メガボイジャー

登録日:2016/10/06 (木) 11:40:09
更新日:2024/02/27 Tue 01:18:31
所要時間:読めるぞ!約 6 分の項目





地球のピンチを救うために俺が作った、『スペースメガプロジェクト』の第一弾だ!



スーパー戦隊シリーズ第21作「電磁戦隊メガレンジャー」に登場する三号ロボ。
初登場は第32話「終わりか!? 絶体絶命ギャラクシーメガ」。
メガシルバーこと早川裕作初登場回である第24話から示唆されてきた『スペースメガプロジェクト』により生み出された合体ロボであり、
本編後期OPラストでもメガレンジャーと共に映ったことで後半の主役ロボとして存在感を放っていた。


マッドギレールとそれから分離した分身怪物ギギレにより窮地に陥るスーパーギャラクシーメガ
I.N.E.T.月面基地にいる裕作からの連絡を受けた久保田博士は、
デルタメガを分離させメガレンジャーを月に向かわせ、時間稼ぎのため半壊寸前のギャラクシーメガ全体にシールドを張らせ奮い立たせる。

月面基地に到着したメガレンジャーは、裕作に完成して制御システムの実験を終えたばかりのボイジャーマシンを紹介され、テストも兼ねた初出撃に臨む。
そして、月面にまで追撃してきたギギレを撃破し、メガボイジャーに合体しマッドギレールを撃破。
破壊寸前に陥ったギャラクシーメガを救い、これを駆る久保田博士と川崎省吾らの窮地を救った。
メガボイジャーが投入されて以降、メガレンジャーの活動はメガシップから月面基地に移し、メガシップもそのドック内で修理され、クリスマス決戦回である第43話まで前線を引いている。


完成!
五つのボイジャーマシン


ロボイジャー1、インストール!

メガボイジャーは、五機の宇宙戦闘メカであるボイジャーマシンで構成され、いずれもメガレンジャー五人の特性に見合った調整がされている。
発進の際は、月のI.N.E.T.基地内にある専用の滑り棒からコックピット内に移動し、それぞれカード型セットアップツールをコンソール右側に施された挿入口に装填することで起動。
そしてロケットボイジャー3を中心に四方を向いたボイジャーマシンが各カタパルトから発進、巨大サイコネジラーを迎え撃つ。


  • MEGA-V1 ロボイジャー1
全高:40m
重量:8500t
出力:1800万馬力

メガレッドが操縦する宇宙飛行士型ボイジャーマシン。
メガレッド本人も「なんか俺のだけタイプ違わねえか?」と発言したように、
ボイジャーマシンの中で唯一の人型ロボで、単独でも戦闘が行われるよう開発されている。
両肩のミサイル砲「ボイジャーミサイル」は1秒間に10発速射され、背中のバックパックによるホバリング飛行で敵を迎撃する。

メガレッドに変身する伊達健太自身がゲーマーだからなのか、発進時にはカタパルトが強制的に後方にバックされ、
プロレスのリングロープのようなスリングを利用して勢いよく射出される。

「お前さんのは特別仕様だ。ゲーマーだろ?しっかり操縦しろよ!」By裕作

当初、メガレッドはギャラクシーメガと勝手が違う操縦方式に慣れていなかったのか、
起動時に接続チューブを強引に引きちぎっては準備体操をさせてしまったり、推進装置に四苦八苦した挙句、
他のボイジャーマシンを踏み台にしてロケットボイジャー3をサーフボード代わりに乗っかっていた。
まあ次の登場話の活躍(?)を見る限り、すぐに操縦には慣れたようだが。

合体時にはメガボイジャーの腰部・太腿部を形成する。


  • MEGA-V2 シャトルボイジャー2
全長:33m
全幅:25m
重量:8500t
スピード:マッハ10

メガブラックが操縦するスペースシャトル型ボイジャーマシン。
両翼端部の砲塔「シャトルブラスター」からレーザー光線を放ち他のボイジャーマシンを援護する。
合体時には機体が分離し、エンジン部が頭部、胴体部がボイジャーシールドとなる。
DX玩具ではロケットボイジャー3と合体、シャトル打ち上げ時を思わせるオリジナル合体も可能。


