コラ画像

登録日:2016/10/15 Sat 00:24:41
更新日:2024/04/06 Sat 18:51:46
所要時間:約 23 分で読めます





ウォン ウォン ウォン……

「ワグナス! アニヲタwikiに我らの項目が立ったぞ!」

「……項目名め! よく見れば『コラ画像』ではないか!」

「……奴を責めることはできまい。だってもう『七英雄(ロマサガ2)』の項目立ってるし」



「どうにせよ項目内にコラ画像を貼ることはできないのにのう。ワグナス」

「チョサクケーン」

「ここは穏便にルールを守ってコラ画像について解説しようではないか」



「では我々にコラ画像もなしに、コラ画像を語れと言うのか!」

「そうじゃ。それがアングラな話題を語る時のルールだ」

「照英のコラ画像くださいが半公式化していてもか」



「ノエルお兄様! 『有名なコラ素材』が多過ぎて把握しきれないわ!」

「きっつ!」チャキ

「このまま立てるのか?」

「しかし1人だけでは知識に限界があるぞ」

「Wiki籠りも集えば文殊の知恵だよ」



コラ画像とは、コラージュした画像のことである。
主にふたばや5ちゃんなどで用いられるネットスラングの一種。
色々と著作権や肖像権に違反しているため、作成・使用には細心の注意が必要。

ちなみにコラージュとはフランス語で「糊付け」の意味を持つ、立派な現代絵画の技法である。


●目次


コラ画像の種類

(一部、名称があるのかないのかわからないので仮の名称としています)

  • アイコラ
好きなアイドルなどの顔写真をグラビアモデルや3次元のエロ画像の体に合わせる。
手軽で敷居が低く、需要も多いため、まだパソコンがなかった時代から写真素材とノリとハサミで作る者が多数存在した定番の技法であった。
今でもエロサイトなどにある「あの人気女優○○の衝撃全裸画像が流出!?ネットでは大騒ぎwww」的な怪しいリンク先の流出画像とやらがこれだったりすることも。

一方で、画像加工技が上昇した現在では本物と間違えられて、肖像権や本人の名誉を棄損する可能性があり問題となっている。
場合によっては訴訟沙汰などにもなりかねないので注意が必要。


  • 台詞コラ
漫画のコマのセリフや映像作品の字幕部分を書き換えるもの。
コマだけを対象にするのではなく、ページ単位でコラにすることでまったく関係ない話にすることができる。
上の七英雄コラもそのひとつ。
一見簡単そうだが、フォントについてはしっかりと考えて作らなければならないため意外と難易度は高い(フォントが違うと違和感がすごくなる)。
面白さは半減するものの、文字だけでも内容が伝わるのも魅力のひとつ。
コロコロコミックで読者コーナーの企画としても用いられていたのが元とされている。
「デスノート」のコラージュ画像、通称デスノコラは原作の人気も相俟って質・量ともにかなりの物が投下され、ネット上にこの文化を広めるのに一役買った。

逆に、ネタになりそうなセリフを既存のイラストに貼りつけるパターンもある(だいたいエロいのばかりだが)。

真偽の判別が難しいために実は言ってない台詞(架空人物)の出所になってしまうことも。

  • コラ画像(仮名)
「スク水姿の照英が泣きながら消火活動をする消防車の前で大根をおろしている画像ください!」
なんてスレタイを見たことある人はいるだろう。

多くの人がコラ画像といえばこういうものを連想するのではないだろうか。
何枚もの画像を合わせて1枚の画像にするため、一目見ただけでも破壊力には優れている。
ある作品に別の作品のキャラを出演させて勝手にクロスオーバーをやったりとやれることの幅は広い。
反面、違和感が生まれないように合成をする必要がある(あえて違和感を出す場合もあるが)ため、
もちろん制作難易度は台詞コラに比べると高く、初心者は迂闊に手出しできない。


  • ユニコラ
二次元のキャラクターにユニフォーム画像を合成させ、そのキャラクターにユニフォームを着させるように見せるコラ。
自分が好きなキャラに自分が応援しているスポーツチームのユニフォームを着させることで、かわいさと「同じチームを応援している優越感」を得られる。
Twitterでは「自分はこのチームのファン」という証明的な意味で、アイコンやヘッダーにこのコラ画像を用いる人は多い。

シンプルにユニフォームを着用させるのが基本だが、技術者の実力や好みによって、
「野球帽だけを着用させる」「元の独特な服装をユニフォームと組み合わせて専用のオリジナルユニフォームっぽく見せる」などの様々なパターンがある。

一方で「著作権的な問題」「勝手に特定チームの服を着させる」などの要素から、ユニコラ画像をアイコンなどに使う行為を嫌っている人も一定数いる。
また、製作難易度も素材やどのようなユニフォームを着させるかのスタイルで変動する面もあるが結構難しい。

また、現実の野球選手にもユニフォームを着させるというコラもある。
これはドラフト入団前のアマチュア選手やFA権を獲得・行使した選手、戦力外通告を受けたなどで所属フリーになった選手のプロフィール画像に、様々な球団のユニフォームや帽子を合成させる。
入団前の妄想ネタなどの盛り上げとして作られることが多く、似合ってる似合ってないで盛り上がることが多い。


  • ケバコラ(仮名)
「ギャル化」や「ビッチ化」といった名称も使われるコラ。
清純そうな美少女イラストに「褐色」「金髪染め」「タトゥーor刺青(エロ目的なら淫紋)」「濃い化粧」「露出の高い服装」などの改変を行い、派手な女性の姿にしてしまう。
ギャルや派手な女の子と言った要素が好きな人に需要があるが、洗脳やNTRなどのエロジャンルの需要に応じて作られることも非常に多い。


