マスコンバット(ロマサガ3)

登録日:2016/09/26 Mon 03:15:15
更新日:2023/11/11 Sat 09:16:54
所要時間:約 13 分で読めます




マスコンバットとは、ロマンシング サ・ガ3のミニゲームのひとつ。
ただし、主人公選択でミカエルかハリードを選ぶとオープニングイベント中に必ずこのマスコンバットで勝利しなければならない。

プレイヤーは数千人の軍団を率いて敵軍団と戦うという戦争ミニゲームであり、様々な戦術・戦略を用いての駆け引きが魅力である。
主人公がミカエル以外の場合でも、特定のサブイベントで一度だけ遊ぶことは可能。

ロアーヌ国の領主であるミカエルが主人公だとメインイベントである施政の一環として数多くのマスコンバットイベントをこなすことができる。
強大な兵力と策略を駆使して、ロアーヌの若き名君(バカ殿?)ミカエルの施政の邪魔をする輩を蹴散らしてしまえ!

これがクリアできなくてミカエル主人公だとオープニングで詰むとかよくある事

【基本ルール】





      
      
      
      
      
      
      

上のように自軍と敵軍が戦闘フィールドの左右に陣地を作って分かれ、いくつものユニットで構成された軍団に命令を下して移動させ、敵軍を打ち破るのが目的。
自軍は青で敵軍が赤となっている。は指揮官ユニットをあらわす。

戦闘に勝利するには敵軍を文字通りに全滅させるか、戦闘終了時に生き残っていた兵の合計数の差によって決まるため、当然ながら敵は倒すのが基本。
何千人の軍隊とは言うが実際には1ユニットにつき100人単位の戦力となっているため、実際に動いているのは40vs40かそこらの数である。

ユニットにはそれぞれ体力や攻撃力、防御力といったステータスが設定されており、攻撃・突撃中の敵ユニットに接触すると体力を削られる。
そして体力が尽きると土煙と共に消滅する。また、相手側の陣地の一番端までユニットを追い込むことができれば体力に関係なく一撃で倒すことができる。

各ユニットのステータスは兵種だけでなく、戦闘時に組んだ陣形や実行した作戦、戦闘フィールドの種類やユニットの位置によって変化する他、
モラル(Morale=士気)というステータスが特に影響しており、モラルが低下してしまうとユニットは思うように能力を発揮できなくなってしまう。
モラルは自軍の陣地方向へ下がるだけで回復できるのでヒットアンドアウェイを心がけよう。自軍ユニットが敵陣を突破したり作戦でも回復できる。

また、指揮官ユニットを直接倒すことができれば、敵軍はまともな作戦を行うことは不可能となる。
チャンスがあれば指揮官を討ち取ってしまおう。「全軍突撃」を喰らいはするが、こちらも作戦でいなしたり押し返せば勝機は十分ある。


【陣形解説】

自軍も敵軍もそれぞれ陣形を一つ組んで戦闘を行っており、種類によって攻め方が大きく変わる。
ミカエルが主人公の場合だと施政イベントでお金を使って戦術研究を行えたり、マスコンバットの結果によって習得できたりもする。
ここで解説する陣形はプレイヤーが使用できるものをすべてまとめた。

◆縦列陣形
最も基本的な陣形であり、ユニットが文字通り縦一列になることで突進力を高めることができる。攻撃・防御力は普通。
基本とはいえ、相手によっては一気に押し切れるので意外な使いどころがある陣形。
ユニットごとの負担を減らすなら前後列に分かれた陣形が、後退が効果的に働くならこの手の陣形が便利。

◆攻撃/防壁の波陣
攻撃力、または防御力の高いユニットを前列に配置し、後列を温存させて二重の壁を作る陣形。
基本的に後列のユニットはモラルが回復するため、敵軍が前列を相手にして消耗した所で、後列と前列を交代して叩き潰すことができる。
前列で耐えて突撃するだけでも強いが、各種「交代」系の兵法がこの陣形を強くする。

◆波状盾の陣/三波状陣
三列の壁を形成して、最後列の安全を確保する、より守りに徹した陣形。
一列ごとの兵士数にバラつきがあるので、補うための交代要素がある戦術も合わせたいところ。
「前二列交代」がもっとも効果を発揮するだろう。

◆疾風陣
最速の移動力を誇る陣形で、移動力の高いユニットなら一瞬にして自軍陣地から敵陣地にまでワープできるほど。
速攻で端に押し込みたい場合や、相手が特殊な攻撃を行ってきたりこちらがモラルを回復させるために急いで後退させたい場合などに便利。
……が、逆に防御にはまったく向かない先手必勝の陣形である。

