部活/部活動

登録日:2016/08/23 (火曜日) 12:54
更新日:2023/10/08 Sun 11:41:10
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「部活動」とは、ある組織の内部で特定の趣味趣向等などを行う集団の活動のことを指す言葉のひとつ。
会社や省庁の「営業部」「警備部」など部署の活動は通常、部活動とは言わない。

部の名称等によっては「クラブ活動」など別の言葉になりうるケースもあるが、ここでは主に教育機関や会社等で行われる公認の特定集団活動を取り扱う。

例外になるものとしては、「学童クラブ」や「SF作家クラブ」といった名称の組織の「クラブ活動」はそもそもが一つの目的で結成された集団単一の動きを示す。
本項の定義に当てはまるのは「老人ホームでの囲碁クラブ」といったものなので、上記のような意味で「クラブ(の)活動」になるものは扱わない。
大学になると「部」ではなく「会」になったりして、主に「サークル活動」と言っている場合もある。(六大学野球部などは部であるので、やはり例外はある)


長所


若き才能の発掘

野球やサッカーといった、公共での認知度が高く競技としての人口も多いスポーツのプレイヤーたちが、
学校などの部という集団を通じて切磋琢磨し、スタープレイヤーやプロの卵を生み出して社会に寄与している。
高校野球がなかったら、日本に野球文化がここまで浸透することはまず考えられないだろう。
特に、競技人口の多くない競技の場合、その学校の顧問が数少ない指導者だったりして県内のどこを探してもその学校の部活くらいでしか学べないこともある。
(そういう競技の場合、全国大会などにはすいっと行けたりもする)

こうした活動はキャプテン(漫画)のようなアニヲタ的に関係のあるフィクションの世界にも影響を与え、
数多くの名作を生み出してもいる。
また文化部としては高校・大学のサークル出身の作家なども存在する。
グループSNE創設者で「ロードス島戦記」などを通じ日本のRPG・TRPG界に影響を与えた安田均は京大SF研究会(二期)創設者でもある。

運動部ばかりクローズアップされることも多いが、やはり文化部も熱意を持って活動している。
代表的なものは吹奏楽部。コンクールに出場して腕を競い合う部もあれば、基本的に運動部の応援や文化祭での演奏披露など学校内での活動に終始し、時々地域の人を対象にした定期演奏会を開くぐらいにのんびりやっている部もある。
他に美術部もメジャー。放課後の美術室で思い思いに絵を描いたり、授業ではやりづらい立体物の製作をしたり。作品はコンクールへ出品するか文化祭で展示する。

趣味として楽しむ

一方で競技の意思や熱意なぞ一切存在しない、学校という組織内や自身の周辺での楽しみのみを目的として出来上がる部もある。
フィクションではゆゆ式の「情報処理部」や帰宅部活動記録の「帰宅部」(正規の部ではないが)などは、ひたすらゆるーい友人集団の日常を描いている。

他にも全国料理コンテストといったものに参加意思のない料理部などは、ワイワイ楽しく食べ物を学校で自作していたりして、
そうした集団からのおすそ分け、味見といった形で楽しむというケースもある。
モテるためとか好きな曲を弾くため音楽系の部で演奏していた、といった人やそういう部の友人の演奏を聴きにいった人というのも競技勢とはまた違う枠の青春模様である。

社会人の企業においてもこうした集団はあり、息抜きやストレス解消・他業種交流等に役立っている。
「部」という名称を用いないパターンでは、上述の定義のように何らかの施設利用・登録者で結成するクラブといったものも類似している。
社会性のある集住生物である人間らしい活動といえる。


問題点


学校宣伝との関係

部とは学校=教育機関(=私学なら営利組織)や企業=営利組織など、基本的にその目的とは違う行動をとる母集団に属している。
故に、部というものはこれらの母集団の事情に引っ張られやすい。
特に学校の場合、部活動の結果として大会などでいい成績を残すことは学校の看板となり、少子化の時代における志願者の確保に大きな影響がある。
学校経営的な視点からは、部活動は死活問題だが、この方針で考えると大会などで好成績を残すことが義務のようになり、教育を目的とする部活動としばしば相いれなくなってしまう。
結果として、大会などで成果を出せない部活動はどんなに熱心で教育的効果を持っていても予算も活動場所ももらえず、廃部に追い込まれる例もある。
また、部活動とは関係なく特定の生徒個人がたまたま小さいころからその競技で鍛えていたから好成績なだけで学校は生徒個人にただ乗りするという例もある(マイナー個人競技で起こりがち)。

