劇場版アイカツスターズ!

登録日:2016/08/24 Wed 01:45:00
更新日:2023/10/06 Fri 05:46:28
所要時間:約 6 分で読めます











二人なら最強!








劇場版アイカツスターズ!とは、アイカツスターズ!の劇場版第一作である。同時上映は劇場版アイカツ!ねらわれた魔法のアイカツ!カード。


この先ネタバレ注意!先に劇場版アイカツスターズ!を観てください


【概要】

人気の高まりの結果制作された前作の劇場版とは異なり、本作はテレビ版が放送開始したあたりから既にプロジェクトの一環として企画されていたという(パンフレット内のインタビューより)


本作の公開までは

  • 監督が前作の木村監督でも本編の佐藤監督でもなく、BFTで賛否両論だった綿田慎也氏だったこと
  • 本編がまだ半年も経っていない状態で、いろいろと手探りを続けている段階であること
  • 上記の理由から作中のキャラクター描写もそこまで深まっていないこと

などからかなり不安視されていた。しかし公開後は

  • AGEMOEで見せてくれたいい方向の綿田監督の手腕
  • 本編がまだ始まったばかりなことで初見者でもとっつきやすく親切な作りになっていること
  • シリーズ構成の柿原女史による濃厚(後述)なキャラクター描写、及びストーリー展開を魅せる脚本

などが高い評価を受け、新規シリーズでありながらぴあ満足度で1位を取る大健闘を見せた。


ゆめとローラの作中を貫く友情描写はともすれば恋愛にも見えるくらいの濃厚さで、一部では「劇場版同性愛」などの過激な呼び方をするファンも(実際は健全な友情描写にギリギリ収まっている)
これにはアイカツ!公式アカウントでかつて作中の女の子たちが友情を育む(オブラートに包んだ表現)数々のSSを発表して話題を呼び、本作の製作にも名を連ねているハピネットのMっP氏の影響が垣間見える。
また劇中のライブシーン、特にS4のライブはテレビ版から遥かにグレードアップグリッターしたものとなっており、ダンスCGの最先端だった前作と比べても見劣りのしないレベルにまで到達している。

時系列で言うと本編の18話→本作→19話となっている模様。19話では心なしかゆめとローラの距離が物理的に近い描写が多めにあった。


【キャラクター】

  • 虹野ゆめ
本作の主役。作中では主にゲストキャラのマオリやローラとの仲をいろいろな意味で深めた。
他にも主人公らしく序盤で世界観やこれまでの話の概要を教えてくれたり、本編でも見せた特殊な才能の一端を見せる場面も。

  • 桜庭ローラ
本作の主役その2。学園長の策にハマりゆめとのユニットを一度は解消してしまうも、紆余曲折を経て最後は……。
クライマックスでのゆめとの会話はもはや尊いというレベルではなく、これを一年目の段階でやるのかと大友たちを驚愕させた。

本作のゲストキャラ。南国らしい褐色の幼女。おばあちゃんの体細胞クローンではない
劇中ではゆめとの交流を深めていき、家に招いたゆめに重要なアイテムであるとある物を渡すことに。
彼女のおばあちゃん2人はかつて島を救ったアイドルコンビであった。

  • 七倉小春
本編では割と不遇な扱いが目立つ彼女だが、本作ではあことコンビを組んで私のアツいアイカツアドベンチャー、アドカツ!をして大活躍。
他にも選抜メンバーであるゆめたち4人を影で支えたりと見せ場が多く取られており彼女のファンにとって嬉しい一作となった。

  • 早乙女あこ
小春ほどではないが本編での待遇は一歩下がり気味な彼女も、本作では上記の通り小春とコンビを組んで大活躍。
彼女と小春のアドカツの顛末はエンドロールの1コマで補完されているので要チェック。

  • 香澄真昼
本作である意味もっとも美味しい役目を与えられ、ある意味もっとも割を食った子。ローラに向かってm9したシーンはとても凛々しい。
ラストでの姉であり目標でもあるS4の夜空との会話はまるで失恋した女の子のようである。

