デストロイア(Battle Spirits)

登録日:2016/09/20 Tue 22:46:50
更新日:2023/11/25 Sat 09:09:37
所要時間:約 13 分で読めます




2015年3月7日、TCGバトルスピリッツ史上例を見ない特異なデッキが誕生した。
これまでのどのデッキのアーキタイプにも当てはまらない独特の動き。
ウィニーデッキでありながら、大型スピリットが瞬く間に湧いてきた挙句、
しまいには自己完結する無限ループまで形成してしまう。
なんとも形容しがたいデッキ、それが【デストロイア】である。

デストロイアは平成ゴジラシリーズのラスボスであり、かつて初代ゴジラを葬った
オキシジェン・デストロイヤーの力を持つ最強クラスの怪獣。
バトルスピリッツが2015、2016年に発売したコラボブースター「東宝怪獣大決戦」「怪獣王ノ咆哮」に収録された。
また、【ゴジラ ~怪獣王ノ帰還~】ではリバイバル版が一斉に登場し、契約スピリットのデストロイアも登場。デッキオープンから連鎖的にデストロイアを確保するデッキにリニューアルした。

バトスピにおいては赤と紫の属性を持つスピリットとして再現されており、バトスピでも珍しいかなり独特な性能でプレイヤー間の評価も上々。

「復活と増殖、そして破壊」をテーマに盤面を制圧する、まさにデストロイアそのものな動きが可能である。


【カード一覧】

デストロイア(幼体)

スピリット
1(1)/赤/爬獣
<1>Lv1 1000 <2>Lv2 2000
[デストロイア(幼体)]はデッキに何枚でも入れることができる。
Lv1・Lv2『自分のメインステップ』
カード名に「デストロイア」と入っている自分のスピリット4体を破壊することで、
自分の手札にあるカード名に「デストロイア」と入っているスピリットカード1枚を、コストを支払わずに召喚する。
シンボル:赤
スピリット(リバイバル)
1(1)/赤/爬獣
<1>Lv1 1000 <2>Lv2 2000
このカードはデッキに何枚でも入れることができる。
自分の「デストロイア」/「デストロイヤー」の効果でデッキからオープンされたこのカードは、コストを支払わずに召喚できる。
そうしたとき、自分のターンなら、このスピリットは疲労する。
Lv1・Lv2『自分のメインステップ』
自分の「デストロイア」4体を破壊することで、手札/魂状態の自分の「デストロイア」1枚を、コストを支払わずに召喚する。
シンボル:赤

人間サイズのデストロイア。
フレーバーテキストにあるクロール体(魚を食ってたアレ)はカード化はされていないため、これが最小のデストロイアとなる。
系統は竜ではない爬虫類系スピリットに付くことの多い爬獣。

デッキに何枚でも入れることができ(通常は1つのデッキに同じカードは3枚まで)、後述のデストロイアの効果発揮の手助けとなる。
また場のデストロイアを4枚破壊する(自身を含めても良い)ことで手札の別のデストロイアをノーコスト召喚ができる。
コスト1の幼体4体でコスト10の大型デストロイア召喚ということもできるため、デッキに15枚前後は用意したいところ。

コストは1で軽減も1ある為、1体召喚すれば2体目以降はノーコスト召喚が可能。
(1体目の1コアが響いてくるのが慢性的にコア不足の赤紫には悩ましいところである)
その分パワーはコスト0並に貧弱で合体もしづらい為、コスト1以上と合体できる鎧飛竜オーソデルガーや、
コスト3/4以下と合体できる異魔神ブレイヴと合体してサイズアップを狙うといい。返り討ち前提でバーストなどを狙うのも手。

コモンカードではあるがデストロイアデッキを組む上で結構な枚数が必要なカードの為、
1箱でも必要分に足りないことはザラ。ストレージを頑張って漁ろう。
デストロイアの大幅強化が行われた「怪獣王ノ咆哮」発売後は1枚の単価も上昇気味のため、安いうちに集めておきたいところ。

リバイバル版は新たにデストロイア関連でオープンされた場合のノーコスト召喚が追加され、大幅に展開しやすくなった。

デストロイア(集合体)

