湯ノ花幽奈(ゆらぎ荘の幽奈さん)

登録日: 2016/09/16 Fri 01:55:30
更新日:2024/01/12 Fri 19:50:09
所要時間:約 15 分で読めます




あっあの安心してくださいね! わたし呪ったりとか祟ったりする気全然ないので!

ただの善良な地縛霊ですから!

湯ノ花(ゆのはな)幽奈(ゆうな)とは、週刊少年ジャンプで連載されていた漫画『ゆらぎ荘の幽奈さん』の登場人物である。
温泉下宿「ゆらぎ荘」の地縛霊であり、物語におけるメインヒロイン。
人気投票では第1回、第2回共に1位。




プロフィール


誕生日:11月7日(ゆらぎ荘の女将さんから名前を付けてもらった日)
年齢:外見年齢16歳程度、幽霊歴16年
瞳の色:赤色
髪の色:白髪だが、うっすらピンク色がかっている(原作の方が白っぽい)
職業:ゆらぎ荘の地縛霊
血液型:O型
身長:153㎝
体重:46.7kg
3サイズ:B93(F)-W57-H88
CV:島袋美由利


性格・境遇



・性格・容姿

幽霊であるためその姿を認識できるのは霊能力者か妖怪の血を引く者など霊感の高い者のみ。
ただし、呪われたクリスマスカードの生み出した生クリーム温泉やバーチャル世界に引き込まれてプレイさせられるゲームなど特殊な空間に引き込まれた場合は霊感がない者でもその姿を視認できる。

極めて穏やかな性格でどんな相手に対しても常に敬語で接し、他者を攻撃するという性質が全くと言っていいほど皆無。
他者に感情移入しやすく、たとえ自分の関わることでなくとも災難や悲劇が降りかかった者のために涙を流すことのできる優しさを持ち合わせている。

また、自分の身が危機に陥ることで他人に迷惑がかかると判断した場合は、どれだけピンチになろうが迷わず己の身を切り捨て、真っ先にその他人を護ることを優先する気概の強さもある(黒龍神騒動の一件を参照)。

外見上の特徴は足があって完全な人間の姿をしているのとどんな格好をしていても常に額紙(三角の布)だけは外れないことである。
(足のない不完全な姿の幽霊や額紙のない幽霊も登場している)

幽霊である以外はスタイル抜群で可憐な普通の年頃の少女であり、胸を触られたらもちろん取り乱し裸を見られようものなら羞恥心で発狂する。
一方で幽霊にもかかわらずお化けを怖がったり、コガラシに泣いて飛びつき胸をコガラシの顔面に押し付けるという羞恥心とは裏腹のザル防御を晒すなど、どこか抜けている。でもそこが可愛い。

一応料理などもできるが幽霊であるため普通に物を食べることはできず、お供え物として頂くことしかできない。
このため味見さえもできないので、味付けが悲惨なものになっても自分では分からない。

また、「幽霊(わたし)にだって足はあります」や「幽霊歴も長いもんで」など幽霊であることを意味もなく誇るなど、感覚もどこかズレている。そこもまた可愛い。



・コガラシとの繋がり

ゆらぎ荘の住人とは誰とも仲良しだが特に新参者である冬空コガラシに懐いており、朝起きて彼の姿が見えなかった日には派手に着崩れた浴衣を直しもせずにゆらぎ荘の中を探し回り、彼が学校に登校する際もついていく程でその信頼の大きさは本人にしか窺い知ることは出来ない。

コガラシは幽奈を幽霊として怖がることもなく自分の姿が見えて会話ができる同居人であるため、出会って程なく打ち解けている。
相棒として色々な騒動を共にコガラシと経験してきており、良きパートナーの関係を確固たるものとしている。

コガラシに対しては恋心を抱いている節があり、白露蓮華が動物霊に憑りつかれ、コガラシを(性的に)襲おうとするのを見るや否や、脇目も降らず突進して彼の身を誰にも渡さんとする意地を見せたこともある。
また、朧から『どうすれば惚れたり惚れられたり出来るのだろうか』と打ち明けられた際には、「傍にいるうちに、自分でも気づかないうちに、いつの間にかそうなってしまうものなのかもしれない」と、心中を吐露。
これはあくまで一般論として語った言葉か、それとも幽奈自身から湧き出る感情をそのまま代弁したものなのか…。


・少年への想い

湯煙高校文化祭でのアクシデントをきっかけに、幽奈はとうとうコガラシに対する『ある想い』を自覚する。
これは本当に恋なのか、尊敬や親愛の類とは違うのか、ゆらぎ荘を訪れていた千紗希にそう言葉を漏らした。
しかし千紗希の「冬空君が別の女の子と付き合うことになったとしても、幽奈さんはそれでいいの?」という問いかけに対し、幽奈は涙を零しながら小さく首を横に振ったのだった。
春に少年と出会ったその少女は、季節が巡りまた冬が訪れる頃、ようやく少年のことが大好きなのだと自覚するのだった。
しかしその答えはかけがえのない友人でもある、もう一人の少女の心をかき乱すことにもなってしまう…。


