結城夏凜(UQ HOLDER!)

登録日:2016/10/7 (金曜日) 23:31:00
更新日:2023/08/17 Thu 11:42:15
所要時間:約 19 分で読めます



(雪姫様と一緒に暮らしていたなんて…許せない……)




結城夏凜とは、魔法先生ネギま!から約80年後を描いた漫画、UQ HOLDER!に登場するキャラクターの1人。

CV:小倉唯

※当項目に使用されている画像の著作権につきましてはこちら→*1を御覧ください


【概要】

雪姫ことエヴァンジェリンが作った組織・UQホルダーの不死身衆(ナンバーズ)のNo.4を務める1人であり、
主人公近衛刀太や、その相棒時坂九郎丸の先輩にあたる。
普段はとある学園の女子制服を着ている、外見年齢は高校生くらいの黒髪ショートの少女。
だが、後述する理由により、実は少女どころか700年を生きる雪姫より更に歳上である可能性が高い貫禄のお方。
その雪姫に対しては、百合の花が咲き乱れそうな雰囲気も漂うくらい心酔している。

また、その名は偽名であり、後述する本名が別に存在する。
それ故、彼女より先に登場した少女・結城忍との名字についての関連性は特に無いと思われる。
尤も、彼女が仙境館に来てからは彼女のお姉さん的存在になっているようだが。


【※以下、本編での活躍におけるネタバレを含みますのでご注意ください】





















【入団試験編】

UQホルダーへの入団試験を受けようとする刀太と九郎丸の前に、源五郎・一空と共に初登場。
入団試験開始の為、刀太と九郎丸をいきなりハンマーで地下へと叩き落とす過激さを見せた。

そしてその暫く後、メイド服姿で雪姫にお茶を淹れに来た……のはいいが、
刀太が雪姫と2年間2人で暮らしていた事を聞いた瞬間に、無表情で手に持っていたコップを握り潰した

「お話を聞いていたら謎の殺意が」

更に不死身の力の強さから、例え人類が滅亡しても自身と刀太だけは生き残るだろうと言われた際には、


*2

と、なかなかの過激なヤンデっぷりを見せてくれた。

雪姫「何か 愛が重いんだが」

おまけに鞠で遊んでいた幼女達の鞠を拾ったのに、考え事をしながら握り潰してしまい泣かせる(鞠は一空が即修理)わ、
試験を終えて地下から出てきた刀太を化物と勘違いしハンマーで殴り飛ばし、
恨みでもあるのかと言われ「恨みはあります」と即答し勝負しようとした所を源五郎に止められる……等、
なかなか過激なキャラクターとしてデビューを飾った。


【スラム編】

刀太と九郎丸の初任務を補佐する役割として、
悪質な地上げ屋から住民と土地を守る為、新東京の周辺に広がるスラム街に赴く……前に、
刀太と九郎丸の部屋をノックもせずいきなり開けた結果、着替え中の九郎丸の姿を見てしまう。
悪びれもせずその姿をじっくりと凝視し、九郎丸の線の細さもあって即座に女性と認定し「年端もいかぬ男女が同室なのは問題」と追及するも、
九郎丸の必死の弁解を受け、その場は急いでいた事もあり見逃す。

スラム街に到着して間もなく、スラム街の地上げに来た全身義体化サイボーグの殺し屋と戦闘。
カネにモノを言わせてあらゆる武器を所持しており、魔法障壁を破られ全身を青龍刀で貫かれた
……と思いきや、何故か全くの無傷。(服は全部破れたけど)
直後の反撃で圧勝し、スラム街の住民から感謝を受け、
スラム街の子供に対し、滅多に見せない笑顔も見せた。

この時、背中に謎の紋様と『ⅩⅢ』の文字が大きく描かれているという、何やら意味ありげな事実が明らかとなる。

その数日後、刀太が何者かに瞬動術を教わっている事を知った九郎丸から、
自分達が把握していない強力な使い手がスラム街に来ている可能性がある……という報告を受けたのだが、
妙な方向で鋭いカンというか何というか、九郎丸が抱き始めている刀太への気持ちに気付きどストレートに指摘し、
出発前に目撃してしまった九郎丸の姿について再度追及。
ここで、九郎丸は自らの性別の秘密を明かす事となる。

