ブレイドウイング・レジー(カードファイト!!ヴァンガード)

登録日:2016/9/10 (土曜日) 12:00:00
更新日:2021/10/18 Mon 23:25:24
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ブレイドウイング・レジーとは、カードファイト!!ヴァンガードにおけるダークイレギュラーズのユニットの一つ。
初登場は「獣王爆進」。ダークイレギュラーズ初のLBユニット、《仄暗き奈落の魔王》が登場したパックである。


ブレイドウイング・レジー
グレード3 パワー10000
【永】【(V)】:あなたのソウルの《ダークイレギュラーズ》が15枚以上なら、このユニットのクリティカル+2。
【自】:このユニットが(V)に登場した時、あなたの《ダークイレギュラーズ》のリアガードを1枚選び、あなたの山札からそのユニットと同名のカードを3枚まで探し、ソウルに置き、その山札をシャッフルする。
ヴァンガードサークル登場時に最大3枚のソウルチャージ、更にソウル15枚以上でクリティカルが2つも追加されるスーパーロマンカード。
今までのダークイレギュラーズとは一味違うユニットとして注目される。
当時の優先的にソウルに入れるべきユニットといえば、同パックに収録された「逢魔ヶ時」シリーズ(ソウルにある同名ユニットにつきパワー+2000されるというもの)ぐらいで、当時はあまりダークイレギュラーズにペイルムーンのような中身を重視する戦いはなかった。
むしろ新たなソウルチャージ加速手段とそのロマンスキルに目が向けられた。

当時の主な活用法としてはとにかく、
  • 同名ユニットをガン積み
  • 《イエロー・ボルト》、《誘惑のサキュバス》等で素早くソウルチャージ
  • かげろう等の妨害を避けつつライド、生き残ったユニットを指定してソウルチャージ加速
といったところ。
ただ、《魔界侯爵 アモン》や《仄暗き奈落の魔王》のように使いやすく安定したスキルではないため、非常にプレイングの腕が問われる。
ターンをかければかけるほどこちらが不利になりかねないため、いかにして15枚貯められるかがカギとなる。というより、それまでにこちらが負けることが多かった。
更にパワーが10000というのが当時ですらも足を引っ張った。《マジェスティ・ロードブラスター》や《ドラゴニック・オーバーロード》《満月の女神 ツクヨミ》などのように11000以上のパワーラインが主流となりつつある時代に10000は防御の上でも不利になることが多かったので、このユニットを主体としたデッキを組むのは専らネタでしかなかった。
加えて、後にダークイレギュラーズは「アモン」が強化され、さらにはパワー11000ラインがどのクランでも見られるようになってますます逆風が吹き、彼を大会などで見かけることはほとんどなくなってしまった。
そしてとどめと言わんばかりにヴァンガードG環境にていわゆるストライダーである《シャルハロート・ヴァンピーア》が登場。よりパワーインフレを起こし、ダークイレギュラーズのそのイメージとはあまり合致しない彼はいつしかデッキから消えていた……。
















A「いやぁー相変わらずレジー弱いっすねーwww 結局ソウル貯まるの遅いし、パワー低いしwww クリティカルも意味ないじゃないですかーwww
これならふっつうにシャルハロートやアモン使ったほうが強いっすわぁwww」

B「なら試してみます? 新しい「ブレイドウイング」を」

A「いいっすよーwww レジーなんて敵じゃないですからーwww」

B「えぇ、レジー「だけ」なら敵じゃないですからね……」

A「……え?」

……10分後……

B「ありがとうございましたー」

A「うそぉ!?」



彼は帰ってきた。新たな力と仲間を引っ提げて。
ヴァンガード誕生5周年を記念して開催されたクラン別の人気投票で、ロマンあふれる効果とその厨二病あふれるユニット設定のおかげか、レジーがダークイレギュラーズ部門で堂々の1位を獲得。
それを記念してグッズが製作されると同時に、「ファイターズコレクション2016」にて実に4年ぶりの新規カードが登場。しかも「ブレイドウイング」のGユニットまで登場。
これにより、ダークイレギュラーズのデッキに新たなカテゴリー「ブレイドウイング」が確立された。
その後もブースターパック「勇輝剣爛」にて更なる「ブレイドウイング」も登場。より本格的なデッキを組めるようになった。

