時坂九郎丸(UQ HOLDER!)

登録日:2016/9/18 (日曜日) 0:50:00
更新日:2024/03/18 Mon 17:35:33
所要時間:約 18 分で読めます



※当項目に使用されている画像の著作権につきましてはこちら→*1を御覧ください


時坂九郎丸とは、漫画『魔法先生ネギま!』から約80年後を描いた漫画『UQ HOLDER!』に登場する、
主人公・近衛刀太の相棒の剣士にして、の中のである。

CV:広瀬ゆうき
第1回人気投票:3位
第2回人気投票:1位


ラブひな、ネギまから続いて登場している『神鳴流』の使い手であり、
過去の使い手に勝るとも劣らぬその剣の切れ味で怪物を斬り倒す姿は、まさに
彼の余りのっぷりに惚れ込んだ主人公・近衛刀太に「相棒になってくれ」と懇願された事から、彼の相棒に。
年格好が近い事もあって彼との相性は良く、まだまだお子様な面が見え隠れする刀太の傍に立ちとはなんたるかというのを日々見せつけて教授している。

元々はその腕を活かして、世の脅威となりがちな存在である不死者を狩る『不死狩り』の任務を一族の掟として行っていたが、
実は彼自身も、4年前に『呪式不死化実験体』として不老不死となった存在であり、
いわゆる『超速再生』で半身を失っても数分で再生出来る(後に修行の成果で数十秒にまで短縮)。

ゲーデル総督「不老不死!!これがとして生きるのにアドバンテージでなくてなんだと言うのです!!」(ネギま!342時間目より)

今は刀太と共に、同じく不死身の集団である『UQホルダー』の『不死身衆(ナンバーズ)』、No.11として在籍し、その漢っぷりを発揮している。

彼の強きっぷりは同僚のナンバーズ達も認めており、
彼の技の中でも必殺級と言える神鳴流決戦奥義・『真・雷光剣』には、
あのデタラメ魔女ダーナですら天才認定する死霊使い・小夜子が創った幽鬼(レブナント)である三太や、
作中でも屈指の反則能力を持つキリヱも思わず舌を巻いてしまう程。

彼のっぷりに惚れた読者は数知れず、彼の剣技と漢気は今日もファンを魅了させる。
不死身たる彼は、弱き者・見放された存在を救う組織・UQホルダーにて未来永劫その腕を振るっていくのであろう。













































「誰 が  か ! ! 」



……そう、散々先述したが、彼はなのである。

例え、刀太に初対面でと間違われようが、
それどころか会うヤツ会うヤツほぼみんな初対面からナチュラルに扱いしてこようが、
戦闘時以外は叫び声が「キャー」だったりしようが、


*2



涙を流す姿が妙に女性らしかろうが、





*3



先輩の策略で着せられた女子制服がここまで似合っていようが、





*4



制服以外でも女性服が妙に似合っていようが、
彼はなのである。本人が何度もそう言っているんだし、ったらなのである。










































【どういう事なのか?】

どうせ男装の麗人キャラなんだろう、と思ったそこの貴方は残念ながら不正解。

正直に単刀直入に言ってしまえば、時坂九郎丸は男でも女でもない。

実は不死者と化す前から純粋な人間ではなく、「八咫の烏族」という特殊な一族の亜人である。
要するに、ネギまに出てきたこの子とほぼ同じ。

ただ、彼の一族は他の亜人族と比べても珍しい特徴が1つある。

それは、16歳まででもでもない、半陰陽状態であるという点である。
16歳の『成人の儀』にて行われる儀式にて、本人の意思で男か女かを選択するまでは、どちらの性別とも言えないのだ。
なお、選ばなかった場合は自然にどちらかに落ち着くのだそう。


……というワケである。
そして九郎丸本人は、『』になりたいと思っている。
出来ることなら、相棒である刀太の同志として友として、並び立てる『』に。



さて、ここでそんな『』を目指し邁進している彼の評判を、同僚である不死身衆の皆さんから聞いてみよう。



お前 ホントにじゃねえよな?」(不死身衆No.07 近衛刀太 stage.43より)

