ウルトラビースト(ポケモン)

登録日:2016/11/22 Wed 03:07:00
更新日:2024/02/04 Sun 10:57:14
所要時間:約 20 分で読めます






いまのは きっと ウルトラビースト……

ウルトラホールと いわれる 定かでない 次元の 生き物……




「ウルトラビースト」とは、『ポケットモンスター』シリーズの『サン・ムーン』および『ウルトラサン・ウルトラムーン』に登場する存在。
略称は「UB」、「ビースト」。
サン・ムーン公式サイトではポケモンとは別のページに記載され、ポケモンと人間、両者に対して脅威となる存在と語られていた。



【概要】

名称はウルトラ(超越)+ビースト(獣)であり、
「ポケモンを超える存在だからウルトラビースト」
「ポケモンのモデルになったカプセル怪獣、つまりウルトラ怪獣へのリスペクトを込めてウルトラビーストにした」
「実は初代の開発段階から構想はあったのでは?」
など、様々な推測がなされている。
異次元からやってくるウルトラビーストだからコンセプトは超獣だろうか?

既存のポケモンとは大きく異なる異質なデザインに加え、どことなく登場人物と似ている事から、ファンの間では「人間が変身している」、「今作の登場人物に擬態しているのではないか」など様々な考察がされていたが別にそんなことはなかったぜ!
というか、発見したり捕獲すれば普通にポケモン図鑑に登録される


【生態】

本編中では、マオの試練を終えた直後に空間研究所にて存在が語られる。
その実態はアローラ地方の上空にごく稀に開く「ウルトラホール」から繋がる異次元に棲息するポケモンたち。

異次元に関わるポケモンはこれまでのシリーズにも登場しており、空間研究所にはシンオウの伝説に語られる
のレポートが残されている。
ディアルガは泣いていい。
それにしたって、シンオウ地方じゃ神話から抹消され、資料も殆ど無いとされたギラティナについてなぜここまで詳しく調べ上げることが出来たのかは謎。
全部シンオウのポケモンなので、情報提供はシロナだろうか。

ウルトラビーストがそれらのポケモンと異なるのは、時に人を襲う事もある野生のポケモンの中でも、特にそれが凄まじい点。
古代のアローラ地方に出現した事例もあるようで、守り神たちと戦った伝承が遺されている。
何かと物騒な設定のポケモンが特に多いアローラ地方でこの扱いなのだから、そのヤバさがうかがえる。

その理由は「見知らぬ世界に飛ばされ戸惑っていたため」と推測されている。
それを示すようにUSMの図鑑では「異世界では普通の生き物」と記載され、本来の世界では人間と共存している描写も描かれている。


【ゲーム中での特徴】

大部分に共通する特徴として「ビーストブースト」という特性を持つ。
これはウルトラホールのエネルギーがビーストに宿ったもので、ビースト以外にも「ぬしポケモン」と呼ばれるポケモンが浴びており、似た能力を得ている。
ぬしポケモンのオーラは黄色いのに対し、ウルトラビーストのオーラは赤いのが特徴。
USMでエネルギーの正体は、ネクロズマが放った光であることが判明した。

また、一部を除いてポケモンと認識されにくいため、UB専用に開発されたボール「ウルトラボール」では捕獲補正率5.0倍となるが、それ以外のボールでの捕獲は困難である。
一応、通常のボールで捕獲する事も低確率(マスターボール以外では捕獲補正率0.1倍)ながら可能であるので、ウルトラボール以外に入れたい人も安心。
なお、ウルトラボールを他のポケモンに使う場合は捕獲補正率0.1倍となる。

先述のように異世界で暮らすポケモンであるというだけであり、
一部を除き伝説のポケモンとは異なる存在であるが、
高種族値のタマゴ未発見グループであるため便宜上は準伝説枠として括られる*1

ポケモンセンターで発売されている「フォール・イン・ザ・ウルトラビースト」シリーズ(文法的には「ジ」だろって?こまけぇこたぁいいんだよ!)では、7種類のウルトラスペースの景観を楽しむことができる*2