ここからはそのユニットたちを紹介しよう。

主要ユニット
殲滅の翼 ブレイドウイング・ティボールド
グレード4 パワー15000+
【超越】 - ストライドステップ - [手札からグレードの合計が3以上になるように1枚以上選び、捨てる] 裏のこのカードを(V)に【超越】する。
【自】:このユニットが(V)に登場した時、あなたの「ブレイドウイング」を含むハーツカードがあるなら、ドロップゾーンのカードをすべて山札に戻し、その山札をシャッフルする。さらに、ソウルが15枚以上なら、そのターン中、このユニットは『【永】【(V)】:あなたの前列のリアガードすべてのパワー+10000。』を得て、違うなら、【ソウルチャージ】(5)。
ブレイドウイングの新たな希望、専用Gユニット。
15枚以上のソウルがあるならば前列に超パワーが付与され、スタンドトリガーを絡めれば相手のガードを物量で切り崩すことが可能になる。
しかし、それよりも目を引くのが

ドロップゾーンの回収

である。これによってダークイレギュラーズの欠点であるデッキ切れを補うことが可能であり、更にその時点で超越コストにしたカードすらもデッキに戻せるのだ。
ソウルが15枚ない場合は5枚のソウルチャージだが、これだけでも十分強力。これによって機能するユニットも多数存在するのだ。

ブレイドウイング・サリヴァン
グレード3 パワー11000
【永】【(V)】:ソウルが15枚以上なら、このユニットは『【永】【(V)】:あなたのガーディアンすべてのシールド+10000。』『【自】【(V)】:このユニットがアタックされたバトルの終了時、【ソウルブラスト】(2)。』を得る。
【自】:このユニットが(V)に登場した時、あなたのリアガードを1枚選び、山札からそのユニットと同名のカードを3枚まで探し、ソウルに置き、その山札をシャッフルする。
レジーを同じく同名リアガードのサーチ&ソウルインに加え、ソウル15枚以上で防御時に圧倒的に有利になる効果が付与される。
アドバンテージを稼ぎにくいダークイレギュラーズでは非常に有用な能力で、本来シールド値を持たないG3ですらもシールド10000のガーディアンとして運用できる。
一見デメリットに見えるソウルブラストもこの「ブレイドウイング」ならばメリットに変えられる。ソウルに入ってしまったトリガーをあえて落としティボールドの効果を使うことでトリガー率を上げることができるのだ。

再来の翼 ブレイドウイング・レジー
グレード3 パワー11000
【自】【(V)】:[【ソウルブラスト】(15)] このユニットがヴァンガードにアタックした時、あなたのソウルに「ブレイドウイング・レジー」があるなら、コストを払ってよい。払ったら、そのバトル中、このユニットのパワー+15000/クリティカル+2。
【自】【ソウル】:[【カウンターブラスト】(1),手札から3枚選び、捨てる] あなたの、「再来の翼 ブレイドウイング・レジー」以外の「ブレイドウイング」を含むグレード3のヴァンガードがアタックしたバトルの終了時、アタックがヒットしていなかったら、コストを払ってよい。払ったら、このカードを【スタンド】でライドする。
翼はまた繰り返す。サリヴァンやレジーの攻撃失敗をトリガーとして、もう一度攻撃が可能になる。
残念ながらGユニットとは併用ができないが、それでも単体パワー26000のクリティカル3で攻撃するので相手へのプレッシャーは相当なもの。万が一ティボールドが弾切れした時もしくは止めを刺すときに。
ちなみにコストとしてソウルからレジーを捨てることも可能なのでぴったり15枚の中にレジーさえいれば発動できる。