あなたには女の子をオススメするわ きっとカワイイもの」(不死身衆No.04 結城夏凜 stage.16より)

どっちにしろ乙女ってカンジねー」(不死身衆No.09 桜雨キリヱ stage.61より)

横で見てるとまるで恋する少女」(不死身衆No.10 飴屋一空 stage.61より)



……上記の画像と合わせてもはや言うまでもないであろうが、
普段の彼は、になりたいという本人の意に反して乙女らしさが随所に溢れに溢れ出ており、
初対面の人間からことごとく『お姉ちゃん』『お嬢ちゃん』『姐さん』と呼ばれ、
その度に「誰が女か!」「僕は女じゃ……」と言い返すのはもはやこの漫画の様式美。
特に同僚であり先輩である夏凜やキリヱから、ある人との関係を煽られからかわれるのは日常茶飯事。

初登場時から、後述するように元から女性寄りであった事がうかがえる彼だが、
ある人物との出会いにより、彼の『性の問題』は大きく進展してしまう事になる。




【※以下、本編中での活躍のネタバレを含みますのでご注意下さい】
















【序盤】


都を目指して雪姫と旅立ち、途中見付けた滝で水浴びをしていた刀太。
背泳ぎのような姿勢で仰向けに浮いていた彼の頭に、ふと『何か』が当たる。
その『何か』をむにむにと揉みつつ、上を見上げたその先に、
綺麗な黒髪ロングヘアーを携え、同じく水浴びをしていたのが、九郎丸であった。

初対面でいきなり初対面で尻をむにむにと揉まれた上に、早速女性と間違われてしまう。
第一印象最悪の出会いではあったが、刀太の脳天気で愉快な人柄を見て「悪い奴ではなさそう」と打ち解ける。

だが、刀太に自らの目的『エヴァンジェリンを探しだす事』を話した事により、
彼がエヴァンジェリンと同様吸血鬼の眷属であり、彼女と同様不死者である事に気付いてしまい、態度が一変。
自分が不死者を闇に返す『不死狩り』の一族である事を明かし、神鳴流奥義『斬岩剣』で斬りかかるも、
駆けつけた雪姫ことエヴァンジェリンにはあっさりと斬撃を受け止められ、胸を貫かれる。

雪姫の行為に驚く刀太であったが、その場に倒れる彼の胸の傷は、みるみる内に修復されていく。
ここで彼も不死者である事が発覚するが、『不死者に不死狩りをさせる』彼の一族の行為に雪姫は苦々しい表情を見せていた。

傷が治った後も、雪姫に敗北した事を認めず食らい下がるも「刀太に勝てたら相手をする」と言われた事で、
「負けた方が勝った方の言う事を何でも聞く」*5という刀太の条件を飲み刀太と戦う事に。

神鳴流の秘奥義であるはずの『斬魔剣 弐之太刀』を早くも披露し、実戦経験の少ない刀太を圧倒するも、
首を斬り落とした所で油断し、すぐに復活した刀太の一撃を受け敗北。

「要求はなんだ?」と聞く九郎丸に対し、刀太は「俺のダチになってくれ」と手を差し伸べ、
『マブダチ契約書』なるものを書かせ強引に友達となるのであった。

九郎丸は、自らに課せられた任務の顛末を知っていた。
一族の中でも『呪われた体』と疎まれており、今回の任務は到底達成など不可能な体の良い厄介払いにすぎないという事を……
そんな冷たい一族と対照的に、『不死身同士だからヤんなるまで一緒に居てやる』と手を差し伸べる刀太。
そんな彼の優しさに心を決め、彼と共に歩んで行くこととなった。