【UB一覧】

以下、ナンバリングされてるUBは共通で専用特性「ビーストブースト」を持つ。
効果は「敵を倒すたびにHP以外で最も実数値の高い能力が1段階上昇する」というもの*3
また、種族値はほぼすべて素数*4で、さらにほとんどの種族において種族値配分がかなり極端。そのため種族値次第では目当ての能力をビーストブーストさせるために性格個体値厳選が必要となるが、調整をどう頑張ってもビーストブーストできない能力値があることが多い。
ついでに技習得レベルもほとんどが素数、鳴き声に独特なエコーがかかるという特徴を持っている。

ポケモンカードゲームにおいて「ウルトラビースト」と記載されているポケモンは、みなサイド*5に関わる技・特性を持つ。また、ウルトラビーストを参照するカードも存在する(ウルトラビーストのみを強化できるカード「ビーストエネルギー」など)。


ウツロイド 「UB-01 Parasite」

分類:きせいポケモン
タイプ:いわ/どく

ストーリー中にも登場したクラゲ型のUB。*6
リーリエに似ているが、ルザミーネによって似た格好をさせられたという考察がされている。
自我の有無は不明だが、少女のような振る舞いを見せる。
寄生対象に神経毒を注入し、能力を100%引き出させ、精神を覚醒させ、あるがままに振る舞わせることで自身の盾とするというUB中でもトップクラスの危険度を持つ。
街に出没し人間を暴れさせた記録が残っている。
ファンからは本編開始以前からルザミーネは寄生されていたのではないかと推測されることもあるが、矛盾点もあるため一説に留まっている。
非常に珍しい特殊特化のいわタイプであり、貴重なパワージェムの使い手。
本来の世界は海底のような幻想的な世界「ウルトラディープシー」。ただしマップはSMにおけるウルトラスペースの流用。また、BGMがサン・ムーンメインテーマの逆再生でもある。


マッシブーン 「UB-02 Expansione」

分類:ぼうちょうポケモン
タイプ:むし/かくとう

『サン』に登場する筋骨隆々とした蚊型のUB。『サン』でハラ&守り神と戦ってた奴。
拳の一撃でダンプカーを粉砕する姿が目撃されている。
肉体を誇示する行動を取るが、威嚇か自慢かは不明。
風貌通り物理に特化したステータスで、特攻・特防のステータスは低い(特殊技もほとんど覚えない)。
ファンからはUB随一の癒し系と評判。
本来の世界は、どことなくポージングしているような木々が乱立する「ウルトラジャングル」


フェローチェ 「UB-02 Beauty」

分類:えんびポケモン
タイプ:むし/かくとう

『ムーン』に登場するゴキブリ型のUB。『ムーン』でハラ&守り神と戦ってた奴。
どんな生物よりも速い時速200キロを超える俊足を誇り、独自のフェロモンで性別を問わず魅了させる。
この世界のものを穢れていると認識し触れようとしないらしい。こちらの世界で気持ち悪い、穢れの象徴とされているゴキブリがこちらの世界を穢れと認識するとはなんたる皮肉。
ちなみに脱皮したてのゴキブリは白い。あとシロアリはアリではなくゴキブリ目である。
非常に高い攻撃・特攻・素早さと平均的なHPを持つが、防御・特防はかなり低いデオキシス型のステータス。
発売前はルザミーネとの関連性を疑われた。
本来の世界は宝石と白い砂の美しい砂漠「ウルトラデザート」


デンジュモク 「UB-03 Lightning」

分類:でんしょくポケモン
タイプ:でんき

電源コードの束のような外見のUB。
電線に似た発電機関を持ち、100万ボルトの電気を操り、植物のように地面から電力を補給する。
発電所を襲撃した記録が残っている。
特攻が非常に高いが、他は平均的という一芸特化型。
ポケとるにおけるアイコンが金平糖にしか見えないと評判。
発売前はグズマとの関連性を疑われた。
本来の世界は落雷が絶えないデンジュモクの森の様な「ウルトラプラント」