スピリット
6(3)/赤/爬獣
<1>Lv1 3000 <3>Lv2 5000
カード名に「デストロイア」と入っている自分のスピリットが3体以上いる間、
手札にあるこのスピリットカードを召喚するとき、コスト3として扱う。
Lv1・Lv2『このスピリットの召喚時』
BP5000以下の相手のスピリット1体を破壊する。
この効果でスピリットを破壊したとき、自分はデッキから1枚ドローする。
シンボル:赤
スピリット(リバイバル)
6(赤3紫1)/赤/爬獣
<1>Lv1 5000 <3>Lv2 9000
自分の「デストロイア」/「デストロイヤー」の効果でデッキからオープンされたこのカードは、次のバーストをただちに発動できる。
【バースト:相手のスピリットのアタック後】
このカードをコストを支払わずに召喚する。
その後、BP10000以下の相手のスピリット1体を破壊し、自分はデッキから1枚ドローする。
Lv1・Lv2『このスピリットの破壊時』
〔ターンに1回:同名〕自分のデッキを上から2枚オープンできる。
オープンしたカードはデッキの下に戻す。
シンボル:赤

自衛隊と交戦した幼体が合体した中型の形態。ゴジラジュニアと死闘を繰り広げた。
本来のコストは6だが、場のデストロイアが3体以上ならば実質ノーコスト召喚が可能。
召喚時効果でドローと小型の破壊を同時に行える。
盤面が空の状態だとコストが高く持て余してしまうが、
デストロイアさえ並んでいればノーコストでアドバンテージを取りにいける。
後述の「完全生命体デストロイア」で何度も回収して破壊とドローを繰り返すのが理想。

リバイバル版は召喚時効果からバーストとなり、幼体同様オープン時効果からバーストを経由してノーコスト召喚可能に。
新たに追加された破壊時効果はデッキをオープンするもので、各種デストロイアのオープン時効果のトリガーとなる。

デストロイア(飛翔体)

スピリット
5(赤3紫1)/赤/爬獣
<1>Lv1 5000 <3>Lv2 7000
手札にあるこのスピリットカードは、カード名に「デストロイア」と入っている自分のスピリットが
相手によって破壊されたとき、コストを支払わずに召喚できる。
Lv2『このスピリットの破壊時』
自分の手札にあるカード名に「デストロイア」と入っているコスト8以上のスピリットカード1枚を召喚できる。
シンボル:赤
スピリット(リバイバル)
5(赤3紫1)/赤/爬獣
<1>Lv1 5000 <3>Lv2 8000
自分の「デストロイア」/「デストロイヤー」の効果でデッキからオープンされたこのカードは手札に加えられる。
手札にあるこのカードは、コスト1/6の自分の「デストロイア」が相手によってフィールドを離れるとき、1コスト支払って召喚できる。
Lv2『このスピリットの破壊時』
相手のネクサス1つを破壊できる。
その後、手札/魂状態の自分の「デストロイア」1枚を、1コスト支払って召喚できる。
シンボル:赤

ジュニアとの交戦中に更なる進化を果たし、飛行能力を得たデストロイア。
場のデストロイアの破壊時に手札から踏み倒せる。
また、自身が破壊されると手札から大型のデストロイアを召喚できるが、
この際にはコストが必要なため、完全体を召喚するのには向かない。
完全生命体であれば効果での召喚時にもコストを下げられるため相性抜群。

リバイバル版は共通のオープン時効果で手札に加えられるようになり、手札からの召喚が1コスト必要に。
破壊時効果はネクサスの破壊が追加され、かつ召喚に正規コストが必要だったリバイバル前と違い1コストでいいため大きく強化されている。


デストロイア(完全体)

スピリット
10(赤5紫1)/赤紫/滅龍
<1>Lv1 8000 <3>Lv2 15000 <5>Lv3 20000
Lv1・Lv2・Lv3『このスピリットの破壊時』
自分のトラッシュにあるカード名に「デストロイア」と入っているスピリットカードを、コストを支払わずに好きなだけ召喚する。
Lv2・Lv3:フラッシュ『このスピリットのアタック時』
疲労状態の相手のスピリット1体を破壊することで、このスピリットを破壊する。
シンボル:赤紫
スピリット(リバイバル)
9(赤4紫1)/赤紫/滅龍
<1>Lv1 9000 <2>Lv2 12000 <4>Lv3 15000
自分の「デストロイア」/「デストロイヤー」の効果でデッキからオープンされたこのカードは、手札に加えられる。
Lv1・Lv2・Lv3『このスピリットの破壊時』
トラッシュ/魂状態の自分の「デストロイア」を、コストを支払わずに好きなだけ召喚する。
Lv2・Lv3:フラッシュ『このスピリットのアタック/ブロック時』
このスピリットの色を無色として扱い、疲労状態の相手のスピリット1体を破壊できる。
そうしたとき、このスピリットを破壊する。
シンボル:赤紫