【入団試験編】


成り行きで刀太と共に入団試験を受けるも、
仙境館の地下、魔獣が蠢く地下空間に落とされてしまうハメに。
広大な地下空間を探索する中で、ある事情から同じく地下空間に落とされていたUQホルダーのリーダー、宍戸甚兵衛に出会うも、
漂うダメなおっさん感に反しての隙の無さ、刀太の右腕を一瞬で斬り落とした事から警戒心を持つ。
だが、彼の不死身歴1400年という経歴を聞いた途端に涙を流し和解(上記の画像1枚目はそのシーン)。
人生の先生と呼ばせてくれ等と大変な180度転換ぶりを見せたが、
残念ながら甚兵衛の出番自体がこれ以降少ない為ほぼ絡みは無し。

その後、魔獣討伐の為に刀太にハードな訓練を課し、
驚異的な成長スピードの速さで、地下空間で得た武器・重力剣を扱えるようになった刀太と共に、
魔獣討伐の入団試験を1ヶ月半の速さでクリアし、UQホルダー不死身衆のNo.11を賜る事になった。
以降、仙境館にて刀太と同室で暮らす事となる。


なお、ここまででは彼の性別の秘密は明かされず、
女性らしい細く丸みを帯びた身体つきや、タオルで胸を隠したりする行為、
刀太に負けた後の『こっ 殺せ!」「変な事でもするのか!?」というまるで何かのテンプレのような態度等々……から、
読者の多くから『正体は女性だろう』と思われていた。


【スラム編】


雪姫から、刀太・夏凜と共に新東京周辺のスラム街の人間を守る任務を命ぜられるが、
呼びに来た夏凜に着替え中の姿をバッチリと見られてしまうノックしない先輩マジ無の…有能。

当然の如く女扱いされ、「年端もいかない男女が同室なのは問題」と追及されるも、その場は急ぎであった事もあり見逃される。

だが数日後、刀太が目を光らせる『瞬動術』の使い手がスラム街周辺に現れた可能性を夏凜に報告した際、
彼の様子を見た夏凜は……


「嫉妬ね 九郎丸」


瞬動術を教わるなら僕という友人が居るだろうに、多少腕が立つからって何処の馬の骨とも分からぬ輩の方を選ぶなんて……そういう相談なのだろう、と。


「あなた…彼の事が好きなの?」


ものすごく慌てふためく九郎丸に、夏凜は再び彼の性別について問いただす。
観念した九郎丸は、自らの出自について告白。
ここで彼の『性未分化』の秘密が明かされ、色々と女性らしい点が多い中彼自身は『男』と言っていた理由も明らかになる。

……のだが、それを聞いた夏凜には『ある企み』もあって、
腕が立つのに自分の芯が無い、それでは近衛刀太に選ばれない」とボコられてしまう。状況的に仲間をボコってる場合じゃなかったんだが……

思い悩む九郎丸。スラム街の地上げに来た『力の手(パワフル・ハンド)』相手にも、刀太が早々に吸血鬼専用の封印を受けた事もあって、
歴戦の傭兵2人相手に体を真っ二つにされ、戦闘不能に陥ってしまう。

封印を受け動けない刀太の手を握り、悔恨の言葉を呟く。
取り柄である剣でも誰も守れない。自分には何も無い。一族の任務に失敗し、帰る場所も、ましてや、性別すらも……

だが、無意識に『闇の魔法【マギア・エレベア】』を発動した刀太に連れられ、窮地を逃れる。
九郎丸が隣で『僕には何も無い』と悔やむ言葉は、刀太にも聞こえていた。
同じく『何も無い』と自覚する刀太から、『無い者同士どこまでも共に歩いて行こう』と誘われ、
彼の腕に抱えられている九郎丸は笑顔で答えるのであった。

この時、お姫様抱っこのような形で抱えられており、
尚且つ性別が性別ならまるでプロポーズのような言葉をかけられた為、
或いはこの時から、彼の気持ちは固まっていったのかもしれない……