  • 巨大化コラ
街や青空を背景につけることで対象を大きくなったように見せるコラ。
巨大娘もこの方法で生み出されたりする。


  • クソコラ
近年Twitterなどで流行を見せているコラ画像の種類。
元は読んで字の通り糞みたいな出来のコラという意味を持っており、実際に短時間で作られた低品質な物も多い。
どちらかと言えばコラージュの精巧さよりも、面白い画像になっているかが重視されてる。
なにかの画像が発端となり、それを元に「○○クソコラグランプリ」というタグが生まれてトレンドの上位に上がる。
瞬間最大風速はすさまじいものの、トレンドに上がらなくなると一気に勢いが落ちるために一部層を除けば根強く作られる傾向にはない。


  • ロゴ・題字コラ
作品や企業などのロゴや題字を使って作るコラ。ジブリ作品の題字やTCGのカード名を使って作るものが一つのジャンルになっている。


  • 新聞コラ
新聞の記事の見出しや広告を使って作るコラ。一昔前の脅迫状の作り方と同じだが、あえて一文字単位までバラさずそのまま利用することで笑いを誘う。
以前、某新聞の号外を元に首相夫妻が逮捕されたというコラ画像をTwitterに投稿し、元になった号外を発行した新聞社をガチ切れさせた一般人がいる。


  • ウソ電
鉄道車両の塗装や行先、車体形状を変えたコラ。
元々は同種のコラを作成・公開していた人のHP名だったが、同名で「RM MODELS」のコーナーに掲載されて以降コラ全般を示す一般名詞として定着した。
コラ以前から鉄道模型ではフリーランスの一環で制作して発表する例も多く見られた。
近年は鉄道会社がリバイバル塗装を実施するため、図らずもコラが実現してしまった例もしばしば。





有名なコラ素材

三次元

詳しくは項目参照。
かわいい赤ちゃんの画像にキツい煽り文と「まさに外道」の文を組み合わせた有名なコラ画像群。
派生作品に二次元キャラに同じようなことを言わせるシリーズも存在する。

  • 外人4コマ
海外ゲームサイト「IGN」の編集者たち。海外ではReaction Guysと呼ばれているらしい。
2003年のE3のお葬式ムードを嘆く静寂と2004年のトワプリに沸き立つ興奮の2枚で構成され、
微妙な物→1枚目→素晴らしい物→2枚目を4コマ画像のようにして並べるのが主流。
3コマ目にニッチな画像が貼られ4コマ目は1人だけ沸き立っているパターン、1コマ目で期待させるものを出し3コマ目で実際に出てきた不評なものを出して沸き立つ→お通夜の順番にしたものなどがある。

  • 女性専用車両四コマ
女性専用車両導入についての街頭インタビューの映像をキャプチャしたものを組み合わせている。
三コマ目までは賛成意見をあまり顔がよろしくない人が述べるが、
四コマ目はアイドルを経て現在VRアーティストとして活動している顔立ちの整った女性が「私は特に どこでもいいです」と述べている画像でオチとしている。
なお、四コマ目をミルコ・クロコップが「お前は何を言っているんだ」と煽る画像にする例や、
オチまでにもう二コマ分賛成意見の画像を付け足すことパターンもある。
尤も、顔にこだわらない痴漢も結構いる上に、被害に遭ったら洒落にならない問題であるためあまりネタにするのもどうかという声もある。
因みにこの画像に使われている女性も後に芸能界デビューしており、インタビューで「あの時はエキストラのヤラセだったんじゃ?」という質問を否定し「もしヤラセならもう少しメイクとか決めていく」と答えている。

ギンガブルー/ゴウキで特オタには有名な人。
項目を見ての通り、どこが発祥なのかは不明だが、
「照英が泣きながら○○している画像ください!」というスレがブームとなっていた。
次第に一部メディアにも公式コラ画像公募がおこなわれるなど、コラ画像が有名になったケースととされる。

氏自身はネットをやらないが、人づてでコラ画像で話題になったことは知った模様。
インタビュー等では仕事にも繋がったので感謝していると述べる一方、
「何がウケたのかは良くわからない」「楽しんでやって欲しいけど権利問題は守った上で行ってもらいたい」という冷静で模範的なコメントを残している。

  • チャリで来た。
いかにもヤンキーな中学生4人組が「チャリで来た。」と書き込んだプリクラ。
それをうち1人がモバゲーのアイコンにしたせいでなぜか広まってしまい、コラ画像として広く用いられるようになってしまった。
港南から二俣川を改チャリで走ったことで撮ったのが後のインタビューで明らかになった。
同時に、雑誌に勝手に画像を掲載されたり、知らない人に顔を知られていることの怖さも語っている。

  • ぼっさん
元は2ちゃんの「りぼんちゃん」と言う名前のコテハン。
酔った勢いで、シチメンソウの花畑の前に妙な雰囲気でたたずむ自撮り写真をうpし、
それが広まったことで日本一有名なコラ素材になってしまう。
顔をぼっさんにする、服だけをぼっさんにするなどぼっさん自体を加工するパターン、
全く無関係な写真にぼっさんを紛れ込ませたり写真に写っている人物をぼっさんにすり替えるパターンなどコラの仕方は幅広い。