ブレイドウイング・サイクス
グレード2 パワー9000
【自】:このユニットが(R)に登場した時、あなたの「ブレイドウイング」を含むヴァンガードがいるなら、【ソウルチャージ】(1)。
【起】【ソウル】:[このカードをドロップゾーンに置く] あなたの「ブレイドウイング」を含むヴァンガードがいるなら、【ソウルチャージ】(2)。
どちらの能力もヴァンガードが「ブレイドウイング」ならば発動可能。
自身の登場時にソウルチャージと、ソウルから自らを落として2枚ソウルチャージする。
ぶっちゃけてしまえば《媚態のサキュバス》と《ディメンジョン・クリーパー》を一緒にしたスキル。
もちろん媚態もクリーパーも投入する余地があるので、超高速でソウル15枚を達成できるだろう。

ブレイドウイング・ロドピス
グレード1 パワー7000
【起】【(R)】:[このユニットをソウルに置く] あなたの「ブレイドウイング」を含むヴァンガードがいるなら、山札の上から3枚見て、「ブレイドウイング」を含むカードを2枚まで探し、相手に見せ、その中から、1枚まで手札に加え、1枚までソウルに置き、残りの見たカードをドロップゾーンに置く。
1枚でそれぞれの領域を肥やすことができるが、さすがに博打の感が強く不安定であることは否めない。
グレード1の時点では「ブレイドウィング」のヴァンガードを参照することは少なく、リアガードサークルに存在する「ブレイドウィング」を参照するカードは今のところ存在しないため水増し要員としても微妙。
レジーやサイクスをある程度狙ってソウルインできる点に意義を見出せれば採用の余地はある。

ブレイドウイング・ティリット
グレード1 パワー6000
【永】:守護者
【自】:[【カウンターブラスト】(1)] あなたのヴァンガードがアタックされたバトル中、このユニットが手札から(G)に登場した時、コストを払ってよい。払ったら、山札の上から5枚を(G)にコールし、あなたの「ブレイドウイング」を含むヴァンガードがいるなら、あなたのグレード3のガーディアンを好きな枚数選び、ソウルに置く。
「ブレイドウイング」のクインテットウォール。
完全ガードに比べて防御力は低いが、デッキの特性上非常に相性がよい。
更に「ブレイドウイング」をソウルに置けるため、多少運任せとなるが再来の翼やレジーを仕込むことが可能。
ドロップしているユニットも後々ティボールドで回収できるので大きな問題にはならない。
サリヴァンとの相性が抜群であり、シールド値の底上げが可能となる。


以上のユニット達から「ブレイドウイング」の特徴を挙げると
  • ソウルがウソみたいにバンバン貯まるようになった
  • ティボールドの登場により手札の余ったトリガーをガードに出しやすくなった
  • カウンターブラストを使用することが少ないため、それらを必要とするグウィンやエンブレム等も投入することができる
  • ドロップゾーン、ソウル、山札とカードの行き来が激しいため、相手にトリガーの枚数を把握させにくい
といったところだろうか。
かげろう等の焼きを事実上軽減でき、更にそれをメリットにできる点は他のダークイレギュラーズにはなかった利点である。
弱点を挙げるなら、呪縛やバインドといった特定の場所に縛り付ける能力か。
特定のユニットを狙い撃ち(特に再来の翼やサイクス)されると途端に回りが悪くなってしまいかねない。


=その他で相性のいいダークイレギュラーズ=
能力テキストや用語等はwiki、公式DBを参照のこと。当項目では簡単な説明にとどめる。

忌まわしき者 ジル・ド・レイ
再来の翼と合わせてデッキ全体の攻撃力を上げることができる。
要件も被っているため、早期からガード制限を活かしやすい。
後述のシャルハロートとはクリティカル増加の有無、ガード制限の範囲等で差別化したい。

《罪深き者 シャルハロート》
Gペルソナブラストを持たないため、ジル・ド・レイとは違いGゾーンを圧迫しない。
キーワード能力「深闇(ダークネス)」を持ち、事前の要件達成が必要なものの非常に豪快なフィニッシャーとして運用できる。
自分のリアガード全てをソウルインするため仮に相手が生き残った場合でも焼きや呪縛の影響を受けづらくなるが、こちらもアドバンテージを失っていることには注意。