その直後に再生を終え復活、戦線を夏凜に任せ自らは住民の避難をさせると共に、神鳴流宴会芸『昇銀竜千輪菊光露』で信号弾を送り、
雪姫と他の不死身衆を呼び寄せ、事態解決に貢献した。

また、性別の事を知られた事により、
これ以降結城夏凜にその件でイジられるのが定番化していく事に。


【フェイト編】


スラム編から続くこのフェイト編では、作中屈指の反則能力新キャラ・桜雨キリヱがメインであり彼の出番は控えめ。
とはいえ、一空先輩にUQホルダーへの加入理由を聞かれた時のやり取りは必見。九郎丸ちゃん呼びされてもしゃーない。

キリヱが経験した『1周目』では、流石に相手が悪すぎてフェイトには他のメンバー共々手も足も出なかったが、
本編で描かれた世界線では、万全の対策を画したキリヱとそれを悟った刀太の機転により、フェイトを仙境館地下の空洞に連れ込む事に成功。

ギブアップを認めたフェイトが『一度だけ許す』とした質問には、
刀太がフェイトに協力しなければならない事はタイムリミットのある切迫した事態なのか』を問い、
フェイトにも刀太にも『良い質問』と賛辞を贈られた。

そんだけかよと思うかもしれないが、彼の直前に色ボケダメ先輩がしょーもない質問をしてただけに尚更ナイスな働きなのである。


【学園編】


麻帆良学園の約80年後の姿、天之御柱学園が舞台。
約80年前から続く断続的な殺人事件が不死者の手による疑いが濃い為、刀太・夏凜・一空と共に学生として潜入捜査を行う事に……
なったワケだが、その時夏凜が九郎丸に向けて用意したのは上記の画像の通り女生徒向けの制服
刀太と九郎丸がくっつけば自分と雪姫の関係も安泰』というサイコレズな夏凜の企みにより、強制的に刀太にお披露目するハメになってしまった。
あまりにしっくり来る制服姿で、全国960万人の九郎丸ファンを悶絶させたこれは有能先輩

……だが以降の活躍の程はというと、刀太、一空と共に三太に良いようにあしらわれたり(しかも憑依されて操られる)、
黒幕の小夜子には魂魄侵食型死鬼ウィルスによってまたも操られ、刀太に『見事な一撃』を喰らわせて戦闘不能に追い込んでしまう等、
夏凜には「操られすぎ」と言われ、自分でも「一番の役立たずだった」と落ち込んでしまう位の振り回されっぷりであった。

まあ、どちらも相手が格上すぎたし(両者共、ネギまで言えばラカンと戦った頃のネギに僅かに劣る程度の強さ)、
他の不死身衆も大した活躍は出来て居なかったのだが。

事件解決後後に皆と学園の大浴場で入浴した際には、
キリヱ、一空にもいつの間にか性別の秘密がバレていた事が発覚し、不死身衆に新規加入した三太にも即バラされてしまうハメに。
三太は基本的に大人しい性格をしているので問題無いが、キリヱと一空には以降もイジられる事に。

操られて刀太を殺しかけてしまった事に『幻滅された』と思い悩む九郎丸であったが、
刀太はむしろ普段の手合わせで手加減していた事(操られていた時、普段の手合わせでは見せていなかった実力を発揮していた為)の方を咎め、
今度から手加減は無しにする事を誓わせ、今後も変わらず『相棒』である事を宣言した。


【修行編直前】


突然理不尽な命令を下した雪姫と仲違いし家出した刀太を、キリヱ・三太と共に追うが、
刀太を圧倒的な強さで瀕死に追い込んだ謎の少女・カトラスと遭遇。
楽に死ねると思うな」と今までにない敵意を見せ、決戦奥義『真・雷光剣』を用いて戦ったが、
キリヱと三太もその威力に驚くこの技でも、カトラスを撤退させる程度に留まった。
まあ、相手は模造品ではあるもののあのハマノツルギを使用していたので仕方ないのだが。

