小南(NARUTO)

登録日:2016/10/05(月) 03:06:07
更新日:2024/04/14 Sun 17:29:28
所要時間:約 8 分で読めます





神からの命令よ、アナタを殺す


NARUTO‐ナルト‐』の登場人物。



◇プロフィール

年齢:35歳
誕生日:2月20日
星座:魚座
血液型:O型
身長:169.4cm
体重:45.3kg
性格:冷静沈着・優しい
好きな食べ物:焼き魚
嫌いな食べ物:唐揚げ
趣味:折り紙・押し花
CV:田中敦子、峯香織(子供時代)


◇概要

雨隠れの里に所属するくノ一
作中登場する敵組織・の立ち上げメンバーの一人であり、リーダーであるペイン六道の副官を務めており、暁の正式メンバーの中では紅一点。

青紫の髪に、幼少時に紙で作った花のコサージュをつけている。
身長が170cmにギリギリ届かず、第二部のナルトと殆ど変わらない上、体重が45kgとこの年代の女性にしてはかなり軽い。
実はかなりセクシーなスタイルをしているが、ゆったりとした暁の衣を常に纏っている為、本編では一度もそれを拝む機会は無かった*1

元々は雨隠れの民間人で、戦災孤児だった少女。
極限まで弱り最早死ぬのみ、という絶望的な状況下で弥彦に救われた。
その後程なくして、行き倒れていた長門を保護、三人で必死に戦乱の雨隠れを生き延びてきた。

現在ではペインの右腕兼サポーターとして立ち回っており、他のメンバーと異なり雨隠れを出る事は滅多に無い。
また、雨隠れの里では「神」であるペインの使者、即ち「天使様」として崇敬を集めており、長門が謀殺した半蔵に代わり実質的な里長となっている*2


◇性格

敵に対しては冷静沈着で全く容赦が無いが、本質は長門と同じく平和を求める意志を貫いている。
生来の優しさは今も健在であるが、感情を表に出す時は殆ど長門が関わっている時で、それ以外では抑揚無く冷たい接し方に終始している。
趣味は折り紙で、子供の時に作った紙の花のコサージュは今でも髪に付けている。


◇能力

性質変化は水遁・風遁・土遁と陽遁。
輪廻眼の長門にはさすがに及ばないものの、自来也の教導を受け、また暁として雨隠れの戦いを生き延びてきた経験から、忍者としての能力は高い。
紙を用いた独自の忍術を身につけており、直接戦闘に参加したのは原作では二度だが、高い実力をうかがい知れる。
後述するが、小南本人は常に長門本人の傍に控えており、外に出ているのは全て紙分身である。


◇使用術

  • 式紙の舞
小南の戦術の根幹を成す術。
会得難易度は螺旋丸と同じAだが、実質的には小南特有の術。
「カタチにイノチを吹き込む」陽遁の術の一種で、全身を無数の紙に分解して自在に操る。
但し、この紙は奇壊蟲に接触すると食われてしまう。
また、起爆札を混ぜる事で攻撃にも転用可能。

  • 天使降臨
「式紙の舞」の応用の一つ。
背中に紙の翼を出現させて浮遊し、無数の紙千本を降り注がせて攻撃する。

  • 紙縛りの術
「式紙の舞」を用いた封印術の一つ。
分解した紙で敵を簀巻きにして捕縛する。
ここから窒息死させるのが本来の使い方だが、簀巻きにした対象は宙に浮くので、単に物を運ぶ為に使う事も出来る。

  • 紙手裏剣
修行時代に使用していた術。
チャクラを流し込んで研ぎ上げた紙を手裏剣型に織り上げ、投擲する。
本来は忍具が無くなった際の非常用だが、小南レベルの熟練者が使えば本物以上の威力が出る。
嘗ては小南が投げたこれを、長門が「風遁・烈風掌」で加速させるのが常套手段だった。

  • 紙分身の術
紙で構成された分身を作り出す。
特性そのものは影分身と同じだが、小南は「式紙の舞」と併用する事で本体と全く同レベルの戦闘力を発揮させていた。
更に、起爆札を仕込めば人間爆弾としての使い方も可能*3

  • 神の紙者の術
対トビ用に用意した小南最大の術。
6000億枚の起爆札を敷き詰め、これをチャクラで水に偽装して仕込む。
写輪眼の瞳力を以てしても看破不可能の完璧な迷彩であり、踏み入った敵を内部に落として10分間の連続起爆で木端微塵に粉砕する。
内実としては「とにかく起爆札で爆破し続ける」というだけの単純なものだが、それ故に対処法は著しく限られ、トビがやった様にイザナギで全部無かった事にするか、時空間忍術で脱出するかしかない。

  • 神の火紙星
ナルストシリーズでのペインとの連携奥義。
式紙の舞で作り出した折鶴の群れを神羅天征で叩き付け、続けて地爆天星で封印。
最後に小南が大量の起爆札を張り付けて爆破する。
読みは『かみのほしぼし』


◇作中での活躍

登場は第二部に入ってからだが、「うちはマダラ」を名乗る真のリーダー・トビや、ナルトのパワーアップ、輪廻眼の謎や自来也との因縁等にフォーカスが当てられていた為、余り目立たなかった。
初登場時は、ペインにトビがやって来た事を知らせており、その後彼と共に九尾狩りの指示を受けている。

この時点では「独自の術を使うペインの副官」という立ち位置を出るものではなかったが、長門の過去が判明すると共に彼女の来歴も明らかとなった。

行き倒れる寸前のところを弥彦に救われ、また自身も長門を救い、三人になってから必死の思いで戦乱の世を生き抜いてきた。
その後、半蔵と交戦した直後の自来也達を見つけ、「強くなってこの世のてっぺんを取る為に忍術を学ぶ」という弥彦の意向を受けて自来也に直談判し弟子入り。
三年間の修行の後、独立して暁を立ち上げた。