◆強撃陣/背水の陣
強撃陣は指揮官を後列に、他のユニット全てを前列へ縦一列にすることで全軍の攻撃力を上げることができる力押しの陣形。
背水の陣は自軍陣地まで追い込まれると最強の攻撃力を発揮して敵を返り討ちにすることができる形勢逆転の陣形。覚え方が特殊で、戦術研究などでは覚えられないのが特徴。
どちらも移動力は極めて小さく移動力は皆無なので、突進力のある敵に押されやすいのが欠点。

◆上翼/下翼突撃の陣・中央突破の陣
それぞれが自軍の移動力・攻撃力のある兵力を特定の位置に集中させて敵陣を突破する陣形。
敵指揮官の位置によっては指揮官に対して集中攻撃ができるので、上手く使えば指揮官を真っ先に倒せる。
「〇翼攻撃」や「後列突撃」「前列突撃」などもそろったら併用してみるとよい。


【主な作戦】

それぞれ自軍を有利にするための駆け引きであり、マスコンバットのメインとも言える要素。こちらも陣形同様に戦術研究などで新たに習得して使うことができる。
また、作戦はそれぞれ攻撃、防御、奇策と種類が分かれており、状況に応じて使いこなせばあっという間に敵軍を全滅させることも可能。
作戦を指示して実行していた時間によって、勝利時に覚えられる兵法が変化する点も重要。

◆前進攻撃
◆前列・後列前進
◆上翼・下翼攻撃
指定した位置の兵士が前進し、相手に対して攻撃を行う。
前進攻撃は最も基本的な作戦であり、とにかく進軍する基本攻撃。必ず使用戦術の一番上にセットされ外す事ができない。前列は攻撃力が上がると共にモラルが低下していき、後列はモラルが回復する代わりに無防備になってしまう。
作戦によっては「前列前進」で前列だけ前進させて後列は温存させ他の作戦で距離を詰めたり、〇翼攻撃で列の上下のみを前進させて攻めることも可能。
後列前進は交代の手間を省いたり、前列で防御して後列で攻撃が自然にできるので、地味に強烈な戦術。というか、前列前進とともに移動が速く攻撃力も高いうえに回数制限も無い超強力な戦術となっている。
特に三波状陣と後列前進の組み合わせは強力無比で、列を入れ替えながら圧倒的攻撃力&突進力で敵を蹂躙する様はさながら上杉謙信の車懸。モラルを上下させる他の戦術と組み合わせれば最後の相手であるボナパルトにも無傷で勝利することが可能である。
上翼・下翼攻撃は相手指揮官の位置によってはピンポイントで攻撃を行って倒せるので、残りの兵法をつぎ込んで楽勝につなげられることも。

◆強撃前進
◆速攻前進
強撃前進は前進攻撃の攻撃力強化版で、攻撃力をさらにアップさせて攻撃ができるがモラルが低下しやすく移動力も低くなる。また、4回の使用制限もある。
これを背水の陣などと組み合わせて使うと驚異的な攻撃力を発揮できるので、迎撃が効果的な戦向け。
速攻前進は前進攻撃の移動力強化版で、攻撃力は変わらないが素早く前進攻撃をすることで突進力を高められる。
疾風陣と組み合わせて使えば驚異的な速度での突破も可能。沼地や坂道などにも強く、相手を端に追いやる算段があるなら本当に強い。

◆全軍突撃
◆前列・後列突撃
◆指揮官突撃
相手のモラルを大幅に低下させて自軍のモラルを回復させつつ攻撃力をアップさせる。突撃中は攻撃力があるが、モラルの消耗も激しい。
全軍突撃も基本の戦術であり、相手に先に使わせて自分は後に使えば相手を弱体化させたまま一気に攻めることができる。使い時を図るのが重要。
指揮官突撃は指揮官が突撃して、残りの兵士のモラルが猛烈に回復するという変わり種の作戦。使いどころは難しいがモラル回復に使え、特殊なルーチンの敵将に対して効果が高い。

◆全軍後退
◆速攻後退
◆後退攻撃
自軍の陣地に後退することでモラルを回復させることができる。
しかし敵に背を向けるので後ろからの攻撃に対して無防備になってしまう。相手の後退・交代中などに合わせて下がるなどして、損耗を抑えよう。
速攻後退は特殊な作戦を確実に回避したりする際に便利。後退攻撃はモラルは回復しないが強攻撃で敵を迎撃することができる。