ゴジラジュニアを嬲り殺し、怒れるゴジラと最後の決戦を行ったデストロイア最終形態。系統は滅龍に変化した。
イラストは舟屋さ吉が担当。口から吐くオキシジェンデストロイヤーと赤・紫のカード枠の相乗効果でかなりの禍々しさを誇る。

コスト10、ダブルシンボル、BP20000よバトスピ屈指の大型スピリットであるが、
アタック時効果は相手の疲労状態スピリットと自身を破壊するという風変わりなもの。
もう一つの破壊時効果がキモで、自身が破壊されるとトラッシュからデストロイアを好きなだけノーコスト召喚できる。
このデストロイアは同名カードでも構わない(破壊された当人はまだトラッシュにいないので出せない)為、
完全体を破壊したと思ったら完全体がまた出てきたでござるの巻 という動きも可能。
破壊はあらゆる手段で構わないので、自身の効果の他にも敵味方の効果で破壊される、アルティメットや大型スピリットに殴り負けるなどでもOK。

また、アタック時効果の特徴としてアタック時のフラッシュ効果であるという点も挙げられる。
これによって、相手がブロック宣言した瞬間に効果を発動して相手もろとも自爆、
その後トラッシュのデストロイアを再展開という悪夢のようなムーブも可能。

手札からは幼体の効果で踏み倒すのが基本となる。

リバイバル版はオープン時に手札に加える効果を得て、コスト9と一回り小型に。
概ねリバイバル前と同じ運用が可能だが、破壊が任意効果になったため相手のフィールドに左右されずデストロイアを蘇生するムーブが可能。

完全生命体デストロイア

スピリット
8(赤4紫1)/赤紫/滅龍
<1>Lv1 8000 <3>Lv2 12000
このスピリットカードを召喚するとき、自分のトラッシュにあるカード名に「デストロイア」と入っているスピリットカードを7枚まで手札に戻すことで、
戻したカード1枚につき、このスピリットカードのコストを-1する。
Lv2『このスピリットのアタック時』
自分のデッキを上から5枚破棄できる。
その中のスピリットカード1枚につき、BP10000以下の相手のスピリット1体を破壊する。
シンボル:赤紫
スピリット(リバイバル)
8(赤4紫1)/赤紫/滅龍
<1>Lv1 8000 <2>Lv2 11000 <4>Lv3 13000
自分の「デストロイア」/「デストロイヤー」の効果でデッキからオープンされたこのカードは、手札に加えられる。
フラッシュ『相手のアタックステップ』
〔ターンに1回:同名〕手札にあるこのカードを破棄することで、自分のデッキを上から3枚オープンする。
オープンしたカードはデッキの下に戻す。
Lv2・Lv3『このスピリットのアタック時』
自分のデッキを上から3枚オープンできる。
その中の「デストロイア」1枚につき、相手のスピリットのコア1個をリザーブに置く。
オープンしたカードはデッキの下に戻す。
シンボル:赤紫

完全体の別バージョン。
イラストは怪獣絵師・開田裕治が担当。系統は完全体と同じく滅龍。

コスト8と完全体よりも低くなった代わりにBPが下がっているが、ダブルシンボルは健在。
召喚時にデストロイアを回収することでコストを下げる効果がキモで、トラッシュを適当に肥やしておけば、
コスト8ダブルシンボルでありながら2コア程度で簡単に召喚可能。更に手札も増えている。
場のシンボルとトラッシュを準備しておけばノーコスト召喚も容易に狙える。
更に回収は効果による召喚時にも使えるのがポイント。
回収したデストロイアはそのまま召喚して数で攻めても良し、集合体で破壊とドローを狙っても良し、
完全体召喚を狙っても良しとあらゆるアクションを狙えるようになる、デストロイアデッキの展開の要となるスピリット。

リバイバル版は手札から破棄することでデッキをオープンする効果を得ており、各種デストロイアのオープン時効果を発揮しつつ《デストロイア(完全体)》の蘇生先となる役割になった。
アタック時効果もコアシュートになったが、展開の要である点はさほど変わらない。

ゴジラ(VSデストロイア)

