解決後はトレーナーズスクールを卒業、ファイツとも「もう会う事はないだろう」と最後に別れを惜しむ彼女と握手を交わし去って行った。
なおラストシーンでは旅をするNとファイツの脇をマジシャンと共に歩む「アクロマに似た男」が通り過ぎ、マジシャンからの問いに彼女の事を一瞬気にするそぶりを見せるもそのまま行くことを選んだが、果たして…。
なお海底での権限凍結は、国際警察とマジシャンこと「黒の壱号」による「ラクツの歪な精神からもし『警察』という枷が外れたらどうなるのか」という危険性を図るための試験で、彼が無事「警察」という立場でなくても事件解決に普通?に挑んだため事なきを得た。
連載&尺の都合もあり語りきれなかった彼の本質だが、今後の章で彼自身がまた掘り下げられる機会がある事を祈ろう。


「なんの障害もない状況なら良項目を追記・修正できるだろう」
「だが、われわれが臨む現場がつねにそうとは限らない」

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最終更新:2024年01月04日 22:38

*1 当時手持ちにいなかったシュバルゴ以外