過度のシゴキや悪い人間関係の存在

スポーツ部での「シゴキ」すなわちいじめ問題が部の組織内部で発生しているケースもある。
高名な野球選手の中でもこういったシゴキは賛否両論あるのだが、シゴキが原因で自殺問題が起きているケース自体は厳然として存在する。
こういった理不尽に慣らされた人達が社会人となり、いわゆる社畜として理不尽なブラック企業の存続に手を貸してしまうのではないかとも言われるのだ。

往年の強豪校では特にこのようなしごきが頻発し、指導者も旧態依然とした感覚の部活だと「水を飲ませない」「ダッシュをエンドレスで繰り返させる」「うさぎ跳び」などの身体に悪影響のあるトレーニングが行われていた。
このため疲労骨折や、女生徒だと生理が止まり骨粗しょう症などを引き起こすケースも多かった。
スポーツに限らず、吹奏楽部で過労死ラインを越える練習をさせ、生徒が自殺してしまった例もある。

上記のように「やりたいスポーツや趣味の集団に入ったら、いじめや費用負担の問題でかえってストレス」という可能性もある。
誰もが聞いたことのある超有名大学にも、サークルの皮を被った女性とやる(しかも非合法に)ためのサークルがあったり、カルト宗教が人集めのためにサークルの皮を被る例が多い。


学力を無視した部活での入学


特定の競技の強豪私立の場合、推薦制度などで地方の少年チームから集めた生徒を事実上の無試験に近い形で入学させ、「ほぼ競技漬けの生活」を送らせている学校も散見された。
このようなルートで入ってきた生徒の場合、授業はほとんど聞かずに寝ているため学力が全くつかないことも多かった。
スポーツが好調でも、そこからプロ選手になれるのはほんの一握り。
故障やレベルの高さなどでついていけなくなった場合、学業に転校しようにも学力不足でうまくいかず、結果として路頭に迷う生徒も少なくないという。


部活の強制

上記のような事実が存在している場合でも、部活は部費を学校が出すなど学校活動の一部であるため、学校によっては「部への所属は義務」という強制方式のケースもある。
特にやりたい訳でもないのに仕方なく部に所属し、挙句こういう事に巻き込まれるという非情な理不尽もありえなくはないのだ。
特に田舎の学校は生徒数が少なく、強制入部にしておかないと部員が確保できないという理由で部活が義務化されているケースが多い。そういう学校ほど文化部が美術部しかなくて暗黙の了解で入れさせてもらえないってこともあるんだよね。
また部活動入部強制は非行が社会問題化した時代の管理教育の名残という一面もある。生徒を部活に入れておけば学校の監視の目が行き届く時間が増え、非行に走る生徒を抑制できるという理屈。

中学校では日没が早くなる秋から冬の間は生徒の下校時の安全確保のため部活動が午後4時台で終わることも多いが、大会前で練習時間を確保したい場合は書類に一筆書く事で活動時間を春から夏までと同じ時間確保することがある。この書類には保護者の同意を得られたことを確認するという意味で署名捺印を必要とするが、子供は部活の延長を拒否したいのに、保護者のほうが勝手に延長に同意してしまうことも珍しくない。

しかも、建前としては部活動は強制されるものではないので、結果として問題があっても「全て任意な参加の結果」として生徒個人の自己責任の形で片づけられてしまう場合もある。


教師側の負担


「学校という組織が強要する部という組織の編成」は、生徒のみならず教師にも影響を与える。
生徒にしごきや暴力的指導をして問題を起こす教師がいる一方で、生徒のためと身を削り実質残業や拘束時間が増えまくったり自腹で車を調達し運転するなどプライベートを削って滅私奉公状態になってしまう教師もいる。

ただでさえ、教師は科目指導、生活指導、進路指導などで非常に多忙な状況であり、そこに部活指導を乗せられるのは教師の負担を大幅に増やしてしまう。

顧問教師は「建前の問題で現場で見たり名義を貸しているだけでその競技等はまったく未経験の素人」というケースも普通にありうる。
それでいて事故が起ころうものなら責任追及を受け、特別な報酬がある訳でもない。