《夜陰の紳士 サン・ジェルマン》
Gガーディアン。
ソウル15枚以上でシールド値25000となり、サリヴァンと合わせれば35000と化け物じみた防御力を発揮する。
更に「抵抗(レジスト)」を付与できるスキルも持っている。

《偽りの闇翼 アグラト・バト・マラト》
Gガーディアン。
ガード時にソウルチャージ2し、ソウル6枚以上ならシールド+5000。
こちらもサリヴァンと相性がよい。スキルを維持しつつ、自身も30000防御をしてくれる。
粘って粘って持久戦に持ち込むなら、サン・ジェルマンよりもこちらのほうが向いている。

《シュテイル・ヴァンピーア》
ダークイレギュラーズの由緒正しいグレード3。
デッキの特性上、ソウルが溜まりやすい上にカウンターブラストをほぼ使わないため能力発動が容易。
採用するならばソウルチャージ要員を選別する必要があるが、《フラグ・ブレイカー》といったカウンターチャージの手段を用意しておけば戦術の幅も広がるだろう。
もしティボールドがいる状態でG0強制ライドを成功できればほぼ確実に止めを刺せる超ロマン砲となるので、リアガードサークルで能力を使用するようにするといい。

《グウィン・ザ・リッパー》
グレード2。ダークイレギュラーズのバーサーク・ドラゴン互換。
元々使いやすい部類だが、カウンターブラストを持て余し気味な「ブレイドウイング」ではより使いやすい。
ツインソード互換のようなシステムユニットを退却させれば相手の戦術を崩すことができる。

《エンブレム・マスター》
グレード2。ダークイレギュラーズのサホヒメ互換。グウィン同様使いやすい。
アタッカーとしても使える上、「ブレイドウイング」のスキル発動を誘発しかねないため、相手としては当然警戒したいシステムユニットとなる。
ただし、ソウル15枚を達成した後は腐りやすいので採用は人による。

《媚態のサキュバス》
ソウルを元気(意味深)にしてくれるグレード2。
登場時にソウルチャージ。サイクスと合わせて使えばより迅速にソウルを貯めることができる。
いざというときはインターセプトしてドロップゾーンに落としておけば、ティボールドによって再利用も可能である。

《退廃のサキュバス》
リアガードサークルにユニットが登場するたびにソウルチャージ。
最速でのソウル15枚達成を目指すなら採用候補となる。

《ダークソウル・コンダクター》
ガーディアンサークルからドロップ時にソウルチャージ2。
パワーこそ物足りないが、サリヴァンのスキル維持に役立つ。自身も15000ガードとして活用できるため、
防御要因となる。

《ディメンジョン・クリーパー》
ソウルから自らをドロップすることで2枚のソウルチャージ。
差し引き1枚のソウルチャージとなるが発動領域のおかげで融通が利く利点があり、サイクス同様迅速なソウルチャージが可能に。
今の「ブレイドウイング」ではほぼ入るだろう。そしてサイクス同様過労死と化す。

《ドリーン・ザ・スラスター》
言わずと知れたダークイレギュラーズの悪い女の子。ペガサスナイト……。
過去環境と比べてもソウルチャージの機会が増えたため、1ターンで貯めて貯めて脳筋にするかコンスタントに毎ターンあげて削っていくかの使い分けが可能に。
現在では若干枠が厳しいが、上手く使えれば強力な職人向けユニット。

《アモンの眷属 フェイト・コレクター》
FV候補。構築によってはソウル6枚は序盤でも簡単に溜まるのでスキルを発動しやすい。

《エニグマティック・アサシン》
お好みの枚数をソウルに仕込んでおけば突然最大パワー20000が飛んでくる。まさにアサシン。
ただし、先駆を持たないためFVとしては運用しづらく、普通に投入するとしてもグレードバランスを崩してしまう扱いの難しいカード。
こちらも総じて職人向けユニットと言える。






追記修正はエルの目とゴッドハンドを解放してからお願いします。


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最終更新:2021年10月18日 23:25