凰翔竜機バルキリー・ルピア

登録日:2016/09/20 Tue 14:32:55
更新日:2023/04/23 Sun 00:00:30
所要時間:約 9 分で読めます




《凰翔竜機バルキリー・ルピア》はデュエル・マスターズのクリーチャーである。


概要

DMC-62『ウルトラ・NEX』で限定収録されたフルフレームイラストの進化アーマード・ドラゴン/ファイアー・バード
収録デッキが銀枠の『スーパーデッキ・ショック』シリーズであることからこいつも当然銀枠である。

凰翔竜機バルキリー・ルピア 光/火文明 (5)
進化クリーチャー:アーマード・ドラゴン/ファイアー・バード 5000
マナゾーンに置く時、このカードはタップして置く。
進化-自分のアーマード・ドラゴンまたはファイアー・バード1体の上に置く。
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、自分の山札を見る。その中からドラゴンを1体選び、相手に見せてから自分の手札に加えてもよい。その後、山札をシャッフルする。
効果はかの名クリーチャー《バルキリー・ドラゴン》を髣髴とさせる(だから「バルキリー」なんだろうが)が、
多色かつ進化であるからだろうか、サーチ範囲が「アーマード・ドラゴン」から「ドラゴン」と格段に広がっている。
進化元はアーマード・ドラゴンとファイアー・バードに限定されるが、昨今では後者が種族カテゴリ化しファイアー・バード炎といった派生種族からも進化できるためなかなか優秀。
ちなみに名称カテゴリ「ルピア」にも属する。

類似カードの《闘竜鬼ジャック・ライドウ》に比べると進化で多色、しかも要求コストがあまり相性の良くない「光」と「火」であることも手伝い、
一見使いづらそうだが、このカードの登場時期は究極進化が登場していたため、
そちらに繋げやすいのがメリット。
究極進化で種族を限定した《神羅ライジング・NEX》や文明を限定した《白騎士の神羅エターナル・ムーン》にすら繋げられる。
…後者につなぐ人がいたらぜひ見てみたいが。
なお同じデッキに《神羅ドラグ・ムーン》が収録されているため、デザイナーズ・コンボとなっている。

先述の通り「ルピア」であるため、《ボルシャック・NEX》からサーチでき、そのままこいつに進化して更にサーチをすることも可能。
ただしボルシャック・NEXがW・ブレイカーを持っており、大概はボルシャック・NEXを出すために《コッコ・ルピア》を採用することが多いため、
そっちから進化したほうがアド損しないことが多い。一応コッコ・ルピアは焼かれやすく、またマナブーストがしやすい現在では
採用されないこともあるため、NEXから進化するルートを完全に否定するものではないが。
ちなみにコッコ・ルピアから進化すると《バルケリオス・ドラゴン》を呼び出してそのままG・ゼロで場に出せ、
同じデッキに収録された《時空の翼マスター・ルピア/蒼炎の覚醒者サイキック・NEX》の覚醒条件を達成できる。
なお収録デッキの紹介漫画では「コッコ→NEX→こいつ→ドラグ・ムーン」のコンボが紹介されているが、NEX→こいつがパワーと打点が下がるため
「これじゃ進化じゃなく退化だ」と揶揄されてしまっている(上述の通り、アド損になる場面も多いからではあるが)。
つってもこのゲームパワーや打点より持ってる効果が物を言うゲームなんですがそれは…。

関連・比較

バルキリー・ドラゴン 火文明 (7)
クリーチャー:アーマード・ドラゴン 7000
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、自分の山札を見る。その中からアーマード・ドラゴンを1体選び、相手に見せてから自分の手札に加えてもよい。その後、山札をシャッフルする。
W・ブレイカー
バルキリー・ルピアの「バルキリー」の由来になったドラゴン。
どうでもいいがバルキリー・ルピアにしろバルキリー・ドラゴンにしろ、
北欧神話の半神の戦乙女「ヴァルキリー」を元にした名前とは思えないくらいマッシブな体格である。