・失くした記憶

いつの頃からか、幽霊の少女はゆらぎ荘の204号室の地縛霊としてこの世に存在するようになる。
幽奈が語る自らの最初の記憶は、ゆらぎ荘にある自分の部屋で、朝目覚めたことから始まっている。
当初は混乱し、仲居さんに見つけてもらうまではゆらぎ荘でも独りぼっちで過ごしていた。
湯ノ花幽奈というのも本名ではなく、かつてのゆらぎ荘の女将に授けてもらった仮の名である。
記憶喪失のため、生きていた頃の思い出、死んだ原因、未練の理由など全てが不明であったが…。


・悪霊化

コガラシを含めたゆらぎ荘の面々が、幽奈に対して最も抱える不安要素が『悪霊化』である。
呑子曰く『他人から認識されず孤独を抱え、誰からも罰せられなくなり、人間社会からの倫理の縛りが緩くなった結果、善悪の基準が崩壊して悪を悪と認識できなくなり悪行に何の躊躇いも無くなってしまった幽霊』…それが悪霊である。

コガラシはその論理を聞いて一時は不安を覚えるが、「ゆらぎ荘の皆が幽奈の傍に居る限り、幽奈は悪霊にはならない」と呑子からのフォローを受け、コガラシは『幽奈がいつか成仏するまで、自分がずっと傍にいる』と、新たな強固たる誓いを胸に秘めたのだった。



特殊能力


幽奈はただの人間霊であるにもかかわらず、様々な能力を行使できることができる。
朧はこれについて生前は相当な霊能力者であったのではないかと推測していたが…。

●ポルターガイスト

最も派手で強力な幽奈の基本武装。
結構見落とされがちだが、基本的に自分の意思で自在にポルターガイストを巻き起こすことは出来ない。
激しい羞恥心を覚えることで、結果的にポルターガイストが引き起こされるのである。
その威力は極めて強力で、コガラシを難なく上空数十メートルまで吹き飛ばすほどである。
ちなみにポルターガイストを引き起こす主な原因は自身の寝相の悪さで、いつの間にかコガラシの布団に転がり込み、浴衣がド派手に着崩れ、更にコガラシが意図せず胸を触ってしまい、その状態で目が覚めるのである。

他にもコガラシがたまたま手を出したらそこに幽奈の胸があって鷲掴みにされてしまうというパターンも何度か発生している。これは日頃から浮いているため、胸が人の肩に近い高さに来ることによる。コガラシが普通の人と同じ感覚で咄嗟に肩を掴もうとしても肩の位置は上で、意図せずも胸を鷲掴みにしてしまうのである。シチュエーションとしては十分美味しい
女性は殴れないコガラシなので、幽奈のポルターガイストは回避できない。

なお、コガラシへの思いが強まるにつれてポルターガイストの発動回数は減り、コガラシの前でポロリしても顔を赤らめるだけで終わるレベルにまでなった。
…が、コガラシが寝ボケて幽奈の胸を延々揉み続けたときはさすがに羞恥心に耐えきれずポルターガイストが発動した。


一方で、半ば能動的に能力を発動した場面もある。
コガラシが緋扇かるら・巳虎神マトラのコンビに連れ去られそうになったときは、露天風呂の岩を指一本触れることなく引き剥がして浮遊させ、相手に向けて飛ばすという荒技を見せた。

更にかるらが拉致したコガラシに「支離式の術」を掛けて自由な動きを封じ、無理矢理キスをしようとした際には幽奈が2人の動きを封じてキスを阻止してコガラシに掛けられた術を解除した。
このとき幽奈は
  • 霊術で両手を拘束され、口にさるぐつわをはめられ、両手の拘束具で霊能力の発動を封じられていたにもかかわらず、強力な力を発動して拘束を打ち破る。
  • かるらとコガラシのみを完全に動けなくする。羞恥心によるポルターガイスト発動と違って2人以外には一切の影響がなく、味方は自由に行動できた。
  • 術を掛けた者ですら解除が困難とされる支離式の術をいともたやすく解除する。
  • 他人の心の声を聞くかるらの術、「他心通」の状態を狂わせ、かるらの心の声をダダ漏れにする。
というややこしいことをあっという間に成し遂げている。
幽奈の能力の中でも突出して異常なスペックだが幽奈はなぜこのようなことができたか当初は理解しておらず、能動的とはいえ必死になったら偶然にも力を発動できたに過ぎなかった。


●幽体変化

頭の中に物体を念じ、それを思い描くことでその物体を自らの身体に変化させる術である。
主に衣類関係で使用されている(制服、水着など)。変化させるためにはその物体の詳細を隅から隅まで把握する必要がある。千紗希のスカートを悪気無くめくり研究していたところ、コガラシがとばっちりで変態扱いされたことも。
コガラシの些細な言葉でうっかり裸の状態を思い浮かべてしまい、誤って全裸に変化してしまったこともある。