◆全軍防御
◆全軍防御 強
◆前列防御
◆後退防御
◆前列死守
その場で停止して全軍の防御力を高める作戦。これで相手のモラルが低下するまで粘って攻めるのは基本中の基本。
全軍防御以外はより効果の高い防御が可能。一列しかない陣形でも、前列防御することでかなり耐えられたりする。
後退防御は自陣が徐々に後ろへ下がってしまうが、モラル回復も同時に行えるため反撃に転じやすい。
しかし、前列死守はイマイチ使いにくい。HPを減らしつつ最強防御するのだが、これを必要とするほど破壊力のある敵軍がいるかというと…。

◆前列交代
◆速攻交代
◆前二列交代
陣形が複数の列の場合にその列を入れ替えることができる。
前列を相手にして消耗した敵軍を即座に万全な後列で叩き潰し、さらに消耗した前列兵のモラルを回復させることもできる。
前二列交代は三列ある陣形の場合、三列目は戦わず前の一列目と二列目だけが交代する。
「爆裂部隊」「分断作戦」と組み合わせると多くの兵士を安全に前線に運ぶことができる。
交代中は無防備なので、敵の交代時は攻め時と思いきや、実は交代中の敵に突っ込むと前列で防御しながら後列で攻撃してきて思わぬ反撃をくらってしまう。後退でのモラル回復からの再前進や防御に専念した方がいいだろう。

◆統率回復
◆陣形回復
その場でモラルを回復させたり、乱れた陣形を元に戻して態勢を立て直しモラルを回復させる作戦。
統率回復は即時発動して攻撃力も回復し、陣形回復は実際に陣形を立て直す間無防備になるがモラル全快で複数回使える。
突撃や奇策が多発したりして、長期戦で消耗したときに使うとかなり有効。

◆情報操作L1〜L5
自軍のユニットをレベルの分減らして飛び込ませ、敵軍に対して様々な効果をもたらす。
前進攻撃をさせて誘い出させたり、防御状態や無防備状態にして動けなくさせているうちに突破を仕掛けたりと、場合によってはかなり使える。
また、情報操作中は敵軍は他の作戦を行えないので他の作戦が効きやすくなる。色々な作戦があってこそ最高のコンボパーツになってくれる。
相手指揮官を倒した後に情報操作すると、効果が切れた敵軍は全員棒立ちになり、お先真っ暗。
なおL5は実際には使用不可能。

◆雨ごい
雨を降らせることで自軍のモラルを減らしつつ、敵軍のモラルをそれよりも激減させる。自軍のモラルを回復させる作戦とセットで使えば大差をつけて、敵を弱体化させつつ攻められる。
鉄壁の兵法で覚えるのは難しいが、効果は高い。

◆分断作戦
最前列のユニットが敵軍の前列・後列の間へと一気にジャンプして飛び込み、敵軍を分断する荒業。防御どころか反撃の兵法である。
敵指揮官を一気に叩き潰したい時にはかなり使える。……が、両軍とも列が複数でないと、あまり意味がない。
相手の待ち伏せを無視して強襲したり、沼地で立ち往生した敵を万全の前列でつぶしたり、極まると城門の奥に突入するというミラクルを起こす。
鉄壁の兵法で覚えるのは難しいが、効果は高い。

◆爆裂部隊
自軍ユニット複数に爆弾を持たせて地形を無視して忍び込ませ、カウント後の自爆で範囲内の敵軍に大打撃を与える。
とどのつまり自爆テロで、かわされると無駄死にに終わる。自爆した兵士は報われない……。
だが、この破壊力は目を見張るものがある。前列防御で相手を食い止めたり、情報操作L1やおとり作戦で後列も殺到させたりすると効果てきめん。
猛将の兵法で覚えるのは難しいが、効果は高い。

◆煙りぜめ
敵軍を敵陣へと押し返せる作戦。攻められてピンチの時に使うのが基本。
攻めに行く場合も、これと兵法とのコンボでさらに大きな損害につなげられる。
押し返されている間は無防備で、敵指揮官を倒してからこれを使えば、残った敵兵は何も出来なくなる。
疾風陣で速攻前進して戦線を上げ、この作戦でさらに押し込めば、大抵の戦いは勝てたりする。

◆偽りの白旗
降参したフリをして敵軍の攻撃力を低下させる。ついでにモラルも多少は下げられる。
卑怯だが、他の作戦をさらに併用させて攻めれば一気に畳み掛けられる。
長期戦になりそうな戦いでも、短期決戦にしたい戦いでもどちらでも有効に働く。