本来ならば顧問は法律でやらなければいけないものではないため、流石に教師の中にもこれでは身が持たないと反対の声を上げる例も増えてきている。
しかし、「それが伝統だ!!生徒のための活動を負担呼ばわりするとは貴様それでも教師か!!」と言う声に押されているのが実情である。
部活動で成果を出した教師ほど発言権が強くなりがちで、逆らうのは簡単なことではない。

「顧問の存在しない部は存在できない」とか「公式大会に規定上出られない」といった事もあるため、部活動を望む生徒側にとってもボイコット等の発生は悪影響になる。
教師と生徒双方のためには、やりたい生徒の部活動維持と教員の負荷対策のどちらもが必要となるだろう。
最近ではようやく外部の専門性の高い人物にコーチとして技術指導を依頼し、教員は学校との橋渡しや諸手続きを担当するといった制度が東京都などで導入され始めている。
「うちの子は勝ちたがっているのできちんと指導してください」といった、場合によっては無茶苦茶とも言える親の要求(実際にあったらしい)も理不尽にならない。

ただ、外部委託には金銭も必要で予算不足な教育現場に負担させることも決して簡単ではない。
また万一の事態が生じた際に責任の所在をどこに求めるかという問題もあり、決して万々歳というわけでもない。

社会人の部活では、実業団が会社の経済的都合で解散されたり選手が解雇されるケースがある。
この行為は、事実上学校の宣伝塔としてのスポーツ推薦枠選手が怪我等で競技に出られなくなった場合の冷遇に近い。
純粋に会社員としての仕事能力で入社したものが、趣味の集団としてゆるい部活を行っているならば無理がある行いであろう。
経済的都合で会社が部活動を手放しても別の会社が拾ってくれる場合もあったり、熱意のある人達によってクラブチームとして存続したりする。


部内での派閥対立


ライト編であったように部活といっても勝利や成績を重視するいわゆるガチ勢と仲間と楽しむことを重視するいわゆるライト勢・エンジョイ勢、仕方なく所属してる低モチベ勢がある。
この3つが同じ部活内に共存すると厄介なことになる。

この現象は代替わりで部活の目的が変わった時にも起こりうる。
例えるなら「料理を楽しもうと思って料理部に入ったが、代替わりで部の方針が料理を楽しむことから全国コンテストに参加することに変わった」といったところか。
ガチ勢とエンジョイ勢では方針が逆なので部活内での人間関係の悪化やモチベーションの低下などを引き起こしかねない。

もちろん、部員内での対立だけで無く顧問と部員の対立というケースもあり得る。

このガチ勢VSゆる勢の解決手段として近年少しづつ増えつつあるのが「軽運動部」「体力向上部」などと銘打たれた「ゆる運動部」を設けガチ勢と分離することである。
息抜きの軽い運動のみを楽しんで行い、大会も目指ず週2、3回程度行うゆる運動部のスタイルだと、「運動が嫌いなわけじゃないがガチ勢のノリが嫌い」という人にも馴染みやすく、生活習慣病防止にもなる。
有名私立進学校や、「これまでスポーツがウリだったが特進コースも設け進学路線も作ろうとする私立」においては「進学コース用のゆる部活」を作るところもある。中には「特進コースは指定されたガチ部活への入部不可」という学校もある。
京都の名門高校洛南高校では、バレー・水泳・陸上・バスケの各部が「ガチ勢向けのI部」「勉強優先で運動はゆるくやりたい人向けのII部」に分かれている。


フィクション


前述のように、部活動とは特定の趣味趣向を行う集団のことである。すなわちシナリオ作り等が非常にしやすい。
このため実在スポーツを行う選手のようなキャラクター以外でも描写はされやすい。

セクシーコマンドー部のように、完全に架空のギャグな武術とそれにまつわる何かこう・・・おしゃれ?でトレンディな集団を描いていたり。
ラノベなどで涼宮ハルヒの憂鬱のSOS団のように主人公などの目的に沿うために作られる集団もある。

古い例としてはジャンプ漫画「トイレット博士」のメタクソ団などが架空系に属する。
リアル系は一番最初に例示した「キャプテン」のような漫画であろう。
究極超人あ~るのように、部そのものは現実的なもの(「光画部=写真(を撮影する)部」であり、中の人たちはともかく活動だけはごくマトモ)もある。