反対者や抗争を続ける組織との戦いや対立の中、弥彦と互いに惹かれ合っていく。
この頃の小南の忍道は「希望への架け橋である弥彦と長門を支える柱となる」事で、それは後にも形を変えて受け継がれている。

だが――暁の組織としての隆盛に危惧を抱いた半蔵と木ノ葉の志村ダンゾウの謀略に掛かって捕まってしまう。
結果として弥彦は死亡、長門も半身不随に加えてまともに動けない程に衰弱。
立ち上げ当初からのメンバーは最終的に二人を残して全員死亡、という最悪の結末となってしまった。

立て続けの痛みの中、弥彦の夢であった「世界の神になって戦争を無くす」という言葉を受けて、自ら神を称するに至った長門を支え、どんな形でもこの世に平和を齎す為にと暗躍を始めた。
その一方、暁の真のリーダーを名乗る「自称うちはマダラ」の事は全く信用しておらず、警戒を露わにしている。

雨隠れにおいては前述の通り、亡き者となった半蔵、都合上里の人間の前には出られないペイン&長門の代わりに里の事実上の為政者として行動しており、また「神の使いたる天使」として崇敬を集めている。

第二部中盤では里に侵入してきた自来也を迎え撃つも、蝦蟇油弾を食らって動きを封じられ、遅れて現れたペイン畜生道の口寄せに助けられて撤退。
その後は戦闘終了まで姿を見せなかった*4

次に登場したのは木ノ葉襲撃事件で、ペイン六道と共に里へ潜入、ナルトを捜索するチームに加わる。
その中で対処に現れた油女親子と交戦、紙分身と起爆札のコンボで互角に立ち回るも、里潰しを実行に移した長門の指示を受けて撤退。
全力の「神羅天征」を放って消耗した長門を看る為、分身を解除した。

その後、全てのペインを退けて現れた弟弟子・うずまきナルトと対面*5
対話の後に嘗ての信念を思い出し、外道の力で犠牲者を甦らせてこの世を去った長門を看取った後、彼と、天道へと改造された弥彦の遺体を確保。
師から名前と忍道、兄弟子から新たに痛みを受け継いだナルトに、紙の花束と共に平和への意志を託し、雨隠れへと帰還した。

そして――第四次忍界大戦を宣戦布告したトビを迎え撃ち、雨隠れで開戦。
トビの使う時空間忍術の特性を看破していた小南は、写輪眼をも欺く文字通りの切り札「神の紙者の術」にトビを誘い込む事に成功。
トビの瞳術は自分自身をも転送出来るが、起爆札の爆破の方が早い。 更にあらゆる物質をすり抜けるが、それが出来るのは5分間のみ。
10分間もの継続起爆を行うこの術ならば、と実に600000000000枚の起爆札を畳み掛ける。
爆破が終わり、チャクラを極度に消耗するも、トビの姿は無かった。



マダラは……確実に……


死 ん だ か な ?


安堵しかけた瞬間――仕留めたと思ったトビが前触れもなく背後に出現。
急所を貫かれて致命傷を負ってしまう。
うちはの禁術・イザナギで難を逃れたトビから何とか距離を取るも、それが限界だった。

だがその時、止む筈の無い雨隠れの雨が不意に上がり、空に巨大な虹が掛かる。
それこそ、長門が死んでも尚見せた希望の証だと信じた小南は、残る全力を振り絞って最後の術を発動。
しかし、攻撃に移る前にトビに割り込まれ、幻術・写輪眼を受けて昏倒。
長門の遺体を安置した場所を吐かされ、そのまま絶命した。

しかし、自来也から長門へ、そして長門からナルトへと受け継がれた「希望の架け橋」は確かに繋がり、やがて忍界へ一時の平和を齎す事となる。

最後の最後で裏切った為か、カブトが単に回収しなかっただけか、彼女は大戦で穢土転生される事は無かった。


◇主な人間関係

  • 弥彦
戦争孤児だった幼少期に極限まで弱りもはや死ぬのみ、という絶望的な状況下で弥彦に救われた。
好意を抱いていたが、弥彦からは自分ではなく長門を優先する様に常々言われていた。

幼少期に空腹で行き倒れていた長門に自分のパンを与え、保護した。
弥彦の死後は長門の傍らで衰弱により移動もままならない長門の護衛と看護をしている。
また、半蔵の謀殺後は長門の代わりに雨隠れの実質的な里長として実務を取り仕切っている。

嘗ての師匠。
弥彦の提案がきっかけとなり、彼のもとで忍術を学んだ。
自来也からは「お前は三人の中でも格別優しい子だった」と評価されていた。

  • 半蔵
雨隠れの里の里長を務めていた人物。
勢力を拡大していく暁に雨隠れの主導権を奪われる事を恐れ、志村ダンゾウと手を結び、小南を人質に暁を騙し討ちにして弥彦を殺害した。
その後、暁のクーデターによって殺害された。
因みに、殺害後も対外的には半蔵が生きていると思わせる為、他里との交渉時には小南が変化の術で半蔵になり変わっていた事が、アニメオリジナルエピソードで描かれている。

弥彦の死後、暁の影のリーダーとなったうちはマダラを名乗る男。
尤も、小南はトビの事を信用しておらず、その正体も知らなかった。




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最終更新:2024年04月14日 17:29

*1 ファンブック「者の書」の設定画でそのスタイルと、作者のコメントを確認可能

*2 外部を誤魔化す為、他里との接触時は半蔵に扮している

*3 本体でも出来るが、トビ戦のように自爆特攻になる

*4 長門を看護していたと思われる

*5 実は「小南本人」の登場はこれが初