そうこうしている内に、先のサイボーグ等とは比べ物にならない程厄介な殺し屋達3人が行動を開始。
スラム街は火の海に包まれる事態となる。

事態にすぐには気付けずシャワーを浴びていた所を、
不死身の存在を殺す事に異様な執着心を見せるヘンタイ殺し屋、超星好の急襲を受ける。
プロの『影使い』である彼に思わぬ苦戦を強いられるも、
隠し持っていた『神の力』の一端である『聖なる光』の力を解放し、影の拘束を解き圧倒、その勢いでそのまま勝利した。

なお、星好は会う前から夏凜の事を随分調べていたようで、
何をしても絶対に傷1つすら付かない』という、ある『呪い』(夏凜は『愛』に拠るモノだと答えている)に由来するその不死身っぷりと、
イシュト・カリン・オーテ』の本名が明らかとなっている。
『ⅩⅢ』の文字、この本名……博識な人はこの時点である事実の予測が立てられるかもしれない。

星好を撃破後、もう2人の殺し屋相手に苦戦していた刀太と九郎丸に合流したが、
刀太が『闇の魔法【マギア・エレベア】』に覚醒したいた所を、自身の意思で制御出来るかどうかを先輩として見届けた。

だが、事態も収まりかけていた所に、殺し屋達に依頼を送っていたクライアントが『刀太を捕らえろ』という追加指示を出した為に、
退こうとしていた残る1人、南雲士音との戦闘になる。
斬られても傷1つ付かない謎の不死身っぷりで圧倒していたのだが、
彼の切り札を不意打ちで喰らい、何と一瞬で月に飛ばされてしまう。
流石にすぐには戻ってこれず、この編ではリタイアとなる。

……とはいえ、常人なら即死するこの転移攻撃に対しても何ら無傷であるという不死身っぷりを見せつけたのは流石というべきか。


【フェイト編】

自らが月から帰還する前に、
フェイトの作戦、そしてそれを阻止せんとするキリヱの作戦が動いており、
キリヱの作戦本番時にぶっつけ本番で参加する形で戦線復帰。
フェイトがその場の判断で取った人質(刀太の友人2人)を背後から急襲し解放してみせた。

とはいえ、相手は前作ネギまでも準ラスボスを務めたあのフェイト、
刀太との連携攻撃も、相変わらずの曼荼羅のような多重魔法障壁の前には防がれてしまう。

更にフェイトが密かに連れて来ていた手下達の参戦により、フェイトとの戦いは刀太に任せ切る事になってしまうが、
結果的にキリヱの周到な準備と、それを推測した刀太の機転により作戦は成功。フェイトや他の不死身衆と共に仙境館の地下空洞へと転移した。

そして救援に来た雪姫とフェイトの交戦後、降参を認めたフェイトが「1人につき1つ何でも質問に答える」と取引を持ちかけてくる。
……のだが、そこで夏凜が何を聞いたかはここでは無く後述で述べたいと思う。


【学園編】

天之御柱学園……旧麻帆良学園にて80年前より断続的に起こっている殺人事件が、不死者の手によるモノである可能性が濃くなり、
刀太・九郎丸・一空と共に学園に潜入。
実は彼女だけは8年前にも同様の件で学園に潜入していたのだが、
12人の犠牲者を出し結局解決出来ず終いとなっており、彼女にとって今回の任務は雪辱戦となる。

……とその前に、同じく任務で潜入する刀太・九郎丸に学園の制服を用意してあげた(一空はいつの間にか自分で用意)のだが、
九郎丸に渡したのはなんと女子用の制服。
何故か完全に着替えきるまで気付かなかった九郎丸を強引に連れ出し、
彼の女子制服姿を、刀太と全国6700万人の九郎丸ファンに大公開する超ファインプレーを見せた(詳細は九郎丸の項目にて)。
恋敵(?)である刀太を九郎丸とくっつけてしまえば、自分と雪姫の関係も安泰……という理由で、
悩める後輩剣士の恋を応援する夏凜なのでした。

一方任務の方はと言うと、相手はおおよそ常人の理解を超え、現場に痕跡のこの字も残さぬ相手、
今回も犯人を特定する前に11人もの犠牲者が出てしまう。
そんな中、刀太と九郎丸が学園敷地内で同棲していた少年・三太の正体が幽鬼(レブナント)である事実が発覚し、
ようやく犯人を特定出来た。もう逃がさない……
と息巻いていた所に、彼女の元にやってきたのは真犯人・水無瀬小夜子
支離滅裂な言動に、最早人の心は残っていないと判断、
『神の力』を解放し、浄化の力で彼女を滅多切りにし祓った……