一生懸命プレーしているだけなのに面白い画像が多数出現してしまう野球選手。
素材が凄いのでそれを楽しむ方向性が強いが、コラ画像の素材としても一部界隈で人気である。
顔が面白い新井貴とイケメンの鳥谷は、同じチームで隣同士で守っていたこともあり比較されたり一緒にコラにされたりする。

  • オタクは学校来んなよ
元は「ザ!世界仰天ニュース」の「ネット炎上!追いつめられた女子中学生」の再現VTRのワンシーン。
このシーンでいじめっ子役がカメラ目線で「オタクは学校来んなよ」と言っているシーンがTwitterで大ウケし、クソコラグランプリが開幕。
セリフ差し替え、顔をすげ替える、顔の一部を変形させるといった全く別の内容にするなどのコラが大量生産され、別ベクトルでネットを賑わすことになった。
もし当時この役を演じたご本人が何かのきっかけでこれらを見てしまったら、あまり良い感情を抱かないであろう物も少なくないため、これに関してもあまりやりすぎるのもいかがなものかという意見も見られる。

  • 自己防衛おじさん
2016年に放送された「日テレWakeupプラス」の新橋駅前の街角インタビューに登場した男性。正式には「占い師の鉄平。」という占い師。
まるでドラマや特撮の悪役のような濃い風貌から、現代人が持つ将来の年金への不満を手短な正論でバッサリ切るというギャップが大ウケした。
その中の「自己防衛、投資、あと海外移住、日本脱出だよね」という言葉から、「自己防衛おじさん」の愛称が広まる。
ファンアート、セリフや人物の差し替え画像、吹き替え動画といった様々なものが大量生産された。
ブームが巻き起こった頃仮面ライダーへのレギュラー再登板が話題になっていた武田航平が悪ノリしてモノマネした*1ことで主に仮面ライダーのコラージュが中心になり、『国なんかアテにしちゃダメ』というエボルトが一番言いそうな台詞が余計ライダー×自己防衛おじさんの人気を加速させた。
あまりの人気にTwitterで本人からファンアートの投稿者に連絡がいき、そこで彼の正体が判明することとなった。
このブームについても把握しており、寛大な心で見守っているという。

  • 誰が見てもかわいい
元はテレビ東京の経済ニュース番組「ワールドビジネスサテライト」の「AKB48を超える…!?企業も注目Vチューバーとは」のVTR内で放映されたインタビュー映像。
秋葉原のツクモパソコン本店のVRコーナーでインタビューに答えた一般人がスマホの画面にドヤ顔でカメラを睨む電脳少女シロを映し、「誰が見てもかわいい」とインタビュアーに断言。
曇りのない澄んだ瞳と自信に満ちた愛情表現が大ウケし、スマホの画面のシロを別のキャラクターに差し替えるクソコラが量産された。
その性質上、自分の好きなバーチャルYouTuberに差し替えられることが多い。

  • YouTubeのテキスト動画のサムネイル
YouTubeにおいて、芸能ニュースの内容をただテキストで垂れ流すだけの“ウザい”と評判の動画たち。
特に、有名人が言ってもいない言葉をあたかも言ったかのように見せかけるサムネイルと「一同驚愕」「涙が止まらない」などの大袈裟なタイトルが目にとまるという状況が、ユーザーたちの反感を買っていた。
ある時、「本気の芸能ゴジップch」から投稿された「Mステ初出演のCHAIがタモリに“失礼すぎる態度”で大炎上」という動画の「ガキが…舐めてると潰すぞ」というサムネイルが特に酷い例として話題になる。
現在は動画や該当チャンネル、投稿したユーザーのアカウントも削除されている。
だが、その絶大なインパクトにより、今までの憂さ晴らしもかねてかコラネタとして急速に流行した。
他にも楽曲「Lemon」の大ヒットによって紅白出演も果たした米津玄師に関するテキスト動画の「レモンだ?貴様この野郎」というネタが流行を見せている。唐揚げにレモンだ?貴様この野郎。

Acceed』等で活躍するAV男優(及び男娼)であり、元の芸名は「拓也」や「瞬」なのだが、
淫夢厨から「漫画家の久保帯人に似てる」という理由で勝手に「KBTIT」と名付けられておもちゃにされた挙げ句、
マクドナルドの店員にさせられたり、スピードスケートをさせられたりと、様々なコラが産まれてしまう。
それだけに留まらず、久保帯人氏がジャンプのTV番組『サキよみジャンBANG!』に登場した際に使用された
彼の氏名が表示されたテロップを勝手にあてがい、あたかもKBTIT=久保帯人と誤認させるようなコラまで作られた上に、
そのコラが淫夢内外問わず広く拡散してしまい、KBTIT=久保帯人と本気で勘違いするノンケが続出。
終いにはここにはとても書けないようなおぞましいコラまで制作・拡散された事で、
久保氏の名誉を著しく毀損すると判断したのか、最終的には集英社が本気で警告を出すまでの事態にハッテンしてしまった。
男優の方もコラ素材に認知されている事を認知しており、その心境を度々語っている。
特殊なケースではあるが、コラ画像は節度と良識を持った上で楽しまなければならない、ということが改めて周知された事例と言える。

三岐鉄道北勢線270系の登場時の姿で、殆ど凹凸のないマルーン一色の平面顔。
これが大いに受けたのか、ふたばでは奴っぽいと言われると即座にコラが製作され、細々と長く鉄道界隈を賑わわせていた。
コラを保存し保管庫と称して公開するといった行為もコラの世界ではよくあることだが、
その管理人が横柄な態度を取って職人たちを激怒させたためふたばでは奴そのものがNGワードと化し二度とコラは作られなくなった。