部活とは部という組織運営を描いたものでもあるので、練習などの描写だけを描いていない面もある。
前述のあ〜るなどでも部費や部室といった「集団を維持するための場所・費用」を巡っての大立ち回りがそれなりの話数を割いて描かれているが、
こうしたトラブルをネタにするのも「部活モノ」のテンプレと言ってよい。
前述のようにギャグ的な要素になる事もあるので、ガチ競技系のピンポンには見られないが行け!稲中卓球部では
「ブヒブヒブヒ!」「かわいい豚ちゃんのマネだな(チッ、部費の使い込みに気づいてやがる)」というネタがあったり。

「部」の定義に「公認」という記載があるのもこのためで、最近では「モブサイコ100」などでもネタにされている
「部員○人で部と認められ、それ以下は同好会扱いで部費や部室はない」というのもよく描写される。(学校などにもよるだろうが)
冒頭「部ではない」とした帰宅部も、見た目はともかく規定上は「部活動をしている生徒」ではなく「空き教室に集って自腹の菓子をつまんでダベっている生徒」である。
このため同列に記載した「ゆゆ式」には存在する顧問教師のような、これはこれで王道となるキャラがいない。

費用負担やら場所の問題で遊びのためのサークルも辛いが、公認大会のあるスポーツでの競技勢などでこのラインはは本当に死活問題なことも・・・。
このため漫画では、数合わせ状態のモブ部員がいる作品やら競技可能人数ギリギリの少人数部などが出てくることも珍しくない。ちはやふるなども人数ギリ部の類。

片方で野球など競技人口が多くメジャーな部活の場合、二軍三軍すら存在する巨大な部も出てきたりする。
こういった大集団を倒す少数部、というのもまたテンプレであったりする。現実でもたまーにあるけど。映画やドラマになった福井のチアダンス部の話とかね。
(部ではないが、構造としてはガールズ&パンツァーなども同じ)


部の規定ネタでお約束といえば「赤点の奴は活動禁止」があるだろう。学校に通う学生である以上、余りに学業成績が悪いとどうしようもない。
スポーツ推薦枠があっても留年したら話にならないし、ない競技ならもっとまずい。
上記のガルパンでは遅刻抹消等の特典で人を釣っていたが、そうした手をリアルやフィクションで使うにも限度はある。
(社会人実業団の部員が最近では普通に仕事をしていたりするのも、恐らく引退後の身の振り方等のアレコレが絡んでいるのだろうと思われる。)

結果として、部活モノの中には地獄の勉強大会や合宿が発生したり、意外な奴が頭よかったりといった設定が出てきたりする。
ハピネスチャージプリキュア!では主人公が「成績悪いとプリキュア活動禁止!」と言われていて、四苦八苦する話があるが、
これも部活モノのテンプレを部活モノではない作品でネタにした一例と思われる。


部の規定トラブルに関して珍しいネタとしては、グラゼニのコージィ城倉が昔サンデーで連載していた「砂漠の野球部」では、
リアルのダーク部分にあるような「志願者確保」のための手段のひとつ「強い選手の招聘」についてをネタにしている。

部員が多数いてレギュラー争いがキツい強豪野球高に馴染めず、しかし実力のある生徒である主人公らを見初めた経営の苦しい学校の校長。
その誘いを受け野球部のない他県高校に転入する主人公たち。新天地でさあ活躍!……できないんだよなぁ。

なぜならやむなく転入したとか、前の学校で登録野球部員でなかった者じゃないと一年経過しないと出られないからだ。
この規定を忘れていた主人公たちは、その年の大会に出られませんでした。
こうした規定は、おそらく校長の取ったような手段への対策なのだろう。金や脅しでなりふり構わない選手集めを行うケースが出るとシャレにならんし。


ちなみに「志願者集めや実績の確保による廃校回避」というシナリオ構造そのものはガルパンやラブライブ!と同じ。
……なんつーか前二作と比べて男くささと砂っぽさが酷い。ヒロインのあだ名?ジャンボーグAとかアネゴですよ。需要はある筋にはあるんですがね。