スピリット
9(赤4紫1)/赤紫/古竜・滅龍
<1>Lv1 10000 <2>Lv2 13000 <6>Lv3 18000
フラッシュ【アクセル】コスト5(赤2紫2)(この効果は手札から使用できる)
相手のスピリット/アルティメット1体のコア2個を相手のリザーブに置く。
この効果発揮後、このカードはオープンして手元に置く。
Lv2・Lv3『このスピリットのアタック時』
自分のデッキを上から2枚破棄できる。
その中のカード名に「ゴジラ」/「デストロイア」を含むスピリットカード1枚につき、このスピリットに赤のシンボル1つを追加する。
シンボル:赤
イラスト:ikuyoan
フレーバーテキスト:
体内の核エネルギーが暴走し、メルトダウン状態となったゴジラ。
―ゴジラVSデストロイア(1995)―

プロモカードで登場した、バーニングゴジラと完全体が同時に描かれたカード。
アクセルでアルティメットを含めたコアシュートが可能で、スピリットとしてはトラッシュを肥やしつつシンボルを増やせる。
アクセル発揮後に手元に送られると召喚が難しいため、基本的には打ちっぱなしのアクセルとして使い、
トラッシュに落ちたところを完全生命体などで回収するのが良いだろう。

デストロイア

スピリット
10(赤5紫1)/赤紫/滅龍
<1>Lv1 10000 <3>Lv2 15000 <5>Lv3 20000
このカード/スピリットには《契約煌臨》できない。
【魂状態】
このスピリットが魂状態になったとき、自分のデッキを上から3枚オープンできる。
オープンしたカードはデッキの下に戻す。
Lv2・Lv3『このスピリットのアタック時』
自分のシンボル1つにつき、自分のデッキを上から1枚オープンできる(最大5枚)。
シンボル合計(その中の「デストロイア」すべてのシンボル合計)まで相手のスピリットを好きなだけ破壊する。
オープンしたカードはデッキの下に戻す。
シンボル:赤紫

【ゴジラ ~怪獣王ノ帰還~】で登場したデストロイアの契約スピリット……だが、契約スピリット最高コストのコスト10、契約スピリットの主要効果の契約煌臨が不可能というすべてが異例のスピリット。
幼体の効果でノーコスト召喚でき、魂状態からも召喚する効果が複数あるため重さはそこまで気にならないが、幼体を十分な量入れないと事故の可能性が高まるため注意が必要。

アタック時効果はデッキをオープンしつつ相手のスピリットを破壊する効果で、デストロイアのオープン時効果に繋げつつ大規模な除去が可能。
フィールドから相手によって離れる際には魂状態になるため、1度召喚出来れば後続を継続的に確保できる。ただし自身はオープン時効果を持たないため、1枚だけ採用する形になるだろう。


【「デストロイア」サポートカード】

オキシジェン・デストロイヤー

マジック
7(4)/赤
フラッシュ:
BP10000以下の相手のスピリット/アルティメット1体を破壊する。
この効果発揮後、自分のトラッシュにあるカード名に「デストロイア」と入っているスピリットカードを、好きなだけ手札に戻す。
イラスト:八尋高天鏡
マジック(リバイバル)
6(4)/赤
自分の赤のスピリットの効果でデッキからオープンされたこのカードは、コストを支払わずにセットできる。
このとき、すでにセットされていた自分のミラージュは手札に戻す。
【ミラージュ:コスト3(2)(このカードは手札からセットできる)】
【セット中】『相手のアタックステップ』
〔ターンに1回:同名〕相手のスピリットがアタックしたとき、自分のデッキを上から2枚オープンできる。
オープンしたカードはデッキの下に戻す。
フラッシュ:
BP合計15000まで相手のスピリット/アルティメットを好きなだけ破壊する。

芹沢博士が開発した酸素破壊剤。
初代ゴジラを葬り去ったが、その代償に芹沢博士自身や東京湾中の生物全ての命を奪い、
そしてデストロイア誕生のきっかけとなったゴジラシリーズ原初にして頂点といえる「兵器」

コスト7のマジックカードとして収録され、BP10000以下のスピリットかアルティメット1体を破壊するという優秀なマジックカード。
なお「シャイニングフレイム」というマジックの完全上位互換である。
初代ゴジラはレベルを問わず確殺、大型ゴジラはLv1ならば破壊可能、シン・ゴジラの第4形態には一切通用しない。

また破壊後にトラッシュのデストロイアを好きなだけ回収するという効果もあり、幼体や完全生命体を回収して展開に繋げやすくなる。
2016年のルール改定以前は使用時に不足コストの支払いで消滅したデストロイアは即トラッシュに送られるため、
そのままオキシジェンデストロイヤーで回収して使用コストを引き下げるというテクニックが存在していた。
改定後は消滅したスピリットは効果解決までフィールドに留まることとなり、回収ができなくなる。
結果コストの重さで使いづらくなった。
だが完全生命体デストロイアの登場で、トラッシュに落ちた完全生命体を回収する手段として再び脚光を浴びている。
(いつもどおり消滅した後、トラッシュのデストロイアは完全生命体の効果で回収できる)