かに見えたが、そう易々と祓われるタマではない小夜子、
周囲の瘴気を集めて再生し、逆に闇魔法『闇竜の息吹』で夏凜に痛い一撃を喰らわせる。
肉体的ダメージこそ受けない夏凜だが、精神的ダメージを与える効果もあったようで、
神経が麻痺し動けないでいた所を、透過能力で地下1000メートルまで埋め込まれてしまい、
直後に小夜子が起こした世界規模のバイオテロ時には殆ど働けないでいた。

小夜子の項目を見て頂ければ分かる通り、こればっかりはタイマン勝負をするには相手が悪すぎたと言える。


【ラブコメ編】

狭間の魔女・ダーナの修行に参加していなかったので、久々の出番となる。
恋敵(?)である刀太がダーナの修行を受けるため8ヶ月仙境館を空けていたことに清々していたが、
久々に帰ってきて早々雪姫にプロポーズした事に静かに激怒。

更に2話に登場してそれきりだった少女・結城忍が仙境館に来訪、
そしていいんちょこと雪広あやかの曾孫・みぞれも刀太を狙って仙境館に来訪し、
刀太の周辺が一気に賑やかしくなった事が気に入らなかったのか、刀太に野良勝負を申し込む。
だが、ネギま世界を加味してもトップクラスの実力といえる狭間の魔女・ダーナのスパルタ修行を経た刀太にはロクにダメージを与えられず、
『火星の白』の力で何故か服を脱がされてしまい全裸となるハメに。

また、修行の際にダーナの力で16歳の頃の雪姫と出会った事を告げられ、
「勝負に勝ったら教えてやる」と言われるも、負けた事により聞きだせず終い、以降刀太との話し合いの機会を設けようと画策。

だが、天之御柱学園の学園祭が近づき仙境館が多忙になった事に加え、
隣で働く刀太は、キリヱが『むのー』と呼んでいるのに反し仕事にソツも隙も全く無く、
休み時間には裏の寺子屋で子供達の遊び相手となっている。
否が応でも目に入る、彼の良い所。これまではあまり良い認識ではなかった刀太に対し、違う感情が芽生え始めていた。

そんな折に、ある朝雪姫の部屋を訪れたところ、
雪姫はおらず、机の上には美味しそうなチョコ
ひょいっと一粒つまみ食いしたところ、何とそれは雪姫特製自白剤入りチョコ
……雪姫ならそんなモノに頼らずとも強引に聞き出せそうである気がするが。

本人の前で「私もつまみ食いしていた事がバレてしまったら」等とうっかり呟いてしまった為に、
同じく時間差でつまみ食いしていた刀太と共に、薬の効果が抜けるまで雪姫の牢獄魔法空間に閉じ込められてしまう。

同じく閉じ込められた刀太は、自分が空虚で足りない所だらけである事を自覚しており、
その分他人の良いところを見つけ惚れ込み易い……といった性分であり、
普段は恐らく言ったらマズいと分かっていて言っていなかったであろう事を、薬の効果で躊躇無く夏凜へと告げていく。
美人でキリっとして凛々しい、戦いで背中を預けられて頼りになる、たまに抜けてるのも可愛い、おっぱいがでかい、以前子供に見せた笑顔が良かった……etc.

丁度自分の方も刀太への認識が変わってきている中、こんな事を言われ続けたらそのうち自分の方も……
と危機感を覚えた夏凜はその場しのぎの為に再び刀太に勝負を挑むも、またしても火星の白の力で素っ裸にされてしまう。

雪姫を救う為に世界を、全ての子供たちを救うから協力してくれと再三頼む刀太に対し、
その考えに乗れない夏凜は、『遥か昔』の話を刀太に告げる。


遥か昔、彼女には雪姫以上に心酔していた『』が居た事。
偉大な人物だった。しかし何があったのか、彼を『裏切った』結果、
彼は死に、自らも首を括った……

が、彼女は死ななかった。死ねなかった。
神を裏切った彼女に、『死ねない』という神罰が下った……

自らに与えられた不老不死。それは、神に見放された者達が朽ち果てていくのを、この世が終わるまで見続けなければならないという、
神の呪い』としか思えなかった……


そのようにして永き時を生きていた自分にも、雪姫にもどうしようも出来なかった事を出来るはずが無い……と糾弾する夏凜。
しかし刀太は、『不老不死はアドバンテージ』だと、その信念を曲げなかった。
永遠の時を経て、いずれ成し遂げてみせ、その『神』とやらを見返してやる、と……