戦車道に同じ規定があるかは不明だが、ガルパンでは主人公転校のきっかけが「活動を辞める」ためのものなので、登録があっても一度消している可能性がある。
また転校先も戦車が部品単位で散逸していたり、記録が整理されていないなどマトモな活動組織の枠外になっていると思われるのでこの場合はセーフだろう。
このため、作中の名門→名門(黒森峰→サンダースやプラウダ等)で一部部隊の指揮官になるような本物の越境選手の類は事情が違う可能性がある。


このような越境選手ネタとしては、風の大地の坂田信弘が原作をしている「奈緒子」も高校陸上競技を描いた漫画だが、
本作でも日本の学校に転入したと思われる有能な黒人選手が出てきている。
(プロフィール上、ハーフや帰化者や在日米軍の子弟といったキャラクターではない)
また稲中にはラグビーネタの回(なぜかある)のサブタイトルとして「トンガからソロバンを習いに来た」というものがある。
これはリアルで大東文化大学ラグビー部などにトンガ人の強い選手が入っていることが元ネタと思われる。


部活動や部員をメインに描かない作品では、キャラの味付けに使われやすい。
「普通の生徒A」と「運動部部員」では、モブですら活動力やキャラ立ちが違ってくるからだ。
ヒロインは陸上部で足が速いとか、料理部所属で料理ができるとか、そういった設定は非常に便利なものである。

らんま1/2では、部に属さないが運動力の高い主人公を勧誘したり戦闘力の高いヒロインに告白してぶっ飛ばされたりと、
「強いキャラのかませ要員」的ポジションをよく担っている。
また、一部キャラが「格闘新体操部」など変な部に入っていて部活を理由に戦いを挑んでくるなど理由づけにされる事も。


日常(漫画)に登場する「囲碁サッカー部」のように、字ヅラで笑わせにくるが実態は不明という小ネタになったりもする。
一体どんなチェスボクシング系部なんだ・・・


上述の例のように、フィクションの世界では主に学生の部活としての描写が多いであろう。
但しサッカーのように「部」以外にも有力な集団や組織が存在する場合、スポーツ漫画でもそちらに属するケースはある。
このため「学生スポーツ漫画」は大きな部分が部活モノに属するが、場合によれば属さないものもある。

逆に大人がメインの野球漫画などは、プロ野球系統などになってしまい「部活」の例はぐっと減る。
しかしヒラマツ・ミノルのバレーボール漫画「ヨリが跳ぶ!」など、実業団系も全く存在しないわけではない。


ある意味で最も学生モノと違うのは「部活現役」のキャラクターの数であろうと思われる。
元ラガーマンとか柔道部(学生時は、「元」は、「昔」は)という設定の巨漢キャラや、囲碁や将棋や盆栽などが趣味の金持ち老人などは出てくる。
しかし今現在会社の部に所属していて、その設定も生きているというサラリーマン漫画のキャラクター数は学生ものに比すると非常に少ない。

「暇な学生のうちに青春を謳歌しておけ」という言葉がよく使われるなど、福利厚生や息抜き目的の部すら描かれないってどうなんだろう。
その反面、昔の漫画のサラリーマンには「上司等との接待・つきあいゴルフなど」をして、
家族サービスそっちのけでおべっかを使うために行っているなどの描写が見られる。

主な部活動

  • 野球部
定番中の定番。部員は男子ばかりで丸刈りが暗黙の了解。二軍三軍があるマンモス部から近隣校と合同チームを組んでも9人に満たない部まで格差が著しい。

  • ソフトボール部
女子の野球部的存在。

  • 陸上部
男女問わず在籍できる部活動。揺れを視認できるという不純な動機で入部した人は少なからずいるかもしれない。

  • テニス部
これも男女問わない定番。アンスコのチラリズムを視認できるという不純な動機で入部した人は少なからずいるかもしれない。超次元テニスはおやめください。

  • バスケットボール部
男女問わない体育館の部活動の定番。超次元バスケはおやめください。

  • バレーボール部
これも男女問わない体育館の定番。だがやや女子のイメージの方が強いか。

  • バトミントン部
体育館の定番。夏の暑い中も窓や通気口は締め切って活動するので結構ハード。

  • 卓球部
体育館を使う場合もあれば、卓球場を充てがわれて活動している。

  • ダンス部
体育館の一角や空き教室などで活動している。高校クラスになると全国大会もある。

  • 水泳部
プールを使う部活動。プールのない学校だと設立できなかったり外部のプールを借りたりする。
水着の胸ポチやモッコリを視認できるという不純な動機で入部した人は少なからずいるかもしれない。