◆おとり作戦
指揮官がおとりになって挑発し、敵軍に全軍突撃を誘発させることができる。
しかし、その挑発方法が

「お前の母ちゃんデ〜ベソ〜」

ミカエルのイメージが下がること間違いなし……
ともあれ、これで全軍誘い出した後沼地でもがかせたり、爆裂部隊でごっそり巻き込んだりするのにどうぞ。
実はこれも情報操作系。指揮官が危険なポジションに立つ代わりに、兵力を失わずに済む。

◆投石部隊
爆裂部隊と同様に若干のタイムラグの後、中央の戦闘フィールドに落石の雨を落とす。
敵を上手く誘い出させて使えば一気に敵軍の数を減らせる。

◆全軍退却
戦闘を諦めて撤退する作戦。これを選ぶと他のコマンドは選べなくなってしまう。
基本的に使うことはないので別の作戦と変えよう。

【異名】

戦い方によって異名が変化していく。

◆指揮官ミカエル
初期状態。おそらくゴドウィン男爵もこの時はロアーヌ侯ミカエルを金髪の孺子(こぞう)と侮っていたことだろう。

◆死神ミカエル
自軍を失うことなく敵軍をほぼ狩り尽くす常勝無敵のミカエル。
マスコンに慣れていて情報操作を使わなければこれになりやすい。
情報操作の奇策を得意とする東方の月術士ヤン将軍とは対照的、と後世の歴史家が評したか定かではない。

◆疾風ミカエル
速攻前進を得意とするミカエル。ミカエル・デア・シュトルムと読もう。

◆爆裂ミカエル
兵士に自爆攻撃させる非道のミカエル。
お国のために特攻する兵士たちは「ジーク・ロアーヌ! ミカエル!」と叫んでいたかは定かではない。

◆突撃ミカエル
あまり細かい指示はせず突撃指示でそのまま押し切るミカエル。
「突撃こそ我らの本領よ!!敵にいかなる奇計奇策があろうとも、力で打ち破ってくれるわァッ!!」とミカエルが言ったかは定かではない。

◆智将ミカエル
情報操作などの奇策を使って敵軍を瞬殺するミカエル*1
攻撃や防御に時間をかけていては智将とは呼ばれないのだろう、とユリアンは思うのだった。

◆猛将ミカエル
攻撃の兵法を使ってる時間が一番長い一般的なミカエル。猛将と称えられる指揮官に命を預け、共に戦うのは望外の喜びで名誉な事であるとラドム将軍以下ロアーヌの将兵たちは思うのであった。
そういう戦い方をすると、マスコン後に入手する兵法も「攻撃の兵法」になり、敵を全滅させているとさらに「猛将の兵法」も入手できる。

しかし、
「こいつはいいぞ! どっちを向いても敵ばかりだ! 狙いをつける必要も無いくらいだぞ!」
とか
「よろしい、本懐である!」
等と調子に乗って攻め過ぎて、反撃を食らわないように注意が必要となる。

◆鉄壁ミカエル
防御の兵法を使ってる時間が一番長い堅実な戦い方が多いミカエル。ミカエル・デア・アイゼルンウォンドと読もう。
そういう戦い方をすると、マスコン後に入手する兵法も「防御の兵法」になり、損害0ならさらに「鉄壁の兵法」も入手できる。
異名の評価値が同じなら地味な鉄壁は優先度が最も低い。


【主なユニット】

ユニットは体力、攻撃力、防御力、移動力のステータスを持っており、種類ごとに特性が異なっている。


◆指揮官
軍団をまとめる指揮官で自軍の色の旗を掲げている。他のユニットと比べると体力などが多め。
このユニットが倒されると作戦が前進・突撃・退却のいずれしかできなくなり、軍団も弱体化してしまう。
敵軍によっては指揮官が倒されると退却したりする。

◆歩兵
灰色の鎧をし、剣を持ったユニット。一般的な兵士で全てのステータスが平均的。

◆重装兵
盾を持ったユニット。攻撃力や移動力は低いが防御力が高いので最前列でのしのぎ役や、防衛戦に向いている。

◆騎兵
馬に乗ったユニットで攻撃力と移動力が高く、敵を倒したり敵陣を突破しやすい。
反面、防御力は低く前列で防御をしていたりするとすぐにやられてしまう。

◆傭兵/弓兵
施政イベントで5万オーラム注ぎ込めば次回のマスコンバットで傭兵部隊を雇うことができる。
攻撃力の高い剣兵、驚異的な移動力を誇る暗殺兵、防御型の棍棒兵が存在し、どれも通常のユニットより高い能力を持ち、頼りになる存在。
弓兵はリブロフ軍団との戦いでのみ参戦可能。敵の策を潰す重要な役割を持つ。

