アラン(ポケモン)

登録日:2016/08/17 Wed 23:34:18
更新日:2024/01/30 Tue 19:02:42
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我が心に答えよ、キーストーン! 進化を超えろ、メガシンカ!!



出典:ポケットモンスター XY&Z、38話『 カロスリーグ優勝!サトシ頂上決戦!!』、
2015年10月29日~2016年11月10日まで放送。
OLM Team Kato、テレビ東京、MEDIANET、ShoPro、
©Nintendo・Creatures・GAME FREAK・TV Tokyo・ShoPro・JR Kikaku ©Pokémon



アニメ『ポケットモンスターXY&Z』に登場したサトシの新たなライバルの一人であり、
特別編である『最強メガシンカシリーズ』では主人公を務めている。





元々はプラターヌ博士の助手で、メガシンカの研究を行っていた。
(ちなみに、現在研究所にいるガブリアスはフカマル時代にアランが連れてきた個体である。)
メガシンカの謎を解き明かすべく、ヒトカゲとともに旅に出ることを決意する。
しかし調査は難航。そんな時、フラダリと出会う。
「己の思いを成し遂げたければ最強であれ」と言われたアランはフラダリからメガシンカエネルギーを平和利用するための研究をしていることを聞かされ、
彼の研究に協力する代わりに、メガストーンとメガリングを受け取った。
最初はプラターヌ博士にも協力してもらうべきではと考えたが、フラダリからこの研究を悪用する者が必ず現れるため巻き込むべきではないと言われ、
それに同意したアランはそれ以降プラターヌ博士と距離を置くようになった。
この時以降、フラダリのことは単に上司としてだけでなく恩人として慕うようになった。


XY本編では68話でプラターヌ博士の回想に出てきたくらいである。71話以降のOPに登場しているため本編に関わるかと思われていたが、別にそんなことはなかった。
新シリーズのXY&Z編でようやく本編と関わり始める。

因みに外伝の主人公が本編に本格的に絡んでいくのはアランが初めてある。



表面上はクールでどこか近寄りがたい雰囲気を持つ性格だが、ポケモン達には優しい一面も見せる。
また、マノンに対しても、出会った頃にはそっけない態度を取っていたが、それでもポケモンゲットのアドバイスを送ったりと何だかんだ言いつつも面倒見がいい。
しかし自分の大切な人に対して、危険から遠ざけようとするあまり距離を置いてしまうことも。
バトルに関しては真剣そのもので、内に熱い心を秘めている。


【最強メガシンカシリーズの活躍】

アヤカのメガアブソルと対戦している所を目撃していたマノンと出会い、成り行きで一緒に旅をすることに。
その後も多くのメガシンカ使いと戦い続け、ホウエン地方にてチャンピオンダイゴと対戦するが、途中でフラダリの介入で中断。
メガシンカの力に関係する巨石を巡る騒動に巻き込まれ、メガレックウザのりゅうせいぐんからマノンを庇って左肩を負傷し、巨石はいずこかへ消失してしまう。
ホウエン沖に出現した巨石の力を狙うゲンシグラードンゲンシカイオーガに立ち向かうアランとダイゴだったが、
恐るべき力の前にリザードンは倒れ、助けようと飛び出したアランも傷を負ってしまう。
その時こっそり付いて来ていたマノンが身体を張って彼を助けたことがきっかけで、アランはマノンが自分にとって大切な存在であると認識するようになる。
しかし同時に「自分と一緒にいるとマノンも危険な目にあう」と考え、マノンをホウエンに残し、カロスへ一人帰還する。

自分の実力不足を思い知ったアランは、より強くなる為にフラダリが集めたメガシンカトレーナー10人抜きに挑戦する。
その最中にホウエンから帰ってきたマノンと再会。「アランと一緒ならどんなことでも乗り越えられる」というマノンに対して、
「強くならないとまたマノンを危険に晒してしまうから一緒に居られない」という本心を隠して、「お前と一緒じゃ強くなれない」と拒絶してしまう。

その後なんとか10連勝を果たして自分の実力に対して一定の答えを見出すも、直後にマノンのハリマロン(ハリさん)が昏睡状態になってしまったことを知りショックを受ける。
治すためにはメガシンカエネルギーを集める必要があると聞かされたアランは、結局自分にマノン達を守れる力が無いからまた無用に傷つけたと思い詰めた。

そして、ハリさんを救いマノンの笑顔を取り戻すために、再び旅に出ることになる……。
その時のアランは恐ろしい形相をしており、どこか危ういものを感じさせるものがあった。



【XY&Zシリーズでの活躍】

Z編1話ではお互いに気付かないまますれ違っただけだったが、13話にて初めて邂逅。
サトシとショータとのバトル中にゲッコウガが変化する瞬間を偶然目撃したことからサトシに興味を持つ。
翌日、ロケット団に寝込みを襲われ攫われたピカチュウを助けたことがきっかけでサトシ達と知り合う。
その後、リザードンのメガシンカを見たがるサトシに対してサトシのゲッコウガを指名する形でバトルを申し込む。
その時のバトルをしているアランは最強メガシンカ時代では見られなかった楽しそうな様子でバトルをしている姿を見せ、視聴者を驚かせた。