その後、刀太が家出中に出会った千景の家で刀太を看病中に、
刀太の口から雪姫への想いを聞かされ、刀太の雪姫への複雑な愛情を知ることに。
『何故か』胸の痛みを感じてしまうも、『信頼出来る相棒として』大事な事を打ち明けてくれた事には喜びを示した。

直後に「口に出したらスッキリしたからスパッと諦める」と発言した刀太に「らしくない」とハッパをかけるものの、
この頃から喋れる事が発覚した刀太の武器・重力剣に「諦めさせた方が君に都合が良いのでは」と、遂に武器にまでからかわれてしまった。
武器ですら色々と気付いてるのに刀太ときたら……

看病中に、怪我で自分で食事を摂れない刀太に『あーん』をするシーン(恥ずかしすぎて未遂)は必見。


【修行編】


ネギまの世界と総合しても最強級と言える強さのデタラメおばさん・ダーナの元で、刀太・キリヱ・三太と共に修行する事に。
再生力を高める為に何度も半身を吹っ飛ばされる等不死者にしか無理なハードな目にあったが、
その成果あって3分以上かかっていた再生時間が30秒前後にまで縮まった。
ちなみにダーナは0.5秒。なんだこのデタラメおばさん。

更に、彼の一族の一人前達が5人で1週間かけて行う成竜の討伐を1人で1週間以内にやってのける等、
刀太に次いで修行の成果が目に見えて大きかったと言える。

修行中盤では、課題の一環として、雷の上位精霊、ルイン・イシュクルと戦う事に。
ネギま終盤でよく見た、雷化状態のネギとほぼ同等(尤もネギ程器用ではないが)の強さであり、
九郎丸の一族でも「万一遭遇したら逃げろ」と伝えられている最凶の敵であったが、
遂に闇の魔法の奥義『大陰道』を習得した刀太の力もあって、撃破に成功。

教えを請った師が師だけに、既に一族の力を上回るようになったと言えよう。
ちなみにラブコメ要員としては、この編ではキティ(過去のエヴァ)がメインであった為ほぼ無し。

余談ではあるが、ダーナは九郎丸の秘密や気持ちを全て知っていて尚、
彼を女扱いせず『どちらを選ぶにしろ、刀太の側に居たいなら力は必要』とアドバイスを与えた。
味方側で彼を一度も女扱いしないキャラは数少ない。さすが3000年を生きるおばさんである。


【ラブコメ編(前半)】


前作を思わせる雰囲気にシフトチェンジしたこのパートでは、
委員長こと雪広あやかの曾孫・みぞれの登場や、最序盤に登場した結城忍の再登場で、刀太を巡る女の子関係が一気に賑やかしい事に。
積極的に刀太にアピールしまくるみぞれと忍の姿に驚きを隠せず、
雪姫の「人間の女の子に(刀太を)取られるかもしれない」という言葉から、頭の中には焦りが生じてくる。

そして朝の刀太との修行中、ふとした勢いもあって、遂に刀太に気持ちを告白!!!

……したのだが、単に「好きだったんだ」と言っただけなのもあって、未だに九郎丸が(一応)男性と思っている刀太は、
友人として』好きである、と受け取ってしまった。『主人公』らしいというかなんというか。

しかし、「(友人達の中では)一番好き」と言われた事で、嬉しさを感じ、顔を真っ赤にした事で、
遂に『女の子として』の刀太への好意を自覚することに……


【ラブコメ編(後半)】


明確に好意を自覚してから数日後、彼の体に変化が起きていた。
姿見鏡で自らの体を確認した九郎丸の胸は、確かに大きくなっていた
刀太への想いが形となり、遂に体の女性化が始まった証だった。

今後の刀太との関係を悩む九郎丸。
告白なんてしたら、今まで男だと思っていた刀太には引かれてしまう……
と風呂で1人悶々としていた所をキリヱに見られ、九郎丸を後押しする彼女の提案で、