闘龍鬼ジャック・ライドウ 火文明 (5)
クリーチャー:アーマード・ドラゴン/ティラノ・ドレイク/サムライ 5000
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、自分の山札を見る。その中から、このクリーチャーと同じ種族をひとつでも持つ進化クリーチャーを1体選び、相手に見せてから手札に加えてもよい。その後、山札をシャッフルする。
非進化単色でパワーが高いため、こちらのほうが使いやすいともいえる。
特に名クリーチャー《超竜バジュラ》がドラゴン進化であるため、別にこっちでも要件を達成できることもあるが。
しかしサーチ範囲の広さでいえばバルキリー・ルピアのほうが上回るため、一概にどっちがいいとも言いづらい。

ボルシャック・NEX 火文明 (6)
クリーチャー:アーマード・ドラゴン 6000+
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、自分の山札を見る。その中から、名前に《ルピア》とあるカードを1枚、バトルゾーンに出してもよい。その後、山札をシャッフルする。
このクリーチャーは、自分の墓地にあるファイアー・バード1体につき「パワーアタッカー+1000」を得る。
W・ブレイカー
バルキリー・ルピアの友達。
「ルピア」をサーチして場に出せる能力を持つため、多色のバルキリー・ルピアも出しやすいのがメリット。
ボルシャック特有のパワーアタッカーを持つが、現在では後述の《超竜キング・ボルシャック》の登場でほぼ隠された効果になってしまっている。

ボルシャック・ルピア 火文明 (4)
クリーチャー:ファイアー・バード 2000
このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、自分の山札を見る。その中から、名前に《ボルシャック》とあるクリーチャーを1体選び、相手に見せてから自分の手札に加えてもよい。その後、山札をシャッフルする。
革命編で登場した「マスターズ・クロニクル・パック 英雄決闘譚(コミック・オブ・ヒーローズ)」で登場したライバル。
範囲もパワーも小さいがコストも低く、更に「ボルシャック」を持つためそっちのサポートが受けられる。
しかしバルキリー・ルピアのように追加打点としても期待できるようなクリーチャーではない。

超竜キング・ボルシャック 火文明 (7)
進化クリーチャー:アーマード・ドラゴン 13000+
G・ゼロ―バトルゾーンに自分の、名前に《ボルシャック》とあるドラゴンがあれば、このクリーチャーをコストを支払わずに召喚してもよい。
進化―自分の火のドラゴン1体の上に置く。
T・ブレイカー
自分のクリーチャーすべてに、自分の墓地にある火のカード1枚につき「パワーアタッカー+1000」を与える。
同じく英雄決闘譚収録。
ボルシャック・NEX→バルキリー・ルピア→キング・ボルシャックとサーチすることで流れるようにボルシャック・NEXからこいつに繋がる。
このため、バルキリー・ルピアの価値が上昇したが他方でボルシャック・ルピアと比べて多色であることもネックとされた。
ちなみに《ボルシャック・ドギラゴン》とか《熱血龍 ボルシャック・クロス》とか、アーマードではないボルシャックであっても効果が発動する。

余談

英雄決闘譚の発売以降【ボルシャック・NEX】が《超竜キング・ボルシャック》を得て強化されたのを気に、
バルキリー・ルピアも注目されたものの、ボルシャック・ルピアに比べて再録もないかなり古いカードということもあり、
加えて多色進化がデメリットとされて投入されないレシピも見受けられた。
そもそも種族柄(いくらファイアー・バードが五文明に登場するようになったとはいえ)光要素がなく、
効果にも光である必要性がない(光はむしろサーチとか苦手な部類である)。
光側で利用できるカードも少ないためNEXデッキでは「白要素がバルキリー・ルピアだけ(=手札に来ると事故る)」というものもあった。

