ハイグレ魔王

登録日:2016/10/08 Sat 12:50:22
更新日:2024/01/20 Sat 17:26:51
所要時間:約 7 分で読めます





「悪い~? アタシはオカマよ!」


ハイグレ魔王とは、クレしん映画記念すべき一作目「クレヨンしんちゃん アクション仮面VSハイグレ魔王」に登場するキャラクターである。
CV:野沢那智


概要

しんのすけ達の住む地球とは別の平行世界に存在する地球を侵略するためにやってきた侵略者達の首領。
魔王」とはいうものの実際はハイグレ星人という宇宙人である。宇宙人だけど魔王である。
配下に「ハラマキレディース」「Tバック男爵」、そして大量の戦闘員である「パンスト団」を率いる。

普段は不気味な仮面とマントを着込んだ異様な風貌だが、その下は赤いハイレグレオタード一丁であり、
素顔にはメイク以外にもフェイスペイントが施され更に髪型は赤毛のモヒカンに三つ編み・・・・・・とかなり奇抜な格好をしている。
が、仮面の下の素顔はかなり美しく整っており、引き締まり均整の取れた身体も相まって初めて見た際はしんのすけですら美人のお姉さんと勘違いした*1ほど。
ただし性別はしっかりとであり、自他ともに認めるオカマである。
(後の劇場版でのほぼお約束となっているオカマキャラの第一人者とも言える)


能力など

  • 身体能力
外見は淡い青色の肌以外は比較的地球人と大差はないが、後述の早登り競争と剣劇では生身でアクション仮面と同等かそれ以上の運動能力を見せる。

  • 空中浮遊
Tバック男爵に制裁を行う際玉座から短い距離だが低空飛行してにじり寄っている。どの程度の距離と高さまで飛べるかは不明。

  • 超能力
指先から青白い電撃を出したり、しんのすけの体内にある物体を手を触れずに取り出すなど。

  • 剣術
剣を使っての最終決戦にて披露。型はどちらかというと中国剣法に近い。


劇中において

地球の文明を遥かに上回るテクノロジーを有し、乗ってきた円盤を東京都庁に重なり乗っ取る形で変形させ拠点としていた。
地球の軍隊を軽く一掃すると、自らの地球侵略の障害になるであろうアクション仮面を封じるべく、
異世界(本編世界)でのテレビ作品の撮影中に爆発事故を起こし、負傷させたアクション仮面から
異世界を自力で行き来するための「アクションストーン」を強奪。単独では元の世界に帰還できなくさせる。
邪魔者の心配がなくなったところで本格的に自身の次元の侵略を開始し、次々とハイグレ銃の光線によって人々をハイグレ人間へと変えて洗脳していった。

作戦の立案など戦略面に秀でているが、同時に自分の命令や指示は絶対とし、仮に刃向ったり下手な意見を言おうものなら、
その場で容赦なく張り倒して制裁を加える*2など傲慢でややヒステリックな一面も見せる。
自分に敵対するアクション仮面一派にも秘密基地を見つけ次第皆殺しにすることも考えるなど極めて冷酷であり、人の命を奪うことを躊躇わないような残虐性も併せ持つ。

北春日部博士がアクション仮面を呼び戻すために新たなアクションストーンを作り出したことを察してからは、
既に洗脳済みだったまつざか先生をスパイとして利用し、アクション仮面の秘密基地をあぶり出し、
ハラマキレディースとパンスト団全軍を差し向け一気に潰しにかかる。
しかし、アクションストーンを飲み込んでいたしんのすけが直前に脱出し、その後追ってきたハラマキレディース、
更に差し向けたTバック男爵が悉くしんのすけの捕獲に失敗した事でいよいよ自身が動き出す。
円盤内に侵入したしんのすけの前に人形サイズの自分の立体映像を使い自らの部屋に案内すると、自身の美貌を利用してあっさりとしんのすけを捕まえた。
(上述の様にしんのすけも当初は女性と思っていたが、近くでまじまじと見たら流石に男と気付いた。髭の剃り残しでもあったのだろうか

その後超能力を用いてしんのすけの体内にあったアクションストーンを体からすり抜けるように取り出すと、しんのすけの目の前で破壊した。
アクション仮面帰還の手段を完全に潰し勝ち誇るが、最初に強奪して自身のイヤリングに隠していたアクションストーンを一瞬の隙を突かれて奪還されてしまった。




しんのすけ(そろ~…)