●飛行・浮遊能力

未練のある場から動けないという地縛霊の常識に囚われずに、幽奈は宙に浮いてあちこちを飛び回ることが出来る。
本気を出した全速力のスピードは飛行機並み。
能動的に発動できる能力で、入浴時や就寝時などはちゃんと足を地に着けることもできる。
ちなみに、旅行などで遠方の地で睡眠をとった場合、幽奈の身体はその場からゆらぎ荘の204号室へと自動で飛ばされる仕組みになっている。その際は就寝姿勢のまま日本上空を横断していることになる。冷静に考えると結構怖い。

●物質に対しての相互干渉

幽奈が他に存在する普通の幽霊と一線を画している訳は、何よりもこの相互干渉能力にある。
平たく言えば、幽霊のくせに人だったり物だったりに触ることが出来る能力である。幽霊のくせに。
これがあるおかげで幽奈は料理を作れるし、食事をとれるし、人と触れ合うことが出来るのである。
これだけなら透明人間でもよくある事。

透明人間との唯一の違いは相互干渉の無効化が可能な点で、壁などを自由にすり抜けることもできる。
白露蓮華が(性的に)コガラシを襲おうとする場面を窓の外から見た時は、それを阻止せんと壁をすり抜けて突進している。
ただし相互干渉の無効な状態で突っ込んだため、蓮華を突き飛ばすのではなくその中の憑依霊だけを弾き飛ばしてしまった。結果オーライではあるが。
相互干渉が無効でも自分と同じ霊体には常時干渉できるらしい。

ちなみにコガラシとのラッキースケベは相互干渉能力ではなく、コガラシが霊能者であることによるものである。
相互干渉を無効化していても、コガラシの伸ばした手の先に胸があれば触られてしまう。
つまるところ、彼女にはラッキースケベを回避する術がないと言える。

●憑依合体

相互干渉能力の派生。自由自在に憑依してその肉体を操ることができる。
と言っても人間に憑依したのは雲雀が都合悪く気絶したときのみ。
劇の出番の途中で気絶したため、幽奈が憑依することで雲雀を傀儡のように操り観客の目を誤魔化した。

また、これを応用してこゆずが作った仮の肉体に憑依することで一時的にだが完全に実体化することができる。
早い話が見た目はそのままに、霊感のない人間でも姿を認識できる状態にするというもの。
実体を持っているため相互干渉や浮遊能力は使用できないが、一時的に幽霊ではなくなるため普通に物を食べて味わうことができる。



人物関係




今やすっかりパートナーとなった肉体派霊能力者。
同じ部屋で過ごすうちに次第に彼の実直な心に幽奈は惹かれるようになる。

関係性については上記の個別項目も参照。



コガラシの通う湯煙高校で出会った女子生徒。
千紗希の方は幽奈の姿を視認できないが、ノートなどを用い会話(筆談)もしたり、普通の友人と変わりなく接する。お互いファッションについて話したり、恋話で盛り上がったり(?)、良好な友人関係を築いている(第10話参照)。

恐らく幽奈にとって初めての『純然たる一般人の友達』であり、携帯に映った自らのおどろおどろしい姿を物ともしない千紗希の想いに涙する一幕もあった。

第46話でこゆずの術式で初めて幽奈の姿を視認。
互いに普通に喋れる事に感動したが、同時に両者がコガラシを異性として意識し始める事に。

第128話でこゆずと憑依した名残で霊感が増し、幽奈の姿を常に視認できるようになった。

その他については上記の個別項目も参照。



かつて宵ノ坂にいたゆらぎ荘の最古参住人。
いつから入居してるかは不明だが幽奈の事は家族同然と言えるほど長い付き合いらしく彼女の身を案じる発言も多い。
呑子の存在はかなり影響力があるようで時折、幽奈の素性を知っているような素振りも見せるが…?

その他については上記の個別項目も参照。


☆愛海と泰久

第28、29話で登場した地縛霊のカップル。
他人事ではない二人の頼みを解決するためコガラシの助力を求めた。
二人の成仏を見届けたことは幽奈とコガラシにとってお互いの関係性に一歩踏み出すきっかけとなった。


☆魔境院逢牙

圧倒的な実力を誇るコガラシの師匠。
そのデタラメな強さで幽奈を餓瀾洞の本体と思い込み彼女を消す事を目論む。
ある事情から幽奈にとって逢牙の存在は重大なターニングポイントになっている。


☆流禅

第52話で登場した占術師。
コガラシと幽奈が制服デート中に立ち寄った事で2人の相性占いの他、幽奈が生きていた時を調べてもらった。
その後、第145話で修学旅行中の幽奈と再会。夢咲先生と協力して千紗希に未来の夢を見せるが暴発して思わぬ事態に発展する。
流禅の能力は誅魔忍軍にとっても警戒されていたようで帰り際に千紗希が経験した出来事がまるで流禅の思惑通りだったような発言をしていたが…?



幽奈の正体と真実











だってわたし…そんな風に追記・修正してもらえたの、生まれて初めてなんですよぉ…っ!



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最終更新:2024年01月12日 19:50