*6


遂に女装して別人を装いアタックしてみる事に。

だが、意外な事にその姿を見た刀太は、ものの数十秒程でその変装を見破りかけてしまう
『主人公』らしくない鋭さだが、これも一番九郎丸を隣で見ているだけある、という事だろうか。
バレては最早言い訳の効かない状況。危うし九郎丸!
……だったが、ここは一空先輩がいつの間にか開発していた九郎丸型の遠隔操作義体をその場に遣わした事で事なきを得る。

この時、『時坂九龍(ときさかくりゅう)という名の九郎丸の従妹』という設定を勝手に与えられる。
あくまで一空が勝手に考えた設定ではあるが、以降ファンの間でもこの女装姿は九龍という呼称が定着していたり。

それから宿泊部屋に連れられるも、
ここで逃してはいけない、と考えたまたま机の上に乗っていた新東京観光案内のチラシを目にし、
刀太に観光案内を依頼する。

刀太と2人で新東京を巡り、従業員と客という肩書ではあるが図らずもデートのような形になっている事に気付く。
普段は躓かないような路傍の石コロに躓いたり、靴を直す刀太の仕草に普段感じないドキドキを感じたり……
刀太に「九郎丸に似てるだけあって美形」とも褒められ、『女として生きる道』を意識し始める……

が、そんな時に刀太の姿を見た2人の殺し屋・超星仔とアスラ・ツゥが襲撃を仕掛けてくる。
不意打ちを喰らい影に飲まれた刀太を助けようと奮闘するも、
女性に近い体では気が上手く練れず、傷の治りも遅い。ほぼ為す術もなく一方的にやられてしまう。

影に堕ちようとする中、九郎丸は考えた。
自分は戦えぬ女として、刀太に守られたかったのか……

違う。時坂九郎丸、不死人近衛刀太の相棒として、
刀太を永遠に守る。

決意と共に女装と体の女性化は解け、星仔を撃破し、影から刀太を救い出す。
デートは台無しにされてしまったものの、どう歩んでいくかという大事な事に気付く事が出来た……

と思いきや、九龍は美人だったと振り返る刀太の言葉を聞いて、女性としての気持ちは相変わらず吹っ切れていない事を自覚してしまうのであった。


【VS伝説の英雄編】

まほら武闘会会場でのスピードレース中に突如その姿を現した、始まりの魔法使いに憑依されたネギ・スプリングフィールドとかつての仲間達。
刀太を狙って遂にその姿を現した彼らと交戦する事になるが、
ハッキリ言って実力差は歴然、刀太の脳内に眠っていた明日菜の作戦が成立するまで他のメンバーと共に『時間稼ぎ』をする戦法を取る。
(一般人であったはずなのに何故か殆ど歳をとっていない姿の)のどか・夕映のコンビの足止めを狙い、稲後尾籠 くくり方陣という新技を披露し拘束に成功するも、
前作から修行を積み「大魔法使い」と呼べるレベルとなった夕映には「数秒で解除出来る」と一蹴され解除されてしまい、
のどかの『鬼神の動揺』からのコンボで心を読まれてからは幾多の斬撃も全て躱され、夕映の魔法を受けてリタイアしてしまう事となった。

他の敵勢力がネギ・ラカン・アルビレオと、前作でもトップクラスの連中であった為「一番マシな相手」とも言えたのだが、
2人とも明らかに前作最終話時点よりも遥かに強くなっていた為、またも力量負けしてしまうハメになった。

が、開戦時にはラカンの斬撃と三太と組んで弾き返したり、
他の不死身衆と共に「仲間として近衛刀太に手出しはさせない!」と大見得を切って見せる活躍も見せた。



















【総括】


上記の通り、剣士としての戦績は意外と微妙だったり。
まあ、ネギまよりもやたら難敵がポンポン出てくる世界だから仕方が無いとも言える。特に三太とか小夜子とかカトラスとか、最近では前作から更に強くなったネギ達とか……