◆魔物兵
たまに敵軍として魔物の軍勢を相手にすることがあり、どれも通常とは違い特徴的で強力なユニットばかりである。
飛行兵は地形の影響を受けず、スライム兵は最強の防御力を誇り、ゾンビ兵はモラルの概念がないが最強の攻撃力で正面から力押ししようとするとまず返り討ちにされる。
どれも普通に戦うとかなりの強敵。


【特殊な戦場・地形】



◆沼地
自軍と敵軍の間に大きな沼地のエリアがある場合、そこへ侵入したユニットは移動力が極端に低下し、さらに体力も死ぬまで徐々に削られてしまう。
空を飛んでいるユニットには効果がないが、飛行ユニットは敵専用。あしからず。

背水の陣などで侵入すればもはや動くことすらままならない。それだと勝てないので、何か相手を釣る戦術も必要になる。

◆砂漠
戦闘フィールドが灼熱の砂漠になっているとほぼ一瞬にして両軍のモラルがゼロになってしまうため、モラル回復などはほとんど役立たずになってしまう。
相手の特殊な作戦を位置移動でやり過ごしたり、端に追い詰めてしまうなどの工夫が役に立つ。

◆坂道
自軍側に向かって下り坂にフィールドの場合、自軍の移動力が低下する上に停止していると勝手に後ろに転げ落ちてしまうため、敵に突破されやすい危険がある。
待ち伏せ系戦術を使うときに自滅しないよう注意したい。

◆城壁
敵陣の端付近に突破不可能の門が存在するが、こちらからの攻撃でダメージを与えて打ち破ることが可能となっている。
この間、敵軍は投石機でこちらを攻撃してくるので、傭兵部隊を雇って「弓兵部隊」で撃ち落とそう。
いない場合は前進と後退で発射位置を躱しつつ戦おう。「石の雨」は攻撃力が落ちるので、強防御や全軍防御で対処。


【主な敵軍団】

オープニング

◆ゴブリン軍団
ミカエルが最初に相手にすることになる敵軍。ゴブリン王国のゴブリンキングなる奴が指揮官だが猪突猛進で前進攻撃しかしないので楽勝。
ある程度敵を減らすと、敵軍後方から援軍が現れて追撃し、全体に大ダメージを与えてくれる。全軍突撃を使うと後方の騎兵が逃げてしまうため援軍が早く現れる。
いわばマスコンバットのチュートリアル。今後のために良い作戦や陣形を今のうちに覚えてしまおう。
人によってはここで鉄壁の兵法の習得を狙うとか。

後に軍事演習では「ゴブリンプリンス」なる奴が指揮官となって攻めてくるが、所詮は毛の生えた程度の強さしかない上に兵力も低下している。
全軍突撃を温存すれば勝てるあたり、やっぱりゴブリンはゴブリンに過ぎない。


◆ゴドウィン男爵軍団
ゴブリンキングに続いて相手をするゴドウィン男爵の軍団。
ミカエルの玉座を狙い反乱を企てたゴドウィンであるが、魔物と結託したり、ミカエルの妹のモニカを人質にしようとしたりしなければ反乱も起こせない上に
自分が不利になると味方を置いて自分だけ「指揮官退却」で逃げ出すのでかなりのヘタレ。
それでもマスコンバットの仕組みをよくわかっていないであろう初プレイ時は最初の難関になりがち。
しかしハリード主人公時だとハリードが覚えている陣形・作戦で普通に押し切れたりするおかげでミカエルポンコツ説が深まる

列交代を駆使するタイプなので縦列陣形で兵力を集中させて数の有利をとったうえで全軍防御で敵のモラルを削ってから攻撃し、相手の交代中にこちらのモラルを回復させ、効果的に兵力を削るとよい。

ちなみにゴドウィンに魔物の軍勢を与えたりファルス&スタンレーの戦いを裏で煽っていたのは四魔貴族のアラケスという噂がある。


ミカエル主人公時

◆パッペンハイム傭兵軍団
ミカエルに資金援助(ようはたかり)を求めて断られたので逆ギレで戦闘を仕掛けてきた連中。
疾風陣の陣形で挑んでくる他、作戦も後退攻撃や速攻前進などを使ってくるのでとにかく素早い。

……が、意味もなくヒットアンドアウェイをしたりするのでかなりのアホ。それらの作戦を4回使い切ると全軍突撃するので、あとはそれを迎え撃てばよい。
このあたりは初期の兵法でなんとでもなるだろう。