アイドルマスター シンデレラガールズ』の二宮飛鳥役などで有名なKDエンタテインメント所属の声優・タレント。
見た目は非常にクールなイケメンなのだが、自身が出演するライブの終演後はほぼ毎回クソコラ素材を自身のTwitterアカウントへ投下し、投下された素材を元に「#青木志希クソコラグランプリ」が開催されるのがお約束の流れとなっている。

  • 「スカイウォールの惨劇」から10年。我が国は3つに分かれ混沌を極めていた……
仮面ライダービルド』のOPの前説で、スカイウォールという巨大な壁によって東都・北都・西都の3つに別たれた日本列島が映し出されているCG映像。
3つの勢力に分かれているのが視覚的にわかりやすいことから、そうした状況を表す時のコラ素材として非常に優秀。
もちろんタイトル代わりに前説のこの一言も添えられる。

二次元

  • 「お前がそう思うんならそうなんだろう お前ん中ではな」
本来は『少女ファイト』が元ネタのセリフなのだが、これを『ひだまりスケッチ』のゆのに言わせるコラが有名。
『少女ファイト』自体が知る人ぞな漫画なところもあり、「コラだとは知っているが元ネタがわからない」なんてことも多い。
なお、両漫画の作者がこのコラをきっかけに交流を始めたり、流通してる画像の解像度の低さから作者が高画質版のイラスト素材を提供したりしたりとなにやら半公認状態。

  • ストリングプレイスパイダーベイビー(燃えろ!スピナー)
中村名人が披露したヨーヨーのトリック。ヨーヨーの紐(ストリング)を用いる技「ストリングプレイ」の一種で、あや取りの如く絡めて両手の指の間に展開する。
そのなんともいえない強烈な絵面から、脈絡もなく多くのキャラクターにこれをさせるコラやイラストが大流行した。
ヨーヨーは知らずとも、ストリングプレイスパイダーベイビーという名をきっちり言える人も多いのではないだろうか。
時々勘違いされるが、1stハイパーヨーヨーの人気を盛り上げた漫画『超速スピナー』のコマではなく、
その作者が超速スピナー連載前に描いた読み切り漫画の一コマである。

余談だが、1stハイパーヨーヨーの時代のストリングプレイは「ストリングスプレイ」という表記なのだが、
この作品ではヨーヨーブーム最初期故のミスなのか「ストリングプレイ」になっている。
しかし現在では英語の文法上正しい「ストリングプレイ」の表記で統一されたため、ミスの方が正しくなったという珍現象に。

  • コブラ
「いるさっ! ここにひとりな!!」
月を背にしたシルエットで、高い窓から姿を見せて叫ぶコブラ屈指のカッコイイ名セリフ。
このコマそのものを改変するのではなく、他の漫画で助けが来ず救われない結末を迎えてしまうヒロインなどのシーンにこれをくっつける事で、コブラがヒロインを救出するというもの。
原作でも実際そういうシーンでの一コマであり、違和感もなく使いやすい鬱展開クラッシャーとして活用される。

コブラはもう一つ
「あと2時間で夜が明ける」
「明けるとどうなる?」
「知らんのか」
「日が昇る」
の題詞改変コラが有名。
例えば
「もうすぐローンが終わる」
「終わるとどうなる?」
「知らんのか」
「ローンが組める」
とか。

『ポケットモンスターX・Y』の悪の組織・フレア団のボス。
まるで紅葉のような髪型とどこか笑いを誘う真顔が話題を呼び、Twitterで「#フラダリクソコラグランプリ」が開催された。
人気が落ち着いてもクソコラグランプリが週に1度くらいはトレンドに上がっていたことを見るとその影響力がうかがえる。
元々フラダリ自身はネタキャラではなかったのに、これがきっかけでネタキャラ扱いされることになってしまった。

今ではすっかり一般向けになった『Fate』シリーズだが、第一作「Fate/stay night」はエロゲーだった。
そのヒロインの一人「間桐桜」が、特徴的なロングスカートをはしたなくたくし上げ、下半身を露わにしているシーン。
本来はエロ画像なのだが、スカートの中身が四次元ポケット状態になった雰囲気ぶち壊しのギャグコラが多く存在する。まど神さまの宇宙スカートなんかと同じノリ。

第38集「ラーメン戦争(3)」でラーメン屋立て直しの専門家3人組が登場する1ページが素材。
三銃士はガタイがよく田舎くさい顔をした男3人組で、服装は黒いタンクトップで統一。
麺の専門家・乃士勇造、スープの専門家・出川実、チャーシュー・メンマなど具の専門家・多木康で構成され、軽い挨拶を送っている。
本当のラーメン専門家なら3人組でなく1人であるべきだろうとか、具の専門家・多木の微妙な存在感からツッコミどころが多い*2
性質上、多木がオチに使われる。

ふたばで一通り繁栄した後、時期を置いてTwitterでも発掘されたせいか大流行し、古参ネットユーザーは少なからず困惑したこともあった。
また、このページ内に山岡などは登場していないため、美味しんぼだとは一目でわかりにくい。

  • 御門(かぐや姫の物語)
ジブリ映画『かぐや姫の物語』で姫を強引に連れ去ろうとしたやんごとなきお方。公開当初も作品を鑑賞した人を中心に話題になったのだが、本格的にコラ素材になったのは2015年3月の金曜ロードショーでの放送がきっかけ。
そのあまりにも尖ったAGOがコラ職人の琴線に触れ、Twitterを中心に大量のクソコラが投稿された。