続く14話ではジガルデ(サトシ達が連れているプニちゃんではなく、Z2と呼ばれている別の個体)の捕獲に苦戦しているフレア団に加勢するために
偶然近くを通っていたアランに協力を要請される。
メガリザードンを使用して互角の戦いを繰り広げ、ジガルデの捕獲に一役買った。

23話にて再登場。
サトシゲッコウガの謎を解明すべく、サトシとシトロンがバトルしているところに遭遇。調査に協力するためにシトロンの代わりにバトルを引き受ける。
ゲッコウガの体力回復の間、別の手持ちでポケモンバトルをすることになり、初めてリザードン以外のアランの手持ちが判明した。
続くバトルではサトシゲッコウガとなったゲッコウガと激しいバトルを繰り広げるが、途中でサトシが倒れてしまったためバトルは中断。決着はお預けとなった。
その際サトシからカロスリーグの話を聞かされサトシがリーグに挑戦していることを知り、最強を目指すためではなく純粋にサトシと決着をつけるために自分もリーグに参戦することを決意。
その後ジムバッジを集めはじめ、30話ではコルニに勝利し、全てのバッジをそろえた。
たったの8話ほどで8個のバッジを集めるという他作品を含むポケモンシリーズでも異例のスピードを見せつけた。
(実際アニポケの世界でどれくらいの時間が経っているのかは明かされていないが。)

カロスリーグでは圧倒的な強さで勝ち進む。プラターヌ博士とは前述の事で連絡を絶っていたことに後ろめたい気持ちがあってか気まずい様子だったが、
決勝戦前夜にプラターヌ博士と話をし、「好きなようにすれば良い」と認めてもらったことである程度のわだかまりは解けた模様。

そして迎えた決勝戦。彼の独白の限りでは、サトシとのバトルは、傷つけたマノンへの償いの為にもただメガシンカエネルギーを集めて強くなること、
これを義務として課している自分に許した、楽しむための最後のバトルだった。

極めてレベルの高いポケモンの技とトレーナー同士の戦術の応酬を興奮と共に堪能する二人の戦いは、遂に互いの切り札同士の決戦に移る。
アランの最強の相棒メガリザードンも、成長し切ったサトシゲッコウガ完成体に大苦戦を強いられ、サトシ達が優勢に。
しかし、マノンのことを想い出し、もう誰かに負ける弱い自分のままで居てはいけない。と思い詰めるアランは、楽しむバトルを捨てて勝利に突き進む。
その必死さに応えてメガリザードンも底力を出し、死闘の末アランとメガリザードンが優勝をもぎ取った。

全てを出し切ったサトシはアランを讃え、全世界が見守る生中継の中でアランの表彰が始まったが、時を同じくしてフラダリが本性を現し、フレア団が遂に本格的に活動を始めたのだった……
フレア団の真の目的を聞かされ、自分が悪事に加担させられていたことを知ったアランは深いショックを受けてしまう。
しかし、落ち込む自分にサトシがかけた言葉とジガルデをも支配しうるメガシンカエネルギーに屈することなく立ち向かうサトシの姿に再び立ち上がり、
フラダリの野望を止めるためサトシと共にフラダリに戦いを挑む。

サトシやカルネ、ダイゴらと共にフラダリの野望を阻止した後は詳細は不明だが警察に出頭した模様。
あくまでフラダリに利用されていただけということなのかお咎めは無かったものの、暫くの間事情聴取などを受けていた。
キーストーンとリザードナイトはこの際に証拠品として提出したらしい。
罪には問われないとはいえ、自らの行ってきたことに対して罪の意識を感じていたようだが、サトシやプラターヌの励ましを受けて再び研究所で助手として働くことを決意。
今度こそ自分の力でメガストーンを見つけてみせると意気込み、マノンと共に調査の旅へ出発した。


実力は最強を目指しているだけの事はあり、多くのメガシンカ使いを倒しており、上述の通り、中断してしまったものの、
チャンピオンのダイゴと互角に戦ったり、四天王パキラに勝利するほど。
サトシを含むチャンピオンを除き、四天王に勝利したことのあるトレーナーはアランのみ。
カロスリーグでは決勝でサトシと対戦するまでメタグロスとリザードンの2体しか出していないという某伝説厨っぷりを発揮する。
XYシリーズのみならず、歴代でもトップクラスの実力を持っているといっても過言ではない。


これまでサトシのピカチュウが強敵を倒してきた「相手に跳び乗ってしがみつき、ひたすら10万ボルトを打ち続ける」という一発逆転の策に対して、
これまでの強敵達はその意図を図りかねていたが、アランの場合サトシの思惑やその危険度に瞬時に気付き、
ピカチュウを振り落とすよう指示を出すなど、これまでのサトシのライバル達の中でも一線を画す。