  • MEGA-V3 ロケットボイジャー3
全長:83m
全幅:16.6m
重量:9000t
スピード:マッハ10(大気圏内)/マッハ37(成層圏飛行時)

メガブルーが操縦するM-Vロケット型ボイジャーマシン。
4基のイオノパルスエンジンを搭載しており、ボイジャーマシン最大の大きさと成層圏飛行速度を誇る。
1段目ロケット上部にロボイジャー1を乗せることも可能で、
宇宙飛行ができないロボイジャー1に強引に土台にされるものの、
ロボイジャー1のミサイル速射と共にその巨体を敵にぶつける連携攻撃「ボイジャーダブルアタック」でギギレを撃破した。
合体時に1段目は脛部、2段目は腹部、3段目以降はボイジャースパルタンを構成。


  • MEGA-V4 ソーサーボイジャー4
全長:34.5m
全幅:34m
重量:8500t
スピード:マッハ5

メガイエローが操縦するUFO型ボイジャーマシン。
反重力素子で飛行するため、空中で静止してはジグザグ飛行をするなど、本物のUFOのごとくトリッキーな操作を行える。
前方に反重力ビーム砲「グラビトンビーム」を装備。
合体時には胸部・両腕部を構成。変形パターンが独特で、機首を折り曲げた後、機体中央部から手首が伸び、左右別々に180度展開されることでロケットボイジャー3の先端部を通り抜ける穴となる。


  • MEGA-V5 タンクボイジャー5
全長:26m
全幅:23m
重量:9000t
スピード:150km/h(最高走行速度)/マッハ1(最高飛行速度)

メガピンクが操縦するホバータンク型ボイジャーマシン。
スキーボード状のランディングギアで着陸し、機体上部に「タンクキャノン」というビーム砲を装備している。
合体時には両足部を構成。


戦え!
俺たちのメガボイジャー


俺がただ飛ぶだけのメカを作ると思うか?

ボイジャーマシンは合体してメガボイジャーになるんだ。

メガボイジャー……?

合体のコードは……『銀河合体』だ!

OK!! 銀河合体



完成! メガボイジャー!!



全高:70m
重量:40000t→48000t(メガウイング装備時)
出力:6500万馬力

テーマソング:「銀河を守れ! メガボイジャー」(歌:坂井紀雄)


五機のボイジャーマシンが合体した姿で、コックピットの右パネルに施されたレバーを動かし、「銀河合体」のコードで合体が発動。
亜光速で移動しながらボイジャーマシンが分離・変形、ロケットボイジャー3を中心に各マシンが合体。
最終的にロボイジャー1が腰部・太腿部に変形・接続することで合体完了、月を背にポーズを決める。月からジャンプして瞬く間に地上に降り立つという明らかにおかしい登場シーンがある。
メインコックピットはシャトルボイジャー2のエンジン部だった頭部に存在し、合体時にはメガレンジャーたちをコックピットに自動誘導する。

前半の主役ロボたるギャラクシーメガが青と白を基調とした地味目のカラーリングだったのに対し、
このメガボイジャーは黒と白を基調にメガレンジャー五人のメガスーツと同じカラーが随所に施され、戦隊ロボらしさを前面に押し出しており、胸に輝くMVのマークも目を引く。

戦闘時は両腕部のマニュピレーターを広げ、今にも飛びかかるような構え方で敵に挑む。
全高・重量・出力ともにスーパーギャラクシーメガを上回っており、
軽快なアクションで飛び回り、「ボイジャーパンチ」「ボイジャーキック」といった格闘攻撃で戦う。
3D対戦格ゲでおなじみの追い打ち攻撃や、馬乗りパンチ後にサイコネジラーの両足を掴んで幾度も叩き付ける技も可能。
その為、戦隊ロボではお馴染みの あの指がくっ付いた握り拳である事が殆ど無かった と言う稀有なロボだったりもする。

