木之路いちる

登録日:2016/09/24 (土) 06:07:13
更新日:2024/03/13 Wed 11:04:17
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この項目では『逆転検事』に登場する木之路いちる(このみち いちる)について説明する。


概要

登場は第2話の「逆転のエアライン」
年齢は24歳。航空会社「ゴーユーエアライン」に勤務しているCAである。担当はファーストクラス。

スクエア状に結った髪型が特徴。
真面目な性格であり、CAの仕事はプライドを持って行っている。
「プロのCAとして」という言葉が度々口から出るくらいである。
名前の元は「この道 一流」、「この道 一途」、「この道 生きる」など様々な説があるが、いずれにしても優れたCAであることがうかがえる。
しかし、営業スマイルがどうも引きつっている。
さらに、この一方で「日本語の乱れが激しい」という御剣に対して、「注意しているでございます」と日本語を間違えるシーンやお辞儀の角度も深すぎたりと*1、天然な部分もあるようである。


同僚のCA、白音若菜は勤務中に居眠りするほど不真面目であり、片付けるのも苦手、いちるとは正反対のようである。
しかし若菜にはボルジニア語の知識がある。
いちるは若菜と仲が悪く、また機長も若菜ばかり贔屓する一方でいちるを冷遇している。

また、いちるは機内で販売するスーツケースのデザインを社内公募で採用されている。
ただ、デザインはかなり奇抜。緑、黄色、ピンクで構成されており、非常に目に優しく無い。
作中でも「不吉なペイント」、「かなりトンガったデザイン」、「毒々しいデザインセンス」、「悪趣味」と散々な評価である。どこのマスコットだ
しかし、糸鋸圭介はこのスーツケースのデザインを賞賛していた。

あまりにスーツケースの売れ行きが悪い(というより購入されたことがない)ので、いちるがフライトのたびに一つずつ買っている。
それにしてもこのデザインセンス……いちるの私服がどうも心配になる。



作中での活躍

飛行機内で運悪く国際捜査官のアクビー・ヒックスの死体の第一発見者になってしまった主人公、御剣怜侍を発見する。
しかし動揺のあまり御剣の手に握られていたアクビーのサイフを刃物と、それに染み付いていたぶどうジュースを血液と勘違いしてしまい、
そのまま御剣を事件の犯人として拘束してしまうのである。

何の弁解もないまま犯人として拘束されたことに当然不服の御剣は、
それがプロのCAとして正しい態度かを問い、彼女が見た光景は勘違いであったと証明させる。
いちるは御剣の拘束を解くが、今度はまた別の乗客、ボルジニア人のジンク・ホワイトが御剣こそアクビー殺害の犯人だと証言。
この証言を覆すためにどうしても死体の発見現場であるラウンジを調査したいと御剣はいちるに頼むと、彼女は機長に許可を得るために一時その場を離れる、

そして、

いちる「御剣さま。機長から、事件現場の調査許可が出ました。ただし……わたくしの監視のもとで、という条件付きですがよろしいですね?」

と戻ってきた際に告げ、御剣と共にラウンジを調査する。


その後、ラウンジで見つけた証拠によってジンクの証言を崩そうとするが、もう一歩のところで証拠が足りず、
その証拠が機内ショップに関連するものであるために、機内ショップに調査に向かおうとする御剣といちる、
しかしもう一人のCA、白音若菜から思わぬことが告げられる。


若菜「このみちさん……機内ショップの調査には、機長の許可が必要じゃないんですかあ?」

いちる「ええ。もちろん。でも、機長は機内すべての調査を許可してくださっています。問題ありませんわ」

若菜「あれー? おかしいですねえ……」

御剣「何がおかしいのだ?」

若菜「さっき機長に話を聞いてきたんですけどお。許可なんか出してない、って言ってましたよお」


……そう、いちるは機長からの許可が出ていなかったにもかかわらず、嘘をついて御剣に調査をさせようとしていたのである。
いちるはその後、機長に呼ばれてしばらく御剣は若菜の監視のもとで機内ショップの調査をすることになる。


その結果、御剣にかけられた疑いを晴らす証拠は十分に見つかった、のだが……。



なぜわざわざ嘘をついてまで自分に調査をさせたのか、そこが引っかかる御剣は彼女に直接その事情を聞く。
いちるからは、


  • 若菜を贔屓していちるを冷遇している機長が、いちるに調査の許可を出すはずがなかった
  • 勘違いで疑ってしまった御剣にどうしても償いをしたかった

という理由で無断で調査許可を出したということを聞ける。


結果、御剣は調査で見つけた証拠により無事に疑いが晴れている。
しかし、いちるの事件時の行動と当時発見された証拠により、事件の容疑は本格的にいちるに向けられてしまう。
いちるの様子から、犯人は彼女ではないと考える御剣は、この事件の真相を確かめるためにさらに調査を行う。






   ここから先はネタバレとなっております。プロのCAとして断言させていただきます。















この事件の真犯人はいちるに殺人の容疑がかかるように仕向けていた。
被害者の携帯電話をいちるのロッカーに隠すこともしていたが、
さらに、上述のようにいちるが毎回スーツケースを購入することを利用し、
被害者の死体をスーツケースに入れて運び、いちるが購入したスーツケースと死体が入ったスーツケースを取り替えることで、
犯行場所を特定されないように、且ついちるに完全に濡れ衣を着せるように偽装工作しようとしていたのである。

しかし、エアポケットにより激しく機内が揺れて、運んでいる最中にスーツケースから死体が飛び出てしまう。

そのため、真犯人は近くでエアポケットにより、地震のトラウマが思い返されて気を失って倒れていた御剣にも罪をなすりつけようと偽装した。
御剣に疑いがかかるように行った偽装はバレてしまったものの、
初めから罪をなすりつける気だったいちるには犯人の思惑通りに疑いがかかってしまったのである。





最終的に、殺人の容疑が晴れたいちるは御剣に感謝し、お礼として奇抜なスーツケースを渡している。
またこの時に引きつった営業スマイルではなく、本物の笑顔を見せる。
だがこのスーツケースが次の話で早速、多額の身代金を運ぶのに使われたのは


エンディングではあの奇抜なスーツケースのデザインが芸術家から高く評価され、次はいちるは飛行機のデザインを任せられるようである。
彼女のセリフから乗客の目に悪い飛行機になるのが濃厚であるが……。



追記・修正はプロのアニヲタとしてお願いします。

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最終更新:2024年03月13日 11:04

*1 最敬礼でも90度