テレビアニメ第2期5話「新しい私」で、台風で外に出られない穂乃果、海未、ことりの3人がババ抜きに興じているシーンでのこと。ババを抜かれ、負けが確定した瞬間の顔芸が一躍コラ素材の仲間入り。
他のキャラに目と口を移植したり、ババ抜きから遊戯王OCGにしたりと妙に汎用性が高い。

アニメ1期で廊下に寝ている犬のしいたけを避けるためにつっかえ棒のように上を通るシーンとゴスロリ服のまま華麗なる大ジャンプを決めるシーンがコラ素材入り。

2016年6月にゲーム内で開催されたイベント「咲いてJewel」のイベントコミュ第2話でレッスンルームの片隅に横たわる橘ありす。クールな彼女が見せることがないへたった姿が一部のPの琴線に触れ、一躍コラ素材の仲間入り。翌年放送のアニメ「シンデレラガールズ劇場」のアニオリ回ではへたった姿のありすに似たようなものが登場している。

  • フライング蘭子(アイドルマスターシンデレラガールズスターライトステージ)
2018年2月にゲーム内で開催されたイベント「Frost」のオープニングコミュで雪に飛び込もうとする神崎蘭子。普段中2全開の彼女が見せることの少ない、年相応の姿といつぞやのブリュンヒルデを想起させる趣深い表情がやはりコラ職人の琴線に触れ、一人前の素材の仲間入りを果たす。

有名絵本の「100万回生きたねこ」の表紙を素材に改変したコラ。
表紙に描かれている猫の腕にエロ画像や美少女イラストを持たせて、それは100万回「抜ける」ことを強調したタイトル名に改変したコラ画像。
100万回どころか数字が増えていたり、挙句の果てには「かわいそうなのはぬけない」というコラも出回ったりと、表紙単体にも関わらず散々弄られまくっている。

  • 現場猫
何とも言えない顔つきの二足歩行の猫が安全ヘルメットを被り「ヨシ!」と指差し確認をしている画像。
あからさまに大丈夫じゃない状況で「ヨシ!」させるのが基本。派生として「ヨシ!」と自分に言い聞かせる社畜と化しているパターンも。
元ネタはくまみね氏が「夜中科学電話相談」というツイート共に投稿した「どうして夜中に起きてるんですか?」と電話している猫の画像。(通称:電話猫)
その後、画像掲示板「ふたば☆ちゃんねる」で色々とコラ素材とされた結果、現場猫が誕生した。
ちなみにふたばで生まれた現場猫の画像自体は、顔部分はくまみね氏は「イラストのコラなどに使う分には黙認している。(要約)」としてくれている。
しかし、体部分は加工禁止のフリー素材サイトから流用しているので全然「ヨシ!」じゃなかったりする。
そんなこともあってか、後にくまみね氏本人の手でグッツ化した時には体部分もオリジナルにした「ジェネリック現場猫」となっている。

ご存知こち亀、141巻の『あこがれライダーの巻』が元ネタ。
両津が持ち込んだ歴代ライダーの超合金コレクションを次々に見せられた中川が、最初のうちは感心しているものの、あまりに微妙すぎる違いを認識できずついには音を上げてしまうシーン。
オタクのこだわりが門外漢には理解できない、という汎用性の高いネタであることから、一見して違いのわからないものを扱う様々なジャンルでコラ素材にされている。Twitterで #クソコラグランプリ が開かれたコラ素材の一つでもある。

「追記・修正すると気分が良くなるよ」「一度だけなら…」
たった一度の誘惑に負けた結果、ループに陥り抜け出せなくなる様子が描かれたポスター。
人は様々なものに対して依存しがちなので、色んなものに悪循環を起こす様子がコラにされる。
ここを見ている人も一時的に知識や承認といった欲求が満たされているだろうが、脳に耐性ができてしまい次第に…
ちなみになぜかアニメ版の『ぼっち・ざ・ろっく!』第8話でネタにされたことがあるが、原作にはないシーンなので注意。

元々コラやパロディが多い漫画だが、その中でも特に有名なのがゲンがデッサンの練習をするシーンを使ったコラである。
劇中でゲンは画家を目指して懸命にデッサンの練習をするが、出来に納得がいかず絵を破り捨てて苦悩するというもの。
コラでは、1・2コマ目で特定のテーマ(例えば知り合いにおすすめしたいゲームや漫画など)を取り扱って絵や文章を紙に書き、3コマ目でツッコミを入れて破り捨て、4コマ目でダメな理由を説明する、という流れが鉄板である。しかし、場合によっては破り捨てず「これじゃ……!」と決定するものも…。




有名なコラ画像

改変や派生コラの余地を残した「コラ素材」ではなく、1枚絵として有名なもの。

漫画『時空英雄 仮面ライダー』の仮面ライダーBLACK RX活躍回のスーパー1のセリフを差し替えたコラ。
本来のセリフは「ここはRXに任せよう」である。

実際には全員に見せ場のある漫画なのだが、元漫画のマイナーさと本放送でテコ入れのはずの先輩たちの見せ場を奪ったことのあるRXのインパクトゆえに、
コラだと思わずに本当の台詞だと信じてしまった人が結構いるとか*3
「スーパー1もZXもせいぜい数分しかもたない。おれが行く」とタメ口で言ったりしているのも大きいか。
その直後に「おおこれは硫酸の海だ!しかし俺は平気だぞ!」と叫ぶバイオライダーがいたので結局やっぱりこいつ一人でいい気がしてくる。