…だが、2016年9月の「デュエル・マスターズグランプリ3rd」(神戸)ではなんと【ボルシャック・NEX】が準決勝まで進出。
その中にはバルキリー・ルピアも投入されていたが、一番の特色は「光をふんだんに挿れたメインが赤白二色」という、
デュエル・マスターズの歴史的に見ても活躍が少ない色組み合わせのデッキであった。

しかもバルキリー・ルピアが採用された理由は単なる白のマナ基盤にもなれるサーチャーというだけではなく、
「5コストで出したターンに殴れる」のがメリットだった。

2016年は「革命ファイナル」で「革命チェンジ」という能力が登場し、
「指定クリーチャーが殴った時に手札のこのクリーチャーと交換できる」というクリーチャーが多数登場していた。

時の法皇 ミラダンテXII(トゥエルブ) 光/水文明 (8)
クリーチャー:エンジェル・コマンド・ドラゴン/革命軍/ドレミ団 12000
マナゾーンに置く時、このカードはタップして置く。
革命チェンジ:光または水のコスト5以上のドラゴン
T・ブレイカー
このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、光のコスト5以下の呪文を1枚、コストを支払わずに自分の手札から唱えてもよい。そうしなければ、カードを1枚引く。
ファイナル革命:このクリーチャーが「革命チェンジ」によってバトルゾーンに出た時、そのターン中に他の「ファイナル革命」をまだ使っていなければ、次の相手のターンの終わりまで、相手はコスト7以下のクリーチャーを召喚できない。

百族の長(ミア・モジャ) プチョヘンザ 光/自然文明 (8)
クリーチャー:ジュラシック・コマンド・ドラゴン/革命軍/ダママ団 12500
マナゾーンに置く時、このカードはタップして置く。
革命チェンジ―光または自然のコスト5以上のドラゴン
T・ブレイカー
自分のマナゾーンにあるカードの枚数よりコストが小さい相手のクリーチャーは、バトルゾーンにタップして置く。
ファイナル革命―このクリーチャーが「革命チェンジ」によってバトルゾーンに出た時、そのターン中に他の「ファイナル革命」をまだ使っていなければ、このクリーチャーよりパワーが小さいクリーチャーをすべて持ち主のマナゾーンに置く。

「あれバルキリー・ルピア白いな?5コストだな?」と考えついたのか、NEXを弄くっているうちに気づいたのか、
ともかくバルキリー・ルピアはミラダンテXIIやプチョヘンザを持ってくるサーチャーとして活躍。
更に《スクランブル・チェンジ》からの《メガ・マナロック・ドラゴン》という鬼畜ロックを絡めつつ
光のレジェンド2体で相手をその時の盤面に応じて適切にロックをかけて殴るというデッキであった。
惜しくも準決勝卓で敗退したものの、「懐かしいカードのムーブを軸に新カードでロック*1」というかっこよさを魅せつけてくれている。

なおこのデッキに置いてはマナロックやバルキリー・ルピア自体とも相性のいい《蒼き団長 ドギラゴン剣》は採用されていない。
これはドギラゴン剣は打点を増やすムーブが基本であり、ミラダンテXIIやプチョヘンザ*2
その他の光文明の封殺要員との相性が良くないためであると考えられる。そういう意味では、
「環境に跋扈する目に見えて強いカードであっても採用理由に欠けるなら採用しない」英断だったと言える。

ちなみに当時再録が一度もなかったバルキリー・ルピアはこれを受けて高騰したが、現在は数度の再録によりお求めやすくなった。何気に別イラストも二種類与えられている。


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最終更新:2023年04月23日 00:00

*1 スクランブル・チェンジ及びミラダンテXIIはGP3rdの2日前に発売されたカードであり、情報公開から数えてもまだそこまで日数が経っておらず研究もそこまで進んでいない状態であった

*2 こっちのファイナル革命が使えないだけでなく、相性のいい他のカードの動きも阻害しかねない