カミツルギ 「UB-04 Slash」

分類:ばっとうポケモン
タイプ:くさ/はがね

『サン』に登場する熨斗と折り紙を組み合わせたような外見のUB。
紙に似た性質を持ち、炎と湿気には弱い。
鉄塔を切り倒す姿が目撃されている。
攻撃はデオキシスのアタックフォルムすら超える高い数値を持つが、特防が非常に低い。
どれだけ特防が低いかというとピチュー以下である。
大きさ・重さもかなり小さい(高さ0.3m、重さ0.1kg。つまり30cmと100g)、まさに紙剣。
ちなみに、中国語名が「紙御剣」なので、+ではなく紙+御剣が由来のようだ。
御剣は天皇家が所有する宝剣の事なので、前者でも完全な間違いではなさそうだが…
本来の世界は枯山水のような地面の周囲に松のような木々が点在する「ウルトラフォレスト」
この世界には「かみつかい」と呼ばれる剣道用語のような片言を喋る人間もおり、カミツルギを使用する。
モンスターボールは無いようでカミツルギは最初から場に出ている
アニメではちょうど3代目の声優がレギュラー出演していることもあってか
「またつまらぬものを斬ってしまった…」というどこぞの剣豪のセリフの逆再生みたいな声を放つ。


テッカグヤ 「UB-04 Blaster」

分類:うちあげポケモン
タイプ:はがね/ひこう

『ムーン』に登場する門松のような外見のUB。
竹の意匠があり、植物の様な生態を持つにもかかわらずくさタイプじゃないというタイプ詐欺
一応、やどりぎのタネやソーラービーム、タネばくだんといったくさタイプの技を使うことが出来る。
上記のカミツルギとタイプを間違えたのでは?という説すらある(彼方もエアカッター、エアスラッシュを使える)。
大量の可燃ガスを内蔵し、2本の腕から放出し飛行や戦闘に利用する。火炎放射も覚える。
滅茶苦茶デカく、その外見に違わず重量は何と999.9kgである。ヘビーボンバーも覚えてくれる。
能力は素早さが低めな以外全て高水準。耐久型にも攻撃型にもできる為、何をさせるか迷うトレーナーが続出している。
本来の世界はちょっと荒涼としたロケット打ち上げ場のような大地「ウルトラバレー」


アクジキング 「UB-05 Gluttony」

分類:あくじきポケモン
タイプ:あく/ドラゴン

胴体に開いた大きな口からハサミのような舌が飛び出した異形の姿。
無限の食欲を持ち、睡眠時以外は自然物・人工物問わずあらゆるものを喰らい続ける。
ピンクボールかお前は
フンが発見されていない事から、100%エネルギーに変換していると推測されている。
ハピナス・ラッキーに次ぐ非常に高いHPとそこそこの攻撃・特攻を持つが、それ以外は低い。
同タイプのサザンドラが比較対象によく挙がるが、アクジキングの方が耐久面で優れている。ただし攻撃にも無駄にステータスが振られており、その点を残念だとする見方も。
だが、現在は4倍弱点であるフェアリータイプ全盛の環境であり、玄人向けのポケモンになっている。
ウルトラビーストで一番最後に手に入る上に1匹しか入手できず、テンプレとなる型もほとんど確立されていない。
サザンドラでおk」にならないアクジキングを使えるようになったら一人前…かも。
ストーリー中で殺人が示唆されている、数少ないポケモン。
本来の世界は荒廃した文明「ウルトラビルディング」
この世界の人類は汚染により星を捨てたようで食料量を理由にアクジキングは取り残されていた。
残された看板やポスターにはハウオリシティにあったものと同じ文面のものがあるのだが……BGMもハウオリシティの逆再生である。


ズガドーン 「UB:BURST」

分類:はなびポケモン
タイプ:ほのお/ゴースト

『ウルトラサン』に登場。
頭部が球体のピエロのような外見のUB。
クネクネとした動きで近付くと、いきなり頭を破裂させ驚いているうちに生気を吸い取る。
対戦ではシャンデラをさらに極端にしたような種族値を持つが、技の汎用性などで劣る。


ツンデツンデ 「UB:LAY」

分類:いしがきポケモン
タイプ:いわ/はがね

『ウルトラムーン』に登場。
単眼のレンガのような無数の小さな生命体が積み重なり形勢されたUB。
素早さを極限まで削って防御・攻撃に割いた極端な種族値に「ジャイロボール」「トリックルーム」など、トリパに特化した能力を持つ。
名前とコードネームを混ぜて「ツンデLAY」とか、ドイツ語表記の名前がムラムラだったりと、ネタに事欠かないUBである。