漫画『ウルトラ兄弟物語』が出典で、上と同系統の「実は言ってない台詞」をあてたコラ。
台詞だけ抜き出せば明らかに不自然なのでコラだと気づきそうな物ではあるのだが、
上と比べネット上にほとんど元画像が転がっていない事や、明らかに人質に当たることが事前に分かっていそうな感じのコマ割りになっているため、本物だと信じてしまう人が多い。
実際は「しまったっ!」と言っている。

るろうに剣心の緋村剣心の色々な場面のセリフを差し替えたコラ。
連載初期に、評判を聞きつけて集まった入門希望者に殺人剣を人に教えることを断ったのが元か。
この影響か、実際そうだからか、二次創作で剣心はNEET扱いされる影響が多々ある。
るろ剣からは他にも石動雷十太や数では圧倒的に劣る維新志士たちが使った技がよくコラ素材として使われている。

NARUTO』の一シーンのセリフをコラしたもので、本来のセリフは「やめておけカカシ そんな術オレには効かない」。
うちはマダラを名乗る謎の仮面男を止めるため、カカシが必殺の「神威」の術で攻撃をしかけようとした時、
仮面男は余裕を崩さないどころかカカシがこれからどんな術で攻撃するのかも全て知っているかのような素振りを見せる。
読者に「あの神威(空間ごと引きちぎる非常に攻撃力の高い術で、防御手段が無い)が効かないのか!?」と驚きを与えると同時に、
他の相手だったら攻撃を無視してすり抜けて反撃するところをカカシにだけ何故そんな丁寧に忠告するのか?
というその後の伏線になる重要なシーンを、情けない事を言っている改変でギャップの笑いを誘う。

数多く存在する「ナルトス」関連ネタコラの中でも単純に面白さで人気であった所、
後の展開で本当にカカシの神威が仮面男の無敵と思われたすり抜け術の攻略の決定打になった事から
「予言を的中させたコラ」としても有名になった。
なお厳密には「すり抜け術のからくりに介入する手段になった」ものであり、
神威そのもので直接攻撃すると攻撃をキャンセルされ本当に効かない。

池原しげとの漫画版ロックマン6 史上最大の戦い!!の「~こらしめてやる!!」を差し替えたコラ。
これも単行本が微妙に入手し難い上に、そもそもワイリーに発砲してること自体は事実のためコラだと思ってない人が結構いるようだ。
もっとも池原版のロックは結構怒りっぽいのに加えて、今回は本来平和のために集まったロボット達を破壊する羽目になったためこの場面の直前に
「ロボットは人間を傷つけちゃいけない!だがお前だけは別だ!」と発砲の件と合わせて同じぐらい危険(分かっている上で発言している分むしろ危ういとも取れる)なことを実際に言っている。

  • 堤圭介「すまない ホモ以外は帰ってくれないか!
山川純一のホモ漫画『男たちの夏』に登場する銀行マンの堤圭介の台詞を改変した画像。
上記の諸々と同じく「実は言ってない台詞」をあてたコラであり、本来の台詞は「すまない こっちに来ないでくれないか!」である。
これをさらにAA化したものもネット上で広まっているため、元ネタを知らずにこの改変台詞が印象に残っている人も居る模様。
また、特にAAだと作者が同じ『くそみそテクニック』の阿部高和に顔が似ているため勘違いされることも多い。

  • 風味満太郎「うんこの香りだぁーっ!!
グルメ漫画『一本包丁満太郎』の主人公が、炊飯器の蓋を開けて香りを嗅ぎ 悪人が悪巧みしているかの様な表情 で上記の台詞を叫ぶ。
グルメ漫画として、そして炊飯器から漂う香りとしてはあり得ない表現である事と彼の表情が合わさって妙な笑いを生む一コマである。
本来の意味するところは「うん この香りだ」と言う文章であるところ、吹き出しのスペースの都合で改行位置がズレて「うんこの 香りだ」となっているだけで、
それさえなければ料理漫画に出てきてもおかしくないセリフであったことが妙に本物感を産んでいた。
「コラ画像の様でコラでない画像」として有名であるが、実際にはやはりコラであった。
実際の台詞は''「うーん この 香りだーっ!!」''*4ぎなた読みの悪用例でもある。
あまりに広まったために国会図書館にわざわざ確認しにいった人もいたが、どうやら雑誌掲載時の時点でちゃんとこうなっている模様。
なおこれは、おにぎりを作るに当たっておこげの付いたご飯を炊く事に成功したシーンである。

  • レスリー(さすがシンプソン博士だ…専門外の質問にも動じない!
ゴルゴ13のコラ画像の一コマ。
特殊性癖についての質問を振られた博士が困惑しながらも自分の見解を述べるという物。
「講演中の博士が無関係な質問をされて律儀に答える」というシチュエーション自体は元ネタのシーンそのまま*5なため原作の台詞を活用したコラ画像と勘違いされやすいが、実はこの台詞もコラであり、該当するコマのレスリーは無言である。

  • 麦茶だこれ(プロレススーパースター列伝)
梶原一騎が原作、原田久仁信が作画を担当したマンガの一コマ。
元になった画像では「ワン・モア」(お代わり)と言っているのを誰かが「麦茶だこれ」に差し替えたことで腹筋を崩壊させる人が続出した。
ちなみに乾杯している2人はスタン・ハンセンとハルク・ホーガンである。