◆エドウインにせ男爵軍団
ゴドウィンの弟を自称して領地を返せと言ってくるが、ミカエルいわくゴドウィンに弟はいないとのこと。ようはたかり。エドウィンではなく「エドウイン」である点がパチモン感全開である。
しかし、ゴドウィンよりは強く傭兵を雇っていたり、前列突撃を何回も使ってくる曲者である。
ある程度兵法が揃っていないと厳しい。相手の消耗が早い突撃をうまくいなすのと、後列の傭兵部隊をいかに処理するかがカギ。


◆北の森の盗賊
最近被害が増えてきたと噂の盗賊。規模が凄まじいが突っ込んだら負け。
お金での交渉もできるがこっちが損するだけなので遠慮なく討伐しよう。
だが、所詮盗賊・・・と侮ると酷い目に遭う。

野盗たちとの戦いは3連戦になっていて、相手の兵力を削ると地味に次の戦いにも反映されたりする。
1番手のラビットの部隊は斥候に近いようで、ある程度消耗したり押されたりすると「全軍退却」を使って逃げ出す。
連戦の最初なのであまり消耗してはいけない。こちらも攻撃的な戦術が多いなら強気に攻めてみるのもよい。
2戦目のフォックスの部隊はこちらの部隊が一定数画面中央に差し掛かると、伏兵の弓攻撃で大ダメージを与えてくるので、これを使わせないようにしないと最終戦に響く。
相手はこちらが前進すると全軍後退し、全軍防御や全軍後退すると前進攻撃をしてくる。これを突いたヒットアンドアウェイや、伏兵を無視してフォックスを攻撃できる指揮官突撃などで勝負しよう。後退攻撃を習得していれば楽に戦える。
最後のベアの部隊は防御に重きをかけ・・・ているのではなく、分断攻撃を軸にした戦術コンボで強襲してくる。慣れないうちは兵数が少ないとつらい。
分断される前に兵力を奪うか、戦術コンボ後にリカバリーをかけることができれば有利に戦うことができる。


◆ゾンビ軍団
3つの部隊に分かれて現地で合流するという軍事演習の最中に戦うことになる敵軍団の1つ。
ライブラ率いる重装歩兵隊は上記のゴブリンプリンスと相手をし、タウラス率いる騎兵隊がこのゾンビたちに遭遇する。
ちなみにゾンビ軍団には一応、「トミー」なるリーダーがいはするものの、他のゾンビと同じなので倒しても影響はない。

一見、モラルが皆無なので楽勝・・・かと思って正面から突っ込めば凶悪な攻撃力によって逆に返り討ちにされてしまうため、力押しで挑むのは無謀。
ゾンビ軍団はフィールド内を行ったり来たりを繰り返す動きをするので攻めてくる時は一旦下がり、逆にこちらに背中を見せて向こうが下がり始めたらその隙を突いて進撃して体力を削って少しずつ倒していくのがセオリー。


◆リブロフ軍団
軍事演習の合流地点で襲ってきた謎の軍団の正体。ちなみにこの時の部隊は防壁の波陣を汲んでる以外、たいして強くない。
昔はピドナのルートヴィッヒが団長を務めていたが今では見向きもされなくなったため、国境が近いロアーヌの領土を狙ってきた。
ミカエルは反撃のために沼地、出城と連戦を繰り広げることになる。

沼地ではヴラドの部隊が波状盾の陣の亜種「沼地の守り」を敷いている。
前進して沼地に「前列前進」してきた敵を誘い出し、沼地の縁で防御して削るか、速攻前進・爆裂部隊・分断作戦で沼を飛び越え、他の戦術も合わせて一気に攻めるのが得策。
初期戦術縛りでも敵のルーチンを見切れば誘い出し〜沼地で削りが可能で、何とかなるようになっている。
攻城戦前半はラザールの部隊が防壁の波陣の亜種「城の守り」を敷いて、城門の中に立てこもっている。
ラザールの指示に合わせて投石部隊が攻めてくるので、こちらもベストポジションを見つけて弓兵部隊で応戦し、モラルを回復させつつ城門を破りに行こう。
後退や防御も駆使して岩の直撃を避け、兵力をうまく温存したい。ちなみにこちらの兵数が半数を切った時も城門を開いて襲ってくる。
攻城戦後半は敵の指揮官・バイヤールが影武者を用意し、それが倒されると偽りの白旗を使ってくるのでかなりセコイ。
統率回復で態勢を整えなおしながら戦うか、上翼攻撃や情報操作を駆使して本物を先に倒すことで対抗可能。