それよりも何よりも、彼の魅力の真骨頂はやはり、
男として生きたいはずのに、刀太への気持ちが高まりすぎてどうしようもないそのヒロインっぷりであり、
特に【ラブコメ編(後半)】の時点における刀太への評価は、




『どんな事も一度見ただけで卒なくプロレベルでこなせる上に人気者で、
自分を暗い世界から救い上げてくれた『相棒以上』の存在であり、
『それ以上』を自分などが求めるのは身の程知らず』




というレベルにまで膨れ上がっており、
夜には同室で寝る刀太の存在を意識しすぎてしまい、悶々として一睡も出来ない程。

しかもその可愛らしさだけに留まらず、


*9


こんな感じに、普段の彼は長ランと黒髪を靡かせクールに剣を振るう、そこらのイケメン顔負けの凛々しきカッコ良さまで持ち併せており、決してカワイイ乙女なだけではない。
刀太が闇と光の力を両立している存在ならば、
相棒たる九郎丸は可愛さとカッコ良さが両立している存在と言えよう。

そんな彼の魅力にどっぷりと魅了されてしまったファンは男女問わず多数確認されており、

  • 彼のイラストカードが特典として付属した単行本は他キャラの特典に比べやたら売れ行きが早かった
  • ファンサイト*10の非公式人気投票→1位・第1回人気投票→3位(一人で330票を入れた猛者も出現)*11・第2回人気投票→1位という好成績を残す
  • 某掲示板に唯一キャラ専用スレが立っており、作品本スレ以上に変態共濃密なファンが多数住み着き、日々深い愛を語る

等の現象が発生している。

何か 愛が重いんだが』(by雪姫)

第一回人気投票の結果発表ページには「熱狂的ファン多し!」と書かれていた為、編集部もそんな傾向を把握している様子。

刀太に惚れている期間、度合い共に間違いなくNo.1の『真ヒロイン』とも呼べる存在だが、
最近(ラブコメ編以降)では、雪姫は刀太とキスしてしまうし、ただの煽り役であった夏凜も刀太への態度がなんだか怪しくなってきているし、
みぞれやしのぶも刀太に積極的にアピールを続けているし、
何よりここ最近はキリエのヒロイン度が破竹の勢いで上昇している為、手強いライバルが激増してきている。頑張れ九郎丸!

自身の秘密を明かした今後、ヒロインとしての更なる躍進が期待されるところである。





追記、修正は相棒に色んな意味で惚れ込んでからお願い致します。







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最終更新:2024年03月18日 17:35

*1 当項目にて使用されている画像は、著作権侵害及び販売妨害を目的としたものではなく、よりキャラクターの魅力をダイレクトに伝えるための限定的な使用である事をここに明記致します。

*2 出典:赤松健「UQ HOLDER!」単行本2巻・47ページ(2014年・講談社より発刊)

*3 出典:赤松健「UQ HOLDER!」単行本5巻・52ページ(2014年・講談社より発刊)

*4 出典:赤松健「UQ HOLDER!」単行本10巻・77ページ(2016年・講談社より発刊)

*5 なお、原文では「勝った方が負けた方の言う事を何でも聞く」というトンデモない条件となってしまっているが、そこは優しくスルーしてあげよう

*6 出典:赤松健「UQ HOLDER!」単行本10巻・91ページ(2016年・講談社より発刊)

*7 仮契約にはキスが必要となるが、キリエの場合刀太とのキスで『時間停止』が発動してしまう為仮契約の儀式が行えない

*8 尤もこれはキリエの方も同じく刀太を好いているから分かる事である

*9 出典:赤松健「UQ HOLDER!」単行本2巻・50ページ(2014年・講談社より発刊)

*10 ネギま時代からかなり緻密にデータを纏めている古参

*11 なお、その330票は『集計ミス(編集者公認)』により集計されていないという悲しいオチが発覚している。この第1回人気投票の結果発表の前にはひと悶着あるが、ここでの詳細な記載は控えます