また、カロスリーグ初戦で、自身のメガリザードンXとトロバのメガリザードンYとのバトルでは互いの技のぶつかり合いで視界が悪くなり、
上昇したメガリザードンYの位置を即座に把握し、「正面、角度53度、かえんほうしゃ!!」と的確な指示するというプラターヌ博士の元助手らしい計算の速さも見せた。
シトロン曰く、あれだけ的確に指示をし、それに応えるにはポケモンとトレーナーがお互いかなり信頼し合ってないと出来ないことのこと。

バトルスタイルは、技を応用して派生技を編み出す、地形を利用して優位に立つ等様々なテクニックを臨機応変に駆使しつつ攻めていく正攻法スタイル。
シンプルながらも王道ともいえる。

誠実な性格でトレーナーとしての実力も高いアランだが、リーグでサトシを負かしたことを不満に思う声は少なくない。
ただし、これに関してはアラン自身に何の非もなく、サトシの優勝を想起させるようなサブタイトルや、過剰に期待を膨らませてしまった視聴者や番組スタッフに主な問題があると言える。

更に言えば新作となるポケットモンスター サン・ムーンでジムに代わり島巡りという要素が登場した為に、
その区切りを付ける為にこのタイミングで初優勝させるのではないかという考察もされていた。これらの要素が合わさって優勝すると予想した視聴者もいる。

サトシがリーグ優勝を果たせずに敗退するのは毎度の事だが、その諦念を跳ね返して余りある程、一部の視聴者は優勝に期待を寄せていた。

だが、展開に不満があったとしてもアランに非は無い事を留意するべきだろう。

多少騙されやすいと評価されることもあるが、実際はダイゴでもフラダリの本性を見抜くことはできず、
特別編では遺跡調査でフラダリに協力してしまい、終盤で「フラダリさんにはしてやられたよ」と語っている。



新無印編以降での活躍】


出典:ポケットモンスター、115話『開幕!マスターズトーナメント!!』、
19年11月17日~2022年12月16日まで放送。
OLM、テレビ東京、MEDIANET、ShoPro、
©Nintendo・Creatures・GAME FREAK・TV Tokyo・ShoPro・JR Kikaku ©Pokémon

新無印編108話にて、サトシがゲッコウガの話をしている際に回想シーンで登場した。
そしてその次の109話にて、マスターズエイトに名を連ねていることが判明した。順位は第6位。

マスターズトーナメントが開始するまでのアランの試合は作中描かれていないが、マスタークラス入りを果たすにはサトシがキバナに勝利したのと同様にマスターズエイトに勝たなければならない。
つまりアランもキバナやオーバ等の準チャンピオン級と呼べる他のマスターズエイトに勝利したうえでマスターズエイトの一員となっているのである。
四天王は倒すわ、他のマスターズエイトが全員チャンピオンの中に1人だけ紛れてるわでなんだこの一般トレーナーは。実力はもはや一般トレーナーの域ではないだろう。
XY&Z編で手放したキーストーンとメガストーンを再び入手しているようである。

マスターズトーナメントでは一回戦にてダンデと対戦。サトシのカロスリーグリベンジは潰えた・・・。
リザードンに加えブリガロン、カラマネロの三体で挑む。
バトル開始早々ゴリランダーをキョダイマックスさせたダンデに対してブリガロンの防御力を活かして冷静に対処する。
ブリガロンを失いつつも続くリザードンがゴリランダーを倒す…
が、ダンデのリザードンが登場するとあまりの強さにカラマネロどころかメガリザードンですら殆ど何も出来ないまま圧倒されてしまったバンギラス使えよ・・・とツッコんではいけない。まあ、ダンデは最強チャンピオン補正持っているためそれでも無理だと思うが

流石にチャンピオンとして最強クラスの実力を持つダンデが相手では、敗北も仕方なしだったか。


【アランの手持ち】

修練の後にはジガルデとも互角に渡り合い、チャピオンたるダイゴのエース・メガメタグロスとも激闘を繰り広げたリザードンを始め、いずれも実力者揃い。
詳しくは個別を参照。


【その他】

ゲーム版ORASのエピソードデルタにて、アクア団・マグマ団アジトでのイベントを終えた後に、
手持ちに早期購入特典で手に入る色違いのダンバル(進化していても可)を入れてトクサネ宇宙センターに行くと、
ダイゴがレックウザと昔戦った事がある事、そして『くろい メガリザードン使いの 少年トレーナー』の事を思い出す、と語ってくれる。
メタ的な話をすれば一種のファンサービスであろうが、ひょっとするとゲーム版の世界にもアランは存在しているのかもしれない。



「追記・修正でマノンに……笑顔を……」

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最終更新:2024年01月30日 19:02