揺るぎない信念の宿る刀太の目に、かつての雪姫、そして『師』のひたむきさを垣間見てしまい、
何故か胸の動悸や、頬の紅潮が止まらない。
薬のせいなのだろうか。言ってはいけない、心の奥底に芽生え始めた刀太へのキモチが、今にも口から出てきてしまう――――

……といったところで、雪姫の牢獄魔法が時間切れで解け、
しかも雪姫の口から告げられたのは、夏凜が食べたチョコには自白剤は入っていなかったというありがちなオチだった。
芽生え始めた刀太へのキモチが、薬によるものではなかった……という事を認められない夏凜は、
いつものように逆上して刀太に襲い掛かるのであった。

(※以下、単行本未収録の為ステルス)

学園祭でのスピードレース終了直後に急襲してきたカトラス、
そしてそれに続き遂にその姿を見せたネギ・ラカン・アルビレオ・のどか・夕映について、
不死身衆の中では唯一、ネギ以外のメンツについてもある程度知っていた様子。
曰く、『伝説クラスの英雄』『かつての戦いで命を落とした』らしく、
その彼らが姿を見せた事に恐怖していたが、
事態が動くと他の不死身衆達と共にネギ達と対峙し、一瞬気の緩みが出た刀太に対し活を入れる切り替えの早さを見せた。



【その正体について】

背中に刻まれた『ⅩⅢ』の文字、
遥か昔に『偉大な師』が居た事、
その師を裏切った結果師は死に、自らも首を括ったという事、
『神罰』というが、その本質は『呪い』ではなく『』である事、
そして何より『イシュト・カリン・オーテ』という本名、
これらは全て、かの『裏切り』で有名な『イスカリオテのユダ』に通じるものであり、
正体はまさにユダその人であろう、という説がとても濃厚。

詳しく説明するとキリスト教の話が長々と続いてしまうので、詳細は各自検索して頂きたい。『イスカリオテのユダ』で探せばすぐだろう。

ところで、正体がもしユダ本人であるとするならば、
キリストがユダに裏切られ、十字架に磔となったのは西暦で言えば30年前後であると言われているが、
本作は西暦で言うならば2086年。
つまり、2000年以上の時を生きているという事実が見えてくる。
現在重い愛を注いでいる雪姫のおおよそ3倍も生きているというワケだ。


【ヒロインとしての扱い】

上記の通り、専ら現在の師である雪姫に性別など関係無いと言わんばかりに重い愛情を注いでおり、
その雪姫と『2年間一緒に暮らしていた』という刀太に対しては当初から毛嫌いし、
刀太への想い高まる九郎丸をイジったりけしかけさせたりしていた。

……のだが、最近は自身も刀太への態度がちょっぴり怪しくなっており、
いずれ彼女も九郎丸やキリヱとそっち方面で争う事になる可能性も、無きにしも非ず……といった所である。



追記・修正おねがいします





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……とまあ、真面目なwikiならこんな具合になるだろう。
しかし、奇しくもここはアニヲタwikiなのである。
他のwikiではなかなか触れられない、彼女の隠された最大の特徴についても踏み込んでみたいと思う。



それは……、
『その強力な不死身っぷりの割には失態や抜けた行動が多い』
という点である。

以下、そんな彼女のお茶目なダメっぷりを公開していこう。


(※以下の内容は、『消される項目例』に該当する『誹謗中傷・批判』にはあたらない用細心の注意を払って記すつもりですが、
 受け取り方は閲覧者の皆様に委ねます)





【入団試験編】

上記の通り、雪姫から刀太と一緒に暮らしていた事を聞かされた途端に手に持っていたコップやトレイを握り潰す程の敵意を懐き、
人類滅亡の時にも2人は生き残るかもと言われた際には上記画像の通り刀太を抹殺しようとまでした。
更にその後境内の掃除をしていた時も、
項目冒頭のセリフを頭に浮かべながら掃除していた結果、
転がってきた幼女たちの鞠を上の空で握り潰してしまい、幼女達を泣かせてしまう。
直後にやってきた面倒見の良さそうなお兄さん・飴屋一空との対比が色濃く出てしまうカタチとなった。