リバイバル版はミラージュを獲得。ミラージュ効果では相手の攻撃に対応してデッキをオープンし、幼体などを展開できる。赤の効果でオープンされた際にセットできるため、デストロイアと相互に展開していこう。
一方でフラッシュ効果はインフレに合わせて範囲こそ広がったものの、シンプルなBP破壊マジックとなった。ミラージュはアルティメットの攻撃に対応していないため、こちらでアルティメットは対処したい。

オキシジェン・デストロイヤー・レイ

マジック
9(赤4紫2)/赤紫
自分の「デストロイア」/「デストロイヤー」の効果でデッキからオープンされたこのカードは、手札に加えられる。
フラッシュ:
このカードを無色として扱い、BP30000以下の相手のスピリット/アルティメット1体を破壊する。
この効果発揮後、本来のコストが10以上の自分の「デストロイア」がアタックしているとき、相手のリザーブのコアすべてをトラッシュに置く。

【ゴジラ ~怪獣王ノ帰還~】で登場した、デストロイアが吐き出す光線をカード化したもの。
こうした技のカードの例に漏れず除去マジックであり、コスト10以上のデストロイアの攻撃中はリザーブのコアをトラッシュに送り、フラッシュタイミングを妨害する効果も加わる。デストロイアでスピリットを一掃すれば、殆どのコアを封じられるだろう。
ただしオープン時効果で手札に加えられるとはいえコスト9と重いため、使うタイミングに気を付けたい。


【デッキの動かし方】

序盤は幼体を並べる。場合によっては積極的にアタックしてしまっていい。
破壊されてしまっても完全生命体やオキシジェン・デストロイヤーによって回収が容易な為、
それだけでウィニーデッキとしてビートダウンが行える。
並べて得た軽減用のシンボルからドローマジックやジャッジメントコールなどで手札を増やし、
同時にトラッシュのデストロイアを増やす。
幼体が場に4体、手札に完全体が用意できたら幼体の効果で完全体を召喚。
自身の効果で自分を破壊しながら再度分裂し、その圧倒的な数の差でライフを奪う。

【ゴジラ ~怪獣王ノ帰還~】でのリバイバル版登場後も、幼体から大型のデストロイアを召喚する流れはそこまで変わらない。
ただしデストロイアの確保はデッキオープン時の効果が主体となったため、良くも悪くもデストロイア関連で完結しやすくなっている。

【相性の良いカード】

主に「自分のスピリットを破壊する」「トラッシュのカードを肥やす」「トラッシュのスピリットを召喚する」赤と紫のカードが主力となる。ただし契約スピリットのデストロイアは自分で破壊しても魂状態にはできないため、採用バランスに注意。

スケープゴート

覇王編にて登場した紫のマジックカード。
相手がアタックしてきた時にトラッシュの紫のスピリットカードをノーコスト召喚する。
召喚時効果は発揮できず、召喚したスピリットはアタック終了後に破壊されてしまう為、
壁として使うか破壊時効果を持つスピリットを召喚するかが基本となるカード。
しかしデストロイアデッキにおいては、完全体をノーコスト召喚した上に、破壊時効果を発揮させて他のデストロイアの展開を狙ったり、
完全生命体を蘇生して、トラッシュのデストロイアを手札に回収する等、デメリットをメリットに転換できる。

ジャッジメントコール

デッキを5枚めくり、その中の「滅龍」を手札に加え、残りは破棄する。
元々は断罪の滅龍ジャッジメント・ドラゴニスのサポートカードだが、このデッキにおいてはめくった5枚を破棄するという点が大きい。
滅龍は何が何でも手札に加えたい完全生命体が対象となるが、仮に失敗しても幼体をトラッシュに貯めこむことで後の展開へ繋げられる。
コスト4に対して軽減3と軽く、連発しやすいのも魅力。
また本来のサポートであるジャッジメント・ドラゴニスも単独で強力なスピリットでありデストロイアとの相性も悪くないため、共存させても良いだろう。
更に滅龍を増やすなら、ジエンド・ドラゴニスなどを主力としても面白い。