武装は胸部の銃口から放つ四連装ビーム「ボイジャーパルサー」のみだが、第41話のように温度上昇の火力を利用して敵に大打撃を与えることも可能。
シャトルボイジャー2の前部が分離した「ボイジャーシールド」はスーパーギャラクシーメガを戦闘不能にしたマッドギレールの怪光線を弾き返す強度を誇る。

必殺技はロケットボイジャー3の機首をミサイルとして発射する「ボイジャースパルタン」
メガレッドが操縦桿を←↑↓→にコマンド入力することで先端部がどこからともなく飛んできて、メガボイジャーの右手に収まる。
トリガーを弾くことで、先端部がミサイルのごとく飛んでいき敵を撃破する。
一度の出撃に一発しか放てないのが弱点で、まさに「一撃必殺」といえる武器である。
第40話では邪電戦隊ネジレンジャーのネジピンクの正体たるネジジェラスに対し、全エネルギーを集めて発射。これを撃破した。
第43話ではスーパーギャラクシーメガ、メガウインガーと共に合体技「トリプルメガスパルタン」を発射。ネジファントム、ネジヴァルガー、ネジソフィアを撃破した。

一応、ギャラクシーメガの装備も使用可能。本編では第49話でメガサーベルを使用している。

メガシルバーが独断で開発して操縦するメガウインガーから分離したメガウイングを装備することでウイングメガボイジャーとなり、空中飛行が可能となる。その最高飛行速度はマッハ2.8。
この時、放たれるボイジャースパルタンは「ウインガースパルタン」に強化。急降下により加速され、威力が増す。

なお、メガウインガーとウイングメガボイジャーが初登場した第36話において、自爆装置が搭載…

俺はメガボイジャーに自爆装置なんか積んだ覚えはねーぞ!

されていない事が明かされた。
実際は、I.N.E.T.の石頭な来島副長官からのお叱りを受け変身不能となった挙句、彼の身代わりとなりコンドルネジラーに捕らわれの身となった裕作を救うためにメガレンジャーらが取った猿芝居だった。

すごいぜ!
海を渡ったメガボイジャー

米国版スーパー戦隊こと『パワーレンジャーシリーズ』第6作『パワーレンジャー・イン・スペース』でも〇〇〇〇メガゾード名義ではなく日本と同じ名前で登場している。
合体後のコックピット中央部に"MEGA VOYAGER"と言い逃れしようもなくハッキリと書かれているからだろうか?*1
話順入れ替えにより使用頻度はアストロメガゾード(ギャラクシーメガ)と交互程度になっているが、36話にてタンケン・シュタイン(グランネジロス)によって破壊され、荒野に頭部パーツだけが残るというショッキングな最期を遂げた。

なんでだ?
メガボイジャーは欠陥品!?


メガレンジャー後半の主役ロボといっていいメガボイジャー。
実際に発売されたロボ玩具「銀河合体 DXメガボイジャー」もボイジャーマシンとの合体および「電撃変形 DXメガウインガー」から分離されるメガウイングとの連動合体も再現。年末商戦の切り札とされていた。
本編での活躍と石原慎一氏の歌う「行くぜボイジャ~マシ~ン~♪」のCMソングと共に見ていた視聴層も購入に胸を躍らせていたことであろう。

……にもかかわらず、実際はあまり売れなかった。
いや、売ることが出来なかったというのが正しいのだろうか。

というのも、初期出荷されたDX玩具のソーサーボイジャー4の合体ジョイント部がかなり緩く、
ロケットボイジャー3と合体しづらかったのが問題となり回収沙汰になるという珍事が起こったため。
(酷いものではそもそも合体不可だったものもあったらしい)
特撮作品に限らず、年末商戦というのはその作品の売り上げを左右するものであり、その修正および自主回収で大きく出遅れる結果となってしまう。

この大きなロス及び景気が落ち込んでいたこと、その年のライバルが強すぎたこともも相まり、最終的に玩具の売り上げは前作「激走戦隊カーレンジャー」を下回っている。


打ち込め!
良編集へのボイジャースパルタン



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最終更新:2024年02月27日 01:18

*1 これに関してはメガウインガーも同様