連戦に全て勝てばリブロフの出城を奪うことができる。


◆神王教団
喧嘩を吹っかけてきた過激派テロリスト、神王教団の軍勢。
こちらも連戦でリブロフの出城を攻めてくるが、出城を手に入れた時に選んだ前線指揮官によって難易度が大きく変わるのでよく考えて選ぼう。

最初は時間稼ぎの攻城戦で、敵将のガリバルディーの指示により何度も突撃攻撃が襲ってくる。
攻撃は基本行わずとにかく防御で粘り、相手が背を向けたときのみ前進して耐えるためのスペースを確保するのが大事。
リブロフ戦後に軍事コマンドのどれかを使用すると、空いた枠に防御工事コマンドが出現し、工事を行えば投石機が使えるようになるので少し有利になる。
3人の将軍を選んで異なる兵法で戦うことになるがどの将軍でも勝ち筋はある。もし、ガリバルディーを倒して敗走させればまさに神。
続く追撃戦では情報がロクに得られない中、坂道の戦闘フィールドでアクート率いる軍勢と戦う。
相手は坂の上、こちらは坂の下なので自軍の突進力が低下しているため注意が必要。陣形によっては自滅の危機もあるので、兵法選びは大事。
最後の砂漠戦では兵士の消耗がひどくモラルがすっからかんの状態で、三波状陣を組んだシャルルの軍勢と戦う。
しかし、前二列の信者兵は戦闘能力が低く、相手も砂漠の影響でモラルが減っていく。
「信じるものたち……」と称して爆裂部隊を何度が特攻させて自爆テロを仕掛けてくるため、ヒットアンドアウェイでこれを交わし、穴の開いた敵陣を突破しよう。

全てに勝てば50万オーラムの賠償金をふんだくれる。ミカエル社長にとってははした金である


◆ビューネイ軍
ミカエルのロアーヌ国は四魔貴族のビューネイの本拠地の近くにあるため、魔物の軍勢を差し向けてきたのを迎え撃つことになる。

デビルリーダー率いる軍勢と沼地で戦うことになるが、敵軍は飛行兵なので一切影響がないのでかなり厄介。
また、敵将の位置がランダムで変わるだけでなく全軍突撃以外の作戦をメッセージ表示なしで行うという特徴も持っている。
前進系メインだと苦戦するので、奇策なども混ぜて迎撃戦を挑むことになる。
ここで負けるとミカエル自らが直接討って出てモンスターと戦闘することになる。


◆ボナパルト軍
アビスゲートを全て閉じると攻めてくる魔物軍団。
魔物ユニットはかなり強力な上に幻影攻撃で戦闘フィールドを沼地・坂・砂漠に変えたり、奇策の兵法を使うとカウンターでお返しをしてくる屈指の強敵。
まさしくこのミニゲームのラスボスにふさわしい強さを持つ。いろいろ試して挑もう。


全キャラ共通

◆スタンレー軍団/ファルス砦
ミカエルとハリード以外の主人公が遊ぶことができる数少ないマスコンバット。

小競り合いを続けるスタンレーかファルスのどちらかに傭兵として参加することができるが、ミカエルと違って作戦などはそれぞれ固定で決まっている。
スタンレー軍団の方は戦力は少ないが作戦が豊富で、ファルス砦は兵力はあるが作戦は凡庸という特徴がある。

どちらにつくかはプレイヤー次第。どちらにしろ、勝ち筋があるので的確にこなしていくこと。


◆ヤン ユウチュン軍
ストーリー上は必ず、そして最後に行うことになるマスコンバット。
主人公達が黄京へ侵入するためにヤンファンが時間稼ぎの陽動作戦を行うことになる。
ヤンファンを仲間にしていると彼が作戦に参加しなくなるため、ヒィアン ユーが指揮官となり、使える作戦が変わる。

敵軍を一定時間足止めすれば良いだけで勝つ必要は無いのだが、気づかれると引き上げられてしまう。
防御だけに拘らず余裕のある時に攻めたり、温存した情報操作をうまく解禁したりと、戦術を駆使してうまく引き留めよう。
ちなみに敵軍を全滅させると失敗扱いになる。
なぜなら、退却先は主人公が乗り込んだ黄京城内なので、主人公たちが大軍に圧殺されることになるからだ。
SFC版では、作戦の結果に関わらずその後の展開には一切影響がないため、やりこみでもなければ、さっさと退却してしまえばいい。ロマサガ3は、開発納期の都合で削られた要素が多く、その一部なんだとか。
リメイクでは、足止めした時間に応じて黄京城内の宝箱を守る敵が減るようになった。ただしストーリー進行上で必ず倒さなければいけない敵はそのまま残っている。