  • 柔道部
武道場を使う部活動。道着はきちんと洗濯しましょう

武道場を使う部活動その2。面も小手も洗濯が難しいので結構臭う。

  • 弓道部
地域差がそれなりに大きい部活動。冬は結構寒い。

  • 馬術部
馬に乗り、運動の正確さ、活発さ、美しさなどを目指す馬術をする部活。私立学校に行けばある所にはあるし、公立学校でも馬術部が存在するところも。
元競走馬として活躍していた馬が馬術競技馬として余生を送る事例も。(春と秋の中山大障害を連覇したシンボリクリエンス、静内農業高校で生産されて新馬戦・条件戦で3勝したユメロマンなど)

  • チアリーディング部
高校以上じゃないとなかなか見かけない部。チアリーディングの大会に出る所もあれば、運動部の応援をするだけの所もあり。

  • 登山部
登山をする。なかなかレアな部活動だが、冬山登山は事故が相次いだので行われなくなりつつある。

  • 吹奏楽部/マーチングバンド部
校舎の片隅で活動していることが多い。文化部と運動部の両方にカテゴライズされる。
体育祭や文化祭などの学校行事、地域の定期演奏会や交流会での演奏を主軸に置く所から学校対抗のコンクールに出場してバチバチにやり合う所まで幅が広い。

  • 合唱部
合唱をやる部活。これも運動部かもしれない。

  • 美術部
美術室の放課後のヌシ。授業では製作できない手の込んだ物にチャレンジしたり、授業では描けない題材を選んだり。
運動部メインの田舎の学校だと入部が難しかったり顧問の方針で取り組めるものに制限が出たり。

  • 料理部
家庭科室の放課後のヌシ。比較的和気藹々としている。

  • 手芸部
裁縫とかやったり。料理部同様比較的和気藹々としている。

  • 情報処理部
パソコン室の放課後のヌシ。活動内容はパソコンを使ったこと全般。絵を描いたり、ただ駄弁ったり。

  • 写真部
フィルムカメラの頃は現像までやっていたが、現在はデジタルがメイン。行事での写真撮影とコンクールへの作品の出品が活動の柱。

  • 茶道部
和室を使って茶道を嗜む。お茶菓子目当てで入部するとえらい目に遭います。

  • 華道部
華道を嗜む。

小説や俳句制作など文芸に関する活動をする。文化祭ほか定期的な部誌発行が柱。他の部に乗っ取られてしまうことも。

  • 演劇部
文字通り劇をする部活。部員はだいたい一癖はある。

  • 漫画研究部
通称「漫研」。漫画制作をする部活動。文化祭ほか定期的な部誌発行が柱。

  • 放送部
ナレーションの腕を競う大会に出るため切磋琢磨する。

バンドを演奏する部活動。某きらら作品で大幅に知名度を上げた。

帰宅する部活。顧問が居ないが、帰宅する以外何もしないので生徒のみで運営になっても何ら問題のない。
要は部活に所属してない者をこう呼んでいる。
ただし放課後を塾やバイト、学校外のスポーツクラブや芸能活動に勤しむためにここに所属する者も含むため暇人と決めつけないように。

将来的に出来るかもしれない部活動。振り付けも曲も全部自分たちで。

戦車道を嗜む乙女の部活動。好成績を収めれば廃校が撤回されるかも。

「皆のためになる事を勇んで実施する」部活動。猫探しから近所の幼稚園のレクリエーションまで依頼を受けて何でもこなす。
要はボランティア部である。…表向きは。

主に放課後にみんなでゲームをして頂点を目指す活動。
目指すは1位のみ。2位や3位で甘んじるような腑抜けた人間など入部申請すら認められない。今日も落伍者への罰ゲームによる悲鳴が教室に響き渡る。
放課後のみならず、授業や休日まで部長の気分ひとつで部活に早変わり。



「追記・修正部はちゃんと仕事しないと部費を減らします」 生徒会より

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最終更新:2023年10月08日 11:41