べベノム 「UB:STICKY」

分類:どくばりポケモン
タイプ:どく

知性が高く感情豊か。
ウルトラメガロポリスの人々からは親しまれており、旅立ちのパートナーにも選ばれるというこちらの世界での御三家のような扱いをされている。


アーゴヨン 「UB:STINGER」

分類:どくばりポケモン
タイプ:どく/ドラゴン

べベノムの進化形の蜂のような外見のUB。
体内に貯めた数百リットルの毒液を尾部の毒針から発射する。
特攻と素早さが高く他は低めという典型的な速攻型特殊アタッカー。


【特殊なUB】

ここから先のポケモンについては特性がビーストブーストではないが、素数の種族値、素数の技習得レベル、鳴き声のエコーについては引き続き共通している。

コスモッグ 「星の子」「ほしぐもちゃん」

分類:せいうんポケモン
タイプ:エスパー
特性:てんねん

リーリエが親代わりとなり、元の世界に返すために守っていたポケモン。
UB特有のオーラや攻撃性は持っていないが、UBの一種。
ウルトラホールを開く力を持ち、ルザミーネから狙われていた。


コスモウム 「星の繭」

分類:げんしせいポケモン
タイプ:エスパー
特性:がんじょう

コスモッグの進化形。ストーリー中では、無理矢理に力を使われ休眠に入った時の姿。
重さは999.9kg。こんなものを軽々と運んでいたリーリエはいったい……。*7


ソルガレオ 「太陽を喰らいし獣」

分類:にちりんポケモン
タイプ:エスパー/はがね
特性:メタルプロテクト

ルナアーラ 「月を誘いし獣」

分類:がちりんポケモン
タイプ:エスパー/ゴースト
特性:ファントムガード

それぞれサンとムーン限定のコスモウムの進化形。
コスモッグの最終進化形となる、アローラ地方に伝説として名が残るポケモン。
ウルトラスペースと元の世界を自在に行き来する力を持つ。
アローラ地方の伝説にも残っており、守り神を従え、アローラの王朝に生/死、光/闇を導いたと伝えられている。
伝説のポケモンに進化した後もリーリエや主人公と共に生きる事を望み、トレーナーである主人公に捕獲された。


ネクロズマ 「かがやきさま」

分類:プリズムポケモン
タイプ:エスパー
特性:プリズムアーマー

UB捕獲任務終了後にハンサムが発見した「UBと推定されるポケモン」。
だが国際警察本部の情報になく、エーテル財団の調査網にも掛かっていなかったため、ただの珍しいポケモンとして処理されており、本当にUBなのかどうかは不明。
地下深くで古代から眠りについていたらしく、凶暴な性格で、光を吸収しレーザー光を乱射する。
USMではストーリーの根幹に関わり、ソルガレオ/ルナアーラを吸収した「たそがれのたてがみ/あかつきのつばさ」、そして伝説のポケモンの光により変異した「ウルトラネクロズマ」という姿が追加された。
本作でもUBと推定されるポケモンとUBであるかどうかは明言されていないが、
異世界の出身であることや、異世界における伝説のポケモン的ポジションであることが明らかとなった。
アニメではウルトラビーストと明言されており、「UB:BLACK」の呼称でも呼ばれていた。


【ゲーム中での活躍】

UBが初めて主人公の前に姿を見せるのは、スカル団からポケモンを保護する活動に協力した事で招待されたエーテルパラダイスのボケモン保護区域。

謎の振動が起こった直後に開いたウルトラホールからクラゲのような外見のUBが出現し、戦闘となる。
名前欄には「?????」と表記されており、ぬしポケモンとも異なる赤いオーラを放っている*8
撃破すると、コマ送り映像のように消失と出現を繰り返しながら移動しウルトラホールの中に消えていく。