◆クレメンス軍VSルートヴィッヒ軍
こちらは番外編で、トーマスが主人公の際にイベントの回想シーンで見ることができる。
メッサーナ王国の前国王が亡くなった後、ピドナ近衛団長だったミューズの父、クレメンスとリブロフ軍団長のルートヴィッヒが王位を争った際の一戦。

クレメンスは攻撃の波陣、ルートヴィッヒは下翼突撃の陣でそれぞれ挑んだ。
……が、戦闘開始直後にルートヴィッヒは何を血迷ったか後列突撃と全軍突撃を連発しクレメンスの全軍突撃で返り討ちにされた挙句、
少し被害を受けただけで全軍退却をするという何ともマヌケかつヘタレな結果に終わった。

……しかし、この後にクレメンスはルートヴィッヒが手を組んでいた神王教団に暗殺されてしまい、最終的にルートヴィッヒがピドナの実権を握ることになった。
自分は手を汚さずに過激派テロを使ってライバルを抹殺するとはき、汚い……!


【没陣形・敵軍団】

トレードと同じく、このマスコンバットにも色々な没要素が存在し、敵軍団の中には面白い連中もいたりする。
リマスター版では惜しくも復活ならずであった。

◆陣形

●人間盾
最小限の兵を前列で守りにつかせ、残りの兵力を後列に集中させる陣形。
……とどのつまり、前列の兵を捨て石にするという非人道的にして外道な作戦である。
名前からして……っていうか、もうちょいまともな名前は無かったのか……。


●三弓の陣
兵力を三つに分け、それぞれを中央・上翼・下翼で配置して進行する陣形。
ちょうど下のような形になる。




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◆敵軍団

●ガマ軍団
三波状陣の陣形で挑み、能力の高い傭兵を全種類雇っている。その上偽りの白旗でこちらの攻撃力をダウンさせてくる手ごわい奴。
しかししょせん傭兵なので、指揮官が倒れると退却したり混乱したりするなど、こちらが優勢に立てると崩れるのも早い。


●デュマ軍団
昼と夜に二回連続で戦うという珍しいマスコンバット戦。
夜間戦闘ではかかしによるハリボテの大軍団をこちらが用意して敵を惑わすという面白い展開が見られる。
夜間での戦闘はこちらの兵力が非常に少ない状態を想定したと思われる。バレずに戦うのはかなり大変。
バレたが最後、大軍による全軍突撃が待っている。


●パンチョ・ゾウ狩り一味
巨大なゾウと子ゾウを投入するという豪快な兵力を用意してくる軍団。
しかもそのゾウを暴れさせて突撃させるという何ともパワフルな作戦を使ってくる。


●ハンニバル軍団
峠の坂道で戦う軍団。この軍団のユニットは珍しく色が黒くなっているのが特徴な他、没ユニットのドラゴンに乗った騎兵まで用意している。
黒い竜騎士団、といったところだろうか?


●アクート魔物軍団
舞台は上のハンニバルと同じだが、こちらは兵力のほとんどが竜騎士兵である上に飛行兵まで投入してきているかなりの強敵。
攻撃力がアホみたいに高いうえ、戦場は坂道になっており、偽りの白旗で攻撃力を下げてもなお押し切る破壊力を残す。戦術によるがボナパルトを上回る強敵と考えていい。
特殊な専用作戦を一切使わないくせに蹂躙されたときの無力感は、筆舌に尽くしがたい。


●カノープス軍団
自軍の兵士が紙装甲なうえにモラル上限が低いという、かなり不利なシチュエーションの夜戦。


●山賊軍団
防衛と討伐の2戦がある。
防衛戦では村人を率いて平野で山賊を食い止める。
全軍突撃と同じ効果の「山賊のおたけび 村人達はおそれおののいた」が定期的に何度も発生して不利を強いられるが、
耐え続ければ「なかなか今日の村人達はしぶとい! 今日のところはひくとするか・・・」と言って退却していく。
討伐戦では兵士を率いて、移動速度が大幅に下がる森が中央にある戦場で戦う。




え〜い! 追記・修正部隊! 手ぬるいぞ!


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最終更新:2023年11月11日 09:16

*1 異名は基本的に作戦の使用時間の長さが評価値になるが、奇策は時間ではなく1回使用で智将の評価値30秒分になる