後はまあ上記の通り、雪姫に対して百合の花が咲きそうな重い愛を見せたり、
試験を終えて出てきた刀太を『不死身衆同士の私闘は禁止』という掟を忘れてボコりにかかるなど、
なんか後輩に対する態度がやたら辛くて色んな意味で過激な先輩』としての印象を強く残してしまう登場となった。


【スラム編】

上記で触れた通り、当編で残した戦績はほぼ文句無し……と言えるのだが、
九郎丸の警告を、『自分よりどこの馬の骨とも分からない相手を選ぶなんて、という嫉妬ね』と解釈し、
自身の性別、刀太への気持ちに悩む九郎丸を活を入れがてらボコってしまう。
まあ九郎丸も超速再生を持つ不死身なのでそれ自体に実害は無いのだが、
直後にスラムが火の海に包まれ、
更に星好の放った影人形が大量に徘徊する事態となる。

当時は『なんでもやり直せてしまう』キリヱはまだ未登場であったので、
スラムの犠牲・被害がどうなってしまうのかが心配される中、
一部の読者からは、

『夏凜先輩が九郎丸の警告を真摯に受け止めず、本腰を入れて調査しなかったから凶行を許したのではないか』
恋愛脳を働かせて九郎丸をボコってる場合では無かった』

という声が浮上してしまう。
実際、九郎丸に行った指摘はほぼ当たっていると言え、決して間違ってはいなかったのだが、
唐突に九郎丸をボコって、共に本格的な調査をせず別行動したのは確かに失態と言える。
微笑ましい恋愛脳を働かせるには些かタイミングが悪かったんだ……

南雲士音に対して、切り札で月に飛ばされたのは仕方ないと言えよう。斬るだけで月に飛ばす刀とか予想も付かないだろうし。


【フェイト編】

開戦時に背後から見事にフェイトの隙を突き、人質の解放をいち早く行う適切な判断を見せ、
その後の戦闘でもフェイトに敵わなかったとはいえ、最後まで健闘する活躍を見せた。

……が、今度のやらかしは戦闘終了後にあった。

上記で触れなかった、『1人1回限りのフェイトへの質問』。
聞くことはひとつ…!』彼女は考えるまでもなく質問を決めた。

「安心なさい 私が核心を突くよう(クリティカル)な質問を投げてくるわ」

さあ、頼れる夏凜先輩のクリティカルな質問とは?


*3


澄ました顔して、またも恋愛脳が暴発してしまった。
確かに興味深い質問ではあるのだが……

一空と九郎丸は『刀太の為に』とマジで考えていただけに余計際立つというものであり、
遂に刀太から『ダメ先輩』呼ばわりされてしまった。

おまけに雪姫からは『後で私の部屋へ来ること』と呼び出しを喰らってしまった。

「担任の先生に職員室に呼び出される感じになってんじゃん!?」(by刀太)

まあ雪姫は刀太の学校で2年間教師をしていたのだが。


なお、この質問に対してフェイトは雪姫の想い人がナギ・スプリングフィールドであることまでは素直に答えたが、
雪姫が「それ以上言ったら」と言わんばかりに背後で攻撃準備をしていたため、何をされるか分からないと思ったか答えを打ち切った。


【学園編】

上記の通り、8年前にも任務を請け負ったがその時は12人の死者を出し結局犯人のしっぽすら掴めなかった事が発覚。
その上、夏凜の再来を察知した三太からは『前回追い返した無能』と言われてしまった。

そして二度目の任務においても、九郎丸から報告を受けて三太をロックオンするも、
小夜子に目を付けられ敗北、早々にリタイアしてしまう。
決戦時にも地下から這い上がってきて刀太に小夜子の正体を(半ば推測で)語るに留まり、
上空での決戦には参加出来なかった……という、色々と苦汁をなめさせられる編となってしまった。

尤も、早々にあの小夜子に目を付けられ1VS1で戦うハメになってしまったのは不運と言えるのだが。


【ラブコメ編】

コメディ的な雰囲気の編である為、上記のようなシリアスな場面でのミスというのは無いのだが、
実は自白剤など飲んでいないのに


*4


こんなに本音がだだ漏れてしまううっかりっぷりを見せ、
上記の通り刀太からも『抜けてる所がある』と言われてしまった。だがそこがいい




……とこのように、『絶対傷つく事のない肉体』という紛れも無く作中最強の不死身っぷりに反し、
どうもどこかでポカをやらかしてしまう傾向にあるのである。

そして、スラム編での警告スルー→直後の火災&影人形襲来の辺りから、
一部の読者から、刀太の彼女への呼称『夏凜先輩』を改変した『無能先輩』なる不名誉なあだ名を頂戴してしまう。