この遭遇をきっかけに、ポケモンへの愛情が深いエーテル財団代表のルザミーネは、異世界に苦しむUBを救うために、UBを保護できる設備を整える事を決める。


ストーリーに関する重要なネタバレ

+ ...
その後、しばらくの間ストーリーに関わる事はないが、ウラウラ島にてスカル団に攫われたヤングースを取り戻したのと
入れ違いで攫われ、姿を消したリーリエとほしぐもちゃん(コスモッグ)を探す過程でグラジオと共にエーテルパラダイスの最深部を訪れた際、
冷凍されたポケモンが展示されているルザミーネのコレクションルームにて愛しいと感じた存在に歪んだ形で愛情を向けるルザミーネにより開かれたウルトラホールから、またもクラゲ型のUB・ウツロイドが姿を見せる。

同時に、アローラ地方全域の市街地の上空にウルトラホールが開き、多数のUBが飛来。
その一端としてしまキング・ハラと守り神カプ・コケコのコンビが、蚊型/ゴキブリ型のUBを迎え撃つ場面が描写される。
他の島でも同様に、しまキングと守り神が迎え撃っていたようだ。

ここでのウツロイドはグラジオが対処し、主人公はルザミーネを相手取る事に。
ウツロイドはグラジオに退けられたのち、再びウルトラホールに姿を消すが、ウツロイドの捕獲を目論むルザミーネとグズマもホールの向こうに消えてしまい、二人を連れ戻す方法を見つけるために伝説のポケモンを探す事になる。


主人公は第四の島・ポニ島で最後の試練を終えたのち、深部の遺跡で儀式を行う事で現れた伝説のポケモン・ソルガレオ/ルナアーラの力によりウルトラスペースへ移動。

そこにいたグズマはウツロイドに寄生され覚醒したことで戦闘意欲を失っていたが、
逆にルザミーネは、寄生により言葉も想いも通じないと喩えられるほどに傲慢となっており、この世界を完全に気に入っていた。
リーリエからその振る舞いを批判され怒りをぶつけられた際には、「リーリエが言うことを聞かず反抗するのは主人公と関わったせい」として主人公に矛先を向ける。
そして、自ら捕獲したウツロイドをボールから出した後ウツロイドと一体化した。

この時、ルザミーネの髪とウツロイドの体は黒く染まり、触手は肥大しZクリスタルに似た模様が浮かび上がっている。
そして始まるポケモン勝負。直接戦わないのか

ぬしポケモンのオーラを纏ったルザミーネのポケモンたちを退けてなお、悪足掻きしようとしたようだが、ソルガレオ/ルナアーラの一撃で分離させられ、ウツロイドの群れから逃走し元の世界に戻る形で、UBに関するストーリーは終わりを迎える。


殿堂入り後

+ ...
アローラリーグを勝ち抜きチャンピオンとなった翌日、謎のおじさんに渡された手紙に従い訪ねたモーテルにて、国際警察特務機関UB対策本部部長リラと、彼女の部下のハンサムからUBの捕獲を依頼される。

エーテル財団によりウルトラホールが開かれた際に複数のUBが来訪したため、国際警察上層部がUBの保護または殲滅を命じたようだが、リラは殲滅を良しとせず保護するため、アローラ最強のトレーナーである主人公を戦力として起用したいと語る。

というわけで、エーテル財団内部の協力者であるビッケにより提供された、UBの捕獲専用に開発された「ウルトラボール」を使用し、アローラ各地に出現するウルトラビーストを捕獲していく事になる(他のボールでも捕まえられる)。

UB出現の情報が寄せられるたびに、目撃地点を訪ね捕獲する事になるのだが、UBは何故か積極的にリラを襲いに行くようで、任務が進展する度に彼女は疲労を募らせていく……。

ウルトラビーストはウルトラホールのエネルギーを浴びた人間に惹かれる性質があり、別の世界のホウエン地方からホールを通りこの世界に呼び寄せられたリラ、そして主人公に引き寄せられる傾向にある。
国際警察上層部は、そのような人物を「Fall」と呼びUBを引き寄せる撒き餌として利用しており、そのためにリラが起用されたという側面もある。
主人公が雇われた真の理由も、リラを案じたハンサムが「Fall」を増やしUBの注意を分散させようとしたため。