「お待ち!何処に行くつもり!?」

しんのすけ「お、おトイレ…」

「うっそつくんじゃねえぇぇぇぇよ!!!」

しんのすけ「 助 け て ア ク シ ョ ン 仮 面 ! ! 」



その瞬間、しんのすけが持っていた黄金のカードとアクションストーンが合体し、遂にアクション仮面の帰還を許してしまった。



アクション仮面との決闘はまず円盤の頂上に建てた自身を象った巨大像を使っての早登り競争。
一進一退の攻防としんのすけの浣腸サポートによる接戦の末、同着ゴールとなる。
競争で勝負がつかなかった場合として、今度は互いに剣を持っての一騎打ちとして最終決戦となった。

夕陽に包まれた巨像の頂上での壮絶な剣劇の中、卓越した剣術の猛攻により一度は追い詰めるものの、
渾身の突きを躱されてそのまま危うく頂上から落下しかける。
なんとか持ち直そうとしたが、しんのすけの変顔に大笑いして遂に落ちる……と思われたが、
すんでのところでその足を掴んで救ったのは、敵であるアクション仮面だった。

しんのすけ「どうして助けるの? 悪いやつなんだよ」

アクション仮面「剣で勝負するって約束したろ? こんな風に勝ったって、男らしくないじゃないか」

あくまでも正々堂々、真っ直ぐ男らしく戦い抜くことを貫くヒーローに、しかし此方もまた、
「その優しさが命取りになることを教えてあげるわ」と礼を言うでもなくあくまで敵として向き合い言い放った。
「空中浮遊使えるなら別に落ちてもよかったんじゃね?」とも思えるが、単に忘れていたか、能力に制限があるか、もしかしたらワザと落ちたふりをして油断したところを奇襲する算段だったのかもしれない)

再び始まる剣劇。そして遂にアクション仮面の剣が、ハイグレ魔王の剣を大きく弾き飛ばした。
「貴様の負けだ」と宣告するアクション仮面。その言葉に素直に負けを認めるかと思いきや……




「なぁ~んて言うと思ったら大間違いよぉ!!」



アクション仮面「男らしくないぞ! ハイグレ魔王!!」



「どぉ~いたしまして。 アタシは男じゃないの♪」




「 オ ・ カ ・ マ ♥ 」





















『―――うゥぁ゛ア゛はハハははハァあ゛ぁ゛ァ゛!!』








なんといきなり全身の骨格がなくなった軟体生物かのようにグニャグニャに体をうねらせる異形へと変貌。
体色も不気味な青紫へと変色し、声にも化け物じみたホラーエフェクトが掛かるなど、ハッキリ言ってかなり怖い。
ギャグ要素であるハイレグすら変色してそういう体の模様の生物にしか見えないほど。

体はかなり強い強酸性となっているらしく、触手状になった腕をアクション仮面の剣に巻きつけると一瞬で溶解させている。
耐久力も凄まじく高く、流石に剣の勝負どうこう言えるレベルじゃなくなったアクション仮面が放ったアクションビームの直撃を平然と笑い飛ばし
そのままビームを浴びながらジリジリとにじり寄って、笑いながら首を絞めるシーンはトラウマものである。

絶体絶命かと思ったその時、アクション仮面のものとは別のアクションビームが襲い掛かった。
アクションストーンを手に持った事で、しんのすけもまたアクションビームを放てるようになっていたのだ。
そのままビーム二段重ねの猛攻には流石に耐えきれず、大爆発とともに元の姿に戻りその場に倒れ伏した。


ボロボロになって倒れたハイグレ魔王だったが、死亡したわけではなくすぐに起き上がる。
が、遂に戦意を失った様でアクション仮面としんのすけの強さを認め、とうとう地球侵略を諦める。
「あんた達みたいに強い男の子がいない時にまた来るかもね」と含みを持たした言葉*3を投げかけるが、それでも尚闘志を絶やさない2人。

「……うふっ あんた達のこと、ちょっぴり好きになりそうよ。  チュッ♥

こうして地球にやってきた侵略者は、自分を倒した2人のヒーローへの敬意と投げキッスを残して、元の宇宙へと帰って行ったのだった。






なお、漫画版ではフルチャージの間にしんのすけが野グソに走り、仰天して集中力を欠いた隙を突かれてアクションビームで丸焦げにされて撤退している。
実はあやとりが趣味らしい。



追記・修正はハイグレ人間になってからお願いします。

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最終更新:2024年01月20日 17:26

*1 あのしんのすけをもってしても、はっきり声を聞いた時点でも勘違いし続けていた

*2 一応挽回のチャンスは与えている

*3 額面通りに受け取るならば、地球人よりもかなり長寿な種族なのだろうか?