五賢龍帝アウレリウス

赤紫のスピリット。
コスト12の超大型スピリットだが、自身の効果でコスト5となって召喚ができる。
召喚後はダブルシンボルを持ち、大型スピリットやアルティメットをアタック時効果で除去可能。
赤軽減を並べやすいこのデッキでは召喚しやすく、デストロイアが除去できない大型を破壊できるため相性抜群である。

ちなみに同じく赤紫であるザイゴーグデッキとも相性が良い。
小型を破壊して展開するザイゴーグと大型を除去できるアウレリウスといった感じ。

五賢龍帝ネルウァ

こちらは赤緑の五賢龍帝。
アウレリウスと同じくコスト5として召喚できるダブルシンボルスピリット。
コスト5としてもBPが低く迂闊にアタックしても返り討ちにされやすいが、打点はあるため速攻で攻めやすい。
また、Lv2アタック時効果でブレイヴかネクサスを破壊できるのもこのデッキの弱点を補える。

ちなみにこちらは同じ赤緑であるバーニングゴジラとも相性がよく、赤緑デッキにおけるフィニッシャーの双璧として活躍が可能。
コアシュートに強いバニゴジとコストが1低いネルウァといった感じ。

グラディエーター・ドラゴン

前述のアウレリウスやネルウァを含む五賢龍帝スピリットのサポートカード。
デッキを5枚めくり、その中の五賢龍帝を手札に加え、残りは破棄する。
五賢龍帝をサーチ出来なくともトラッシュを肥やせる為ジャッジメントコールと同じく相性抜群。
コストは3、軽減は2と軽く、またネルウァと同じくアタック時効果でネクサスを破壊できる為、
デストロイアが苦手とする物が多いネクサスを除去できる点は大きい。
五賢龍帝抜きでこのスピリットのみ採用する形でも活躍できる。

魂武者リューガ

コスト4で6色の軽減を1つずつ持つ。
Sバーストでドローができ、召喚時にデッキを5枚めくり、その中のSバーストと起導者を手札に加えて残りを破棄する。
相性のいいSバーストをサーチしつつ、例によってトラッシュを肥やせる。

征矢龍ビョウハ

【覚醒】を持つコスト4の武竜。
覚醒でスピリットを消滅させると相手の小型スピリットを破壊し、更にソウルコアが自身に乗っていれば2枚のドローが可能。
消滅しても即座に回収できる幼体や、用が済んだグラディエーターやリューガをトラッシュに送りつつ手札補充が可能な優秀なスピリット。
軽減が多く召喚もしやすい。

七海大名シロナガス

青のコスト12スピリット。
Sバーストを持ち、自身のスピリットの破壊/消滅後にお互いの場の主君か獣頭を持たないスピリットを全滅させ、その後召喚される。
相手がシン・ゴジラだろうが粉砕する恐るべきクジラ。

このデッキでは破壊されやすいデストロイア幼体や消滅への耐性を持たない完全体が除去された瞬間にお互いの場のカードを壊滅させ、
もし完全体が場に残っていればそのまま破壊時効果の発揮を狙える。
また召喚後はライフが3以下ならば相手スピリットとアルティメットを破壊してそのシンボルを奪えるようになり、フィニッシャーとしても働ける。
リューガでサーチしてもいいだろう。

アルティメット・ジークヴルム・ノヴァ

究極三龍神の一柱。
赤のスピリット3体以上という厳しい召喚条件があるが、このデッキでは達成は容易い。
召喚時のUトリガーでライフを回復し、アタック時のUトリガーで重装甲相手に役割を持てる。

ブラッドスターク

仮面ライダービルド』の登場キャラクター。
バースト召喚できる紫スピリットで、スピリットにシンボルを追加する代わりにアタック終了後に破壊してしまう
(原作のネビュラガスを注入した相手を強化と引き換えに死に追いやることの再現)。
完全体にシンボルを追加しつつ自発的に破壊して完全体ループに持ち込むコンボが成立でき、
ラギアンというブレイヴカードでスタークに覚醒を付与することで無限アタックも可能。


このようにデストロイアそのものを直接指定するカード以外にも相性が良いものが多く、
デッキビルダーによって性格をガラリと変えられるのがデストロイアデッキの魅力。
赤か紫、または破壊をトリガーとするカードが増えるたびに強化されると言って良い。
アイデア次第で環境デッキを食うことも十分可能なので、是非怪獣王最大の宿敵の一角を、バトスピ世界で大暴れさせてやろう。


追記・修正はトラッシュから増殖しながらお願いします。

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最終更新:2023年11月25日 09:09