上のルフィとよく似た例。
元々は同じ弓使い・学生・正体を隠して化け物狩りをしているという共通点がある『魔法少女まどか☆マギカ』の鹿目まどかのセリフ。
BLEACH』4巻収録の34話「Quincy Archer Hates You」186~187ページがコラに使われたもので、無言で弓を構え、「()ッ!!」の掛け声と共に放ち、遠方にいた虚を打ち抜くシーンである。

本来ただのコラ画像ネタなのだが、ゲーム『パズル&ドラゴンズ』の『BLEACH』コラボにて石田のスキル名として採用されてしまった。
石田のキャラ的には違和感があるがシチュエーション的には違和感がないセリフであるため信じた人、「どのシーンのセリフだっけ」と単行本を読み返した人もいた模様。
間違えたのが人気アプリのパズドラだったこともあってか注目度が高く、一時は様々なメディアが取り上げるほどだった。

もちろんしばらくした後に、問題のスキル名が「僕の弓になら籠っているよ」に変更された。
ちなみに修正後の台詞はこの後「君の好きな殺意ってやつが」と続く。
戦意の薄い者を嘲り、狙い撃ちにしていた敵に言い放った台詞であり、「殺意を籠めてお前と戦う」という宣言。
コラ版の台詞から一転してかなり殺伐としている。

  • デンジタコピー鬼つええ! このまま逆らう奴ら全員ブッ殺していこうぜ!
元はチェンソーマン第4話の終わり際、「魔人のパワーがデビルハンターをやってもいいのか」と訝しんだデンジがパワーの胸を見て「まあいいか!!よろしくなぁ!」とあっさり態度を変えたコマ。
コラ台詞の方はと言うとこれまた奇遇にもタコピーの原罪第4話にて、ブラウザ版ジャンププラスに寄せられた読者コメント
2021年の大晦日に掲載された第4話は読者に大きな衝撃をもたらす展開で話題になった。
「大晦日だぞ救いはないのか」「どうすんだこれ…」などなど戦慄のコメントがアプリ版・ブラウザ版双方に多数寄せられた中、ブラウザ版の470番目に投稿されたコメントが「タコピー鬼つええ! このまま逆らうやつら全員ブッ殺していこうぜ!」(原文ママ)である。
まるでバトル漫画でも読んでいるのかと思うようなテンションで繰り出された、コメント欄の中でただ一つ異彩を放つこのコメントが「いかにもデンジが言ってそう」と話題になり、台詞コラを施された。
ちなみにこのコメント、多いものでも100いいね辺りが精々の同話のコメント欄の中でぶっちぎりの1200超えを叩き出している。

元ネタは『名探偵コナン』7巻収録の「ピアノソナタ「月光」殺人事件」の回。
もちろん彼が実際に嘗めていたのは青酸カリなどではない。極めて微量で人を死に至らしめる毒物なので、本当に舐めていたら問答無用で『名探偵コナン』が最終回になってしまう。
時折コナンが本当に青酸カリを口にしていたと勘違いして彼の身を心配する人もいたりするが、実際にはそんな危険なことはしていないので安心して頂きたい。
元のセリフは「これは麻薬!!!」であり、グランドピアノの隠しスペースに粉末状の麻薬を仕込んで取引を行っていた犯罪者がこぼしたものを、偶然見つけたコナンが嘗めてそれの正体を見抜いた時に発したもの。ただ、これはこれで何故麻薬であることが分かったのかというツッコミがあったためか、アニメでは嗅覚・視覚で麻薬と見抜くように修正されている。

  • キース・ハワードどんなコンテンツでも初心者が入らないと廃れていく…初心者は大切にして沼にしずめねぇとなぁ!
カードバトル漫画『遊戯王』の王国編に登場する悪役キース・ハワードのセリフを改変したもの。
作中では下衆な戦術を使う悪役であるキースだが、ネット上ではそれと真逆に「遊戯王カード初心者に丁寧に指導する親切な上級者」となっているコラ画像が大量に出回っている。
特に、ゴースト骨塚とその子分にカードを渡してデッキを強化するシーンを改変した上記の台詞のものが有名。
あまりにもコラ画像が出回ったせいで後から漫画を読んだ人がキースの下衆っぷりに驚くといった逆転現象まで発生したという報告もあるほど。


番外編・コラと思われていたがコラじゃなかった画像


  • はたけカカシ「やはり…うちはマダラか…!?」
元は「NARUTO」のワンシーン。
突如現れた「暁」に所属する仮面の男「トビ」がナルトと接触を試み、そこに駆けつけたカカシとヤマトが連携しトビの背後を取る。
この時彼らはトビこそが「うちはマダラ」という人物と考えていたものの確証はなかった。そこで「そうカンタンにナルトに手は出させやしないよ うちはマダラ!」とカマをかけたワケである。
その言葉を当人があっさりと認めたために口にしたのがこの言葉……なのだが、あまりに変に近い位置で自分の言葉に驚いてたこと*6に加え、当のカカシが小さいコマで妙に影の入った迫真の表情だっただめに1ページだけ切り取ると不自然に見えてしまい、コラと勘違いする人が少なくなかった。
実際は経緯を通して見れば普通のシーンである。カカシの表情がシュールなのは否定できないけど(ちなみに、カカシに影が入っているのは千鳥を使っているため)。