その後の戦闘で挽回しかけるも、
本来なら勝てる相手である南雲士音に月に飛ばされ、結局事態解決は他の不死身衆の到着を待つ事となり、
フェイト編ではしょーもない質問をして遂に作中でもダメ先輩扱いされてしまう。
トドメに、8年前に多数の犠牲者を出し任務に失敗していた事、
三太にとうとう作中で『無能』呼ばわりされてしまった事、
そして2度目の任務でも殆ど活躍出来なかったという不幸が重なり、
この頃には『無能先輩』のあだ名が読者の間ですっかり定着してしまった。

グーグル先生の予測変換にも『UQ 無能先輩』『無能先輩 UQ』があるのがその証左と言えよう。

本作では主人公近衛刀太を『むのー』呼ばわりする桜雨キリヱが居るが、
読者からは、真の無能は別に居る、とでも言わんばかりにどこぞの弁護士並に日々無能と連呼されてしまっている。

その後もダーナの修行に参加しなかった事でメイン戦力からやや退いてしまった感があり、
最近では『イスカリオテのユダ』説がほぼ確定的になってきた所で、

『2000年以上も生きてるのに700歳程の雪姫より遥かに弱いのは何故か』
『絶対的な不死身に甘えてヌケがあるのではないか』
『これまでの2000年以上の間何をしていたのか』
『無能でヤンデレでレズな上に裏切り者では良い所無しではないか』

というきびしー意見も飛び交っている。

とはいえ、そもそも本作は不死身とはいえ一筋縄ではいかない敵・状況ばかりであり、
彼女1人が責任を負うべきシーンは無いし、そもそも彼女のやらかしでそんなに事態が暗転したような機会は無い*5
そんなワケで本気で彼女を叩く読者はほぼ居らず、
読者数・ファンの数の規模にかなりの差があるとは言え、某探偵漫画のジンのような扱いといっても良いだろう。こっちは基本善人であっちは基本外道だけれども。

また、(そんな事をしている場合では無かったのだが)九郎丸に刀太への好意を自覚させたり、
悶絶級の女子制服姿を公開させるきっかけを作った事が評価され、
九郎丸ファン達からはあまり無能呼ばわりはされていなかったりする。
愛が重い者同士通じる所があるのだろうか。

最近は雪姫の自白剤チョコ騒動にて、実は薬を飲んでないのに上記のように本音がダダ漏れてしまったり、
散々敵視していたはずの刀太に、本音と言う名の褒め言葉をもらいまくって動揺しまくり、
その動揺が薬のせいでないと分かった時には


*6


等とチョロすぎる一面も見せ、遂には

『無能すぎてかわいい』
『無能先輩は無能かわいい』
『無能じゃない無能先輩なんて無能先輩じゃない』
『無能先輩マジ無能』

などと、とうとう逆に彼女のダメさ加減に魅入られてしまう層も出現してきた。

そしていつの間にか、海外でも『"Useless(無能) Sempai"』の呼び名が浸透しつつある事も有志の手により発覚している。おお、もう……


とはいえ、やはりキリリと凛々しい女性キャラにしょーもないヌケがある、というのはギャップ萌えの定番であり、
彼女とて例外ではない。

今後も、あまりしくじりきらない程度で『無能』っぷりを見せて楽しませて欲しいものである。




追記・修正をする時は有能でお願い致します。



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最終更新:2023年08月17日 11:42

*1 当項目にて使用されている画像は、著作権侵害及び販売妨害を目的としたものではなく、よりキャラクターの魅力をダイレクトに伝えるための限定的な使用である事をここに明記致します。

*2 出典:赤松健「UQ HOLDER!」単行本2巻・54ページ(2014年・講談社より発刊)

*3 出典:赤松健「UQ HOLDER!」単行本5巻・31ページ(2014年・講談社より発刊)

*4 出典:赤松健「UQ HOLDER!」単行本11巻・8ページ(2016年・講談社より発刊)

*5 スラム編も、結局は大した人的被害は無かった様子

*6 出典:赤松健「UQ HOLDER!」単行本11巻・38ページ(2016年・講談社より発刊)