  • S4
本作の舞台であるアイカツ☆アイランドを主催し、話の合間に挿入される様々なイベントで八面六臂の活躍を見せてくれた。
特にひめはゆめとローラを引き裂こうとする学園長の策略をいち早く察し、ゆめたちの身を案じる場面が多い。

  • M4
テレビ版ではやや持て余し気味な扱いの彼らも本作ではピンポイントながらニクい活躍を見せてくれる。

  • 諸星学園長
本作の全ての元凶。この人の策謀によってゆめ、ローラ、そして真昼は心身ともにかき乱されることとなった。
だがその背景には未だ語られない理由がある模様。

  • 四ツ星学園の先生たち
アイカツ☆アイランドのイベントでS4の運営補助に回っていた。が美羽先生だけは補助というより……。
アンナ先生は担任だけあって冒頭からクライマックスまでゆめたちを様々な形でロックにフォローしてくれた。


【見どころ】

  • 冒頭の1年生選抜メンバーによる「アイカツ☆ステップ!」のライブ
1年生らしい初々しさが終盤のS4のライブと対となっており、本作の導入にぴったりなフレッシュさに満ちたものとなっている。

  • ゆめとマオリの南の島での3日間の交流
特にゆめがマオリの為だけに歌ってみせたところでは微笑ましくも衝撃的なシーンがある。そんなに恥ずかしがるのか……。
短い上映時間の中で彼女たち二人が仲を深めていく様子は過不足なく描かれ、ラストではマオリのおばあちゃんたちからゆめへ、
そしてゆめからマオリへとアイドルのSHINING LINEが受け継がれていくことが示唆されている。

  • S4による「episode Solo」のライブ
公開前から予告されていたS4全員揃っての初ライブということで期待値も高かったが、それを上回る出来となった。
冒頭のパフォーマンスはアイカツ!のアイドルではなく実在するアイドルが行うものといった感じで描かれており、作画の本気度もあいまって没入感が高い。
そこからのEDM感溢れる楽曲とテレビ版とは異なる躍動感に溢れた振り付けのコンボはまさに本作の目玉と言えるだろう。

  • 作中に登場したキーアイテムの変遷
ゆめが「ローラに似合うと思って」買った首飾りは、一度は破損するもののその後のストーリーでも重要な役割を果たし、そして最後は……。
二人の心理描写を補助するキーアイテムとしてこれ以上ない活躍を見せてくれる。

  • エンドロール
劇中であった様々なイベントの前後のシーンを見せることで各シーンの意味やキャラクター描写を補完するものとなっている。
特にアイカツ☆アイランドが終わり、帰りの飛行機に乗ったゆめたちの場面は必見。
エンドロールに使われたイラストはセブンイレブンのマルチコピー機の「プリントキャラマイド」サービスでプリントできるので(9/25まで)
気に入った場面があったらぜひプリントして思い出に残そう。


【楽曲】

  • POPCORN DREAMING♪ 歌せな・りえ from AIKATSU☆STARS!
本作のラスト、ゆめとローラが見せてくれた「みんなを笑顔にする」ライブで使われた楽曲。
特に「二人なら最強!でしょでしょ」のフレーズは本作で描かれたゆめとローラの関係性を象徴するものとなっており、二人のユニット曲に相応しい。
また前作のアイカツ!では「ポップンポップコーン」が大ヒット商品として要所に登場しており、ゆめたちがこの曲を歌ったことには
ポップコーンを通じてアイカツ!からのSHINING LINEがゆめとローラの二人、ひいてはアイカツスターズ!という作品に受け継がれたという意味合いも強い。
この曲が収録されたボーカルシングルのジャケットには、本作を鑑賞した上で見ると感動必至なとある仕掛けが施されている。

































因みに今作行われた『アイカツアイランド』。イベント自体は成功したものの巨額の予算をつぎ込んでしまっていた事が後にテレビ本編で明かされ、一時期学園の存続の危機に陥ってしまう(策はあったためすぐに問題はなんとか解決された)。その反省を活かして、翌年に開かれたイベントで、ゆめたちは、シリーズの垣根を超えた出会いを果たすのだが、それはまた別のお話。


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最終更新:2023年10月06日 05:46