ウルトラ版ネタバレ

+ ...
新たなウルトラビーストとしてベベノムとその進化形アーゴヨンの他、前作の遭遇枠で「UB:BURST」ことズガドーン、「UB:LAY」ことツンデツンデが追加されている。

本作では、サン・ムーンでの「Fall」に当たる「異世界の人物」として、ネクロズマと同じ世界「ウルトラメガロポリス」に生きるウルトラ調査隊が登場。
彼らの住む世界でネクロズマの封印が解ける寸前となり、太古にネクロズマの光が落ちたアローラを調査し、対処法を探していた。
本作では、ルザミーネもウルトラビーストには固執しておらず、調査隊から協力を求められ、
「アローラの光を奪い取るネクロズマを倒す」ことを目的に行動している。
またアクロマも科学技術の側面から調査隊に協力している。

ウルトラホールを開き危険なビーストを呼び寄せる可能性もあるコスモッグのガスを科学力でコントロールし、
ウルトラメガロポリスへのホールを開き、強力なトレーナーにネクロズマを退治して貰う計画を立てていたが、
「自分の愛する」世界を守るため独善的なルザミーネが裏切り、土壇場でコスモッグを使いグズマと二人だけでメガロポリスへと向かってしまう。

サン・ムーンと同様、ポニ島の祭壇で伝説のポケモンの協力を得て、ホールを開こうとした矢先、
ネクロズマがアローラに襲来、伝説のポケモンを打ち破り取り込んでしまう。
無数のホールを開き数多のUBをアローラに呼び寄せると*9、アローラの光を奪い完全に吸収するためにメガロポリスへと帰還。
調査隊は主人公を信じることを決め、彼らの元にいたもう1匹の伝説のポケモンを貸し出しメガロポリスへと送り出す。
メガロタワーの頂上で膨大な光によって新たな姿へと変化したネクロズマを倒すことで、UBに関するストーリーは幕を閉じる。


前作のハンサムたちによるウルトラビースト追撃イベントはなくなり、代わりにウルトラ調査隊が追加の2匹について報せに来てくれる。

ウツロイドら前作ではイベントで捕獲できたウルトラビーストについては、ORASの「おおぞらをとぶ」に当たるミニゲーム「ウルトラホールライド」で遭遇可能。禁伝と新規追加以外の全種が複数入手可能。
ウルトラホールを移動し、UBが生息するウルトラスペースに到達することで遭遇出来る(UBのホールは白色)。
ウルトラスペースが前作でウツロイドがいた洞窟のような世界だけでなく、UB毎にそれぞれ個別の世界があることが判明した。
また伝説のポケモンや、主人公達が住む世界でも一般的とされるポケモンが単独で暮らす世界も存在している。


後の世代での扱い

剣盾ではマックスダイ巣穴に出現。ウルトラホールが開いた影響と考えられている。
また、カンムリ雪原の生態系はソルガレオ/ルナアーラ、コスモッグの出現と前後して大幅に変化しており、その影響がうかがえる。
このコスモッグ(通称「ふわふわちゃん」)はフリーズ村の民家で保護されており、ストーリーをブリザポスorレイスポス撃破まで進めてから民家のおばあさんに話しかけると譲ってもらえる。



追記・修正はウルトラビーストと遭遇した後にお願いします。

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最終更新:2024年02月04日 10:57

*1 図鑑での背景は緑色で、これは準伝説枠の色である。

*2 USM追加の2匹は捕獲場所のポニの樹林が描かれている

*3 同値の場合は、攻撃>防御>特攻>特防>素早さの順に優先される

*4 USUMから登場した種については一部半素数のものもいる。

*5 相手のポケモンが倒れたら取れるカード。全て取れば勝利

*6 公式サイトでは唯一「?????」と明かされず、ルザミーネのセリフで発覚した。ひらがな表記だとカタカナで「パラサイト」と表示されるが、これは他のUBも同様。

*7 あくまでも質量が約1tなだけで、コスモパワーによって重さが大きく軽減されている可能性も高い。

*8 エーテルパラダイスには、モンスターボールの捕獲機能を無効にする電波が全域に施されているため、ここで捕獲する事はできない

*9 今回はハラ以外のしまキングも描写されている