他にはナルトとサスケが激突する「逆だったかもしれねェ…」*7などコラと思われていたがコラじゃないシーンもNARUTOには多い。


作品単位でコラが多い作品

話題性があるためか、やはりジャンプ系など知名度の高い作品が多い。
マイナーな作品の場合、コラから作品を知った人もいるだろう。



問題点

ネットミームとして話題に上がる反面、様々な問題を多数抱えており、否定的な意見も多い。

・法律や権利の問題

散々書いたが、そもそも人の作品や写真を勝手にいじくる物なので著作権や肖像権を侵害する物が多い。
現在は、画像加工技術の上昇により精巧な物を作れるようになり、本物と勘違いされて大問題になってしまう恐れもある。
あまりにも悪質な場合は、権利者から警告が出されたり、最悪摘発されて訴訟沙汰になってもおかしくはない。


・作品やキャラクターへの誤解を生みだす元となる。

その作品への知識がないと、コラだと知らずに信用してしまうこともしばしば。
「コラとしては知ってるけど作品としては知らない」なんてことも多い。
時には公式や関係者が騙されたり、悪ノリしたりして、作品の評判を下げてしまうこともしばしばある。
一例としては実は言ってない台詞の架空人物編→他人の名言が別人のものとされた系を参照されたし。


・年齢にそぐわない内容や望まない内容を意図せず見てしまうきっかけとなる。

近年は若年層でもネットを利用しており、また老若男女問わずインターネット利用者の全てがネット文化に明るいわけではない。
あくまで二次創作であるコラの内容を作品本編と信じて拡散したり、
子供向け作品のキャラクターを大人向けに加工したような(エログロ等の)画像をを見てしまうなど、
「インターネットの全年齢性」「検索・アクセスの容易性」が元で結果的に大事になってしまうこともあり得る。(スマプリコラ画像事件など)


・実際の事件に発展したり、トラブルに巻き込まれる恐れがある

コラ画像が発端となって大きな事件起こる可能性も否定できない。
実際、「ISISクソコラグランプリ」が流行した時に、ムハンマドの侮辱に捉えられるコラ画像を投稿したユーザーが、
ISIS関係者を名乗る男のアカウント*8から「殺害予告」を受け、テロ警戒のため警察が出動する自体になってしまった。
幸い大事にはならなかったものの、フランスではムハンマドの風刺画が発端のテロ事件が起こっており、決して他人事ではない。
また、ISIS関係者を名乗る男のアカウントにコラ画像投稿者の個人情報を寄せた愉快犯もおり、こうした人物も併せて問題視された。


・元画像作品の関係者はその作品を見て喜ぶだろうか?

・被写体となった人物の気持ちは?

これも著作権や肖像権と関わる話。
コラ画像含めた二次創作の扱いについて、作品が広まった結果として好意的に受け止める人もいる一方、
中には意図しない内容を加えられることを嫌って二次創作を好ましく思わない人もいる。
特にコラ画像は「公式内容に見える」ことから誤解を生みだしかねず、そこから作品や作者に歪んだ評価を与えかねない。

特に実在の人物の写真を使ったものについて、被写体となった人物の心境はどうだろうか。
仮面ライダーゴーストにてネタキャラとして愛される御成を演じた柳喬之氏は、
「作品が終わってしばらくした今でこそ明るく話せるが、自分の姿を使った身に覚えのない画像が出回った当初は恐怖を感じた」(意訳)と語っている。
自分の姿を見てもらうのが仕事とはいえ、写真や映像が勝手気ままにいじられるとはさすがに想定していなかったのだろう。
そもそも人の写真や作品をあれこれ加工して広めるのは、その内容次第で明確な嫌がらせ・名誉棄損の方法としても使えるものである。
自分の写真が色々な形にいじられ、不特定多数に出回っても平気でいられるだろうか?



現在では1つの文化として栄えているコラ画像だが、色々な意味でグレーなものであり、元画像の関係者を傷つけているかもしれない作品である。
取り扱いには十分に注意されたし。







ウォン ウォン ウォン……

「ワグナス! 『有名なコラ素材』の部分思ったより結構かけた!」

「……Google検索め! いざコラを探そうとしてもまとめばかりで機能していないではないか!」

「……奴を責めることはできまい。日頃のコラ収集を怠っていたのは俺たちだ」



「これで項目が完成したわけではないのにのう。ワグナス」

「コメントラーン」

「人に見てもらっていない項目など項目と言えるものか」



「では我々は項目を立てたあとも項目をチェックしろと言うのか!」

「そうじゃ。それが『正しいwiki籠り』の編集作業だ」

「人の推敲能力はアップしてから格段に上昇するものだしな」



「ノエルお兄様! コメ欄に『この作品も追加してほしい』の声が!」

「マジで?」チャキ

「幅の広い項目の通過儀礼か」

「列挙するだけでは飽和するぞ」

「それらを踏まえての『追記・修正お願いします』だよ」


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最終更新:2024年04月06日 18:51

*1 動画がアップされたのは万丈龍我/仮面ライダークローズ役の赤楚衛二氏のアカウント。撮影も彼だろう

*2 一応、3人は専門分野に特に拘っているだけであって他の部分の知識が全くないというわけではなく、そういう意味では現実にもいるタイプではある

*3 そのため、実はこの項目も過去には「実は言ってない台詞」に掲載されていたがこっちに移動したという経緯がある

*4 実際の吹き出しでは空白毎に改行。

*5 元ネタは「血液を分析する事で人種を特定する事が出来る」という講演中に「血液型性格診断」の質問をされるという内容

*6 前者は背後を取っていた事、後者はカマかけにあっさり応じた事を考えればそこまでおかしくはないが

*7 ナルトの螺旋丸とサスケの千鳥が入れ替わっている。実際は「何かが違ったら境遇も立場も真逆になっていたかもしれない」というイメージ映像なのでこれで正しい

*8 ただし、このアカウントもネタアカウントであるという説もある。